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スーツに合うカジュアルコート。ステンカラーとチェスター!それぞれの特徴や違いは?

ファッションを楽しむ人の中には、お気に入りのロングコートを一着は持っている人も多いといわれています。ロングコートといえば、数年前から人気に火がつきだしたとされるチェスターコートが有名です。そして、長年の愛用者もいるステンカラーコートも同じく知られており、この2つは二大ロングコートと評されることもあります。 
では、ステンカラーコートとチェスターコートの違いは、どんな点なのでしょうか。それぞれの特徴と共に詳しく紹介します。

メンズのビジネススーツに似合うコートスタイルとは?それぞれの特徴や違いを紹介

ファッションを楽しむ人の中には、お気に入りのロングコートを一着は持っている人も多いのではないでしょうか。ロングコートといえば、数年前から人気に火がつきだしたとされるチェスターコートが有名です。そして、長年の愛用者もいるステンカラーコートも同じく知られており、この2つは二大ロングコートと評されることもあります。 

しかし、ステンカラーコートとチェスターコートの違いや特徴について、理解している人は少ないです。

そこで今回は、メンズのビジネススーツに似合うコートスタイルとして代表格である、ステンカラーコートとチェスターコートのそれぞれの特徴や違い、またその他注目したいカジュアルに着こなせるコートの種類について詳しく紹介します。

どんなコートを購入しようか迷っている方や、自分に似合うコーディネートに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

ステンカラーコートとチェスターコートの比較

スーツに合うコートを探していると、必ず目にするのがステンカラーコートとチェスターコートです。どちらもビジネスシーン、カジュアルで使える便利なコートで、クローゼットにはそれぞれ1着は入れておきたいコートです。 

ステンカラーコートとチェスターコートは洋服の中でも定番中の定番ですが、どのモデルがビジネスシーンに適しているのか、またフォーマルの席でどうかなど悩む人も多いのではないでしょか。 

何故なら、どちらもカジュアル、フォーマル両方で使える汎用性の高いコートだからです。 

近年、セミロング、あるいはロングコートといえば、チェスターコートが人気ですが、長く愛用されてきたステンカラーコートもロングセラーとして、チェスターコートに劣らない人気のコートです。 

 では、ステンカラーコートとチェスターコートのどちらを選んだほうがいいのでしょうか。それぞれの特徴と共に紹介します。

ステンカラーコート

まずはフォーマルに仕上がるステンカラーコートについて、詳しく紹介します。

①ステンカラーコートの基本的な特長

ステンカラーコートの最大の特徴は、衿腰(衿の折り返しから下の、首に沿って立っている立ち代の部分)が高く、前が低い状態で折り返る一枚で出来た形状です。また、第一ボタンを開いた衿の形状は「バルカラー」とも呼ばれています。シンプルなデザインのモノが多く、ビジネスシーンでもカジュアルにも使える万能コートのひとつです。 

ステンとは、フランス語で「支える」という意味で、大きな衿を支えているシルエットを表しています。全体のシルエットはAラインで、スッキリとしたデザインになっています。Aラインとは、肩のあたりがアルファベットの「A」を逆さまにした形のシルエットのことです。 

衿はコートの第一ボタンを閉めても、開けていても着用でき、開いた状態を「バルカー」と呼びます。フロント部分の縦線のボタンを全て閉じた時は、第一ボタンしか見えず、このひとつボタンが品のあるシルエットのアクセントです。袖はラグランスリーブ仕様のクラシックなデザインになっています。 

ビジネスシーンで使えるキレイ目なシャツにも、カジュアルなスエットにも合わせることができる汎用性の高いコートです。キレイめスタイルとは、ジャケットやシャツ・スラックス・革靴など、いわゆるビジネスのスタイルをしたファッションのことを指します。

②ステンカラーコートの魅力

ステンコートは、スーツにはピッタリなロングコートで、腰丈までのモノから膝丈のモノまであり、季節の服装にもあわせられるベーシックなアイテムです。初めて購入するなら使い回しがきく、ロングのステンカラーコートがオススメです。 

ステンカラーコートには、Aラインのシンプルなデザイン、大きめの衿による小顔効果が期待できます。ファッションでは、顔の周囲に何かをもってくることで、小顔効果がでるといわれています。コートの場合、マフラーやストールなどを身につけることで小顔に見せることが可能です。 

加えて、小顔効果によって、全体的なバランスも良くなるため、スッキリしたシルエットが実現できます。顔の大きさは全体のバランスを決める重要ポイントで、ステンカラーコートのAラインデザインが、さらにスッキリとしたスタイルになります。大きめな衿とコートのAラインのシルエットの2つの効果によって、さらにスッキリとしたエレガントなスタイルを見せることができます。 

③ステンカラーコートの着こなし

ステンカラーコートは一般的にシンプルなデザインが多く、ビジネスシーンの着こなしやカジュアルなシーンでの着こなしも可能な万能タイプのコートです。ビジネスのシーンでは、スーツはもちろん、セットアップに合わせても馴染みます。 

また、カジュアルなシーンでは、ウールのネックシャツやカジュアルジャケットと重ねて、ゆるく着てもサマになるデザインです。 

スーツに合わせた定番の着こなしは、ジャケットやスラックスを細めなものにするとステンコートのシルエットに馴染みます。アクセントにウールのマフラーを巻いてもオシャレ度があがります。 

・ネイビーのスーツなら、グレーのステンコートを合わせ、同系色のネクタイと無地の白シャツというスタイルがオーソドックスなコーディネートです。スラックスはキレイ目のタイトなモノがよく馴染みます。 

・茶系のスーツには、同色系のステンコードが合わせやすいでしょう。シャツは淡いブルーか無難な白に、ネクタイはグレー地のペイズリー柄もよく合います。 

・グレーのスーツにはブラックか同系色が馴染みます。シャツは無地の白、ネクタイはボルドーなど、シブい色合いがアクセントになりオシャレ度が上がります。 

カジュアルなコーディネート 

フード付きのパーカーに、ゆるいパンツを合わせ、シンプルなステンコートをあえて着崩したコーディネートが青年層に受けています。また、ハイネックのニットは定番で、ジーンズジャケットとの重ね着も、こなれた感じになります。 

・カジュアルシーンでのステンカラーは、無地ではなくチュックなどの柄モノを取り入れると面白いコーディネートになります。コートの地は濃い目のグレーが、パンツは白のゆるめのモノにするとカジュアル感を増したスタイルになります。 

・黒のステンコードに白のハイネック、グレーのスリムパンツは定番のカジュアルスタイルです。全体にすっきりとしたスタイルが実現できます。 

コートに細身のデニムパンツで上手にカジュアルダウン 

ステンカラーコートに細身のパンツと合わせることで、ステンコートのAラインを簡単にYラインシルエットに変えることができます。スキニーのデニムパンツを選択することで、全体的にキレイ目のスタイルに仕上がります。 

シンプルなステンカラーコートを、プライベートで着こなすコーディネートのテクニックが求められますが、スキニーにデニムパンツであれば、ゆるいカジュアル感をだすことができます。

④コートに合わせる小物は黒でそろえよう

ビジネスシーンのステンカラーコートはシンプルなモノが多く、インナーや靴、バッグなどの色を統一させることが容易です。例えば、黒でまとめるコーディネートでは、無地の黒のステンカラーコートに黒、またはグレーのシャツ、黒の革靴とカバンでそろえると、全体を黒やダーク系のカラーにまとまったスタイルになります。 

エレガントでスタイリッシュなファッションに仕上がるので、落ち着いた大人の雰囲気になりますが、全体の色味が暗い感じになってしまいがちなので、淡い色のシャツを使って明るさを入れると、適度に落ち着いた印象になるでしょう。 

アイテムの組み合わせ方は着こなしの重要ポイント 

カジュアルに着こなすためには、ビジネスシーンと違うアイテムを取り入れてコーディネートします。例えば、靴をシンプルなシューズやスニーカーを履き、トリコロールカラーのマフラーを撒いてもカジュアル感が増します。 

また、カバンも革素材ではなく、ポリエステルにするなどカジュアルなアイテムを多く取り入れると軽いスタイルに仕上がります。ビジネスシーンでは、かしこまったスタイルのシャツや革靴などをチョイスすることが多いですが、こうしたアイテムのコーディネートを取り入れると、いつもと少し違うスタイルを楽しむことができます。 

コートの布の素材も重要なポイント

ステンカラーコートの布の素材には豊富なバリエーションがあり、ウール、カシミヤ、綿、ポリエステル、ナイロンが存在します。もっともポピュラーな素材はウールで、次にナイロン素材となっています。ナイロン素材のモノは安価で、手頃な価格のものが多く存在します。 

ビジネスシーンでは、ナイロン素材は使いにくいという人には、ウール素材がオススメです。多少、高価なモノになりますが、一着持っていれば間違いない高級感を備えた素材のステンカラーコートです。 

素材の色はブラック、ネイビー、グレー、ベージュ、カーキなどが存在し、ビジネスシーンでも使いやすいモノになっています。

チェスターコート

続いて、カジュアルスタイルに仕上がるチェスターコートについて紹介します。

①チェスターコートの基本的な特長

チェスターコートは膝上まであるセミロングコートで、別名チェスターフィールドコートとも呼ばれています。1840年頃のイギリスで、チェスターフィールド伯爵が来ていたことで、そう呼ばれるようになりました。 

伯爵が着ていたコートだけに、フォーマルでエレガントなイメージが似合うコートで、結婚式やパーティなどのフォーマルシーンに馴染むディテールです。スーツでキメたコーディネートとの相性も抜群で、ネイビーのチェスターコートとネイビーのスーツは王道のコーディネートです。 

近年は、カジュアルな着こなしも注目されており、インナーにニット、チノパンに合わせると、キレイなカジュアルスタイルになります。また、マフラーと組み合わせることでドレスミックスな着こなしに近づけた着こなしが可能です。

②チェスターコートの魅力

フォーマルコートはそのシルエットが、イギリスの歴史とデザインを表すカチッと決まった雰囲気を作ることができるので、ビジネスシーンで重宝されるアイテムです。 

チェスターコートにカジュアルな着こなしが取り入れられるようになったのは近年からで、現在のディテールはカジュアル向けに改良されたモノです。イギリスはもちろんのこと、イタリアやフランスの有名ブランドが積極的にリリースしています。 

カジュアルには、ハイネックのニットにチノパンを合わせたスタイルも、こなれた着こなしになります。パンツは少しタイトなモノを使うと、全身がスッキリとしたスタイルになります。カチッとしたスタイルから、カジュアルまでコーディネートに幅のある汎用性の高いアウターです。 

多彩な色と豊富な柄

ブラックやグレー、キャメルなどのソリッドがスタンダードですが、古典的な格子柄なども存在します。フォーマル用のコートなので、ウールやカシミヤなどの高級素材のモノが多いのも特徴です。 

フォーマル感ある人気コートのひとつで、多彩な色が存在し、無地だけではなく、柄モノもラインナップされています。チェスターコートにはネイビーのスーツを合わせるのが鉄板のコーディネートです。 

 

パンツはゆるめ・スリムどちらでも合う

チェスターコートには、ゆるめの太いパンツでもスリムなパンツでも、どちらにも合わせることができます。チェスターコートに限ったことではありませんが、上半身のシルエットにボリュームがあるモノは、パンツを太めにすると上半身はスリムに見えます。  

③チェスターコートの着こなし

モノトーンはコーディネートに取り入れやすい色ですが、その分、「通」を納得させるのは難しいアイテムです。そこで、面積が大きいシャツやパンツをモノトーンでまとめ、小物には同色系のモノを合わせると、まとまったコーディネートになります。 

チェスターコートはエレガントな王道のスタイル  

チェスターコートはAラインの少しゆったりしたデザインにすることが定番で、対してステンスターステンコートは「Iライン」のシルエットにすることが多いです。このスタイルは好みで自由に変えることができます。 

Aラインは上半身が細く下半身が太めのシルエット、Yラインは上半身が太目で下半身が細いシルエットで、A・Yで、パンツの選び方でスタイルを変化させることも可能です。 

ー方で、チェスターコートは独特な衿をしているため、首まわり(Vゾーン)に目がいきやすいので、テーラードタイプの衿では、マフラーやストール、スヌードなどを身につけてVゾーンに工夫をするといいでしょう。  

 難易度が高いのはどちらのコート?

結論からいうと、難易度はどちらも変わりません。あえていえば、フォーマルよりのチェスターコートより、ビジネスでもカジュアルにも使いやすいステンカラーコートの方が、着こなしの難易度は高いといえます。 

チェスターコートは、フォーマルのアイテムとして使われますが、ステンカラーコートは汎用性の高いコートなので、カジュアルなコートとしても30〜50代のビジネスマンに向いたコートです。 

・30代:カジュアルで、さりげなくスポーティなイメージに。新譜で機能的なコーディネートが若々しさを演出します。色は同系色にし、統一感を出します。コートの濃いめネイビーか黒、インナーはグレーのニット、パンツは黒、バッグはレザーで合わせ、靴は黒のスニーカーを選択して、活動的なイメージに仕上げる。 

・40代:カジュアルなカーゴパンツの細身をチョイス。上はクラシックなネイビーのコートを、インナーには敢えてクラシックなベストを合わせ、カジュアルでいながらドレス感を出したスタイルにします。パンツの色味にバンドと靴を合わせるとコーディネートにまとまりがでます。 

・50代:全体を落ち着いたカラーでまとめ、素材にも高級感を持たせます。 

コートはネイビーのウールにして、インナーの白のシャツにウールのスカートを履きます。ベストの色味に合わせてバランスをとることが大切で、スラックはグレー、靴とベルトはブラウンの上質の革で自在にまとめます。 

ステンカラーコートの広い衿がアクアエントになり、首まわりがシンプルでもスタイリッシュに見えます。マフラー、ストール、スヌードなど季節によって使い分ければ全体的な雰囲気も変わります。 

チェスターコートでカジュアルに冒険したい人には、カラーやデザインを変えて、何着かクローゼットに準備しておくといいでしょう。初心者は、まず着こなしやすいステンカラーコートを購入し、慣れてきたらチェスターコートというのがオススメのコーディネート術です。 

ステンカラーコートの着こなし・ポイントは肩

どんな服でもフィット感は重要ですが、ステンカラーの場合は肩が落ちていないか、着丈が長くないかのチェックをしてください。 

これはプロでなくてもすぐに気づくポイントです。肩がダラダラして下がっているか、着丈が長い、または短過ぎはノーグットです。特に着丈は重要で、膝上10センチ程度が基準といわれています。特に肩はジャケットを着た状態で、5センチくらい余裕があるのがベストです。 

カジュアルなシーンでは、あえて着丈を短くする場合がありますが、ビジネスのシーンではスタンダードに合わせてください。袖からは何も覗かせず、腕を伸ばした状態で、親指の付け根が隠れるくらいが丁度いいサイズです。こちらは、ジャケットからプラス10センチが目安です。 

また、ジャケットの上は着た時に、後ろ衿下にシワがよるとダラシなく見えます。試着の際は必ずジャケットを着用してください。次にアームホールがダボついていないかですが、試着時に腕を軽く回してください。 

どちらのコートを選ぶべき?

自分にはどちらのコートがあっているのだろう、と迷ってしまう人も多いでしょう。そこで迷ってしまう人に向けて、コートを選ぶ際のポイントを紹介します。

①素材や機能

メンズコートを選ぶときには、コートに使われている生地の素材や機能をチェックしてみてください。コートに使われている素材の種類はスーツの生地と同じように数多く、素材の特徴によって期待できる効果は変わってきます。

寒い季節に着るコートの場合には、寒さを和らげる保温性や吸湿性の高い素材が人気です。どんなコートを選ぼうか悩んでいる方は、機能が優れているコートを選んでみてはいかがでしょうか。

ただし、保温性に優れているウールやカシミアのような天然素材は、価格が高い傾向にあり、手を出しにくいです。また、メンテナンスもこまめに行う必要があります。長く大切に着るメンズコートが欲しい場合には1着持っておくと良いですが、普段使いしたい場合には別の物を検討した方がいいでしょう。

外出が多い営業やスーツスタイルでも作業が多く汚れてしまうのが心配な人は、汚れにくく手入れが楽な、撥水加工が施されているものや汚れに強い素材のコートもを選ぶのがおすすめです。

②サイズ

メンズコートは、スーツ同様自分のサイズに合ったものを選ぶことが大切です。どうしても冬は寒いため、重ね着をする人が多く、サイズが大きい物を選んでしまう人が多いです。しかし、サイズが大きすぎてしまうと、袖が長くて作業の邪魔になったり、動きづらくなります。また、着膨れして見えてしまい、せっかくのコートスタイルが台無しです。

逆に、小さすぎるのも注意が必要です。腕を上げたときに突っ張って体が動かしづらくなったり、コートの下に洋服を着込むことができず寒さに耐えられなくなってしまったり、着用できる服装が限られてしまう可能性があります。

他に注意したいこととしては、ジャケット裾の長さです。コートを羽織る場合、ジャケットの上に羽織ることが多いため、普段着ているジャケットの裾を基準に、ジャケットの裾が隠れる長さのコートを選ぶことも忘れないようにしましょう。

コートを選ぶ際は、必ず時間に余裕があるときを選び、実際に試着するようにしましょう。サイズ感や着心地に違和感がないか確認することが大切です。

③着丈の長さ

メンズコートで、おしゃれを楽しみたい場合には、コーディネートがしやすい着丈の長さを意識して選んでみましょう。スーツスタイルだけでなく、普段使いも視野に入れている場合には、どちらにも使えそうな着丈のものを選ぶと、おしゃれの幅が広がりシーズン中活躍してくれるコートになってくれます。

コートの印象は着丈の長さで大きく変わります。そのため、フォーマルな雰囲気を演出したい場合には比較的着丈が長いロング丈のコートを選ぶと締まった印象になります。カジュアルなメンズコートでおしゃれを楽しみたいときには、比較的着丈が短いショート丈のコートでスタイリッシュに仕上げることができます。着用するシーンによって、着丈を変えてみてはいかがでしょうか。

④デザインや色

メンズコートを選ぶ場合には、今まで紹介してきた機能やサイズ感だけでなく、見た目に影響する色やデザイン性も重要となります。

スーツスタイルに合わせやすい色としては、落ち着いている黒やネイビー、グレーが人気です。どんな色にしようか悩んでしまう場合には、この3色のどれかを1着持っておくと着回しがしやすいので試してみてください。

定番カラーをすでに持っている場合には、2、3着目のコートはデザインにもこだわってみてはいかがでしょうか。明るい色のコートはもちろんのこと、ボタンに特徴があるものやカジュアルに着こなしやすいデザインのコートを選んでみるのもおすすめです。

⑤シルエット

サイズのとき同様、スーツを着用して実際に試着してみることも大切です。雑誌に載っている写真や店頭でマネキンが着用しているコートを見て、気になるデザインのコートに出逢えたとしても、スーツに合わせると全体のバランスに違和感を感じたり、実際に着てみると自分の体型に合わないということがあります。メンズコートを選ぶときはスーツを持参、もしくは着用した状態で実際にコートを試着し、鏡でシルエットをチェックするようにしましょう。

人によってはシルエットを気にせず、オーバーサイズでゆったりめにメンズコートを着たい人もいるかと思います。しかし、ビジネスシーンで着用することを想定している場合には、相手にカジュアルさや子供っぽい印象を与えてしまうことがあります。ビジネスシーンで着用するメンズコートを選ぶ場合には、シルエットも意識し、だらしない印象にならずにスマートに見えるものを選ぶようにしましょう。

⑥着回しのしやすさ

メンズコートを選ぶときは、着用シーンや組み合わせる服装などが重要となります。ステンカラーコートとチェスターコートの特徴を把握したうえで、着回しのしやすさを意識しましょう。

ビジネス向けなのはスタイリッシュなステンカラーコートです。 ステンカラーコートは、シンプルな着こなしでもおしゃれに見えるのがポイントとなっています。そして、私服にもあわせやすいものといえば、チェスターコートです。バリエーションが豊富なので、ビジネスシーンにもプライベートにも使えるコートを見つけやすいのがメリットになります。 

⑦流行りや持っているアイテムとのバランスで決める

今まで紹介したものでしっくりしたものが見つからない場合には、その時期に流行しているものを手に取ってみてはいかがでしょうか。二大ロングコートと呼ばれ、定番になりつつあるステンカラーコートとチェスターコートですが、流行る時期も異なります。どちらにすればいいのか迷ってしまった場合は、流行のタイプを店員さんに聞いてみたり、すでに自分が持っているアイテムとのバランスで決めるのもおすすめです。

 冬はコートでおしゃれを

ここまでステンカラーコートとチェスターコートを中心に紹介してきましたが、あくまで人気のある代表格に過ぎません。この2つの他にも、スーツスタイルを楽しむことができるおしゃれでカジュアルなコートや機能的なコートがたくさんあります。

ここでは、冬だからこそ挑戦してほしいおしゃれなコートを紹介します。

①Pコート

pコートは、ステンカラーコート、チェスターコートに並ぶ冬の定番コートです。名前の由来はオランダの「ピイ・エッケル」ですが、Pコートを世に知らしめたのはイギリス海軍です。 

海の防寒衣として使われていただけあって防寒性が高く、フロントがダブルになっていて、若者層がカジュアルスタイルに取り入れています。圧縮した高密度のウール素材を使っており、軽いイメージが強いコートです。 

 最近ではビジネスカジュアルも会社によっては許容されるようになり、スーツに合わせている人も多くなっています。かしこまった雰囲気になりがちなスーツスタイルですが、Pコートを羽織ることによって、親近感のある印象に変えることもできるので、使い分けてみるのもおすすめです。

注意点としては、冬の寒風が強い中で適しているモデルですが、フォーマルなシーンでの活用は難しいモデルとなります。着用する場合には、適した場面かどうかしっかり判断しましょう。 

②バルスタリーノ

イタリア・ミラノの老舗アウターメーカーである「VALSTAR(バルスター)」が展開するブルゾンブランドで、イタリア王室御用達となっているほど、最高の技術と最上の素材で作られたカジュアルかつエレガントなジャケットです。 

市販のモノでもドレスシャツやウールパンツにも合うデザインで、汎用性の高い1着です。アームホールは小さく腕周りが細いものがベストなデザインですが、一方でお腹周りがもたつく傾向にあるので、自信のない人は重ね着でカバーする必要があります。 

本格的なフォーマルシーンで着こなすのはなかなか難しいです。しかし、本格的なモデルならカジュアルなシーンだけでなく、スーツカジュアルスタイルとしてスーツに合わせてみるのもおすすめです。デザインがしっかりとしているため、羽織っているだけで目立つアウターです。 

③ダウンジャケット

冬のアウターの定番中の定番のモデルで、上質の羽毛を使ったモノは非常に防寒性が高く、かつ軽いのが特徴です。本格的な登山用のタイプもタウンユースで使われることが多くなっていますが、近年最新の流行を取り入れながら低価格に抑えた衣料品を扱うファストファッションでも手に入れやすくなったこともあり、スーツスタイルに合わせている人も多くなっています。

購入するときに注意しておきたい点としては、サイズです。ダウンジャケットは、着用することで体温で温められた空気をダウンに溜め込む特徴があります。保温性が高いため、自分のサイズに合っていない大きすぎるサイズを選んでしまうと、ダウンジャケットと身体の間に冷たい空気が入り込んでしまい、保温の効果を発揮できなくなってしまいます。

また、シルエットにも気を遣いましょう。着丈は短か過ぎないモノを、また、シルエットは薄手のものがタウンユースとしてはオススメです。 特に冬は寒いため重ね着をする人も多く、普段アウターは大きめサイズを選ぶという人も多いでしょう。しかし、保温性の高いダウンジャケットの場合には、インナーに着る洋服は最小限で抑えることが大切です。場合によっては、着膨れしてしまい全体のバランスも崩れてしまいます。購入を検討している場合には、できる限り試着をし、重ね着しなくてもいいサイズのものを選ぶようにしましょう。

④ダッフルコート

冬のカジュアルロングコートとしては定番のダッフルコートは、フード付きの防寒コートのイメージが強いです。ダッフルコートの一番の特徴は、コートの前をとじるときに使用するトグルボタンで、かぎ爪のような形をしています。もともとは、漁師が手袋をしたままでも留め外ししやすいようにと設計されたボタンのため、輪っかにした紐の中に通して留める仕組みになっています。

ダッフルコートは男女ともに冬に着用するコートとして人気があり、フートが付いているのもおしゃれなポイントです。ロング・ミドル・ショートなど着丈はさまざまですが、フードが付いているため、羽織るだけで親近感のあるカジュアルな雰囲気に仕上げることができます。

オーダースーツならコート選びも安心

オーダースーツSADAのスーツは、好みのディテールのデザインなど、自分だけのフルオーダーのスーツをお手頃な価格で作成してくれます。 

オーダースーツSADAが、抜群のコストパフォーマンスを実現できるのは、自社の縫製工場を持つ直販店だからです。そのため、生地の仕入れから縫製と仕上げまで、すべてを自社グループ内でまかなうことができるのです。 

 スーツをおしゃれに着こなす一番のポイントはフィッティングです。どんなにおしゃれなスーツでも体型にフィットしていなければ、すべてが台無しになってしまいます。 

 オーダースーツSADAでは、丁寧に採寸したデータをもとに、CAD(自動設計システム)を用いてコンピューターが型紙を作成します。これは、この世にひとつしかない自分だけのオリジナルパターンです。 

採寸はスタッフが約20カ所にわたって丁寧におこないます。顧客のデータに基づいて、なで肩やいかり肩など体型の細かな部分を補正し、ジャケットやスーツのシルエット、ボタンの数やポケットデザインなど、細かいディティールに対応しています。 

オーダースーツSADAなら実店舗でも、ネットサービスでも安心のサポートが受けられます。しかも、フルオーダーのスーツが、「生地代、加工代、ネーム代込みで、初回価格19,800円(税込21,780円)」から作ることができます。 

※2022年10月17日時点の価格です。価格は変更になることがあります。 

ぜひ一度、オーダースーツSADAのお店に起こしください。

特徴を踏まえたうえでコートを選ぼう!

チェスターコートにもステンカラーコートにも、メリットとデメリットはあります。それらを踏まえて、自分が重要視したい部分の多くあるコートを選びましょう。コートをいくつも欲しくない場合は、ビジネスにもプライベートにも使えるステンカラーコートを選ぶといいでしょう。 

ただ、ステンカラーコートは首まわりにボリュームをつけるなど、工夫をしなくてはいけません。ステンカラーコートは衿のおかげで小顔に見え、シンプルな着こなしでもスタイルが良く見えます。 

チェスターコートはビジネスシーンにもピッタリなので、仕事やフォーマルなシーンに欲しい人は、こちらがオススメです。ちなみに、丈によっても印象が大きく変わるため、初心者の場合はステンカラーコートの少し短めのものを選ぶのがオススメです。丈が長ければ長いほど、全体のバランスをとるのが難しくなります。短めの丈にすると、ほどよいカジュアル感が出てプライベートでも使いやすくなるでしょう。