スーツに合わせるベルトの選び方は?メンズのスーツに合うベルトの選び方、代用方も紹介 – オーダースーツSADAのアイキャッチ画像
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スーツに合わせるベルトの選び方は?メンズのスーツに合うベルトの選び方、代用方も紹介 – オーダースーツSADA

一部のシーンを除いて、スーツにはベルトを合わせるのがビジネスパーソンとしての一般的なマナーとされています。しかし、新社会人の方や普段あまりスーツを着る機会がない人の中には、「スーツにどんなベルトを合わせればいいのか迷う」「スーツ着用時にベルトを忘れたらどうしたらいい?」など、ベルトに関する悩みを疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、スーツに合わせるベルトの種類や選び方、ベルトを着ける際の基本マナーや注意点などを詳しく解説します。ベルトを忘れたときの対処法にも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

スーツにベルトは必要?

スーツにベルトは必要?

「スーツにベルトを合わせるのは当たり前」という認識の方は多いと思いますが、その理由についてまで理解している方は少ないかもしれません。

そこでまずは、ビジネスシーンにおけるベルトの必要性を詳しく紹介します。ベルトなしでも大丈夫なシーンや、日本と海外で異なるベルト事情も解説するので、スーツとベルトに関する基本知識を深めていきましょう。

ビジネスシーンにおけるベルトの役割とは?

ビジネスシーンにおいて、ベルトは身だしなみをよりスマートに整えるために欠かせないアイテムの一つです。

ベルトは単にパンツを固定するだけでなく、腰回りを引き締めて全体の印象をスタイリッシュに見せる役割があります。そのため、スーツにベルトを合わせることでフォーマル度が高まり、周囲に信頼感やきちんと感を与えられるでしょう。

なかには「ベルトはジャケットを着ていればあまり見えないから、そんなにこだわらなくてもいいのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、ベルトなしのスーツスタイルはジャケットを脱いだ際にだらしない印象になるため、避けた方が無難です。

特に企業面接を受ける際や、重要な商談時などには必ずベルトを着用しましょう。そのような場では、スーツスタイルの細部にまで気を配った方が相手に好印象を与えられるので、しっかりベルトを締めてさりげなく誠実さをアピールすることが重要です。

ベルトなしはあり?ベルト不要なシーンとは

ベルトなしはあり?ベルト不要なシーンとは

上述したように、ベルトはスーツをスマートに着こなす上で重要な役割を担っていますが、「スーツ着用時には必ずベルトを合わせなければならない」というわけではありません。

シーンは限られますが、カジュアルな場やレディーススーツ着用時においては、ベルトなしでも問題ないとされることもあります。ここでは、スーツ着用時にベルト不要とされる具体的な3つのシーンを詳しく見ていきましょう。

社外での慰労会や送別会など

サラリーマンが社内で仕事をする際は、スーツにベルトを合わせるのが一般的なマナーです。

ただし、会社から外に出て行う慰労会や送別会などの場は無礼講の風潮が強いので、普段のビジネスシーンよりもドレスコードが緩くなります。

なので、必ずしもベルトをしなくても、この後紹介するドローコードやアジャスターなどのパンツで参加しても問題ない場合もあるでしょう。

リモートで会議

リモートでの会議は、基本的に相手の顔と上半身しか見えないので、必ずしもベルトをする必要はありません。

シャツの上にジャケットを羽織れば見た目上の問題はないため、目上の人や社外の取引先と会議を行う場合も、過度に全体の着こなしに配慮しなくても問題ないでしょう。

ただし、リモート会議中にカメラやPCが倒れたり、何らかの理由で立ち上がったりすることがあるかもしれません。このときにベルトをしていない姿が相手の画面に表示されてしまっても、それは自己責任です。

不測の事態を避けたい方は、リモート会議中であってもベルトの着用をおすすめします。

親しい人たちと行うパーティー

結婚式や同窓会などではなく、本当に親しい人たちだけで集まるパーティーでは、ベルトをする必要はありません。職場の上司や部下が参加するわけではないので、他人の目を気にする必要がないのです。

「親しき中にも礼儀あり」と言いますが、スーツを着て参加するのであれば、サスペンダーやドローコードなど、ベルトなしのデザインのパンツを着用すれば問題ありません。

日本や海外のベルト事情

日本や海外のベルト事情

次は、日本と海外におけるベルト事情の違いを紹介します。

日本のベルト事情

日本においては、「スーツ=ベルト装着が基本」と考えるのが一般的です。

男性の場合はカジュアルな普段着や学生服などにおいてもベルトを使用することが多く、「ズボンを履くときはベルトをするものだ」と無意識のうちに刷り込まれてきた方も多いのではないでしょうか。

特に面接や商談、重要な会議などの場では、ベルト着用は身だしなみのマナーとして捉えられることが多く、ベルトをしないと社会人としての信頼を失う恐れさえあります。

近年のオフィスカジュアル化の影響を受け、最近ではビジネスシーンであってもベルト不着用でOKという場は増えつつありますが、今後も日本でベルトなしでスーツを着ることが定着化する可能性はあまり高くないといえるでしょう。

海外におけるベルトの扱い

欧米では日本のようにスーツにベルトを必須とする文化はなく、むしろベルトレスパンツが主流です。

イギリスやイタリアにおいても同様の考えで、ベルトはあくまでファッション小物の一部として位置付けられています。
欧米諸国においては「スーツスタイルにはベルトをしなければならない」という固定概念がありません。そのため、日本ならではの「スーツ+ベルト」が標準という考えは、諸外国にはあまり一般的ではないといえます。

ベルト不要なパンツ

ベルト不要なパンツ

スーツに合わせられるパンツの中には、そもそもベルト不要で着用するタイプもあります。

「ベルトレスパンツ」と総称されることが多く、ウエスト横の金具でサイズ調整するサイドアジャスター付きパンツや、内側に付いた釦にサスペンダーを装着して履くベルトループなしパンツなど、種類はさまざまです。ここでは、ベルトなしでパンツを履く際に役立つ小物類や、ベルトレスパンツの詳細を解説します。

サスペンダー

ベルトの一種であるサスペンダーは、基本的にパンツのタック部分2カ所に留め具を合わせて使用します。クリップ型とボタン型がありますが、どちらを利用しても問題ありません。

ただ、サスペンダーを利用すると、ベルトでウエストを引き締めることができません。そのため、利用する際はスーツのサイズが体型に合っているかを確認しておく必要があります。

サスペンダーは、スーツ全体のシルエットをきれいに見せるのに非常に役立つアイテムであるほか、ウエスト部分を締め付けずにパンツを着用できるので、シーンを問わずにスーツをリラクシーに着こなせるのが魅力です。

ちなみに、スーツ発祥の地であるイギリスでは、サスペンダーを「ブレイシーズ(braces)」と呼んでいます。

ドローコード

紐とゴムでウエスト部分を調整できる「ドローコードパンツ」は、腰回りの締め付けを気にせずに着用できる、近年人気のアイテムです。

ドローコードパンツにはベルトループがあるため、一見ベルトを通すデザインに見えますが、実はパンツのウエスト部分にゴムが通っています。そのため、ベルトをしなくてもゴムの部分でウエスト調節ができるのです。

ドローコードパンツの多くは前の部分にゴム紐が付いていて、それをリボン結びなどで結んで適切なバランスを保つよう調節するのが一般的です。

カジュアルな印象があるものの、パンツの着脱が非常に楽なほか、長時間の着用もノンストレスである点がドローコードパンツの大きな魅力です。

ベルトレスアジャスター

「ベルトレスアジャスター」とは、ベルトループが一切ないデザインのパンツを指します。

両脇に尾錠付きのアジャスターがついていることが多く、それを調整することでパンツをウエストにジャストフィットさせることができます。

種類によっても異なりますが、アジャスターで調整できる範囲は数センチほどであることがほとんどなので、あまりにパンツのウエストが大きすぎると、調整が効かずにパンツがずり落ちてしまいます。

ちょうどいいサイズ感のベルトレスアジャスターパンツを選べば、着脱がスムーズなだけでなく、パンツをスタイリッシュに着こなせるでしょう。

ベルトの種類

次は、一般的に使用されることの多い4つのベルトの種類をそれぞれ詳しく解説します。

ピンバックルベルト

留め針で穴を通して固定するタイプのベルトを、「ピンバックルベルト」と呼びます。オーソドックスなベルトの一つで、別名「ドレスベルト」とも呼ばれています。

ピンバックルベルトは、ベルトの幅やデザインによって、フォーマルシーンとカジュアルシーンとの使い分けがしやすい点が大きな特徴です。

ピンバックルベルトの種類はさまざまですが、大きく分けると以下の2タイプに分類できます。

  • シングルピンバックル:ピンが一つのタイプ
  • ダブルピンバックル:ピンが二つのタイプ

幅が細いシングルピンバックルは、ビジネススーツにしっくり馴染むタイプのベルトと言えます。

一方ダブルピンバックルはベルトの幅が太く、ジーンズやチノパンなどのカジュアルなシーンで使用されるのが定番です。ダブルピンベルトの場合、コーディネートとアンバランスな付け方をすると、かえって垢抜けない雰囲気になってしまうため、合わせ方をきちんと考える必要があります。

この他、繊細で美しい「カーフレザー」や、強度に優れ本革の上質な風合いを感じられる「コードバン」、スエードなどを使用したカジュアルなベルトなど、ピンバックルベルトの種類は多岐に渡ります。

メッシュベルト

「メッシュベルト」とは、革や布を編んで作られているベルトを指します。ベルト自体に穴がないため、体型に合わせて好きなところでベルトを調整ができるのが、メッシュベルトの大きな特徴といえます。

周囲に清涼感やスマートさを演出できるメッシュベルトの種類はさまざまですが、レザーを編みこんで作られたタイプが一般的です。

最近ではコットンやウールを使った布タイプのメッシュベルトも定番化してきましたが、メッシュベルトはいずれもカジュアル度が高いため、できればオフィスカジュアルの場で取り入れるようにしましょう。

ガチャベルト(GIベルト)

ガチャベルト(GIベルト)

「ガチャベルト」とは、ベルトに穴がついていない布製のベルトを意味します。正式には「GIベルト」といいますが、バックルの付け外しの際にガチャガチャ音が出るため「ガチャベルト」と呼ばれるようになったそうです。

ガチャベルトも上述したほかのベルトと同様に、体型に合わせて好きなところで自由に調整ができます。主な素材はナイロンやポリエステルですが、最近ではプラスチックやレザーで作られたガチャベルトも多く見られるようになりました。

ガチャベルトは非常にカジュアルなため、普段着や作業着に合わせるのは問題ありません。しかし、スーツにはあまりにも不釣り合いなベルトといえます。スーツにガチャベルトを合わせるのは、ファッション的にNGなだけでなく、周囲からの印象を損なう可能性もあるため、避けた方が無難でしょう。

リングベルト

リングベルト

リングベルトはバックル部分がリング状になっているベルトです。2つのリングで固定するタイプが一般的で、2つの輪っかはベルトに固定されているため、紛失や落下の心配はありません、

リングベルトはバックルの厚みがないため、すっきりした印象を与えられます。また、ガチャベルト同様に穴がついていないので、体型に合わせて調整を効かせやすいのも特徴です。

素材は布製のものが多くを占めていますが、最近ではスムースレザーを使用したリングベルトも増えてきました。ビジネスシーンで使用されることもありますが、基本的にはカジュアルシーンで使用されることが多いベルトです。

メンズのスーツに合うベルトの選び方とポイント

メンズのスーツに合うベルトの選び方とポイント

ここでは、メンズスーツに合うベルトの選び方やポイントをそれぞれ詳しく解説します。

色の選び方|スーツ・靴・バッグとの色合わせ

ベルトの色は、靴のカラーと合わせるのが一般的です。

コーディネートの統一感を出すため、ブラックかブラウンが選ばれることが多いですが、おしゃれさを重視しながら落ち着いた印象を演出したい場合は、ダークブラウンがおすすめです。

また、靴だけでなくバッグや時計など、そのほかの小物類との調和も考慮してベルトのカラーを選ぶと、よりまとまりのあるスーツスタイルに仕上がるでしょう。

素材の選び方|スーツにはレザー(本革)がおすすめ

カジュアルな服装にはデザイン性の高いナイロン素材や布素材のベルトを合わせてもいいですが、スーツ着用時にはレザー(本革)素材のシックなベルトを選びましょう。

合皮のベルトはリーズナブルに購入しやすいものの、傷や汚れが目立ちやすく、経年劣化も早いです。そのため、長く使うことを考えた場合は、本革のベルトを選ぶことをおすすめします。

本革のベルトは型押しや艶感の違いで印象が大きく変わり、自分好みのものを選びやすいだけでなく、周囲にフォーマルな印象を与えやすい点が魅力といえます。

バックルの選び方|大きさ・デザイン・金具の色

バックルが大き過ぎるベルトは、スーツ着用時には避けましょう。バックルの主張が強いベルトはビジネススタイルには不適切な印象が強く、悪目立ちしてしまいます。

カラーに関しては、ゴールドよりもシンプルなシルバーが無難といえます。落ち着いたデザインのシルバーのバックルが施されたベルトは、どんなスーツとも相性が良く、スーツ初心者の方でもおしゃれな着こなしを楽しめるでしょう。

さらに時計の金具との統一感も意識してバックルの色を選ぶと、より周囲と差のつくスーツスタイルが完成します。

サイズ・長さ・幅の選び方

スーツに合わせるベルトは、サイズ感を意識して選ぶことも重要なポイントの一つです。ここでは、スーツと相性のいいベルトの長さや幅の大きさなどについて詳しく見ていきましょう。

ベルト幅とスーツのバランス|標準幅はどれくらい?

ビジネスシーンに相応しいベルトの幅は、3cm前後を目安にするといいでしょう。

具体的には、幅が2.5~3.5cmより小さいか大き過ぎるとカジュアルさが増すため、ビジネスシーンには不向きです。

ただし、どの幅が自身のスーツスタイルに馴染むかは個人差が大きいため、スーツとのバランスを考慮しながら、最適な幅のベルトを選ぶことが大切です。

ベルトの長さ|ベルト穴の位置・最適な長さの見分け方

ベルトにはサイズが明記されているものもありますが、自分の体型にぴったり合わせられる、長さ調整可能なフリーサイズのタイプが最も使いやすいベルトといえます。

ベルトの穴は必ず奇数個になっており、5つ穴の場合は中央の3番目で留めるのが理想です。ベルトの先端部分は過度に余るとだらしない印象になってしまうので、少し余る程度の長さを残し、腰回りがもたつかないよう配慮しましょう。

デザインの選び方

スーツに合わせるベルトは、極力シンプルなデザインのものを選びましょう。ベルトに限らず、ファッションアイテムは装飾が多いとカジュアルな印象が強くなります。

ビジネスシーンでは基本的にフォーマルな装いが求められるため、本体と異なるカラーの柄やステッチが入っていたりするデザイン性の高いベルトはあまり適しません。

洗練された大人のためのコーディネートをコンセプトとしたブランド、「アッシュエル」などを利用すれば、ビジネスシーンに合ったデザインのベルトを探しやすいでしょう。

ベルトのマナーや注意点

ベルトのマナーや注意点

多くの人が見落としがちなポイントですが、自身の体型よりもウエストが大きいパンツを、ベルトで締め上げて履くのはNGです。

ウエスト周りの布は、腰の周長(ウエスト)に合わせて縫製されています。そのため、オーバーサイズのパンツをベルトで無理に締めると腰回りの布が余り、どうしても不自然なシワができてしまいます。

プレスラインとタック以外のシワがついたパンツはだらしない印象が強く、ビジネスパーソンの装いとしてふさわしくありません。

体型が変化してスーツのパンツが緩くなってしまった場合は、ベルトでどうにかしようとせずに、パンツの新調を検討するようにしましょう。

ベルトのサイズが合わないときの対処法

ベルトのサイズが合わないときの対処法

次は、ベルトのサイズが合わなくなったときの対処法を3つ紹介します。

1.ベルトカットの方法

1つ目の対処法は、ベルトカットをする方法です。具体的な方法として、以下の2パターンが挙げられます。

(1)自分でベルトカットをする

自分でベルトカットをする際は、以下4つのアイテムを用意しましょう。

  • はさみ
  • マイナスドライバー
  • ペン
  • メジャーorものさし

まず、はさみやマイナスドライバーなど先が平らになっている道具を、バックルの隙間に入れて押し上げてからバックルを外します。

次に、斜めに切らないように、メジャーやものさしを使って切りたい箇所に直線で印をつけましょう。

つけた印に沿ってカットした後は、最初に外したバックルにベルトを再度取り付けて完了です。

(2)ベルト修理店に持っていく

安いベルトであれば自分でカットしてもいいかもしれませんが、ハイブランドのベルトの場合はお店に持って行った方が安心です。

高級品であればブランド特有のロゴや柄が入っているため、途中で切れないように繊細なカットをする必要があります。ベルトカットに失敗したくない方は、専門店に持っていきましょう。

2.ベルトの穴を増やす方法

2つ目の対処法は、ベルトの穴を増やす方法です。

ベルトのマナーの章で記述した通り、真ん中の穴でベルトを留めるためには穴の数は奇数にする必要があります。

最初に穴が5つ開いているベルトであれば、2つ穴を開けることでベルトの調整が可能です。

自分で穴を増やしても問題ありませんが、下手に穴を開けることでベルトが損傷してしまう恐れもあります。

ベルトの穴を開けるのに不安がある方は、ベルト修理店でプロの力を借りると安心です。ハイブランドや本革のベルトなどの場合は、なおさら丁寧に採寸をして穴開けの作業をしてくれるお店に任せましょう。

3.ベルトを作り替える

3つ目の対処法は、ベルトを作り替える方法です。前述の方法はベルトを短くしたいときの対処法ですが、ここではベルトを長くしたい場合の方法を解説します。

ベルトを延長する方法もありますが、使い込んだベルトの場合は延長部の革との境目に違和感が出るため、ベルトの作り替えをおすすめします。

ベルトの革が明らかに傷んでいる場合や、大掛かりなサイズ変更が必要な場合は、ベルトの作り替えを検討しましょう。

そもそもベルトのサイズの調整を手間に感じる方には、スライドバックルベルトの使用をおすすめします。スライドバックルベルトであれば、細かなサイズ調整が効くだけでなく、ベルト本体の劣化も少ないので、手軽に長く使い続けることができます。

ベルトを忘れたとき・代用方法と対処法

ベルトを忘れたとき・代用方法と対処法

次は、スーツ着用時にベルトを忘れたときの代用法や対処法について詳しく解説します。

スーツでベルトを忘れたときのNG例と対策

スーツ着用時にベルトをせずに家を出てしまった場合、ジャケットを常に閉めた状態で過ごす、パンツのウエスト位置を高めにして履くなどの応急処置方法が挙げられます。

ただし、いくらベルトを忘れて焦ってしまったとはいえ、以下に挙げるような方法はビジネスシーンでは違和感が強いため、避けるようにしましょう。

  • カジュアル感の強い安価なベルトを購入する
  • ウエストをきつく絞り、安全ピンなどで固定して履く
  • バッグなどの小物類で腰回りを隠そうとする

ベルト忘れを防止するには、日頃からスーツに合わせる小物類一式をクローゼットにまとめてセットしておくと安心です。

ベルト以外でウエスト調整するには?サスペンダー・アジャスター付きパンツ

ベルト以外でウエスト調整をするには、サスペンダーを利用する方法があります。サスペンダーでパンツを肩から吊るすことで、ズレ落ちを防ぎながら、ウエストを締めつけず快適にスーツを着用できます。

もう一つの方法として、アジャスター付きパンツを着用するのもおすすめです。アジャスター付きパンツは腰部分の金具やタブでサイズを微調整できるので、ベルトを使わずとも体型を問わずにスマートにスーツを着こなせるでしょう。

レディーススーツとベルトの関係

レディーススーツとベルトの関係

ここではレディーススーツとベルトの関係も解説します。

レディースはベルトなしもOK?スタイルごとの使い分け

男性の場合はスーツにベルトを合わせるのが一般的ですが、女性の場合はそうとは限りません。

ベルトループが付いているスーツであれば、女性も男性と同様にベルトの装着が推奨されますが、女性のスーツは男性よりもはるかに選択肢が広いです。

ワンピーススーツやセットアップ風スーツなどの場合は、そもそもベルト装着を前提とせずにデザインされているため、当然のことながら無理にベルトを付ける必要はありません。

そのため、レディーススーツの場合はスーツのデザインに応じて、臨機応変にベルト着用の有無を考えるといいでしょう。

レディース用おすすめベルト|華奢で細めが基本

レディーススーツに合わせるベルトは、オフィススタイルに馴染む華奢で細めのデザインのものを選ぶといいでしょう。ウエストをさりげなく引き締めつつ、周囲に女性らしい印象を与えられます。

カラーは黒やネイビーなど、男性と同様に落ち着いた色が無難といえます。シンプルでシックなデザインのベルトは汎用性が高く、どんなコーディネートにも合わせやすいのが魅力です。

また、オンオフ兼用できるベルトを探している場合は、アクセサリー感覚で使える細ベルトをおすすめします。華やかなバックルやメタルパーツが付いているベルトであれば、コーデに上品なアクセントを加えてくれるでしょう。

人気ブランド・おすすめベルト紹介

人気ブランド・おすすめベルト紹介

次は、スーツに合わせるベルトを新調する際におすすめの、人気ブランドを紹介します。

コスパ重視|ユニクロ・無印など手軽なブランド

コスパ重視の方には、ユニクロや無印良品などの定番人気のブランドがおすすめです。気軽に購入しやすい価格帯で、シンプルでプレーンなデザインが多く、スーツに馴染むベルトを選びやすいでしょう。

これらのブランドは近隣店舗に直接足を運ばずとも、通販で気軽に購入できるのも魅力です。公式サイトをチェックすれば、対象商品の一覧やカラー展開、在庫状況などを一目で確認できます。

長く使える本格ベルト|革製・高級ブランドも紹介

長く使える本格ベルトを新調したい方は、上質な革製ベルトを豊富に扱う高級ブランドをチェックしてみるのも選択肢の一つです。

クラシックで上品な革製ベルトを扱う「ダンヒル」や、スーツの品格を高めながら個性を演出できる「フェラガモ」のベルトは、多くのビジネスパーソンから選ばれているブランドです。

「できればあまりコストをかけずに上質なベルトを購入したい」という方には、スーツ店でのベルト購入もおすすめです。

スーツとベルトをセットで考える|統一感あるスタイルづくり

スーツとベルトをセットで考える|統一感あるスタイルづくり

次は、統一感のあるスーツスタイルを完成させるのに欠かせない、ベルト選びやベルトの合わせ方のポイントを紹介します。

ベルト・靴・バッグでつくる上級コーディネート

スーツスタイルを格上げするには、ベルト・靴・バッグを、同系色や同じ素材感でそろえることがポイントです。

例えば、黒のレザーシューズに合わせてベルトやバッグも黒の本革で統一すれば、全体が引き締まり、一気に上級コーディネートに仕上がるでしょう。

ただし、別々の場所で購入した複数のアイテムを用いて統一感を出すのは、スーツ初心者の方には比較的難易度が高めです。

手持ちのアイテムでこなれ感のあるスタイルを演出するのが難しい場合は、オーダースーツ店を利用することで、まとまりのあるスーツスタイルをトータルコーディネートしてもらえるでしょう。

オーダースーツSADAで叶える|理想のスーツ&小物セット

「ベルト選びに自信がない」「スーツの知識がなくて不安」という方もご安心を。オーダースーツSADAなら、プロのスタッフが体型やスタイルに合わせて、あなただけの一着を仕立ててくれます。

お客様の体型やお手持ちのスーツにぴったりなベルトをプロの視点から提案することも可能なので、ぜひお気軽にご相談ください。

ベルトやシューズといった小物までトータルで考えると全身のコーディネートが一気に洗練された印象になりますよ。全国からの相談にも対応しており、来店は事前予約がおすすめです。

まとめ:初心者でも迷わないベルト選びをオーダー体験で

スーツの脇役的なイメージが強いベルトですが、ベルトは合わせ方次第でスーツの印象を大きく変える重要なアイテムの一つでもあります。

普段あまり意識しないからこそ、中には「ついベルトを適当に選んでしまう」という方もいるかもしれません。しかし、ベルト選びにもしっかり気を配ることで、普段のスーツスタイルに一気に統一感が生まれ、より洗練された雰囲気に仕上がるでしょう。

お客様一人ひとりの体型や好みに合ったオリジナルスーツを手掛けているオーダースーツSADAでは、ご要望にぴったりのベルトをご提案することが可能です。

「周囲と差のつくおしゃれなスーツスタイルを楽しみたい」というお客様のご希望を徹底サポートいたしますので、まずはお近くの店舗で相談してみてください。

スーツに合わせるベルトの種類や選び方、ベルトを着ける際の基本マナーや注意点を紹介しました。サスペンダーやドローコード付きのパンツもあり、近年は“必ずベルト”という感覚が薄れつつあり、場に応じて楽しむスタイルが広がっています。ただし、まだまだ日本では社会人にとってベルトは必須アイテム。スーツとベルトの合わせ方に迷うなら、オーダースーツを選ぶのも一案です。オーダースーツSADAでは、専門スタッフがフィット感はもちろん、小物選びや着回しまで丁寧にサポートしてくれます。自分らしいスーツスタイルを追求するには最適の選択肢です。

(構成/志田実恵)