出張の際の３つのスーツの持ち運び方をご紹介！　シワにならない畳み方とシワになった時の対処法も

出張で悩むスーツの持ち運び事情

ビジネスなどで出張する際のスーツの持ち運び方法は主に３つあります。

ガーメントバッグ

ガーメントバッグという言葉を聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれませんが、ガーメントバッグはスーツやジャケットなどの衣類を容易に運べるようにするバッグのことです。

中に付いているハンガーにジャケットとパンツをかけることが出来る作りになっているので型崩れを起こしにくく、シワが付きにくいためスーツを綺麗な状態に保ったまま運ぶことが出来ます。
ハンガーがついているので出張先でそのまま壁にかけることも可能です。
ただし、ハンガーフックの大きさが小さいものだと出張先のポールの太さによっては掛けられないこともあるので、ハンガーフックは大きいタイプのものを選んだ方が良いかもしれません。
またバッグなのでスーツを入れるだけではなく、ベルトやネクタイ、シャツなどスーツ周りのアイテムも収納することも可能です。

このようにスーツ周りのものをひとまとめにして収納することが出来るので、出張が多い方はぜひ一つは所持しておくことをおすすめします。

バッグの形状は半円状や長方形の形の手提げタイプのものが一般的ですが、ショルダータイプや手提げとショルダータイプの両方が使える２wayタイプ、さらにリュックとして使用できる３wayタイプのバッグもあります。
キャリーオンタイプのものもあるのでスーツケースと一緒に運ぶ方はキャリーオンタイプのものもおすすめです。

素材も様々なものがあり、撥水性が高いものや汚れに強いものもあります。
耐久性が高く軽い素材のポリエステルやナイロンで作られているタイプもあるので、出張で長く持ち歩く方はこれらの素材で出来ているものを選ぶと良いでしょう。
ポケットの数はバッグによって異なります。どのような機能を必要としているのかを想像することで自分にピッタリのバッグを見つけましょう。

スーツケース

次にスーツを持ち運ぶバッグとしてスーツケースがあげられます。

大きなスーツケースを選べば他の荷物と一緒に運ぶことができ、一つのバッグで出張することが出来るので一見メリットが高いように感じるでしょう。
しかし他の荷物と一緒にスーツを入れてしまうと、たとえ綺麗に収納したとしても中で崩れてしまってシワがついたり型崩れを起こしてしまうことがあります。

スーツケースの中には収納するスペースが分けられているものもあるので、スーツと他のものを一緒に入れないことで比較的綺麗に収めることが出来るスーツケースもあります。
もし、収納スペースが用意されていない場合はスーツを専用のケースに入れて収納するなどの工夫が必要です。

また、収納する際のポイントですがジャケットは折りたたむ回数を出来る限り少なくすることが大切です。
そうすることでシワになる範囲を少なくすることが出来ます。

ちなみにワイシャツの畳み方ですがＡ４のクリアファイルを使うと綺麗に畳むことが出来ます。

やり方はワイシャツを裏に返して、上の中央あたりにクリアファイルをセットし、袖をクリアファイルの反対側の端に届くように真横に折ります。

両方の袖を折ったら、半分の見頃をクリアファイルの幅に沿って折りたたみます。
これも両方の見頃を折りたたんだら最後に裾をクリアファイルに合わせて折り返します。
後はクリアファイルを取り出せば完成です。
クリアファイルを使った畳み方はTシャツなどにも使えますのでぜひ活用してみてくださいね。

ワイシャツが綺麗に畳めたらそのままスーツケースに入れてもいいですが、ここでも役に立つのがA4の書類ケースです。

A４の書類ケースに入れるとワイシャツが綺麗に収まり、スーツケースの中に入れても他の荷物につぶされてしまってシワがつくことから守ってくれます。

スーツケースでも綺麗に運ぶことは出来るのでガーメントバッグが用意できない人は、このように工夫して持ち運ぶようにしましょう。

スーツカバー

出張のように遠出をする必要がある場合には上記のようなバッグやスーツケースが必要ですが、短時間での外出であればスーツカバーで済ましてしまうのも一つの手です。
スーツはどこで買っても基本的にスーツカバーが付属していますので、そちらのスーツカバーを使用していただいて問題ありません。

基本的には短時間の移動での使用になるので高機能なものは必要ありませんが、防水機能が施されていたりなど質の良いものもあるので、そのようなものも欲しいという方は必要に応じて購入するのも良いでしょう。

シワにならないスーツの畳み方（ジャケット編）

ジャケットの畳み方はいくつかありますが、今回はその中の一つをご紹介いたします。

1.ジャケットを前側（ボタンを留める側）が自分に向くようにジャケットを持ちます。
2.肩と肩が合わさるように半分に折ります。

3.肩が合わさっているところが離れないように抑えながらジャケットを裏返します。
4.裏返せたらジャケットの襟が畳んであると思いますので襟を立たせます。
5.そのまま長い方を半分に折れば完成です。

その後、バッグにしまわずに手で持っておく際には持ち方に少し注意が必要です。
スーツが半分に折れるように手にかけると思いますが、この際前立て側が手前に来るようにかけましょう。
前立て側が奥に来るように手にかけてしまうと、てのひらが前立て側に当たってしまい手の汗でジャケットの表地が汚れてしまいます。
手にジャケットをかけておくと蒸れて汗をかきやすいですので、持ち方には注意しましょう。

シワにならないスーツの畳み方（パンツ編）

パンツの畳み方はシンプルです。
まず、パンツを折り目に合わせて半分に折り、後は縦方向に半分に２回折れば完成です。
この時、先ほど畳んだスーツの間にパンツを入れこんでしまうとコンパクトに収まって収納しやすくなるのでおすすめです。

畳んだスーツの収納方法

次に畳んだスーツの収納方法について紹介します。家でしまうケースと、出先でバックやスーツケースにしまうケースに分けてみていきましょう。

家でしまうとき

家でしまうときはどこにしまうかにもよりますが、除湿剤を入れて湿気対策を行うのと定期的に干す必要があります。
湿気対策を適切に行っておかないとカビが発生してしまったり、臭くなってしまう可能性があります。

またスーツは基本的にウールで出来ていますが、ウールは虫が好んで食べる素材です。
よってスーツは虫食い対策が必須となってきます。
前述の湿気対策も重要ですが、防虫剤を置くことも大切です。
防虫剤は虫が苦手な臭いを出したりすることで、虫を寄り付けない効果があります。
しっかりと湿気対策と虫対策を行うようにしましょう。

バッグやスーツケースにしまうとき

バッグやスーツケースにしまうときはスーツが一番下にきてしまうと、荷物の重みでシワが出来てしまうこともあるので一番上になるようにしまいましょう。
また、畳んでいるので折り目にどうしてもシワがついてしまいがちです。
少しでも軽減するためにスーツの折り目にタオルなどを挟みこんでおくのもおすすめです。

後はとにかく畳んである状態が長いことがシワの原因になるので、出張先のホテルなどについたらすぐに取り出してハンガーにかけておくようにしましょう。

持ち運びたいスーツのシワ対策

スーツのシワ対策としてバッグやスーツケースにしまう際には前述のように適切に収納し、目的地に着いたらすぐにハンガーをかけることが大切です。

あとはハンガーにかけながら運ぶことが出来るガーメントバッグを使用することもおすすめです。
中にはスーツを固定してシワが付きにくくするために中板が入っているタイプのものもあるので、そちらのタイプを選ぶのも良いでしょう。

また、バッグの底などに入れてしまうと他の荷物の重さによってシワが付きやすくなってしまうので、荷物を全て詰め終わった後にその上にスーツを乗せることがやはり重要です。

出張先でシワになったスーツの応急処置方法

出張先でスーツがシワになってしまうこともありますよね。
そんなときに出来る対処法を三つご紹介します。
どの対処法をスーツに水分を含むことになるので、カビやシミ防止に必ず風通しのいい場所で乾燥させるのは忘れないようにしましょう。

霧吹きを使う

シワの部分に40度程度のお湯で湿り気を与えて、優しく手で伸ばすとシワを伸ばすことが出来ます。
湿り気を与えるという意味では水でも良いのですが、お湯の方が温度が高く水より早く蒸発するのでお湯の方がおすすめです。
あまりつけすぎると乾かすのが大変になってしまうので適切な量を吹きかけることがポイントです。

ある程度終わったら後は風通しの良いところで陰干しをして置いておきましょう。
シワはクリーニングに出さないと取れないと思っている方もいるかもしれませんが、きついシワでない限りはこのような簡易的な対応でもシワを取ることが出来ます。

シワ取りスプレーを使う

先ほどの霧吹きと似ていますが、市販のシワ取りスプレーを用いる方法もあります。
使い方は基本的に霧吹きと同じでシワが気になるところに何回か吹きかけ、手で適度に伸ばしましょう。
あとは霧吹き同様に、風通しの良いところに陰干しをすればOKです。

霧吹きとの違いは大きくはなく、シワ取りスプレーの方が明らかにシワが取れるという程ではないですが、消臭効果があったり服に優しい仕様になっていたりするのでシワ取りスプレーを用いるのもおすすめです。

他にも花粉やホコリが付着しにくくする成分が入っていたり、静電気を防止するものであったりなど様々な効果があるスプレーもありますので、気になる人はシワ取りスプレーを使用した方がいいかもしれませんね。

匂いが付いているものもあるので自分の好きな匂いのものを使えば、気分を上げることも出来るかもしれませんよ。

入浴後のお風呂に干す

上記の二つのようにものを用意するのが少し大変だという方もいるでしょう。

そのような方は入浴後のお風呂に干すという方法をおすすめします。
入浴後の湿度の高いお風呂に置いておくだけでも十分に効果があります。

やり方は入浴後のお風呂に３０分程度干しておくだけでOKです。
湿度の高い場所に置いておくことで、スーツ全体のシワを手軽にとることが出来ます。
わざわざ何かを用意することもないので、忙しくて用意する時間もないという方はこちらの方法もおすすめですね。

干し終わったらこちらも先ほどと同様に風通しの良いところで陰干ししておきましょう。