女性スーツに合う靴の選び方は?パンプス以外の特徴、NG・マナーや面接など使用シーンも紹介 – オーダースーツSADAのアイキャッチ画像
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女性スーツに合う靴の選び方は?パンプス以外の特徴、NG・マナーや面接など使用シーンも紹介 – オーダースーツSADA

女性のスーツスタイルといえばパンプスが定番ですが、最近ではローファーやフラットシューズ、スニーカーなどを選ぶ女性も増えています。就活時の面接、オフィス、フォーマルな場など、シーンによって適切な靴は異なるため、TPOに合わせた選択が重要です。ポイントを押さえて、「痛くない」「長時間歩ける」「きちんと見える」という条件をバランスよく満たす靴を選びましょう。本記事では、女性がレディーススーツを着る際に、快適さときちんと感を両立させる靴の選び方の基本から、パンプス以外の選択肢、シーン別マナー、NG例まで詳しく解説します。

レディーススーツに合う靴を選ぶ基本ポイント

レディーススーツに合う靴を選ぶ基本ポイント

女性がスーツで働く場面では、パンプスで働くのが長らく常識とされてきました。しかし「#KuToo運動」や「働き方改革」「SDGs」などの影響もあり、近年のビジネスシーンではヒールの無い靴でも問題視されない傾向がみられます。

サイズとフィット感

日中歩き回る仕事の場合、「痛くない」「疲れにくい」靴を選ぶことは、見た目だけでなく仕事のパフォーマンスにも関わる重要なポイントといえます。

最も重要なのが靴のサイズです。サイズが合わない靴を履き続けると靴の摩擦(靴擦れ)で足を傷めてしまいます。また、フィット感も靴選びのポイントです。

足幅が狭すぎたり甲がきつかったりすると、見た目も窮屈で美しいシルエットが崩れてしまいます。緩すぎると脱げやすく、だらしなくも見えてしまうでしょう。

靴の形状を選ぶ際には実際に試着して数歩歩いてみて、足に違和感がないかどうかチェックすることが重要です。

足の形に合わないものを選んでしまうと、靴擦れや、足の痛みに繋がり、トラブルの原因となってしまいます。また、ストラップ付きタイプを選ぶと足がずれにくく、長時間履いても痛みを感じにくいでしょう。

素材・形状による印象の違い

靴は季節によって、素材が異なるものを用意できればベターです。さらに、靴の素材の持ち味を理解しておくと、オフィスシーンにもカジュアルな場面でも、TPOに合う一足を選べます。

本革は上質な印象を与え、長く愛用できる点が魅力です。合皮は価格を抑えやすく、夏や雨の日にも気軽に履けるため、コスパを重視する人におすすめです。スエードは温かみがあり、秋冬の装いによく合います。

ヒールの高さとシルエット

ヒールの高さとシルエット

パンプスの場合、ある程度高さのあるヒールがおすすめです。3cmから5cmの高さがあれば、足が細く見えて、全体的なシルエットが美しくなります。

ヒールが高すぎると歩行時の負担が増え、疲れやすくなるうえ、ビジネスマナーの観点からも好ましくありません。反対にヒールが低すぎてしまうと、カジュアル感が出すぎてしまうのでシーンによっては注意が必要です。0〜2cmでもフォーマル度を損なわないデザインを選びましょう。

ヒールの形状にも注意が必要です。ハイヒールやピンヒールなど、ヒールが細いものは、ビジネスシーンでの着用は不向きとされ、適度な太さのあるヒールが適切です。

さらに、歩く際の足音はヒールの素材や高さ、太さによって変わります。ビジネスシーンでは大きな音を立てて歩くのは、マナー違反と捉えられる場合もあります。かかとをそっと床に下ろすよう意識するとさらに良いでしょう。

カラーの選び方

カラーの選び方

靴の色は、基本的にベーシックな色のワントーンで、シンプルなデザインのものだと良いでしょう。

オフィスカジュアルな職場であれば、黒やネイビー、ベージュ、ブラウン、ホワイトなどの落ち着いた色であれば問題ないです。

黒はどんな服装にも合わせやすく、フォーマルな印象を与える万能カラーです。ネイビーは知的で清潔感があり、ベージュは柔らかく優しい雰囲気を演出できます。ブラウンは落ち着きのある印象を与え、上品で穏やかな印象に仕上がります。ホワイトは清潔感があり、コーディネート全体を軽やかに見せてくれるカラーです。

赤やヒョウ柄などの派手な色はビジネスシーンでは基本的に避けた方が無難です。

パンプス以外の女性スーツに合う靴の種類

パンプス以外で、履き心地がよく、長時間履いても痛みを感じにくい、スーツに合う靴についても見ていきましょう。

ローファー

ローファー

「ローファー」は靴紐がなく、履き口を深く覆った革靴を指します。靴紐を結ばずに簡単に着脱しやすいことから「怠け者」という意味でローファーと名付けられました。

パンプスは足の甲の部分が大きく開いている靴を指しますが、ローファーは甲が全体的に覆われています。

ローファーはパンプスと比べるとカジュアルで、ビジネスシーンではふさわしくないとされてきました。

ただし、近年はオフィスカジュアルを取り入れている企業も増えてきており、ローファーを履いても問題ないでしょう。ローファーにはフラットタイプが多く、ヒールがなくてもある程度上品さを保てます。特に、黒のレザー素材であればきちんと感があり、就活や面接でも違和感なく履けるデザインもあります。また昨今は、スニーカータイプのローファーも多くのメーカーから登場し、人気を集めています。

コーディネート例としては、ネイビースーツ×黒ローファーの組み合わせが定番です。落ち着いた印象の中に知的さも感じられるスタイルです。

スーツにローファーは合う?ビジネスシーンでのマナーや選び方のコツやおすすめの種類を紹介 – オーダースーツSADAのアイキャッチ画像
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近年、スーツファッションの自由度は高まっており、ローファーの着用が認められる場面も増えてきました。しかし、カジュアルな印象が強いローファーは、TPOを意識して選ばなければなりません。ビジネス用のローファーは、ダークカラーの落ち着いた色味でシンプルなデザインを選択するのがポイントです。仕事で使える定番のローファーの種類を知り、シーンに合わせて使い分けていきましょう。

フラットシューズ

フラットシューズ

バレエシューズなどのフラットシューズは、「パンプス以外で痛くない靴」として外せない存在です。ヒールがないため長時間の立ち仕事や移動でも足が疲れにくく、快適に過ごせます。

特につま先がとがったポインテッドトゥなどを選べば、カジュアルになりすぎずフォーマル感を保てます。

オックスフォードシューズ(レディース革靴)

オックスフォードシューズは、靴紐付きでシャープな印象を与えるクラシカルな革靴です。重厚感がありながらも上品で、スーツスタイルとの相性は抜群です。特にグレーのスーツやチェック柄のボトムスと合わせると、落ち着いた雰囲気の中に知的さを演出できます。

スニーカー

スニーカー

近年は、多くのブランドがスーツスタイルにもなじむスニーカーを提案し、オフィスカジュアルの一部として定着しつつあります。

クッション性が高く歩きやすいスニーカーは、外回りや立ち仕事が多い職種にもぴったりです。白や黒などのベーシックカラーを選べば、清潔感ときちんと感を両立できます。

ただし、面接や冠婚葬祭などのフォーマル度が高い場には、スニーカーは不向きな場合もまだまだあります。職場の雰囲気やシーンに合わせて、着用するタイミングを検討しましょう。

シーン別に見る靴の選び方と注意点

シーン別に見る靴の選び方と注意点

スーツに合うレディースの靴の選び方と注意点を、着用シーン別に解説します。

就活・面接

就活・面接では、黒パンプスや、黒ローファーが基本です。ヒールは3~5cmのものを選びましょう。オープントゥや派手な装飾のデザインは、就活や面接には不向きです。

昨今はヒールなしの靴を履いただけでマイナス評価とはせず、採用に関係しない企業も多いでしょう。特にアパレル企業や紳士服業界などは、オシャレな足元を評価してくれることもあります。

選考したい企業はヒールなしでも大丈夫なのか、OB訪問や企業説明会などで適宜判断することをおすすめします。

オフィス・普段のビジネスシーン

オフィス勤務では、黒のローファーやベージュのフラットシューズなど、落ち着いた色味の靴が好印象です。社内ではサンダルや室内履きが許容されるオフィスも多いでしょう。

外回りは黒いパンプス推奨の場合もあるでしょうが、あまり厳しくない場合は、シーズンに合わせて素材を変えると、見た目にも清潔感が生まれます。たとえば、秋冬は温かみのあるスエード、春夏は軽やかなレザーを選ぶと、季節感と上品さを両立できます。

フォーマル・冠婚葬祭

フォーマルな場では、黒のパンプスが最も無難で安心です。装飾のないシンプルなデザインを選び、ヒールの高さは3〜5cm程度が理想です。

特に礼服と合わせる場合は、つやを抑えたマットな素材が上品な印象を与えます。場の格式を意識して、派手な色やデザインは避けましょう。

カジュアル・出張

外回りが多い日や出張中などたくさん歩く日には、スニーカーなど歩きやすい靴を選ぶのも良いでしょう。

近年はスーツに合う上品なデザインのビジネススニーカーも増えています。ただし、社外の会食などがある場合は、スニーカーはふさわしくないかもしれません。TPOに応じた靴を持ち歩き、状況に応じて履き替える柔軟さも大切です。

NGな靴とマナー違反の例

NGな靴とマナー違反の例

ビジネスやフォーマルな場では、靴のデザインや状態に注意が必要です。

7cmを超えるようなハイヒールやピンヒールは華美に見え、きちんと感が求められる職種や機会には不向きです。サンダルやミュール、ブーツのようなカジュアルすぎる靴、つま先が見えるオープントゥは、面接や式典などの場ではマナー違反とされます。

また、ヒールが擦れていたり、汚れが付いていたりすると、シーンを問わずだらしない印象を与えかねません。靴の清潔感は身だしなみの基本です。お手入れが行き届いた靴で、印象を保ちましょう。

痛くない・疲れない靴にする工夫

痛くない・疲れない靴にする工夫

足への負担を防ぐために、購入時は必ず試着しましょう。サイズが合わない靴は、思わぬケガや靴擦れの原因になります。

つま先からかかとまでの捨て寸(隙間)は0.5〜1.5cmが目安です。これ以上広いと足が靴の中で動きやすくなり、擦れや疲れにつながります。

素材選びも重要です。本革は手入れが必要ですが、履くほどに足になじみ、長く愛用できます。反対に、長期使用を考えていない場合は合皮素材がおすすめ。水や汚れに強く、気軽に使えます。

ただし、どんなに慎重に選んでも、使用するうちに違和感を覚えることもあります。次では、痛くならず疲れにくい靴にする工夫を紹介します。

インソール・クッションで調整

ヒールを履いたままだと足先が疲れてしまうなら、インソールや中敷きを利用しましょう。

人によって合致するインソールの種類に違いがありますが、数百円から購入できるので、足の負担軽減に役立ててみることをおすすめします。特にクッションタイプのインソールが疲労軽減に効果的とされています。

また、入浴後にストレッチをしたり、マッサージをすることでも血行が促進され疲労回復の効果が期待できます。連日の負担で痛みが生じる前に、対策をしましょう。

足型・足幅に合わせた靴選び

靴を選ぶ際にサイズを意識する人が多い一方で、見落とされがちなのが足型や足幅との相性です。合わない靴は疲れやすく、靴擦れの原因にもなります。

ポイントは、つま先の形(トゥ)と自分の足指の形を合わせることです。親指が長い「エジプト型」には丸みのあるラウンドトゥ、人差し指が長い「ギリシャ型」には上品なアーモンドトゥ、指の長さが揃った「スクエア型」には広めのスクエアトゥが適しています。

また、足幅が広い人はゆとりのあるものを選ぶと快適です。反対に足幅が狭い人は、ストラップ付きなどフィット感を調整できるデザインを選ぶと安定して歩けます。

「替え靴」を持参か社内に置く

ヒールのある靴を履いたまま歩き続けると足への負担が大きくなります。負担の軽減におすすめなのが、「替え靴」を活用する方法です。

勤務中にヒールを求められるなら、出勤時や外出時はローファーやヒールなしのパンプスなど歩きやすい靴を履き、会社に着いたらヒールのある靴に履き替えるようにしましょう。

外回りなどはヒールで、社内はラクな一足を置いておく場合もあるでしょう。必要なときだけヒールを履くようにすれば、見た目のきちんと感を保ちながらも、足の疲労や痛みを軽減できます。

【足のお悩み別】オススメの靴選び

【足のお悩み別】オススメの靴選び

靴を履いていると足の悩みは尽きないものです。特に、パンプスは履いている際の悩みが多くなる傾向にあります。

足の悩みに苦しめられている方のために、悩み別の靴選びのポイントをご紹介します。

外反母趾

外反母趾とは、足の親指が外側にくの字に曲がってしまう状態のことです。主な原因は、自分の足に合わない靴を長期間履き続けることにあります。特にハイヒールやパンプスを履く機会が多い方に多く見られ、いったん症状が進むと元に戻りにくく、痛みを伴うこともあります。

そのため、パンプス選びのポイントを意識することが大切です。外反母趾でお悩みの方は「皮革製のパンプスを選ぶ」「ヒールの高さを3cm以下にする」ことを意識しましょう。

一般的な人工皮革やナイロン素材は丈夫な反面、生地が硬く足への負担が大きい傾向があります。一方、皮革製のパンプスは履くほどに柔らかくなり、足に馴染むため、痛みや変形の予防にもつながります。

また、ヒールが高過ぎるとつま先立ちのような状態になり、親指の付け根に負荷がかかってしまいます。低めのヒールを選べば、足への負担が減り、外反母趾の予防へと繋がります。

偏平足

偏平足とは、土踏まずがなく足の裏が平らになっている状態を指します。主な原因は筋力の低下で、運動不足や体重増加によって足の筋肉が体重を支えきれず、土踏まずがつぶれてしまうことが多いです。

この状態でパンプスを履き続けると、疲れやすくなったり、膝や腰に痛みが出たりすることがあります。偏平足を悪化させないためには、靴選びが重要です。

ポイントは「インソールにこだわる」「高さのあるヒールを避ける」の2つです。

インソールには、足への衝撃を和らげると同時に、土踏まずのアーチを支える役割があります。偏平足の人は衝撃を吸収しにくいため、インソールでアーチを補うことで足への負担を軽減できます。パンプスにもインソールを入れるのがおすすめです。

また、ヒールが高いパンプスは足への負担を大きくし、ケガの原因にもなります。偏平足の方は、ヒールの高さを5cm以下に抑えるようにしましょう。

足幅広め or 狭め

足幅が狭い人や広い人ならではの悩みもあります。足幅が合っていないと、靴の中で足が滑ってしまって靴擦れなどを引き起こす原因にも繋がるので、足幅の確認は大切です。

自分の足幅と合っているか、かかと部分はしっかりとホールドされるか、などを確認することが大切です。

女性スーツと靴のトータルコーディネート例

女性スーツと靴のトータルコーディネート例

スーツとパンプスなどのおすすめカラーコーディネートを紹介します。

ネイビースーツ × ネイビーシューズ

派手過ぎず、誠実で爽やかな印象のあるネイビーで統一する、かっちりしすぎないコーディネートです。バックなどの小物もネイビーに揃えてワントーンコーデにするのも清潔感のあるまとまったコーディネートになります。

またはベルトやバッグはブラウン、もしくは黒革などを取り入れてアクセントにするのも良いでしょう。

チャコールグレースーツ × 黒シューズ

チャコールグレーのスーツやブラックスーツなど、ダークな色のスーツにはダークカラーの黒パンプスやローファーが似合います。きっちりとした印象を与えられるので商談や重要な会議などに良いでしょう。

少し遊び心を加えたいなら、シャツやスカーフなど、小物に色物を入れるとメリハリができ、オシャレな印象になります。

ライトグレースーツ × 白シューズ

ライトグレーなどの明るめのスーツにはさわやかな白パンプスがおすすめです。

清潔感があるため、4月からの新生活や新社会人、初夏には特に良いコーディネートです。

足元のお手入れ方法

足元のお手入れ方法

パンプスをはじめとする革靴の人気はまだまだ高く、ビジネスシーンでも重宝されています。革靴は清潔で見た目がいい状態で履きたいものです。ここでは、革靴の正しいお手入れ方法を中心に紹介します。

1. シューキーパーを入れる

準備して、革靴にシューキーパーを入れます。

革靴についたシワを綺麗に伸ばした状態にすることが大切です。シューキーパーを入れることで、仕上げのクリームを塗る際に、シワのついた部分まで満遍なくクリームを行き渡らせることができます。

2. ブラシでホコリを取り除く

次に、ブラシを使って革靴表面についたホコリを取り除きます。

気に入っている革靴や傷をつけたくないパンプスの場合には、柔らかい馬毛ブラシがおすすめです。革靴全体をブラッシングし、シューキーパーで伸ばしたシワ、コバの部分も忘れずにブラシをかけましょう。

3. リムーバーで汚れを落とす

革靴についたホコリをブラシで落としたら、次にリムーバーを用いて更に細かく汚れを落としていきます。

古いクリームやワックスが革靴の表面に堆積し、そこにホコリが付着して汚れとなります。革靴の表面にこびりついた汚れを落とすために、リムーバーを使用します。

指に巻いたクロスに少量のリムーバーを付けて、革靴の表面に優しく押し当てていきます。革はとてもデリケートなので、強くこすったりせずに優しく汚れを落としましょう。

4.硬めのブラシでツヤ出し

汚れを落とした後に、靴色に合わせたクリームを塗ります。

その後、硬めのブラシでツヤ出し作業を行います。先ほど使用した汚れ落としのブラシとは違うブラシを使用しましょう。

おすすめは硬めの豚毛ブラシです。ブラシをしっかりとかけることで、ツヤが出て綺麗に仕上がります。ここでも力の入れすぎには注意が必要です。程よい力加減で革靴をブラッシングしていきましょう。

5.仕上げの防水スプレー

すべての工程が済んだら、仕上げとして防水スプレーを吹きかけましょう。

防水スプレーをかけることで、革靴の表面に膜を張って汚れなどから守ってくれる効果が期待できます。雨の浸透やホコリなどの汚れも防いでくれるので、このひと手間が長く愛用できる秘訣になります。

お手入れの頻度や注意点

靴のお手入れの適切な頻度と注意点を紹介します。

鏡面磨き

靴に美しいツヤを出す仕上げ方法として「鏡面磨き」があります。鏡面磨きとは、油性ワックスを使ってつま先やかかとを磨き上げ、革に光沢を与えるテクニックです。仕上がりは革の色がより鮮明になり、高級感のある艶を楽しめます。

やり方は、少量の油性ワックスを布に取り、つま先部分に円を描くように塗ります。次に、柔らかい馬毛ブラシでワックスをなじませるように優しくブラッシングします。

その後、水を1滴垂らし、布で円を描くようにワックスをならしていきます。この工程を5〜6回繰り返すと、ロウが定着して指が引っかかるような感触になり、つま先がピカピカに仕上がります。

ただし、鏡面磨きをやり過ぎると革の通気性が悪くなるため、適度に行うことが大切です。

お手入れの頻度

革靴を美しく保つために、毎日のお手入れは必要ありません。むしろ過剰に磨くと油分が多くなり、型崩れや素材の劣化につながります。

目安として、8〜10回履いたら一度磨く程度で十分です。

ただし、履いた後は放置せず、軽くブラッシングして汚れを落とし、シューキーパーを入れて保管しましょう。こうした日常のケアを続けることで、お気に入りの革靴を長く愛用できます。革靴は新品のうちから定期的に手入れを始めるのが理想です。

臭い対策

春夏の高温期は、汗や湿気による臭いが発生しやすくなります。実は汗そのものよりも、湿った状態で履き続けることが臭いの原因です。

臭い防止の基本は、靴を休ませること。同じ靴を毎日履くのは避け、最低3足をローテーションして使用しましょう。靴の傷みも軽減され、結果的に長持ちして経済的です。

また、ヒールのすり減りにも注意が必要です。減りが目立つと見た目が悪くなるだけでなく、歩行バランスも崩れます。気づいたら早めに修理や買い替えを行いましょう。

まとめ:パンプス以外でもマナーを守ればOK

まとめ:パンプス以外でもマナーを守ればOK

以前は女性のスーツスタイルといえば、ヒールのあるパンプスを合わせるのが常識とされてきました。

しかし、厳しかったビジネスマナーは、緩和されつつあります。シーンに応じて適切な靴を選べば、パンプス以外でも「快適さ」と「きちんと感」を両立できます。サイズやフィット感、素材、ヒールの高さや形状を含む全体のシルエットなどをトータルでチェックして、TPOに合う靴を選びましょう。

オーダースーツSADAでは、靴と相性のよいレディーススーツスタイルを提案します。経験方法なスタッフが、スーツ初心者にも丁寧にアドバイスいたします。来店予約でトータルコーディネートを相談してみましょう。

スーツに合わせる靴はパンプスだけではありません。ローファーやフラット、オックスフォードなど、パンプス以外でも上品で痛くない靴を選べば、快適さときちんと感を両立できます。大切なのは、シーンに合わせた素材・カラー・デザインを意識すること。面接や式典では黒のシンプルな靴を、普段のオフィスでは柔らかい色味のフラットやローファーを選ぶなど、印象をコントロールすることで装い全体が洗練されます。

(構成/志田実恵)