ビジネススーツに似合う女性のヘアスタイルとは? 髪の長さ別の髪型の選び方を紹介-オーダースーツSADAのアイキャッチ画像
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ビジネススーツに似合う女性のヘアスタイルとは? 髪の長さ別の髪型の選び方を紹介-オーダースーツSADA

スーツを着るときに「似合う髪型が分からない」「シーンにふさわしいスタイリングが分からない」と悩む女性は多いものです。ヘアスタイルは第一印象を大きく左右するため、ビジネスシーンや式典では、TPOに合った雰囲気を演出できるように髪型を整えることが重要です。本記事では、髪の長さ別にスーツに似合う髪型を紹介します。ビジネスシーンはもちろん、大学入学式・卒業式や結婚式などさまざまなシーンに応じたヘアスタイルの選び方やマナー、気を付けるポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。

スーツに似合う髪型の基本マナーと印象のポイント

スーツに似合う髪型の基本マナーと印象のポイント

以下では、スーツに合わせる髪型に関する基本的なマナーと、アレンジやセットのポイントを紹介します。

ビジネスシーンで好印象な髪型の条件とは

ビジネスシーンにおける髪型選びで重視すべきは、清潔感とナチュラルさ、顔周りのすっきり感です。

スーツに合わせる髪型に厳密なルールはありませんが、ビジネスマナーやTPOに適した身だしなみが周囲に良い印象を与えることは間違いありません。

例えば、個性を表現できるカラーリングやパーマは魅力的ですが、ビジネスシーンでは控えめに抑えるのが無難といえます。特に会社勤めの方は、自社の規定でカラーやパーマに制限がある場合もあるため、入社前の確認をおすすめします。

前髪のスタイリング一つでも印象が大きく変化するので、細部にまで気を配ってスタイリングしましょう。

髪質・雰囲気に合った髪型選びのコツ

髪質を考慮すると、自分に合った髪型を選びやすくなります。直毛の方は、きちんとした印象を活かせるストレートスタイルが映えます。適度にまとめてだらしなく見えないよう工夫しましょう。

くせ毛が気になる方は、ヘアアイロンで整えるか、シンプルにまとめるのがおすすめです。髪を少し長めに伸ばすとボリュームが加わり、くせが目立ちにくくなる傾向があります。

髪のボリュームが多い方は、量を調整し、やや明るめの髪色にすると表情が明るく感じられるでしょう。

また、顔型によっても似合う髪型は異なります。丸顔の方は、前髪を分けたスタイルや高さを抑えたローポニーテールが似合います。面長の方は、ハーフアップなどサイドにボリュームを出す髪型がおすすめです。

スーツの色やデザインと髪型の相性を考える

髪型を選ぶ際はスーツの色も考慮しましょう。例えば、フォーマル度が高く高級感を演出するブラックのスーツには、丁寧なまとめ上げスタイルが似合います。

ネイビーのスーツは、知性や誠実さを連想させる色合いです。ハーフアップや抑えめのパーマなど、若干の動きを取り入れたヘアスタイルと相性が良いでしょう。

グレーのスーツは落ち着いた雰囲気を持ち、ビジネスからフォーマルまで幅広く活用できる万能なアイテム。従って、比較的カジュアルな髪型でも、調和しやすい傾向です。

また、シャープなラインが特徴のパンツスーツには、クールでスタイリッシュなヘアスタイルが映えます。フェミニンな印象のスカートスーツには、やわらかな印象の控えめなカールスタイルなどが似合います。

スーツに似合うヘアアレンジ・セットのポイント

スーツに似合うヘアアレンジ・セットのポイントは、忙しい朝でも確実に整えられる方法を選ぶことです。素敵なヘアスタイルを目指そうとしても、きちんとセットできなければだらしない印象を与えてしまいます。まずは自分の朝の行動を見直し、実際にヘアアレンジに割ける時間を正確に把握しましょう。

また、前夜のうちに翌日着用するスーツに合わせた髪型を決めておき、必要なヘアアクセサリーも準備しておくのも、効率よく髪型を整えるポイントです。

スーツと相性の良いヘアアクセサリーの選び方については、後ほど解説します。

スーツの髪型【ロング:まとめ髪やハーフアップで上品に】

スーツの髪型【ロング:まとめ髪やハーフアップで上品に】

2025年のロングヘアは、顔周りのレイヤーや立体感のあるパーマスタイルなど、輪郭を美しく見せる髪型がトレンドです。

ただし、スーツに合わせる場合は、トレンドを意識しつつも控えめなアレンジを心がけましょう。スーツに似合うロングヘアの髪型として、シンプルなまとめ髪やローポニーテール、ハーフアップなどを紹介します。

全部下ろすのは基本的にNG

髪の毛をまとめずにそのまま下ろすダウンスタイルはビジネスシーンではあまり推奨されません。特に面接時や入社間もない頃は、しっかりまとめておく方が清潔感もあり印象が良いでしょう。

長い髪が揺れ、顔にかかるたびに髪に触っていると、状況によっては周囲に不快感を与えるかもしれません。凝ったアレンジまでは必要ないので、顔の表情が髪で隠れないように簡単にまとめるのがおすすめです。

ただし、職種や職場次第では、ロングヘアを全て下ろしたスタイルでも問題ないこともあるでしょう。

迷ったらシンプルなダウンテールがおすすめ

面接時や、髪型に迷った場合は髪を首の後ろで一つにまとめた「ダウンテール」がおすすめです。「一つ結び」とよばれるもので、低い位置できちんと結ぶと知的で落ち着いた印象に仕上がります。

就活生であれば、耳の高さあたりでまとめてフレッシュさをアピールするのもいいでしょう。ただし、後頭部の高い位置でまとめたポニーテールは幼い印象を与えるため、スーツには適していません。

職場によってはハーフアップやシニヨンも◎

髪を上半分だけアップにする「ハーフアップ」、清潔感のあるおだんごスタイルの「シニヨン」もスーツと相性の良い髪型です。

服装規定があまり厳しくない職場であれば、髪を巻いて後れ毛を出すなどのワンポイント加えたアレンジもできます。ただし、髪型は軽くアレンジするのみで目立ちすぎないように心がけましょう。

スーツの髪型【ミディアム:結ぶ・巻くのバリエーションで差をつける】

スーツの髪型【ミディアム:結ぶ・巻くのバリエーションで差をつける】

2025年のミディアムヘアは、ナチュラルなスタイルがトレンドです。顔まわりにレイヤーを入れたり、明るいカラーやパーマを取り入れるとおしゃれにまとまります。スーツに似合うミディアムヘアの髪型として、ゆるめのカールスタイルやストレートヘアを紹介します。

ワンカールまたはゆるふわカールがおすすめ

毛先を内巻きにワンカールさせると清潔さを保ちながら、丸みのあるやわらかな印象に仕上がります。全体をゆるめにカールさせた空気感のあるスタイリングは、パンツスーツにも合う髪型です。

やわらかい印象や上品な印象に仕上げたい方は、少しカールを加えた丸みのあるシルエットがおすすめです。

近年人気の外ハネは、ビジネスシーンでは、派手にならない控えめなカールにすれば、明るく快活な印象になります。

清潔感重視ならストレートヘア

ミディアムヘアの長さであれば、真っ直ぐに下したストレートでも重たくなりません。

ただし、普段からヘアケアは念入りに行っておく必要があります。髪の毛が傷んでいたり毛先が不ぞろいだったりすると、だらしない印象を与えてしまうためです。

日頃からケアを重視し、丁寧にブラッシングを行いスタイリング剤で整えましょう。

スーツの髪型【ボブ:ミディアムボブ&ショートボブ】

スーツの髪型【ボブ:ミディアムボブ&ショートボブ】

2025年のミディアムボブ&ショートボブは、コンパクトで丸みのあるシルエットが人気です。パーマを活かしたウェットスタイリングや、モード感たっぷりのタイトなシルエットもトレンドとなっています。スーツに似合う、ミディアムボブ・ショートボブの髪型を紹介します。

スーツに似合うミディアムボブ

ミディアムボブは、顎下から鎖骨のすぐ上辺りに毛先がくる長さです。ビジネスライクな印象を保ちながらナチュラルに見せたいなら、ミディアムボブがおすすめです。

前髪を作れば親しみやすい印象になり、前髪なしにすると表情がはっきりと見え知的な印象を与えられるでしょう。また、今どきなニュアンスを加えるなら、毛先をあえて切りっぱなしにすることでトレンド感を演出できます。

ショートボブ

ボブは表面を覆う髪と、内側の髪の長さがほぼ同じになります。

ショートよりも長く、ミディアムよりも短いことが特徴で、毛先は全体的に揃っています。

ショートボブは、ボブよりもショートよりで、後頭部にボリュームを持たせ、襟足はスッキリさせたものが人気です。

スーツにボブを組み合わせると、仕事ができるキャリアウーマン風に決まります。気分によって前髪にアレンジを加えるのもよし、忙しい日はナチュラルボブで出勤するもよしです。

ボブは小顔効果があるため、頬まわりをすっきりさせたい人にもおすすめなヘアスタイルです。

スーツの髪型【ショート:清潔感とキリッと感が鍵】

スーツの髪型【ショート:清潔感とキリッと感が鍵】

2025年のショートヘアは、ミニマムなミニボブやマッシュショート、潔い短さが個性的なピクシーカット(ベリーショート)、襟足が長めのショートウルフなどが注目されています。スーツに似合う、ショートヘアの髪型を紹介します。

斜め前髪や耳かけがおすすめ

前髪の毛先を内巻きにして斜めに流すと、眉毛が見えて顔色が明るく見えます。

ダークカラーのスーツにもおすすめのアレンジで、クールな印象に仕上げたい方は分け目をセンターパートにした耳かけスタイルも良いでしょう。

顔回りがすっきりして普段のビジネスシーンはもちろん、入社式のようなフォーマルなシーンにも向いています。

カールやパーマでアレンジ可能

男性のような印象になりやすいショートヘアも、毛先をワンカールさせた丸みのあるシルエットならばフェミニンなスタイルに仕上がります。

長めの前髪の方は、前髪も少しカールして左右に流すとバランスが取れます。

ショートヘアはパーマと相性が良く、トップにゆるくパーマをかけるだけでもアレンジしやすくなります。服装に厳しい職場でなければ、全体的にゆるくウェーブパーマをかけてオイルワックスで整えた髪型もおすすめです。

スーツに似合うショートヘア

ピクシーカット(ベリーショート)は、2025年春夏のショートヘアのトレンドです。襟足が短めで前髪ありのベリーショートなら、ボーイッシュななかにも女性らしさを感じさせるシルエットになります。

避けたいNGヘアスタイル例

避けたいNGヘアスタイル例

ビジネスシーンにおいて注意したいのは、鮮やかすぎる髪色や、過剰にボリューミーなアレンジです。派手さはなるべく抑え、ナチュラルに整えましょう。前髪が目にかかるような顔を隠す髪型や、通勤中に形が崩れてしまうような不安定な仕上がりもおすすめできません。また、相手に好印象を与えるには、日頃の髪のケアも大切です。

以下では、スーツスタイルに合わせる髪型のNGスタイルや、守るべきマナーを解説します。

髪の毛が傷んでいる

髪の毛が傷んでいると、「この人は自己管理ができないかも」と思われてしまう可能性があります。場合によっては、不潔な印象を与えかねません。

髪の毛の手入れは日頃から意識して行いましょうお風呂上がりのドライヤーを適当にしたり、寝癖がある状態を放置したりすると、髪の毛が傷む原因になります。

髪の毛が傷んでいる状態でスーツを着用すると、相手に不快感を与えかねないため、日頃のケアをなるべく怠らないようにしましょう。

髪色が派手

スーツに金髪やピンクなど、派手すぎる髪色は避けましょう。個性と認めてもらえるケースもあるものの、人によっては不真面目な印象を抱かれるからです。

髪色の規定は業種にもよりますが、企業の人と初対面する面接の場では、自然な髪色がベストです。

アパレルや美容師など、ファッション性を求められる職種では少し派手目な髪色でも問題ないかもしれません。公務員や金融系など、誠実さを求められる職種では、自然なヘアカラーが無難です。

ヘアスタイルが派手

ヘアスタイルが派手すぎると、面接ではマイナス評価になりかねません。派手なヘアスタイルは個性を表現できる一方、面接では「この人はTPOをわきまえていないかも」と思われるリスクがあるからです。

派手だと捉えられがちなヘアスタイルは、凝った巻き髪やエアリーなアレンジをした編み込みヘアーなどが挙げられるでしょう。面接を控えているなら、誠実さを感じるシンプルな髪型に直すのがおすすめです。

面接で大切なポイントは、女性としての美しさより誠実さや清潔感です。TPOをわきまえたヘアスタイルにしましょう。

表情が見えづらいヘアスタイル

表情が見えにくいヘアスタイルも面接ではマイナス評価になりかねません。

前髪が長いのであれば、髪を上げるなり横に流すなりしてヘアピンでとめて、顔立ちをはっきりさせましょう。ヘアピンをとめるポイントは、お辞儀をした際に前髪が落ちてこないように、しっかり固定することです。

面接官から顔がはっきり見えるように、表情が見えやすいヘアスタイルにしましょう。

また、面接でオールバックは髪型のアレンジによっては華美に見えたり、印象が強くなったりします。

社内規定でベリーショートが禁止されている企業などでは避けた方が無難です。社員の方の髪型などを参考に、規則を推測してみましょう。

ロングヘアの場合は、前髪なしでの一つ結びや、シニヨンにすることも一般的なため、問題ありません。

スーツに合うへアアクセサリー

髪型をアレンジするヘアアクセサリーは、面接ならば黒色の目立たないヘアゴムが無難です。働いている職場の環境次第では、スーツ姿が浮かない程度の装飾の付いたヘアアクセサリーも構いません。

ルールがオフィスカジュアルではない場合、スーツに合う色やデザインを選ぶのがマナーです。続いては、スーツに合わせやすいヘアアクセサリーの色やアイテムをご紹介します。

ダークカラーのヘアアクセサリー

ビジネススーツのカラーは、ブラックやネイビー、グレーなどのダークカラーが定番です。スーツカラーに合わせてヘアアクセサリーもダークカラーを選べば失敗しません。

ネイビーのスーツならばヘアアクセサリーもネイビーというように、スーツとヘアアクセサリーの色を合わせることで統一感が出ます。

仕事ではスーツが主役であることを意識し、華美にならないようなカラーのヘアアクセサリーを選びましょう。

シュシュやバレッタは定番

ドーナツ型のゴムにさまざまな布を巻いたシュシュは、ダークカラーでサテン素材を選ぶと大人っぽい印象に仕上がります。ボリュームがありすぎるものや、目立つ華美なデザインは避けた方が無難です。

髪をはさむ金具に装飾を加えたバレッタは、内勤ならば小ぶりなパールや細めのリボンのデザインも問題ありません。営業回りや取引先と打ち合わせを行う場合は、装飾が付いていないものを選びましょう。

バナナクリップやバンスクリップも人気

バナナのように湾曲したクリップのバナナクリップは、髪を挟むだけでおしゃれに見えるヘアアクセサリーです。フォーマルなデザインのアイテムも多く、使い勝手の良さからスーツや綺麗めの服装に合わせるヘアアクセサリーとして注目されています。

ワニの口に似た髪の毛をはさむ力の強いバンスクリップは、ロングヘアの方におすすめです。髪をまとめてねじり、毛先を頭頂部に折りたたんで留めるだけで綺麗なまとめ髪に仕上がります。簡単かつオシャレに仕上がるので、内勤と外勤どちらにもぴったりです。

ヘアアレンジに使えるアイテム

ロングやミディアム丈は髪型をアレンジしやすくとも、毎日となればワンパターンになるかもしれません。あまり手間をかけないアレンジを求める方には、以下のようなアイテムがおすすめです。

・アレンジスティック

ロングやミディアム丈の方におすすめの簡単ヘアアレンジアイテムです。先端がリング状のスティックで、一つ結びよりもオシャレな「くるりんぱ」などのヘアアレンジができます。

スティックは結び忘れた髪を入れたり、おくれ毛を作るのにも便利です。100円ショップでも購入できるので、アレンジのバリエーションに一つ持っておくと役立ちます。

・シニヨンメーカー

こちらも100円ショップで購入できるアイテムで、ヘアアレンジが苦手な方や髪の毛のクセが強い方でも簡単におだんごを作れます。シニヨンメーカーを使う際は、ヘアゴムやアメピンを用意しておきましょう。最初は少しコツが必要ですが、慣れると簡単にヘアアレンジをすることができます。

スーツに合う髪色とは?


「髪色を変えたいけれど、スーツに合わないか不安」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

染めるとしても、社会人の身だしなみとしてどの程度までなら良いかも知っておくと安心です。

ここでは、スーツに合う髪色と染める際の注意点をご紹介します。

ダークカラーが無難

スーツに合う髪色は、やはり無難なダークカラーです。

服装に厳しめの職場なら6~7トーン、それほど厳しくなければ10~11トーンが目安です。

「髪が太い」「毛量が多い」という方は少し明るめの髪色にすると、表情が明るく見えるので染めてみるのもおすすめです。染める目安として、自分の元の髪色に近い落ち着いた色を選べば好印象になるでしょう。

「プリン状態」には要注意

髪を染めるならば染めた後に地毛が伸びてきた状態である「プリン状態」にならないようなケアが欠かせません。

定期的にメンテナンスを行い、伸び始めた根本がプリン状にならないように注意しましょう。

染める際は美容師さんにも「スーツに合う髪色にしたい」と伝え、色見本を見せてもらいながらオーダーするのがおすすめです。

シーン別|スーツに合う女性の髪型の選び方

シーン別|スーツに合う女性の髪型の選び方

スーツスタイルの髪型は、場面にふさわしいアレンジにすることでスムーズなコミュニケーションに役立ちます。

ビジネスでの爽やかな第一印象は信頼感のアップや交渉しやすい雰囲気作りに直結します。

就活では、髪型や身だしなみの基本マナーをクリアしていることが、スタートラインでもあります。

ここからは、具体的な場面にふさわしい髪型をご紹介します。

【大学の入学式・卒業式】

入学式や卒業式は厳粛な雰囲気です。スーツはネイビーやブラックなどダークカラーが基本になります。ブラウスなどのインナーは白やパステルカラーを合わせますが、髪型は黒やブラウンなど落ち着いたカラーでシンプルアレンジが主流です。

入学式や卒業式などの式典は、普段の装いよりも格式高く着こなすことがマナーになるため、髪型も華美な印象になりすぎるアレンジは避けます。

また、式典では礼をしたり着席したりする際に髪が顔にかかりやすくなります。目にかかるような髪は横に流したり、サイドをピンで留めたり、ハーフアップにするなど多少動いても顔にかからないようにまとめましょう。

アクセサリーは派手な物を避け、目立たないダークカラーのものを活用します。

髪色はあまり明るい色だと目立ってしまう心配があります。スーツとの色の差も強くなるため、ダークカラーのスーツと馴染むトーンは8くらいまでのブラウンが無難です。インナーカラーの場合は、内側に色が入るため何色でも問題ありません。

自然な黒髪を、ほんのり明るくするグレージュもおすすめです。黒よりも軽やかで、ブラウンよりもしっとりと落ち着いた雰囲気に仕上がります。

大学生活では自由におしゃれを楽しむことが可能ですが、入学式や卒業式は、式典としてのマナーを守って記念の日をお祝いしましょう。

スーツの着こなしや髪色、髪型は大学の雰囲気などでも若干違いがあります。前年の入学式や卒業式の様子などを公式サイトで確認しておくと安心です。

【就活】

就活では髪型のビジネスマナーの基本を把握しておきましょう。ここでは注意するべきポイントを7つ紹介します。

【①:清潔感がある】

就活時に一番気をつけるポイントは、何よりも清潔感でしょう。

清潔感のあるヘアスタイルは、「内面もしっかりしている」「爽やか」などの好印象を与えられるため、面接ではプラスポイントです。髪の毛のダメージが多かったり、整髪料の粉が肩に落ちていたりすると、内面は良くてもマイナス評価になりかねません。手入れをされた清潔な髪型は、信頼感や自己管理能力を示す基準にもなります。

【②:表情を隠さない】

就活では、面接官に眉毛が見えるヘアスタイルにしましょう。眉毛が隠れる部分が多いほど、表情が分かりにくく暗い印象になります。

眉毛が見えるヘアスタイルは顔立ちがスッキリするため、若々しさやハツラツとした印象を与えられます。前髪が長くて眉毛が見えない場合は、髪を斜めに流したりオールバックにしたりと、顔立ちをスッキリさせるヘアスタイルにしましょう。

明るい印象を与えてスッキリした顔立ちに見せるためにも、眉毛が見えるヘアスタイルがおすすめです。

【③:耳を出す】

耳が出ていると顔の輪郭がはっきりするため、爽やかな印象を与えられます。

ミディアムやロングなど、髪が耳にかかってしまう場合は、ピンで後ろにまとめましょう。耳が見えてスッキリします。

中には、小顔効果のために耳をあえて隠している人もいるでしょう。しかし、20~30分ほどの決められた時間内で自己アピールする面接では、耳を出して顔立ちをはっきりさせたほうが好印象を与えられるでしょう。

【④:お辞儀をしても崩れないヘアスタイルにする】

面接では始まりと終わりにお辞儀をしますが、その際に崩れないヘアスタイルにしましょう。

お辞儀をした際に髪が崩れる心配がある人は、整髪料で固めたり、ヘアピンで固定したりしましょう。

ビジネスでは、作業やお辞儀で乱れない髪型が基本です。業務中に髪が乱れると頻繁に手でなおす仕草が増えます。自分の顔や髪に触れた手で業務することは、周囲の人に対して失礼になるため避けます。

【⑤:見えない場所にピンを使う】

顔に髪がかからないようにする場合、目立つ位置にピンを付ける事は幼い印象になるため避けます。ピンは正面から見えない場所(耳のうしろ)などに使います。

【⑥:業界に合わせたヘアスタイルにする】

落ち着いた真面目な印象を好む業界もあれば、個性的な人を求めている場合もあります。

たとえば、「もうちょっと個性が欲しいかも」や「清潔感のある落ち着いた印象は弊社にピッタリ」など、業界によって求められている人物像はさまざまということを念頭に入れておきましょう。

また、ビジネスシーンでは社風や業界によって髪色や髪型の傾向があります。比較的自由度の高い業界は、マスコミやアパレル、商社です。金融、公務員、不動産などでは、社風によって規定が厳しい場合もあります。奇抜なアレンジや、色のトーンが極端に違うという事を避けます。

【⑦:美容院には余裕を持っていく】

面接前の美容院には、1週間ほど余裕を持っていきましょう。面接の1~2日前に美容院を予約しようとしても、空きがない可能性があるからです。

美容院に行けず、ヘアスタイルが整っていない状態で面接を受けると、好印象を得るのは難しいでしょう。予約が取れない可能性を加味して、面接の一週間前には美容院にいきましょう。

【転職面接】

一般的な企業や服装規定が厳しい業界では、髪色は自然な黒髪が安心です。

髪型は、一つ結びが基本ですが、ハーフアップにする場合は耳の高さまでの髪をまとめて、背後に下ろす髪の量を少なくします。多少顔を動かしても後ろの髪が肩の前に出てこないため乱れにくくなります。

また、髪質が柔らかくハーフアップが乱れやすい場合は、結び目を一回転させる「くるりんぱ」で結び目を引き締めると安心です。

アパレル系など、服装の自由度が高い業種の場合は、髪色も少し明るめの傾向があります。トーンは8程度までの自然なブラウンであれば、許容範囲となりますが、志望する企業の社風などを考慮しましょう。髪色の許容範囲は広くなりますが、髪型は表情が隠れず顔周りをスッキリと見せる、一つ結びやハーフアップがおすすめです。

【新社会人・入社式】

入社式では、社会人としてのビジネスマナーをわきまえてヘアスタイルを考えましょう。

巻きすぎたり、後れ毛が多すぎたりするヘアスタイルは、学生感が抜けていないと思われ、マイナス評価になりかねません。

ヘアカラーは暗めの茶色や黒、派手すぎずほどよくまとまり感のあるマッシュやボブなどのヘアスタイルは、入社式の初々しい雰囲気にも馴染みます。

【オフィス】

ビジネスシーンでは誠実さの演出が基本ですが、ときには清潔感のあるローポニーテールで、カジュアルさを感じられるスタイルもいいでしょう。

ロープ編みを組み合わせるとまとまりができ、後ろから見てもシルエットが綺麗に映ります。

しかし、カジュアルすぎるヘアスタイルはビジネスシーンには向いていません。後れ毛が多すぎると、まとまり感が薄れてカジュアルすぎる印象になるため、注意しましょう。

【営業】

ビジネスでも特に髪型のマナーが気になる営業では、どのような点に注意するべきなのでしょうか?

  • 信頼感をアップする清潔感
  • 安心感のある自然な髪色(トーンは2から8)
  • 表情が分かりやすいスッキリとした前髪
  • 風や体の動きで乱れない安定感のある髪型
  • ロングヘアは清楚、上品にまとめて誠実な印象に
  • ミディアムヘアは親しみやすさを持つ丸みを意識した髪型に
  • ショートは個性的になりすぎない長さを意識

ビジネスの商談中は、頻繁に髪に触れる仕草はNGのため、多少の動きでは乱れない髪型がおすすめです。シンプルで乱れにくい髪型は上品で知的な印象になります。

ロングヘアは、ふんわり一つ結びで毛先をゆるふわに巻くなど、乱れにくい場所にアレンジを入れるのもおすすめです。ミディアムヘアは乱れやすいためハーフアップやバナナクリップなどでアレンジを楽しみながら対策しましょう。

【結婚式】

結婚式にスーツで参加する場合は、新郎新婦より目立たない程度で爽やかなヘアスタイルにしましょう。

派手すぎるヘアスタイルは、主役(新郎新婦)よりも目立ってしまい、場の雰囲気を壊しかねません。

毛先までしっかり巻いたアップヘアや、後ろで編み込んだハーフアップなど、ある程度華やかなヘアスタイルは新郎新婦を祝うにはピッタリでしょう。

【子どもの入園式・入学式】

入園式や入学式は、子どもから親同士まで初対面の場、スーツに派手すぎるヘアスタイルは悪目立ちしかねません。あくまで主役は子どもです。

子どもの晴れ舞台を祝うには、編み込みなどのアレンジを加えたハーフアップがおすすめです。特別感を演出しつつ、派手すぎないスタイルに決まります。

また、サイドや後頭部で髪を束ねたシニヨンも、清潔さに加えて落ち着いた雰囲気も出せます。

【子どもの卒園式・卒業式】

入園式・入学式とは違い、卒園式・卒業式はお別れの場。派手なスタイルや明るいヘアカラーは周囲から目立ってしまうでしょう。

子どもの卒園式や卒業式では、別れの場にピッタリな夜会巻きがおすすめです。落ち着いた雰囲気を演出しつつまとまりあるシルエットになります。ただし頭頂部にボリュームを出すと派手な印象になります。

航空会社で採用されているような、頭頂部のボリュームを抑えた清楚な夜会巻きの方がおすすめです。小綺麗さを出すために髪を巻くのもありですが、後れ毛は作らずに派手さを控えましょう。

清潔感ある髪の毛が大事!

スーツスタイルでは、清潔感があり仕事に集中しやすい髪型を意識しましょう。清潔感のある髪型は、自己管理ができている印象を与え、周囲から信頼を得やすくなります。一方、「ハーフウェット」のような濡れた質感のスタイリングはカジュアル過ぎるため、ビジネスシーンでは避けるべきでしょう。

清潔感を演出する髪型としては、テレビの報道番組に登場する女性アナウンサーのスタイルが理想的です。

メンテナンスも忘れずに

髪を下ろしている場合、毛先の長さが揃っていなかったり、傷んでいると目立ちます。清潔さに欠けだらしないイメージがつき、「仕事に対してもルーズなのでは」と見られてしまうケースも少なくありません。

定期的に美容院に通いメンテナンスを行い、自宅でも日頃からトリートメントや丁寧なブローを心がけて手入れの行き届いた髪を目指しましょう。

出社前に三面鏡や合わせ鏡で最終確認を

後頭部の寝ぐせやハネに、自分で気づくのは難しいため、家を出る前に三面鏡や合わせ鏡で最終確認をしましょう。

また、肩や背中に抜け毛が付いていないかも確認します。特に髪の毛をセットした後の抜け毛チェックは、忘れずにチェックしましょう。

スタイリングの仕上げに全体的に清潔感があるか、明るいイメージに仕上がっているかを確認したら完成です。

毛先いじりにも注意

ここまではスーツに合う女性の髪型をご紹介しましたが、周囲の人が気にするのは髪型よりも髪の毛にまつわる「所作」もあるようです。

無意識に髪の毛に触る「毛先いじり」や「髪いじり」です。周囲からすれば気になるけれど注意できないというケースもあります。職場のマナーの一つとして、人前では髪の毛になるべく触らないように心がけましょう。

まとめ:オーダースーツと髪型で印象アップを実現しよう

TPOに合った雰囲気を演出するために、スーツに似合う髪型を選びましょう。ビジネスシーンにふさわしいのは、清潔感とナチュラル感を与え、顔周りがすっきりとした髪型です。

体型にフィットするスーツと髪型の組み合わせで、第一印象を格上げしましょう。

オーダースーツSADAでは、豊富な経験を持つ専門スタイリストが、お客さまそれぞれにフィットする一着を仕立て上げます。分かりやすい説明と充実したアフターフォローにより、初めてオーダースーツを検討される方でも安心してご利用いただけます。

オーダースーツを検討される方は、ぜひオーダースーツSADAにご来店ください。

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スーツスタイルの髪型についてご紹介しました。きちんとした式典やビジネスシーンの基本ルールは、分かってしまえば簡単です。一番のポイントは顔周りや眉毛が隠れないことです。表情が良く分かり、明るく清楚な雰囲気になります。次に大切なことは、髪型が安定していて仕事や式典で邪魔にならないことです。髪が乱れると、どうしても余分な仕草が増えます。特に上司や大切な顧客の前で、自分の髪を整える仕草は失礼になるため避けましょう。また風の強い時期などは、崩れやすい髪型は訪問先で直す時間がなかったり、業務中に乱れを気にしていることで印象が悪くなったりするリスクもあります。スーツスタイルの髪型で、少し華やかさやふんわり感をプラスしたい場合は、まとめ髪に少し髪を引き出すアレンジや、結び目の先をゆるふわに巻くなど、固定とアレンジを両立することがポイントです。ビジネスシーンでは髪型や髪色などを含む第一印象の信頼感が大切です。ぜひマナーとおしゃれを両立して、スーツスタイルを楽しんでください。

(構成/志田実恵)