【オーダーメイド シャツ】魅惑のオーダーメイドシャツ。失敗しないオーダーのコツとコーディネート方法。のアイキャッチ画像
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【オーダーメイド シャツ】魅惑のオーダーメイドシャツ。失敗しないオーダーのコツとコーディネート方法。

現在、オーダーメイドシャツの人気が急上昇中です。オーダーメイドシャツが大人気となっている理由をご存知ですか?もともとオーダーメイドシャツは着心地が良くシルエットも美しいため、多くの人に支持されてきました。しかし、これまでは職人が手作業で作っていたため、かなり高額で納期も長く気軽にオーダーできるものではありませんでした。ところが、現在は技術の進歩やオーダーを取り扱う店舗の増加で、安く上質なオーダーメイドシャツが、以前ほど待たずに手に入る時代になっています。そのため既製服シャツからオーダーメイドシャツへの切り替えを検討する方も多くなっています。どのようなオーダーで、どのようなシャツを作るのが正解なのか。トレンドも含め迷っている方も多いのではないでしょうか?オーダーメイドシャツは、人気の影響もあり、取り扱い店舗が急激に増えています。シャツデザインの種類も様々です。オーダーシャツは用途に合わせた店舗選びやデザイン選びが重要なポイントです。今回は、失敗を避けるために知っておきたいオーダーメイドシャツの基礎知識をまとめました。おすすめのオーダーメイドシャツの種類、オーダーする時に知っておきたいシャツの格式マナー、お得に購入するポイントなどを詳しくご紹介します。

オーダーメイドシャツとは?

オーダーメイドシャツとは、体型を細かく採寸して個別に仕立てるシャツです。着用時のシルエット、生地、デザイン、ボタンまで、好みに合わせて仕立てられるため、満足度の高いシャツになります。また、採寸して仕立てたシャツには適度な余裕があり、動きやすく、生地への負担も少ないため長持ちする傾向があります。

オーダーメイドシャツの長所は、デザインや着心地だけではありません。スーツスタイルの見栄えを左右するバランスが、非常に美しくなる点が最大のメリットです。

スーツは貴族の仕立て服として誕生したため着用ルールが明確です。スーツは肩幅、袖丈、着丈、パンツの裾丈に着用サイズの目安があります。スーツを体型にピッタリと合わせるため、シャツにも適正なサイズが求められます。スーツスタイルでは肌を見せないという基本マナーがあり、シャツの襟は首回りにフィットし、袖は手首を隠す長さになります。スーツのジャケット着用時には、スーツの袖口からシャツが1㎝から1.5㎝出る長さが適正とされています。格式高い場面では、適正なサイズ感でスーツスタイルを整えることが、そのまま相手への敬意の現れにもなるため、スーツの着用ルールは世界的に普及しています。
体型に合わせて仕立てるオーダーメイドシャツは、このようなスーツ本来のルールに合わせた、バランスの良い着こなしを可能にします。

なぜ今オーダーメイドシャツが人気なのか

現在、オーダーメイドシャツの人気が高まっています。かつてのオーダーメイドシャツは、工程のほとんどが手作業で、納品までの日数がかかることや価格が高価であることから、気軽に注文できるものではありませんでした。しかし、現在のオーダーメイドシャツは、工程の機械化やオーダーシステムの改善が進んでいます。納品までの日数が短縮されたり、既製服に近い価格へ変わったりすることで、多くの人が気軽にオーダーを楽しめるようになりました。

オーダーメイドシャツの自由度は高く、生地の質感からじっくりと選ぶことが可能です。直に肌が触れるシャツ生地は、素材の良し悪しが一日の快適さを左右します。滑らかな肌触りや吸湿性の高い素材であれば衣服内は快適に保たれ、ストレッチ性が高い素材であれば、ストレスなく体を動かすことが可能になります。このような生地の素材感を自由に好みで選べるオーダーメイドシャツは、着用感が良くなるため、実用面で支持されています。また、体型に合わせて型紙を作り縫製するため、シルエットに無駄がありません。一般的な標準シャツは、ウエストが絞られないボックススタイルで、胸回りからウエストまでがほぼ同じサイズで作られています。縫製は曲線が多くなるほどコストがかかるため、既製服では直線的な縫製になる傾向がある事に加え、様々な体型に対応させるため、大きめに作られていることもシルエットに影響しています。個人の型紙を作成するオーダーメイドシャツでは、基本となる体型が1つであるため、正確な採寸で、必要な余裕と不要な余裕を明確に判断できます。オーダーメイドシャツでは、特に胸からウエストにかけての無駄な余裕が削れるため、ウエスト回りのもたつきが解消されます。パンツにシャツを入れた状態でのシワの量は既製服よりも少なくスッキリと見えます。
オーダーメイドシャツの特徴である、豊富な襟型やシャツの色柄、ボタンやポケットのオプションも人気の理由です。全体のシルエットから各パーツの形や色柄まで、理想のデザインを追求できるため、仕上りや着用が楽しみになる点も、オーダーメイドシャツが人気の理由と言えます。

オーダーで既製品のお悩みを解決

オーダーメイドシャツは、既製服でありがちなサイズやデザインのお悩みを解決できます。既製服は大量生産で価格を下げ、即購入できることを可能にしています。しかし、大量生産するためにサイズ展開を絞る必要があり、すべての体型にピッタリと合わせることは難しいのが現状です。筋トレなどで肩幅が標準よりも広い場合は、肩にサイズを合わせると首回りがゆるくなります。逆に体型に対して首が太い場合は、首に合わせるとウエストがダボダボになってしまいます。スポーツマン体型の場合は、肩だけでなく利き腕の方が長くなる傾向がありますが、この腕の左右差は、スポーツなどをしていない方でも若干あります。オーダーメイドシャツであれば、このような左右差の細かな調整も可能です。
また、既製服はお洒落なデザインになるほどサイズ展開は少なくなります。欲しいデザインのシャツを見つけてもサイズが無かったり、ボタンの色や生地の色が気になったりしたことはありませんか?既製服ではどうしても無難な色や、より販売数が多くなると予想されるデザインが採用される傾向があります。ピンポイントでスーツに合わせたい色のボタンやデザインなどがある場合は、既製服でイメージ通りの商品を探すよりも、イメージ通りのシャツをオーダーしてしまった方が早いケースもあります。時間をかければイメージにぴったりのシャツを作れるオーダーメイドシャツのメリットと、必要な時にすぐに購入できる既製服シャツのメリットを、用途に合わせて使い分けるのもおすすめです。

オーダーの種類

オーダーメイドシャツは4種類あります。それぞれの特徴を知る事で、オーダー選びでの失敗が少なくなります。

パターンオーダー

パターンオーダーは、シャツの型紙(パターン)が決まっているオーダーです。型紙が決まっているため補正範囲が狭く、シルエットを変えるような大きな修正ができません。一般的には、首回り、袖丈や着丈などの長さを変える微調整が中心になります。そのため既製服に近い仕上がりになる傾向があります。パターンが決まっていることで、オーダーの中では比較的仕上がりが早く、納期は3週間程度が目安です。価格はオプションにもよりますが、5,000円前後です。既製服と変わらない価格で、生地やボタンを好みに合わせて変更できます。パターンオーダーは、納期の速さとデザイン面がメリットです。シルエットやフィット感は型紙が固定されているため既製服に近く、デザインや色柄だけをカスタマイズしたい標準体型の方に向いているオーダーです。

イージーオーダー

事前に作られたパターンデータから、体型に近いデータを選択し調整を加えます。世界的な分類では、イージーオーダーもパターンオーダーに含まれます。日本ではイージーオーダーとして分類する傾向があります。パターンオーダーとイージーオーダーの違いは補正の範囲です。イージーオーダーでは、パターンオーダーでは対応できない胸回りや、袖幅などの修正が可能になります。しかし、基本パターンのバランスが崩れるほどの修正は不可能なため、修正には限界値があります。納期は1ヵ月が目安です。価格は8,000円前後になります。既製服で肩や胸周りなどに部分的な窮屈感を感じる場合は、イージーオーダーのサイズ調整が効果的です。しかし、シルエット調整の限界値までしか絞れないため、筋トレやスポーツマン体型の場合は特に、完全にフィットさせることは難しいと言えます。全体バランスを整えながら調整する、グレーディング作業を含むイージーオーダーは、フルオーダーに近い価格になります。

フルオーダー

裁断士が採寸によって得た数値をもとにオリジナルの型紙を作成するオーダーです。修正範囲の制限などがないため、スポーツマン体型でも型紙を作成することが可能です。立体的な体の全体バランスを整えながら型紙を作成するため、快適な着心地と動きやすさを実現します。体型にフィットするため、無駄がない美しいシルエットになります。納期は1ヵ月から6週間程度が目安です。価格は1万円前後から生地やオプションによっては2万円を超えるケースもあります。ビジネスでの特別な業務や結婚式など、いつもより上質なシャツを着こなしたい場面におすすめです。

マシーンメイドフルオーダー

マシーンメイドフルオーダーとは、これまで職人が手作業で行っていた工程を自動化、機械化したオーダー方法です。マシーンメイドフルオーダーでは、採寸した数値をもとにCAD(自動設計システム)で型紙を作成します。その後、CAM(自動裁断機)によって各パーツが正確に裁断されます。単純作業である型紙通りに裁断する工程を、正確さが長所である自動裁断機が行うことで効率化されました。縫製も専用工場で行うことで、大幅にコストを抑え価格が手ごろになっています。納期は1ヵ月程度、費用は8,000円前後です。フルオーダーのフィット感やデザインの自由度と価格のバランスが良いため、ビジネスやフォーマルシーンにもおすすめのオーダー方法と言えます。

シャツの種類

シャツの種類は、襟型、カフス、ポケット、前立、バックスタイルなどで分類されます。それぞれの種類や組み合わせで変わる雰囲気と、ふさわしい着用場面を解説します。

カラー(襟型)の種類

シャツの襟はVゾーンのポイントになる部分で、視線を集めやすいパーツです。また、襟型によってスーツの着こなしの格式も変わるため、場面に合わせた失礼にならない襟型を選ぶことが重要になります。基本的には、襟の角度が広くなるほど華美になり、デザインが派手になるほどカジュアルな印象に変わります。
レギュラーカラー
襟の開きが75度から90度程度のシンプルな襟型です。かっちりとした格式高い雰囲気があります。冠婚葬祭など、マナーを重んじる場面で安心な襟型です。華美な物を避ける弔事では、レギュラーカラーの白無地がふさわしい襟型となり、レギュラーカラー以外の襟型は避けます。ビジネスでも重要度の高い業務では定番の襟型ですが、近年のスーツトレンドとは相性が良くないため、お洒落に着こなしたい場合には避けた方が無難です。
セミワイドカラー
襟の開きは90度から100度程度です。レギュラーカラーの次に格式高く、結婚式や就活でも着用されます。レギュラーカラーと比べてネクタイの周囲に余裕があり、社交的な印象です。派手でも地味でもない程よい印象で、ビジネスからお祝い事など幅広い用途でコーディネートしやすい襟型です。ワイドラペルが主流となっているスーツトレンドとも相性が良く、バランスの良いVゾーンになります。
ワイドカラー
襟の開きは100度から140度程度です。レギュラーカラーやセミワイドカラーと比べて、胸元の主張が強くなります。初心者にも扱いやすいワイドカラーは120度程度です。明るく堂々とした印象になります。トレンドのワイドラペルのスーツと相性が良くビジネスやお祝い事に着用できます。
ホリゾンタルカラー
襟の開きが180度です。ホリゾンタルには水平の意味があり、文字通り襟の開きが水平になっています。ビジネスではノーネクタイスタイルの際に、ボタンを外しても襟が綺麗に開くため、クールビズ時期に人気です。胸元の空間が広いホリゾンタルカラーにネクタイを合わせる場合は、ウィンザーノットのようなノット(結び目)にボリュームのある結び方を合わせます。ホリゾンタルカラーは、カジュアルな印象になるため、冠婚葬祭などの式典では着用を避けます。
■カッタウェイカラー
襟の開きは180度以上です。通常の襟とは逆向きに襟先が向くため、カジュアル寄りのシャツです。クールビズでのノータイスタイルでは、ボタンを外すと襟先が背後に向かって開き、首回りがスッキリとして見えます。ホリゾンタルカラーとカッタウェイカラーは違いが分かりにくいため混同されますが、厳密には水平(180度)の襟がホリゾンタルカラー、水平よりも襟先が上(襟の開きが180度以上)になるものがカッタウェイカラーです。冠婚葬祭では避けます。
ボタンダウン
襟の開きはレギュラーやセミワイドと同程度です。襟先はボタンで身ごろに固定されます。ボタンダウンは、スポーツで風にはためく襟を留めることを目的としたデザインが元になっているため、カジュアル寄りの襟型です。そのため弔事や結婚式、就活などマナーが重要視される場面では着用を避けます。一般ビジネスでは定番の襟型で、第一ボタンを外しても襟先が崩れないことからクールビズ時期の着用割合が全国的に最も高いシャツです。ボタンダウンは冬場にネクタイを合わせて着用することも可能です。
タブカラー
襟にタブが付けられており、着用時に左右のタブをネクタイのノットの下で留めることで、ネクタイを上向きにします。襟の開きは狭く、タブによって両襟が引き寄せられるため、見た目にもかなりタイトな胸元になります。近年人気が高まっている襟型で、ワイドラペルのスーツに合わせることで、英国風のクラシックなコーディネートが完成します。ビジネスシーンでは、かっちりとした雰囲気とトレンド感がマッチするおすすめの襟型です。
■ピンホールカラー
両襟にあるホールにピンを通して固定する襟型です。ピンはネクタイのノットの下に通すため、ネクタイが上向きになり、胸元が立体的に見えます。ピンによって襟はネクタイを包むように引き寄せられるため、ネクタイは結び目が小さくなるプレーンノットを合わせます。襟に見えるピンがドレッシーで知的な印象です。
イタリアンカラー
ノータイスタイルで着用される襟型です。文字通り明るく軽快な雰囲気のあるイタリア風の襟型です。襟と前立て部分の作りが他のシャツと異なり、前立てには通常の縫製ラインが入りません。そのためワンピースカラーとも呼ばれ、胸元がスッキリとして見えます。
ウィングカラ
フォーマル用の襟型です。襟先の折り返しが小さく、襟先は浮いた状態になっています。首回りはスタンドカラーのようになっており、襟の折り返しはありません。正礼装であるモーニングコートやテイルコート(燕尾服)、準礼装のディレクターズスーツやタキシードに合わせます。モーニングは白無地でプリーツなしのウィングカラーですが、タキシードはプリーツ入りの華やかなウィングカラーになります。
スタンドカラー(バンドカラー)
襟の折り返し部分がないシャツです。ノータイスタイルで着用するカジュアルなシャツで、近年オフィスカジュアルスタイルで人気となっています。襟が低く、首回りがスッキリとして見えます。
■クレリックカラー
身ごろはストライプやカラーの生地で、基本的には襟と袖口にのみ白無地を使用した華やかなデザインです。襟と袖にカラーの無地が使用されるケースもあります。身ごろが派手な柄の生地であっても襟が白無地であるため、上品でドレッシーな印象になります。襟と袖の生地が切り替えられているものをクレリックカラーと呼ぶため、襟型はレギュラーカラーのクレリック、ピンホールカラーのクレリックなど複数の種類があります。ビジネスからカジュアル寄りの結婚式、成人式など、お洒落にコーディネートする場合におすすめのデザインです。
ラウンドカラー
シャツの襟先が丸く縫製されているシャツです。襟の開きは90度から100度前後で、レギュラーカラーやセミワイドカラーの襟先に丸みがあるものがラウンドカラーです。クレリックで仕立てられることも多く、華やかなパーティーシーンにもおすすめです。
■ショートポイントカラー
襟型は、襟の長さで印象が変わります。襟の長さが6㎝未満のタイプをショートポイントカラーと呼びます。活動的で颯爽とした印象です。セミワイドカラーのクレリックでショートポイントというように、組み合わせてオーダーすることが可能です。ショートポイントはスーツのナローラペル(細い襟)と相性が良いため、現在トレンドのワイドラペル(広い襟)のスーツと合わせる場合は、バランスに注意します。
近年流行しているタブカラーやピンホールカラーはショートポイントとロングポイントの中間サイズで、襟の長さは7㎝から8㎝程度です。
ロングポイントカラー
襟の長さは9㎝程度が目安です。現在トレンドのスーツの襟幅ともバランスが良い長さです。襟の開きが狭いレギュラーカラーの場合は、ロングポイントカラーを選択すると襟の長さが目立ちやすくなるため。現在のトレンドに襟の長さを合わせる場合は、ワイドカラーやセミワイドカラーがおすすめです。
ステッチ
ワイドカラーやボタンダウンなどの襟の縁や、カフスの縁にステッチを入れたデザインです。親しみやすい雰囲気になります。

カフス(袖口)の種類

カフスの種類は、シンプルで実用的なものやフォーマルでドレッシーなものなど多彩です。ビジネスや冠婚葬祭用など、用途と機能に注目して選択すると安心です。
シングルカフス
シングルカフスは、袖口をボタンで留めるシンプルなカフスです。ボタン付近の形状でいくつかの種類に分かれます。
ラウンドカフス
袖口の合わせ部分の角を丸く縫製したカフスです。ビジネスでも定番の一般的なカフスデザインです。袖口のラウンドが小さいタイプを「小丸」、大きいものを「大丸」と呼び区別します。「大丸」はドレッシーな雰囲気になるためフォーマルシーンにもおすすめです。
スクエアカフス
袖口の合わせ部分がシンプルなスクエア型のカフスです。かっちりとした印象になります。装飾を省いた基本形のため、冠婚葬祭からビジネスまで幅広く着用されます。
カッタウェイカフス
袖口の合わせ部分の角を、斜めに切り落としたようなカフスです。角落型とも呼ばれます。シャープで活動的な印象になります。ビジネスでのさりげないアクセントにおすすめです。
円錐カフス
袖先が手首側よりも細く仕立てられているカフスです。袖口が円錐型になることで、手首にフィットします。円錐カフスにする場合、袖先の生地の重なりが増加します。そのためスクエアカフスよりも、ラウンドカフスが円錐カフスには適しています。実用的で上質な仕立てです。
アジャスタブルカフス
袖口調整のボタンがあるカフスです。通常のボタンの横に、もう一つボタンが付けられており、袖口を小さくすることが可能です。既製服では、個人差のあるカフスサイズを細かく展開することが難しいため、アジャスタブルカフスで調整するケースが一般的です。
コンバーチブルカフス
ボタンで留める、カフスボタンで留める、どちらもできるタイプのカフスです。通常はボタンホールが片側だけにありますが、ボタンが付けられている側にもボタンホールがあり、カフスが使用できるようになっています。コンバーチブルタイプには、アジャスタブルボタンを付けたタイプもあり、場面によって使い分けられる点が便利です。
ツーボタンカフス
袖口の端にボタンが二つ並ぶタイプのカフスです。端を2箇所ボタンで留めるため、手首のフィット感が増します。ボタンが袖口のアクセントになり、お洒落な雰囲気です。シングルカフスでツーボタンタイプや、ターンナップカフスのツーボタンタイプなどがあります。
ターンナップカフス(ミラノカフス)
カフスのボタン位置よりも先に袖口があり、袖先を折り返して着用するタイプです。折り返した袖口がエレガントです。
ダブルカフス
袖口を折返してカフスボタンで留めるタイプです。ターンナップは折り返した袖口を固定しませんが、ダブルカフスは重ねてカフスボタンで固定します。フォーマルシーンにふさわしい、格式高い雰囲気が特徴です。

胸ポケットの種類

日本のビジネスシーンでは定番の胸ポケットですが、海外では胸ポケットなしが主流です。見た目の印象も、ポケット付きのシャツはビジネス感が漂いますが、ポケットなしにするとドレッシーな雰囲気に変わります。そのためビジネスシーンではポケットあり、フォーマルやパーティーシーンなどシルエット重視の場面ではポケットなしなど、着こなしに合わせてポケットの有無を決めるのもおすすめです。
直角
スクエア型のシンプルなポケットですが、ネームプレートを付けたり、ボールペンなどを入れる場合に便利なポケットです。
角落
ポケットの下側の角を切り落とした形状のポケットです。スクエアでは物足りない場合に、アクセントになります。
小丸
ポケットの下側の角を丸く縫製したタイプです。柔らかな印象です。
ベース型
野球のホームベースに近い形のポケットです。
ポケットなし
ポケットを付けないドレッシーなタイプです。ビジネスで胸ポケットを使用しない場合や冠婚葬祭などフォーマルシーンでの使用を目的としている場合はポケットなしがおすすめです。シャツの胸回りがスッキリとしてエレガントになります。

前立ての種類

前立てとは、シャツの前ボタンが付けられている幅3㎝程度の帯状の部分です。ボタン付近は動作に伴う負担がかかりやすいため、シャツ生地を折り重ねることで補強します。
表前立て
シャツの端を表に折り返して重ねたものを表前立てと呼びます。表に折り目があるため、カジュアル感が強くなります。現在は、ビジネスを中心に表前立てが一般的です。
裏前立て
シャツの生地を裏側に折り込んで縫製したシャツです。表側に折り込んだ生地の段差が出ないため、帯状の前立てが目立ちにくくなります。エレガントな印象で、結婚式など華やかな式典にも合います。
比翼仕立て
前立てが二重になっており、ボタンが表側に見えない仕様です。モーニングなどに着用されるウィングカラーシャツに多い仕立てで、もっともフォーマルな印象です。

背タックの種類

シャツの背面には、動きやすさを補助するタックを入れることが可能です。細身のシルエットにする場合は、タックを入れずに、ウエスト回りをつまみ縫い(ダーツ)することで余裕を削ります。
ノータック 背面にタックを入れないスリムタイプのシャツです。合わせてウエスト周りにダーツを入れるケースが多くなります。
サイドタック 左右肩にタックを入れ、腕を前に動かす時の余裕を確保します。
BOXプリーツ(外) 左右にあるサイドタックを中央に寄せ、1つにまとめたようなタックです。カジュアル感があり、ボタンダウンと組合せることが多い仕立てです。
BOXプリーツ(内) BOXプリーツを逆向きに折りたたむタイプです。静止していると中央にプリーツラインが一つだけになり、目立ちにくい点が特徴です。フォーマルシーン用のシャツと相性の良いタックです。
背ダーツ 肩の余裕を確保するタックとは逆に、ウエスト周りの余裕を削るのがダーツです。腰部分に左右一本ずつ、つまみ縫いすることで、細身のシルエットになります。肩周りの余裕が少ないノータックシャツにダーツを入れると、全体的にタイトな仕上がりになります。

生地の種類

生地の素材

綿
肌触りが良く、吸湿性が高いため快適な着心地になります。糸の細さ(番手)によって滑らかさや光沢が変化します。シャツの着用感の快適さは綿が優れていますが、シワになりやすくメンテナンスに手間がかかる点がデメリットです。
ポリエステル
シワになりにくく乾きが早い素材です。耐久性があり、天然素材よりも変色しにくいことからハードなビジネス使用にも向いています。ポリエステルは吸湿性が低いため、ベタつきやすい点がデメリットです。
リネン
リネン(麻)は夏用の素材です。吸湿、放湿性に優れており、サラサラとした肌触りが特徴です。非常にシワになりやすいため、ビジネスでは扱いにくい素材です。

シャツに使用される素材は着用感と扱いやすさから、綿とポリエステルの混紡素材が主流となっています。綿とポリエステルは互いの短所を補い合う性質を持つため、混紡することでメリットを活用できます。混紡生地は綿の肌触りや吸湿性で快適さを維持しつつ、ポリエステルのメンテナンスの容易さも合わせ持つため、ビジネス使用で人気です。また、綿100%の快適さに特化したシャツも人気があります。メンテナンスはクリーニングで解決するため、着用時の快適さを重視する場合は綿100%がおすすめです。

番手

シャツ生地は、生地に使用される糸の細さによって肌触りが変わります。糸の細さは番手と呼ばれ、番手の数値が大きくなるほど、柔らかく滑らかな肌触りになります。ボタンダウンのようなカジュアル寄りのシャツには、比較的番手の数値が小さい(糸が太い)生地が使用されます。礼装用のシャツには、番手の数値が大きい(糸が細い)生地を使用します。場面に合わせて番手を選ぶのもおすすめです。折り目が細かく肌触りが滑らかなものほど、格式高い場面にふさわしい生地となります。
番手の目安
番手には2種類あります。糸を一本で撚る単糸と2本の糸を撚り合わせる双糸です。双糸は、繊細で上質な細い糸の強度を上げるために、2本の糸を1本に撚ったものです。ビジネスでは40番手単糸から120番手双糸程度が目安になります。ボタンダウンシャツやオフィスカジュアル用シャツでは50番手単糸から80番手単糸が目安です。単糸は透けにくく、生地に適度な強度があるため扱いやすくなります。
フォーマルでは120番手前後の双糸が目安です。肌触りもよく高級感があります。結婚式などでは、超長綿と呼ばれる希少な綿を使用した、光沢感のある滑らかな生地がおすすめです。

生地の織り

ブロード(ポプリン)
一般的な白無地の織りが、ブロードと呼ばれる織りです。糸を交互に組み合わせて織る平織の生地で、糸が細く織目が細かいものほど格式高めになります。葬儀の場合、ブロードの白無地以外は失礼になるため、ブロードのシャツは常備しておくと安心です。
ドビー
シンプルな小さめの織柄が入ったもので、平織りか綾織りをベースとしています。ストライプや幾何学模様など種類が豊富です。織柄に光沢がある点が特徴で無地では物足りない場合に、ほど良いアクセントになります。
ジャガード(ジャカード)
専用の織機を必要とする生地で、ドビーよりも複雑な柄を表現します。織柄の中では柄の存在感が強い生地です。
ツイル
細かな斜めの畝が特徴の織りです。光沢のある細番手のツイルは華やかさがあり、お祝い事などにも合わせやすい生地です。ツイルにはシワになりにくい性質があります。
エンドオンエンド
濃淡のある糸で織られた平織の無地です。非常に表情豊かな風合いが特徴でお洒落な雰囲気があります。通年用の織りで無地のため、コーディネートしやすくビジネスでも定番です。
シャンブレー
生地を織る際に横糸に白を使用し、縦糸にはカラーの糸を使用したものです。ランダムに白糸が連なる模様が入る生地で、ランダムに入る白糸の風合いが特徴です。
オックスフォード
ブロードよりも目が粗く、しっかりとした生地です。通気性が良くボタンダウンシャツなどに使用されます。少しカジュアルな印象ですが、耐久性もありビジネスにはおすすめの生地です。
ピンポイントオックスフォード
細番手の糸を使用したオックスフォードは、ピンポイントオックスフォードとして区別されフォーマル感が増します。生地の風合いが滑らかになるため、ビジネスから冠婚葬祭まで着用が可能です。

シャツの柄

無地
無地のシャツは、フォーマルシーンやビジネスで汎用性が高いシャツです。柄が無い無地は使用される生地色のイメージが強く出ます。無地のシャツは柄の強いスーツやネクタイを合わせても、コーディネートがスッキリとまとまります。
シャドーストライプ
生地の織りで表現されたストライプです。シンプルですが淡い光沢のある生地になるため、華やかさがあります。生地に使用される糸の撚り方向が違うため、光の当たる角度によって柄の見え方が変わります。撚り方向が同じ糸だけを使用した織柄は、セルフストライプと呼ばれます。
ピンストライプ
針先程度のドットを並べたストライプです。薄く目立たないストライプですが、ネクタイの柄とのメリハリがつきやすく、胸元が引き立ちます。伝統的な柄のため、ビジネスでもかっちりとした印象になります。
ペンシルストライプ
鉛筆で書いたようなストライプで、ラインはピンストライプよりも太くなり存在感が増します。遠目に見てもストライプがはっきり見えるため、シャツとネクタイがメリハリのあるコーディネートになります。
ロンドンストライプ
5㎜から10㎜の幅広のストライプで、生地の色とストライプの幅が等間隔に並ぶ柄です。一般的には生地色が白、ストライプがブルーの組み合わせが多く、爽やかな印象になります。ストライプ幅は5㎜程度がコーディネートしやすく、大柄ネクタイとも相性が良い柄です。
オルタネイトストライプ
色や幅が異なる2種類のラインが、交互に並ぶストライプです。ラインが変化することで、お洒落な雰囲気になります。
ダブルストライプ
2本のストライプがワンセットになり、等間隔に並ぶ柄です。織柄やピンドットなどシンプルなストライプやペンシルストライプのダブルストライプのような、はっきりとした印象のものまであります。
トリプルストライプ
ストライプ3本がワンセットで、等間隔に並んだ柄です。ピンストライプがセットになったものは、程よい存在感でビジネスでも使いやすい柄と言えます。
マイクロチェック
非常に細かいチェック柄でピンチェックとも呼ばれます。遠目には無地に見える柄です。無地のシャツ同様にコーディネートしやすい柄です。
ギンガムチェック
ラインの幅が全て等しい、はっきりとしたチェックです。無地ネクタイや大柄チェックを合わせるなど、色柄のバランスがポイントになります。オフィスカジュアルでは、ギンガムチェックのボタンダウンを合わせることで、手軽にカジュアルダウンできます。
グラフチェック
グラフに使用する方眼紙のような柄で、シンプルなチェックです。ストライプ柄が多いスーツスタイルでは、比較的コーディネートしやすい柄です。
タッターソールチェック
2色使いの方眼紙のようなチェックです。カジュアルで親しみやすい雰囲気です。
ウィンドーペーン
チェックの中では、もっとも大きいチェックです。ラインはシンプルで、チェックの空間が窓のように見えるためウィンドーペーンと呼ばれます。
ピンドット
ピンの先(1㎜)程度のドット柄です。ストライプよりもビジネス感が薄らぎ、お洒落な印象になります。

シャツの色

海外では、ビジネスシャツの定番カラーは白無地とサックスブルー無地です。サックスブルーとは、ブルーにグレーを混ぜた色で、ビジネスの場にふさわしい、落ち着いた色合いになります。日本も同様の傾向があり、ビジネスシャツでは白とブルー系が定番です。フォーマルシーンでは、白無地が格式高いシャツとして着用されます。一般的なお祝い事では、白の織柄やパステルカラーまでが無難です。
ビジネスシーンやパーティーシーンでは、選ぶシャツの色によって着用者のイメージが変わります。それぞれの色の持つイメージを、用途やコーディネートに合わせて選択するのもおすすめです。

シャツの色から受けるイメージ


白無地は格式高い雰囲気や、清潔感を感じさせる色です。良識、公正、謙虚などのイメージもあり、冠婚葬祭などマナー面が重要視される場面で安心な色です。また、ビジネスシーンでも白が定番となっていますが、その理由は3つあります。
白無地は格式が高いため、場所を選ばない
礼服に白無地のレギュラーシャツを合わせることからも分かるように、シャツの中では白無地が最高位です。様々なビジネスの場面で失礼にならないため、白が好まれます。
白は無彩色で、ほかの色と合わせやすい
白は無彩色であるため、スーツやネクタイとの色合わせが容易です。白があれば、コーディネートも簡単です。多忙なビジネスシーンで、シャツに迷ったときは白という安心感もあります。
白の持つイメージが良い
ビジネスで重要な、信頼や誠実、清潔感という基礎イメージを第一印象で伝えられるため白が選ばれます。
さらに、白のシャツであれば、ネクタイの色が持つイメージを効果手に伝えられます。爽やかなブルーや力強い赤など、心理面にアプローチするコーディネートが可能になるため、ビジネスシーンで白シャツを着用するメリットは非常に大きいと言えます。
ブルー
ブルーには爽やか、透明感、冷静、合理的、誠実などのイメージがあります。結婚式でスーツにブルーシャツを合わせる場合には、白に近いパステルブルーのシャツがおすすめです。ビジネスではグレーを混ぜたブルーであるサックスブルーを合わせます。結婚式のスーツにサックスブルーを合わせるとビジネス感が強くなるため注意しましょう。
カラーのシャツは、淡い色合いがビジネスの定番です。色が濃くなるほどカジュアルなシャツになるため、着用場面に合わせて色の濃度を選びます。ボタンダウンシャツはカジュアル寄りのシャツのため、通常のシャツよりも色の許容範囲が広くなります。ダークネイビーなどは、オフィスカジュアルやカジュアル寄りのパーティーシーンなど、お洒落着としてのコーディネートで着用されます。
パープル
華やか、高貴などのイメージがあります。非常に淡いラベンダーカラーは、ネイビー系のスーツとも相性が良く、ふんわりと胸元を明るく見せます。
ピンク
穏やかで優しい印象になります。グレーやネイビー系スーツと相性が良く、ボルドー系のネクタイともなじみます。暖色系のコーディネートがまとまりやすくなります。近年はブラウンスーツに合わせるケースが増えました。
グレー
調和、中立のイメージがあります。白地にグレーのストライプなどは、上品で知的な印象もプラスされます。ビジネスではミーティングなどで中立の立場でありたい場合などにおすすめです。グレーのカラーシャツは胸元が暗くなりやすいため、薄いライトグレーがおすすめです。チャコールグレーなどは、オフィスカジュアルでの着こなしになります。
ブラック
威厳があり、シャープで強い印象です。白地にブラックのピンストライプなどは、引き締め効果もありクールな雰囲気になります。ブラックのストライプシャツは印象が強くネクタイとのバランスも難しいため、トレンドのモノトーンコーディネートなどが向いています。近年は、オフィスカジュアルでブラックのカラーシャツを合わせるコーディネートも登場しました。その場合は、カジュアル感の強いスタンドカラーがおすすめです。

シャツのボタン

シャツのボタンは、オーダーの中でも素材や色選びが楽しいパーツです。ボタン色1つで印象も変わるため、それぞれの特徴を把握しておきましょう。シャツのボタンは実用性もポイントです。着用するたびに留め外しをするため、滑りの良さや強度なども選択の目安になります。着用頻度に合わせた強度の素材を選ぶと安心です。

ボタンの素材

ポリエステル樹脂
一般的なシャツのボタンは、ポリエステル樹脂です。非常に色やデザインの種類が豊富で、イメージ通りの色を見つけやすい素材です。強度が高く耐熱性もあるため、アイロンやクリーニングに出すビジネスシャツのボタンに適した素材と言えます。着用頻度が高いシャツにおすすめです。
高瀬貝
高瀬貝を使用した貝ボタンです。貝が持つ虹色の柔らかな光沢がシャツに程よい高級感をプラスします。貝ボタンでは、比較的強度がある種類のため、着用回数の多いビジネスシャツに貝ボタンを使用したい場合などに向いています。
白蝶貝
高級感のある貝ボタンです。白蝶貝とは礼装用のカフスボタンにも使用される高級素材で、変化に富んだ独特の光沢もち、滑らかな手触りで留め外しもスムーズな素材です。ドレッシーなシャツに向いていますが、高級素材のため強度は控えめになります。
黒蝶貝
黒蝶貝を使用した高級ボタンです。虹色を含んだシルバーグレーの光沢を持ちます。落ち着いた上質感があります。
茶蝶貝
角度によっては赤茶色の光沢となる茶蝶貝を使用したボタンです。白蝶貝や黒蝶貝とは異なる柔らかな色合いが特徴です。

ボタンの色


シャツのボタンは、白と言っても乳白色のような、柔らかな色が定番です。白無地のシャツや白基調のシャツでは目立ちにくいシンプルな白系のボタンを合わせる傾向があります。
パステルカラー
白のボタンダウンシャツに、アクセントとしてパステルカラーのボタンを合わせます。また、シャツに使用されている生地や柄と同色のボタンを合わせるケースもあります。夏のボタンダウンシャツなどには、淡いブルーのボタンを合わせると清涼感のあるコーディネートになります。
ダークカラー
白のボタンダウンシャツにダークカラーのボタンを合わせると、シャープな印象になります。黒でメリハリをつけたり、ネイビーのボタンでスーツと色を合わせたりと、ボタンをアクセントにすることが可能です。

ボタンの糸色

ボタン付け糸
ボタン付けに使用する糸は、ボタンや生地に近い目立ちにくい色か、白が定番です。差し色として目立つ色に変える場合もあります。
ボタンホール糸
ボタンダウンなど、カジュアル寄りのシャツの場合、ボタンホールとボタン色をセットで変え、アクセントにするケースがあります。特に白のシャツのボタンホールとボタンを黒などのダークカラー変更すると、メリハリのある雰囲気になります。この場合、ボタン、ボタン付けの糸、ボタンホールの色を統一すると、ボタンを留めた状態の存在感が強くアクセントとして効果的です。

シャツの採寸

シャツのサイズ感

スーツはシャツのサイズ感が全体的なバランスに影響します。スーツを着用した際に、背中側から見てスーツの襟よりもシャツ襟が1.5㎝高いこと、両手首に1.5㎝シャツが見えるサイズであることが適正なサイズ感の条件になります。

オーダーメイドシャツの採寸箇所

1.首回り
首回りは実寸プラス2㎝程度が目安です。指が1、2本入る程度の余裕で、着用時は余裕が首回りに分散し、手前に隙間が目立たなくなる状態が理想です。着用時に正面から見て、目立つ隙間がある場合は大きすぎるため調整しましょう。
2.肩幅

肩幅には個人差があり、サイズ感が着心地に直結する部分です。既製服では首回りと連動しているため、調整する場合は首回りのサイズを変えるしかありませんが、オーダーシャツであれば、首回りはそのままで、肩幅の実寸に合わせたサイズで仕立てることが可能です。
3.裄丈(ゆきたけ)
裄丈は首の付け根から肩先、手首までの長さを測ります。スーツの袖丈のベストな長さは、手くるぶしが丁度隠れるくらいであるため、シャツはスーツの袖口から、1センチから1.5センチ出るように採寸します。一般的に利き腕の方が長くなる傾向があり、スポーツされる方の場合は、その差が大きくなる傾向があります。フルオーダーでは左右の腕をそれぞれ採寸し、袖の長さを変えて仕立てられます。
4.アームホール(腕の付け根)
腕の付け根部分のサイズを測り、適正な余裕をプラスします。アームホールは袖の筒のサイズにも影響するため、動きやすさとシルエットのバランスに注意します。
5.腕回り
腕の太さを採寸し、袖の筒のサイズを決めます。細身のシャツの場合は、袖の太さがシルエットの印象を左右します。
6.カフス(手首回り)
手首のサイズを測ります。着用時にカフスが手首にフィットします。腕時計が収まるサイズなど希望がある場合は、時計のサイズに合わせて余裕をプラスします。そのため、合わせる予定のある腕時計は採寸時に持って行くと安心です。
7.着丈
シャツの着丈を測ります。首後ろにある骨の位置からヒップ下までが目安です。
8.胸回り
胸回りの一番サイズが大きい位置を測ります。腕の付け根よりもやや下が目安です。
9.ウエスト
ウエストで一番サイズが大きい場所か臍の上を測ります。
10.ヒップ回り
ヒップの一番サイズが大きい位置を測ります。

フルオーダーシャツでは、体の複数個所を採寸し、体型に合わせた個人用の型紙を作成します。この型紙作成が、既製服との大きな違いです。既製服では標準体型をもとに、首回りと裄丈(袖)のみでサイズを決定します。そのため肩幅や胸回り、ウエスト回りがフィットしにくくなります。個人差のある肩幅や、胸回りとウエストとの落差にフィットしやすい点がフルオーダーのメリットです。また、シャツ生地は基本的にストレッチ性があまりないため、胸やウエストには実寸プラス10㎝以上の余裕が必要です。10㎝以上と言うと大きく感じるかもしれませんが、シャツの余裕は体をねじる、曲げるなどの動きで大きく変わり、余裕が少ないと窮屈感を感じやすくなります。タイトなシルエットを好む場合には、体を動かす際に必要な余裕と細身のシルエットを両立するために、フルオーダーでは正確な採寸が必要になります。採寸の数値で繰り返し利用できる型紙データが決まるため、採寸するときは着用時に近い状態を意識しましょう。

採寸時の注意点

フルオーダーシャツは一度正確に採寸できれば、2回目以降の採寸が不要になります。今後体型が変わるまで、繰り返し使用できる型紙データを決めることになるため、正確に採寸しておきましょう。型紙データが完成すれば、再注文は自宅からのネット注文が可能なため、購入のために店舗に行く時間が不要になります。
採寸するときには、着用時に近い服装がおすすめ
可能であれば、実際にシャツを着用するときに使っているインナーを着た上に、イメージに近い手持ちのシャツを着用しましょう。シャツを着て採寸に向かう事が難しい場合は、シャツを持って店舗に行きます。着用するインナー1つでも、採寸の数値は1㎝から2㎝程度変わります。カジュアルな薄手のTシャツでも採寸はできますが、一般的にシャツのインナーよりも厚くなるため、正確に測るためには避けた方が無難です。
イメージ近いシャツを持って行く
言葉で説明するよりも、イメージは視覚を通して伝える方が安心です。好みのシルエットに近いシャツを持って行くことで、ウエストはこのくらいで、肩は少し窮屈なので余裕を持たせてなど、具体的に希望を伝えられます。店内で手持ちのシャツに着替える事が可能であれば、採寸者は着用時の体型や、シルエットでサイズ感を把握できるため、イメージのすり合わせに役立ちます。また、シャツ自体のサイズを測る事で、数値の目安も分かりやすくなります。
採寸するときの姿勢
採寸するときは、着用時に近い姿勢を意識します。採寸時に、腕に力を加えて直線的に伸ばしてしまうと正確に測れません。腕は自然体で力を抜いて下げましょう。自然体で下げた腕は、前方向に向かってカーブします。このカーブに合わせて採寸し、袖の長さを決めます。胸回りやウエストを測る際も、採寸している様子を見たり、鏡を見たりすると体にねじれが生じてしまうため注意しましょう。筋肉の動きなどで、正確な数値が測れない場合があります。

オーダーのコツ

オーダーの流れ

フルオーダーシャツのオーダーは採寸がポイントになるため、時間に余裕をもって予約しておきましょう。
1.予約
予約なしでもオーダーできる場合もありますが、混雑している場合には店舗での待ち時間なども発生するため、事前の予約が安心です。
2.生地選択
毎日使うシャツであれば、着用頻度やメンテナンス、耐久性も考慮したいポイントです。特別な日のシャツであれば、高級感のある生地もおすすめですが、真っ先に目が留まる色柄なども飽きにくい傾向があります。感覚でお気に入りを選ぶのもオーダーならではの楽しみ方といえます。
3.デザインの選択
細身や標準などのシルエットデザインから、襟型、カフス、ポケット、ボタンやボタンホール糸などカスタムが可能です。イメージ通りの組み合わせを決めます。
4.採寸
正確な採寸になるようにスタッフの案内に従って採寸しましょう。できるだけ自然体で採寸を受けます。
5.約1ヵ月で納品
1ヵ月程度で納品されます。完成するまでが楽しみな点もオーダーメイドシャツの長所です。

用途を明確に

オーダーのコツは、着用目的を明確にすることです。スーツスタイルでは、TPOに合わせた基本コーディネートを守ることが大切です。着用場面のドレスコードに合わせた格式やデザインのシャツで範囲を絞ってから、お洒落を楽しむのが無難です。冠婚葬祭で着用するシャツであれば、慶事用、弔事用、式典用などの用途別で選びます。結婚式は、会場の格式や、新郎新婦との関係性、当日の立場によってもふさわしいシャツは変わるため注意します。ビジネスであれば、日常用や特別な業務用などで分けます。パーティーシーンでは、ビジネス関係の立食パーティーや祝賀会、社内式典のような控えめなスタイルが好まれる場合もあれば、レストランでのクリスマスパーティーや結婚式の二次会のようなお洒落な雰囲気が好まれるケースもあります。それぞれのドレスコードで使いやすいデザインがあれば、コーディネートで迷う事が少なくなります。

シャツの格式を把握する

シャツの格式は比較的シンプルです。フォーマルシーンで着用されるシャツの場合は、ドレスコードが高いほどデザインが限定されます。
正礼装
昼の正礼装であるモーニングコートには、白無地のウィングカラーシャツ(プリーツなし)と白無地のレギュラーカラーシャツを合わせます。夜の正礼装であるテールコート(燕尾服)では、白無地のウィングカラーシャツです。
■準礼装
昼の準礼装であるディレクターズスーツには、白無地のレギュラーカラー、ワイドカラー、ウィングカラー(プリーツなし)を合わせます。夜の準礼装であるタキシードでは、白無地のウィングカラー(プリーツあり)を着用します。昼夜を問わず着用される礼服と喪服は白無地のレギュラーカラーが基本です。
■略礼装
結婚式などで着用される頻度が高い略礼装は、厳密には黒以外のダークスーツを指します。黒っぽく見えるネイビーやチャコールグレーの無地スーツに白無地、白の織柄、パステルカラーのシャツを合わせます。襟型は、レギュラカラー、ワイドカラーなどが定番です。

ドレスコードとは

洋服の着用ルールであるドレスコードは、もともとイベントに集まる人々が快適に過ごせる空間を演出するためのルールです。同じ格式の衣服を着用することで、平等にイベントを楽しむことが可能になります。服装をルール通りに整えることは相手に対する敬意も含むため、様々な場面で応用でき、失敗を避けられます。
シャツのルールは白無地が格式高く、色が濃く、柄が強くなるほど、フォーマル感が薄れカジュアルになる点に注意しましょう。白無地はシンプルで物足りなく感じることもあるかもしれませんが、マナーが気になる場面では無難なためおすすめです。質感がでやすい白無地は、上質な生地やボタンを使用して仕立てておくと安心です。襟型はレギュラーカラーが格式高く、セミワイドやワイドカラーがドレッシーな場面に着用されます。シンプルなデザインが格式高く、襟にボタンが付けられたボタンダウンやステッチが入ったものはマナーを重視する場面を避けます。基本的にかしこまった場面で着用されるスーツスタイルのシャツは、シンプルな襟型の白が基本となります。スーツスタイルでお洒落を優先できる場面としては、親しい人が集まるパーティーシーンや同窓会などが挙げられます。ビジネスでは、ジャケットパンツスタイルが許容されるような服装規定が厳しくないオフィスカジュアルや服装の自由度が高い業種です。
シャツがお洒落に見える最大のポイントは、TPOにマッチしたスマートな着こなしです。華やかなデザインや生地の色柄も素敵ですが、ストイックにシンプルなシャツを場面に応じて自在に着こなすのも好感度が高いためおすすめです。

機能で選ぶ?高級感で選ぶ?

毎日のビジネスでの着用を考えている場合は、機能性も気になるポイントです。快適さを優先するのか、メンテナンスが楽なものが良いのかで、選ぶ生地が変わります。自宅でメンテナンスが気軽にできた方が良い場合は、ポリエステルと綿の混紡素材がストレスが無くおすすめです。ポリエステルは、シワになりにくく乾きも早いため、多忙なビジネスマンに気軽に使える点が好評です。ポリエステルには吸湿性が低いデメリットもありますが、綿が50%程度混紡されていれば、問題ない吸湿性を備えます。また、綿のシワになりやすいデメリットが、ポリエステルで補完されるため、アイロンがけの手間もあまりかかりません。生地の質感や着心地を重視する場合は、綿100%がおすすめです。天然素材の肌触りや、通気性、吸湿性で衣服内が常に快適に保たれます。また、綿100%の方が、生地の持つ質感が良いため、見た目にも上質感があります。礼装用で用意する場合であれば、上質な生地に貝ボタンを選択し贅沢な雰囲気を楽しむのもおすすめです。

コーディネートをイメージ

シャツは手持ちのスーツとのコーディネートをイメージしてオーダーしましょう。スーツやネクタイに柄物が多い場合は、無地系のシャツがおすすめです。チェック柄のスーツであれば、ストライプが強めのシャツで胸元に奥行きを出すコーディネートもあります。スーツ、シャツ、ネクタイの3アイテムで柄と無地のバランスを取ります。目安は1無地2柄か2無地1柄のコーディネートです。手軽にバランス良いコーディネートが完成するため、手持ちアイテムの柄と無地の割合は把握しておきましょう。アイテムにストライプ柄が多い場合は、チェックや無地のシャツが合わせやすくなります。チェック柄や織柄が多いのであれば、ストライプのシャツなど、柄のパターンを変えて揃えておくのも便利です。また、スーツのオーダーの際に、スーツに合わせたシャツを作っておくのもおすすめです。

コーディネートのコツ

ここからは、具体的なシャツとスーツのコーディネートについてご紹介します。白のシャツはスーツスタイルで、もっとも汎用性の高いシャツのため、定番の色合わせだけでも覚えておくと安心です。

白シャツの合わせ方

日本のビジネススーツの定番カラーは、ネイビー、グレー、ブラック、ブラウンのため、スーツの定番カラー別に合わせ方をご紹介します。
白シャツ+ネイビースーツ
ネイビースーツには白のワイドカラーがおすすめです。ネイビースーツの持つ誠実さと若々しさに、ワイドカラーのもつ活動的な雰囲気をプラスします。白とネイビーは最も誠意を感じさせる組み合わせで、ビジネスの定番です。ネクタイもブルー系でまとめると、色のイメージが前面に出るため爽やかな印象になります。ワイドカラーは現在トレンドのラペル(襟)の広いスーツとも相性が良く、グレーやブラック、ブラウンのスーツにも使えるため、着回し力が高いシャツです。
白シャツ+グレースーツ
グレースーツにはセミワイドカラーの白が合います。良識があり、落ち着いた雰囲気を感じさせるグレーのスーツに、少し控えめな襟の開きになるセミワイドカラーはバランスが良く見えます。商談など、話しやすい雰囲気を必要とするシーンでは、相手の言葉を引き出しやすく警戒心を解く白とグレーの色合わせが効果的と言えます。ネクタイはネイビー系レジメンタルタイを差し色にすると引き締まります。ネクタイのストライプにグレーや白を使用したタイプであれば、更に統一感が増し知的な印象になります。また、モノトーンコーディネートもトレンドであるため、グレーのネクタイで差し色を入れずにシンプルにまとめてもお洒落です。セミワイドカラーの白は、ビジネスでマナー面が心配な場面に役立つシャツのため、一枚は用意しておきたいシャツです。
白シャツ+ブラックスーツ
ブラックスーツには白のボタンダウンシャツがおすすめです。一歩間違えると威圧感を感じさせてしまうブラックには、ボタンダウンシャツを合わせる事で、適度にカジュアルダウンします。ネクタイはブラックに負けないダーク系ボルドーカラーに小さめの白いドットがあるものや小紋柄を合わせると色の濃度のバランスが取りやすくなります。ボルドーに限らず、ネクタイは濃色で存在感のある強めの色柄が合います。シャープ感を引き立てたい場合は、トレンドのピンホールカラーやタブカラーを合わせます。
白シャツ+ブラウンスーツ
ビジネススタイルのカジュアル化で、ブラウンスーツがトレンドです。これまでブラウンスーツは、ビジネスの定番色でありながら、着用割合が比較的少なめでした。ネイビーやグレーに比べ、コーディネートが難しい点もありますが、今オフィスカジュアルでは注目のカラーになっています。新鮮な色味のブラウンスーツは一般ビジネスでも、扱いやすいダークブラウンで取り入れる人が増えています。ダークブラウンに白のシャツは、包容力のある上品な印象になります。ブラウンの持つ落ち着いた印象には、ワイドカラーが良く合います。

サックスブルーシャツの合わせ方

ビジネスの定番であるサックスブルーのシャツは無地が基本で、比較的淡い色合いが使いやすくなります。サックスブルーとは、わずかにグレーを混ぜた落ち着いたブルーを指します。ビジネスシーンにふさわしい雰囲気です。合わせる襟型は、レギュラーカラー、セミワイドカラー、ワイドカラー、ボタンダウンが定番です。しかし、トレンドのスーツの襟幅が広くなっていることから、セミワイドカラーやワイドカラーが着用割合が高めです。お洒落な着こなしが可能な業種の場合は、トレンドのピンホールカラーやタブカラーがおすすめです。
サックスブルーシャツ+ネイビースーツ
ネイビースーツにサックスブルーのシャツを合わせる場合は、トーンオントーン配色が定番です。シャツ、ネクタイ、スーツをブルー系の濃淡でまとめるコーディネートです。スーツをダークネイビー、ネクタイをブルー、シャツをサックスブルーで合わせます。色の濃淡で合わせるため、それぞれのアイテムに柄が入っていても問題ありません。柄のパターンや大きさ、ストライプのピッチを変える、無地を1アイテム加えるなど変化を付けるとまとまりが良くなります。ネイビーのスーツにサックスブルーのシャツを合わせる場合は、ボルドーカラーや明るめの赤系のネクタイも合います。イエロー系が映えるのもサックスブルーシャツの特徴です。トレンドのブラウン、差し色に効果的なダークグリーンで雰囲気を変えるのもおすすめです。
サックスブルーシャツ+グレースーツ
グレースーツにサックスブルーのシャツを合わせる場合は、シャツに合わせてブルー系のネクタイを合わせると、Vゾーンがまとまります。ネクタイの地の色がネイビーであれば、強めの柄のペイズリーやストライプ、ドットや小紋もなじみます。ネクタイの柄にサックスブルーやライトグレーが使われていると、遠目に見ても統一感のあるコーディネートになります。スーツやシャツの同系色以外の柄の場合は、柄が差し色の効果を持ちます、グレースーツと相性の良いパープルやラベンダー、グリーンの柄が入っているものは、アクセントになります。秋冬であれば、ダークグリーンやダークブラウンなど深みのある色のネクタイも合います。
サックスブルーシャツ+ブラックスーツ
シャープな印象のブラックスーツにサックスブルーを合わせる場合は少し難しく、Vゾーンをブルー系でまとめると無難になります。ボルドー系ネクタイはサックスブルーのシャツとブラックのスーツ双方と相性が良いため、合わせやすくなります。ブラックスーツは、基本的に白シャツの方が合わせやすく、サックスブルーのクレリックカラーにするなど、襟に白を加えて調整すると上手くまとまります。また、近年オフィスカジュアルでは、これまでビジネスでは避けられていた黒無地のセットアップなどのも見られるようになったため、その場合は、ノータイでサックスブルーのスタンドカラーを合わせると、お洒落に見えます。
サックスブルーシャツ+ブラウンスーツ
ブラウンスーツにサックスブルーは、アズーロ・エ・マローネ(空色と栗色)の色合わせになるためおすすめです。現在トレンドのワイドカラーやピンホールカラーに大柄のネクタイを合わせれば、伝統的なコーディネートになります。ブラウンにはカジュアルな印象もあるため、ボタンダウンやタブカラーを合わせると、リラックス感のある着こなしに変わります。

ピンク・パープルシャツの合わせ方

ふんわりと顔色を明るく見せるパステルカラーのピンクや淡いラベンダーカラーは、ネイビー、グレー、ブラック、ブラウンのスーツに合わせることが可能です。
ピンク・パープルシャツ+ネイビースーツ
ネイビースーツにピンクやラベンダーカラーを合わせると、フレッシュな若々しい印象になります。色のイメージに華やかさや明るさがあるため、ビジネスで使用する場合には、色の薄いパステルカラーがおすすめです。基本的には、ピンクには暖色系のネクタイである赤の小紋柄やストライプを合わせます。赤茶色に見えるバーガンディーのネクタイもお洒落なコーディネートです。ラベンダーのシャツにはネイビーのネクタイでラベンダーやパープルの柄が入っているとマッチします。カジュアル感のあるシャツも着用可能な業種であれば、濃色の赤系のチェック柄に同系色の大柄チェックネクタイを重ねます。
ピンク・パープルシャツ+グレースーツ
グレーのスーツはピンクやパープルのシャツを合わせることで、グレーの知的な印象に柔らかさが加わり、大人の雰囲気になります。ネイビースーツでの色合わせをそのまま合わせることも可能なため、ピンク、パープル系のセットは着回し力が高いと言えます。定番のピンクにボルドーのネクタイ、ラベンダーにパープルのネクタイなどは、光沢のある生地のネクタイを選ぶことで、パーティーシーン向きのコーディネートにもなります。
ピンク・パープルシャツ+ブラックスーツ
ブラックのシャープなイメージと対極にある優しい色合いのピンクですが、強めのボルドー系ネクタイを合わせると、メリハリのあるコーディネートになります。ブラックスーツでは、スーツ自体の色が強いため、ピンク系のシャツにグレー系ネクタイで印象を柔らかくするのもおすすめです。ラベンダーのシャツであれば、ラインのピッチが広いネクタイにパープルが使用されているネクタイを合わてもスッキリとまとまります。
ピンク・パープルシャツ+ブラウンスーツ
ブラウンスーツにピンクのシャツは、暖色系のコーディネートになるため、秋冬におすすめのコーディネートです。ピンクのシャツにはバーガンディーのような赤茶色のネクタイもなじみます。ミステリアスな印象のあるパープルシャツは、ブラウンスーツとの相乗効果で大人の雰囲気が漂います。ネクタイはボルドー系でまとめるのがおすすめです。

ブラック・グレーシャツの合わせ方

■ブラック・グレーシャツ+ネイビースーツ
ブラックのストライプやグレーのストライプは無彩色のため、比較的容易にネクタイを合わせられます。ただ、ブラックやグレーは、シャツが柄物になるケースが多いため、スーツとネクタイの柄パターンが重なりすぎないように注意します。ブラックのストライプは印象が強くなるため、一般的にはピンストライプが多い傾向です。ペンシルストライプなど強めの柄の場合は、ネクタイを大柄にして、スーツを無地にするなどで調節します。グレーのシャツの場合は、ネイビーのネクタイにライトグレーのラインが入ったものを合わせます。爽やかで知的なコーディネートになるためおすすめです。
■ブラック・グレーシャツ+グレースーツ
グレースーツの場合は、全体的に柔らかな雰囲気を、ブラックのストライプシャツがシャープな印象に引き締めるためおすすめです。グレー系のシャツはモノトーンの色合わせになるため、比較的ネクタイはどのような色でも合わせやすくなります。シャツの柄パターンに注意しながら、春先であればパステルカラーを、初夏には爽やかなブルー系、秋にはこっくりとしたブラウンやグリーン、冬は暖色のボルドーなど季節感のある色を取り入れるのもおすすめです。また、オフィスカジュアルの影響を受けて増えてきたグレーやブラックに柄を入れたネクタイを合わせると、グレースーツの雰囲気がモダンに変わります。
■ブラック・グレーシャツ+ブラックスーツ
ブラックのストライプシャツはストライプのスーツと重ねると柄が近くなってしまうため、スーツが織柄や組織柄などの場合に合わせやすくなります。濃色のネクタイでは、落ち着いた印象になり、発色の鮮やかなブルーなどでは、メリハリのある活動的な印象になります。グレーのシャツではシャープ感が和らぐため、明るい色のネクタイも合わせやすくなります。無彩色であるブラックやグレーのストライプシャツでは、柄のパターンに注意すれば、基本的にはどのような色も合わせられます。
■ブラック・グレーシャツ+ブラウンスーツ
ブラックのストライプはバランスを取ることが難しいため、ブラウンスーツに合わせる場合は目立ちにくいピンストライプがおすすめです。グレーは比較的なじみやすいため、ペンシルストライプやマイクロチェックでアクセントをプラスできます。
これまでは、ブラウンとブラックは色の相性が良くないため避けられていましたが、オフィスカジュアルを中心にブラックのダークカラーシャツをブラウンスーツに合わせることがトレンドとなっています。一般ビジネスでは、ダークカラーシャツは合わせられませんが、手持ちのスーツをカジュアルダウンして着用する場合には、黒とブラウンの色合わせを取り入れみましょう。無地のブラウンスーツにハイゲージのブラックタートルネックニットを合わせるコーディネートは高級レストランでの食事などにも合います。

結婚式のシャツ

結婚式はドレスコードもあるため、シャツ選びに悩むことも多いのではないでしょうか?ここでは、結婚式用のオーダーメイドシャツの選び方を解説します。シャツの格式は、白の無地が格式高く、柄が強く、色が濃くなるほどカジュアルになります。そのため結婚式では、無地や織柄で、白またはパステルカラーまでが基本となります。
■ウィングカラー(白)
代表的な着用シーンは、ドレスコードがブラックタイの場合です。ブラックタイはタキシードの中でも最上位である黒のタキシードに黒のボウタイ(蝶ネクタイ)を合わせるドレスコードです。本来は夜間のパーティーなどで着用される夜の準礼装ですが、近年着用シーンが幅広くなっており、テイルコートの代用とされることも増えています。
また、ブラック以外のカラータキシードは、カジュアルに着用できるため、新郎新婦が格式にとらわれないお洒落な雰囲気を好む場合に、ガーデンウェディングやリゾートウェディングで着用されるケースも増えてきました。白のウィングカラーにボウタイなど、友人の結婚式を華やかにお祝いしたい場合におすすめのコーディネートです。ただ、平服指定の一般の結婚式場ではドレスコードが合わないため避けましょう。
■セミワイドカラー(白)
会社の同僚の結婚式など上司も同席する結婚式の場合は、お洒落を抑えたコーディネートがおすすめです。セミワイドカラーの白は、失敗したくない場面に合わせやすい襟型です。礼服、ダークスーツどちらにも合わせられます。結婚式で挨拶など代表者としての役割がある場合は、礼服を着用し、白のセミワイドカラーにシルバー系ネクタイを合わせます。また、新郎新婦の上司として招かれている場合も礼服にシルバーのネクタイを合わせます。友人として招かれている場合は、ダークスーツにパステル系のネクタイやチーフを合わせて、華やかさを添えましょう。
■ワイドカラー(白・パステルカラー)
友人の結婚式などでは、招待状のドレスコードや会場のドレスコードの範囲内でお洒落を楽しむことが可能です。ワイドカラーは現在トレンドのスーツとも相性が良いためおすすめです。また、ワイドカラーはボウタイなども合わせられます。結婚式はシルバー系の通常ネクタイ、2次会でボウタイを合わるというようなことも可能です。カジュアルなレストランウェディングであれば、カラフルなボウタイやリボンの形状がひし形などもお洒落です。
■ラウンドカラー(白・パステルカラー)
襟先に丸みがあるラウンドカラーはパーティーシーンにおすすめです。優しくエレガントな雰囲気のラウンドカラーは、ビジネス感が薄らぐため穏やかなコーディネートが合います。親しみやすいドッド柄で明るめネクタイなどを合わせます。
■ピンホールカラー(白・パステルカラー)
襟元のピンが華やかなピンホールカラーは友人の結婚式におすすめです。お洒落ですが、装飾が入るためセミワイドカラーやワイドカラーと比較すると若干カジュアル寄りになる点を把握しておきましょう。礼服に合わせることは避け、白やパステルカラーをダークスーツに合わせます。ブリティッシュスタイルのスーツと相性が良く、白であればシャープで洗練された印象になります。
ボタンダウン・ダークカラー
結婚式では、ボタンダウンやダークカラーのシャツはカジュアルになるため避けます。近年メディアでは、お洒落なスーツスタイルとしてダークカラーシャツにダークカラーのネクタイを合わせるコーディネートも見られますが、結婚式では避ける組み合わせです。ドレスコードは、集まる人すべてが快適に過ごせる空間を維持するためのルールとして誕生しました。新郎新婦の門出を祝う華やかな式典には、明るい色のシャツがおすすめです。

ハレの日のシャツ

学校行事や子供の成長を祝う家庭内行事、社内式典に結納など、スーツを着用する場面は様々です。それぞれの場面に合わせたシャツの選び方をご紹介します。
■七五三
子供の成長を祝う行事は家庭内のお祝い事ですが、歴史のある神社を予約した場合などは、カジュアルな服装を避ける必要があります。シャツの襟型はレギュラーカラーやセミワイドカラーの白を合わせます。写真撮影では、淡いブルーやラベンダーカラー、ピンクなど、子供が着用する衣服の色と合わせると、統一感のある雰囲気になります。
■入学・卒業式
セミワイドカラーやワイドカラーが印象も明るくおすすめです。子供の入学式や卒業式の場合、保護者は略礼装になります。入学式や卒業式の主催者である校長は正礼装のモーニングコート、主催者側の教員は準礼装のブラックフォーマル、保護者はゲストのため略礼装のダークスーツを着用します。略礼装にあたるため、襟型は、カジュアルなボタンダウンを避けます。子供のお祝いの式典であるため、色は白が基本ですが、淡いブルーや薄い柄は着用が可能です。
大学や専門学校などに入学する本人が着用するシャツは、若々しさや爽やかさがあるセミワイドカラーがおすすめです。白が基本ですが、パステルカラーや薄い柄は着用が可能です。大学の入学式には服装に関する規定が特にないケースがほとんどですが、式典であり主催者がモーニングを着用するため、必然的に略礼装が妥当となります。大学や専門学校への入学は大人への一歩と考え、適切な服装マナーを守ると、その後の卒業式、入社式での服装にも迷わなくなります。
■入社式
入社式は格式高めで華やかさを抑えたシャツがおすすめです。レギュラーカラーかセミワイドカラーがふさわしい襟型です。式典のためボタンダウンを避けます。ビジネスの定番であるボタンダウンは、入社式後の研修や通常業務では着用できます。入社式のある4月からクールビズが始まる5月までは多忙になる傾向があるため、入社式準備の段階で、事前にクールビズ用のボタンダウンや半袖シャツも用意しておくと安心です。
■結納・顔合わせ
結婚が決まると、格式を意識する場面も増えます。そのような場面では、お洒落よりもマナーが最優先になります。特に初めての顔合わせでの第一印象は強く残るため、TPOに合わせた爽やかなコーディネートを選びましょう。
格式高めの結納
格式高めの結納では、新郎と父親は準礼装になるため、礼服に白のレギュラーカラーかセミワイドカラーを合わせます。ネクタイはシルバー系かパステルカラーです。兄弟は略礼装になるため、ダークスーツに白のレギュラーカラーかセミワイドカラーで統一し、パステルカラーのネクタイを合わせます。結納の格式、家族や両家の格式を合わせることも大切なため、事前に連絡を取りましょう。
食事会での顔合わせ
顔合わせを兼ねたカジュアルな雰囲気の食事会では、リラックス感のあるスタイルになります。新郎、父親、兄弟はダークカラーのスーツにセミワイドカラーを合わせます。ネクタイは誠実で信頼感のあるブルー系のレジメンタル(ストライプ)やフォーマル感のある1mmドット(ピンドット)や小紋柄がおすすめです。柄に白が使われていると、爽やかな印象になります。ノーネクタイスタイルであれば、ボタンダウンも着用可能です。レストランの雰囲気や両家のイメージに合わせて選びましょう。

立食パーティー

結婚式以外でのパーティーシーンとして、立食パーティーがあります。ビジネスでは懇親会やレセプションパーティー、親しい友人との会話を楽しむ同窓会、近年では婚活パーティーにも立食パーティーは活用されてます。
ビジネス
ビジネスの立食パーティーは業務の一つとして考え、華美な服装を避けます。食事と会話を通して情報交換や交流を深めることを目的とした場であるため、清潔感や信頼感が重要になります。セミワイドカラー、ワイドカラーの白がおすすめです。目上の方との交流が目的であれば、控えめなセミワイドカラーや、襟の開きが120度程度のワイドカラーが無難です。ワイドカラーには華やかさのある140度程度のものまであるため、場面によって使い分けましょう。ビジネスの立食パーティーは、ドレスコードが指定されないケースが多くなります、ビジネスマナーを意識した清潔感のある着こなしを意識しましょう。会場が格式高いレストランやホテルなどの場合は、白のセミワイドカラーのような格式高めのシャツにします。親しい取引先や社内でのカジュアルな立食パーティーの場合は、ボタンダウンでノータイスタイルなどもありえるため、集まる人との関係性、会場のドレスコードなどを考慮して、シャツを選びます。
同窓会
懐かしい友人と、思い出話や近況報告を楽しむ同窓会では、当日のドレスコードに合わせてシャツを選びましょう。同窓会の立食パーティーの場合は、会場になる場所のドレスコードも目安になります。ドレスコードが分からない場合には、会場のホームページなども参考にしてみましょう。基本的には親しい友人の集まる同窓会では、そこまで格式を気にする必要はありません。スーツで参加する場合は、トレンドのピンホールカラーでドレッシーにコーディネートするのもおすすめです。色は白やパステルカラーが明るい印象になります。近年増えている、スマートカジュアルのドレスコードであれば、ジャケットパンツスタイルに、タブカラーを取り入れてもお洒落です。同窓会は比較的コーディネートの自由度が高いため、襟型や色合わせが楽しめる点がポイントです。
婚活パーティー
婚活パーティーにおすすめのシャツは、セミワイドカラーの白、ノーネクタイの場合は、襟が崩れにくいボタンダウンシャツの白がおすすめです。ビジネスと婚活は第一印象の清潔感や信頼感が重要になります。トレンドのピンホールシャツは、会場がドレッシーな雰囲気の場合に合わせます。体にぴったりと合ったサイズ感や清潔でシンプルなシャツは、スーツスタイルを引き立てます。柄のあるシャツを合わせる場合は、クレリックを選びます。襟が白いため強めの柄でも印象が柔らかくなります。パーティーらしい華やかさと信頼感のバランスを考え、派手になりすぎないコーディネートから選ぶと安心です。

ビジネスのシャツ

ビジネスで着用されるシャツは、業種によって若干違いがあります。定番デザインが好まれる業種もあれば、特に規定がなくトレンドデザインも積極的に取り入れられる業種もあります。
定番の襟型
ビジネスの定番の襟型は、レギュラーカラー、セミワイドカラー、ワイドカラー、ボタンダウンです。着用される割合は、スーツの流行に合わせて若干変わります。
現在のトレンド
シャツの襟の長さは、基本ルールではスーツの襟(ラペル幅)と連動します。スーツの襟幅が8㎝から10㎝程度が主流になっている現在では、シャツ襟の長さが8㎝から9㎝になるワイドカラーが好まれます。連動してネクタイの大剣の幅も8㎝程度が流行します。このように流行が連動するのは、スーツのコーディネートの統一感やバランスが重視されるためです。実際に、各アイテムの幅を合わせて着用すると、シャツ襟の先端を結んだラインの内側にネクタイの結び目が納まるため、Vゾーンのバランスが美しくなります。このようなスーツのコーディネートの定番ルールの影響もあり、現在はワイドカラーがトレンドとなっています。
また、現在のトレンドにはクラシック回帰の流れもあり、真逆のコーディネートも流行しています。それは、スーツの襟幅に対して、短めのシャツ襟をタイトに合わせるコーディネートです。襟の開きはシャツの中でも最も狭くなる、タブカラーやピンホールカラーを合わせます。ボリュームのあるスーツの襟幅に対して、ネクタイのノットは小さく、シャツ襟はノットに密着します。伝統的な英国風のコーディネートで、オフィスカジュアルの着こなしとは対極の雰囲気であることも特徴です。
ビジネスで現在のトレンドを取り入れたい場合は、スーツの襟幅に合わせたワイドカラーか、タイトなタブカラーやピンホールカラーがおすすめです。控えめにコーディネートする場合は白かサックスブルーを選び、お洒落を楽しむ場合は淡い色を使ったクレリックやメリハリのあるロンドンストライプなどを合わせます。オーダーメイドシャツでは職場の雰囲気に合わせて色柄をカスタマイズできるため安心です。
■ビジネスカジュアル
ビジネスカジュアルは、カジュアル寄りなコーディネートですが、営業など社外での業務にも対応できる着こなしです。訪問先で失礼にならない服装が基本になるため、オフィスカジュアルよりも格式高めなコーディネートになります。一般的にはジャケットパンツスタイルが定番です。現在は素材のカジュアル化も進んでおり、ストレッチ性に優れ、シワになりにくいジャージー素材のジャケットを合わせるパターンも増えています。かっちりとした紺無地やチャコールグレーの無地ジャケットが定番ですが、業種によってはミディアムグレーやライトグレー、ベージュのような明るい色も着用されます。
訪問先で失礼にならないようにネクタイを着用する場合は、シャツにセミワイドカラーやワイドカラーを合わせます。カジュアル寄りにコーディネートする場合は、ノータイスタイルが主流になるため、第一ボタンを外した際に、胸元が綺麗に開くボタンダウンやワイドカラーを合わせます。
■オフィスカジュアル
オフィスカジュアルとは、社内業務での着用が主であり、来客の際にも失礼にならない着こなしです。ビジネスカジュアルよりもカジュアル感が強く、スタンドカラーシャツやクルーネックシャツ、クルーネックニット、タートルネックニットなども着用されます。来客時にはジャケットを着用して対応します。オフィスカジュアルの大きな特徴として、ダークカラーシャツの着用があります。ビジネスではNGだったダークカラーシャツも、オフィスカジュアルでは定番になりつつあります。リモートワークなどで、カジュアルスタイルが加速したことも影響しています。
オフィスカジュアル用にワイドカラー、セミワイドカラー、ボタンダウンをオーダーする場合は、カジュアル感のあるショートポイントカラーがおすすめです。襟の長さが6㎝から7㎝で、スポーティーな印象になります。色合いは白からダークカラーまで、職場の雰囲気に合わせて選びます。無難な白無地やサックスブルー無地の2色は定番として揃えておくと安心です。生地は、シャンブレーやオックスフォードがカジュアルな雰囲気にマッチします。
スタンドカラーは、タックアウトを前提とした着丈が短いタイプがおすすめです。オフィスカジュアルのトレンドは、比較的ゆったりとしたサイズ感になるため、腕の付け根(アームホール)、胸回り、ウエスト回りを絞りすぎないようにしましょう。

オーダーメイドシャツをお得に作る方法は?

オーダーメイドシャツは、まとめ買いがお得

オーダーメイドシャツの特徴として、最初の1枚に採寸や型紙データを作成するコストがかかる点があります。逆に2枚目3枚目は、既に作られているデータを使用するため、価格を抑えることが可能になります。そのため、まとめ買いに割引特典が用意されているケースも多いため、オーダーする前にチェックしてみましょう。オーダーをまとめる枚数は、3枚程度が目安です。ビジネスシャツは、消耗品の面も強いため、必要になるたびに1枚ずつ買い足すよりも大幅な節約になります。また、ビジネスに限らず、慶事と弔事は専用シャツを持っておくと安心です。特に弔事は通夜、葬儀と連続するため、フォーマル用の白シャツは2枚あると無難です。必要な場面を想定して枚数の組み合わせを考えてみましょう。

オーダーメイドシャツのメンテナンス

クリーニング 

オーダーメイドシャツで使われる生地は、形態安定加工などがされていない上質な生地と、自宅でのメンテナンスを前提としたポリエステル混紡生地などに分かれます。一般的に着心地が良く、吸湿性が高い綿100%の生地には形態安定機能が付加されていないケースが多いため、クリーニングを利用すると手間がかかりません。しかし、クリーニングではプレス機を使って熱と圧力をかけるため、高級素材の白蝶貝ボタンなどは割れやすくなります。クリーニングに出すときは、事前に貝ボタンである事などを伝えておきましょう。シミや汚れが付いてしまった場合は、クリーニングは早めが効果的です。シミや汚れは、時間が経過するほど生地に定着してしまいます。また、汚れが油性か水性かでクリーニングの種類も変わるため、汚れとクリーニングの組み合わせも把握しておくと安心です。

クリーニングの種類

ドライクリーニング
皮脂汚れや食品など油性の汚れには、ドライクリーニングがおすすめです。水を使わず溶剤を使用して洗うため、油性の汚れを洗い流します。しかし、水性の汚れである汗や雨、飲料などは落ちにくい傾向です。水と違い生地が傷みにくい特徴があり、お洒落着のメンテナンスとして定番のクリーニング方法です。
水洗いクリーニング(ウエットクリーニング)
水に特殊な洗剤を加えて洗うため、水溶性の汚れをスッキリと落とします。自宅のでの水洗いと違い、生地が傷みにくく安心です。春夏など汗をかきやすい季節には、水洗いクリーニングがおすすめです。
ランドリークリーニング
お湯を使用するクリーニングです。一般的なビジネスシャツのクリーニングに向いており、50度を超えるお湯と洗剤で汚れを落とします。色落ちしやすいため、ロンドンストライプなど色柄が強いシャツは、ウェットクリーニングの方が無難です。

クリーニングに出す準備

シャツをクリーニングに出す前には、汚れやシミの有無をチェックしましょう。ボタンが取れかかっている場合は、紛失する可能性があるため自宅で付けるか、クリーニングの際にボタン修理も依頼します。ポケットには何も入っていないことを確認します。襟や袖口の汚れは印象が悪いため、目につきやすいボタンダウンの襟周りなど、黄ばみや汚れが気になった場合には、早めに黄ばみ落としなどで対策しましょう。

自宅で洗う

毎日着用するシャツの場合は、自宅で洗えるタイプが便利です。シャツに形態安定加工されていると、アイロンがけなどの手間もかからず、自宅でのメンテナンスも気軽に行えます。注意するべきポイントとして、形態安定加工のシャツはクリーニングの熱に弱いことが挙げられます。形態安定加工シャツをクリーニングに出すと、熱で加工が崩れて襟に空気が入ったような浮きが現れる場合があります。基本的には自宅でメンテナンスし、クリーニングは必要最低限にする方が無難です。

シャツのメンテナンス頻度

肌着と同じ役割を持つシャツは、一度着用したらメンテナンスすることが基本です。着用時の摩擦が集中するカフスの先端や、首回りは一日着用するだけでも皮脂汚れがかなり付きます。夏場はそのような摩擦が集中するパーツに皮脂だけでなく汗も混じるため注意が必要です。脇や背中などにも一日で大量の汗が染み込み、時間が経過するほど生地に定着して黄ばみの原因になります。メンテナンス頻度が少ない場合染み込んだ汚れのリセットが間に合わず、黄ばみなどが目立つ状態になった時には、汚れが取れなくなっていることも少なくありません。面倒でも毎日手入れをすると、軽い汚れはその都度リセットされ、袖や首回りの変色が抑えられます。シャツを綺麗な状態で長く着用することが可能になり、スーツスタイルの見栄えも美しくなります。

シャツの保管

衣替えなどで長期間保管する際には、洗濯やクリーニングなどでしっかりと汚れを落としましょう。汚れが付着したまま長期間収納するとシミの定着したり、衣類の虫が汚れと一緒にシャツ生地を食べたりするリスクが高まります。また、汚れが臭いやカビの原因になる可能性もあります。クリーニングに出したシャツは、ビニールを外し、通気性の良い状態で保管します。保管前にも、ボタンや生地のホツレなどがないかチェックしておきましょう。

オーダースーツSADAとは

オーダースーツSADAは、丁寧な採寸で個人の型紙を作成するマシーンメイドフルオーダーです。CAD(自動設計システム)によって採寸した数値をもとに型紙を作成し、CAM(自動裁断機)で生地を裁断することで大幅なコストダウンに成功しました。手作業で行われていた工程が効率化されたことで、納期は大幅に短縮され、価格は既製服と変わらない手頃なものになりました。
オーダーシャツの採寸は、店頭で経験豊富なスタッフが対応します。胸板が厚い、肩幅が広い、胸とウエストの落差が大きいなど、体型の特徴に合わせた調整が可能です。シャツの印象を決める襟型は35種類、ボタンは50種類以上から選択できます。カフスデザインやポケット、背タックなども好みに合わせて組み合わせられるため、イメージ通りのシャツをデザインできます。さらに、型紙データは保存されるため、2回目以降はネットオーダーが可能です。まとめ買いでのお得なセットも充実しているため、ビジネス使用のシャツも既製服と変わらないお値段でフルオーダーの着心地が手に入ります。
スーツの見栄えを変えるシャツにはフルオーダーがおすすめです。ぜひ、お気軽にご予約ください。

今回は、オーダーメイドシャツについてご紹介しました。シャツの襟型や色柄の基礎知識は、用途に合わせたシャツをオーダーするときや、着用シーンに合わせたコーディネートを決める際に役立ちます。スーツの印象を決めるシャツは、格式に合ったデザインであることが非常に重要です。大人のマナーとして、大切な場面では、お洒落よりマナーを優先しましょう。バランスよくフィットするサイズ感は、店舗の専門スタッフの採寸がおすすめです。パーティーシーンなど華やかな場面で使うシャツは、その年の流行色や柄などをネクタイに取り入れると、お洒落に見えます。オーダーシャツを予約した際には、来店時にトレンドコーディネートの情報も聞いてみましょう。スーツのトレンドは、ゆっくりと変化するため、年に1回程度でも店舗での会話を楽しむと、トレンド把握に役立ちます。場面に合わせた細かなデザイン選びが可能なオーダーメイドシャツは、ドレスコードに合わせたお洒落なシャツも簡単にオーダーできる点や、無駄な余裕を削ったスッキリとしたシルエットで、快適な時間を過ごせることが大きなメリットです。技術の進歩によって身近になったオーダーメイドシャツを、ぜひ楽しんでください。

(構成・文/三好 星良)