【完全ガイド】レディーススーツ×靴のマナー|初心者でも失敗しない選び方&コーデ術-オーダースーツSADAのアイキャッチ画像
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【完全ガイド】レディーススーツ×靴のマナー|初心者でも失敗しない選び方&コーデ術-オーダースーツSADA

レディーススーツの着こなしは、靴で完成すると言っても過言ではありません。足元は第一印象や清潔感、全体のバランスを左右する重要なポイントです。しかし、ヒールの高さ、デザインの派手さ、快適さなど注意点が多く、靴選びで失敗するスーツ初心者は少なくないでしょう。本記事では、レディーススーツに合う靴の選び方やマナー、コーディネート例、靴の種類まで徹底解説します。実用的かつおしゃれな足元を目指したい女性は最後までご覧ください。

【基本編】スーツに合う女性の靴とは?

【基本編】スーツに合う女性の靴とは?

まずはレディーススーツに合う靴選びの基本、「靴のマナー」「ヒールの高さ」「カラー選び」の3つを解説します。つま先の形状や素材の特徴も分かります。

スーツに合う靴の基本マナー

スーツに合う靴の基本マナー

ビジネスシーンにおける女性の靴のマナーは、「シンプル」「清潔感」「控えめ」が基本です。メンズスーツの靴のマナーと考え方は同じですが、レディーススーツは、見た目の美しさと履きやすさの両立もポイントです。

素材は、本革・合成皮革などの上品な光沢感のあるものが好印象を与えます。一方、エナメル素材の強い光沢感は華美な印象を与えてしまい、控えめな装いが求められる式典やビジネスシーンには不向きです。マット素材の落ち着いた靴を選びましょう。

つま先の形状は、ラウンドトゥやポインテッドトゥが定番です。丸みのあるデザインのラウンドトゥは女性らしい柔らかさと、長時間着用しても疲れない点が魅力です。シャープなシルエットのポインテッドトゥは、足元をすっきり見せて洗練されたスタイルを演出します。つま先の形状は、履き心地にも大きく影響するため、外回りの多い営業職の女性は特に慎重に選びましょう。

デザインや装飾は、派手すぎず控えめなものが基本です。ブーツのように足全体を覆う靴や、つま先やかかとが出るサンダル、スニーカーは、カジュアル感が強いためビジネスシーンでは避けましょう。

レディーススーツに合わせる靴のルールを把握していないと、場違いなコーディネートになりかねません。カラーや素材、デザインなどのルールを押さえ、TPOに合ったスタイルで上品な足元を演出しましょう。

ヒールの高さは3〜5cmが理想

レディースの靴は、ヒールの高さが3〜5cmのパンプスが基本です。この高さであれば高すぎて疲れたり、低すぎてカジュアル感が出る心配もありません。全体のバランスが整い、スーツスタイルをスッキリ見せることができます。

また、かかと部分が床と並行で、履いたときに安定感のあるヒールを選びましょう。履き心地が良い靴を選ぶことで、長時間の移動も疲れにくく安心です。ヒールが低すぎるとカジュアルすぎる印象になるため、場合によっては注意が必要です。

一方で、高いヒールはおしゃれでスタイルをよく見せる効果がありますが、動きにくいためリクルートやビジネスシーンには不向きです。

このように、ヒールの高さは見た目の美しさと実用性のバランスを両立できる、3〜5cmが理想です。立ち居振る舞いに自信が生まれ、好印象を与えられます。

カラー選びの基本

靴のカラー選びの基本は、スーツとTPOに合わせて選ぶことです。特に就活やフォーマルな場では黒の無地が定番であり、どんなシーンにも合うため安心です。

スーツの格式が生地の濃淡で決まるように、靴も色が濃く無地に近いほどフォーマルに向いています。色が明るく派手なカラーやデザインはカジュアル向きです。シーンによって選ぶカラーを変えることで、バリエーション豊かなコーディネートに仕上げられます。

オフィスシーンではネイビー・グレー・ベージュ・ブラウン・ホワイトのパンプスを選ぶことで、華やかな印象を演出でき、雰囲気を変えられます。

黒のスーツにはブラックの靴、グレーのスーツにはグレーの靴といったように、同色のスーツと靴は相性が良いです。

ただし、ネイビーのスーツにはベージュ・ホワイトもよく合うなど例外もあるのでコーディネートに取り入れてみましょう。

一般的なビジネスシーンでは黒が定番で、茶が通常業務、グレーやパステルカラーなど明るめの靴はオフィスカジュアルに向いています。

なお、デザイン系・アパレル系・広告系などの会社に勤めている場合は、その企業のイメージカラーを靴に取り入れおしゃれをアピールするのもおすすめです。

【シーン別】レディーススーツ×靴のマナーとコーディネート例

【シーン別】レディーススーツ×靴のマナーとコーディネート例

ここでは、「ビジネスシーン」「就活・面接」「セレモニー」「ビジネスカジュアル」の4つのシーンに分けて、靴のマナーとコーディネートを紹介します。

ビジネスシーン

ビジネスシーンでは、フォーマル感と清潔感のある黒のパンプスが定番です。出張や立ち仕事が多い仕事では、安定感のある歩きやすい靴を選びましょう。たとえば、軽量性やクッション性に加え、幅広の3E設計を採用している「REGAL」や、現代女性の足型に合わせた独自設計が魅力の「銀座かねまつ」などのブランドがおすすめです。

就活・面接

女性の就活・面接にふさわしい靴は、ストラップがなくヒールの高さ5cm以下の黒のパンプスが一般的です。しかし、ヒールに慣れていない場合や靴のサイズが合わない場合は、ケガをする恐れがあるため、無理をせずにストラップ付きを着用しましょう。

また最近は、多様性やジェンダー平等、ウェルネス志向の定着などから、服装規定を設けない企業も増えています。例えば、一般的にぺたんこ靴は好ましくないとされていましたが、服装自由な面接や一部企業では、ローファーやスニーカーでも問題ない場合もあります。

ただし、どんな靴でも清潔感や全体のバランスが重要です。汚れや傷のついた靴は、ガサツな印象を与え信用を落としかねません。常に清潔を保ちましょう。

セレモニー(入学式・卒業式・保護者会など)

セレモニー(入学式・卒業式・保護者会など)では、パール系アクセサリーと相性の良いベージュ・アイボリー系の靴がおすすめです。黒よりも軽やかでフォーマルになりすぎず、控えめな華やかさを演出できます。また、入学式や卒業式などのイベントが多い春は、ベージュやアイボリーの明るめのカラーが季節感とマッチするため、より洗練された印象を与えられます。

ビジネスカジュアル(オフィスカジュアル)

ビジネスカジュアル(オフィスカジュアル)は、リラックスして仕事ができるように、ヒールがないぺたんこパンプスやフラットシューズ、歩きやすいローファーなどが適しています。特にローファーはジャケットスタイルと相性抜群で、カジュアルな中にもかっちり感を演出できます。黒やベージュ、ネイビーなど落ち着いたトーンでまとめましょう。

スーツにローファーは合う?ビジネスシーンでのマナーや履けるローファーを紹介-オーダースーツSADAのアイキャッチ画像
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スーツにローファーは合う?ビジネスシーンでのマナーや履けるローファーを紹介-オーダースーツSADA

近年、スーツファッションの自由度は高まっており、ローファーの着用が認められる場面も増えてきました。しかし、カジュアルな印象が強いローファーは、TPOを意識して選ばなければなりません。ビジネス用のローファーは、ダークカラーの落ち着いた色味でシンプルなデザインを選択するのがポイントです。仕事で使える定番のローファーの種類を知り、シーンに合わせて使い分けていきましょう。

【アイテム別】スーツに合う靴の種類

【アイテム別】スーツに合う靴の種類

ここではスーツに合う靴のヒールの種類について紹介します。

初心者向けのものから、安定感重視、落ち着いたデザインの物までまとめています。ぜひ参考にしてみてください。

パンプス:つま先の形に注意

パンプス:つま先の形に注意

格式高めの場面では、黒でシンプルなデザイン、ヒールも3cmから5cmで選ぶのがポイントです。ビジネスでは場面に応じて、シンプルなデザインとオフィスカジュアルなデザインを使い分けましょう。下記にある用途別の表を参考にしてください。

デザイン就活葬儀ビジネス
ラウンド
アーモンド
スクエア
ポインテッド××
サイドオープン××

かっちりめのビジネスに向いたデザインは、ラウンド、アーモンド、スクエアです。

オフィスカジュアルでは、セパレート、サイドオープン、ポインテッドなど、さまざまなデザインが比較的自由に着用できます。しかし、ブーツのように足全体を覆う物や、つま先やかかとが出る靴はビジネスにふさわしくないため避けた方が無難でしょう。

また、オフィスカジュアルの「幅」は、業界や会社の社風によって変わるため、周囲の人に合わせることも大切です。入社直後から2年目くらいまでは、控えめな装いが無難です。

ラウンドトゥ

つま先がなだらかな曲線になっており、丸みがあるデザインのため女性らしい柔らかな印象に仕上がる靴です。丸みの強いものから少しシャープなものまで種類があり、バレエシューズや普段使いできるシューズにも多く使われています。別名でブル型とも呼ばれます。

ポインテッドトゥ

つま先が尖っているシャープな印象のパンプスです。エレガントで女性らしい上品さを演出できるため、華やかなシーンで履くのにおすすめなデザインです。ビジネスで履く場合には、女性らしさをアピールできます。

アーモンドトゥ

つま先がナッツのアーモンドのように少し尖っているデザインです。ラウンドトゥよりもシャープで、ポインテッドトゥよりも柔らかな印象になります。一番目立つ足先をシャープに見せてくれるので、美脚効果も期待できる靴です。

オーバルトゥ

オーバルとは卵型の意味で、つま先が卵のような緩やかな丸みを帯びているデザインです。エッグトゥともいわれることもあります。ラウンドトゥの一種です。

スクエアトゥ

足の親指と人差し指が、ほぼ同じ長さに作られており、つま先が角ばったデザインです。

アーモンドトゥ同様比較的シャープでかっちりしているため、メンズライクでクールな印象になります。

オブリークトゥ

スクエアトゥに似ていますが、親指の位置がつま先の先端で、斜めにカットされたデザインです。足指の長さに沿って、なだらかなカーブになっているため、足の形状が合う方は、履きやすくなります。

サイドオープン

サイドの革が内側のみか外側のみのデザインです。夏場は涼しげな印象になります。足を覆う部分が減るため、カジュアル寄りになりますが、蒸れにくく実用的な面もあるため、夏場のオフィスカジュアルにおすすめです。

セパレートパンプス

サイドの革が無く、つま先とかかとが完全に分かれているタイプです。ビジネスで履くよりも、結婚式など華やかなパーティシーン向きのパンプスといえます。

カットパンプス

靴の履き口、足の甲にあたる部分がV字型にカットされたものです。シャープな印象になります。黒のパンプスだと、肌との色の差もはっきりとして、凛とした知的な雰囲気になります。

ローファー:スーツに合う?

レディーススーツとローファーは格式が異なるため、基本的にスーツとは合いません。上下揃いの生地とデザインで仕立てられたセットアップスーツは格式が高い一方、ローファーは靴の中では格式が低いため、あまりふさわしくありません。服の格式に差があるコーディネートはアンバランスな印象を与えてしまいます。

ヒールアップビットローファー

ヒールのあるヒールアップビットローファーは、スーツと組み合わせても問題ありません。「ビット」とは馬具をモチーフにした金具で、ローファーの定番デザインです。華やかな印象を与えるため、式典やお祝い事などフォーマルなシーンにも合います。

なお、レディースのローファーが合うコーディネートは、オフィスカジュアルスタイルです。たとえば、ジャケットとパンツの生地・カラー・柄を異なる組み合わせにすることで、程よくカジュアルダウンできるためローファーが合います。メンズの着こなしでも、ジャケットパンツスタイルではローファーが定番です。

ぺたんこシューズ(フラットパンプス)

ぺたんこシューズ(フラットパンプス)は、リクルートやスーツスタイルには不向きとされていました。しかし、最近は従業員の健康を尊重する企業が増えているため、立ち仕事が多い職種や妊婦さん、ヒールが苦手な女性に選ばれており、それほど問題にはなりません。

モカパンプス(モカシン)

履き口が深く、足の甲を半分程度覆う作りになっているのが特徴です。落ち着いた雰囲気になります。足にフィットしやすく、長時間履いても疲れないデザインが特徴です。

スニーカー(NG/OKの使い分け)

スニーカー(NG/OKの使い分け)

日本のビジネスシーンでもドレスコードのカジュアル化が進み、オフィスカジュアルでスニーカーを認める企業が増えていますが、着用には注意が必要です。

選ぶ際は、ブラック・ネイビー・白などの落ち着いた色味、シンプルなデザインでまとめましょう。レザー調の素材を選ぶとより上品にまとまります。最近はローファーデザインのスニーカーも多数発売されています。

2色以上の配色や柄のある派手なデザイン、ランニングシューズは、ビジネスシーンにそぐわない場合があります。きちんと感と清潔感のある身だしなみを意識しましょう。

ショートブーツ

レディースのショートブーツも企業によって意見が分かれやすいですが、オフィスカジュアルの場合は着用可能なケースは少なくありません。

きれいめなショートブーツやアンクルブーツ、ブーティなどの丈が短くシンプルなデザインのブーツを選びましょう。ベージュやグレー、ブラックなどベーシックカラーを選び、きちんと感のある装いを心がけましょう。

しかし、ロングブーツのように足全体を覆うアイテムや、派手なデザインのブーツはNGな場合が多いです。

【失敗しない・疲れない】靴選びの注意ポイント

【失敗しない・疲れない】靴選びの注意ポイント

ここでは、レディーススーツに合わせる靴選びの注意ポイントを5つ紹介します。

サイズ感

パンプスを選ぶ際は、サイズ感を確かめるために必ず試着しましょう。特に夕方は足が最もむくみやすい時間帯のため、このタイミングで選ぶのがおすすめです。

また、試着時には店内を3分ほど歩いて、足の滑りやフィット感を確認しましょう。滑りやすい場合はインソールを敷いて調整します。

通販で購入する場合は試着ができず、サイズが合わない恐れもあるので返品可能なショップを利用すると安心です。

素材(合成皮革と本革)

ビジネスシーンやフォーマルなど着用シーンを問わず、長く履き続けたいなら、本革や天然皮革のパンプスがおすすめです。足に馴染みやすく、履き心地が良いため疲れにくいのが特徴です。風合いが魅力的な一方、定期的なメンテナンスは欠かせません。

なお、撥水加工された本革のパンプスは、水を弾くため突然の悪天候でも安心です。さらに、革用防水スプレーを併用することで撥水効果を長持ちできます。

一方、合成皮革(合皮)のパンプスは雨や傷に強く、ケアも簡単です。毎日履く通勤用の靴に適しています。ただし通気性や伸縮性は本革に劣ります。

本革も合皮も見た目の差はそれほどないため、マナー的にも問題はありません。日常使いには合皮、会議や冠婚葬祭などの特別なシーンには上質な本革というように、使い分けできる選び方がおすすめです。

コーデとのバランス

レディーススーツに合わせる靴は、スーツの色味や素材とのバランスが重要です。加えて、バッグやベルトなどの小物も統一すると、コーデに統一感が生まれ洗練された印象になります。

たとえば、黒のスーツには黒のレザーパンプスを合わせましょう。ベルトも黒で揃えると、簡単におしゃれな着こなしができます。グレーやベージュ系の淡いカラーのスーツに、ぺたんこパンプスを取り入れるとやわらかな印象を演出できます。

安すぎる靴はNG?

安すぎる靴はレディーススーツと合わせた際に、全体の印象までチープになる可能性があります。特にビジネスシーンでは、靴も身だしなみの一部として見られるため注意が必要です。

ただし、GUやユニクロなどのプチプラブランドでも、質感やデザインの選び方次第ではビジネスシーンで着用しても問題ありません。

たとえば、装飾のないシンプルなパンプスや、落ち着いた色合いのローファーは、全体のバランスと清潔感を損なうことなくオフィスでも着用できます。

ヒール選びのポイント

ビジネスシーンの靴選びでは、見た目のバランスと履き心地の両立が重要です。ヒールの高さは3〜5cmが一般的で、程よく脚をきれいに見せつつ、長時間の歩行や立ち仕事にも対応できます。

一方、8cm以上のピンヒールは歩きにくく姿勢が崩れるうえ、歩くたびにカツカツと音が鳴りやすいため、落ち着きのない印象を与える可能性があります。

商談や会議などの重要な場面では、控えめで上品なヒールが基本です。また、太めのチャンキーヒールは安定感があり、足への負担も軽減できるため実用性ときちんと感を両立できます。場面に応じて適切なヒールを選びましょう。

ハイヒール

ハイヒールとはヒールの高さを表す言葉で、一般的に7cm以上のヒールは、ブーツでもハイヒールに区分されます。

ハイヒールは、ヒールが細く高いのが特徴で、スラリと足が長く見える効果が期待でき、美脚に見せたり、大人っぽさを出したい時におすすめです。

ヒールのパンプスに慣れていない人は、バランスを崩しやすく足元が不安定で歩きづらいと感じるかもしれません。しかし、颯爽と履きこなすことができればキャリアウーマンの雰囲気を演出できます。

注意点としては、派手に見えてしまう可能性があるため取引先との商談や営業のシーンでは避けた方が無難でしょう。場面を選んで履きこなしてください。

コーンヒール

コーンヒールは、比較的太めのヒールでかかと側が太く、接地面は少し細くなるしっかりとしたヒールを指します。アイスクリームのコーンのように下に向かって細くなっているため、コーンヒールと名づけられたようです。

かかと側が太いため、安定感があるものの徐々に細くなっているデザインが特徴となります。女性らしさもあり、ビジネスで使いやすいデザインです。

ピンヒール

おしゃれな靴の代表格で、ピンのように細くストレートなヒールが特徴です。見た目が華美になるため、ビジネスには向きません。

細いヒールの上に体重を乗せて歩くため、5cm程度の高さでも、バランスを取る必要があります。慣れないと捻挫しやすいので、ヒールに慣れていない方は気を付けて履くようにしましょう。

キトゥンヒール

ピンヒールを短くしたような、細くて華奢なヒールです。

キトゥンヒールは平均3〜5cmの低めで愛らしい雰囲気があります。ピンヒールは高すぎるけど、華奢で可愛らしい雰囲気を演出したい人にはおすすめのヒールです。

チャンキーヒール

接地面が太く安定感があります。チャンキーヒールの場合は、ハイヒールであってもバランスを取る心配がなく、姿勢よく立てるため、安心して美脚効果も利用できます。

シンプルな革で、落ち着いたデザインであれば、お祝い事などでも活躍します。5cm程度の落ち着いたデザインはビジネスでも便利です。

フレンチヒール

ピンヒールに似ていますが、ピンヒールよりもヒールラインが柔らかになり、かかとに接する部分が広めになっています。華奢な印象と華やかさがあるデザインです。

5cm程度のものは比較的ビジネスでも使いやすくなります。細めのヒールはパーティー向き、太めのヒールはビジネス向きと覚えておきましょう。

フラットヒール

フラットヒールとは、ヒールの中でもヒールが低く造られている形状で、比較的平らなデザインのヒールです。

ハイヒールなどに比べると安定感があるため、パンプス初心者でも履きやすいのが特徴です。どんなヒールを持つべきか迷った場合には一足持っておくことをおすすめします。

自分の足タイプに合わせて選ぶ方法

自分の足タイプに合わせて選ぶ方法

靴選びでは自分の足の形を理解することも重要です。ギリシャ型・エジプト型・スクエア型のどのタイプに当てはまるかチェックしましょう。

【1】ギリシャ型

足の親指よりも、第二指が長いタイプの足型です。

続く第三指、第四指、第五指は順に短くなります。つま先は、第二指がある中央寄りが先端になるラウンドトゥとの相性が良く、無理なく履くことができるでしょう。

【2】エジプト型

足の親指が最も長く、第二指から第五指まで、なだらかに短くなる足型です。

足の形状と同じオブリークトゥの靴なら負担なく履くことができるでしょう。現在の日本では、ギリシャ型とエジプト型が多くなっています。

【3】スクエア型

文字通り親指から第五指までが、ほぼ横一線に並ぶ形状です。若干第五指が短くなります。

足型に近いスクエアトゥが、足に負担をかけません。革自体が柔らかいものや、足幅がゆったりとした靴であれば、その他のデザインでも履きやすくなります。

素足はNG?ストッキングやタイツの選び方

素足はNG?ストッキングやタイツの選び方

スーツスタイルに合わせる足元のアイテムは、ストッキングとタイツです。ここでは、レディーススーツ着用時のストッキングとタイツの選び方、パンツスーツの注意点を解説します。

ストッキングの選び方

スーツスタイルでは、素肌感のある薄いストッキングは避け、程よい厚さのストッキングを選びましょう。デニール数が大きくなるほど、タイツに近くなりカジュアル感が増します。

ストッキングの色味は、自分の肌色に近いベージュを選びましょう。肌色よりも明るい色は違和感が強くなってしまう傾向があります。違和感をなくすためにも肌色と同じか、若干濃い色を選ぶとナチュラルに仕上がります。

また、ストッキングは20〜30デニールを選ぶと、伝線しにくいのでおすすめです。薄いストッキングほど伝線しやすいため、バッグやロッカーにストッキングの予備を持っていると安心できます。また、万が一伝線しても広がりにくい加工のストッキングもおすすめです。

フォーマルなシーンでは、葬儀のみ黒いストッキングを着用します。入学式や卒業式の場合には、黒ではなく肌色に近いストッキングを履きましょう。

グレーなどのカラーストッキングや模様の入っているストッキングはカジュアルな印象になるため、フォーマルな場面では避けましょう。

タイツの選び方

格式の高い場所では、タイツを選ばないことが重要です。就活中は防寒できるタイツを選びたくなりますが、寒くてもタイツは避けることをおすすめします。インターンシップでスーツを着用する場合は、パンツスタイルを選ぶなど防寒方法を工夫しましょう。

葬儀でも黒いタイツは本来NGですが、冬場の気温がマイナスになる寒冷地では許容されます。近年は葬儀の格式も簡略化していますので、体調が悪い場合や妊娠中の場合は、気温に合わせて調節することは問題ありません。シンプルな黒無地のタイツを着用しましょう。

パンツスーツの注意点

パンツスタイルは動作によって裾が短くなるため、素肌が隠れる充分な長さのストッキングを選びましょう。例えば、アンクル丈のストッキングは、曲げるとストッキングの履き口が見えてしまう可能性があります。足首から先しか足が見えない場合も肌色のストッキングや、膝まであるストッキングを履きます。

また、冬に足首の冷えが気になる場合は、肌色の裏起毛タイツの重ね着がおすすめです。見た目にも響きにくく、オフィスカジュアルのマナーを守りながら暖かく快適に着こなせます。賢く防寒ときちんと感を両立しましょう。

【Q&A】初心者女性に多い靴選びの疑問解消

【Q&A】初心者女性に多い靴選びの疑問解消

ここでは、レディーススーツに合わせる靴選びに関する、よくある疑問を解決します。

Q.靴が脱げにくい歩き方はある?

A.パンプスを履くときは、極力足の指の付け根を曲げないで歩くようにしましょう。

ペタンと靴に足の裏を密着させたまま、ポーンポーンと見えないボールにつま先で触れるように、足裏を固定するイメージで歩きます。慣れてきたら体重を乗せて、背筋を伸ばして歩いてみましょう。

パンプス初心者が経験する、かかとのパカパカや脱げやすい原因は、履き慣れたカジュアル靴やスニーカーと同じ感覚で、足の指の付け根を曲げて歩いているためです。

パンプスに慣れるまで、ストラップを利用する方法もあります。付け根を曲げずに歩けるようになるとストラップなしでも脱げにくくなるため、慣れてきたらストラップを外してみましょう。

Q.女性はスーツに靴下を履いていい?

A.女性のスーツスタイルは靴下を履いてはいけません。

理由は、スーツは格式が高く、上品でフォーマルな印象を与える衣服だからです。一方、靴下はカジュアルな衣服に分類されます。そのため。レディーススーツに靴下を合わせてしまうと統一感がないコーディネートになりバランスが悪くなります。

冠婚葬祭、ビジネス、就活、オフィスカジュアルなど、用途を問わず、スーツスタイルに靴下は合わせません。

メンズスーツでの靴下は、スーツスタイルでのマナーとして肌を見せないことを目的としています。そのため、靴下はロングホーズと呼ばれるふくらはぎまであるスーツ用の靴下を履くのが一般的です。メンズも靴下の格式をスーツに合わせており、カジュアルな靴下を履いている訳ではない点に注意しましょう。

なお、女性も素肌を見せることはマナー違反です。特に、スカートの場合スーツ用靴下とも言えるストッキングを履くようにしてください。

肌を見せないためなら、普通の靴下でも良いのではと思うかもしれませんが、普通の靴下を合わせることはできません。寒い冬には防寒対策としてデニールの厚いタイツを履きたくなりますが、靴下同様カジュアルな装いに分類されるため、格式高い場面では着用しないように注意してください。

パンツスーツも同様に靴下は合わせません。履き口の浅いパンプスに靴下を合わせると途端にカジュアル感が増してしまい、スーツスタイルの格式と足元の格式がズレてしまいます。オフィスカジュアルでも、靴下とタイツはカジュアル感が強いため合わせないと覚えておきましょう。

Q.いつ試着をする?靴を選ぶ時に知っておいた方が良いポイントを教えて

A.パンプスを試着をする時間は夕方がおすすめです。夕方は一番足がむくんでいる時間なので、その時に選べば余裕をもったパンプスを選ぶことができるからです。そして、店内を歩かせてもらう時には3分くらい歩いてみましょう。そのくらい歩けば段々と足が前にずれ、本当に自分に合っているのかが分かってきます。

特に甲ストラップが無い、プレーンパンプスは足先とかかとのみで靴を支えているので、その2点のフィット感はしっかり見ましょう。

長さを見る時は、かかとを靴の後ろにしっかり付けて指先に空きがあるか、軽く指先を動かせるかを見て下さい(靴は捨て寸といって、つま先に5~10mmほどの余裕が必要とされています)。

次に、かかとがしっかり掛かるか、パカパカしないかを見ていきましょう。最後に幅がきつすぎないか、緩すぎないかを確認します。本革は伸びるので、外反母趾の方は部分的に伸ばして調節をしたり、緩い時には中敷きを敷いて調節したりします。

Q.履いている靴のサイズが合わない場合の対処法を教えて

A.靴がきついと感じたときは靴の足幅や足長を伸ばせる「シューズストレッチャー」を使いましょう。シューズストレッチャーを靴の中に入れて保管すると0.5cmほど伸ばせ、サイズを緩くできます。

反対に靴が緩いときの対処法には、以下の3パターンがあります。

・ハーフインソールを使う方法

・かかとパッドを使う方法

・取り外し甲ベルトを使う方法

甲の部分に人差し指を入れてすっぽり入ってしまうほど緩い場合は、足の甲部分の厚みを足すためハーフインソールを入れましょう。全敷きのインソールを使うとかかと部分が浅くなってしまうので、甲部分のみ足すものがおすすめです。

ハーフインソールを入れてもかかとが抜けてしまう場合は、かかとパッドを使いましょう。調節可能なストラップが最初からついている場合は問題無いですが、プレーンパンプスには取り外し可能なストラップの利用がおすすめです。長距離歩く時のみストラップを付けて、フォーマルシーンでは外すなど調節できます。

オーダースーツとの相性も抜群!靴選びが完成度を左右する理由

女性のスーツスタイルの完成度は靴によって大きく左右されるため、足元まで抜かりないコーディネートが重要です。

オーダースーツの既製品では得られないフィット感と洗練された着こなしは、ビジネススタイルを格上げし、自信につながります。

「オーダースーツSADA」では、唯一無二の一着を丁寧に仕立て、靴との相性まで考えたスタイル提案が可能です。19,800円(税別)からオーダースーツを作れるため、まずはお気軽にご相談ください。

まとめ:スーツ初心者こそ靴選びが重要

まとめ:スーツ初心者こそ靴選びが重要

レディーススーツに合わせる靴は、全体の印象を左右する重要なアイテムです。特にスーツ初心者にとっては、靴選びの良し悪しがコーディネート全体の完成度に直結します。

色や素材、ヒールの高さ、サイズ感など、注意するべきポイントは多いですが、靴選びの基本をおさえれば、マナーとおしゃれの両立は難しくありません。

また、ビジネスシーンでは清潔感と品の良さが第一印象を決めるため、足元だけでなく、全体のバランスが重視されます。良いアイテムを身に着けても、統一感がなければ反対にやぼったく見える恐れもあります。

だからこそ、スーツに不慣れな初心者ほど、全体のバランスを整えやすいオーダースーツと靴を合わせて、自分らしい理想の一足と調和する装いを叶えましょう。

レディーススーツに合わせる靴の選び方や、女性のスーツスタイルでの靴のマナー、合わせるストッキングやタイツの選び方も紹介しました。スーツに合わせる靴は、素材、色、形、ヒールの高さ、飾りの有無を意識するようにするといいでしょう。スーツの生地は色が濃く、無地に近いものほど格式が高く、色が薄く柄が派手になるほどカジュアルな印象になるため、雰囲気に合わせた靴選びができるとスーツとのバランスがとれて、全体的にまとまったコーディネートに仕上げられます。靴だけでなく、スーツの素材やサイズ、色柄にこだわりたい方や、コーディネートについて相談したい方は、オーダースーツも検討してみてください。

(構成/志田実恵)