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喪服と礼服の違いとは? 失礼にならない葬儀のスーツをご紹介

喪服と礼服の違いを説明できますか?このコラムを読みに来たということは、「喪服として買った服を結婚式に着て行っても良いのかな…」「礼服って言われて揃えたけど、お葬式に着て行っても良いの?」とお悩みではないでしょうか。結論から言うと、礼服はお葬式に着て行ってもいいけど、喪服を結婚式に着て行くのはダメです。礼服は冠婚葬祭全般で着用する衣服で、喪服は冠婚葬祭のうち「葬」のみで着用される衣服になります。喪服は数ある礼服のうちの1種としてカテゴリーされているので、「喪服は礼服の一部」ということです。礼服にも非常にさまざまな種類があり、「正礼装」「準礼装」「略礼装」のどれを選ぶかによって「格式」も変わってきます。格式が異なると着用できるシーンが変わるので、これを機に覚えておくと良いでしょう。また一概に喪服と言っても、葬儀ですべて着用していいわけではありません。細かいマナーがあるので、その点も押さえておいてください。今回はフォーマルスーツも含め600万点以上のスーツを仕立ててきた「オーダースーツSADA」のスタッフが、喪服と礼服の違いや葬儀に参列する際のマナー、葬儀用スーツの選び方について解説します。

冠婚葬祭の行事というものは、日常的にあるものではありません。その為、冠婚葬祭の場に出席することになって、はじめて服装について悩む方が多く見受けられます。

また、「礼服」「喪服」などの言葉を知っていても、その詳細については知らないという方がほとんどではないでしょうか。

この記事では、喪服と礼服の違いに触れ、それぞれの種類についても詳細に解説していきます。葬式に参列する際のマナーや「ブラックスーツ」の選び方についても触れていますので、是非最後までお読みください。

喪服と礼服の違い

礼服と喪服は見た目が似ているため、同じものだと認識している方が多いのではないでしょうか。しかし、実は礼服と喪服には明確な違いがあるため、この機会に覚えておくことをオススメします。

ここでは礼服と喪服の違いとそれぞれの種類について説明していきます。

礼服と喪服の違いとは?

礼服とは冠婚葬祭のようなフォーマルなシーンで着用する衣服を表す総称です。

冠婚葬祭には慶弔様々な行事が含まれています。代表的な行事をそれぞれについてご紹介します。

「冠」・・ 成人式、七五三、入学・卒業祝い、就職祝い、長寿祝い

「婚」・・ お見合い、婚約、結納、披露宴

「葬」・・ 通夜、葬儀、火葬、告別式、四十九日、一周忌

「祭」・・ 七夕、お盆、正月、節分、お歳暮

一方で、喪服とは葬儀や法事の際、喪主、遺族、参列者、弔問客が着用するものです。つまり、喪服とは数ある礼服の中の一種ということになります。

礼服の種類

一言で「礼服」といってもその種類は多岐にわたります。場面や立場に応じて適切な礼服は異なりますので、それぞれを正しく認識しておくことが重要です。礼服には「正礼服」、「準礼服」、「略礼服」があります。それぞれについて説明していきます。

【正礼服】

最も格式の高い礼服です。メンズは「モーニングコート」や「燕尾服」が正礼服となっています。それぞれについて詳しく説明していきます。

「モーニングコート」は昼間の礼服として最も格式の高い礼服であり、結婚式においては新郎新婦の父親や新郎が着用します。黒またはグレーのジャケットに白のシャツを合わせるのが基本マナーです。
ベストは上着と共布である黒またはグレーのものを合わせます。
パンツはグレーと黒のストライプのものを着用するとよいでしょう。ベルトで固定するのではなく、サスペンダーで吊る方法が一般的です。
ネクタイはシルバーかグレー、もしくは白と黒のストライプのものを選びます。
靴は黒のプレーントゥを合わせ、靴下には黒無地または白黒のストライプのものを合わせれば良いでしょう。

「燕尾服」は夜間の礼服として最も格式の高い礼服であり、裾が燕(ツバメ)の尾のように2つに分かれたジャケットが特徴的です。
ドレスコードで「ホワイトタイ」と指定されている場合は燕尾服を着用する必要があります。
ジャケットの衿は拝絹(はいけん)が付いたピークドラペルで前のボタンをかけずに着用します。
シャツは白色でイカ胸のウイングカラータイプとなります。
ベストとネクタイは共布の白のものを合わせます。
パンツについてはベルトで締めることができませんので、白のサスペンダーで吊る方式です。
靴については黒色のエナメル製のプレーントゥを合わせればよいでしょう。

レディースは昼間の正礼服がアフタヌーンドレス、夜間の正礼服がイブニングドレスとなっています。アフタヌーンドレスは衿元が詰まり露出が少ないものとなっています。

一方でイブニングドレスは肩を出したドレスとなっており、身につけるものも煌びやかなものとなります。昼間と夜間で雰囲気が大きく変わることは認識しておくと良いでしょう。

【準礼服】

正礼服の次に格式の高い礼服です。メンズは「ディレクターズスーツ」や「タキシード」が正礼服となっています。それぞれについて詳しく説明していきます。

「ディレクターズスーツ」は昼間に開催されるパーティーなどに出席する際に着用する礼服です。
ジャケットは黒の無地のもので襟はピークドラペルのものを選びます。
ベストはジャケットと共布のものを合わせると良いでしょう。
パンツについては黒・グレーのストライプ柄のパンツを合わせるのが正式なスタイルとなっています。シャツはウイングカラーでもレギュラーカラーでも良いですが、白無地のものを選びます。
ネクタイについてはグレーもしくは黒・白のストライプのものを合わせましょう。

「タキシード」は夜間に開催されるパーティーなどに出席する際に着用する男性用の礼服です。ドレスコードで「ブラックタイ」と指定されている場合はタキシードを着用する必要があります。
現在は昼の正礼服としても選ばれることもあるようです。
タキシードのジャケットは拝絹が付いたシングルのピークドラペルまたはショールカラーとなっています。
パンツは側章が1本ついており、裾はシングル仕立てとなります。こちらもベルトではなくサスペンダーで吊る方式で着用します。
シャツは白のウイングカラーかレギュラーカラーを選べば問題ありません。
ネクタイは黒の蝶ネクタイを着用するのがマナーとなっています。
靴は黒のエナメルシューズかパンプスを着用します。靴下は黒色で長めのものを着用すれば良いでしょう。

レディースは昼間の準礼服がセミアフタヌーンドレス、夜間の準礼服がディナードレスとなっています。正礼服と同様に、昼間と夜間で雰囲気が大きく変わることを認識しておきましょう。

【略礼服】

最も格式が低くカジュアルに近い礼服です。略礼服は「平服」と呼ばれることがありますが、「平服」と普段着とは異なるので注意しましょう。

メンズの略礼服は一般的に「ブラックスーツ」と呼ばれています。結婚式に招待客として出席する場合や入学式など幅広い用途で着用することができます。
ジャケットは光沢のない黒のものを選びます。
シャツは基本的には白無地のものを合わせます。
ネクタイは弔事以外の場合で黒のものを合わせるのはマナー違反となるので注意が必要です。その場に合わせたネクタイを選ぶことが重要です。
靴は黒の紐靴を合わせると良いでしょう。

レディースについてはカジュアルでないワンピース、アンサンブルに加えてパンツスタイルも略礼服として通用します。

喪服の種類

葬儀の際に着用する喪服は、「正喪服」「準喪服」「略喪服」の3つの格式に区別されます。

「どれを着ても良い」と思われがちですが、礼服と同じく場面や立場に応じて適切な喪服は異なります。そのため、喪服の格式を正しく理解し、場面や立場を考慮したふさわしい服装を心がけることが大切です。 

【正喪服】

喪主とは三親等までの遺族が着用する最も格式の高い喪服であり、洋装と和装があります。洋装の場合について、詳細に説明していきます。

メンズは黒色の「モーニングコート」を着用します。
パンツについては黒とグレーの縞模様のものを選択し、ワイシャツについては白色のものを選びます。
ベストやベルト、靴下、靴については全て黒で統一する必要があります。
その他着用するアクセサリー、時計類については時計を除いて外すことを心がけましょう。時計もあまりに光沢があり派手なものはNGとなるので注意が必要です。

レディースはワンピース、アンサンブル、スーツといったブラックフォーマルを着用します。女性のブラックフォーマルは昼用を「アフタヌーンドレス」、夜用を「イブニングドレス」と呼びます。
男性と同様、身につけるものは黒で統一し、黒のストッキングを着用する様にしましょう。

【準喪服】

お通夜、法事など、あらゆる弔事で通用する喪服であり、三親等以降の遺族や参列者が着用します。最近では喪主や三親等までの遺族が着用することも増えてきています。準喪服について詳細に説明していきます。

メンズは「ブラックスーツ」を着用します。ここでいうブラックスーツはビジネス用ブラックスーツとは異なるので注意が必要です。
ビジネス用ブラックスーツは一般的に光沢、艶があるタイプですが、喪服としてのブラックスーツは漆黒で光沢、艶はありません。葬式にビジネス用ブラックスーツで参列することはマナー違反なので注意するようにしましょう。
パンツについても黒色とし、ワイシャツについては白色のものを選びます。
ベストやベルト、靴下、靴については全て黒で統一する様にしましょう。
正喪服と同様に着用するアクセサリー、時計類については時計を除いて外すのがマナーです。

レディースはワンピース、アンサンブル、スーツといったブラックフォーマルを着用します。正喪服との違いはほとんどありません。

【略喪服】

急なお通夜に駆けつけた場合や三回忌以降の法事で着用する喪服です。

メンズは黒、紺、グレーなどダークカラーのスーツを着用します。ダークカラーとはいっても光沢のあるものは避ける必要があるので注意しましょう。
ワイシャツは白色のものを合わせれば問題ありません。
ネクタイや靴、靴下は黒色のものを着用するのがマナーとなっています。
最近は略喪服ではなく準喪服で参列する方も増えてきました。
しかし、状況によっては格上の参列者よりも格上の服装で参列することになる可能性があるため、略喪服で参列することをおすすめします。

レディースは黒、紺、グレーなどの地味なスーツ・ワンピースを着用します。
パンプスも同様に黒がベストですが、紺、グレーでもマナー違反にはなりません。略喪服であっても必ず黒のストッキングを着用する様にしましょう。
最近では急なお通夜であってもブラックフォーマルを着用する人が増えています。

葬式に参列する際のマナー

葬式に参列する時にはマナーを守ることが重要です。葬式とは通夜、葬儀、告別式の総称ですが、実は「通夜」、「葬儀・告別式」それぞれには異なったマナーがあります。正しいマナーに準じた服装で参列しないと遺族の方に失礼になってしまう為、注意しましょう。それぞれについて解説していきます。

通夜

男性の場合はブラックスーツかダーク系のスーツであれば問題ありません。
スーツの色は、濃紺やダークグレーなどが適しています。ネクタイや靴下については黒が望ましいため、もしもの時に備えて会社にセットで置いておくと良いでしょう。

女性の場合は黒、紺またはグレーなど、地味な色味のワンピースやスーツが適しています。
デザインについても地味なデザインのものを選ぶ必要があります。
また、原則として黒のストッキングを着用するのがマナーとなっています。こちらも、もしもの時に備えて会社に置いておきましょう。

葬儀・告別式

葬儀・告別式に関しては、黒を基調とした控えめな服装を心がける必要があります。ふさわしい服装として、基本的にブラックフォーマルを着用します。

男性の場合はブラックスーツ(セットアップ)で参列するのが基本です。
ネクタイや靴下は無地の黒で統一します。
アクセサリー類は結婚指輪を除いて外し、革製品は身に着けない様にしましょう。

女性の場合は黒のワンピースやアンサンブル、スーツが望ましい服装とされています。
葬儀・告別式に参列する時には、あまり肌を見せない服装が原則とされているため、夏場でも5分袖まである服装を意識しましょう。 

葬儀用ブラックスーツの選び方

葬儀に参列する際は、「ブラックスーツ」を着用するのがマナーであると記載しました。

しかし、黒ければ何でも良いというわけではありません。

葬儀に着用するのにふさわしい「ブラックスーツ」を選ぶ時のポイントを心得ておきましょう。 

ブラックスーツの特徴 

礼服だけでなく、ビジネス用のスーツとしても黒のスーツは数多く販売されています。そのため、「わざわざ喪服に黒スーツを購入するのはもったいない」、「黒のビジネススーツは喪服として代用できるだろう」などと考える人もいるのではないでしょうか。

実は、ビジネススーツと礼服のブラックスーツとは定義も材質もまったく異なるものです。

ビジネス用の黒スーツは、光を反射するという特徴があります。ビジネススーツはポリエステルなどの光沢がある素材が混紡されており、糸の染まり自体が薄い傾向です。 

一方で、礼服のブラックスーツは光を反射しないため、着用しているだけで重厚感があります。礼服のブラックスーツについては、昼夜問わずどの場所でも深い黒という印象になります。

したがって、喪服のなかに黒のビジネススーツで並んでしまうと、生地の素材も織り方も違うことから、どうしても浮いた見た目になってしまいます。 

ブラックスーツの選び方 

葬儀に着用する黒のスーツを選ぶ時には、黒が濃く、葬儀の場でも浮かない黒を選ぶことがポイントです。

深く、重厚感のある黒のスーツを選ばなければ、葬儀でひとりだけグレーに見えてしまい、参列者の中で浮いた存在になってしまいます。 

また、男性のパンツの裾仕上げにも注意が必要です。

裾の仕上げにはシングルとダブルがありますが、「シングルは若い世代、ダブルは年配の男性が着用するもの」というイメージが持たれがちです。

しかし、葬儀用のブラックスーツを選ぶ時には、パンツの裾口はダブルではなくシングルを選ぶのが基本マナーです。

裾口のデザインは、足元の印象を大きく左右するので、こうした基本マナーに準じたブラックスーツを準備するようにしましょう。

葬儀で着用する小物の選び方

葬儀・告別式に参列する際、小物選びのマナーも守らなければ、失礼にあたる可能性があります。

葬儀の時に着用する小物に関する知識を持っておき、葬儀・告別式というシーンにふさわしいものを一式そろえておきましょう。 

男性編:シャツの選び方

葬儀の際、男性の場合はブラックスーツにホワイトシャツとブラックのネクタイを合わせるのが基本です。

ホワイトシャツを選ぶ時、素材はブロードのもので、襟のデザインはレギュラーか少し襟元の開きが大きいワイドなどシンプルなシャツを選ぶと、派手にならず良いでしょう。葬儀に着用するホワイトシャツに関しては、「白なら何でも良い」というわけではありません。

ボタンダウンシャツはビジネスシーンでよく着用されますが、襟にボタンが付いているデザインでカジュアルな印象が強いため、冠婚葬祭には不向きです。

また、リネンや折り柄が入ったような特殊なものは避けるのが無難です。

さらに、清潔感のあるシャツを準備しましょう。シワがついていたり、黄ばんでいる物は失礼にあたるため、選ばないことをおすすめします。

男性編:ネクタイの選び方

白シャツに合わせるネクタイは、派手なものは避け、黒いものを選ぶのが社会人としてのマナーとなっています。

葬儀・告別式は、シンプルであったとしてもストライプ柄や刺繍が入っているものは選ばず、黒無地で光沢のないものを選択しましょう。お葬式は突然知らせが入ってくることがあるため、手元に無地のネクタイがない場合には、近くのスーツ専門店に寄り、きちんと揃えることをおすすめします。

また、葬式時のネクタイの結び方ですが、ベーシックなプレーンノットがおすすめです。結び目が小さく、目立たないためスマートに仕上げられます。

ちなみに、ビジネスシーンで身に付けている人が多く、ネクタイをぶらぶらと無駄に動かないように固定させるネクタイピンですが、喪服でつけるのは控えましょう。

葬儀では基本的にアクセサリーなどの光り物は、華美に見せるアイテムのため着用するのはマナー違反になります。カフスボタンやポケットチーフなども外すように注意してください。

普段ネクタイピンをつけているため、ネクタイが動くのが気になってしまう場合は、光沢がないものを選ぶようにしましょう。

シルバーやゴールドなどの派手な色は避けて、落ち着いている色を選んでください。

付け方にも工夫が必要です。ネクタイを結んだときに下にくる紐とシャツをネクタイピンで固定すると、周りから見えにくくなるのでおすすめです。

男性編:腕時計の選び方

腕時計も、光り物や装飾品に扱われます。そのため男女共に葬儀では腕時計をつけずに出席することをおすすめします。

どうしても身につけたい場合には、時計の針や文字盤を目立たない腕時計を選ぶ配慮が必要です。また、時計のベルトはスチール製か黒色が無難です。カジュアルに見えてしまう茶色は避けましょう。

また、身に付けずにカバンの中にしまっておくこともひとつの手です。必要な時だけカバンの中から時計を取り出し、時間を確認するのもいいでしょう。

男性編:ベルトの選び方

葬儀では黒スーツを着用するため、ベルトに関しても全体のバランスを考え同じ黒色を身に付けると、統一感があるのでおすすめです。

素材は変わったものを選ばず、革素材でいいでしょう。着用するベルトのバックルなどの金具にも気を遣いましょう。光を反射しやすいシルバーなどは避けて、シンプルで目立たない形状のものがおすすめです。

ビジネスシーンとは別に、葬儀用に一本持っておくと、便利です。

男性編:靴下の選び方

急いで葬儀に駆けつける場合には靴下を見逃しがちです。

黒以外の茶色などの革靴はマナー違反になります。葬儀に参加する前に、全体の雰囲気を統一する黒色や紺色のものに自宅で履き替えましょう。

雨の日などは仕方ない部分がありますが、会食のときなど、足元が汚れている失礼になるだけでなく、恥をかいてしまいます。手持ちの靴下であってもけば立っている物や穴が開いている物を履かないように注意しましょう。心配な場合には、新しい靴下を買ってしまうのがおすすめです。

男性編:カバンの選び方

葬儀の際に持つカバンはシンプルで光沢のない黒いカバンを持っていきましょう。

急ぎであっても、普段使いのカジュアルリュックや色柄が入っているカバンは間違っても持ち込まないようにしましょう。

また、ワニ革や動物の皮を使用しているカバンも不向きです。男性の場合、特に必要な持ち物は多くないため、邪魔にならない小さめのバッグがおすすめです。

とはいえ、ポケットに物を詰め込んでしまうとスーツのシルエットが崩れてしまい不格好になってしまいます。おすすめは、セカンドバッグのようにコンパクトなバックを用意しておくのがよいでしょう

男性編:数珠の選び方

数珠は、仏教で厄除けの意味がある仏具で、葬儀では着用するのがマナーとなっています。

急に葬儀に参列することもあるため、できれば事前に1つ用意しておくと安心です。

数珠にも種類がありますが、葬儀用に作られているため、自分の手におさまりがいい物を選ぶのがいいでしょう。

男性編:シューズの選び方

シューズは黒の革靴で内羽根式のストレートチップを選ぶのがベストといえるでしょう。

また、つま先にラインの入っていないプレーントゥも、葬儀の時には適しているといわれています。加えて、葬儀の時にはベルトがついたモンクストラップも着用可能です。

ただ、シューズ選びではエナメルなどの光沢があるものや、派手な金具がついているものはふさわしくありません。

他には、ハイカットのブーツやスニーカー、殺生を連想させるアニマル柄のシューズなどもマナー違反です。

シューズ選びで悩んだら、黒のシンプルなデザインのもので、光沢のないものを選ぶと良いでしょう。 

女性編:アクセサリーの選び方

アクセサリーは結婚指輪以外のものは外しておくのがマナーです。

お葬式で身につけるネックレスは、真珠(パール)がベターです。真珠は故人様やご遺族への敬意の表れにもなり、控えめながらも清潔感がある見た目に仕上がるのでおすすめです。

しかし、注意点として大きな真珠は派手な印象を与えてはしまうため、葬儀には向きません。適切なサイズとしては、7~8mmほどの大きさがいいでしょう。

また、デザインに迷う方は一連で長すぎない、白色の真珠のネックレスを選びましょう。物によっては白以外の色付きの真珠も販売されていますが、目立ってしまうのはNGです。葬儀にふさわしいものを選びましょう。

また、長すぎるネックレスは悲しみが長引くと言われており、見た目もだらしなくなる傾向にあります。適切な長さとしては、鎖骨にかかる40~42cmほどの長さが一般的です。

とはいえ、見た目の印象にも影響するため、全身のバランスを確認するためにも、手持ちの喪服を持参し、一度身に付けることをおすすめします。

四十九日や一周忌の服装

葬儀での喪服についてわかったところで、葬儀以降の初七日、四十九日や一周忌の服装についても深堀します。喪主や遺族として参加する場合に、適している服装などをチェックしておきましょう。

男性編:喪主・遺族の場合

一周忌法要を執り行う場合は、一般の参列者よりも特にマナーに配慮する必要があります。

適している服装としては準喪服以上で行くのが望ましいでしょう。シャツは無地の白シャツを選び、しわがなく清潔感のあるものを着用するようにしてください。

間違っても、デザイン性が高いものやカラーシャツを選ばないように注意しましょう。

季節によっては、半袖のシャツを着用しても問題はありません。しかし、タイミングによってはジャケットを羽織るなど、場面に応じて臨機応変に対応しましょう。

ネクタイやアクセサリー類については、先で紹介した葬儀のマナーとさほど変わりはありません。光り物やデザイン性が高い物、派手な色は四十九日や一周忌には向きません。

女性編:喪主・遺族の場合

続いて、女性の場合には服装の選択肢が多い分、何が適しているのか迷ってしまいますが、一番気を付けたいポイントとしては、肌の露出を控えることです。

特に暑い夏には、ワンピースやノースリーブを着用したくなりますが、何か羽織れるものを用意したり、スカート丈の長さには配慮が必要です。

アクセサリーについても、基本的には葬儀の時と変わりませんが、派手過ぎず控えめなデザインを選びましょう。また、身に付けるアクセサリーの数が多いのもふさわしくありません。数は多くても2個までに留めましょう。

女性はやりがちですが、ベージュではなく黒のストッキングを履くようにしてください。黒の革靴に黒のストッキングと、黒で統一することを忘れないようにしましょう。

参列者の服装

一周忌や七回忌、十三回忌など法要に参加するときは略喪服が一般的です。

服装はブラックに加え、ネイビーやチャコールグレーなども選択できるようになります。しかし、柄物はマナー違反になります。無地のものを身に付けましょう。時計の着用に関しても厳しくないですが、目立たないものを選ぶのが無難です。

女性の場合は、露出が控えめなワンピースやスーツを選択しましょう。

平服には注意が必要

案内状に「平服でお越しください」と書かれている場合には、注意しましょう。

平服ときくと、普段着を連想してしまいますが、法要の場合には礼服を指します。略喪服など、マナーある服装で参列しましょう。

まれに、正装で参列してしまう方がいますが、施主よりも格の高い服装になってしまう可能性があるため、指定がある場合には、略喪服で参加するのが無難といえます。

フォーマルウェアは1着必要

50代になると部下の結婚式や親戚の葬儀など、それまでと比べて格段にフォーマルウェアが必要となるシーンが増えます。手持ちのフォーマルウェアがなければ、貸し衣装でフォーマルウェアをレンタルすることもできます。

しかし、親しい人の訃報というのは突然知らされることも多く、驚きと悲しみのあまり動揺してしまうということも少なくありません。突然の訃報に慌てないためにも、冠婚葬祭すべてのシーンで着用できるブラックスーツを1着持っておくことをおすすめします。

ブラックスーツの相場 

ブラックスーツの価格帯は様々です。販売店を見てみると、2万~3万円代という手ごろな価格帯にはじまり、4万~5万円代のブラックスーツも多く販売されていることがわかります。

実は、ブラックスーツの価格帯は非常に幅広く、6万~7万円代や、なかには8万円以上もするようなものもあるのです。このように幅広いラインナップのなかから、どれくらいの価格のものを購入したら良いのかという点は非常に悩ましいところです。 

ブラックスーツに関しては、高額になるほど黒の色合いが濃く、重厚感があるという特徴があります。室内で黒のスーツを着ている時には、色の濃さの違いに気づくことはあまりないかもしれません。

しかし、葬儀・告別式では出棺などの際には屋外に出るため、スーツの色の濃さがはっきりとわかります。 したがって、あまりに安いブラックスーツを購入することは避けるべきであるといえます。

ブラックスーツの素材

ブラックスーツは素材として上質なウールを使用している場合が多く、たとえば夏場の冠婚葬祭では上着を着ていられないほどの暑さを感じてしまうこともあります。

そのため、夏用・冬用のブラックスーツをそれぞれ揃えておくなどの工夫をしている人も見受けられます。ただ、季節に応じた礼服を購入すると、それなりの費用がかかってしまうのが難点です。

一方で、礼服の生地に使用されている素材のなかには、オールシーズンに対応できる素材として重宝されているものがあります。ブラックスーツを1着も持っていないのであれば、オールシーズンに対応した素材のものを選ぶという選択肢もあります。

オーダースーツSADAでオーダーしよう

インターネット上で「ブラックスーツ」を検索すると多数の商品が出てきます。そのため、どこの店舗で購入すればよいのか迷う人が多いのではないでしょうか。

オーダースーツSADAでブラックスーツをオーダーすれば、自分に合ったスーツを手に入れることができるのでおすすめです。

ブラックスーツの購入で悩んだら 

オーダースーツSADAは、仙台と北京に自社工場を構えたオーダースーツの専門店です。オーダースーツSADAでは年間12万着のオーダースーツを日本に届けているため、多くの人に着用されているという特徴もあります。オーダースーツSADAのスーツはオーダースーツであるにもかかわらず、非常にリーズナブルな価格帯である点が最大の魅力です。

オーダースーツSADAは生地の仕入れから縫製までを自社グループ内で行っているため、リーズナブルな価格を実現することに成功しました。加えて、CAD(自動設計システム)とCAM(自動裁断機)を活用し、自動化・機械化、分業化を最大限まで進めています。これが、比較的安いお値段で上質なスーツを大量に市場にお届けすることができる理由です。 

オーダースーツSADAがおすすめ 

オーダースーツSADAなら、自分の体に合ったオーダースーツを作ることができる点も特徴のひとつです。

どんなに高級な生地で斬新なデザインのスーツを着用していても、自分の体のサイズに合っていなければ、スマートな着こなしをしているとはいえません。
既製のスーツの場合は、体の最も大きい部分に合わせてサイズを選んでいるため、スーツのすべての部分が自分の体に完全にフィットしていることの方が珍しいといえます。

しかし、オーダースーツSADAのスーツの場合は、体の20カ所もの部分を採寸して仕立てていくため、自分の体にぴったりとフィットしたスーツを手に入れることができます。既製のスーツが体に合わず、ピッタリと合うスーツを探している方は是非オーダースーツSADAにてスーツをオーダーしてみてください。

オーダースーツSADAではサイズが大きくても割り増しはありませんのでどんな方でもお気軽に利用して頂けます。

ブラックフォーマルは毎日着用するスーツではありません。時間が経過すると体型は変化しますが、オーダースーツSADAでは当店で購入したスーツであればウエストのお直しを無料でサービスしております。
また、購入後1ヶ月以内であれば無料でお直しを承っております。有料オプションのアジャスターを追加することで更にウエストの調整が楽になります。

ブラックスーツは冠婚葬祭という大切なシーンで着用するものであるため、着心地が良く、自分の体に合ったスマートな着こなしであることが求められます。

ブラックスーツの購入で悩んだ時は、オーダースーツSADAでオーダーしてみましょう。

喪服にも細かく分けると、モーニングコートのような「正喪服」ビジネススーツとは異なる、光沢のないブラックスーツの「準喪服」急なお通夜用のダークスーツを指す「略喪服」の3種類があります。お通夜では、「準備してきた」感が出ない略喪服、つまりダークスーツの着用が基本とされています。ただしネクタイや靴下は黒が望ましいので、事前に用意しておいてください。葬儀や告別式は「準喪服」での参列が望ましいです。ネクタイや靴下も黒で、セットアップのブラックスーツで参列しましょう。ここでいう準喪服のブラックスーツはビジネスのものとは異なり、光沢のない「漆黒」のような見た目になっています。ビジネススーツを葬儀に着て行くと、明らかに浮いてしまうので注意してください。いずれのシーンでも、シャツは白無地が基本です。シューズも必ず黒のストレートチップまたはプレーントゥを。アクセサリーも結婚指輪以外はすべて外してくださいね。あらゆるフォーマルシーンに対応するために、ブラックスーツは1着持っておくのがおすすめです。頻繁に着用しないブラックスーツは、オーダーして丈夫でしっかりしたものを作っておきましょう。ぜひオーダースーツSADAでご相談くださいね。

藤井 彩生