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スーツの臭いを消す方法!汗を消臭していい匂いのスーツを着るためには?

ビジネスパーソンの中には、スーツに汗や煙、雨などの臭いが知らないうちに染みついてしまい「臭いがなかなか取れない」と悩む人もいるでしょう。臭いは放置すると繊維の奥にこびりつき、取れにくくなるため日常的なケアが大切です。本記事ではスーツの臭いを消す方法から、簡単にできる日常ケア、さらに臭いを防ぐ習慣までを徹底解説します。原因と対策を知り、清潔なスーツで自信を持って仕事に臨みましょう。

すぐできる!スーツの臭いを消す方法

毎日スーツを着ていると、気をつけていても臭いがついてしまうことがあります。特に、臭いを感じた際は、早めに対処することが重要です。

ここでは、自宅で手軽にできる即効性の高い消臭・応急処置方法を紹介します。商談や出張で一刻も早くスーツの臭いを消したいときに、ぜひ実践してみてください。

▶️必見!スーツに匂いがついた時の対処法

スチームアイロン

スーツの臭いを手早くリセットしたいときに便利なのが、スチームアイロンを使ったケアです。

高温スチームを生地にあてて蒸気を噴射することで、繊維の奥にある臭いの成分を浮かせて取り除き、熱で雑菌を死滅させ繁殖を抑えます。

シワ伸ばしと消臭を一度に行えるため、忙しいビジネスパーソンにも最適な方法です。

ただし、生地を傷めないよう、必ずスーツの洗濯表示で適温を確認し、同じ場所に長時間あて続けないようにします。

また、アイロンを直接触れさせるとテカリや変色の原因になるため、あて布を使って少し浮かせるようにスチームをあてるのがポイントです。

浴室に吊るす

スチームアイロンが手元にない場合は、浴室に吊るすだけでもスーツの臭いをかなり軽減することができます。

入浴後、湯気がこもった浴室に換気扇を回さずスーツをハンガーで吊るしておくと、蒸気が繊維に入り込み、汗などの臭い成分を浮かせてくれます。

浴室に2〜3時間ほど吊るした後は、風通しのよい場所へうつして、しっかりと湿気を抜きましょう。

ウール素材のスーツなら、蒸気の力で軽いシワも自然と伸びるので、臭いケアとシワケアを効率的に行いたい人には最適です。

冷風をあてる

出張先やホテルなどで適した環境や道具がない場合は、冷風をあて、臭いを飛ばすことで一時的な対処が可能です。

以下のような手順で短時間の間にある程度の臭い消しができます。

・ドライヤーを冷風にしてスーツにあてる
・扇風機の風をあてる

スーツの近くで風をあてるとスーツにダメージを与えてしまう可能性があるので、少し離れた位置から冷風をあてるようにしましょう。

消臭スプレー

スーツの臭いを手軽に抑えたいときは、消臭スプレーを活用するのが最も簡単な方法です。

選ぶ際は、香りつきではなく無香料タイプがおすすめ。香りがあるスプレーは、一見よい香りに感じても、スーツに残っている臭いと混ざり合い、かえって不快な臭いになることがあります。

汗や湿気による雑菌が原因の場合は、消臭だけでなく除菌機能を備えたスプレーを選ぶと、臭いの戻り防止につながります。

使用時は、表面よりも内側の裏地を中心にまんべんなく吹きかけましょう。

洗濯する

根本的に臭いを取り除きたい場合は、スーツを洗濯しましょう。

近年は「洗えるスーツ」も増えています。スーツは洗えないと思われがちですが、すべてが当てはまるわけではありません。まずは洗濯表示を確認し、水洗いが可能かどうかをチェックしてみましょう。

ただし、スーツは非常にデリケートな衣服のため、ケア方法を誤ると型崩れやシワの原因に。洗濯機を使うときは必ずネットに入れ、おしゃれ着用洗剤とドライコースでやさしく洗いましょう。

洗い終わったらハンガーにかけて陰干しし、半乾きの段階で軽くアイロンをあてると、きれいなシルエットが保てます。

家電の機能を使う

家電の清潔機能を活用すれば、スーツを洗わずに臭い対策ができます。

たとえば最新の洗濯乾燥機には、衣類に風や微粒子イオンを送り込んで臭い・花粉・菌を抑える専用コースが搭載されているモデルがあります。

また、衣類の除菌・消臭・シワ取りを自動で行うクローゼット型のホームクリーニング機もおすすめです。帰宅後にサッと入れるだけで手軽にケアできるため、忙しい日常でも取り入れやすいでしょう。

スーツの臭いの種類

スーツの臭いは、大きく「外側からうつるもの」と「内側から発生するもの」に分けられます。

電車やオフィスなどの空間で他人の臭いが付着することもあれば、ワイシャツやネクタイに残った汗の臭いがうつっている場合もあります。さらに、保管環境によってはカビが原因になることも。

それぞれのケースに適した対処法をチェックしていきましょう。

汗や体臭

スーツの嫌な臭いとして一番知られているのが、汗や体臭です。

汗に関していえば、もともとは無臭でありすぐにはするものではないですが、汗を吸ったスーツに雑菌が繁殖してしまうと悪臭を発します。

雑菌は皮脂などのエサを食べることで増殖し、独特の嫌な臭いを放つようになります。特に、素肌に直接ワイシャツなどを着ていると、汗を吸収しやすく臭いが発生する状況が揃ってしまいます。

また、スーツの繊維の中は高温多湿になりやすく、雑菌が繁殖しやすい環境です。営業の外回りなどで移動が多いと汗をかきやすく、汗や体臭が臭いの原因になることも。スーツを清潔に保つためには、適切なケアを行い、臭いを抑えることが重要です。

汗の臭いは、毎日スーツを着る人だけでなく、たまにしか着ない人でも発生することがあります。雑菌は時間と共に増殖していく傾向にあるため、着用頻度が低くても定期的なケアが必要です。

タバコや煙の臭い

煙の臭いも、スーツにつきやすい代表的な臭いのひとつです。

スーツは臭いを吸収しやすい素材でできているため、スーツを着たままタバコを吸ったり、喫煙者の近くにいるだけでも臭いが付着することがあります。さらに汗をかいた状態では、タバコの臭いと混ざり合い、より強い不快臭になる可能性もあります。

また、会食で焼き肉店を利用した場合も、煙の臭いがスーツに移りやすくなります。これらの臭いは、付着した当日であれば生地の表面にとどまっているため、比較的簡単に取り除くことが可能です。

しかし、放置すると臭いが生地の奥まで入り込み、除去が難しくなります。スーツを清潔に保つためにも、早めのケアを心がけましょう。

雨の臭い

スーツの臭いとして挙げられるのは、雨の臭いです。スーツは濡れると臭いやすくなります。

さまざまな成分が含まれている汗ですら臭いがないことを考えると、単純な水である雨が臭うことを不思議に感じる人もいるかもしれません。

スーツの着用を重ねることで皮脂や汗、角質などの分泌物が付着し、繊維の表面やすき間に蓄積されます。

これらの成分は雑菌が増える際の栄養源となるため、放置すると臭いの原因になります。そこに雨や湿気によって水分が加わると細菌がさらに繁殖するため、雨で濡れたままスーツを放置するのは避けましょう。

ペットの臭い

ペットを飼っている人の場合、ペットの臭いがスーツにつくというケースも多々あります。

基本的にスーツは室内で干すものですが、室内にペットがいた場合は、その臭いがうつりやすくなります。

そのため、スーツを室内で干す際は、ペットが長時間過ごす場所の近くを避け、風通しのよい位置に吊るす、空気清浄機を併用するといった工夫が必要です。

もしワンルームで、ほかにスーツを干せる部屋がない場合は、ベランダに干すかクリーニング店に出すという選択肢もあります。

食べ物の臭い

スーツに食べ物をこぼすと、食べ物の臭いと汚れが付着して臭いがつきます。直接スーツにこぼさなくても、臭いが強い食べ物であれば臭いがうつる可能性もあります。

食事をする際はスーツに臭いがつかないよう、ジャケットを脱いだり、裏返しにしたりといった対策が必要です。特に、油物などを食べる場合は臭いが付着しないよう注意しておきましょう。

カビ

スーツが雨で濡れた場合に、放置せずすぐに乾かすようにしないと湿気によりカビが発生します。また、スーツを着た後の手入れを怠ると、こちらもカビの原因に。

スーツを脱いだ後きちんとハンガーにかけず放置したりしても、スーツが傷み、汚れてカビと臭いの元となります。

スーツを長い間着ない、長期間放置しておく、通気性が悪い場所で長い時間スーツを着続けるのも避けた方がよいでしょう。

着用後は風通しのよい場所で十分に乾かし、型崩れを防ぐハンガーに掛けておくことが基本です。また、クローゼットには除湿剤を入れ、定期的に換気を行うことで、カビの発生リスクを大幅に下げられます。

日頃のケアが大切!スーツの臭い対策6選

このようにスーツに嫌な臭いがついてしまったらそれを取り除く必要があるのですが、そもそもスーツに嫌な臭いをつけないようにすることこそが重要です。

ここからは、スーツに臭いをつけないために気をつけなければならないことや対策について紹介していきます。

①汗をかいたらすぐに拭き取る

まずスーツの臭いとして代表的な汗の臭いですが、汗をかいたらすぐに除菌ウェットティッシュやハンカチなどで拭き取って、スーツを汚さないようにすることが大切です。

また他の人の汗がつく可能性もありますので、電車など密になりやすい空間では汗がつかないようにすることが大切です。

②ジャケットを裏返す

居酒屋や喫煙ルームなど、あらかじめ臭いがつくことが想定される場所を利用する場合は、ジャケットを裏返しておくのがおすすめです。表地への臭いの付着を防ぎやすくなり、スーツ全体への影響を最小限に抑えることができます。

ジャケットを裏返しておくことで、煙の臭いが付着しにくくなります。万一汚れがついた場合でも、表地に比べて目立ちにくく、見た目への影響を抑えることができます。

またジャケットをカバンなどに入れておけば、臭いがつく可能性は一段と下がります。もし丁度よくジャケットが入るかばんを持っていない場合、ビニール袋を持参してそこに入れるのもおすすめです。

ジャケットの表面に臭いを染み込ませないために、食事中はジャケットを裏返すようにしましょう。

③帰宅後はスーツのお手入れをする

帰宅してからスーツの手入れをすることも、臭いがつかないようにするのに効果的です。

特にブラッシングはかなり効果が大きく、ブラッシングをするだけである程度の臭いの原因は取れるとまでいわれています。

スーツを着たまま放置するとスーツについた汚れやほこりによって臭いが強くなる可能性があるので、ブラッシングで取り除きましょう。

使用するブラシはスーツの生地を傷つけない「天然素材の毛」のブラシを使用することをおすすめします。

普段目につかない場所もほこりが溜まっている場合があるので、ポケットの中なども念入りにブラッシングしておきましょう。

欠かさずブラッシングを行っていれば、クリーニングの頻度も減り、結果的に節約につながります。清潔で臭わないスーツを着るためには、ブラッシングをしてスーツを日常的にメンテナンスすることが大事です。

それでも臭いが気になるのであれば、スーツを着た後に重曹を溶かした水をスプレーで吹きかけて干すだけで、ある程度の臭いは対処できます。

素材によってはシミになる可能性があるため、目立たない部分で試してから行いましょう。

④スーツは一度着たら数日間休ませる

一日スーツを着用したら、数日間休ませることも大切です。

スーツを連続して着ると、汗や皮脂、タバコなどの臭いが残りやすく、雑菌も繁殖しやすくなります。一定期間休ませることで、こもった臭いを和らげる効果が期待できます。

スーツを臭くしないためには、複数着を用意し、日ごとに着回すのがおすすめです。同じスーツを何日も着続けると、臭いが蓄積するだけでなく、生地の劣化も早まってしまいます。

着用後はスーツを休ませるだけでなく、ブラッシングなどの基本的なケアを行うとより効果的です。風通しのよい場所で保管すれば、湿気やカビを防ぎ、臭いの軽減にもつながります。

スーツを長持ちさせるためにも、1日着用したら2日ほど休ませることを意識し、適切な手入れを心がけましょう。

⑤汗を吸収するインナーを着用する

汗を吸収するインナーを着用することでも、スーツの臭いを軽減できます。

ワイシャツを直接肌に着用すると、ダイレクトに汗を吸収して、臭いがひどくなる元となってしまうでしょう。

「吸汗速乾性」を謳っている商品であれば、臭いの元となる汗をすぐに乾かしてくれます。

汗をかきやすい状況でスーツを着用する場合は、機能性の高いインナーをスーツの下に着ておくのがおすすめです。

⑥臭いの原因に近づかない

スーツが臭う原因となる場所を避けることが、簡単な対策方法といえます。

以下のような場所や気候の際にスーツを着て近づかない、または外出を控えることで、スーツに臭いがつく機会は減るでしょう。

・喫煙可能な場所
・煙の出る飲食店
・汚れが落ちにくいものを扱う飲食店
・汗の原因となる気温の高い日の外出
・雨が降っている日の外出

これらの場所を全て避けて通ることはできませんが、避けられる場合は避けることを心がけておけば、臭いの原因を減らすことができます。

スーツの臭いに関するQ&A

スーツは汗や皮脂、湿気などが原因で臭いが発生しやすいアイテムです。消臭スプレーの使い方や洗濯方法を誤ると、生地の傷みや型崩れにつながることも。

ここでは、スーツの臭いに関するよくある疑問をQ&A形式で解説します。

Q.消臭スプレーやスチームアイロンがスーツに与える影響は?

A.注意して使用しないとスーツの生地にダメージを与えてしまいます。

消臭スプレーはスーツを濡らすことになるので、水洗いができないスーツに対してはダメージになる場合も。

商品の説明をよく読み、問題がないかきちんと確認し、消臭スプレーのかけすぎには気をつけましょう。

濡らした後にカビなどが発生しないよう、注意も必要です。

スチームアイロンも温度設定には気をつけ、スーツにあった温度でアイロンをかけるようにしましょう。

ドライヤーや扇風機の冷風であればスーツへのダメージは少ないので、スーツの傷みが気になるなら濡らさない方法での消臭がおすすめです。

Q.スーツを洗う場合はクリーニングに出すべき?自宅でも洗濯できる?

A.基本はクリーニングに出しましょう。ただし、スーツが水洗いできる種類であればOKです。

スーツは基本的に自宅で洗濯できません。

水洗いが可能な「ウォッシャブルスーツ」がありますが、そういったスーツでなければ自宅での洗濯は避けた方が無難です。

スーツについた表示に「水洗い可」とあれば自宅で洗濯が可能で、不可であれば洗濯できません。

可能である場合も、スーツの色合いが変化したりしないよう、注意して洗濯しましょう。

水洗い不可のスーツを自宅で洗濯してしまうと、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。

・スーツの色合いが変化して見た目が悪くなる
・スーツにシワができる
・型崩れが起きる
・スーツが縮む
・スーツの劣化が激しくなる

スーツを劣化させないようにするために、臭いが気になる場合はクリーニングに出すようにしましょう。

Q.クリーニングに出してもスーツの臭いが取れない!

A.臭いを消したい場合は「ドライクリーニング」ではなく「ウェットクリーニング」に出しましょう。

ドライクリーニングでは、臭いの原因の一つである汗を落とすことができません。

水溶性である汗は、乾かすだけではクリーニングの効果が得にくいためです。

雑菌のエサとなる皮脂も落ちにくいので、値段はドライクリーニングより高くなりますがウェットクリーニングで出すようにしましょう。

Q.スーツの臭いをそのままにしておくとどうなる?

A.保管しているほかの衣服にも臭いがうつってしまいます。

臭いのついたスーツをそのまま放置すると、保管したクローゼットの周りの衣服にもうつり、臭いの原因に。湿気によって雑菌はさらに繁殖します。

そうなる前に、以下のような手順で臭いを広げないようにすることをおすすめします。

・スーツを着た後はブラッシングをかけ、きちんと所定の位置に戻す
・臭いがついた場合は消臭スプレーやスチームアイロンで対処する
・臭いがひどくなる前にクリーニングに出す

スーツの臭いは放っておいても消えません。「臭い」を感じたらすぐに上記の手順で消臭するようにしましょう。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

オーダースーツSADAは2023年に創業100年を迎えた老舗のオーダースーツ専門店であり、全国各地に店舗を展開しています。

オーダースーツSADAの特徴として挙げられるのは、高度にオートメーション化された製造過程です。

これによって、個人型紙を作成するフルオーダースーツでありながら、非常に手頃な値段で製造することが可能となりました。ぜひ、オーダースーツSADAでフルオーダースーツの着心地を体感してください。

また、オーダースーツSADAでは、一般的なウールより体感温度が低いとされる涼感素材「LEDA アイスセンス」や、通気性の高いメッシュ裏地なども用意しています。

汗や湿気による臭いを軽減し、長時間の着用でも清潔感を保ちやすい点が魅力です。汗の臭いが気になる人は、ぜひご相談ください。

スーツの臭い取りは「即効ケア×習慣」が鍵!

スーツの臭いを防ぐうえで大切なのは「その場でできる即効ケア」と「日々の習慣」をどちらも欠かさず続けることです。

汗・タバコ・雨・食べ物・カビなど、臭いの原因はさまざまですが、どれも放置すれば繊維の奥に入り込み、取れにくい頑固な臭いへと変化します。

だからこそ、帰宅後のブラッシングや湿気を飛ばす乾燥、スーツを休ませるローテーション、インナーの工夫など、小さな積み重ねが効果的です。さらに、消臭スプレーといった外出先ですぐにできる応急ケアも併用することで、臭いの蓄積を防げます。

スーツを長く清潔に保つために「即効ケア×習慣」の両輪で、今日からできる対策を続けていきましょう。

スーツの臭いは、汗やタバコ、雨、食べ物、カビなどさまざまな原因によって発生しますが、早めの対処と日頃のケアで十分に防ぐことが可能です。
臭いを感じたら、スチームアイロンや浴室の蒸気、冷風などを使った即効ケアで対処し、帰宅後はブラッシングや乾燥を習慣化しましょう。

また、スーツを連続して着用せず、複数着をローテーションすることも重要です。
素材や通気性に配慮したスーツ選びと正しいケアを行い、清潔感のある一着で快適にビジネスシーンを過ごしましょう。

(構成・編集/yoko)