旅行や出張時のスーツの持ち運び方やたたみ方とは?お手入れやおすすめアイテムも合わせて解説!~オーダースーツSADAのアイキャッチ画像
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旅行や出張時のスーツの持ち運び方やたたみ方とは?お手入れやおすすめアイテムも合わせて解説!~オーダースーツSADA

出張や旅行でスーツを持ち運ぶとき、悩ましいのが「どうやってシワを防ぐか」「どう畳むか」「何を使って持ち運ぶか」といった問題ではないでしょうか。

目的地でスマートにスーツを着こなすには、事前の準備とちょっとした工夫が欠かせません。

本記事では、スーツをキレイな状態で持ち運ぶ方法や、たたみ方、おすすめのバッグ、現地でのシワ対策、お手入れ方法まで、ビジネスパーソンに役立つ情報を網羅的に解説します。

旅行や出張時のスーツの持ち運び方法

スーツを持ち運ぶ方法は、以下の2つが挙げられます。

スーツを着用して移動する
スーツをバッグやカバーなどに入れて持ち運ぶ

それぞれの方法のメリットと注意点を解説します。

スーツを着用して移動する

当然ながらスーツを着用して行けば手で持ち運ぶ必要がありません。

しかし、着用していると姿勢によってシワが付きやすかったり、食事の際に汚れてしまったりする可能性もあるので注意が必要です。

スーツをバッグやカバーなどに入れて持ち運ぶ

もう一つは、スーツをバッグやカバーなどに入れて持ち運ぶ方法です。
大きめのスーツケースやバッグを使えばスーツを2着以上持ち運べます。

しかし、スーツの畳み方や収納の仕方に気を付けないと、スーツにシワがついたり生地を傷めてしまうかもしれません。

あと、スニーカーなどカジュアルな靴を着用して出張に行くときは、革靴を持って行くのを忘れてしまう人が多いようなので注意してください。

スーツの持ち運びに役立つバッグ

スーツの持ち運びに役立つバッグがありますので、出張に備えていくつか用意しておくと安心です。

ガーメントバッグ

ガーメントバッグとは、衣類収納専用のバッグのことです。

日本ではガーメントバッグがスーツやドレス、着物を持ち運ぶためによく使われています。

ガーメントバッグにはいくつかタイプがあるので、出張の期間や他に持って行くバッグも考慮してタイプを決めるのがおすすめです。

スーツを丸めて収納するボストンバッグ

円柱型のボストンバッグタイプは、バッグの形に合わせてスーツをゆるやかに丸めて収納します。

ゆるやかに丸めるだけなので、スーツに畳みジワがつきません。

また、バッグ内の収納スペースも広く、厚みが出てしまう革靴などを入れてもスペースに余裕があります。

パソコンなどの仕事道具や私服も入れられるので、短期出張ならこのバッグだけでも十分です。

さらに、長期出張の場合はキャリーケースの持ち手に引っかけてボストンバッグを上に乗せれば、キャリーケースと合わせて片手で持ち運びできます。

ただ、ボストンバッグが大きいので、小さいキャリーケースには乗せにくいことと、バッグ単体が重くなってしまうかもしれません。

スーツを2つ折りで収納するトートバッグタイプ

スーツを持ち運ぶガーメントバッグといえば、トートバッグタイプが定番です。

トートバッグタイプは、スーツをハンガーにかけている状態から2つ折りにして持ち運びます。

スーツの内側にワイシャツや小型のパソコンも収納できるスペースがあるので、別でビジネスバッグを持つ必要はありません。

ボストンバッグよりもコンパクトで、ショルダーベルトをつけて肩から下げれば移動の際などにも手が空けられて便利です。

また、キャリーケースと併用すれば片手で荷物を持ち運べます。

スーツだけを収納するカバータイプ

スーツだけを収納するための薄型のカバーバッグもあります。

ワイシャツや小物を入れられるポケットがついているバッグもありますが、容量はそこまで入りません。

簡易的なカバーなら100円均一ショップで手に入るので、安く済ませたい場合におすすめです。

スーツ・キャリーケース

荷物をひとつにまとめたい場合や手に荷物を持ちたくない人にはキャリーケースがおすすめです。

スーツを2着以上持ち運べますし、車輪がついているので移動疲れも軽減できます。

しかし、スーツを折り畳んで収納するため、ガーメントバッグより折りジワがつきやすいです。また、他の荷物ともひとつにまとめるので、収納の仕方には気を付けましょう。

 【ケース別】スーツのたたみ方

主なスーツのたたみ方には以下があります。

  • ガーメントバッグ
  • スーツケース
  • スーツカバー

それぞれ解説するので参考にしてください。

ガーメントバッグ

スーツの持ち運びには、ガーメントバッグが最適です。ハンガーを掛けるスペースが用意されているため、スーツを折りたたまずに収納でき、シワや型崩れを防ぎます。

ネクタイやベルト専用のポケットが付いているタイプも多く、出張や旅行での使い勝手が良いという魅力もあります。手提げ型のほか、リュックタイプやボストンバッグ型などバリエーションも豊富です。耐水性や通気性といった機能面は商品によって異なります。

スーツを入れる際は、まずガーメントバッグを開いて、持ち手をフックに吊るします。ハンガー下部にパンツを二つ折りにして掛けた後、ジャケットを掛けて整えましょう。最後にファスナーをしっかり閉めて、二つ折りまたは三つ折りでまとめて運んでください。

スーツケース

出張や旅行で荷物が多い場合、スーツケースにスーツを収納すると移動が楽になります。容量の大きいスーツケースであれば、複数着のスーツも無理なく持ち運べるでしょう。

実際にスーツを収納して持ち運ぶ際は、出発直前にジャケットを丁寧にたたみ、到着後は速やかにハンガーへ掛けましょう。それにより、シワや型崩れを防げます。収納場所はスーツケースの蓋側(バンドやネットがついた面)がおすすめです。

柔らかいネクタイやワイシャツ、パンツなどをクッション代わりに敷き、その上にたたんだジャケットをのせると、他の荷物による圧迫を防止できます。

密閉袋を使う場合は、スーツに合ったサイズのものを選び、余白ができないようにするのがポイントです。

スーツカバー

スーツカバーはスーツ購入時に付いてくることが多いカバーです。主に汚れや軽いシワを防ぐという役割があります。

基本的には短距離の移動に適しており、長時間の持ち運びには向いていません。ただし、ショップによっては優れた素材のスーツカバーが付属している場合があります。そのようなタイプであれば、出張でも使いやすいでしょう。

実際に使用する際は、スーツカバーを開いてフックに吊るし、ハンガー下部に二つ折りのパンツ、上にジャケットを整えて入れましょう。ファスナーをしっかり閉めて二つ折りや三つ折りにまとめて運んでください。

スーツのシワの予防方法

スーツのシワの予防方法には以下があります。

  • 肩の位置に注意してジャケットをハンガーにかける
  • パンツは専用ハンガーを使用する
  • シワ取りスプレーを用意しておく
  • 防シワスーツもおすすめ

それぞれ説明するので参考にしてください。

肩の位置に注意してジャケットをハンガーにかける

ジャケットをハンガーにかける際は、型崩れやシワを防ぐための工夫が必要です。

まず、フロントボタンは一番下を除いてすべて留めておきます。一番下のボタンは飾りの意味合いが強く、留めると生地が引っ張られてシワの原因になるため、開けたままにしておくのが基本です。

次に、ハンガーは肩のラインと幅が合っているものを選び、肩の位置がずれないように丁寧に掛けてください。肩の部分がしっかりフィットすることで型崩れを防げます。

パンツは専用ハンガーを使用する

スーツのパンツをきれいな状態で保つには、専用ハンガーを使うのが効果的です。

まず、センタープレスや縫い目をしっかり合わせて、パンツ全体をまっすぐに整えましょう。ハンガーのタイプによって掛け方は異なりますが、バータイプの場合は裾を水平に揃えて掛けると、型崩れしにくくなります。

クリップタイプやピンチタイプの場合は、裾部分を上にしてクリップで挟むと良いでしょう。ウエストの重みで自然とシワが伸び、湿気がこもりにくくなります。

シワ取りスプレーを用意しておく

宿泊先などに到着したらスーツを取り出して吊るすときに、シワ取りスプレーを使うとさらにシワが取れやすくなります。

出張時なら、バッグの中でかさばらず携帯しやすいミニサイズのシワ取りスプレーがおすすめです。

防シワスーツもおすすめ

スーツは素材によりシワがつきにくいスーツもあります。

出張が多い人には、シワがつきにくい防シワ加工のスーツがおすすめです。

スーツは着心地の良いウールほどシワになります。

そのため着心地と実用性を両立させる、防シワ加工生地が人気です。

シワをつけたくないという人は、防シワスーツを一度購入してみてはいかがでしょうか。

もし旅行や出張先でスーツにシワがついてしまった時の対処法

宿泊先などに到着したら、バッグからスーツを取り出してハンガーで吊るしておきましょう。

しかし「すでにシワが…」という時の対処法を紹介します。

スーツをハンガーで吊るす対処法は、できるだけ長時間吊るしておくとシワが取れやすいので、到着後になるべく早く実施しましょう。

浴室に蒸気をためてスチーム代わりにする

浴室にお湯を張ったり熱いシャワーを流して蒸気をためてスーツを吊るしておけば、蒸気がスチーム代わりになって、シワが気にならない程度に回復するでしょう。

バスルームを使用した後には十分な湿気があるため、30分程度スーツを掛けておき、シワが伸びたら取り出します。
エアコンの近くにかけて乾燥させれば、翌日には着用できます。

このときワイシャツも一緒に吊るしておくと同じような効果があります。
ただ、宿泊先でアイロンなどを借りられる場合はアイロンを使いましょう。

シワ取りスプレーや霧吹きで湿らせ吊るしておく

浴室が使えない場合は、シワ取りスプレーや霧吹きでスーツを少し湿らせて吊るしておきましょう。

ただ、出張用で霧吹きを持参する人はあまりいないと思いますので、荷物がかさばらないミニサイズのシワ取りスプレーがおすすめです。

アイロン不要タイプのシワ取りスプレーを使いましょう。
出張では、ミニボトルタイプで十分です。
シワにスプレーし、あとは待つだけです。

ただし、シワ取りスプレーで回復するのは、生地自体に回復力があるウールのスーツだけです。
ウール100%がもっとも回復力があり、混紡率が70%、50%、30%とウールが減るほど、回復力も弱くなります。

ポリエステル100%の生地には水分による回復力がないため、シワ取りスプレーの効果は、あまり期待できません。

ウールが混紡されているスーツに使うシワ取りスプレーは、ウール用表記のものを選びます。
スーツの生地は強く叩いたり引っ張ったりすると、伸びて型崩れするため、軽く湿気を与えたら放置します。

肩から袖のシワはタオルなどを腕に詰めて吊るす

腕や袖にシワがついてしまった時は、袖からタオルを詰めてシワが伸びるように吊るしておきましょう。

宿泊先にパンツプレッサーがあれば活用する

パンツは座ったり足を組んだりの動作で強くシワがつきやすいので、宿泊先などにパンツプレッサーがあれば活用しましょう。

ホテルのアイロンを借りる

ホテルでは、無料でアイロンとアイロン台をレンタルできる場合が多いので、シワが伸びない場合は問い合わせてみましょう。

モバイルスチーマーを使用する

モバイルスチーマーは、コンパクトでバックに入れて持ち運べるため、一台あると便利です。
自宅でも出張先でも、簡単にお手入れができます。

スチーマーは高温のスチームで、短時間でシワをリセットできます。
薄いシワなら、ひと吹きで回復します。
高温のスチームには消臭効果もあります。

スーツのアイロンは慣れないと、パンツのプレスラインがズレて二重になってしまうこともあるため、お手入れが苦手な方は、スチーマーがおすすめです。

ハンガーに掛けたスーツのシワに、スチームを少し離して当てるだけで、ウールの生地は回復します。火傷しないように注意して利用しましょう。

ポリエステル100%のスーツのシワは?

出張で、ポリエステルのスーツにシワが付いてしまった場合は、シワ取りスプレー、バスルームでのシワ伸ばしは効果がありません。

ポリエステルが水分を吸わないためです。

モバイルスチーマーは多少伸ばす効果が期待できます。

取れないシワは、アイロンで伸ばす必要があるため、ホテルのアイロンを借りましょう。
ホテルによっては、短時間でのクリーニングサービスやプレスサービスがあります。困ったときには問い合わせてみましょう。

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スーツの持ち運びで注意してほしいポイント

スーツを持ち運ぶときに注意してほしいポイントを解説します。

バッグ収納時は匂い移りに注意する

スーツケースやバッグにスーツを収納するとき、匂いがあるものと密着すると持ち運び中に匂いが移ってしまいます。

特に、食べ物類や香水などの匂いが強いものとは別に収納しましょう。

液モレで汚れたりしないように、匂いが強いものや液体は密封できる袋に入れて、スーツから離れた場所に入れると安心です。

畳んでいる状態をできるだけ短くする

スーツを畳んでいる状態が長ければ長いほど強くシワがついてしまいます。

できるだけ出張の直前にスーツを収納して、目的地に到着したら取り出してハンガーで吊るすようにしましょう。

畳む時スーツにタオルやTシャツを挟む

スーツは肩パッドなどが型崩れすると見栄えが悪くなってしまいます。タオルなどで肩が潰れないようにしましょう。

バッグに収納するときに他の衣類を間に挟んでクッション代わりにすると、少し負担を軽減できるでしょう。

スーツはバッグ内の上側に収納する

バッグ内に隙間があると、持ち運んでいる間にスーツの上に他のものが重なってしまうかもしれません。

少し重量があるものがスーツの上に乗ってしまうと型崩れや生地の傷みの原因になってしまいます。

スーツケースは基本的に下側に重い物を、上側に軽い物を入れます。

すべて詰め込んだ最後にスーツを乗せるとシワを軽減できます。

また、たたんだスーツがスーツケースを立てた時に、下へずり落ちてしまうとシワになります。

スペースの余裕も考え、たたんだ状態で動かないように工夫しましょう。

両側に詰め込むタイプのスーツケースであれば、中央にスーツを置き、挟むようにして、スーツケースを閉じます。

旅行や出張から帰った後のスーツのお手入れ方法

自宅に帰った後は、スーツのお手入れをして保管しましょう。

ブラッシングする

スーツは1日でも着ると、目には見えなくとも小さなホコリや汚れが付着します。

ホコリや汚れを放置しておくと生地の繊維の隙間に詰まり、虫食いや生地の傷みにつながってしまいます。

スーツは着用後にブラッシングが必須です。

必ずホコリや汚れを落として保管してください。

また、ブラッシングすると生地繊維が整うので毛玉の予防にもなります。

スーツをブラッシングする時のポイントもチェックしておきましょう。

【ブラッシングのポイント】

①毛羽立ちを防ぐために優しく

②肩や袖口は縫い目に沿うように

③ラペル(えり)やポケットの裏側も丁寧に

④パンツはハンガーで吊るしたまま裾までしっかりと
7-1-2 【ブラシの選び方】
スーツ用のブラシなら豚毛の大きいブラシが使いやすくおすすめです。

化学繊維で作られた安価なブラシは、静電気を発生させやすくホコリを集めてしまうので、静電気が発生しにくい天然毛ブラシを選びましょう。
7-2 スチーマーなどでシワを取る
ブラッシングでホコリや汚れを落とせたら、スチームアイロンやハンディースチーマーでシワを取りましょう。

シワ取りも必須事項なので、スチーマーがなければ霧吹きを当てて吊るしておくだけでもOKです。

シワが強い部分にはスチーマーや霧吹きを多めに当てましょう。

スーツの保管にワイヤーハンガーを使わない

スーツをハンガーで吊るすときはワイヤーハンガーを避けましょう。

ワイヤーハンガーは細くてサイズが合わないので、スーツの重みで肩パッドなどが型崩れしてしまう可能性があります。

スーツの保管には厚みのあるハンガーは必須アイテムなので、なければぜひ用意してください。

スーツを吊るして保管するスペースがない場合の対処法

スーツを吊るして保管するスペースがない場合は、スーツを折り畳んで保管します。

前述した「バッグに入れる前にスーツを綺麗に畳みましょう」の項を参考にしていただき、保管する洋服ケースや場所に合わせて折り畳んで保管しましょう。

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この記事では、スーツを買い替えるタイミングやスーツの寿命を早める原因などを詳しく解説します。記事を最後まで読むと、スーツを捨てる基準が明確になるだけでなく、買い替えのタイミングを自分で判断できるようになります。スーツの正しいメンテナンスと保管方法を把握し、スーツの寿命を延ばす知識を増やしましょう。

スーツのメンテナンスの基本とアイテム

スーツのメンテナンスの基本とアイテムには以下があります。

  • 専用のハンガーを使用する
  • 湿気に気を付ける
  • 定期的にクリーニングに出す

それぞれ解説するので参考にしてください。

専用のハンガーを使用する

専用のハンガーを使用するポイントを解説します。

ジャケットのハンガーを選ぶポイント

ジャケット用のハンガーを選ぶ際は、肩幅に合ったサイズを選ぶのが基本です。幅が合わないハンガーは肩のラインが崩れやすくなります。

ハンガーの素材には木製とプラスチック製があります。出張や旅行には軽量なプラスチック製ハンガー(肩部分に約5センチの厚みがあるもの)がおすすめです。

また、ガーメントバッグ用の折りたたみハンガーも収納性に優れているので、出張や旅行に適しています。ただし厚みが足りず、長期間使うと型崩れしやすいため、一時的な使用に留めると良いでしょう。

パンツのハンガーを選ぶポイント

パンツ専用ハンガーには、クリップで挟むクリップタイプ、左右にピンチが付いたピンチハンガー、折って掛けるバータイプなどがあります。

クリップタイプはパンツがずり落ちにくく、挟み跡も付きにくいという魅力があります。ただし、厚みがあるのでかさばりやすく、価格もやや高めです。

ピンチタイプは端をしっかり固定できるので落ちづらいものの、ピンチの跡が残る場合があります。

バータイプは幅を取らず、持ち運びに便利です。ただし、折り目が付くことがあるので、滑り止め付きを選ぶと良いでしょう。木製やプラスチック製は滑りやすいので注意してください。

このように、基本的に旅行や出張の際は、持ち運びやすいバータイプがおすすめです。

湿気に気を付ける

保管場所に湿気が多いと、カビや虫の原因になります。虫にとって湿気のあるクローゼットは快適な環境です。

定期的にクローゼットに風を入れたり、除湿機や除湿剤を利用しましょう。衣替えも湿気が少ない晴れの日を選びます。

定期的にクリーニングに出す

スーツは1シーズンに1回から2回を目安に、定期的にクリーニングへ出しましょう。汗や皮脂汚れ、雨で濡れた場合などは、ドライクリーニングだけでなく「水洗いクリーニング」が効果的です。

クリーニングに出す際は、事前にポケットの中身を出しておきましょう。クリーニング後はビニールカバーを外し、風通しの良い場所でしっかり乾燥させてからクローゼットに保管してください。

出張時のスーツに関するよくある質問

出張時のスーツに関するよくある質問に以下があります。

  • 出張時に必要なスーツの着数は?
  • ワイシャツ・ネクタイ、ベルトを運ぶには?

それぞれ回答するので参考にしてください。

出張時に必要なスーツの着数は?

出張時に持参するスーツの着数は、滞在日数に合わせて考えるのがポイントです。1〜3日程度の短期間なら1着でも十分ですが、4日以上の場合は2着用意しておくと安心できます。

出張期間が2週間を超える場合は3着をローテーションし、現地でクリーニングに出しながら着回しても良いでしょう。

また、2日以上の出張では、ジャケット1着とパンツ2本の組み合わせも効果的です。パンツの色を変えることで印象が大きく変化します。

ワイシャツ・ネクタイ、ベルトを運ぶには?

まず、ワイシャツを持ち運ぶ際は、きれいにたたんで荷物の上部に収納すると型崩れやシワを防ぎやすくなります。ワイシャツ専用ケースを使えば、小物と一緒にコンパクトにまとめることも可能です。ホテル到着後、できるだけ早くハンガーにかけてシワを伸ばしましょう。

ネクタイやベルトは、折らずに渦巻き状に巻いておくとコンパクトに収納できます。生地や金具が傷まないよう、個別にビニール袋に入れ、隙間ができないように袋を結ぶのがポイントです。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

「オーダースーツSADA」とは、オーダースーツチェーン日本最大級の店舗数を誇るオーダースーツ専門店です。

お近くのSADAへお越しいただければ、全身20ヵ所以上を丁寧に採寸して、あなただけのオリジナル防シワスーツをお作りします。

「出張先のビジネスシーンでもビシッと着こなせる防シワスーツ」とオーダーいただければ、スーツのプロがあなたの体型に合うデザインや生地をご提案。

海外ブランドの生地が持つ、優雅な光沢としなやかな肌触り、高級感と美しいシルエットをフルオーダーで体感することも可能です。

オーダースーツSADAは、工場直販・機械化や自動化を進めた技術・仕入れや物流などの極小化、これらによって低価格で高品質な本格オーダースーツを提供しております。

シルエット、実用性、快適さと理想のスーツの条件を合わせ持つ、オーダースーツSADAのフルオーダースーツを、ぜひお試しください。

スーツをスマートに持ち運び、出張・旅行先でも見た目に抜かりなく

ビジネスシーンにおけるスーツは、自分の印象を決定づける役割もあるため、出張先でも普段同様スーツを着用できることが望ましいといえます。シワが付いたスーツでは、相手からの信頼を得られません。シワ対策には、今回ご紹介したようなシワになりにくい畳み方や収納バッグに合った運び方を実践することが必要です。シワが付きにくい畳み方で収納しておけば、出張先でシワ取りにかける手間を減らせます。

ケース別のスーツのたたみ方として、ガーメントバッグ、スーツケース、スーツカバーについても解説したので参考にしてください。スーツのメンテナンスの基本とアイテムとして、専用ハンガーの使用や、定期的なクリーニングも大切です。なお、スーツは水気厳禁であることも忘れてはいけません。バッグの中で飲料や整髪料などの液体と接触しないように収納することはもちろん、雨の日や湿度が高い日の持ち運びは特に注意が必要です。防水性に優れたバッグを使ったり、乾燥剤を入れたりすると対策できます。

出張時の移動の時だけでなく、スーツを着用した日のお手入れも意識すれば、より長持ちします。また、スーツの持ち運びには、襟、肩、胸を折らない畳み方が大切です。良い仕立てのスーツほど、内側にハリのある高級素材が芯として使用されています。スーツを畳んでスーツケースに入れる、移動中に上着をまとめて腕に掛ける、衣装ケースに畳んで保管するなどの場合には、今回ご紹介した芯を折らない畳み方を実践してみてください。

出張や旅行にスーツを持っていくときって、意外と悩みどころ。シワがつかないようにどう持ち運ぶか、どんなバッグを使うか、現地でのケアはどうするか…など、気にするポイントは盛りだくさん。でも、ちょっとした工夫と道具選びで、きれいな状態をキープできます。

まず移動時は、スーツを「着ていく」か「たたんで持ち運ぶ」かの2択。着ていく場合は手荷物が減って楽ですが、シワや汚れに要注意。一方、持ち運ぶならガーメントバッグやトート型、スーツケースなどタイプに応じた収納術がカギ。スーツを丸めて収納できるボストン型も便利です。

畳み方も超重要。肩やラペルにシワをつけないように、内側にクッションを挟むのがコツ。スーツケースでは、最後に一番上に載せるのがセオリー。たたむ時間はなるべく短くして、到着したらすぐにハンガーへ。蒸気を活用した「バスルームスチーム」や、「シワ取りスプレー」も有効です。

移動中のケアだけでなく、帰宅後のブラッシングやスチームでのお手入れも忘れずに。収納時には厚みのあるハンガーや湿気対策、衣類との区別収納も大事です。

ちなみに、ポリエステル100%のスーツは水分でシワが取れにくいので、スチーマーかアイロンを使いましょう。

出張が多い人には、防シワ加工されたオーダースーツもおすすめ。たとえば「オーダースーツSADA」では、見た目と実用性を両立したスーツをオーダーできます。

スーツをスマートに持ち運んで、出先でもしっかりカッコよく決めていきましょう。

構成・編集/湯浦 孝恵