スーツってどう作るの?スーツの作り方やオーダーメイドと既製品の違いについてご紹介のアイキャッチ画像
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スーツってどう作るの?スーツの作り方やオーダーメイドと既製品の違いについてご紹介

スーツがどのようにして作られているか、また既製品とオーダー品の違いについて知っている方はそれほど多くないでしょう。ビジネスシーンでは必須ともいえるスーツですが、制作工程まで考える方はなかなかいません。スーツを作るには、大きく分けて7つの工程があります。「採寸」「型紙を作る」「生地の裁断」「サイズ感の確認」「肩入れとパッド付け」「まとめ作業」「プレス」「検品」です。採寸では全身9か所のサイズを測ります。特にオーダースーツにおいては上記の工程が重要です。サイズやシルエット、デザインなどのオーダーは個別に受け、注文を受けてから製作を始めるため、一人ひとりの体にフィットした1着を作りあげられます。しかし、着心地が良く好みに合っているというメリットがある反面、できあがりまでに時間がかかる点がデメリットです。一方、既製品のスーツは標準体型を基準にして大量に型紙を作って大量生産をしているため、早く手軽に手に入れられるメリットがあります。オーダースーツと既製品スーツの違いを理解し、状況に応じて自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。迷った時はプロの助言も大切な判断材料になります。「オーダースーツSADA」の店舗スタイリストなら、最適な提案をしてくれることでしょう。

私たちが日頃目にするスーツは多くの工程を経て作られます。さまざまなビジネスシーンで着用される方の印象を向上させるスーツを作るには、多くの手間が必要なのです。しかし、実際にどういった工程が加えられて、スーツが完成しているのかご存じの方は少ないのではないでしょうか。そこでこの記事ではスーツがどのように作られるのかをご紹介し、オーダースーツと既製品スーツの違いについても解説します。

スーツってそもそもどうやって作られているの?

さまざまなビジネスシーンで欠かせないアイテムがスーツです。スーツによって第一印象が決まってしまうことも珍しくありません。そうしたスーツですが、どのような工程を経て作られているのでしょうか。スーツができるまでの具体的な工程を見てみましょう。

1.採寸

オーダーメイドであっても既製品であっても、専門店の場合は、採寸の前にどんなスーツが良いかのヒアリングや、生地選び、デザイン選びやフィッティングなどが行われることがあります。また、スーツを選んだり作ったりする際の採寸箇所は非常に多いため、採寸に時間がかかるケースも珍しくありません。

しかし、精度の高い採寸を行えれば、より体にフィットしたスーツを手に入れることができます。主な採寸箇所は以下の通りです。

首:首まわりの太さを測ります。のど骨を通る高さの水平周囲が計測箇所です。

肩幅:左の肩先から右の肩先までの長さを測ります。首の後ろを通して、両肩先までを測定します。

裄丈:首の後ろの付け根・肩先・肘・手首の細い部位の4つのポイントを通るように測定します。

バスト:バストポイントとも呼ばれる胸囲を測ります。胸部のもっとも高い位置の水平周囲が計測箇所です。

ウエスト:胴囲を測ります。お腹まわりのもっとも細い位置の水平周囲が計測箇所です。細い位置が分かりにくい場合、立った状態で肘の位置の腹部の周囲を目安にしましょう。

ヒップ:腰囲を測ります。腰の一番高い位置の水平周囲が測定箇所です。

股下:足の付け根からかかとまでの長さを垂直に測ります。

スーツのフィット感やシルエットを重視する場合は、さらに測定箇所が増えるケースもあります。

2.型紙を作る

採寸した情報を元に型紙を作ります。既製品のスーツの場合は、平均的な体型を基準に型紙が作られます。オーダーメイドの場合はお客さまの身体的特徴を踏まえたうえで、そのお客さまに似合うスーツを作るために製図をしたのちに型紙を作っていきます。

製図は手作業で行う場合も多いですが、なかにはCAD/CAMなどのシステムを導入している店舗もあります。

3.生地の裁断

型紙をもとに生地を裁断します。裁断する前にチャコ入れという作業が入ります。チャコとは裁縫のときに使われるチョークで、布に直接印をつけられるアイテムです。

裁断も手作業で行うお店と自動裁断機によって裁断するお店とに分かれます。手作業はより細やかな裁断ができます。自動裁断機は納期が早くなるメリットがあります。

4.サイズ感の確認

オーダースーツSADAやパターンオーダー、イージーオーダー店の場合はゲージ服(見本服)があり、それを着用することで大まかなサイズ感を確認します。そこからさらに、オーダースーツSADAやイージーオーダーの場合は数センチ単位での調整が可能です。

5.肩入れとパッド付け

スーツは肩で着ると言われる場合が多く、肩入れの工程は非常に重要です。スーツの着心地は上着に袖を通したときに肩に感じる着心地が大きく左右され、肩入れ工程の技術力が問われます。

肩入れがうまくできているスーツは肩まわりに負担が少なく、柔軟性が合って動きやすくなります。肩入れは多くの場合機械縫製を頼らず、ハンドメイドで行います。また、肩パッドもこの段階で取り付けます。

6.まとめ作業

襟付けとボタンホールを作った後、ボタン付け・上着の奥まつり縫い・星入れなどを行います。品質の高いスーツほど、丸いフォルム作りを徹底して行います。上着の裏の見返しは内側に追い込んでしつけ糸をかけ、手で押さえるようにステッチをかけていきます。この工程でスーツに立体感が生まれるのです。

7.プレスと検品

スーツ作りの最後の工程はプレス機によるプレス作業です。プレスした後はさらにアイロンがけを行って総仕上げを行います。

検品作業も非常に重要です。針の取り忘れなどがないかをしっかりとチェックします。このような工程を経て、お客さまの着るスーツができあがるのです。

世界的に有名なスーツの特徴をご紹介!

スーツの産地として特に有名な国がイギリスとイタリアです。この2つの国のスーツを見比べるだけでも、かなりの違いが見受けられます。イギリスとイタリアのスーツの特徴についてご紹介します。

ブリティッシュスタイル

イギリスはメンズスーツ発祥の地です。イギリスのスーツスタイルをブリティッシュスタイルと言います。ブリティッシュスタイルの特徴をご紹介します。

・しっかりとした肩パッド

構築的でカチッと決まるのがブリティッシュスタイルの特徴です。肩にもしっかりとしたパッドを入れると、上部が立体的な構造を生み出せます。また、胸まわりにも張りを持たせることができます。

・Vゾーンの角度が浅い

Vゾーンの角度が浅くウエストシェイプ位置が高いことも、ブリティッシュスタイルの特徴です。シャツやネクタイがあまり見えなくなり、フォーマルな印象を高めます。

・腰ポケットの角度

ブリティッシュスタイルは、斜めに切れ込みが入った腰ポケットが大きな特徴です。これをスラントポケットやハッキングポケットと言います。かつて英国紳士たちが乗馬中でも使いやすいように設計させたことが由来です。

イタリアンスタイル

メンズスーツの発祥地はイギリスであり、イタリアはスーツを1つのファッション文化として高めた国であるとされています。イタリアンスタイルの特徴についてご紹介します。

・生地が薄く軽い

イタリアはイギリスと比べると一年を通して晴れの日が多く、カラッとした気候の地域です。イタリアで作られるスーツは、そうした温暖な気候に合わせて薄く軽い生地で作られている特徴があります。

・肩パッドが薄い

イタリアンスタイルのスーツの肩パッドは、ブリティッシュスタイルと比べると薄く、軽やかな印象があります。イタリアンスタイルのスーツの肩は自然な流れを意識した丸みのある雰囲気になっている点も特徴です。

・Vゾーンが深め

イタリアンスタイルのスーツは、ブリティッシュスタイルよりもVゾーンが深めです。また、ウエストシェイプの高さも低くなっています。ブリティッシュスタイルはかっちりとした印象が強いですが、イタリアンスタイルのスーツは開放的で爽やかな印象があります。

オーダースーツと既製品スーツの違い

オーダースーツと既製品スーツの違いについてご紹介します。それぞれにメリットとデメリットがあるため、その点を事前に確認しておきましょう。

オーダースーツとは

オーダースーツとは、その名の通りオーダーメイドで作られたスーツです。サイズやシルエット、デザインなどのオーダーは、お客さまが個別に行うことができます。スーツはお客さまからの注文を受けてから製作を始め、お客さまのサイズにフィットした一着を作り上げられる点が一番の魅力です。

オーダーメイドにも種類があることをご存じでしょうか。オーダーメイドには「フルオーダー」「イージーオーダー」「パターンオーダー」の3つがあり、オリジナルで製作できる範囲に違いがあります。

フルオーダーはお客さま一人ひとりの型紙を作って、一から製作を行います。期間と金額はかかりますが、多くのビジネスマンにとって憧れのスーツです。

イージーオーダー、パターンオーダーは調整できる範囲が限られますが、自分好みのカスタマイズができるという点は変わりません。型紙はあらかじめ製作されたものを使いますが、フルオーダーよりも安価でカスタマイズができます。

既製品スーツとは

既製品スーツとは吊るしのスーツとも呼ばれ、大手百貨店や量販店などで大量に売られているスーツです。オーダーメイドよりも安く、早く気軽に手に入れられるメリットがあります。ただし、オーダーメイドのスーツのように、細かくサイズ合わせはできない点には注意しましょう。

既製品スーツは標準体型を基準にして大量に型紙を作り、大量生産しています。体を鍛えているアスリート体型や大きな体型の方にはなかなかフィットするスーツが見つからないという面があります。また、デザインなども決まっているので、こだわりたい方がなかなか気に入るデザインが見つからないというケースもあります。

スーツを作る時はどこの長さを見れば良い?

スーツを作るときや買うときに、どこの長さを見れば良いのでしょうか。サイズが合っていないスーツの着用は、動きにくく周囲からの印象も損ねてしまいます。既製品スーツのサイズの見方についてもご紹介します。

サイズが合っていないスーツを着ると?

サイズが合っていないスーツを着ている方もなかにはいるでしょう。身体のサイズを測らないまま目測や思い込みでサイズの合わないスーツを着用してしまうと、だらしない印象を与えてしまいます。

ビジネスシーンにおいては相手にだらしないイメージを与える可能性もあるので、注意が必要です。

サイズが合っていないと着心地も悪くなるため、スーツのサイズを身体のサイズと合わせることが重要です。

スーツのサイズの把握方法

ご自身のスーツのサイズを把握するためには、既製品スーツのタグのサイズ表記を見る必要があります。タグはジャケットの内ポケットなどについているスーツが多いです。

例えば、タグに96AB5という表記がされている場合、96は胸囲を表します。ABは体型の目安で、バストからウエストを引いた数字が10cmとなります。そのため、胴囲は86cmを想定して作られていると分かります。

体型の目安はJ・Y・A・B・Eの順番でサイズが大きくなります。Jはかなり細身、Yはやや細身、Aは標準体型、Bはやや太身、Eはかなり太身に最適なサイズです。

最後の5は身長を表します。身長の区分は2~10まであり5cmごとに号数が大きくなり、5の場合は170cmです。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

高い技術力で丁寧に作られているオーダースーツをお探しでしたら、オーダースーツSADAにお任せください。オーダースーツSADAは、まもなく創業100年を迎える老舗企業で、お客さまの要望に沿ったフルオーダースーツを提供しています。

長い歴史と伝統によって培われた技術とノウハウを活かしながら、生地の仕入れ・縫製・販売までをワンストップで行える体制を実現しました。そうした工夫でコストの最適化を図り、高品質なオーダースーツをリーズナブルな価格で提供しています。経験豊富なスタイリストがお客さまの身体の特徴やクセに応じた微妙な補正を加え、お客さまにぴったりフィットする1着を作り上げます。

オーダースーツSADAのお仕立て実績は5,000,000着におよび、著名人からも広く愛されるオーダースーツ専門店です。

メンズ・レディースともに初回お試し価格も設定して、オーダースーツを提供しています。自分にぴったりと合うスーツを作りたいとお考えの方は、ぜひお近くのオーダースーツSADAの店舗までご相談ください。

同じスーツでも既製品とオーダー品とには違いがあり、オーダー品は「フルオーダー」「イージーオーダー」「パターンオーダー」とさまざまなオーダー方法があります。ビジネスシーンにおいてスーツが相手に与える印象は大切です。サイズが合っていないスーツを着てしまうと、着心地が悪いだけでなく、だらしない印象を与えかねません。既製品を購入する場合も、自分に合ったスーツのサイズをしっかり覚えておくと良いでしょう。また、オーダースーツを購入する際はスーツのスタイルも重要です。スーツのスタイルは主にブリティッシュスタイルとイタリアンスタイルに分かれており、それぞれ特徴が異なります。しっかりとした肩パッドや浅めのVゾーンなど、フォーマルな印象のブリティッシュスタイルに対し、イタリアンスタイルは肩パッドや生地が薄く深めのVゾーンが特徴で、よりファッショナブルな印象です。どのようなシーンで着用するスーツかによっても適したスタイルが変わってくるため、選ぶ際は着る時のことを想像して適した1着を選びましょう。スーツ選びやスーツ作りで悩んでいる方は、ぜひ「オーダースーツSADA」の店舗スタイリストによるアドバイスにも耳を傾けてみてください。