クールビズ期間の営業担当に適した服装とは?ビジネスシーンに合うアイテムの選び方のアイキャッチ画像
クールビズ期間の営業担当に適した服装とは?ビジネスシーンに合うアイテムの選び方のアイキャッチ画像

クールビズ期間の営業担当に適した服装とは?ビジネスシーンに合うアイテムの選び方

日本ではクールビズという夏の軽装化キャンペーンが2005年に始まってから、20年近くが経過しました。クールビズはビジネスでの一般的な着こなしとして定着しています。しかし、近年は服装がカジュアル化し、バリエーションが増えたことで、どのようなアイテムがどのような場面に適しているのかを悩む人も少なくありません。着用するアイテムの基準が細かく決まっていないこともあり、会社によっても正解はさまざまとなっています。特に営業担当となれば、自身が勤めている会社だけではなく、取引先のマナーも守らなければならないため、さらに頭を悩ませてしまうのではないでしょうか。しかし、たとえフォーマルな服装が求められたとしても、接触冷感素材や軽く薄手のアイテムを着用することで、涼しく過ごすことは可能です。また、そういったアイテムは、見る側にも涼しげな印象を与えられるでしょう。暑い夏を乗り切ることが可能で、かつ信頼感を損なわないような着こなし方がわかれば、頭を悩ませることもなくなるはずです。この記事では「オーダースーツSADA」のスタッフが、営業担当者でも取り入れられるクールビズのアイテムをご紹介いたします。スーツやシャツだけではなく、男女の靴選びにいたるまで説明しますので、クールビズの際にはぜひ参考にしてみてください。

そもそもクールビズとは?

クールビズとは冷房が28度の室温でも快適に過ごせるように、ビジネスシーンの服装を涼しくしようとする、環境省が呼びかけた取り組みのことです。開始当初は受け入れられないところもありましたが、省エネなどの観点から現在では多くの企業で導入されています。

クールビズの期間は?

クールビズが導入された2005年から2020年までの間は、5月1日から9月30日までがクールビズの期間とされていました。しかし、2021年からは環境省によるクールビズの呼びかけが廃止され、期間は各社に一任されるようになりました。そのため現在は期間が定義されておらず、会社により異なるという見解が正しい状態です。期間が気になる方は、上司などに確認してみましょう。

クールビズがもたらすメリットとは

クールビズの目的は、電力使用量を抑えて地球温暖化を防ぐことです。年々暑い日が増えるなかで、冷房などの使用により発生する二酸化炭素の量も増加傾向にあります。この現状を国全体で変えていこうという取り組みがクールビズなのです。

しかし、クールビズは地球環境にやさしいだけではなく、多くのメリットを与えてくれます。具体的には、おもに以下の2点が挙げられます。

体調管理に役立つ

暑さは熱中症をはじめとして、さまざまな体調不良を引き起こします。また冷房で身体を冷やしすぎるのもよくありません。さらに室内外で気温の変化が大きいと、自律神経が乱れて血行不良になる可能性もあります。

クールビズによって服装を変えることで、社員一人ひとりが過ごしやすい温度を一定に保つことができ、体調管理がしやすくなるでしょう。

費用の節約にもなる

クーラーの電気使用量を減らせれば、電気代の節約につながるというメリットがあります。加えて、社員は夏用のスーツを新調する必要がなくなるため、購入費用を抑えることもできるでしょう。さらにはポロシャツやチノパンなど、クールビズで推奨される服装はカジュアルなものが多く、普段着として着回しがしやすいのも魅力です。

営業はクールビズでもジャケットが必要

社内でクールビズが推奨されていたとしても、営業マンなどの営業担当者は、夏でもジャケットの着用が好ましいとされています。ジャケットに長袖シャツ、そしてネクタイという組み合わせは、相手に信頼感を与えるビジネスでの正式な服装とされているからです。クールビズのノージャケットスタイルは、自社内での環境問題に対する取り組みであり、カジュアルな着こなしです。そのため社外では取引の場にふさわしい格式の着こなしが求められます。

またクールビズの取り組みは日本独自のものであるため、世界的なスーツスタイルは、夏も長袖シャツにスーツでネクタイを締める服装が基本となります。半袖のワイシャツも日本独自の物であるため、海外への出張の際は長袖を持参しましょう。

クールビズにおける服装の注意点とは

たとえクールビズであっても、あまりにもカジュアルすぎる服装はビジネスにふさわしくありません。

クールビズ期間中は、社内と社外でのTPOに合わせて服装を選びます。

男性が気をつけるべきクールビズのマナー

社内で過ごす際におすすめしたい、クールビズの着こなしは以下の通りです。

・ノーネクタイにする

・ノージャケットにする

・半袖のシャツを着る

企業によっては、スーパークールビズと呼ばれるポロシャツやアロハシャツの着用を許可している場合もあります。しかし、その場合であっても肌の露出が多いノースリーブやハーフパンツなどはカジュアルすぎるため避けたほうが良いでしょう。またジャケットを着用しないため、インナーに素肌が透けたり、汗染みが目立たないような工夫が必要となります。

社外で仕事を行う際に気をつけるべき服装のポイントは三点あります。第一に、ネクタイをしない場合は、襟元がボタンで固定されている「ボタンダウンシャツ」や襟が白湯に綺麗に開く「ワイドカラー」を着用することです。ノーネクタイに対応するワイシャツを着用することで、襟が乱れることを防ぎ清潔な印象を与えることができます。

第二に、季節を問わず「ジャケット」を着用することです。カジュアルなノージャケットよりも格式が高く、ビジネスシーンにふさわしい格式となります。日常業務がカジュアルな着こなしになるクールビズ期間には、ジャケットが欠かせないアイテムです。とくに夏は、涼しい素材のものを用意するなど過ごしやすくするための工夫が必要になるでしょう。

女性が気をつけるべきクールビズのマナー

クールビズで女性におすすめの着こなしは以下の通りです。

・露出が控えめの服装を心がける

・ストッキングを履く

・つま先の開いていないパンプスを履く

・インナーが透けない、目立たないように気をつける

キャミソールやミニスカートなど露出の多い服装は避けて、なるべくシンプルな装いをするのが無難です。また、スカートの場合はストッキングもあわせて使用するのがマナーです。そして、足元はサンダルなどのカジュアルすぎるものではなく、革靴やパンプスが一般的とされています。しかし、最近はオフィスカジュアルスタイルでスニーカーの着用を許可しているところもあり、社内基準やルールは各社で異なります。

クールビズ期間の営業マンにおすすめのアイテム

暑い夏は、涼しい素材や涼しげな色合いを身に着けて、ストレスを溜めずに過ごしましょう。ここからは、クールビズ期間の営業マンや営業担当者におすすめのアイテムをご紹介します。

ジャケット

ジャケットを着用しなければならない場合、素材や色遣いを意識すると爽やかな雰囲気になり、相手にも良い印象を与えます。素材はサマーウールやリネンなど、生地が薄くて軽い・吸水性や速乾性に優れているものが良いでしょう。色は、堅めな雰囲気にする場合は、ダークネイビーやチャコールグレーがおすすめです。ややカジュアルなビジネスシーンでは、幅広く使えて合わせやすいネイビーやブルー、明るいグレーなどが着用可能です。

ネクタイ

男性であればネクタイを締める必要性も出てきます。夏場のネクタイは素材も軽いものがおすすめです。定番のシルクのほかにも、リネン(麻)やニット素材の商品もあるため、失礼にならないデザイン・素材を意識して選んでみましょう。格式はシルクがもっとも高く、リネンがコンサバティブとカジュアルの中間、ニットタイはカジュアルな印象になります。色使いもジャケットと同じく寒色など涼しげなものを選ぶと夏らしいスタイルになります。

また、ビジネスシーンでのみネクタイを締めて、行き帰りはノーネクタイということもあるかもしれません。そんなときにはネクタイケースを持っておくと、外したネクタイを入れて持ち歩けるため便利です。

シャツ

シャツは、クールビズにおいて選択肢が広く、自由度の高い要素かもしれません。しかし営業の場合はシャツが印象を左右する重要なポイントであるため、シンプルな長袖のものを着用するのがおすすめです。暑さ対策をする場合は、通常の生地よりも通気性に優れた夏長袖を選択します。

襟型は、ネクタイの着用が基本となるためボタンダウンがおすすめです。訪問先でクールビズをすすめられ、ネクタイを外しても綺麗に襟が開きます。

半袖ワイシャツでノータイスタイルの場合の襟型は、襟の開きが160度程度の「ワイドカラー」180度近く開く「ホリゾンタル」、180度以上開く「カッタウェイ」や、襟の先をボタンで留めている「ボタンダウン」などが適しています。

また、素材は吸水だけではなく速乾性能に優れているものが良いでしょう。とくに「クールマックス」という素材は、運動服にも取り入れられており、通気性に優れているのが特徴です。またネクタイと同様に、シルクやリネン素材のシャツも涼しく過ごせる素材といえますが、ややメンテナンスに手間がかかります。

インナー

クールビズの時期はいつもより薄手の素材を身に着けることが多いため、インナー選びにも注意が必要です。シャツから透けてインナーが見えないようにするのはもちろん、ボタンを開けた際に下からインナーが出ないように気をつけましょう。

透けにくいインナーの色は、地肌の色に近いベージュや薄いグレーのインナーです。白いインナーもビジネスの定番です。黒は、はっきりとインナーの色が見えるため避けます。

クルーネックのような首の詰まったものだとインナーが見えてしまう恐れがあります。襟元の形はVネックやUネックなど、大きく開いているものであれば、ボタンを外したときでもインナーが見えないためおすすめです。脇の汗を吸湿することがインナーの目的のため、Tシャツタイプがおすすめです。カジュアルウェアのTシャツはサイズが大きく、生地も厚いため代用は避けましょう。

パンツ

スーツのパンツを単品使いする機会が多いと思いますが、スーツのパンツだけが劣化し、後日スーツとして着用できなくなる可能性があります。クールビズスタイルに着用するパンツは、夏生地で単品購入しておくのがおすすめです。

素材は、肌触りの良いウールや強度が増すポリエステルの混紡素材が人気です。堅めの着こなしでダークカラーのジャケットを羽織る場合は、パンツの色はミディアムグレーが基本です。ややカジュアルに着こなす場合は、ライトグレー、ブルー系、ベージュのチノパンもおすすめです。夏は汗をかくため、手軽に洗えるチノパンやセンタープレスが落ちにくいスラックスを選ぶと快適に過ごせます。

靴下

靴下は、クールビズであっても長めの靴下が適しているとされています。短い靴下をはいていると、かがんだ際などに足首部分が見えて、カジュアルな印象になります。通気性の良い綿素材や消臭効果のある夏向けの靴下がおすすめです。色に関しては黒やネイビーが多く、スラックスか靴の色に合わせます。

女性は夏場にストッキングを履くべきか悩むかもしれませんが、ビジネスシーンでは夏用ストッキングのを着用することがマナーです。夏場のストッキングが苦手な場合は、吸湿性に優れたサマーウールのパンツがおすすめです。着用範囲が狭い膝下ストッキングで対応でき、快適な着心地が特徴です。

ビジネスシューズといえば革靴が一般的ですが、現在はクールビズにおすすめの靴が多くあります。

革靴

ビジネスシーンやフォーマルな場所で最も適しているものは、革靴です。しかし、暑い時期の革靴は、蒸れるイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。しかし近年は夏場にも履きやすいように、湿気がこもりにくくなっている商品もあります。そのため、一年を通して快適に革靴を履くことができるでしょう。

とくに夏場は湿気を外に逃がす効果のある、上質な天然皮革の靴やゴアテックス素材のものが人気です。

パンプス

女性の場合ビジネスシューズといえばヒールのあるパンプスです。パンプスといっても千差万別で、つま先が空いているものやストラップ付きのものなどがあります。しかし営業先に失礼がないように心がけるならば、オーソドックスなものが良いでしょう。

営業の訪問先が堅めの着こなしの場合は、黒のシンプルなパンプスで、ヒールが3cmから5cmがおすすめです。高めのヒールでは6cmまでを目安にします。ヒールが無いフラットパンプスや、7センチを超えるハイヒールはカジュアルになるため避けます。

ややカジュアルな着こなしが許容される訪問先の場合は、夏らしさのあるベージュやグレージュなど明るい色も選択肢になります。近年は、スウェードもオフィスカジュアルを中心に人気がありますが、ネイビーなどのダークカラーのスウェードパンプスは高級感もあり上品なため、訪問先にも着用が可能です。

ストラップ付は、歩行が安定し疲れにくいため、移動が多い営業の女性におすすめです。華美なデザインを避け、甲や足首にストラップがあるタイプを合わせます。

サイドオープンパンプスは、パンプスの内側か外側のサイドが省略されたタイプです。サイドが開いているためムレにくく夏におすすめです。ややカジュアルな印象です。

セパレートパンプスは、つま先と踵部分が分かれており、サイド部分が省略されたパンプスです、通気性が良くサンダルのような涼しい履き心地が特徴です。やや露出が多くおしゃれな印象になるため、オフィスカジュアルや通勤などカジュアルなスタイルにおすすめです。

スニーカー

通勤に人気のスニーカーは、オフィスカジュアルであれば、そのまま社内でも着用が可能です。コーディネートが明るく軽やかになる白が、男性、女性どちらにも人気です。営業ではカジュアルになるため避けましょう。

ローファー

近年はローファーもクールビズ用の靴として利用されます。しかし、スーツに合わせる場合は、格式が低くアンバランスになるため避けます。カジュアルなジャケットパンツスタイルやオフィスカジュアルスタイルが着用の目安です。

「オーダースーツSADA」とは?

オーダースーツSADAは工場直販で、生地の仕入れから縫製までをすべてワンストップで行い、お手頃価格でフルオーダースーツをお客様にご提供しています。体型や用途に応じてお客様と一緒にスーツを作っていくため、お好みのスーツができ上がります。

また今回紹介したような、夏でも快適に過ごせるクールビズにぴったりの素材・色・形のスーツを豊富に取り揃えています。

盛夏仕立ての夏用ジャケットや通気性に優れたスラックス、ジャケットを脱いでもシルエットが綺麗なワイシャツやブラウスなどがオーダー可能です。フィット感のあるビジネススタイルには、ぜひ、型紙から作成するフルオーダーのオーダースーツSADAを検討してみてください。

ご予約はこちらから

クールビズの時期であっても、お客様からの信頼が重要になる営業担当者は、上下スーツに長袖のシャツという通常の服装を求められます。しかし吸水性や吸湿性のあるものを選び、薄手のものや軽いものを身に着けることで、涼しく過ごすことは可能です。スーツの記事はサマーウールやリネン、シャツはリネンやシルクのほかに、クールマックスという涼感素材を選ぶと良いでしょう。靴は定番の革靴でも湿気がこもりにくいものを選んだり、ビジネスシューズとして販売されているスニーカーを履いたりしてみるのもおすすめです。また、着用するシーンに合わせて色合いを調節しましょう。ビジネスシーンでは、ジャケットやスーツは色が濃色であるほど格式高い印象になります。そのため着用シーンが堅めな雰囲気の場合は、ダークネイビーやダークグレーなどの濃色がおすすめです。コーディネートに困ったことがあれば、多種多様なアイテムを取り扱っている「オーダースーツSADA」の店頭で相談してみることもおすすめです。ジャケットやスラックス単品も注文できるため、足りないアイテムをその場で注文し、シャツやネクタイもコーディネートしながら購入できます。クールビズで身に着けるアイテムを探す際には、ぜひ「オーダースーツSADA」へお越しください。

三好星良