大学の入学式ってどんな服装でいけばいいの?ふさわしいメンズスーツの着こなし教えますのアイキャッチ画像
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大学の入学式ってどんな服装でいけばいいの?ふさわしいメンズスーツの着こなし教えます

ご入学おめでとうございます!春から大学生や専門学校生になる皆さんにとって、最初のイベントとなる入学式は、人生の節目のひとつともいえる大事な式典です。式典にふさわしいメンズスーツの着こなしやルールを、この機会に身につけておきませんか?大学の入学式は、男性と女性どちらもスーツでの出席が一般的です。入学式は服装を指定されることが少なく、表向きは「服装自由」という扱いになっています。しかし、入学式はあくまで「正式な式典」です。いわゆる「TPO」を考えた、きちんとした服装が求められます。また、最初の学内行事である入学式には、多くの学生が式典向きの服装を選択しています。おしゃれをするのは入学式の後の通学からなど、イベントや状況に合わせて着こなしを楽しんでいます。また、入学式で購入したスーツは、学会での発表や成人式、就職活動、卒業式でも着用が可能です。このタイミングで汎用性の高いスーツを揃えてしまえば、その後の着用で迷うことがなく安心です。
そこで今回は、スーツマナーのプロ「オーダースーツSADA」の現役スタッフが、入学式のスーツの選び方や他のアイテムの合わせ方、選び方について解説します。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

大学の入学式にどんな服装でいけば良いのか悩んでいる方々。
まずはご進学おめでとうございます!
春から大学生となり、最初のイベントである入学式が待っていますね。

人生の節目のひとつともいえる大事な式典でふさわしいメンズスーツの着こなしとはどんなものなのでしょうか?

・大学入学式にふさわしいスーツ
・入学式スーツの選び方やコーディネート例
・小物の準備
・大学入学式のスーツはどこで買うのがおすすめか
・覚えておくべきスーツのマナー

まで詳しく解説していきます。是非ご参考にしてください。

大学の入学式、ふさわしい服装とは

大学の入学式、希望で胸が踊りますね。
そんな大事な式典にふさわしい服装とは、ずばりスーツです。

服装は自由と定めている場合や、大学、学部によって特色があるパターンも見受けられますが、基本はスーツを選択しましょう。
周りの学生もスーツを着用している方が大多数かと思われます。

TPOに合わせた、その場の雰囲気にふさわしい服装をすることが好ましいといえるでしょう。

目立つコーディネートに興味がある方は、スーツのネクタイやチーフで遊び心を加えることで自分を表現してみてはいかがでしょうか。
スーツは着こなしで全く見え方を変えてくれますよ。

なぜ入学式ではスーツがいいの?

入学式にスーツを着用したほうが良い理由はいくつかあります。まず挙げられるのは、いくら服装が自由だといっても入学式は正式な式典だということです。そのような場では、それなりの服装をするほうが場に適しています。

入学式でカジュアルな私服の人も見かけますが、かなり目立ってしまうでしょう。また、スーツは、1着持っていれば大学生活のさまざまな場面で着る機会があります。

たとえば、学生生活であれば学会における発表会がありますし、卒業式でも着ることができるでしょう。それ以外の場では、スーツ着用が必須のアルバイトなどをすることになるかもしれません。成人式でもスーツを着ることができます。

これらのことを考えても、この機会にスーツを用意しておくのがおすすめです。また、できればそのスーツは汎用性の高いものにしておいたほうが後々便利でしょう。

やっぱりスーツ!でもどんなスーツが無難?

大学の入学式が初めてのスーツという方も多いかと思います。
そんな時は、まず無難で定番のスーツを選択することをおすすめします。

無難なスーツの形はシングルタイプ、色や柄はベーシックなダークトーンで無地のタイプ。
大学の入学式だけではなく、成人式やインターン・研修・就職活動なども視野にいれて選んでもいいかもしれません。

色味の主張が強いタイプや大きなチェックや濃いストライプのスーツは個性が表現できておしゃれで素敵ではありますが、着回しはしづらいというデメリットも。

そしてどんなスーツを着用するにしても大事なポイントがサイズ感です。
スーツが初心者の方は、知識豊富な店員さんに相談しながら検討することをおすすめします。

スーツのサイズ感は重要なポイントが数多く存在し、自分ではチェックしきれない細かな決まりごとがあるのです。
せっかくのスーツ、自分のサイズにぴったりあったものを探してみましょう。

また、身長や腕の長さの問題で既製品ではサイズが合わない方も意外と多くいらっしゃいます。
既製品で合うものがなければお金をかけてお直しをするよりも、思い切ってオーダーメイドでスーツを購入することもおすすめします。
最近ではしっかりとした採寸で生地の種類も豊富なのにも関わらず、お手頃価格のブランドも増えていますよ。

スーツはどんなものを選べばいいの?

では、具体的にはどのようなスーツを選べば良いのでしょうか。就職活動の際にも使用することを考えると、色はネイビーやチャコールグレー(黒っぽいグレー)、黒にしたほうが良いでしょう。

ただし、黒というのは本来、冠婚葬祭用の色です。黒のスーツを選ぶ際には、明るめのネクタイなどで華やかさを演出することが大切です。ネイビーやチャコールグレーのスーツは、ビジネススーツの定番カラーのスーツでリクルートスーツとしても着用することができます。

体格によって似合うスーツの型も違います。細身の方ならブリティッシュスタイルのスーツが体のラインをきれいに見せることでよい印象を与えることが出来ます。

ふくよかな方はアメリカンスーツの特徴であるフロントダーツをなくしてウエストのくびれを緩くしているデザインなら体のラインを気にせず着られます。

筋肉質の方や運動経験者の方はイタリアンスタイルのVゾーンを広く取り、ウエストのくびれの位置も低めのゆったりしたデザインなら軽やかな印象を与えられます。

中に着るワイシャツもスーツの型に合わせてシャープなものや、ゆったりしたものに変えると全体がまとまります。襟の形はスタンダードなレギュラーカラーかレギュラーカラーより襟の開きが広いセミワイドカラーやワイドカラーがおすすめです。

スーツのサイズ感

スーツを選ぶ際に気をつけるべきポイントは、身体にフィットしたものを選ぶということです。
スーツは、大きすぎるとだらしなく見えてしまうので、ぴったりのサイズを選ぶようにしましょう。

自分の身体によりフィットしたスーツを購入するには、採寸が重要になります。
スーツが身体にフィットしているかどうかを見極めるポイントは、ジャケットの肩の部分です。もしも肩の部分が少し大きいと感じたり、逆に窮屈だと感じたりする場合にはサイズを変更しましょう。購入する際には必ず試着をし、試着室の鏡で着用した姿をしっかりチェックすることが大切です。

チェックする場所としては、首の後ろから背中にかけてシワができていないかどうか、袖丈、着丈、胸まわりの余裕が挙げられます。スーツの袖丈は腕を下した時にシャツの袖が、1cmから1.5cmほど見える長さがちょうど良い長さです。着丈はヒップが隠れる長さが正しいスーツの長さですが、最近はそれより少し短めが主流になりつつあります。

  • 肩幅(肩の端を2㎝ほどつまめるのが最適サイズ)
  • 袖丈(シャツの袖がジャケットの袖から1~1.5㎝出る長さ)
  • ウエスト(握りこぶし一つ分入る余裕)
  • 着丈(ヒップが少し見える程度)
  • 裾丈(パンツの裾が靴に少しかかる長さ)

スーツ購入の際は、上記の5カ所のポイントをしっかりと意識しましょう。

どんな雰囲気のスーツにしたいか考えよう

大学の入学式は人生の転機にもあたる大事なイベントのひとつです。
そんなイベントを成功させる要因のひとつとして身だしなみがありますね。

まずは自分がどんな雰囲気のスーツを着たいのか考えてみましょう。

入学式だけではなく成人式や転職活動など今後も着まわすこともできる「定番のスーツの着こなし」をしたいのか。

着回しは追及せずに、「個性的なスーツの着こなし」をしたいのか。

せっかくの式典なのでこだわって考えてみてはいかがでしょうか。

まずは色・柄を選んでみよう

では、まずはスーツの色柄から決めていきましょう。
タイプ別にご紹介していきます。

入学式の定番スーツは?

安心の定番スーツを一着持っておきたい方におすすめの選び方です。
入学式のみに関わらず就活や改まった席で着用できる定番のスーツを持っておくと、必要な時にすぐ使えるため安心です。ぜひ参考にしてみてくださいね。

【色】

定番スーツの着こなしがしたい方は、黒・グレー・ネイビーがおすすめのカラーです。

スーツは濃い色ほど格式が高く、色が明るくなるほどカジュアルな印象になります。
そのため、入学式のような式典では、濃色のスーツがおすすめです。

海外でのスーツの正式なカラーは、ネイビーとグレーです。

日本では、黒のスーツも正式な場面に着用されますが、海外では特殊な着こなしです。
このルールは入社後のビジネスマナーにも通じるため、覚えておきましょう。

入学式おすすめのカラーは?

  • ネイビー(濃紺)
  • チャコールグレー(黒に近い灰色)

ダークカラーでも、ブラウンはカジュアルな印象になるため式典では避けます。

国立はダークカラーメイン、私立、美容系専門学校などは少し明るめなど、色も校風で若干の差があります。

入学式を公式配信している学校もあるので、心配な場合は事前に動画配信サイトや学校のホームページで前年の様子を調べてみましょう。

また、黒無地のスーツは、結婚式や就職活動などに着まわすことが可能ですが、葬儀では着用を避けます。

成人式のスーツとしても着用する予定のある方は、少し明るめのネイビーやミディアムグレーに挑戦してみてもいいでしょう。

ライトグレーはカジュアルな印象になるだけでなく、ダークカラーが多い入学式では浮いてしまう可能性もあるため避ける方が多いです。

【柄】

柄は無地か、遠目に無地に見える柄が定番です。

入学式におすすめの柄は?

  • 無地
  • シャドーストライプ(織柄)
  • ピンストライプ(細いストライプ)

本来のスーツは無地が格式が高いため、式典では無地が無難です。
日本の入学式のスーツの場合は、2つの傾向があります。

1つは就活でも使える黒無地を選ぶパターンです。
入学式、インターンシップ、就活、卒業式まで、シャツやネクタイでコーディネートを変えて着こなすことが可能なため人気があります。

もう1つのパターンが、式典用の柄物です。
入学式、成人式、卒業式、入社式などに合った、おしゃれな着回しが可能なタイプです。

シャドーストライプは生地の織り方でストライプ柄を表現したものです。

光の当たる角度によって柄が見えたり目立たなくなったりするため、派手過ぎず、地味でもないシャープな柄として人気があります。
生地に光沢があるため、コーディネート次第でドレッシーな雰囲気にできることから人気があります。

ピンストライプのスーツも、控えめな細いストライプのため入学式など式典向きです。
ペンシルストライプやチョークストライプ、チェックなどは主張が強く、おしゃれではありますが、格式は少しカジュアル寄りです。

グレンチェックやマイクロチェックなどは、柄に使用されている色がダークカラーのものであれば、遠目に無地に見えるため着用されます。

さりげないおしゃれをしたい方におすすめです。

入学式の定番色・柄ベスト3

入学式で人気の色柄の組み合わせは、以下の3種類です。

  • ネイビーシャドーストライプ
    光の反射で浮き上がる生地の織柄がお洒落なシャドーストライプは、春先の入学式にも合う爽やかなネイビーが人気。
    シャドーストライプは場面を選ばないためビジネスでも基本の柄です。
  • 黒無地
    不動の人気を誇る、就職活動対応タイプの黒無地スーツ。
    黒は無彩色であるため、コーディネート次第で雰囲気も変わります。
    グレーのオッドベスト(単品販売されているベスト)を合わせれば、華やかな成人式スタイルにも変えられます。
  • 黒のシャドーストライプ
    毅然とした印象の黒のシャドーストライプスーツ。
    日本のビジネスシーンで使用される黒のスーツは、大半がシャドーストライプかピンストライプです。
    着回し力抜群で、成人式や結婚式にも人気です。

個性的なスーツの着こなしがしたい方

入学式はお祝いの式典です。
大学や専門学校側は、スーツの着こなしを学生の自主性にゆだねている場合が多く、入学式に、「この色は絶対ダメ」などの指定はあまりありません。

ただ、専門学校の場合は大学よりも就職活動を開始するタイミングが早いため、就活用スーツが指定されているケースもあります。
入学式に関する通知には目を通しておきましょう。

ここからは、学校の指定がなく、定番とは違う個性的なスーツの着こなしがしたい方におすすめの色柄を紹介します。

既に定番のスーツをお持ちの方や普段からスーツを着慣れている方、今後もカジュアルシーンなどでもスーツの着用予定がある方におすすめします。

【色】

色味はライトグレーや明るいネイビー、茶色やベージュなどに挑戦してみてはいかがでしょうか。季節が春ということもあり軽やかな印象を与えてくれますよ。

また、茶やベージュ系のスーツを選択する時は、形にもこだわることもおすすめします。
茶系の色味は貫禄のある渋い色味なので、スーツの形もシングルボタンよりもダブルボタンの方が相性が良いこともありますよ。

スーツの主張が強い分、シャツは白・ネクタイはスーツと同系色など、主張の強くない色味や柄を選ぶことでバランスがとれてまとまりがよくなるでしょう。

【柄】

大きめのチェックやペンシルストライプのスーツを選択することで個性的な着こなしを叶えてくれるでしょう。
伝統的なグレンチェックもクラシカルな雰囲気になります。
また織り方で柄を表現しているタイプの柄もあるので、実際にお店で生地を見てみてくださいね。

海外ブランドの生地は非常に存在感があり、派手な柄も上品に見える一流のセンスが魅力です。

スーツに柄が入っている場合は、シャツやネクタイは無地のものを選ぶか同じ大きさの柄物を選ぶことでまとまりやすいですよ。
強い色味のものよりは淡い色味のものに抑えておくのがベストでしょう。

黒無地のスーツは喪服として使えるの?

非常にお問合せの多い質問の1つですが、入学式に購入した黒無地のスーツは喪服としては使えません。

葬儀で着用する喪服と黒無地のスーツは別物です。喪服の黒は「漆黒」と呼ばれ、スーツよりも本当の黒に近く、生地もビジネス用とは異なります。
高級感のある格式高い喪服と通常のスーツを並べると、色や生地の織り目で、違いがすぐに分かります。
格式も1つ低くなるため、スーツを葬儀で着用することは極力避けましょう。

体重の増減が多い方は要注意!

体重が変わりやすい方は、スーツのサイズが変わる可能性があるため、着回しには注意が必要です。
就活の時にはサイズが変わってしまい着られなくなってしまうケースもよく見られます。
体重が変わりやすい方は、就活には就活時のサイズでスーツを作ると割り切って、入学式は、おしゃれなスーツを作るという選択もあります。

ワンランク上を目指すなら生地を知る

生地選びにおける知識

Super

ウールの繊維の細さを表します。80〜250の18段階で分けられ、数字が大きければ細くなります。Super110’sのように表記します。細ければ滑らかでしなやかな生地になりますが強度は落ちていきます。100〜140がビジネスシーンや一般用途向けの目安で、150以上は特別なシーン向けになります。

番手

繊維を撚りにかけたものが糸になり、この糸の太さを表すものです。重さ1kgの糸は何メートルになるかが番手の数字です。例えば1kgの糸が50メートルになれば50番手です。つまり数字が上がれば糸が細いということになります。Superは糸の原料の繊維、番手は糸に対して使います。

梳毛と紡毛

梳毛(そもう)はくしけずった糸のことを言います。髪の毛で例えると、クシでとかすことで余計な埃や塵が取り除かれ、毛並みも揃い、指通りが滑らかになる状態です。一方紡毛はこの工程がないため、起毛感を表現できます。基本は梳毛のほうがフォーマルさが上のため、まずは梳毛で検討しておいたほうが良いでしょう。

単糸と双糸

原料となる繊維を引き伸ばしながら撚りをかけて一本の長い糸にすることを紡績といい、出来上がった糸は単糸と呼びます。一方、単糸を2本撚り合わせたものを双糸と呼びます。細い単糸も双糸にすることで強度が増します。例えばSuperの滑らかさを活かしつつ耐久性を上げた生地が実現可能です。

目付

150cm×1mあたりの生地の重さを表し、数値が大きければ厚みのある生地になります。ウールの春夏用は240g前後が目安と言われています。もちろん素材が変われば目安も変わります。

ミルとマーチャント

オーダーメイドでは生地のブランドも選ぶことができます。生地のブランドには2種類あることをご存知ですか?「ミル」と「マーチャント」です。

ミルは独自の生地を開発し、一貫生産の織物工場を持つ自社ブランドのことです。

一方、マーチャントは素材を仕入れてミルに持ち込んで生産してもらう卸商社ブランドです。出来上がった生地を各アパレルブランドやテーラーに卸売りをするのです。

バランスの良いミル

一貫生産のためコストを抑えられるのはミルです。原毛を調達するところから完成まですべて自社で行います。定番柄や色のバリエーションが豊かであり品質も保たれていることから、コストパフォーマンスを重視するならミルのブランドを選んでみてください。

トレンディーなマーチャント

ミルと異なり中間マージンが載るため、ミルと比べると価格が高めの設定です。しかしながらトレンドをいち早く取り入れるネットワークに強みがあること、あるいはトレンドをつくり出すこともあるため、オシャレを追求するならマーチャントのブランドを選んでみてください。

おすすめのミルのブランド

ゼニア

世界最高峰とも呼ばれているイタリア・ミラノのブランドです。素材の調達に抜け目がありません。各国から厳選した上質なもののみを使用することで、なめらかさ、ハリ、色艶が高級感の溢れる一品に仕上がります。

100年近くロングヒットを続けているエレクタは特にしなやかで着用者の動きに合わせフィットしやすく、メンテが比較的楽なことから初心者におすすめできる汎用性の高い生地です。

クールエフェクトは色の濃い夏用スーツを着用したとき、太陽光を反射して衣服内に熱がこもらないようにした機能性重視の生地です。

TRAVELLERは一日ハンガーにかけておくだけでシワがなくなるとも言われビジネスマンに人気な生地です。

カノニコ

イタリア・ビエラのブランドです。年間800万mの服地を生産する創業1663年の最も歴史の長い老舗ブランドのひとつ。イタリアらしい軽さと滑らかさに優れており、高級ウール生地の中では比較的安価で初心者でも手が届きやすい部類に入ります。

実用性が高く人気な生地はペレニアル。圧倒的なシワ回復力はビジネスマンからの評価が高いです。

そして夏用の生地として人気なのがトロピカル。平織りに強撚糸を使うことにより、通気性とハリが格段に向上しました。

ロロ・ピアーナ

1936年創業のイタリアのブランドです。最先端技術を駆使したことで、特殊獣毛生地が得意になり、ペルー政府のお墨付きでビキューナの取り扱いを認められています。

オールシーズン用の生地としてフォーシーズンズがあります。ニュージーランド産のメリノウールSuper130’sを使用した滑らかな肌触りと高いストレッチ性が特徴です。ただし、日本では多湿な夏場を除き、春秋冬のスリーシーズン用としています。

夏用生地としてはウールにシルクと麻を混紡したサマータイムがあります。シルク、麻、ベースのウールがそれぞれ光沢感、通気性、防シワ性に一役買っているバランスの取れた生地です。

ビジネスシーンに適したタスマニアンはSuper150’sの高級感、吸湿性と耐久性に優れた人気の生地です。

レダ

自動化、環境への取り組みなどはいち早く対応しており、コスパの良さやレダの最先端技術には目を見張るものがあります。またトレンドを掴むのが得意なので、トレンディーにきこなしたい方にはおすすめのブランドです。

代表的な春夏生地にアイスセンスがあります。赤外線の吸収を抑えることで熱をこもりにくくしています。ダークカラーのスーツにはありがたい生地です。

もうひとつ春夏生地として人気なのがアットです。通気性とハリを高めるために強撚糸を使っています。ビジネスシーンで活躍すること間違いなしの撥水加工、防シワ性、高いストレッチ性を兼ね備えた生地になっています。

最高級を目指すならマイヨール150’sはいかがでしょうか。Super150’sの繊維を使用し高級感のあるやわらかさに仕上げています。品質は高いのにコスパがいい、レダの得意とする生地のひとつです。

ジョンフォスター

イタリア生地ほど柔らかくなく、イギリス生地ほど硬くない絶妙な肌触りのよい生地に仕上げています。技術的にこのバランスをとることが難しい割に高いコストパフォーマンスを実現しています。そしてブリティッシュスタイルの特徴でもある「耐久性の高さ」「クラッシック感」「真面目さ」を残しつつ現代にマッチしたものとして日々進化をとげています。

ジョンフォスターの代表する生地と言えばなんと言ってもウーステッドウールです。梳毛生地と呼ばれ、丁寧にくしけずることで表面が極めて滑らかな触り心地に仕上がります。イギリス生地とイタリア生地のいいとこ取りで、まさにジョンフォスターの代名詞とも言える生地です。

他に希少性の高い生地としてエスコリアルがあります。これはミニチュアシープという希少種の原毛を使用しています。ジョンフォスターを含む6社しか扱っていません。

チェルッティ1881

イタリア・ビエラ生まれで、これぞイタリア生地といった高級感あふれる美しさと光沢が魅力のオリジナリティに富んだラインナップが揃っています。

ウィンテリッシモはSuper110’sの繊維を使用し、シワになりにくくビジネスシーンでは定番で扱いやすい生地になっています。またアイ・トラベルもビジネスシーンに活躍できるタフな生地です。こちらは強撚糸を使用しているためハリとコシのある仕上がりになっています。

春夏用ではクールエレガンスをおすすめします。高級ウール感を味わえながらも、紫外線から守る機能性に優れた生地です。

テイラー&ロッヂ

1883年イギリスのハダースフィールドで創業しました。生産効率を上げるために高速織機がこぞって使われている中、あえて低速織機を使い、丁寧に高品質な生地をつくっています。ブリティッシュスタイルの特徴であるハリ・コシ・弾力性は世界中のアパレルブランドから需要があります。

ラムズゴールデンベールはメリノ羊の特別な極細のウール繊維を使用した生地で、肌触りはまるでカシミヤ。ストレッチ性と美しい光沢が一層ワンランク上へいざないます。

おすすめのマーチャントのブランド

ドーメル

ジュールズ・ドーメル氏によって1842年に設立されました。イギリスの生地をフランスへ輸入するビジネスだったものが今では世界中に供給できるほどの販路を拡げた老舗マーチャントブランドです。

売れ筋のアマデウスは華やかなイギリス生地で、経糸と緯糸に双系を使用することでハリの強さを発揮しています。シルクなど他の繊維を混紡し、四季に対応できるよう柔軟な展開をしている汎用性の高い生地です。

ミスティックは日本の高温多湿な気候に対応できる春夏向けの生地です。光沢とシワ回復力に秀でており、モヘアのサラッとした着用感がおすすめできるポイントです。

スキャバル

ベルギーで設立された世界で販売数トップクラスのマーチャントです。とくに最先端トレンドに敏感で、毎年トレンディーな新作を発表しており一歩先をいっています。コストよりも品質重視です。

ザ・ロイヤルはその名のとおり、王室をイメージする光沢感が売りです。しかし派手さはなく落ち着いた雰囲気をまとうことができるのでコーディネートがしやすい生地となっています。

ドラッパーズ

イタリア・ボローニャのカラフルな色柄を得意としています。実はドラッパーズの生地はカノニコで織られているんです。

ドラッパーズを代表する生地のアライバルはSuper110’sの繊維を使用したオールシーズン生地です。色柄も豊富でビジネスシーンだけでなくパーティーシーンにも対応可能です。

ブラゾン150’sは名前に入っているとおりSuper150’sの繊維を使用し、その原料は高品質なタスマニアンウールです。創業当時からあったこの生地は今ではハイグレードな生地としてラインナップされています。

ホーランド&シェリー

ロンドンのマーチャントで、色柄を毎年3,000パターンも用意しており、特殊獣毛のビキューナやカシミヤを取り扱っています。

ターゲットは定番生地のひとつで、ビジネスシーンに活躍できると人気な理由は高い防シワ性と高耐久性にあります。無地も選択できるのでコーディネートしやすい点も評価されています。

ゴーストウィックはシドニー北西の地域で飼育される羊から全体の10%という希少性の高いSuper170’sを使った生地です。ウルトラファインに分類され、その肌触りはカシミヤ級です。オールシーズンに対応しています。

ハリソンズ・オブ・エジンバラ

1863年創業、イギリスらしさを全面に出したしっかりした生地を扱っています。しっかりした分、テーラーにとっては仕立てのしやすい生地として好評です。

リーエージェンシーとフロンティアはスリーシーズン対応の生地です。フロンティアのほうが厚みとハリがあり、シワ回復性が高くビジネス向けです。

プルミエクリュはSuper100’sを使ったイタリア生地の柔らかさを取り入れたバランスの取れた生地です。またこれをグレードアップさせたものがクリュクラッセです。こちらはSuper120’sを使用し吸湿性とストレッチ性が向上しています。

ウール&ポリエステルの選択もあり

スーツで重要な「光沢」「ハリ」「しなやかさ」を網羅できるのがウール素材です。ところがウールは、羊毛で高級な分、お手入れに気を配る必要があります。現代では化学素材の進歩によりポリエステルなどで代用していることが多いですが、ポリエステルではどうしてもウールの完全再現は難しくなります。そこで、考案されたのが、ウールとポリエステルの混合素材です。ポリエステルの通気性・耐久性の良さとウールの光沢感・なめらかさを活かせるいいとこどりの生地も実現しており、コスパが良いとこちらも人気になっています。

合わせたいシャツとネクタイの組み合わせ

スーツだけではなく、シャツとネクタイの色や柄の合わせにもこだわりましょう。
黒やグレー・ネイビーは比較的合わせやすい色味なので一度法則を覚えてしまえば今後も役立ちますよ。

コーディネートのコツ

入学式のある4月は、気温も上がり春の陽気。
シーズンに合わせた爽やかなコーディネートもおすすめです。

⚫︎シャツ

レギュラーカラーかワイドカラーの白が正式です。
入学式のスーツは流行りの細身スーツを選ぶ方が多いため、シャツも襟の長さが短めのショートポイントを選びます。

ボタンダウンシャツは、カジュアル寄りであるため避けましょう。

シャツで目立ちたい方には、ピンホールシャツやスナップダウンがおすすめです。
少し大人っぽい雰囲気になるビジネススーツのトレンドです。

ピンホールシャツは襟に金属のピンを使用して、ネクタイの結び目を上げ、胸元を立体的に見せます。

スナップダウンは、襟先の裏側にスナップがついており、襟先を固定することで、胸元をタイトに見せます。

どちらのシャツも、結び目が小さいプレーンノットでネクタイを合わせます。

⚫︎ネクタイにおすすめの色

フレッシュさが魅力である入学式におすすめなのがブルー系です。一口にブルー系といっても、色の濃淡によって大きく印象も変わってきます。水色に近い薄い色合いは、特に若々しさや爽やかな印象になりますし、濃い色味であれば、落ち着いた誠実な印象に変わります。自分の好みの色合いを選びましょう。

また、2024年のトレンドカラーは「ピーチ・ファズ」です。これはPANTONE社が毎年発表しているカラーで正式名称は「PANTONE 13-1023 TCX」。桃色に少しオレンジを混ぜたようなあたたかく心地よい色です。

ブルー系以外であれば、ボルドーやピンクも人気の色ですから、ここはぜひトレンドカラーのやわらかいピンクを選んでみませんか?入学式のサクラをイメージさせてくれるピンクですし、ブルー系はほとんどのスーツの色味に合うので、初心者でも選びやすくおすすめです。

⚫︎ネクタイにおすすめの柄

ストライプが最も王道で、フレッシュさを更に引き立ててくれます。ストライプの幅や線の太さにより印象は変わってきます。あまり柄の印象が強くなりすぎるのが嫌だという方は、細めの線で細かなストライプを選べば、柄がうるさくなることなく、シンプルに付けることができます。ストライプの色は二色くらいで押さえておくと、派手に見えることがありません。

また、ストライプに続いてドットも人気の柄です。ストライプより少しカジュアルな印象になりますが、おしゃれで若々しさを印象付けてくれます。ドットの大きさが大きくなるほど、柄のインパクトが強くなるので、基本的には1mmから2mm程度のドットを使用したフォーマルな柄が無難です。

ネクタイやシャツでおしゃれを楽しもう!

汎用性の高い無地のスーツを選ぶと、どうしても少し地味になりがちです。せっかくの入学式なのだからもっとおしゃれを楽しみたいという人は、シャツやネクタイに気を配りましょう。

男性のコーディネートの場合には、スーツとシャツは無地でネクタイを柄物にするという方法と、スーツとネクタイを無地にして、シャツを柄物にするなどの方法があります。
コーディネートには、無地のアイテムを1つか2つ、効果的に取り入れましょう。

スーツの着こなし方で大切なのはバランスです。
スーツの襟から見えるVゾーンを意識してシャツとネクタイを組み合わせるとおしゃれ度が上がります。同系色、対象色のシャツやネクタイを組み合わせるとおしゃれの幅が広がります。

ダークネイビーのスーツに薄いブルーのシャツを合わせてネクタイにはシャツより濃いブルーのドット柄のネクタイを合わせるとさわやかなコーディネートになります。

ネイビーのスーツにシャドウストライプの白シャツ、ネクタイに対象色であるオレンジの小紋柄ネクタイを合わせると顔回りが明るい印象になります。

ダークグレースーツに同系色のシャツとネクタイを合わせるとファッション性の高いスタイルに仕上げられます。

ネクタイを買うならネット通販と量販店のどっちがいい?

ネット通販

ネット通販の最大のメリットは、手軽さです。自宅にいながら、簡単にすぐに好みのものを手に入れることができるのは何よりも手軽です。また、ネットではリーズナブルなものも多いですし、またブランドなどをまたいで好みのものを選んでいくことができるので、店舗をいくつも回って選ぶような手間を省けるのも魅力です。

しかしながら、ネクタイの質感や色味は想像と違うというケースも出てきます。撮影の光の入り方により、色の印象は変わってきますし、特に質感や厚みに関しては実際に目に触ってみないと想像と違ったということもあり得るでしょう。ネット通販の場合は、その点がデメリットといえます。

紳士服専門店

スーツを取り扱う専門店では、スーツと合わせてネクタイのコーディネートも一緒に考えてくれるので、トータルコーディネートができるという点が魅力です。特に、初めてのスーツ購入であれば、どんなものがよいのかと選ぶのに迷うケースも多いかと思います。店員さんと一緒に自分の好みと入学式の場に合わせたものを選ぶことができるのはとても安心感があるといえます。

オーダースーツ店

オーダースーツを作る際に、ネクタイやシャツを同時購入する方法もおすすめです。

スーツに、手持ちのシャツやネクタイをコーディネートする楽しみもありますが、新しいスーツのためのシャツとネクタイを選ぶ楽しさも、ぜひ体験してみてください。

新しいスーツに映える色を合わせながら選べるため、コーディネートの完成度が高くなります。

また、スーツだけでなくネクタイやシャツにも毎年流行があるため、同時購入で最新のトレンドを常にコーディネートに取り入れられます。

今年の流行色、今年の人気柄など、店舗ならではの情報を店頭で聞くチャンスでもあります。

スーツの肝であるネクタイの結び方

ネクタイには複数の結び方があるのをご存じでしょうか?
今回は最もポピュラーな結び方である「プレーンノット」についてご紹介していきます。

プレーンノットは多くのビジネスマンが使用している結び方です。
また、トレンドのタイトな胸元を演出できる結び方でもあります。

  1. ネクタイの太いほうを左に、細いほうを右にしてシャツの襟の中にかけます。
  2. 太いほうを細いほうのうえで交差させます。
  3. 太いほうを、細いほうの下側に通して左身側に持ってきます。
  4. 太いほうをもう一度反対側に交差させます。
  5. 太いほうを首周りのループにしたから通します。
  6. 手前のループに太いほうを通し、下に引っ張ります。
  7. 結び目を締めて、形を整えます。

ネクタイの結び方にはいくつかのコツがあります。

まず一つ目が、「ディンプルを作る」ということです。ディンプルとは、結び目の下のくぼみのことであり、これがあることで立体感を出すことができます。

二つ目に、「ネクタイの長さに注意する」ということです。ネクタイの長さは、ベルトにかかるくらいがちょうど良いとされています。

長すぎると、ジャケットからはみ出してしまいますし、短すぎると、ジャケットを脱いだ時に全体のバランスが悪くどちらにしても格好悪い印象になってしまいます。

何度か結ぶ練習をすれば、長さを合わせるコツもつかめてくるので、挑戦してみましょう。

三つ目に、「シャツの襟部分にも注意する」ということです。ネクタイがしっかりとシャツの襟下に収まらずに、はみ出ているとだらしない印象になってしまいます。

襟を立ててネクタイを結び、結んだ後に襟を折る際に、はみ出ていないかチェックしましょう。シャツの第一ボタンとネクタイの結び目の間に隙間ができないようにすることも大切です。

入学式スーツのコーディネート例

ブラックスーツ

ブラックスーツの場合、真面目な印象を与えることができるのであまり色を多く使わずにシンプルに着こなすのがポイントです。モノトーンで合わせると大人な印象を表現できます。

【白シャツ × グレーorブルー系のネクタイ】

白シャツ×グレーまたはブルー系のネクタイの合わせが映えます。

ブラックスーツは色味のあるシャツよりも、バシッと白で決めた方が格好がいいですよ。
ネクタイはお祝い事のイメージが強いグレーやスタイリッシュな印象を与えてくれるブルー系がおすすめです。
光沢感のあるものを選ぶことで軽やかな雰囲気を演出できますよ。

【白ワイシャツ×ボルドー系ネクタイ】

こちらはボルドーのネクタイをしっかりと際立たせるためのコーディネートといえます。シンプルな黒のスーツにボルドーを合わせることでしっかりと引き立ちますし、土台の白シャツで、よりネクタイのインパクトが強くなります。
原色に近い赤いネクタイをスーツスタイルに合わせることは少なく、赤系の色ではボルドー(赤紫)、エンジ(黒っぽい赤)など暗めの色が定番です。

グレースーツ

グレースーツは、落ち着いた大人な印象を与えることができます。入学式で着る方はそこまで多くはありませんが、大人な印象を表現したい方にはおすすめのスーツです。

【白シャツorブルー系シャツ × ブルー系のネクタイ】

白シャツまたはブルー系のシャツにブルー系のネクタイがグレースーツの定番のスタイルといえます。

シャツの柄は薄いブルーの細かいストライプなども知的な印象を与えてくれますよ。
ネクタイの柄はドットなどを選んでもフレッシュさを演出できるでしょう。

【淡いピンクシャツ × ボルドー・ピンク系のネクタイ】

グレーのスーツとピンク系の色味は実は相性がいいんです。
少し上級者向けの合わせにはなりますが、挑戦してみてはいかがでしょうか。
普段の雰囲気とは違う自分を楽しめること間違いないですよ。

ネイビースーツ

ネイビースーツは、誠実さや爽やかな印象を与えることができるので、他の方と差をつけて華やかに見せたいという方にはぴったりです。どんなシャツやネクタイにも合わせやすいので、人気のカラーとなっています。

【白シャツorブルーシャツ × ブルー系のネクタイ】

白シャツ×ブルー系のネクタイまたは、ブルーシャツ×ブルー系のネクタイがおすすめです。

爽やかさが広がるフレッシュさを全面に出したコーディネートです。清潔感があり、万人に受ける王道のコーディネートといえます。

ネイビーのスーツはスタイリッシュで清潔感のある印象を与えてくれるカラーなのでとことん突き詰めていきましょう。
ネイビーの無地柄のスーツを着用する場合は幅の太いレジメンタルやドットなど柄の主張が強いものを選択して、カラーはまとめてアクセントをつけるのが素敵です。

全て同系色でそろえているので、選びやすさもありますし、少し先の話になりますが、就活の際にも使い勝手がよいのでおすすめです。

【ラベンダーシャツ×ネイビーネクタイ】

上品で明るい印象になる、淡いラベンダーカラーのシャツに、爽やかな白いストライプの入ったネイビーネクタイを合わせます。
ラベンダーは白に近い薄い色がおすすめです。

着回しを考えるなら若々しさやフレッシュさを

入学式だけではなく、今後もスーツを着用する機会はどんどん増えていくと思います。
そんな時、着回しも考えるのであればベーシックなスタイルのスーツを選択することをおすすめします。

近年クラシック回帰のトレンドもあり、ダブルのスーツやダブル仕上げのパンツ、ツータックのパンツのスタイルのスーツも人気がでてきています。

そこまでマナーやルールが厳しくない入学式やカジュアルシーンなどで着用する分には問題ありませんが、結婚式や就職活動で着用することを考えると年齢に見合ったフレッシュなものを選択することがベストです。

形はシングルボタン・細身でスマートなスタイルのタイプを購入することをおすすめします。
しかしスーツは何よりサイズがあっていることが重要です。
知識のある店員さんに相談して自分の体にぴったりあったスーツを実現させましょう。

いつまでに準備する?アイテムの購入も忘れずに

スーツはいつまでに準備をすることが好ましいでしょうか?

スーツの購入は入学式直前で間に合う?

スーツの用意は早めがおすすめです。

基本的にはスーツの新作は、スーツの需要が高まる1月末〜2月にかけて販売されるのが一般的です。新作のスーツをチェックしたい場合はその時期に足を運んでみるのがいいでしょう。

入学式などのイベントは前から日程が決まっていることが多いので遅くても2、3ヶ月前あたりからは準備を始めましょう。

しかし、1月末〜2月の時期は大学の一般入試が続いている場合もあります。進学先が決まらないと、スーツを選ぶ余裕がないという方も多いので、そういった場合は、大学の進学が決定した3月上旬頃、つまり一般的な混雑が過ぎた後でも問題ありません。

ただ、既製服のスーツには裾上げや、大きなお直しがある場合も考えられます。お直しをしていたら間に合わなかったという事態を避けるためにも、やはり1月末頃から余裕を持って探していくほうがいいでしょう。

オーダースーツを注文する場合は、完成したスーツが手元に届くまで一ヶ月前後かかることが一般的です。注文が集中し混雑する2月、3月は納期が長くなるケースもあります。

イベントシーズンに合わせて皆がスーツを購入する為、人気のスーツ生地は在庫が無くなってしまうことも。
流行の生地や人気の生地が理想の場合は、早めに準備することをおすすめします。

また、スーツには小物アイテムが欠かせません。スーツの色柄が決まったらこちらも早めに準備を整えましょう。

入学式などの式典で使う一足目の靴は、カラーを黒で選択しましょう。

スーツスタイルでは、黒い紐靴が正式です。
ブラウンを選ぶ場合は、黒っぽく見えるダークブラウンが無難です。

靴はデザインで格式が変わります。
つま先に何も飾りが無いプレーントゥか、横に線が入っているストレートチップを選びましょう。
この2つは同格で、就活にも使えます。
使用しなくても経年劣化する合成皮革は避け、本革を用意すれば2年後の就活も安心です。

ローファーなどのスリッポンタイプはカジュアルな印象になるためスーツスタイルでは避けます。
内羽根式(紐を通す部分が靴本体に密着しているタイプ)の紐靴は、もっとも格式が高いデザインです。

履き心地も確認しましょう。
自分の足に合っていないものを選んでしまうと辛い思いをすることになります。

ベルト

黒のピンバックル(ピンをベルトの穴に通して固定するタイプ)が正式です。

また、靴とベルトは同じ色で揃えることが鉄則ですよ。
ダークブラウンの靴であれば、ダークブラウンの色が似ているベルトを合わせます。
見落としがちな靴やベルトですが、スーツスタイルを格上げする大事なアイテムのひとつです。

ポケットチーフ

スーツの胸元を華やかにする方法として人気なのが、ポケットチーフです。
ポケットチーフとはジャケットの胸ポケットに挿す、装飾用の四角い布のことです。
汗や手を拭くことを目的とする、一般的にハンカチ(ハンカチーフ)として販売されている物とは別物です。
素材は、ポケットチーフ(チーフ)は薄く柔らかなシルクやリネン(麻)、ハンカチは厚みのあるコットンのため、ハンカチをポケットチーフとして式典に使用することは避けます。

入学式にポケットチーフは必要なのか気になる方も多いのではないでしょうか?
ポケットチーフは装飾品の1つです。
胸ポケットはポケットチーフを入れるためのポケットのため、本来はポケットチーフを入れます。

しかし、日本ではそれほどポケットチーフが浸透していないため、入れなければならないという風潮はありません。ポケットチーフを入れる、入れないは自由です。

ポケットチーフを入れる場合は、式典の場なので色味は白やネクタイと同系色のものを選びます。
折り方は、TVフォールドという初心者でも扱いやすく、清潔感のある印象を与えてくれる方法がおすすめです。
ポケットの幅に合わせて四角くたたみ、1㎝程度ポケットから出します。
白いチーフでアクセントをつけると、思いのほかスーツスタイルがまとまります。
ぜひ、コーディネートを店員さんに聞いてみてくださいね。

靴下

足元からちらっと見える靴下にもこだわりましょう。
靴下はそこまで高価なものではないので、新品を用意しておくことをおすすめします。

入学式の靴下の色は、スーツか靴の色に合わせます。
白い靴下や明るい色は避け、黒やネイビーを選びましょう。

スーツスタイルでは肌を見せないようにする決まりもあるため、椅子に座ったときに肌が見えない長さが必要です。スニーカー用の短い靴下は避けましょう。
ふくらはぎまであるビジネス用のロングホーズの靴下を選びます。

講堂での入学式は靴ですが、会場によってはスリッパになる機会もあるかもしれません。
上履き持参の指定などがないかもチェックして、足元まで気を抜かないようにしましょうね。

鞄にも気を配ろう

就職活動の際にも使用する場合は、A4サイズの書類が入る自立型のビジネスバッグ(ブリーフケース)が無難です。

最近はビジネスマンもリュックサックを持っている人を見かけることが増えていることから革製のリュックサックでも大丈夫です。

ビジネスリュックでスーツスタイルに合うシンプルデザインは、通学でも使えます。
カジュアルすぎるスポーティなリュックやトートバッグは、スーツスタイルと合わせるとアンバランスな印象になるため避けましょう。

スプリングコート

東京よりも北の地域での入学式は、まだ寒い場合もあります。
天候や平均気温を考慮して、コートを用意しておくと安心です。
通学でも使いやすいステンカラーやチェスターコートなどがおすすめです。
就活まで着用する予定がある場合は、黒のステンカラーなどを購入しておきましょう。

大学入学式のスーツはどこで買う?

スーツを購入する際には、量販店で既製品を購入するという方法と、オーダースーツ専門店で自分に合ったものを仕立てるという方法があります。

既製品の場合には、金額を抑えてある程度決まったパターンの中から選択できるため、スーツ初心者の方やあまり細かいこだわり等がないという方には使い勝手がよいと言えるでしょう。
また、裾上げだけの場合は、時間がかからず、すぐに受け取れる点もメリットです。

一方、オーダースーツの場合には、自分の好みに合ったデザインや生地、ボタンなどを選択し仕立て上げるという楽しさがあります。時間はかかりますが、自分だけの理想のデザインで作ることができるため、スーツの満足度も上がります。

また、オーダースーツの最も大きなメリットは、体型に合ったサイズ感でスーツが作れることです。

英国の仕立て服として誕生したスーツには、正式な着こなしをするためのサイズ感の決まりがあります。

袖丈、着丈、パンツの裾丈は、伝統的な長さからトレンドの長さまで複数のパターンがあります。

このような決まりをクリアするために個人の体型に合わせて仕立てる必要があり、既製服の店舗でも、裾だけは仕上げずに販売されているのです。

流行のスーツであっても、裾丈がクラシックな長さになっていると、見た目がおしゃれに見えなくなってしまう点がスーツのフィッティングの難しさです。

スーツを正式に着こなしたい、トレンドのサイズ感で着こなしたいという要望がある場合は、スタッフに伝えましょう。

スーツは要望によって、適正なサイズ感やスタッフの提案内容が変わります。

さらに、スーツの流行は襟の幅やウエストの絞り、合わせるネクタイの幅や柄、シャツの襟型、色や生地の質感などが総合的に変化します。スーツは、全体の統一感を重視するファッションです。

オーダースーツは時間がかかりますが、トレンドや要望を反映した価値あるスーツが出来上がります。また、自分の好みと体型に合ったオーダースーツは長く着続けられるというメリットもあります。

興味を持った方は是非、オーダースーツを仕立てることも検討してみてください。

スポーツマン体型の方はオーダーがおすすめ

スポーツ経験者やふくよかな方は、スーツの量販店ではサイズ合わせが難しいことがあります。スポーツ経験者は、上半身もしくは下半身が発達しているためジャケットとパンツのサイズが違うことが良くあります。

既製服では上下セット販売になるのでサイズの合わないスーツを、大幅に修正して購入しなければなりません。しかし、オーダースーツなら細かく採寸を行いオリジナルのスーツを仕立てられるので、修正代金が不要でフィット感のあるスーツが仕上がります。

オーダースーツをネット注文

初めてスーツを作る際は、一度来店して採寸が必要ですが、2回目以降はネットで注文が完結できます。

スマートフォンやタブレット、パソコンから購入できるため、忙しい場合にも安心です。

入学後に、急遽インターンシップや就活でスーツが必要になった場合も、店舗へ行く時間が不要になります。

ちょっとした隙間時間で生地を選んだり、ボタンや裏地を選び、前回と同様のサイズで注文が可能なため、非常に便利です。

オーダースーツSADAでネット注文する方法は?

オーダースーツSADAの公式ページを開いて下にスクロールしていくと「商品一覧へ」という項目が出てくるのでタップします。

まず生地ブランドを選びます。

生地のブランドが価格順に表示されているので購入する生地名「注文する」をタップして確定します。

次に生地選択画面が表示されるため、生地の柄を選択します。

柄を選んだらフロント釦を押します。
フロント釦の選択画面が表示されるので、お好みのフロント釦を選択します。
襟の型、腰ポケット、ベントと続きます。

ベントとは、ジャケットの後ろ身頃後身ごろの裾に入ったスリットのことです。
スリットの位置によりセンターベントとサイドベンツに分かれます。センターベンツよりサイドベンツの方が動きやすいデザインになっています。ヒップ周りの大きい方はサイドベンツが向いています。

ベントが決まったらフロントカットを選択します。
フロントカットとはジャケットの前裾部分のことです。

前から見たときフロントカットの空きが広いとスタイリッシュに見えます。

フロントカットの次は袖釦、裏仕様、タックと続きます。

裏仕様は秋冬用なら総裏、春夏用なら背抜きを選択するなど用途によって使い分けましょう。

続いてパンツの形に移り、タックの種類を選びます。

タックとはパンツの前身の生地を折り込み、ウエスト部分から下に向けて入れたひだのことになります。
タックの次は脇ポケット、裾口、ヒップポケットまで選びます。
釦の種類と裏地を選びます。釦種類はレギュラー釦のほか有料のものがあります。

裏地まで選んだらオプション選択をタップしてオプション一覧を開きます。

スペアパンツやステッチ、ボタンホール色糸なども有料オプションも追加で選択ができます。パンツオプションの「PP加工」と「股ずれ防止シック」は、追加しておくとパンツの痛みが軽減され長持ちします。

すべて選択し終わったら採寸方法を4つの中から選択します。

  • 店舗で採寸→ネット注文後に指定の店舗で採寸する
  • 前回のサイズをもとに作る→店舗で採寸したサイズで作る
  • 自分で寸法を指定する→自分で採寸してサイズを入力する(自己採寸によるサイズ違いの返品、返金はいかなる場合でも受け付けていない)
  • サンプルスーツを送る→手持ちのスーツを輸送して採寸してもらう(採寸終わり次第、速やかに返却します。)

選択した生地とオプションに誤りがなければ「購入手続きへ」をタップして購入手続きに移ります。

購入手続きが完了したらお客様情報を入力して完了です。

時間を気にせずゆっくり選べるので時間のない方でも利用できて便利です。

スーツを楽しもう

スーツの決まりやおすすめの柄など細かなことをお話しましたが、スーツは基本を抑えてしまえばどんどん選ぶことや着ることが楽しくなりますよ。

まだスーツを着用する回数が少ない方も、今後どんどん着用する回数が増えてくると思います。

あまり目立ち過ぎないことも大切!

せっかくの入学式なのだからおしゃれを楽しみたいという人も多いでしょうが、実際には多くの新入生が就活生のような格好をしています。あまり周囲とかけ離れた格好をしてしまうと浮いてしまいますし、入学式後に周りの学生たちと溶け込みにくくなってしまうかもしれません。

多くの大学では、ホームページなどで入学式の様子や写真を掲載しています。そういったものを参考にし、実際の入学式の様子や雰囲気がどんなものなのかを調べておくと安心です。入学式は新しく始まる大学生活の第一歩です。その門出がより良いものとなるよう、スーツ選びに気を配りましょう。

覚えておきたいスーツのマナー【メンズ】

スーツを着用する際に気を付けなければならないマナーが存在し、そのマナーを知らないと相手を不快にさせてしまうことも考えられます。しっかりとマナーを理解して、スーツを着こなすスタイルを身に付けましょう。

メンズスーツ着用の際の代表的なマナーを3つ紹介します。

ジャケットの一番下のボタンは閉めない

ジャケットの一番下のボタンは基本的に留めません。
このマナーは「アンボタンマナー」と呼ばれているもので、スーツの基本的な着こなしのポイントとなります。

ジャケットによっては、2つボタンのタイプや3つボタンのタイプが存在します。ボタンの数が違っても、常に一番下のボタンは開けて着用します。

マナーというよりは、スーツスタイルを綺麗に見せるためといった要素が大きいです。

ベストを着用する場合は、ベストも一番下のボタンを外しましょう。
ベストを着用している時は、ジャケットの前ボタンを全て開けます。
前を全部開けて着ることが気になる場合は、ジャケットの前ボタンを留めても問題ありません。

座るときはジャケットのボタンを外す

よくテレビなどで、ジャケットのボタンを外して座っている方を見かけることも多いのではないでしょうか。

ボタンを外すといった行為はマナー違反だと感じる方も多いと思いますが、スーツで座る際にボタンを外すことはマナー違反にはなりません。
ジャケットは立った状態の姿勢を基準にして作られています。そのため、ボタンを留めたまま座ってしまうと余計なシワが入ってしまい、見た目が良くありません。

シワが入ったジャケットは相手に対してだらしない印象を与えてしまうので、シワを防ぐためにボタンを外します。ビジネスシーンで良く見られる着こなしです。

ただ、どちらかというとシワ防止を目的とした慣例のため、学生の入学式や就活の面接などでは留めたまま着席したほうが無難です。

ポケットにものを入れすぎない

スーツにはポケットが付いていますが、これらは今までの長い歴史のなかで様々な変化を遂げて、今のような状態になりました。

基本はポケットをひとつの機能と考えるよりも、デザインとして考えるようにしましょう。そのため、ポケットにはなるべく物を入れないようにすることが大切です。ポケットが膨らみすぎていると、スタイルのバランスが崩れてしまいます。

特にパンツのヒップポケットにお財布を入れると、椅子に座った時にパンツが破れることがあるため注意しましょう。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

▼オーダースーツSADAのおすすめポイント

  • 本格フルオーダーのスーツを圧倒的な低価格で提供
  • 初回お試し価格で(税込)21,780円~
    ※2024年1月時点の価格です。価格は変更になることがあります。
  • 全身約20箇所以上の丁寧なサイズ採寸
  • 専門スタッフがトレンドからスーツマナーまでご案内
  • 色・柄・ブランド、100種類以上の選べる豊富な生地素材

オーダースーツを初めて作るような方、特殊な体形で既製品のスーツでお悩みがある方などどんな方でもご満足いただけるようにスタッフが生地選びから完全サポート!

丁寧なサイズ採寸で一人一人に合わせたパターンを作成し、最先端のマシーンメイドで本格フルオーダーを実現しています。
オーダーならではの動きやすさ、シルエットの美しさを実感していただけるのはオーダースーツSADAの魅力。

初めてのスーツ選びも親切丁寧なスタッフが完全サポート!

ぜひ、お気軽にご相談、ご来店ご予約をお待ちしております。

入学式に着て行くスーツカラーは「黒」「ネイビー」「チャコールグレー」のダークカラー3色が一般的です。校風によっても差が出るので、入学する学校の入学式の動画を探してみると良いかもしれません。柄は「無地」「シャドーストライプ」「ヘリンボーン」「ピンストライプ」からチョイス。就活を想定して黒無地を購入する方が多いです。ただし、在学中に体型が変わって着られなくなるケースも多く、入学式は入学式でスーツを用意するのがおすすめ。ちなみに、黒無地は喪服としては一般的に使えないので注意しましょう。昨今の入学式で1番人気のスーツの色柄は「ネイビーシャドーストライプ」です。迷ったらこちらを選択しましょう。その他のアイテムは「白のレギュラーカラーorワイドカラーシャツ」「ネイビーorボルドーのストライプネクタイ」「黒いプレーントゥシューズ」「黒のピンバックル」「黒いビジネスバッグ」が基本のスタイル。揃えておけば、数年後の就活にも使えます。寒い地域では、このタイミングでコートも揃えておくと安心です。当日の靴下は黒で、肌着を着用する点も忘れずに。定番を押さえて、外さないスーツスタイルでバッチリ決めていきましょう!

奴賀 鈴桜