成人式のおしゃれなネクタイとは?特別な日のコーディネートやNGマナーについても紹介
人生の節目の晴れ舞台である成人式では、当日にスーツを着用する方も多いのではないでしょうか。成人式のスーツスタイルでは、ネクタイの選び方で印象が大きく変わるため、コーディネートを事前に考えておくことが大切です。せっかく一生に一度のイベントなので、就活スーツのような無難なスタイルではなく、華やかでおめでたい印象のスタイルを目指しましょう。この記事では、成人式にふさわしいおしゃれなネクタイの色や柄、着用マナー、結び方などを徹底解説します。スーツが初めてで不安な学生はもちろん、成人式のスーツを一緒に選ぶ親御さんにもわかりやすく解説しているので、ぜひ最後までチェックしてください。
成人式にふさわしいスーツスタイルとは

成人式とは、年度内に成人する人を対象に、各地方自治体会が主体となり開催される式典です。
基本的には1月の第2月曜日に行われますが、自治体によっては開催日を変更して行う場合もあります。特に豪雪地帯は冬の開催が難しいため、ゴールデンウィークやお盆などに変更されています。
成人式でスーツが主流となる理由
成人式の服装は、羽織袴とスーツが一般的です。スーツは洋装のフォーマルなスタイルとして、動きやすさや着用のしやすさなどの理由から成人式の服装として人気を集めています。
また、スーツに合わせるシャツやネクタイ、ベルトなどを着用シーンに合わせて選ぶことで、個性を演出できることも魅力のひとつでしょう。
羽織袴との違い・最近のスーツトレンド
洋装のフォーマルスタイルであるスーツに対し、和装のフォーマルスタイルであるのが、羽織袴です。日本の伝統を重んじるなら、羽織袴を選ぶと良いでしょう。
季節によって服装を選ぶ方法もあります。とくに、夏に成人式がある地域では、羽織袴よりもスーツのほうが涼しく快適に過ごせるでしょう。
「スーツで成人式は味気ない気もするけれど、当日は快適に過ごしたいし……」とお悩みなら、成人式当日はスーツにネクタイのスタイルで参列し、記念写真は羽織袴で撮影する方法もあります。記念写真と当日のスナップ写真とで、異なるスタイルを楽しめます。
成人式に着るスーツのマナー
成人式は、格式が重視される式典のなかではやや特殊な式典です。自治体のお祝いとして始まったこともあり、着こなしのルールはそれほど厳しくありません。式典向きのかっちりとしたコーディネート、おしゃれなカジュアルコーディネートのどちらもOKです。華やかな服装の地域もあれば、ダーク系が基本の地域もあるため、前年の成人式の様子を事前にチェックしておくと良いでしょう。
スーツを身に付けるときは、着こなしのルールを覚えておくことも大切です。ボタンの一部を外す”アンボタンマナー”や、ベルトと靴の色を統一すること、ジャケットの袖口からシャツを見せることなど、スーツの基本的なマナーは押さえておきましょう。
オーダースーツを着用するときのマナー12選。格好良く着こなすために知っておきたいポイントを伝授
スーツ初心者でも失敗しない!オーダースーツを着るときの基本マナー12選をわかりやすく解説。ボタンの留め方、ポケット・靴下・サイズ選び、シーン別の着こなしまで、好印象に見せるためのポイントを徹底紹介します。
成人式におすすめのネクタイデザインランキング

成人式のスーツスタイルは、ネクタイのデザインによっても雰囲気が変わります。ここでは、成人式でおすすめのネクタイデザインを人気順にご紹介します。
1位:無地(万能・上品)

無地ネクタイは、ソリッドタイとも呼ばれます。成人式では華やかな光沢のあるパーティー用生地のネクタイがおすすめです。ボルドーは情熱的な強い色で、色の印象が強いブラックのスーツと相性が良い色です。ブルーは誠実で爽やか、パープルはミステリアス、ダークグリーンは信頼感など、色の印象を見る人に与えます。
無地のネクタイは成人式だけでなく、その後に控える入社式や結婚式などの各種イベントでも使えることが魅力です。
2位:ペイズリー(華やか・おしゃれ)

緻密な柄のペイズリーは高級感があります。特にダークカラーの生地に白などで柄が描かれたタイプは、スーツに華やかさを加え胸元を引き立てます。伝統的な柄であるペイズリーは近年人気が復活しています。
ペイズリーはおしゃれで個性的な印象になるため、華やかさをプラスしたい成人式ではとくに向いている柄といえるでしょう。
3位:大柄(フォトジェニックに)

幾何学模様などを大胆に配置した大柄のネクタイもトレンドです。胸元に視線を集める効果もあるため、好みの柄で選ぶのもおすすめです。
遠くから見ても目立つ大柄なら、記念写真で映えるコーディネートを狙えます。
4位:ドット(上品&可愛げ)

ドットが小さいタイプ(1mm程度)は格式高い場面に向いており、落ち着いた印象になります。ドットが大きくなるほどカジュアルで軽やかな印象に変わります。統一感のあるコーディネートを目指すなら、シャツ色と同じ色のドットを選ぶのもおすすめです。
ドットは大きさや色のチョイスによって、落ち着きを表現したり軽やかさを表現したりできるため、好みのテイストに合わせて選んでみてください。
5位:小紋(大人っぽく)

細かな柄が等間隔に並ぶ小紋柄のネクタイは、落ち着いた上品な雰囲気です。カジュアルな中にもトラディショナルな印象を与えられます。
6位:ストライプ(王道)

ストライプのネクタイは王道ですがビジネス感が出やすいため、成人式では生地に光沢のある物を選ぶことがポイントです。柄のピッチに変化のあるパネルストライプや、柄の間隔が広いブロックストライプなどが成人式にはおすすめ。
ストライプ柄はネイビーやグレーのスーツと相性抜群のため、手持ちのスーツに合わせやすいことも魅力です。
【スーツ色別】成人式のネクタイコーディネート実例

ここからは、スーツの定番色に合ったネクタイの色について解説します。成人式のネクタイは、「他のイベントで使い回せるか」ということ以外に、記念スナップや当日の写真撮影も意識して選びましょう。
成人式で人気のネクタイカラーTOP3は、ボルドー・シルバー・ブルーです。人気色のスーツに組み合わせるなら、以下のコーディネートがおすすめです。
- 誠実さと華やかさのいいとこ取りなら「ネイビースーツ×ボルドーネクタイ」
- 爽やかな印象で決めるなら「グレースーツ×ブルーネクタイ」
- 品格を重視するなら「ブラックスーツ×シルバーネクタイ」
その他、スーツ色別のおすすめネクタイを見ていきましょう。
ネイビースーツ:華やかで落ち着いた王道コーデ

爽やかなブルーネクタイ、鮮やかなボルドー系ネクタイ、落ち着いた雰囲気になるダークグリーン、上品なパープル、大人っぽいブラウンなどが合います。
グレースーツ:爽やかで知的な印象に

ダークグレーにはボルドーやネイビーで色の強さを合わせます。ミディアムグレーでは顔色が明るく見えるラベンダーカラーやミントカラーで軽やかな印象になります。
グレー系スーツは基本他の色と反発することが無く、好きな色を合わせることが可能です。
ブラックスーツ:シンプルでも格式高く

スーツの色が強いため、スーツの色とバランスを取るために強い色を合わせます。濃色のボルドーやネイビーで光沢感のあるものがおすすめです。また、ペイズリーなど柄の印象が強いネクタイも胸元が引き立ちます。
おしゃれなネクタイの結び方と印象の違い

ネクタイの結び方は結び目(ノット)の大きさと、ワイシャツの襟型で選びます。
襟先と襟先を結んだ線よりも内側に結び目が入ると、バランス良くおしゃれに見えます。
ネクタイの大剣の幅と、ワイシャツの襟の幅が近いものを選ぶことがポイントです。
ワイシャツの襟とネクタイの幅が違う場合は、結び方を変えることで調整が可能です。
プレーンノット(基本・万能)
プレーンノットはもっとも標準的で結び目のサイズが小さい結び方です。
レギュラーカラー、セミワイドカラー、ピンホールカラー、タブカラーなど襟の開きが狭い襟型に適しています。
襟の長さが短いショートポイント(襟の長さが6cm未満)にも合わせやすい結び方です。
就活や葬儀、式典などマナーが心配になる場面ではプレーンノットがおすすめです。
スッキリとしたコンパクトな結び目で、細身のスーツ、シングルスーツ、スリーピーススーツに合わせると、洗練された印象になります。
セミウィンザーノット(フォーマルに)
セミウィンザーノットは、プレーンノットよりもやや結び目が大きくなります。
セミワイドカラー、ワイドカラーに適した結び方で、ネクタイの存在感が高まりおしゃれに見えます。
シングルスーツ、ダブルスーツどちらにも合います。
近年人気が復活しているロングポイント(襟の長さが6cm以上)にも合わせやすい結び方です。
ウィンザーノット(存在感重視)
ウィンザーノットはボリュームのある結び目が特徴です。ワイドカラーのワイシャツやダブルスーツのような襟幅(ラペル)が広いスーツに合います。
肩幅が広く胸が厚い方は特に体型とのバランスが良く重厚感が増します。
「ネクタイの結び方」はこちら
ディンプルの作り方(立体感を出すコツ)
ネクタイは基本的に結び目の下にディンプルと呼ばれるくぼみを作ります。ディンプルを作る事で、ネクタイの光沢感や立体感が引き立ちます。
ビジネスやお祝い事ではディンプルを入れますが、ディンプルは「えくぼ」の意味もあるため、葬儀などでは避けましょう。就活でもやや華美な印象があるため避けた方が無難です。
「ディンプルの作り方」はこちら
ネクタイが上手く結べないときは?
ネクタイの長さが合わないとき
ネクタイの仕上がりの長さが上手く合わないときは、結び始めの長さを調整します。
小剣よりも大剣が長くなるように首にかけ、首にかける長さは、大剣が小剣の2倍を目安とします。
ワイシャツを着ている場合は、結び始める前に小剣の先がワイシャツのどのボタン位置になっているかを見ておきます。
「お臍の上のボタン」など目安を作っておくと当日の朝に焦らずに結ぶことができます。
結んだネクタイの長さは、大剣の先がベルトに触れる程度が目安です。
綺麗な三角にならないとき
結んだネクタイの結び目が綺麗な三角にならないときは、結び方の種類を変えてみましょう。
プレーンノットは三角が歪みやすいため、セミウィンザーノットやウィンザーノットで内側のボリュームを増やすと、締めたときに綺麗な三角になります。
「保存必須!綺麗な三角形を作れるネクタイの結び方」はこちら
シャツの襟型×ネクタイ相性ガイド

シャツの襟型によって、ネクタイの結び目(ノット)の入るスペースは変化します。
レギュラーカラー

襟の開きが70度から90度程度のレギュラーカラーは、ネクタイのノットが小さくなるプレーンノットが合います。
セミワイドカラー

襟の開きが90度から100度程度で、レギュラーよりも襟の開きが広いセミワイドカラーは、プレーンノットやセミウィンザーノットがおすすめです。
ワイドカラー
襟の開きが120度から140度の襟の開きが広いワイドカラーは、セミウィンザーノットのようなボリュームのある結び方が適しています。
近年トレンドの襟(ラペル)が広いスーツに合わせると、バランス良いVゾーンが完成します。
ボタンダウン

式典ではカジュアルになるため避けた方が無難です。
タブカラー

左右の襟にタブがあるタブカラーは、レギュラーカラーのように襟の開きが狭いワイシャツです。クラシックな雰囲気があり、プレーンノットのネクタイが合います。ネクタイの結び目の下でタブを留め、ネクタイを上向きにする効果があります。
タブカラーシャツとは?ビジネスシーンなどシーン別でのおしゃれな着こなす方法をご紹介!-オーダースーツSADA
タブカラーシャツとは左右の襟を繋ぐ紐が施された襟。タブカラーシャツの特徴やおすすめシーン、コーディネート例、選び方まで徹底解説。新社会人やスーツ初心者必見です。
ピンホールカラー

ピンホールカラーはシルバーのカラーピンを使い、ネクタイのノットを上向きにするシャツです。プレーンノットで合わせ、イギリス紳士風の大人な雰囲気を楽しめます。
成人式のネクタイNG例

成人式は服装の決まりが緩いとはいえ、いくつかNGなポイントも存在します。例えば、黒の無地など地味すぎるネクタイは葬儀のイメージと重なり、式典においての華やかさに欠けてしまうため避けるのが無難です。
また、派手すぎたり長すぎたりするネクタイのチョイスや、結び目を緩くして着用するなど、上品さに欠けるコーディネートはNGです。スーツの色とマッチしていないネクタイも、全体にチグハグな印象を与えてしまうため注意しましょう。
成人式後も使えるネクタイの選び方

シンプルかつ上質なネクタイであれば、成人式以外のさまざまなシーンで活用できるため結果的にコスパがよくなります。
1万円前後で購入できる上質なネクタイを扱うブランド例として、ポールスミス、ブルガリ、タケオキクチなどが挙げられます。また、オーダースーツSADAでもオリジナルネクタイを1本2,750円〜販売しているため、オーダースーツと合わせて購入するのもおすすめです。
ネクタイピンで仕上げる大人のコーディネート

ネクタイピンは、胸元で光を反射して華やかなお祝いのシーンを盛り上げてくれるアイテムです。コーディネートのアクセントとしておしゃれさを演出できるだけでなく、ネクタイを固定して揺れるのを防いだり、摩擦によるネクタイの消耗を防いだりする役目があります。
ネクタイピンを留める位置は、Vゾーンの中心、シャツの第3ボタンの高さです。その際にネクタイのノットを少しだけ上向きにしてからシャツに固定すると、胸元に立体感と奥行きを生み出せます。
また、ネクタイピンの色は主にシルバーとゴールドがあり、どちらを選ぶかによって印象が変わります。温かみや上品さを重視するならゴールドを、清潔感で勝負するならシルバーを選ぶと良いでしょう。
ネクタイピンには、ワイシャツの袖口を留めるカフスがセットになっているタイプもあります。カフスはスーツの動きに合わせて袖口から見えるため、おしゃれ感がアップします。1つ持っておくと成人式後にも重宝するため、この機会にぜひチェックしておきましょう。
ダークカラーシャツ+ネクタイ:カジュアルコーデのポイント

成人式は自分自身のお祝いごとであり、ビジネスや冠婚葬祭のような制約がないため、比較的自由なコーディネートを楽しめます。例えば、黒シャツにグレーやボルドーなどのネクタイを合わせるなど、ダークカラーを多用したカジュアルなコーディネートにしてもOKです。顔まわりを明るく見せたいなら、ダークカラーのシャツに明るい色味のネクタイや柄の入ったネクタイを合わせるのも良いでしょう。
注意点として、成人式は特別なお祝いの式典であるためこのようなカジュアルコーディネートが可能ですが、成人式以後の式典では正式な着こなしが基本となることを覚えておいてください。
就活スーツを成人式で着る場合のアレンジ術

就活用のスーツを使用する場合は、お好みのネクタイにタイピンやポケットチーフ、襟に付けるラペルピンなどを組み合わせて華やかにアレンジしましょう。
近年、スーツと生地が違うベスト(オッドベスト)が人気のため、ベストを単品購入して合わせるのもひとつの方法です。シルバーやライトグレーのベストは華やかに、ミディアムグレーベストはシックな雰囲気になります。ベストは成人式だけでなく、結婚式にも使えるアイテムのため、着回し力をアップさせるために1着あると安心です。
アクセサリーはネクタイを1つとカウントして、3つまでにするとバランスが良く見えます。ネクタイタイピン、ポケットチーフの組み合わせや、ネクタイ、ラペルピン、ポケットチーフの組み合わせなどがおすすめです。
また、同じスーツでもネクタイとシャツの色によって特別感をプラスすることが可能です。とくにネクタイは胸元の印象を大きく左右するアイテムのため、ボルドーやネイビーなどのカラーで華やかさや爽やかさを取り入れると好印象。前述した小物もうまく組み合わせれば、就活スーツでもフォーマル感と祝賀感を取り込めます。
成人式のスーツをより特別にするならオーダーで!

成人式のスーツは特別な思い出のスーツになります。特別なスーツには、色柄やデザインを自由に選べるオーダースーツがおすすめです。オーダースーツなら、既製服では販売していない華やかなチェック柄の生地やお好みのボタン、裏地をボルドーするなど、さまざまな変更が思いのままです。
スーツは本来フルオーダーで作る衣服のため、型紙作成がポイントになります。肩幅、胸回り、ウエスト、ヒップ、太腿のサイズをきちんと測ったうえで、体型にフィットするスーツを作成しましょう。
オーダースーツSADAでは、1着2万円台で高級感のある生地を使ったオーダースーツ作成が叶います。成人式はもちろん、結婚式や就活でも着回せるデザインと設計でコストパフォーマンスが高いこともポイントです。スーツだけでなく、シャツのオーダー作成やネクタイのコーディネートも可能です。
特別な日のスーツは、自分だけの特別な型紙でフルオーダーを体験してみませんか?
成人式におすすめのメンズスーツをご紹介!おしゃれに着こなすポイントやコーディネートを紹介 – オーダースーツSADA
成人式でメンズスーツを着こなすコツや、いつどこでスーツを買えば良いかなど、成人式の服装の気になるポイントをまとめました。自分らしい着こなしを実現したい方はぜひ参考にしてください。
まとめ:成人式のネクタイは“晴れ舞台”を引き立てる仕上げの一本

成人式のネクタイは、華やかさと大人らしさのバランスを考慮して選ぶのがポイントです。スーツとの調和を大事にしつつも、成人式にふさわしい色や柄、素材のネクタイで自分らしさも表現できると良いですね。
特別なイベントである成人式では、スーツもオーダーで自分に合ったものを作成するのがおすすめです。オーダースーツSADAなら、低価格でサイズもデザインもベストな一着を仕立てられます。体型にフィットした上質なスーツに華やかなネクタイを合わせた最高の装いで、特別な日を迎えませんか?
成人式に女性がスーツを着るのは問題ない?おすすめのコーディネートや選び方も紹介 – オーダースーツSADA
女性の成人式用スーツの選び方やコーディネート例を解説します。レンタルと購入、それぞれのメリットも解説しているので、スーツ派の方はぜひ参考にしてください。
成人式のネクタイは、「華やかさ」と「大人らしさ」のバランスがポイント。スーツとの調和を意識しつつ、色・柄・素材で自分らしさを表現しましょう。一度きりの成人式だからこそ、オーダースーツSADAでサイズもスタイルもベストな一着を仕立て、特別な日を最高の装いで迎えてください。