ネクタイはどうすればいいの？葬儀におけるマナーと一緒に学んで頼られる存在に！

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スーツの知識・コラム

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経験がある方はよくわかるのですが、葬儀は通り雨のようにいつも突然なのです。今まで葬儀の経験がなかったりすると非常に焦ります。そんな方に向けてこの記事では

・スーツは着るけど葬儀ではネクタイをするものなの？
・ついでにネクタイ以外のことも知りたい

など意外と見落としがちな葬儀スタイルのマナーも含めて学べます。

葬儀で身につけるネクタイの選び方

「スーツは用意できたので葬儀はバッチリ！」と思っていても安心はできません。葬儀における服装には気をつけなければいけないことが意外と多いです。ひとつはネクタイ。男性としてネクタイは葬儀マナー上「必ず身に付けるべきもの」です。

葬儀用のネクタイの基本は「黒」「光沢なし」「無地」です。簡単そうですが、注意点もあります。まず、ストライプ柄や刺しゅうは避けましょう。織柄(シャドーストライプなど)は本来ダメではないのですが、人によっては嫌悪感を示す方もいらっしゃいます。面倒なことを考えたくなければ無地を選びましょう。
素材はニットタイ以外なら問わないのですがレーヨンやサテンは光沢感が出やすいので避けましょう。ネクタイの太さも細すぎるとカジュアル感が強めになりますのでこちらも避けましょう。ちなみに学生は、制服にネクタイがあればそのネクタイを着用し、なければ無理にネクタイをしなくてよいとされています。

葬儀という言葉を使っていますが、そもそも「お通夜」「葬儀」「告別式」の違いはわかりますか？ここで今一度おさらいをしていきます。

○お通夜
亡くなったその日にとり行なわれることが多いお通夜。故人と過ごす最後の夜という意味があります。そのため行なわれるのは夜です。
また、お通夜は急いで駆けつけるという意味も含まれます。そのため駆けつけてあげることが重要であって、実はそれほどスタイルについてのマナーには厳しくないのです。
もし急なお通夜で勤務先や出先から直接向かう場合は、ブラックフォーマル一式を用意できなくても構いません。スーツの色はダーク系であればよいですし、ネクタイも光沢があるものや派手なものでなければ黒でなくてもよいのです。
ただし、亡くなられてから別日にとりおこなうお通夜にはブラックフォーマルで参列しましょう。

○葬儀
仏教を例に出しますと、僧侶が読経をし、参列者がお焼香をあげ、故人を火葬する、これが葬儀にあたります。葬儀では初七日法要も一緒に行なわれる場合もあります。
故人との別れを意味する葬儀。悲しみを表すブラックフォーマルは必須です。どうしても用意ができない場合は濃紺・チャコールグレーとしてもよいという話もあります。ですが、ここはやはりブラックフォーマルは用意しておくほうがよいでしょう。

○告別式
宗教を伴わないお別れ会の位置づけです。親族以外の一般参列者のための式となります。葬儀同様、必ずブラックフォーマルで参列しましょう。
ほとんどの場合、葬儀と告別式が同日に行なわれることが多く、葬式といえばこれら２つを合わせて呼ばれますね。

○なぜ黒なの？
現代では当たり前の黒。実は奈良時代では葬儀と言えば白でした。ところが、上皇の意向により黒が広まった時代がありました。そこが黒の原点と言われています。そして年月が流れ、一旦白に戻るも黒が再び広まる出来事がありました。それが戦争です。戦争による戦死者が急増した際に、葬儀用の貸衣裳が白ですと、すぐに汚れてダメになってしまいます。そこで黒が再登場したわけです。
また、結婚式には純粋無垢な白のドレスをセレブが身にまとうようになってからはハッキリと分かれ、結婚式は白、葬儀は黒のイメージが強くなりました。
理由はもう一つあって、喪に服す、故人を偲ぶ悲しみや想いの深さを表す「黒」であることです。

葬儀のネクタイを購入できる場所はどこか？

一式そろえるのは意外と大変なブラックフォーマル。お通夜だけでも黒ネクタイで駆けつけてあげたい。でも「帰宅する時間はない」「出張先から直行しなければ間に合わない」といったときにどこで購入すればいいかわからない場合もありますね。

○時間がない・探す手間を省きたいなら
・コンビニ(予算：1500～3000円)
ただしどこでも置いてあるわけではないですが、コンビニもニーズを踏まえているので、葬儀場近く、オフィス街、駅ナカのコンビニに置いてあります。安心できますね。

○当日探す時間がある・事前に用意するなら
・100円均一ショップ(予算：100円)
・ディスカウントストア(予算：500～1000円)
・ネット、大型洋品店(予算：1000～2000円)
・スーツ専門店、デパートやショッピングモール(予算：3000～10000円)
・レンタルで喪服と一緒に揃える

コンビニや100円均一ショップなら香典袋も一緒に買えるので便利ですね。

葬儀のネクタイで結び方に気をつける必要はあるか？

結び方はプレーンノットにしましょう。ただし、お通夜または葬儀で結び方に厳しいマナーは特にありません。

○プレーンノット
大剣(幅の広いほう)を小剣(幅の狭いほう)にぐるりと一度巻き付けるだけの一番簡単な結び方です。特徴は結び目が小さく目立ちにくいのと、急いでいるときも比較的すぐに結べるのはメリットです。長さの調整目安としては大剣先がベルトバックルの中間に位置するくらいがベターです。

○ダブルノット・ウィンザーノット
こちらは大きめの逆三角形に仕上がる結び方です。崩れにくいのは特徴です。三角形が大きい分、目立ちすぎることもあります。手間を考えてもプレーンノットで充分でしょう。

○ディンプルとは？
ネクタイの結び目の根元にわざとつくる「くぼみ」のことを指します。ディンプルの目的は立体感と華やかさを演出するものです。ということは言わずもがな、葬儀では不要ですね。

○ネクタイの注意点
葬儀の所要時間は参列者の人数によって大きく左右されます。途中で頻繁に席を外すこともできませんし、ネクタイを外したり緩めたりすることもできません。それでも型崩れしないようしっかり結ぶのはマナーのひとつです。
ただし、ネクタイも使い方を間違えると身体に影響を及ぼすことがドイツの研究で分かっています。具体的には、長時間の圧迫は血液の循環が悪くなり、判断力の低下しいては脳によくないという研究結果です。
例えば、ウィンザーノットの結び方をし、一番上までボタンを閉めて、きっちりネクタイを着用したら、１５分で高血圧の人が脳への血流が７．５％下がるという結果になりました。これは気絶と同じレベルです。重篤な疾患に至るわけではないですが、特に高血圧・喫煙者・高齢者にとっては恐ろしい結果です。
対策は、ワイシャツの首回りのサイズにゆとりを持つこと、キッチリ結ぶが締めすぎないことです。首回りにゆとりがあればそれ以上締め付けることはないのでワイシャツ選びのときには気をつけてください。

葬儀でネクタイピンを着用すべきか？

答えはノーです。光りものは葬儀では付けないルールです。祝い事や楽しいことを連想させるためキラキラするものはふさわしくないという理由です。基本的にアクセサリーは付けていきません。ネクタイピンはシャツになったときネクタイが遊ばないよう固定するために便利なアクセサリーでもあります。とは言えオシャレのイメージが強いので着用は避けましょう。

どうしても必要な理由がある場合、小剣のほうに付ければ表から見えなくなります。その場合でも、派手なものにはせずツヤ消しなどで控えめにするなど一定の配慮は必要です。

また、三回忌法要までは基本はネクタイピンなしです。余計な気を遣うくらいなら装飾品はつけないことが得策です。

ネクタイ以外の葬儀のマナー

葬儀のマナーは複雑すぎると思っている方も、これで安心！ネクタイ以外のマナーもひととおり確認しておきましょう。

○スーツ
黒一択です。ただしビジネス用の黒は避けてください。
葬儀用の黒は「漆黒(しっこく)」と言って、純度１００％の黒を指します。一方、ビジネスシーンでの黒は「墨黒(すみぐろ)」と言って、灰色に近い黒を指します。
加えて、光沢なしの無地を選び、柄・刺しゅうの入ったものはＮＧです。あまり目立たないからといって、織柄の一種、シャドーストライプ柄も入れないでくださいね。

○シャツ
レギュラーカラーまたはワイドカラーの白ワイシャツを選びます。ボタンダウンやスタンドカラーはカジュアル感が強すぎますし、極端に広すぎるワイドカラーはフォーマルからかけ離れますので控えましょう。
スーツと同様に柄やステッチの入ったもの、パーティーで着るような光沢シャツは避けてください。また、ビジネスシーンでもそうですが、シャツは長袖が基本です。夏場は暑いですが残念ながら半袖は着用できません。そして葬儀に関わらずマナーのひとつとして、襟や袖の汚れは事前にキレイに落としておきます。清潔感はどんな場面でも意識したいところです。

○靴下
座ったときに見えた靴下の色が黒以外だったら目立ちますよね。長さは肌が見えないくらいのものを着用しましょう。そして葬儀において肌見せはＮＧです。そのため薄手のものも控えます。
柄はもちろんのこと、ワンポイントやリブありも避けましょう。リブは見落としがちですね。

○靴
黒で紐タイプがよしとされています。紐を通す羽根が内側に縫い付けられた内羽根式はフォーマル度が高いようですが、外羽根式でも問題ありません。ツヤ消しでエナメルのような光沢は控えましょう。素材は本革、合成皮革どちらも構いません。迷うのは形、色々ありますよね。つま先に一文字の切り替えがある「ストレートチップ」、つま先がノーデザインの「プレーントゥ」を選択すれば問題ありません。ウィングチップはカジュアル感が強いので控えます。また、光ってしまうため金具付きはＮＧですし、学生以外のローファーもＮＧです。

○ベルト
ナイロン・エナメルなどは選ばず、ツヤのない黒にしましょう。刺しゅうやメッシュタイプはＮＧとします。幅のおすすめは２～３cmです。太すぎるとカジュアル感が強くなるためです。またバックルは銀色であればＯＫですが、黒またはシルバーでツヤ消し加工されたものがよしとされています。アニマル柄は殺生を連想させるのでダメです。

○ハンカチ
葬儀のタイミングは季節に関係ありません。肌が出せない夏場での汗、突然の雨で濡れたスーツ、そして故人への想いが溢れ流れる涙。ハンカチは必需品です。
色は白が正式ですが、黒、濃紺、ダークグレーも問題ありません。ところが、無地のハンカチってなかなかありませんよね。派手なラメ・つやがなければ多少の刺しゅう・織柄はＯＫとされています。タオル地のハンカチはカジュアル感が強くなります。ドレスコードのポケットチーフもＮＧです。白っぽいハンカチを持っていれば結婚式でも使えそうですね。

○バッグ
参列中は持たないようにしましょう。手に持つことが許されているのは数珠のみです。必要最低限のハンカチなどはポケットに。財布がかさばるようなら会場でクローク(荷物やコートを預ける専用の受付)や親族控室に預けましょう。参列以外で持ち歩くならクラッチバッグをおすすめします。アニマル柄もスウェード地もＮＧです。

○ふくさ
香典を汚れから守ります。紫であれば慶弔両方に使えます。また、慶事用に暖色系、弔事用に寒色系のリバーシブルタイプもあります。

○コート
礼装用の黒いコートなら慶弔両方に対応できます。コートは会場に入る前に脱ぐのがマナーですので式場内でずっと着ているわけではありませんね。そのためネイビー、グレーなどの濃い色であれば問題ありません。ただし毛皮・ダウンは殺生を連想させるので避けましょう。また、金色など目立つボタンのもの、フード付きも避けましょう。

○アクセサリー
光るものは基本的にＮＧとされています。カフス、ラペル、チェーンも控えましょう。ただし、男性はあまり身に付けませんが、パールは「涙の象徴」とされているので問題ありません。結婚指輪や時計はＯＫです。

○香水
故人を偲ぶ、別れの悲しみを癒す、参列者を清めるためにお線香やお香を焚くわけです。そのため香水でかき消すようなことはしないことがマナーです。和テイストな香水もありますが控えたほうが無難でしょう。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは？

ネクタイに関わらずブラックフォーマル用のアイテムはスーツも含め１式用意しておくことも社会人としてのマナーであると言えます。喪服は５年先まで着ることを見据えるとされています。体型が変わることも踏まえてサイズを選びましょう。

ただし、喪服を取り扱っているお店があっても、サイズがそんなに選べない場合が多いです。サイズが合わずだらしなく見えてしまうのもマナーとして避けたところ。
「オーダースーツSADA」では身体全体２０箇所以上の丁寧な測定をしますので、ご自身にフィットしたスーツを仕立て可能です。

また、安すぎるスーツは漆黒でないこともありますが、だからと言ってやたら高価なスーツを買う必要もありません。探し回るくらいならオーダースーツも賢い選択と言えるでしょう。

SADAのスーツは生地の仕入れから縫製までを自社グループ内で行っています。さらにCAD(自動設計システム)とCAM(自動裁断機)を活用しています。これらはお客様へのリーズナブルな価格提供という形で還元させていただいています。「オーダースーツは贅沢というイメージを払拭」しています。

「オーダースーツSADA」の詳しい詳細、ご来店の予約はこちらから承っております。下見だけでも大歓迎です。お気軽にお越しくださいませ。
https://www.ordersuit.info/stores/