女性のクールビズとは?夏にぴったりなスーツやビジネスウェアのポイント?のアイキャッチ画像
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女性のクールビズとは?夏にぴったりなスーツやビジネスウェアのポイント?

夏のビジネスシーンにおける服装マナー、クールビズが始まって15年以上が経過しました。男性はノーネクタイ、ノージャケットとはっきりした基準があります。しかし、女性の場合はどこまでがOKでどこからがNGなのか、基準が曖昧で、迷っている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、クールビズにふさわしいレディース・コーディネートや、ジャケット、シャツ、ボトムスなど関連アイテムを選ぶポイント、オシャレな着こなし方などを紹介します。

クールビズの意味

クールビズとは、環境省の呼びかけによって2005年に始まった取り組みです。

それまでは、真夏でもスーツにネクタイが正しいビジネスマナーとされており、その服装に合わせてオフィスのエアコン温度も低く設定されていました。しかし、エアコン設定温度を低くすると電力を多く消費してしまい、ゆくゆくは地球環境の悪化につながります。

そこで、「エアコンの設定温度が28度でも快適に過ごせる軽装で仕事をしましょう」という取り組みが始まったのです。具体的には、男性は「ノーネクタイ、ノージャケット、半袖シャツ」が基本といわれています。

クールビズが始まった背景には環境問題がありますが、それだけではありません。働き方として、ビジネスにふさわしい形を残しつつ季節に合った快適な服装で働き、ライフスタイルを質の良いものにしていこう、という意味もあります。

なお、クールビズとは、英語の「COOL」と「BUSINESS」を合わせた造語です。

スーツのクールビズとは?女性版

ビジネスシーンでは、夏でもスーツを着用する機会があります。夏用のスーツはぜひ準備しておきたいものです。ここでは、夏用レディーススーツについて見ていきましょう。

夏用スーツはいつ着る?

4月中旬頃、最高気温が15度を超える時期が冬用のスーツから春夏用のスーツへの替え時です。また、さらに季節が進んで最高気温が25~30度を超える頃には、夏専用スーツの出番となります。春夏ものや夏専用のものには、暑さを和らげるためのさまざまな工夫が施されています。ビジネスマナーの範囲内で、生地の違いや夏らしい色などを楽しみましょう。

ジャケット

ジャケットの造りは、背抜き(肩や背中の上部より下に裏地がない)のものを選びましょう。女性の場合、形は長袖だけではなく、七分袖のジャケットも軽やかで涼しげに見え、好印象です。

ジャケットを選ぶ時にはまず羽織ってみましょう。薄くて軽いものであれば、着ていて涼しく感じます。生地は、スーツの基本であるウールの中でも夏用のウールがおすすめです。夏用のウールは薄くて軽く、通気性があります。また、表面がさらっとしており、肌触りが良く快適に着られるのです。

なお、ウォッシャブル、吸汗速乾性、UVカットなどの機能性もチェックしましょう。

・ウォッシャブル:自宅で気軽に洗濯できます。汗をかく夏には最適な機能です。

・吸汗速乾性:汗を吸い、すぐに乾く機能です。

・UVカット:UVカット機能と、紫外線による生地の温度上昇を抑える機能があります。

スーツ全体のイメージは、フォーマルさが重視される場面ではネイビーや黒、グレーなどの定番カラーがおすすめです。柄は無地か、細めのストライプなどが良いでしょう。

カジュアルな雰囲気でOKな場合は、ライトベージュやピンクベージュ、グレージュ、ライトグレーなど、明るいカラーで夏らしさを演出しても良いかもしれません。

シャツ

シャツは、フォーマルな雰囲気を出すのであれば、白か薄いブルー系を選ぶと爽やかに見えます。デザインは襟付きを選びましょう。ジャケットの襟元から見えるシャツによって大きく印象が変わります。ボタンの留め方一つで変わりますので、自分で工夫したり、お気に入りのデザインを探してみたりしましょう。

なお、涼しさを考えると半袖か七分袖がおすすめです。素材は吸収性、通気性、消臭性の高いものや接触冷感のあるものを選ぶと良いでしょう。

カジュアルなスーツスタイルで良いならば、ブラウスも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。シャツよりも少しやわらかな印象になり、デザインの幅も広がるため、より自分好みのファッションを楽しむことができます。

ボトムス

スーツの場合、ボトムスはジャケットと同色同素材のものを着用するのが一般的です。スカートとパンツ、どちらのスタイルでもさまざまな場面で通用します。工夫すれば、夏らしい爽やかな服装に見せることができるでしょう。

例えば、長袖のジャケットを着る場合、パンツをクロップド丈にすると軽やかな印象を与えられます。

ただし、スカート丈には注意が必要です。短すぎるスカートなど露出の多い服装は、ビジネスの場にふさわしくありません。スカートを着用する場合には、ひざの見えない長さを心がけましょう。

トップスのクールビズのポイント

夏場はジャケットを脱ぐこともあるでしょうし、カジュアルな場面ではジャケットを羽織らない場合もあります。この際、どのようなトップス(シャツ、ブラウスなど)を着用すべきなのでしょうか。続いては、クールビズにおけるトップスを選ぶポイントについて紹介します。

派手な色は避け、清涼感を感じる色に

シャツやブラウスの場合、水色や紺、白、オフホワイト、ベージュ、グレーなど、寒色系のカラーが涼しげで夏らしく感じられるためおすすめです。もちろん、薄いイエローやピンクなど、暖色系でもオフィス向きの色はたくさんあります。清涼感を感じられる薄い色合いを選ぶのがポイントです。

赤やオレンジ、ピンクなど、濃い暖色系のものはオフィスになじまず浮いてしまうため向いていません。どうしてもその色にこだわりたい場合には、襟やボタン、縁取りだけにその色が使われているものを選んだり、スカーフなどの小物を利用したりすると良いでしょう。

また、柄は派手なものを避け、細めのストライプや小さな水玉など落ち着いたものを選ぶことをおすすめします。

露出の多いものはマナー違反

デザインを選ぶ際には、袖のあるもので、襟回りの開き加減は鎖骨が少し見える程度までのものがおすすめです。また、シャツのボタンを外して着る場合には、デザインによりますが、1つか2つまでにしましょう。

夏だからといって、ビジネスの場では露出の多い服装はふさわしくありません。例えば、ノースリーブやキャミソールは肌の露出が多く、マナー違反に該当します。どんなにオシャレであっても、職場では肩を出す服装は控えましょう。たとえ終業後に予定があってノースリーブやキャミソールを着用する場合でも、職場ではカーディガンやジャケットを羽織るなどの配慮が必要です。

また、襟回りが大きく開いているシャツやブラウスなども、避けた方が良いでしょう。かがむと胸元まで見えてしまいそうなデザインのものや、シャツのボタンを大きく開けて着ることなどは、露出が多くマナー違反となってしまいます。

透けない工夫

ジャケットを着ない場合、トップスはシャツかブラウスのみになります。夏物のシャツやブラウスは生地の薄いものが多いため、下着が透けないかどうかをしっかりチェックして選びましょう。一般的に、白のトップスは透けやすいため注意が必要です。

トップスだけではなく、インナーの色を工夫するだけで透けなくなる場合もあります。最も透けにくいインナーの色はベージュです。出かける前に、実際に着てみて確認するようにしましょう。

ボトムスのクールビズのポイント

ボトムスは、マナーから外れていなければスカートでもパンツでも構いません。カラーは薄い色から濃い色まで自由ですが、鮮やかで目立つ色はビジネスシーンに合わないため避けましょう。また、派手な柄はカジュアルに見えてしまいます。無地か柄の小さなものを選びましょう。

ミニスカートはNG

トップスと同様に、露出の多い服装はビジネスの場ではふさわしくありません。スカート丈は、膝が見えない程度の長さがちょうど良いでしょう。

パンツスタイル

パンツスタイルを選択する場合には、8分丈からフルレングスのものを選びましょう。ハーフパンツなど、丈の短いものはスカート同様露出が多く、ビジネスには不向きです。クロップド丈を取り入れると、涼しげですっきりとした印象になります。

カジュアルでも問題ない職場なら、人気のワイドパンツを取り入れても良いでしょう。ゆる過ぎずすっきりとしたサイズ感で落ち着いた色のものを選べば、オフィスでも浮くことはありません。

パンツスタイルで一点、注意しなければならないのは、かがむ、しゃがむなどの動作をした際に下着や背中が見えてしまうことです。しっかりとベルトで固定するようにしましょう。

足元のマナー

ビジネスシーンのファッションでもう一つ気にかけなければならないのは、靴です。夏場はつま先の開いたオープントゥのものやサンダルなど、オシャレをしたくなる靴が売られていますが、足の指が見えるものはビジネスシーンにはふさわしくありません。服の色に合わせて、パンプスなどビジネス向けの靴を選びましょう。

また、夏は汗をかき靴の中が蒸れやすい時期です。毎日連続して履かず、靴を休ませて手入れをするようにすると長持ちします。

なお、スカートを履く場合には夏でも基本的にストッキングを履くことが基本です。パンツの場合は、パンプスから見えない浅履きのソックスでも良いでしょう。

オシャレなクールビズのやり方

ビジネスシーンでは服装にしばりが発生しますが、自分なりのオシャレを取り入れたいと思う女性は多いでしょう。クールビズの範囲でできるオシャレにはどんな工夫があるのでしょうか。

素材そのものや小物を利用して変化を取り入れよう

クールビズにおけるスーツ、トップス、ボトムスについて紹介しましたが、まだまだ窮屈だと感じる方も多いでしょう。

夏になればジャケットを脱ぐ機会が増え、ジャケットを着ずに出勤する方も多いはずです。薄着になると、オシャレのアイテムが減ってしまうと感じるかもしれません。

しかし、例えばふわっとしたシルエットを実現するシフォンや、汗をよく吸いさらっとしているリネン素材など、夏ならではの素材を使ったシャツやブラウスを着用すれば、オシャレ感を失くすことなくクールビズに対応できます。

また、フォーマルさがあり露出の少ないものとしては、ワンピースも選択肢に入ります。UVを兼ねた夏向けのスカーフや、ヘアアクセサリーなど、小物をアクセントに使用するのも良いでしょう。カジュアルになり過ぎず、夏らしい爽やかさを演出できるため、通勤に使うバッグをトートバッグにすることもおすすめです。

オフィスのカラーに合わせてクールビズを楽しむ

ビジネスシーンでも、例えばバックオフィスなど顧客と接しない部署や、ベンチャー企業などの新しい感覚を持ったオフィスでは、よりカジュアルな服装が取り入れられている場合もあるでしょう。例えば、ポロシャツにチノパンといった服装でも問題ない企業もあります。自社の方針に合わせて、自分なりの服装を工夫してみましょう。

クールビズの注意点

最後に、クールビズにおける注意点を改めて振り返ってみましょう。

露出過多に注意

露出の多い服装はビジネスシーンに不向きです。ミニスカートやハーフパンツはNGなので注意しておきましょう。スカートの長さは、だいたい膝が隠れる程度がちょうど良いといわれています。

また、トップスについて、肩が出るタイプはビジネスシーンにふさわしくありません。ノースリーブやキャミソールは控えましょう。

インナーの「透け」に注意

夏の服装で注意しなければならないのが、インナーの透けです。特に、トップスは生地の薄さや色によってインナーが透ける恐れがあるため注意しましょう。

また、ボトムスでも、色やデザインによっては下着が透けたり、段差が浮き出てしまったりする場合があります。タイトスカートやぴったりとしたパンツを購入する際には必ずチェックするようにしましょう。

なお、暑いからといって下着の上にインナーを着用せずにトップスを着るのは「クールビズ」には該当しません。下着だけでは、汗をかいた場合に下着がそのまま透けてしまいます。下着が透けている状態はマナー違反にあたるため、必ず下着の上にインナーを着るようにしましょう。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

「オーダースーツSADA」は、2022年9月現在、全国に50店舗を展開しているオーダースーツ専門店です。1923年に神田の地で誕生した株式会社オーダースーツSADAは、2023年には創業100年を迎えます。創業以来仕立てたスーツは累計500万着にも及び、政治家やタレント、YouTuber、プロアスリートなど多彩な職種のお客様からオーダー実績がございます。

生地企画から縫製、小売りまで自社で行っており、中間業者を介さないためリーズナブルな価格で提供することが可能です。

オーダースーツSADAでは、一度採寸いただくと2着目からはスマートフォンやパソコンからの注文で、ビジネス、カジュアル、フォーマルスーツ(礼服・喪服)など、さまざまな種類のオーダースーツを作ることができます。

さまざまな生地を取りそろえており、クールビズにも最適な生地、デザインをお選びいただけます。オーダースーツを検討している方は、ぜひ一度来店予約のうえ、お近くの店舗にてご相談ください。