
夏に向けて知っておきたい!クールビズの基本的な知識!ネクタイの扱い方など徹底解説
年々暑くなっていく夏。
スーツを着て働く人にとって重要な呼びかけが日本政府から発表されています。
2005年から2021年まで日本政府が呼びかけをしていた『クールビズ』というものです。
地球温暖化の対策活動の一つとしてエアコンの冷房を節電する為に、ビジネスシーンでのスーツを軽装にしましょうという試みですね。
その試みは冷房の温度を下げるだけではなく、社員の快適さも確保できたことでまさに一石二鳥の活動でした。
今では多くの企業でクールビズに取り組み、業種や年代に関わらず大きく広まりました。
そんな当たり前になりつつあるクールビズについて、全く知らなかった!や聞いたことはあるけど詳しくは分からない…など、疑問が浮かぶ方もいるかと思います。
そんな方々の為に、今記事ではクールビズの基本から徹底解説致します!
クールビズとは?
クールビズって具体的に何をするの?
ノーネクタイ・ノージャケットとは?
気を付けないといけないことは?
これら全ての疑問を解決していきたいと思います。
そもそもクールビズって?

そもそもクールビズとは、一体どういう活動なのでしょうか?
クールビズとは、環境対策のひとつとしてクーラーの温度を28度に設定したうえで、夏の暑さを快適に過ごす為にビジネスシーンでの着こなしを最適な形にしようという取り組みです。
ネクタイを外したり、ジャケットを羽織らないスタイルなど企業によっても様々な形で推奨しています。
夏季の暑い時期に普段のスーツをより軽装にすることで、快適に過ごせるように意識したスタイルをしようという取り組みです。
クールビズの始まり
元々は日本政府が2005年に打ち出したもので、目的としてはエアコンの節電です。
現在でも問題になっている地球温暖化、その対策活動の一環として、「冷房の節電をする為にビジネススタイルを軽装にしましょう」という呼びかけがはじまったのです。
結果として、環境にも優しくてビジネスシーンも快適に過ごせるような現在の形に収まりました。
ですがクールビズはあくまでもルールの緩和であり、活動の一つです。
マナーを軽視してる訳ではありませんので、時と場合を考える必要もあります。
クールビズはいつからいつまで?

クールビズの期間は実は、今ではきっちりとした期間は指定されていません。
一昔前は5月1日~9月30日と期間が決まっていましたが、現在では服装の調整は各個人に委ねられています。
何故かと言いますと、実は2021年に日本政府がクールビズの呼びかけ期間を廃止したからです。
勘違いしやすいポイントですが、廃止と言っても呼びかけを止めただけで、クールビズを廃止した訳ではありません。
気温は日や地域によってばらつきがありますし、特に5月や9月などの季節の変わり目と梅雨である6月は少し肌寒かったりするからです。
反対に3月や10月まで暑さを感じる地域も多いです。
また個人個人の体質も関係します。
そんな中クールビズ期間だからといって自分に合わない服装にしてしまい、体調を崩してしまっては問題です。
そのような背景があり、今ではクールビズは企業や個人が自由に期間を決めて取り組むことが出来るようになっています。
それでも猛暑が続いた場合などでは意識付けの為、呼びかけをしているそうです。
会社のルールが優先にはなりますが、結論としては従来通りの5月上旬から9月下旬までを目安に、特に暑く冷房を多用する『7月・8月』にクールビズを取り入れることをおすすめします。
クールビズ中は基本的にはノーネクタイ

クールビズは基本的に「ノーネクタイ」と「ノージャケット」です。
その中でも特に呼びかけられて、取り入れられているものがノーネクタイスタイルです。
ノーネクタイとノージャケットについて説明していきます。
ノーネクタイのワケ
では、どうしてネクタイを外すことを呼びかけられているのでしょうか?
その理由を説明していきます。
快適で涼しい
一つ目は単純に『快適で涼しくなる』からです。
実はネクタイをつけているかつけていないかだけで、体感温度は全く異なります。
手首・首元・足首など体の首がつくところを少しでも解放してあげることで身体の熱も解放されるそうです。
またネクタイによる窮屈感がなくなってストレスフリーな気持ちになります。
暑い夏には少しでも快適に効率のいい装いをすることが大事なポイントです。
見た目
二つ目は『見た目』です。
暑い夏にジャケットを着てネクタイをビシっとしめて、ですが汗はだらだら…ではスマートとはいえないでしょう。
もちろん暑い夏は汗はかきますが、ネクタイを外すことで実際に体感温度は下がります。
クールビズの爽やかなスタイルは周りの人へも軽快で涼し気な印象を与えてくれます。
ノージャケットのススメ
クールビズではノーネクタイだけではなくノージャケットという取り組みもあります。
ノージャケットとはその名の通り、ジャケットを脱いでしまうということです。
ジャケットはしっかりとした生地を使用していることもあり、いくら夏物の素材を使用しているとはいえどうしても暑さは感じます。
また、ジャケットを着ているか、着ていないかでは雲泥の差といえるでしょう。
国や会社からジャケットを脱いでいいと呼びかけがあることで気持ちも楽になりますよね。
ですが、夏場どうしてもジャケットが必要なシーンやクーラーの効きがよく寒さを感じることもあるかもしれません。
シーンや環境によってジャケットを取り入れて、暑い夏を上手く乗り切りましょう。
クールビズ中でもネクタイが必要な場合も

クールビズ中はノーネクタイ・ノージャケットが基本のスタイルです。
だからといってネクタイとジャケットがいらない…という訳ではありません。
時と場合によっては必要になってきます。
どのような場面で必要になるか詳しく解説していきますね。
ネクタイとジャケットが必要な場面
ネクタイとジャケットが必要な場面は以下のような時があります。
・訪問先
・商談
・お客様に対応する時
・就活中
・冠婚葬祭(結婚式やお葬式など)
主に重要な場面や大事な場面では、ノーネクタイ+ノージャケットはNGとなりますね。
それぞれ何故NGなのか深掘りしていきます。
また会社のマナーでノーネクタイ・ノージャケットがNGの場合もありますよ。
クールビズを取り入れる前に必ず確認しておきましょう。
訪問先・商談・お客様に対応する時・就活
訪問先・商談・お客様に対応する時・就活の場面は、対面に会社外や敬うべき相手がいる場面です。
特に初対面や謝罪の場、就活の場ではフォーマルさを優先する必要がある時もあるでしょう。
また他社には他社のルールがありますから、無自覚にそのルールを破ってしまう危険性もあります。
基本的には相手から指定や注意喚起がない限り、ネクタイとジャケットを着用することがベターです。
移動中はジャケットを脱ぎ、到着する直前に着るといった方法もありますよ。
また就活の際は、事前にクールビズを許可している会社もあるそうです。
お知らせや連絡にしっかりと目を通しておくといいでしょう。
冠婚葬祭
冠婚葬祭に関しては、ノーネクタイ・ノージャケットはほぼNGと言っていいでしょう。
式典事には必ずネクタイとジャケットはしっかりと着用しましょう。
冠婚葬祭は基本的に室内で行い冷房が効いていることが多いです。
ビジネスシーンと同じく移動中は軽装で到着する直前に着用するといった工夫で乗り切りましょう。
結婚式やお葬式など冠婚葬祭は主催者にとって、とても大事なイベントのひとつです。
相手を敬う気持ちを忘れないようにしましょう。
クールビズ中のノーネクタイスタイルのポイント

ビジネス感を大事に
ノーネクタイ・ノージャケットのスタイルは夏場をすこしでも快適に過ごすための効率のいい装いですよね。
ただ、ジャケットやネクタイを着用しないということはどうしてもカジュアルにまとまってしまいます。
その際にシャツとパンツのスタイルに気をつける必要がありますよ。
シャツとパンツのスタイルに必要なポイントはサイズがぴったりと合っているものを選ぶことです。
シャツは身幅がだぼつきすぎていないものを、しっかりと綺麗にパンツにインしましょう。
そして、ネクタイを付けない代わりにボタンダウンのシャツを選択しましょう。
ボタンダウンは襟の部分にボタンがついていて襟が動かない為ノーネクタイのシーンにとても向いています。
ボタンダウン以外のシャツは基本的にネクタイを締めて綺麗に見えるようにデザインされている為、ネクタイ無しだと襟が落ち着かない感じがしてしまうこともありますよ。
色や柄は白はマストで、涼し気な細いストライプや淡い水色など周りにも清潔感を与えるようなデザインを選択することがおすすめです。
インナー
インナーはシャツやポロシャツがおすすめです。
シャツは白はもちろん水色や淡いピンクなど爽やかな色が映えるでしょう。
素材は吸水速乾や防臭防菌効果の高い機能性のあるタイプも多く販売されていますよ。
綿はもちろん、伸縮性のある着心地のいい素材がいいでしょう。
ポロシャツはカジュアル感が強い為、清潔感があるかどうかに気を配りましょう。
カットソー素材は着心地がいいですが、何度も洗うことで生地のヨレが目立ちやすいです。
目の詰まったしっかりとした生地感のものが安心ですよ。
パンツ
パンツはスラックスやチノパンツなどがおすすめです。
パンツもシャツと同じく接触冷感や吸湿性に優れている機能的な素材を使用したものが多く販売されていますよ。
また、夏場は汗の湿気も合わさってどうしてもシワになりやすいです。
リネンやコットンなどの素材に比べるとシワになりづらいポリエステル系の素材のパンツが向いているといえるでしょう。
サマーウールはシャリっとした質感が特徴で、夏場も快適に過ごせる上質な素材です。
ネクタイとジャケットの置き場所
ノーネクタイ・ノージャケットだからといって家に置いておく訳にはいきません。
商談やお客様対応の際にはネクタイとジャケットは必要です。
その場合ネクタイやジャケットを置いておく場所にも気を使いましょう。
置き場所の候補としては主に三つ。
・イスに掛ける
・ロッカーに入れる
・畳んで置いておく
ロッカーでハンガーにかけることができれば一番安心ですね。
ジャケットはもちろんネクタイもシワがあると不格好にみえてしまいます。
畳んで置いておく場合は、上に何か物を乗せてしまわないように気を付けましょう。
鞄などに入れてしまうとクシャクシャになりやすいため、あまりおすすめできません。
ちなみに移動中は腕に綺麗に掛けて持つようにしましょう。
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

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オーダーならではの動きやすさ、シルエットの美しさを実感していただけるのはオーダースーツSADAの魅力。
クールビズにぴったりなスーツもご用意しております。
ぜひ、お気軽にご相談、ご来店ご予約をお待ちしております。
クールビズは、夏の暑い季節にオフィスやビジネスシーンでの服装に対するルールの緩和を図ったものです。
従来はビジネスマンがジャケットやネクタイを着用することが一般的でしたが、クールビズではこれらのアイテムを着用しなくてもよくなりました。
しかし場合によってはネクタイやジャケットを着用することが望ましいパターンもあります。
例えば重要な商談がある場合や、社内外のビジネスシーンでの会議など、ジャケットを着用することで従来通り誠実な印象を与えることができます。
そしてクールビズでも、ビジネスマンとしてのマナーやルールは守る必要があります。
Tシャツやサンダル、ジーンズなどのカジュアルな服装は避け、クリーンな印象を与えるようにしましょう。
ボタンダウンのシャツやチノパンツなど、クールビズでもビジネスシーンにふさわしいアイテムを選ぶことが大切です。
毎年最高温度を記録更新するような暑い夏が今年もやってきます。
40度を超える猛暑日も多く、夏場の暑さで無理をすることで熱中症はもちろんですが慢性的な体調不良に繋がる恐れもあるそうです。
夏場の過ごし方はファッションの面だけではなく、健康面でもとても重要な要素です。
クールビズを上手に取り入れて、爽やかなビジネススタイルを叶えましょう。