スーツのベストを着るとスタイリッシュになれる!?ベストの選び方と着こなし方をご説明します。のアイキャッチ画像
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スーツのベストを着るとスタイリッシュになれる!?ベストの選び方と着こなし方をご説明します。

上下セットアップのビシッと決まったスーツ。 さらにベストを着ればあなたのスーツスタイルは、よりスタイリッシュで洗練されたものになるでしょう。 この記事ではスリーピーススーツを着たいけど自信がない、どんなベストを着たらいいのかわからないと悩んでいるあなたに向けて書いています。この記事を読むことで、自信を持ってベストを選べるようになり、仕事のモチベーションもアップすることでしょう。

スーツのベストとは?

スーツのベストとはどんなものでしょうか?ベストの成り立ちとベストを着るメリットについてご説明します。

ベストの成り立ち

英国でスーツが誕生した頃はジャケット、パンツに加えてベストがセットになっていました。現在の日本ではベストを着る方が比較的少ないように感じますが、当時英国ではベストまで着るのが普通のようでした。 しかも、当時のベストには袖があったとか。その後、ジャケットの袖口がタイトに変化したことにより、今の形になったという説もあります。 そもそもYシャツは下着と考えられており、ジャケットを脱いだ時に人前で「下着姿」にならないためにもベストが必要だったのです。

ベストを着るメリットとは?

ベストを着ると次の四つのメリットが得られます。

ジャケットを着ているときのフォーマル感

ジャケット、パンツ、それにベストをワントーンでまとめると、よりフォーマルで威厳と自信に満ちた印象に。ベストを着るだけで、格がワンランク上になったような雰囲気をまといます。また、体のラインが立体的になるため、男らしいたくましさをアピールできます。

ジャケットを脱いだときのコーディネートの幅

ベストがなければシャツの雰囲気が全面に出るかもしれませんが、ベストを着ることでジャケットを脱いでも統一感のあるオシャレを演出できます。

よりスタイリッシュに

ベストを着ることで縦のラインが強調され、スマートでスタイリッシュな雰囲気を演出できます。シックな色のベストであれば、やや自信のないウエストラインをカバーできたり、目線が上がることによる脚長効果も期待できます。ベストを着て鏡を見てみると、今まで以上にスタイリッシュなあなたに会えるかもしれません。

スーツスタイルに温かさをプラス

冬の寒い時期に温かいのはもちろんですが、夏の暑い時期でも屋内に入ると寒いくらい冷房が効いてることも。ベストがあれば胸からお腹のあたりを冷やさずにすむので、寒くなることなく快適に仕事ができます。

スーツのベストの種類はどんなのがある?

一言にベストといってもさまざまな種類があります。どのようなベストがあるのか、特徴とあわせて一つずつご紹介します。

シンプルなシングルベスト

まずはもっともスタンダードなシングルベスト。ベストの「シングル」はジャケットの「シングル」と同様に、ボタン配列が一列であることを意味します。シングルベストはスーツの原点であり、男らしさと潔さを感じさせます。ベストのVゾーンが深めであり、裾のカットが大きいため、ジャケットを脱いだときシャツとのメリハリがつくメリットも。クラシカルと今の両方を生きるモダンな雰囲気を演出できます。 ネクタイが目立つので、ネクタイとのコーディネートを楽しみたい方にオススメ。若い方やベストのチョイスに自信のない方でも比較的選びやすいのがシングルベストのいいところです。

フラットな広がりが安心感を生むダブルベスト

ボタン配列が二列になることで、正面から見たときにがっしりとした雰囲気に。たとえばネイビーのスーツを着たとき、同じネイビーのベストを合わせると前衛的でありながらもシャレた印象を与えられます。また、ベストを着るときは基本的にジャケットの前を開けるので、ダブルベスト特有の落ち着きを全面に出すことができます。

胸元の立体感を出すラペルドシングルベスト

「ラペルド」とは「襟のついた」という意味であり、ラベルドシングルベストとは襟のついたシングルベストのことをいいます。襟があることにより、シングルベストでも落ち着きや威厳を感じられ、同時にクラシカルな雰囲気も増します。まるで古き良き英国紳士を思わせる「出で立ち」に。胸元の立体感が増すので、特にスリムな方との相性がバッチリです。

最も重厚感があるラベルドダブルベスト

ダブルのストに襟がつくので、ベストの中では最も重厚感のあるスタイルに。落ち着いた大人の雰囲気や、たいていのことでは動じないビジネスマンの雰囲気が漂います。威厳があるように思わせる効果があるので、若い方が着るときは注意が必要です。 他のベストを試してきた上級者向けのスタイルともいえるのです。ただし、ラペルドダブルベストはダブルベストと同様にスリムな方が似合う傾向にあります。

失敗しないスーツのベスト選びのポイント

さまざまなメリットがある反面、種類が多くチョイスに困るのがベストの悩みどころ。しかし、ポイントをおさえることであなたにピッタリのベストに出会えます。

ベストはサイズ感とシルエットがいのち

ベストは「サイズ感とシルエットがいのち」といっても過言では有りません。 (ベストを着ない)スーツと同様、絶妙なフィット感がカッコよさを決めるのです。サイズが大きいとだらしなく見えますし、小さいとただでさえタイトなベストがむしろ窮屈そうに見えるだけです。 ベストは着丈も大切です。適正な着丈はベルトラインとシャツの裾が見えない程度。適正な着丈を守れば上半身と下半身の境目があいまいになり、目線が上がるため脚長効果も期待できます。ただし、ベストの裾が長すぎるとだらしなく見えるので、バランスを見極めるのもセンスのうち。 ベストのサイズ感をキープするのは、あなた次第です。カッコいいベストが似合うようにスリムな体型を維持することも大切です。

Vゾーンの見え方にもこだわろう

Vゾーンの見え方がベストを着たときの印象を決めます。あなたの体にマッチしたベストなら立体的でダンディーな印象を与えられます。 スリムな方はVゾーンが浅めの襟付きベストを選ぶとGood!胸周りや首周りのアイテムが増えるので、より立体的に体格良く見せることができます。 ふくよかな方はVゾーンが深めの襟なしベストがオススメ。ふくよかな方はもともと立体的な雰囲気があるので、Vゾーンが浅かったり襟があったりすると、やや圧迫感を与えてしまいます。ですので、Vゾーンが深めなベストを着てシャツやネクタイでアクセントを作ると、よりスタイリッシュにベストを楽しめます。合わせるネクタイはストライプや小紋柄などがいいでしょう。

スーツの色や柄はどんなものがいいの?

ベストを着るとシャツが見える面積が減り、スーツが体を覆う面積が増えます。そのため、スーツの色柄のチョイスは大切です。 ビジネスシーンではネイビーやチャコールグレーが定番。柄は無地やシャドーストライプなど、体を覆う面積が増える分控えめな方がいいでしょう。カジュアルの場合はやや遊び心を持って、チョークストライプやウインドウペーンなどもいいかもしれません。グレンチェックで英国紳士風にキメるのもいいでしょう。

ボタンの色やデザインにこだわるのが大人の着こなし

ベストを着ると表に見えるボタンの数が増えます。ダブルベストならなおのことです。ボタンの色柄も重要なオシャレポイントになるので、こだわって選びましょう。 たとえばネイビーのスーツですと、ブラウンのボタンや木目調のボタン、それに水牛のボタンなどがマッチします。ボタンを選ぶのも、ベスト選びの楽しみのうち。「神は細部に宿る」ともいわれますので、ボタン一つにこだわる大人こそ、仕事が丁寧な人と思われるかもしれません。 ただし、目立ちすぎる色のボタンはジャケットの色と喧嘩したり、ジャケットを脱いだときにボタンだけが浮いて見えるので注意しましょう。

ボタンダウンを着るのはマナー違反!?

意外と知られていませんが、実はスリーピーススーツにボタンダウンのシャツはNGです。スリーピーススーツは英国発祥のクラシックなもの、ボタンダウンはアメリカ発祥のカジュアルなものなのです。両者を合わせるのは……ナンセンスであることは言うまでもありません。

スーツのベストの基本的な着方

ベストの選び方がだいたいわかってきたので、今度は基本的な着方についてご説明します。

ベストを着る前にチェックしておくことは?

とは言ってもいきなりベストを着てはいけません。着る前にチェックしておくことがあります。サイズ感が合っているか?ということです。 肩幅や着丈が合っていることはもちろんですが、ウエストが合っているかはよく確認しましょう。体に合っていない小さいベストを着ると、無理な力がかかり着崩れの原因に。また、自らの体型を管理できない人と思われるかもしれません。

ベストのボタンのとめ方とは?

ベストには「アンボタンマナー」と呼ばれるマナーがあります。ジャケットと同様に一番下のボタンをとめずに、それ以外のボタンをすべてとめることです。シングルもダブルも(襟がついても)共通のマナーですので、覚えておきましょう。 一説によるとアンボタンマナーの由来は、英国で「ボタンはとめるものではなく、装飾品である」と考えられていた名残だそうです。

スーツのベストはどんなシーンに適しているのか?

ベストはどのようなシーンで着るのがいいのでしょうか?基本的にベストを着られるのはビジネス、結婚式、カジュアルです。洋装の葬儀では喪主の方が着用されることはありますが、参列者のベスト着用はNGです。

スーツのベストのシーン別着こなし術

ベストの着こなしはシーンによって異なります。シーン別の着こなし術についてご説明します。

格式高さや威厳を演出できるビジネス

ビジネスシーンでベストを着ると、落ち着きや威厳が増します。オーソドックスなのはネイビーのスーツ。ストライプであればベストと合わせることで、縦のラインが強調されて細身効果や脚長効果も期待できます。ストライプは少し派手なのでは?と思う方は無地やシャドーストライプでも構いません。 「オッジベスト」と呼ばれる単体のベストならスーツと色柄を変えられますが、ビジネスシーンではモノトーンが無難です。とくにベストのコーディネートに自信がない方は、モノトーンの方が無難にカッコよくキメられます。

よりフォーマル感を演出できる結婚式

結婚式でベストを着るとフォーマル感が増します。ベストを着ていない方が多ければ、あなたのスタイルはより際立って見えるでしょう。結婚式でもビジネスシーンと同様にモノトーンにまとめるのが無難。間違っても派手なコーディネートで新郎より目立つことのないように気をつけましょう。 結婚式など特別なシーンは、マナーを守った上で個性を出せる数少ない場でもあります。場をわきまえた上で、少しチャレンジするのもいいかもしれません。

カジュアルでもベストを楽しもう!

カジュアルはあなたの個性とセンスを一番発揮できるシーンです。スリーピーススーツの基本は体のラインに沿うシルエットですが、カジュアルではややゆったりしたサイズのベストを着るといいでしょう。ジャケットを脱いでベストが見えたとき、よりカジュアルな印象になります。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

「オーダースーツSADA」は採寸にこだわります。スーツはサイズ感とシルエットによって良し悪しが決まるからです。ベストを着るスリーピーススーツなら、なおのこと。 「オーダースーツSADA」では専門的な訓練を受けたスタイリストが、約30分という時間をかけて丁寧にあなたの体を採寸します。採寸がスーツ作りのはじまりであり、丁寧な採寸で作られたスーツによってのみ、お客様が笑顔になりよろこびを感じられると知っているからです。 採寸した寸法をもとにお客様のご要望をお聞きし、「ゆったりめ」にしたり「タイトめ」にしたりと部分ごとに調整します。もちろんベストを作るときも同じです。あなたの体にあった形状とシルエットのベストに出会えることでしょう。 ただし、生地の在庫状況によってはベストをお作りできないこともあります。詳しくは店舗にてスタイリストにご確認ください。あるいは来店予約をされる際、予約フォームの「ご相談内容」欄に「スーツと一緒にベストを作りたい」旨を記載される方がいいかもしれません。 「オーダースーツSADA」はスリーピーススーツを通して、スタイリッシュにスーツを着こなすあなたを応援します。
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