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オーダースーツにはカシミヤスーツがおすすめ!カシミヤの特徴や手入れ方法を紹介?

高級感あふれる見た目や、着心地、保温性の良さで人気のカシミヤスーツ。 「カシミヤって人気だけど何がおすすめなんだろう?」 「カシミヤって手入れが大変なのかな?」 そういった疑問をお持ちの人もいるのではないでしょうか。本記事ではカシミヤの魅力や特徴、手入れの方法などを解説しています。機能性や実用性が高いもので、かつ、見た目にもこだわりたい人は、ぜひ本記事でカシミヤスーツの良さにふれてみてください。

高級生地「カシミヤ」とはどんな生地か

高級生地で知られるカシミヤですが、ここではカシミヤ生地がどういったものか解説していきます。カシミヤは中国北西部やイラン、モンゴルの地域に生息するカシミヤヤギから採れる獣毛繊維を織って生地にしたものです。夏は酷暑で冬は極寒の環境でカシミヤヤギは生き抜いています。 表面は粗毛(ほぼけ)といって毛並みが荒れたような状態ですが、その下に冬になるとやわらかい産毛が生えてきます。この産毛を使ってカシミヤ生地が作られますが、1頭から採れる量が少ないこともあって、高級生地として扱われています。 カシミヤヤギの獣毛繊維はほかの獣毛繊維よりも細く、上質のウールで20ミクロン程度ですが、カシミヤは14~16ミクロン程度です。この細さから1本の糸に仕上げても、ほかの素材よりも軽くふんわりとした肌ざわりとなります。また、繊維を覆うキューティクルの突起が少ないことも肌への刺激を少なくし、やわらかな着心地となります。 カシミヤはスーツの生地としても使われることがありますが、冬場に着用するセーターやニット帽などでも使われます。セーターなど素肌の上から着ると、チクチクしてかゆいといった不快に感じる経験をしたことがあると思います。カシミヤであれば、やわらかでふんわりとした着心地なのでその点は軽減されますし、一度、手に取ってみるのも良いでしょう。

カシミヤの魅力とは

秋冬用のスーツやセーターやニット帽、マフラーの素材などで人気のカシミヤですが、その魅力について解説します。

軽やかで保温性にすぐれる

前述したように軽くてやわらかな肌ざわりでありながら、カシミヤヤギは極寒のなかを生き抜く動物でもあるため、保温性にもすぐれています。カシミヤは軽くて薄い素材であっても保温性があるため、冬場などは着ぶくれすることもなく、きれいなシルエットを保つことができます。 冬場は寒さから重ね着も増える季節で素材自体が重いと身体が疲れますが、カシミヤは軽いので長時間着ていても疲れづらい素材となっています。このように保温性といった実用性を備えながらも、おしゃれしたい人にとっては魅力的な素材といえるでしょう。

滑らかで光沢があり高級感がある

カシミヤヤギ特有の油脂が繊維を覆っているので、滑らかな肌ざわりとなっています。また、キューティクルの突起が少ないことからも、光が屈折せずに反射することで光沢感のある上品な見た目となります。カシミヤを着ることでワンランク上の上品な印象を与えるので、格式の高い席などにもおすすめです。

型崩れしづらい

外回りが多い営業職だったりすると、スーツやコートを脱着する機会も多いでしょう。型崩れしやすい素材だと外回りで汗をかいたり、スーツを脱着したり折りたたんだりすることでシワが入り、シルエットが崩れることがあります。しかしながら、カシミヤは保湿性や弾性、伸縮性がすぐれているため型崩れしづらい素材となっています。 くたびれたスーツを着ていると疲れた見た目や、仕事ができるようには見えづらい点があります。できるビジネスマンの印象を与えるには型崩れしにくい、カシミヤのスーツが適しているといえるでしょう。

高級生地カシミヤはどのように手入れしたらいいのか

ここではカシミヤの手入れについて解説していきます。カシミヤはデリケートな素材でもあるため、機能性や高級感を維持するには手入れが大切です。カシミヤは価格が高いことから、劣化すれば何度も買い替えるのは難しいことが懸念点です。

汚れや汗はすぐにふき取る

汚れや汗は生地が変色したり虫食いの原因となります。汚れた部分は水で洗い流さずに、まずは中性洗剤を薄めたタオルで軽くたたきましょう。そのあとに水で濡らしたタオルをかたく絞り、軽くたたくようにして汚れや汗をふき取りましょう。汚れをきれいにしたあとはしっかりと乾燥させて、ブラシで整えます。また、そもそもの対策で首元の皮脂や汗がつかないように、インナーを1枚着るなど工夫しましょう。

ブラッシングを入念にする

生地の表面にほこりやゴミが付着することで湿気をおびるので、着用後にはブラシで取り除き、繊維を整えるようにしましょう。デリケートなカシミヤには馬毛や豚毛などの毛先が細くて弾力のある、天然素材のブラシがおすすめです。天然素材のブラシはカシミヤ生地の油脂を補い、光沢を保つ役割も果たします。

連続使用などの刺激をさける

カシミヤは摩耗や引っかかりによって繊維を傷めやすいので、毎日着るのはできる限りさけたほうが望ましいです。着心地が良いので毎日着用したい気持ちもわかりますが、長持ちさせるには1日着用したら2日なり休ませることが大切です。また、保管する際には湿気対策のために防湿剤などを入れて保管しましょう。

カシミヤに弱点はある?

カシミヤはデリケートな素材です。ほこりやゴミ、繊維同士が擦れることなどでピリングができやすい素材です。ピリングとは、生地の表面が毛羽立ち絡み合ってできる、毛玉やその現象のことをいいます。毛玉ができてもムリに手で引っ張って取らずに、ブラシで毛玉をほどいたり、難しければハサミでカットしましょう。 また、動物繊維の特徴でもありますが、繊維のたんぱく質は害虫に食べられやすい性質なので虫食いに注意しましょう。臭い移りなどには気を付けないといけませんが、保管時に防虫剤などで管理するのもひとつです。 ほかにも、機能性の高さや高級感ある見た目がメリットの反面、価格が高いところは人を選ぶかもしれません。ただし、数シーズンにわたって着用するスーツでもありますし、価格以上に満足がいく素材となっています。

耐久性が不安なカシミヤの弱点を補う「ウール混紡」

カシミヤは耐久性が不安な点があるので、ウールと混合されることが多い素材です。それをウール混紡生地といいます。混紡することで、カシミヤであれば耐久性が低いといったデメリットを補いつつ、肌ざわりや保温性などのメリットを活かすことができます。当然ではありますが、カシミヤ100%に比べると、手ざわりや保温性は劣る部分はあります。 ただ、混紡のほうが価格を安くできるので、カシミヤ100%よりもお求めになりやすい価格になります。実際に肌触りなどを確認し何を優先するかを決めて選ぶのも良いでしょう。混紡になることで洗濯などの手入れ方法が変わることもあるので、注意してください。

オーダースーツの生地の選び方

既製品ではあまり自由の利かないものでも、オーダースーツであれば生地選びから自分の好みに合わせてカスタマイズできます。ここでは生地の素材で選ぶ方法や、生地の光沢・やわらかさ・シワで選ぶ方法について解説します。

生地の素材で選ぶ

生地の天然繊維はカシミヤ以外にもウールやコットン、シルクなどがあります。それぞれの特徴や注意点について見ていきましょう。
  • ウール
スーツ生地に使われる代表的な素材です。保湿性や吸水性の高さのほかに、伸縮性や弾力性、耐久性を備えたスーツにうってつけの素材です。シワになりづらく手入れしやすい点も魅力です。ただし、水に濡れると縮みやすかったり、虫が付きやすく傷みやすい特徴もあるので、防虫対策が必要なことは理解しておきましょう。
  • コットン
スーツ以外にも幅広くあらゆる衣料に使われている素材です。吸湿性が高いことや、耐久性、耐熱性に優れています。おもに春夏用スーツとして使われますが、カジュアルな印象で、ビジネスよりもプライベート用のスーツに使われるケースが多い素材です。シワになりやすいことや、水洗いをすると縮んだり色落ちするので注意しましょう。
  • シルク
蚕(かいこ)が産出する絹糸を原料とした素材で、ウールなどと混紡されるのが一般的です。滑らかな肌ざわりや光沢がある素材で、吸湿性や放湿性にすぐれています。保温性が高く、化学繊維などにくらべて静電気が起こりにくいのはメリットといえます。耐久性が低いことや摩擦や熱などによって傷みやすいことはデメリットです。また、水に濡れると縮みやすいこともあり、混紡素材として使っていても、シルクの部分が縮んでしまうことがあります。 ここからは、化学繊維について紹介します。化学繊維は機能性の高さや使い勝手が魅力的で、天然繊維と混紡すると両者の長所を兼ね備えたスーツができるのでおすすめです。ここでは代表的なポリエステルや、ナイロン、レーヨンについて紹介します。
  • ポリエステル
化学繊維のなかで最もよく使われている素材です。丈夫でシワになりづらく、軽い着心地で、実用性の高い素材で人気です。また、価格は安価なほうで、スーツの裏地として使われることもあります。吸湿性が低いことや静電気が起こりやすいので、着る際には注意が必要です。
  • ナイロン
伸縮性と摩擦性があるためストッキングの素材としてよく使われていました。乾きが早くてシワにもなりにくいため、手入れしやすいのが特徴です。長時間日光に当てていると、変色したり、熱で変形するので保管場所を考えるようにしてください。
  • レーヨン
木材パルプなどを原料とする再生繊維の一種でもあります。自然に還元できるため環境に優しい化学繊維として注目を集めています。肌ざわりの良さや上品な光沢感が特徴です。通気性や吸湿性にすぐれており、スーツの裏地としても使われています。水濡れによってシワや縮みの原因にもなるので、水に濡らさないようにしましょう。

生地は光沢・やわらかさ・シワで選ぶ

ここまではそれぞれの生地の素材について紹介しました。素材によって生地を選ぶのもひとつですが、生地の光沢ややわらかさ、シワで選ぶことも大切です。光沢は実際に生地を並べて自分の目で比較することをおすすめします。光沢によって高級感が変わりますので、光沢がないものだとチープに見られる可能性があります。役職や年齢によっては相応しくないスーツになる可能性もあるので、自分の目で光沢を確かめることをおすすめします。 つぎにやわらかさですが、手でさわることをおすすめします。スーツがかたいと身動きが取りづらく、人によっては毎日着ることを考えると、長時間着ていても疲れにくい生地を選ぶことが大切です。 最後にシワについてですが、実際の生地をつまんだりしてもすぐに戻るかを確認してみてください。シワになりやすいものだと、保管の仕方や脱着によってシワになってしまいます。シワになると第三者からの印象を悪くするので、生地選びにおいては重要な要素となります。

カシミヤ生地で自分に合ったスーツを作る

ここまでに生地の素材の紹介や選び方について解説してきました。カシミヤ生地は秋冬に適した素材でもあるため、シーズンに合わせてオーダースーツで作ることをおすすめします。 ビジネススーツとして初めて買うには、価格で少し躊躇してしまうかもしれません。また、新卒社会人のような若手社員が着ていると、生意気に思われるかもしれません。ただ、着用してみて着心地が良かったり、自分の意識やモチベーションが上がるのであれば、カシミヤはおすすめです。 また、役職が上がるにつれて身なりに、より気を付ける必要性もあるので、カシミヤは好まれています。若くてもアパレル業界などファッションに気を遣った職種や職場であれば、それほど気にすることもありません。

まとめ

今回の記事では、高級素材であるカシミアについてご紹介させていただきました。 スーツの素材には様々な種類がありますが、その中でもワンランク上のカシミア素材。手入れなどは他の素材と比べても、より気を配らなくてはいけませんがその着心地は他の素材では体感できないものです。 普段使いするようなアイテムならば、ウールと混紡にするなど着心地と使いやすさの両立をさせても良いでしょう。 より高級感のあるスーツをお求めの場合はぜひ挑戦してみてください。
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