買う前にチェックしておきたいスーツの種類と着こなし方

スーツには複数の種類があり、初めて買う方にとってはどれが良いのか悩むでしょう。 かといってなんとなくで選んでしまうと、TPOに合わない格好となってしまい、恥をかいてしまうかもしれません。 そこで今回は、買う前にチェックしておきたいツールの種類や着こなし方などを解説します。 気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

スーツの種類

スーツにはシングルスーツとダブルスーツ、そしてツーピースとスリーピースという違いがあります。 それぞれどのようなものなのか、1つずつ見ていきましょう。

シングルスーツとダブルスーツ

シングルスーツとダブルスーツの違いは、ボタンの配列です。 シングルスーツの場合はボタンが縦1列に並んでおり、ダブルスーツの場合は縦2列に並んでいます。

配列で名前が変わるため、すぐに見分けられるでしょう。 基本的にシングルスーツがオーソドックスなものであり、幅広い場面で用いられます。 そのため、最初のスーツとしてはシングルスーツがおすすめでしょう。 ただ、ダブルスーツも人気であり、大人っぽく見えるといった理由から若者の注目を集めています。

ツーピースとスリーピース

ツーピースとスリーピースの違いは、組み合わせの内容で異なります。 ツーピースがジャケットとパンツの2点セットであるのに対し、スリーピースはジャケットとパンツ、そしてベストの3点セットです。

基本的に販売されているのは、ツーピースです。 そのため、入手のしやすさで言えばツーピースのほうが購入しやすいということになります。 一方でスリーピースはツーピースよりもフォーマル感が増すため、そのような雰囲気を求めている方におすすめです。

スーツを構成するデザインもチェック

スーツを買う際には、種類だけではなくデザインもチェックしておくのがおすすめです。 スーツはラペルやベント、ボタンなどでデザインが構成されているため、そこまでチェックして理想的なスーツを見つけてみましょう。

ラペル

ラペルは下襟のことであり、さまざまな種類があります。主なものとしては、以下の通りです。

• ノッチドラペル
• ピークドラペル
• セミピークドラペル
• フィッシュマウスラペル
• クローバーリーフラペル
• ローリングダウンラペル

ラペル次第で印象が変わるからこそ、スーツを買う際はぜひチェックしてみてください。 例としてノッチドラペルはシャープでスッキリとしたもので、ビジネスシーン以外に冠婚葬祭でも問題ありません。

ベント

ベントはジャケットの後ろにある切れ目のことです。ベントの種類は以下の3つです。

• センターベント
• サイドベンツ
• ノーベント

センターベントは中心部分に切れ目があり、サイドベンツは裾の両サイドにそれぞれ切れ目があります。 最後のノーベントには切れ目がありません。 例えば動きやすさを重視してスーツを選んでいるのであれば、センターベントがおすすめです。 一方でヒップが大きい方には、サイドベンツが向いています。 最後のノーベントに関しては、切れ目がないことで動きやすくはないものの、結果として礼服で用いられています。

ボタン

スーツのボタンにも種類があり、2つボタンや3つボタン、段返り（3番目に隠れたボタンホールがあるもの）などが挙げられます。 少し前の主流は3つボタンでした。しかし、現在では2つボタンのスーツが主流となっていることから、これからスーツを買うのであれば、2つボタンが良いでしょう。 ボタンの種類によって「ビジネスシーンはNG!」というマナーは特になく、基本的にはビジネスシーンでも冠婚葬祭でもプライベートでも問題ありません。

色柄

色柄はスーツ全体の印象を決める重要なものです。 どれだけ自分が良い色柄のスーツを選んでも、着ていく場所次第ではマナー違反となってしまう恐れがあります。そのため、目的に応じて選ぶことが大切です。 例として就活目的でスーツを買うならば、ブラックかネイビー、グレーが定番となっています。 3色とも定番のカラーであり、特に2000年代はブラックがもっともメジャーな色です。 柄に関しては無地が無難でしょう。派手な柄だと、面接官から「この人はマナーすら知らない」と思われてしまう恐れがあります。

生地

基本的にスーツにはウールが用いられます。 ただ、ウールが100%使われているものは高級であるため、予算的に購入できない方がいるかもしれません。 ウールを100%使わないケースとして、ウールとポリエステルを組み合わせた混合生地を使う場合があります。 ポリエステルが含まれることでシワと摩擦に強くなり、それでいてストレッチ効果も生まれます。 また、もしオーダースーツを仕立ててもらおうと思っているのであれば、ブランドもチェックしてみるのがおすすめ。 有名なブランドとしては、「Ermenegildo Zegna（エルメネジルド・ゼニア）」や「Loro Piana（ロロ・ピアーナ）」、「SCABAL（スキャバル）」などが挙げられます。

パンツ

ジャケットだけではなく、パンツもチェックしておきましょう。 特に見ておきたい部分がタックです。 タックとは腰部分にあるヒラヒラのことであり、ノータックとワンタック、そしてツータックの3種類があります。 ノータックはスッキリとした印象になり、細身の方に向いている種類です。 ワンタックやツータックは動きの多い人に向いており、タックがあるおかげで腰回りや裾幅に余裕ができて動きやすくなっています。

主なスーツスタイル

スーツにはスタイルがあり、特にイギリスとイタリア、アメリカのスタイルが有名です。 それぞれブリティッシュスタイルとイタリアンスタイル、アメリカンスタイルと呼ばれています。 国別のスタイルを知ることで理想的なスーツに出会える可能性もあるため、1つずつどのようなスタイルなのか見ていきましょう。

ブリティッシュスタイル

スーツの発祥国であるイギリスのスタイルは、構築的でカチッとキマることが特徴です。 肩にしっかりとパッドを入れ、シルエットはタイトにシェイプされています。 スラックスに関してはベルトレスのものが選ばれやすいです。 生地に関しては硬めでしっかりとしたものが用いられやすく、耐久性に優れています。 真面目でダンディズムを表現できることから、そのようなものを真似したい方にブリティッシュスタイルがおすすめです。

イタリアンスタイル

ブリティッシュスタイルがカチッとしたものであるのに対し、イタリアンスタイルはやわらかい雰囲気のスタイルです。 特にクラシコスタイルと呼ばれる、南イタリアのナポリスタイルが有名です。 イタリアンスタイルを一言でまとめるならば、エレガントなスタイルと言えるでしょう。 例えばウエストシェイプで自然に身体にフィットするようにし、着丈はやや短めにしています。 人体美を反映させているような特徴があり、この結果エレガントな雰囲気を演出できるようになっています。

アメリカンスタイル

最後に紹介するアメリカンスタイルは、機能性や動きやすさを重視しています。 イタリアンスタイルのようなウエストシェイプを採用しておらず、ボックス型のシルエットとなっています。 その上、アメリカンスタイルの場合は派手な色柄や個性的なデザインが多いです。 仕立て自体も効率化を重視しており、その多くはミシンで一気に縫い上げます。 このことは、歴史と伝統を持つブリティッシュスタイルやイタリアンスタイルとは異なる部分です。

シーン別！スーツの着こなし方

スーツはシーン別で着こなし方が異なります。 そのため、スーツのデザインだけをチェックするのではなく、スーツの着こなし方も知っておきましょう。

ビジネスシーンでの着こなし方

ビジネスシーンでは、基本的にネイビーかグレーがおすすめです。 どちらもグローバルスタンダードであり、トーンに関しては濃いほうが良いです。柄に関しては、無地もしくはストライプが向いています。 ビジネスシーンでのスーツは、フレッシャーズスーツとは別に用意しましょう。 就活時のスーツとビジネスシーン向けのスーツには少し違いがあり、その1つとして就活時のスーツで多いブラックが、ビジネスシーンではあまり用いられません。 そのため、内定をもらったらすぐにビジネスシーン向けの2着目を用意するのがおすすめです。

結婚式での着こなし方

結婚式ではブラックスーツやダークスーツが一般的です。 シャツに関しては、原則として白を選びましょう。ネクタイはスーツ次第であり、ブラックスーツならシルバーで、ダークスーツなら派手すぎないもので問題ありません。 また、年齢によってスーツの種類を変えてみましょう。 20代や30代の場合はシングルスーツが良いですが、40代以上はダブルスーツがおすすめ。 理由として、ダブルスーツにすることで風格のある着こなしができるためです。

葬式での着こなし方

葬式の場合は喪服を選ぶのが原則です。 ブラックスーツでも問題ないとはいえ、最低限のマナーとして喪服を着用することをおすすめします。 もし持っていないのであれば、事前に用意しておくと良いでしょう。 喪服の場合、シャツは白でネクタイは黒です。靴下や靴も黒を選びましょう。

スーツに悩んでいるならオーダースーツもおすすめ！

もしどのようなスーツを選べばよいのか悩んでいるのであれば、オーダースーツがおすすめです。 オーダースーツは自分の体にフィットしたスーツを仕立ててもらえる上に、生地やデザインなどをこだわれます。 オーダースーツに関しては、「オーダースーツSADA」がおすすめです。 「オーダースーツSADA」ではリーズナブルな価格で仕立ててもらえることから、初めての方にも向いています。

種類を覚えて目的に応じたスーツを買おう！

スーツにはさまざまな種類があり、それぞれ魅力が異なります。 だからこそ、これからスーツを買おうと考えているのであれば、今回紹介したことを踏まえて理想的なスーツを探してみてください。