
スーツの袖丈の選び方は?正しい袖の長さとおしゃれに魅せるポイントをご紹介!-オーダースーツSADA
スーツを着る上で「着こなしがいまひとつ決まらない」と感じたことはありませんか?肩幅や着丈は気にしても、ジャケットの袖の長さまで意識する方は意外と少ないものです。しかし実は、袖丈は第一印象を左右する重要なディテールです。
本記事では、見落としがちな袖丈の正しい長さやシャツの理想的なバランス、おしゃれに差をつけるテクニックまで、詳しく解説します。
スーツの印象を左右する袖丈とはどこの長さ?
袖丈と聞いて、すぐに場所がわかる人は少ないかもしれません。袖丈の場所と、混同されがちな裄丈との違いを解説します。
腕の部分の長さ
袖丈は、一般的に洋服の腕の部分、縦の直線距離のことを指します。
具体的には、肩の付け根にある袖の一番上の部分「袖山」から、手首が出る部分「袖口」までの長さのことです。
袖丈は、トップス・アウターのサイズ表記に用いられることが多くなっています。
「裄丈」との違い
袖丈と混同しがちな言葉として「裄丈(ゆきたけ)」があります。裄丈は、後ろの首の付け根から、肩を通って袖口までの長さを指します。
袖丈が「腕の部分の縦の直線距離」を指しているため、袖丈よりも裄丈のほうが長くなります。
一部のカジュアルなシャツやジャケットの場合に、裄丈のサイズ表記が用いられることがあります。
袖丈が合わないとどうなる?
袖丈は、ビジネスシーンでは特に重要です。
プライベートで着るようなカジュアルなジャケットの袖丈は、トレンドや好みによって自由に選べます。短めの袖は爽やかで軽快な印象を、長めの袖はルーズで抜け感のある印象を与えます。
しかし、ビジネスにおいては袖丈について一定の決まりごとが存在します。短すぎると子供っぽい印象を与えたり、反対に長すぎるとだらしない印象を持たせてしまいます。
そのため、見落としがちですが、ジャケットとシャツの袖丈には、十分に注意して選ぶことが、おしゃれな着こなしの第一歩なのです。
ジャケットの袖の種類
スーツのジャケットの袖が、実は3種類あることをご存知でしょうか。
具体的に、袖口は「本切羽(ほんせっぱ)」「開き見せ(あきみせ)」「キスボタン」の3種類に分かれています 。
全て袖口のデザインで、袖口の仕様をどうしていくかで上記3つの呼び方に変わってきます。
本切羽(ほんせっぱ)
まず、本切羽とは、袖口に対となるボタンとボタンホールが付いており、実際に開閉ができる仕様のことです。
英語では「surgeon’s cuff(外科医の袖口)」と呼ばれています。本切羽が生まれた背景には諸説ありますが、よく知られているのは「医師が緊急時にジャケットを脱がず、袖をまくって処置ができるように考案された」というエピソードです。
この仕様ではボタンを外すことで袖口に抜け感が生まれ、カッチリとしたスーツスタイルにこなれた印象を加えることができます。
開き見せ(あきみせ)
開き見せとは、本切羽と異なり、袖にフェイクのボタンホールとボタンが付いている仕様のことを指します。
実際に袖口を開閉することはできません。既製スーツに多く見られるデザインです。
キスボタン
キスボタンとは、袖のボタン同士がわずかに触れる程度に重ねて配置されているデザインのことを指します。別名「キッシングボタン」や「重ねボタン」とも呼ばれています。
通常のボタンが等間隔で並んでいるのに対し、キスボタンはボタン同士を重ねて縫い付けるため、手元にほどよい立体感とアクセントが生まれるのが特徴です。
ジャケットの正しい袖丈とは?
初めてスーツを購入する際は、あまり袖丈には意識が向かないかもしれません。しかし、ジャケットの袖丈は見た目の印象だけでなく、動きやすさや着心地にも大きく関わってきます。
ここではジャケットの理想的な袖丈の目安や、シャツとのバランスを解説します。レディーススーツの場合やシーン別の選び方もあわせてチェックしていきましょう。
目安は親指から11〜12cm程度
袖口から親指までの長さに注目してみてください。
腕を下ろしたとき、親指の先から11~12cmの場所に袖口がくると、バランスよく見えるといわれています。もちろん個人差があるため、一つの目安として覚えておくとよいでしょう。
より感覚的な目安としては、腕を下ろした際に、手首が袖でちょうど隠れる程度だと覚えておきましょう。
シャツとのバランス
ジャケットの袖丈は、シャツの袖口とのバランスも重要になります。
一般的に、ビジネスシーンにおけるスーツスタイルでは、シャツの袖口が、ジャケットの袖から1~1.5cm程度見える状態がよいとされています。
ジャケットの袖丈が短すぎても長すぎても、締まらない印象になるため注意しましょう。ただし、カフスボタンを見せたい場合は、カフス部分に合わせて2cm程度シャツの袖を見せるのが適正になります。
レディースの場合は手首1〜1.5cm下が目安
メンズスーツとレディーススーツではジャケットの袖丈も基準が異なります。レディーススーツの場合、腕を下ろした際に、手首より1~1.5cm程度下の長さが美しいとされています。
また、レディーススーツの場合はシャツやカットソーなどのインナーを、ジャケットの袖口から見せることは基本的にはありません。
職業によってはあえて短くするケースも
職業やビジネスシーンによって、袖丈の長さを変えてみることも1つのテクニックです。
例えば、デスクワークが多い職業の場合、袖丈が長いと袖口が擦れてしまい、スーツの劣化が早くなってしまうことから、あえて短めに仕上げることがあります。
一方、商談など人と対面して接する場合には、机の上に腕を曲げて置くことが多く、袖口が持ち上がってシャツが見えすぎてしまうため、袖口はやや長めにしておくこともあります。
ジャケットの袖丈は直せる?
スーツを着た際に「ジャケットの袖丈がしっくりこない」「短すぎる・長すぎる」と感じる場合もあるでしょう。
その際に袖丈の調整は可能か、費用はどのくらいかかるのか、詳しく説明します。
袖丈の調整は可能
既製スーツであっても、袖丈の調整は可能です。
人によって腕の長さには大きな個人差があり、左右で長さが異なるというケースもよくあります。しかし、自分では気づきにくいポイントでもあるため、違和感があった場合は遠慮せずに相談してみましょう。
既製品の袖丈が「ちょうどよい」と感じられる人は意外と少ないものです。サイズ調整を前提に、既成スーツを選ぶという考え方もおすすめです。
袖丈調整の費用相場
袖丈のお直しの費用は、依頼する店やスーツの素材、仕上がりの細かさによって異なります。
一般的には2,000〜5,000円程度が相場です。高級素材の場合や、ボタン付け替えが必要な袖口デザインの場合は、裁縫が難しくなるため1~2万円前後になることもあります。
お直しを依頼する店舗によっては、スーツ購入時に無料または割引サービスが付く場合もあるため、購入時に確認しておくとよいでしょう。
袖丈で印象を変えるおしゃれテクニック
袖丈は見た目のバランスを整えるだけでなく、おしゃれさをさりげなく演出できるポイントでもあります。
わずかな長さの違いが、スタイルをぐっと洗練された印象に変えてくれます。
袖丈と時計の合わせ方
腕時計と袖丈のバランスで理想的なのは、シャツの袖口から腕時計がさりげなく覗く程度の長さです。腕を自然に下ろした状態で、腕時計の約3分の1が見えるように調整しましょう。
袖が長すぎて腕時計が完全に隠れてしまうと、せっかくの時計が目立たずバランスも悪く見えます。
一方で、腕時計が全て見えてしまうと袖丈が短すぎてアンバランスな印象になってしまうことも。
シャツの袖丈は、腕時計の存在をさりげなく引き立てる長さがポイントです。
また、時計を選ぶときは、手首の幅に合ったものがおすすめです。腕時計のケースサイズは、手首の幅の6~7割がベストといわれています。こうした細かな工夫が、自分らしいおしゃれな着こなしを実現する鍵です。
ボタンの数を意識する
スーツの袖ボタンの数に明確な決まりはありませんが、3~4個が一般的です。ビジネスシーンで着る場合、1〜2個の少なめのボタンはカジュアル寄りに見えがちなので避けたほうが無難です。
一方、4個以上のボタンは重厚感や信頼感を与えます。商談や重要な会議などでのスーツにぴったりです。3個ボタンは軽やかで爽やかな印象があり、明るい色のスーツによく合います。
さらに、ボタンが重なった「重ねボタン」はおしゃれさが増しますが、フォーマル度は少し落ちるため冠婚葬祭などでは控えましょう。
ワイシャツの袖(カフス)の形にこだわる
カフスとはワイシャツの袖口部分のことです。目立ちにくいパーツながら、着こなしに差をつける重要なディテールです。
カフスの中で代表的な形が以下の3つです。
- スクエア
- 角落ち(カッタウェイ)
- 大丸
スクエアは角が直角で切り揃えられたシンプルな形状です。きちんとした印象を与えたい場面に最適です。
角落ちは袖口の両端の角を斜めにカットしたデザインで、シャープかつ個性的な印象に仕上がります。
大丸は丸みを帯びた柔らかなシルエットで、エレガントかつ親しみやすく、ビジネスからプライベートまで幅広く活躍します。

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オーダーなら理想の袖丈が叶う
「正しい袖丈はわかったけれど、既製スーツでサイズが合うか心配」という方には、オーダースーツを検討してみましょう。
オーダースーツは、顧客一人ひとりの体型や姿勢を丁寧に採寸し、ミリ単位で長さを調整できるのが魅力です。肩幅や袖丈、着丈はもちろん、腕まわりの太さやウエストの絞り具合なども細かく調整できるため、着心地が格段に良くなります。
また、生地や裏地、ボタンなども自由に選べるため、フォーマルからカジュアルまで、用途やお好みに合わせてオリジナルスーツが仕立てられます。
しかし「オーダーは高そう」「難しそう」と思われる方も多いでしょう。最近では手の届きやすい価格帯のブランドも増えており、初心者向けのサービスを提供しているお店もあるので安心して利用できます。
「オーダースーツ」SADAで思い通りの仕上がりを実現
オーダースーツSADAでは、袖丈調整を含めた細部の仕上がりに妥協しないフルオーダー体験ができます。左右で腕の長さが違う方も多いですが、オーダースーツSADAでは細かく採寸してくれるので、どんな体型の方でも自然にフィットする仕上がりになります。
納品後1ヶ月以内なら無料で微調整できるサービスもあり、初めてのオーダースーツでも安心して任せられるでしょう。
フルオーダースーツブランドの中でもリーズナブルな価格で提供。既製品ではなかなか叶わない、自分だけの理想的な袖丈や着心地を求める方は、ぜひオーダースーツSADAで思い通りの仕上がりを実感してみてください。
適した袖丈でスマートにスーツを着こなして
正しい袖丈のスーツは、あなたの印象を格上げし、自然な美しさを引き出します。既製のスーツでも品質や機能性に長けたものはありますが、自分の骨格や身体の特徴に合ったスーツを着たい方は、オーダースーツがおすすめです。
オーダースーツならプロの専門スタッフが丁寧にヒアリングを行い、ミリ単位で調整するため、着心地と見た目の両方に満足できるスーツを手に入れることができます。
これを機にオーダースーツを利用して、ご自身にぴったり合った袖丈で、スマートにスーツを着こなしましょう。

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