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【2023年最新】ダブルスーツをスーツの専門家が徹底解説!ダブルスーツの着こなし、現旧のダブルスーツの違いまで徹底解説!

スーツには主に、シングルスーツとダブルスーツの2種類があることをご存じでしょうか?シングルスーツはなんとなくイメージができる人も多いですが、ダブルスーツの場合は、触れ合う機会がない人にとってはどういったものなのか、どういった特徴があるのかも分からないという人が大半です。

一般的にシングルスーツを着用する方がほとんどのため、ダブルスーツに接点がない人も多くいます。シングルスーツはビジネスでもフォーマルなシーンでも、どんなシーンにでも無難に活用できるスーツのため、多くの人が持っているスーツです。

しかし、シングルスーツばかりを着用していると、「シングルスーツのデザインに飽きた」などと、普段着用しているスーツに飽きてくる人も多くいるのではないでしょうか。それは社会人としての経験が長くなれば長くなるほど、そう考える人が多い傾向にあります。 

そういった人には、シングルスーツとは変わった印象を与えることができるダブルスーツがおすすめです。 ダブルスーツはシングルスーツとは違った印象を与えることができるので、シングルスーツに慣れた方にとってはおすすめのスーツといえます。

ダブルスーツには着こなしポイントがあり、適当にダブルスーツを着用すると、かえって見栄えがよくありません。最悪の場合、相手に対して失礼なコーディネートをしてしまう可能性も考えられます。また、ダブルスーツに挑戦したことがない人にとっては、どういった基準で選んでいけばいいのか悩む人も少なくないはずです。

「シングルスーツに飽きたからダブルスーツの魅力を知って挑戦したい」

「ダブルスーツを着たときに相手はどう感じるのだろうか」

「ダブルスーツの見栄えのいい着こなしを知りたい」

など、ダブルスーツに関する疑問を持っている方にために今回は、ダブルスーツとシングルスーツの違いや、ダブルスーツの着こなしポイントなどを紹介します。 シングルスーツのデザインに飽きてきた人はぜひ、本記事を参考にダブルスーツを着こなしてみましょう。

ダブルスーツってなに?ダブルスーツとシングルスーツの違いは?

スーツの購入を考えている人はほとんどの人がシングルスーツを選ぶのではないでしょうか。もちろん、ダブルスーツが好きで選ぶ人もいれば、ダブルスーツに挑戦したいから選ぶという人もいるので、ダブルスーツを選択する理由は人それぞれです。しかし、ダブルスーツは一般的に見ればポピュラーなスーツではなく、どちらかといえば敬遠されることが多いスーツでもあります。ダブルスーツとシングルスーツの違いを把握しない限り、そのイメージが無くなることはありません。

冒頭でも説明した通り、スーツは大きく分けると「シングルスーツ」と「ダブルスーツ」に分類されます。シングルスーツは一般的なスーツとして多くの方に認知され、愛用されているスーツとなっていますが、ダブルスーツを着用している方はそこまで多くはいません。

ダブルスーツの原型が登場したのは19世紀の中頃です。軍服だったものが男性用の上着として着用されることが始まりといわれています。日本では1980年代のバブル期に流行し、重厚感や威圧感を表現できることもあって男性から人気を集めました。

スーツ自体にシングルスーツとダブルスーツがあることは知っていても、お互いどのような違いがあるのかはっきりと分からない方も少なくないはずです。そこでここでは、ダブルスーツとシングルスーツの違いを詳しく解説していきます。

【ダブルスーツの特徴1】ボタンの数

シングルスーツとダブルスーツの違いの特徴として一番最初に挙げられるものがボタンの数です。シングルスーツとダブルスーツの種類や特徴を説明していきます。

シングルスーツの場合

  • 2つボタン
  • 3つボタン

のタイプが存在しています。ボタンの数によって格式などの違いはないため、好みで選択するといいでしょう。それぞれ解説していきます。

「2つボタン」は、最もオーソドックスといえるボタンのタイプです。3つボタンのスーツと比べると、Vゾーンが広く取られており、ネクタイやシャツの存在感が大きくなります。また、ウエストラインも絞られるため、全体的にスリムな印象を与えることが可能です。定番スタイルのため、ビジネスシーンやフォーマルシーンなど、どんな場面でも着用することができる汎用性の高いスーツといえます。

「3つボタン」には「3つボタン2掛け」と「3つボタン段返り」があります。

「3つボタン2掛け」のジャケットは、上2つのボタンを留めるため、Vゾーンが狭くなり、クラシックな印象を演出することが可能です。シルエットは、ウエストにくびれのないボックス型のシルエットになるため、やや古めかしい印象にうつります。3つボタン2掛けは最近では、着る人も少なくなったスーツとも言えるでしょう。

「3つボタン段返り」は、今の3つボタンのスタイルのなかで一般的なスタイルとされているのがこの3つボタン段返りです。ラペルの返しが深く、立体的に見えるため、パッと見た印象は2つボタンのスーツに似ています。2つボタンよりもVゾーンは狭くなってネクタイの見える面積も少なくなりますが、3つボタン2掛けよりも広くはなっているため、中間的な位置にあるスーツといえるでしょう。

ダブルスーツの場合は

  • 4つボタン
  • 6つボタン

が一般的です。それぞれの特徴を解説します。

「4つボタン」は、左右に2つずつボタンが付いており、着用した際の左側2つは飾りボタンになるため、右側だけを留めるようにしましょう。右前の内側にあるボタンは前身頃(まえみごろ)がずれないためのものになるので、留めてしっかりと固定するようにしましょう。

「6つボタン」は、左右に3つずつボタンが付いているタイプのジャケットです。ダブルスーツは、この6つボタンが一般的とされており、多くのダブルスーツで採用されています。4つボタンと同じく、着用した際の左側3つのボタンは飾りボタンなので使用することはありません。

6つボタンのタイプは、「1つ掛け」と「2つ掛け」の2タイプに分かれます。

「1つ掛け」の場合、ウエストのラインが強調されるため、シャープな印象になり、スマートに着こなしたい場合に向いている着方です。スタイリッシュに着こなせますが、若干のカジュアル感が出てしまうので、フォーマルなシーンでは注意したほうがいい着方になります。

その一方、「2つ掛け」はしっかりとした印象を演出できるため、結婚式やフォーマルなシーンに最適な着方です。冠婚葬祭などに着用する場合はボタンをしっかりと留めるようにしましょう。以上がシングルスーツとダブルスーツの違いになります。

次にアンボタンマナーについて解説していきます。

ジャケットには、シングルスーツ、ダブルスーツに限らず、アンボタンマナーといわれるボタンに関するマナーが存在します。アンボタンマナーはジャケットを着た際に全部のボタンを留めるのではなく、ある一カ所を開けるマナーです。ボタン数はシングルスーツとダブルスーツによって変わってくるため、アンボタンマナーも大きく変わってきます。

シングルスーツの場合、ボタン数が2つまたは3つが主流ですが、ボタン数に限らず一番下のボタンを外すことが一般的です。

ダブルスーツの場合は、右上のボタンは飾りボタンとなるため、留めることはありません。4つボタン、6つボタンに限らず、状況によって留めるボタンが異なってくる点がダブルスーツの特徴といえます。基本は右ボタンの上だけを留めない、もしくは右ボタンの上と下を留めないことが一般的です。

状況によって留める箇所が変わってくるので状況に応じて変えていくようにしましょう。

【ダブルスーツの特徴2】ボタンの配列

シングルスーツとダブルスーツの見た目で大きく変わるものとして、ボタンの配列があります。

シングルスーツは前面部分のボタンが1列に配列されていることに対して、ダブルスーツは2列に配置されています。ボタンの配列が変わるだけで相手に与える印象は大きく変わってくるものです。

ボタンの配列には、並列にボタンが配置されたタイプやV字型に配列されたタイプなど、配列もさまざまなものがあります。ダブルスーツでは、ボタンが並列に配置されたタイプが一般的とされており、ダブルスーツといえばこれ!というように認知されているタイプです。

ダブルスーツのなかでも、一般的なタイプであるボタンが並列に配列されたタイプは比較的抑えめな印象になるため、落ち着いた印象のスタイルにしたい人にはぴったりです。

また、まわりの人と少し変わったタイプのダブルスーツを着たいという方は、V字型のダブルスーツを選択肢に入れてみるとおもしろいのではないでしょうか。

ボタンがシンプルに縦に1列配列されたシングルスーツの場合は、スマートな印象を与えることができるのに対して、縦に2列配列されたダブルスーツは重厚感のある印象を与えることができます。

このようにボタンの配列が異なるだけで、相手に与える印象は大きく変えることが可能なため、相手に対してどのような印象を与えたいかによってスーツタイプを変えるのもいいのではないでしょうか。

ボタンがシンプルに縦に1列配列されたシングルスーツの場合は、スマートな印象を与えることができるのに対して、縦に2列配列されたダブルスーツは重厚感のある印象を与えることができます。

このようにボタンの配列が異なるだけで、相手に与える印象は大きく変えることが可能なため、相手に対してどのような印象を与えたいかによってスーツタイプを変えるのもいいのではないでしょうか。

「シングルスーツを格式高くしたものがダブルスーツ」だと思われることが多いですが、両者の違いはボタンの配列だけのため、品格の高さという意味では大きな差はありません。

【ダブルスーツの特徴3】下襟

シングルスーツ、ダブルスーツともに襟のデザインには多くの種類があります。シングルスーツとダブルスーツの襟のデザインを比較すると、シングルスーツの場合は、「ノッチラペル」といわれるデザインが一般的です。ダブルスーツでは、下襟に特徴のある「ピークドラペル」が基本とされています。

まずは、シングルスーツで一般的に採用されている「ノッチラペル」を解説していきます。

「ノッチラペル」は、既製スーツの90%に採用されており、1番バランスの取れた形といえます。「ノッチ」は、V字型の刻みという意味を持っており、上襟と下襟の結い合わせ部分にひし形の刻みが入っていることが特徴的です。世界共通でシングルスーツといえばノッチラペルといわれるほど一般的な襟のデザインとなっています。社会人らしいしっかりとした雰囲気に見られ、派手な印象を与えないのでビジネス用のスーツにはおすすめの襟タイプといえるでしょう。

一方で、多くのダブルスーツで採用されている「ピークドラペル」は、「ピークド」=「尖った」といった意味があり、剣先のように鋭く尖った下襟が特徴です。日本では「剣襟(けんえり)」という呼び方をされています。

ピークドラペルは、もともとタキシードなどのフォーマルウェアに採用されることが多かったデザインです。しかし、現在ではビジネスシーンやフォーマルシーンなど多くのスーツに採用されるようになりました。フォーマルシーンなどに着る服装に採用されていたことから、現在でも優雅さや華やかさを演出できるのが強みでもあります。派手なシャツや派手なネクタイを選ばなくても、さりげないおしゃれを楽しむことができるのがピークドラペルの特徴といえます。クラシカルでエレガントな印象付けができるため、華やかなシーンなどに向いているデザインです。

ピークドラペルは本来、装飾的な意味合いが強いデザインとなっています。ビジネスシーンで着用する場合、人によってはカジュアルな雰囲気を嫌がる人もいるので、あくまでまわりの人や環境を把握した上で身に付けるようにしましょう。カジュアルな雰囲気が苦手な人や堅い職種の人や取引先の前ではピークドラペルが採用されているスーツは着用しないようにしましょう。

ピークドラペルは、先端が尖ったデザインをしているため、着用する際に尖り方が気になるため、避けようと考える人も少なくありません。そんな時は、やや控えめな「セミピークドラペル」がおすすめです。ピークドラペルほど尖っておらず、控えめなため、初心者の方でも気軽に採用できるシャツのデザインになっています。

ダブルスーツの魅力とは?ダブルスーツは相手にどのような印象を与える?

ダブルスーツのイメージはどういったものを持っていますか?「おじさんくさい」「シルエットが古くさい」「着こなしが難しそう」などの負のイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。これはダブルスーツが流行したバブル期のイメージがそのまま残されていることが原因として挙げられます。

古くさい印象を持つ方も多いダブルスーツですが、最近ではその印象が大きく変わり始めています。近年では、ダブルスーツのスタイルが「英国紳士を漂わせるクラシカルな雰囲気」とトレンドとなり、その後押しもあって注目を集めるようになりました。

今までダブルスーツに触れる機会がなく、着たことがないという人のなかには、ダブルスーツの魅力を知らないまま、無難なシングルスーツを選んでしまったという人も多いのではないでしょうか。

ダブルスーツの魅力を知らないまま、触れる機会が無いのは非常にもったいないことです。そこでここでは、ダブルスーツの魅力や相手に与える印象などを解説していきます。

【ダブルスーツの印象1】重厚感

先ほど説明したようにダブルスーツは軍服がルーツとされています。軍服が由来のため、指揮官やリーダーなどといった人の上に立つポジションを担う方から好まれ、着用されていました。

シングルスーツはスマートな印象を与えるのに対して、ダブルスーツは大人の雰囲気を漂わせるような色気のある重厚感を演出することが可能です。シングルスーツをさらっと着こなすよりも、ダブルスーツを着こなすことで落ち着きのあるオーラや頼りがいのあるオーラを演出することができるため、フォーマルなシーンでも存在感を存分に発揮することができるスタイルといえるでしょう。

前述した通り、本来はダブルスーツとシングルスーツとでは、大きな格式の違いはありませんでした。しかし、しっかりとした作りや重厚感のある見た目から、ダブルスーツに対して格式が高いイメージが付いたとされています。

格式の違いはないものの、大勢の方がイメージするようにダブルスーツには格式の高い印象を持つ人も多いです。その印象を活用して自身のイメージアップを計ってみるのもいいのではないでしょうか。

普段からシングルスーツしか着用しない方は、ダブルスーツを着用することによって男らしさを感じさせる重厚感をアピールすることが可能です。ここぞという時に普段とは少し違う勝負スーツとして持っておくことをおすすめします。

【ダブルスーツの印象2】体型をカバーしやすい

ダブルスーツには体型をカバーしやすいといったシングルスーツにはないメリットがあります。

今までのダブルスーツは、「おなか部分を隠すため」や「体格のいい人が着用するため」に、ウエストの絞りがほとんどないゆったりとしたシルエットが好まれていました。しかし、ゆったりとしたタイプでは、全体的にダボっとした締まりのない印象を与えてしまうことに繋がります。

近年では、おなかまわりを隠しながらも、ウエスト部分が絞られたスタイリッシュなシルエットのスーツが流通するようになり、ダブルスーツでもスタイリッシュさを取り入れるようなデザインが人気を集めるようになってきています。

ここでは自身の体型に合うダブルスーツの選び方について解説していきますので見ていきましょう。

おなか周りが気になる

年齢を重ねるごとに気になってしまうものは体型の変化です。特に男性の方はおなか周りがもっとも気になる箇所ともいえます。どうにかしておなか周りが気にならないコーディネートをしたいと思う方は、ダブルスーツがおすすめです。

ボタンが一列に配列されているシングルスーツに対して、ダブルスーツにはフロント部分を重ねて留めるボタンが採用されています。この重ねて留めるダブルスーツは、気になるおなかまわりを隠すことができ、気になる体型をカバーすることが可能です。

ダブルスーツを選ぶ際には、柄が大きいデザインや膨張色となる色を選んでしまうと、すっきりと見せたいおなか周りを、より大きく見せてしまいます。すっきりと見せたいのであれば、無地や縦のラインが強調されたストライプなどがおすすめです。黒系の色は細く見せる効果がありますが、ダブルスーツの場合は威圧感が増してしまい、相手に悪い印象を与えかねないので、避けるようにしましょう。

おなか周りが気になる人がダブルスーツのサイズを選ぶ場合、気になるおなか周りを隠したいという意味で、大きめのゆったりしたサイズを選ぶ方もいますが、体にフィットしたものを選ぶようにしましょう。その理由はバブル期に流行した一昔前のダボっとしたコーディネートになってしまうので、サイズ選びには細心の注意を払いましょう。

やせ型の人

ダブルスーツは体格がいい人が着るイメージではありますが、細身の人でもしっかりと着こなすことが可能です。シングルスーツよりもフロント部分の面積が広いため、細身の人でもたくましく見せることが可能となります。

やせ形の人はどうしても小柄に見えてしまいがちです。小柄の人がダブルスーツを着用する場合には、膨張職のグレーを着るようにしましょう。さらに柄が大きいものを選ぶことで、身体を大きく見せることができます。また、ベストやセーターなどを着用して体型をコントロールするのも細身のイメージを和らげてくれるのでおすすめの方法です。

おなか周りが気になる人のおすすめとしてストライプを紹介しましたが、やせ形の人がストライプを着てしまうと、より細く見えてしまうため避けるのが無難でしょう。

身長が高い人

身長が高い人はどんなスーツを着ても似合うので、どんなスーツを着用したらいいかということよりも、「サイズが合っているか」に焦点を置くようにしましょう。

既製品を着用してみると「肩幅のサイズは丁度いいのに、ウエストがぶかぶか」といった事態が起きます。仕方なく購入しても似合わずに着用する機会が減っていき、最終的には着ないで処分するといったことにもなりかねません。

そのような事態を避けるためにも既製品ではなく、オーダーメイドでのスーツ作成がおすすめです。高身長の人の中には、痩せている人、体格のいい人、ぽっちゃりの人などさまざまな人がいます。自身の体型に合ったスーツを求めているなら、既製品よりもオーダースーツを選択しましょう。

身長が低い人

身長が低い人はシングルスーツ、ダブルスーツに関わらず、Vゾーンを工夫することで身長の低さをカバーすることができます。その方法は、Vゾーンに変化を加え、目線を上に持っていく方法です。

Vゾーンに目立つネクタイなどを取り入れて、目線を上に持っていければ、小柄で悩んでいる体型をごまかすことができます。うまくごまかすことによって「スーツを着こなしている」という印象を与えることができるので試してみましょう。身長の低い人がおすすめの柄は、おなかまわりが気になる人と同じようにストライプを着るのがベストです。その際には、ウエストの位置を高くしておくことで、より視線を上に持っていくことができます。

また、一般的なスーツでは、「パンツの裾が靴の甲に当たって1折りできるくらいの長さがベスト」といわれていますが、身長が低い人は「パンツの裾が靴の甲に触る程度の長さ」がベストです。その長さでパンツを履くことができれば自然と、視線を上に持っていくことができるでしょう。

【ダブルスーツの印象3】シャツやネクタイのVゾーンで他の人と差をつける

ダブルスーツはシングルスーツと比べると、ジャケットにあるVゾーンの面積が狭くなります。これはシングルスーツと比べるとデメリットに感じる方もいるでしょう。

しかし、このデメリットと思われる面積の狭さは、個性を出すための重要なポイントです。面積が狭い分、ネクタイやシャツの印象が強くなるため、どんなデザインのものを選択するかによって相手に与える印象は大きく変わります。ネクタイやシャツを選択する際にはVゾーンが狭いダブルスーツを活かしたコーディネートが必要です。コーディネートによっては他の人と差をつけることができるため、ネクタイ選びとシャツ選びは大切になってきます。

ネクタイを選ぶ際に柄が大きいデザインのネクタイを選んでしまうと、ダブルスーツ特有のクラシカルな雰囲気が損なわれる可能性があります。選択を間違ってしまうとせっかくのダブルスーツが台無しです。初めてダブルスーツに挑戦するのであれば、ネクタイは無地のものか柄が小さいデザインを選ぶことが大切になります。

シャツの場合は白の無地を選ぶとどんなシーンにも対応できるため、無難です。欲をいうのであれば、ネクタイとシャツの色味を合わせることで全体的な統一感が出てバランスのいいコーディネートが可能になるので、バランスを意識して選ぶようにしましょう。

Vゾーンを意識しながらも全体のバランスを考えたコーディネートをすることで、他の人に差をつけることができます。

ダブルスーツを着るなら押さえておきたい!ダブルスーツの着こなしポイント

ダブルスーツを普段から着用する機会が少ないこともあって着こなすのは難しそうといったイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。ダブルスーツに挑戦したくても、どのように着こなしたらいいのかわからなかったり、そもそも着こなしに自信がないと、挑戦する勇気が出ないものです。

ここではどのように着こなしていったらいいのか分からない人のために解説していきます。

ダブルスーツをうまく着こなすためには4つのポイントに加え、若い世代向けのポイントを押さえておくことが大切です。

  • 着丈はヒップトップが隠れるくらい
  • ネクタイは同色系で合わせる
  • スマートなパンツと合わせる
  • 控えめな柄でどんなシーンにも
  • スマートな着こなしを(若年層向け)

この4つのポイントに加え、若年層向けのポイントを1つを押さえておくことで、ダブルスーツを着たことがない人でもおしゃれでまとまりのあるコーディネートが可能になります。

ダブルスーツはうまく着こなせれば、重厚感や威厳などを演出でき、男性的な力強さやたくましさを表現することが可能です。しかし、一歩着こなし方を間違えてしまうと相手に対して失礼になってしまったり、威圧的な印象を与えかねません。

そうならないためにもしっかりと着こなしポイントを把握するようにしましょう。それでは3つの着こなしポイントを詳しく解説していきます。

【ダブルスーツの着こなしポイント1】着丈の長さ

ダブルスーツで気を付けたいポイントとして1番に挙げられるものが「着丈の長さ」です。バブル期に流行したダブルスーツは、やや長めのダボっとしたシルエットが印象的でした。しかし、近年ではスリムなシルエットで自分の体型に合うような短めの着丈が好まれる傾向にあります。

以前のような着丈が長いダブルスーツを着用していると、時代遅れや古くさい印象に見えてしまう可能性があるため危険です。それに加え、スーツに着られているような印象になるため、あまりおすすめはできません。その時代のトレンドに合わせて着丈を変えていくことが大切です。

今はヒップトップが隠れるほどの長さが正しいダブルスーツの着丈とされています。現代のスーツ業界では、全体的にスリムなスタイルが好まれる傾向にあるため、ヒップトップが隠れる長さよりもやや短めの着丈が主流となりつつあり、トレンドの変化が激しいことが特徴です。近年の着丈のトレンドは、脚とお尻の境目が1〜2cmほど見える長さが丁度いい長さだといわれています。

着丈は長いとフォーマルな印象を与え、短いとカジュアルな印象を与えることが可能です。どのようなシーンで着用するかによって選択肢は異なりますが、着用するシーンなどを想定して着丈の違うスーツを用意するのもいいでしょう。

取引先との商談や大切な会議では長めの着丈になっているダブルスーツが好ましいです。しかし、普段のオフィスで着る服装としては堅い印象を持たれてしまう可能性があるので、注意してコーディネートするように意識しましょう。短めの着丈はカジュアルな印象を与えるので、商談や会議、打ち合わせなどのフォーマルなシーンには向いていません。あくまでオフィス業務の際に普段使いとして着用する意識を持っておくのが無難です。

お店によって、販売されているスーツの着丈の長さはさまざまです。もし、自身の納得のいく長さがないのであればオーダースーツを検討してみるのもいいのではないでしょうか。オーダースーツであれば自身の好きなようにカスタマイズできるため、ぴったりの着丈を作ることが可能です。ひとつの選択肢として覚えておくことをおすすめします。

【ダブルスーツの着こなしポイント2】ネクタイの配色

【ダブルスーツの印象3】で述べた通り、Vゾーンの印象は、どのようなコーディネートをするかによって良くも悪くも相手に大きな印象を与えます。そのため、おしゃれな着こなしをして、相手への印象をよくしたいのであればVゾーンのネクタイ選びは非常に重要なキーポイントです。

ダブルスーツを着たことがない方やうまい着こなしがわからないという方は、全体的なバランスが崩れないようにダブルスーツの色味とネクタイの色味を同色系で合わせると統一感のあるコーディネートに仕上げることができます。同色系で合わせることで、まとまり感が出て、バランスの取れたスッキリとした印象にすることが可能です。慣れてきたらネクタイを派手めな色味に変えて、コーディネートにアクセントを取り入れると、Vゾーンの圧迫感が抑えられて明るい印象を与えることができるようになります。

全体的に落ち着いた印象を強調したい人は、ネイビーやグレーのダブルスーツに同色系のネクタイを組み合わせるのがおすすめです。洗練された大人の演出を楽しめるでしょう。

 逆に、ライトグレーのダブルスーツなどで明るめな色合いのコーディネートをしたいと考えるのであれば、ブルーに近いネイビーや赤に近いオレンジなどのネクタイを合わせることで、若々しさや活気などのグレッシブな印象を与えられます。

与えたい印象やシーンに合わせて、同色系のジャケットとネクタイでバランスよく組み合わせるのがおすすめです。

【ダブルスーツの着こなしポイント3】パンツの選び方

ダブルスーツを着用するに当たって意外と見落とされがちな点として、パンツの重要性があります。ダブルスーツはジャケットの性質上、どうしても上半身に意識がいってしまい、下半身はあまり気にしないという人も多いです。上半身のコーディネートが優れていても、下半身のパンツによって全て台無しになってしまうことも考えられるため、下半身のパンツもしっかりと意識して選択することが必要になってきます。

ダブルスーツに合わせるパンツとしては、すっきりとしたシルエットに定評のあるノータックまたはワンタックがおすすめです。

タックとは、パンツのウエスト部分から下に向かって入っている折り目のことを指します。タックには以下の種類があり、タックによる性質もさまざまです。

  • タックがないものをノータック
  • 1本入っているものをワンタック
  • 2本入っているものがツータック

というように、タックの本数によって呼び方が変化することが特徴です。

  • 「ノータック」

読んで字のごとくタックが入っていないスーツを指します。タックが入っていない分、パンツの幅が細くなる傾向にあり、履いた時にスリムな印象になるのが特徴的なタイプです。全体的にすっきりしたシルエットになるので若い方やスマートに着こなしたい方には人気のパンツとなっています。

ノータックパンツは、デザイン的にカジュアルな印象を与えるため、普段使いやカジュアルスタイルに向いています。スリムに履きこなすタイプのパンツのため、ゆったりとしたパンツが苦手な人にとっては相性のいいデザインではないでしょうか。細身で無駄な遊びがないため、スタイリッシュに着こなすことができ、好印象が必要な接客業や営業職、事務職などの人に好まれます。

無地の生地でも、柄が入った生地でもどちらでもすっきりとした印象になるので、紳士的で清潔感のあるコーディネートが必要な人にはぴったりです。

  • 「ワンタック」

タックが両脚に折り目が1本ずつ入ったタイプのデザインです。パンツ幅が標準的な太さとなっており、パンツのタイプでは最も一般的なタイプとなっています。ノータックのパンツと比べると、腰回りに余裕ができるため、ゆとりのある履き心地にが特徴です。そのこともあって、機能性やデザイン性に優れているパンツが多く、非常に人気でバランスにいいデザインとなっています。

ワンタックのデザインは、クラシカルなスーツに採用されることが多く、上品なシルエットが実現できます。シーンを選ばずに着用できるので汎用性が高いことも特徴です。

腰回りがノータックよりもゆったりとしているので、体型が変わりやすい人や体の線が太いアスリートタイプの人に向いているデザインといえます。普段の生活でパンツに窮屈感を感じたことがある人は、ワンタックパンツを試してみるのもいいのではないでしょうか。

  • 「ツータック」

両脚に2本ずつ折り目が入ったデザインのパンツを指します。パンツはタックの本数が多くなれば多くなるほど、裾幅が太くなるので、ゆったりと履きたい人はタックの本数が多いものを選ぶようにしましょう。

ツータックはワンタックと比べると、タックの本数が1本増えたデザインです。1本増えたことで裾幅は約4㎝ほど、太くなります。最近では、ノータックのパンツが主流になってきているので、ゆとりが欲しい人はワンタックを選択し、それでももっとゆとりが欲しい場合にツータックを選ぶようにしましょう。

ツータックは、ワンタックやノータックのパンツと比べると、履き心地やシルエットが全体的に太くなります。太くなった分、ぶかぶかで野暮ったい印象を与えてしまう可能性があり、着こなしには注意が必要です。ドレスコードや服装のマナーが必要なシーンでは着用しないようにするのが無難といえます。

友人同士のパーティーやプライベートなどに向いているタイプなので、そういったシーンでゆったりとしたシルエットを楽しみたい人にはおすすめです。

ダブルスーツは、ジャケットに比重を置くコーディネートのため、パンツをタイトにすることでシルエットにメリハリを出すことができます。スマートなパンツと組み合わせることで、落ち着いた印象の中に、スタイリッシュさを演出することができるのでおすすめです。さらに、股上が深めのパンツを合わせることで、大人の貫録を演出できるため、ドシッとした存在感を出したい人にはおすすめのコーディネートとなります。

ノータックやワンタックに限らず、どんなタイプのパンツを選ぶ場合でも、パンツの裾をダブルの折り返しにすることで、上半身の重厚感とボトムスのスタイリッシュさのバランスをうまく取ることができます。シングルタイプの裾と比べても足元にアクセントを出せるのでダブルスーツに向いている仕立て方です。

一風変わったコーディネートとしては、重厚感のあるスタイルで統一感のあるスタイルにしたいという人には、あえてゆとりのあるツータックのパンツを合わせることで、存在感を大いに出すことが可能になります。ツータックを合わせる際にダボっとしすぎないように意識することが必要です。

また、パンツの幅感も非常に大切な要素といえます。幅感がゆったりとしたパンツを選ぶとシルエットが太めのゆったりとした印象になり、余裕のある頼もしいイメージの表現が可能です。その際、パンツの裾を短めに仕立ててしまうと、バランスが悪くなり、脚が短く見えてしまいます。それを防ぐためにも、裾を長く仕立てることが大切です。

反対に、スリムなパンツを選ぶと、スマートなシルエットにできます。その際、裾は短めの仕立てると、まとまりのあるスタイリッシュな印象になるので意識しましょう。

ダブルスーツのジャケットとのバランスを見ながら仕立てるようにすると、まとまりのあるコーディネートになります。

【ダブルスーツの着こなしポイント4】柄の選択

スーツには多くの種類があり、どういった柄を選択したらいいのか分からなくなることもあります。ましてやダブルスーツであれば、触れる機会が少ないのでなおさらではないでしょうか。ダブルスーツのスタイルは柄の相性とのバランスが非常に大切なので、できることならベストな組み合わせにしたいと思うことは自然なことです。

しかし、ダブルスーツを着たことがない人にとっては、どういった柄を選べばいいのか、どのような柄と合わせればいいのかという疑問は深刻な問題です。そこで、ダブルスーツ初心者の方に向けておすすめの柄を紹介します。

ダブルスーツ初心者の人におすすめの柄は「控えめなチェック柄」です。ダブルスーツは、少しドレッシーな印象になるため、抵抗がある人もいるでしょう。そういった人に控えめなチェック柄はたいへんおすすめで、なかでも少し沈んだ色をチョイスすることで落ち着いた印象になり、ビジネスシーンにも着用することが可能となります。

控えめなチェック柄に渋めの色を合わせると、ドレッシーな見ためのダブルスーツでも落ち着いた印象にすることができるので、ダブルスーツ初心者の人は試してみてもいいのではないでしょうか。

【ダブルスーツの着こなしポイント5】スマートな着こなし

ダブルスーツはどうしても年齢層が高めな人が着る印象があります。しかし、近年では若い世代からも注目を集めており、ダブルスーツを欲しいと考える人も非常に多くなりました。

そこで、5つめの着こなしポイントとして若い人向けの着こなしを紹介します。まずは若者から人気になっている理由を見てみましょう。

  • 存在感や重厚感があるので大人っぽく見える

ダブルスーツは、シングルスーツと比べると重厚感があるので、若い世代の人から人気です。その理由も「大人っぽく見える」「存在感がある」などが挙げられます。若い世代は存在感や大人っぽさを出したいと思っている若者も多く、スーツ選びも大人っぽさを基準に選ぶ人がいるほどです。ダブルスーツは存在感を出したいと思っている若い世代にはもってこいのスーツといえます。

近年では、ダブルスーツ特有のクラシックな要素も人気のひとつとなっており、着ているだけで存在感を出せるので人気に火がついたといえるでしょう。

  • ビジネスにも活用できる

ダブルスーツの見た目から、結婚式やパーティーなどの華やかなシーンで着用されることが多く、ビジネスシーンで着用することはご法度とされていました。

しかし、近年では、深しとは違うスタイリッシュなダブルスーツが流行し、年齢や役職、階級を問わずダブルスーツをビジネスシーンに取り入れる人が増えています。どんなシーンにでも着用できる汎用性の高さが人気を集めている要因ともいえるでしょう。

  • 男らしく見える

ダブルスーツは、存在感や重厚感を演出できると説明しましたが、男らしさも表現できるので、若年層の男性には魅力的なスーツに映っています。

年齢関係なく、落ち着いた印象を与えることができるため、大切な勝負所で着るスーツとして人気となっています。

このように若者から人気になっている要因が多く存在しています。

若い世代がダブルスーツを着こなすポイントは、「さわやかさ」「誠実さ」「清潔感」を意識してコーディネートするようにしましょう。若年層にしか出せない「フレッシュさ」という魅力を最大限まで発揮するために、さわやかさや清潔感の演出は非常に重要です。

ダブルスーツはスタイルの性質上、威圧的な印象を与えてしまうことがあります。そのため若年層世代は、ネイビーやブルーなどといった爽やかな印象を与えることができる寒色系の色味を選択するのがおすすめです。

また、生地には光沢のある生地を選ぶことで、上品で知的な印象を与えることができます。フレッシュさのなかに知的なイメージを演出できると、まわりからも注目されるコーディネートになるのではないでしょうか。

近年では、最近の若い世代のスーツスタイルは、スリムやスタイリッシュなどといった細身のスーツを着るのがトレンドとなっています。ダブルスーツはゆったりとしたスタイルが特徴ですが、最近では、ウエストラインが絞られているダブルスーツが販売されるようになり、若年層の間でも人気を集めるようになりました。

寒色系の色味に加えて、ウエストラインが絞られたスタイリッシュなスーツを選ぶことで、若い世代にぴったりなダブルスーツのスタイルに仕上げることができるでしょう。

ダブルスーツのシーン別の着こなしを一挙に紹介!

ダブルスーツに馴染みがない人にとっては、どんなシーンで着用できるのか、どんなシーンに向いているのか分からない人も多いはずです。

ダブルスーツは一般的なシングルスーツよりも目立ちやすいスーツでもあります。そのため、場違いなシーンなどで着用してしまうと、まわりとの温度差の違いに困惑したり、最悪の場合、その場の空気を壊してしまうことにも繋がりかねません。そうならないためにも着用できるシーンをしっかりと把握しましょう。

ダブルスーツを着用できるシーンは、次の3つです。

  • ビジネスシーン
  • カジュアルシーン
  • 冠婚葬祭

ダブルスーツは意外にも多くのシーンで活躍してくれるアイテムとなっています。ダブルスーツは汎用性が高く、使い勝手のいいスーツとなっているため、一着あれば重宝できるアイテムです。ダブルスーツがどんなシーンで着用できるのか見ていきましょう。

【ダブルスーツのシーン別の着こなし1】ビジネスシーン

ダブルスーツはもともと、パーティーや結婚式などの華やかなシーンで着用されることが多かったスーツでもあります。しかし、最近ではビジネスシーンに取り入れて、他の方とは違ったスタイルを楽しむ人も増えてきました。

現代はダブルスーツとシングルスーツとの間に格式の違いはないため、ビジネスの現場で着用しても問題ないという認識が広まっています。

ビジネスシーンで着用する場合はどのような色味を選ぶのか、どのような柄を選ぶのかが重要です。ダブルスーツをビジネスシーンで着用したことがない人にとっては不安になることもあるので、無地のネイビーやグレーを選ぶのが無難といえます。無地を選ぶことで、派手さはありませんが、落ち着いた印象の演出が可能です。ビジネスシーンの定番といえるネイビーとグレーを合わせれば、安心の組み合わせが出来上がります。

無地ではなく、少し挑戦したいという方はストライプの柄が入っているダブルスーツを選ぶことで、落ち着きながらも個性を主張することができるので、おしゃれなコーディネートにしたいという人にはぴったりです。

ビジネスシーンでダブルスーツを着用する際は注意することもあります。それは「着用する環境を考える」ことです。

ダブルスーツは、ごく一部の人からは「格式が高いスーツ」とイメージする方も少なくありません。以前は、結婚式やパーティーなどのフォーマルな場所で着るものという印象が強く、そのイメージが抜けない人もいます。そういった人に対して失礼な印象を与えてしまったり、嫌悪感を抱かせてしまうことも考えられるため、まわりへの配慮が大切です。

年齢層が高めで古い慣習が残っている企業や業界では、ダブルスーツが受け入れられないことも考えられます。そういった環境下ではダブルスーツの着用を控えたほうが無難といえるでしょう。

反対に、おしゃれやファッションに対して積極的な企業や業界では、ダブルスーツを着用することで、個性的でおしゃれな印象を与えることができるため、おすすめです。職場や業界の雰囲気、従業員の属性などを考慮して、ダブルスーツ、シングルスーツのどちらを着用するか判断することが賢明です。

また、シングルスーツと比べて、全体的なスタイルをタイトめなシルエットにすることで上品さを表現することが可能です。基本的に、ジャケットは前を閉じて着用するものなので、選ぶ時にはしっかりとボタンを閉めた状態で確認するようにしましょう。そうすることで、購入してからボタンを閉めたときにきついといった失敗もなくなるので、必ず試着をした際にはボタンを締めるように心がけてください。

ダブルスーツの着やすいシーンや着にくいシーンを紹介します。

【着やすいシーン】

  • 目上の人が少ない会社
  • 若い社員の多い職場
  • 服装の規定がそこまで厳しくない会社
  • プレゼンの機会が多い場合

【着にくいシーン】

  • 年齢層の高い会社
  • 初対面の人と会う機会が多い会社
  • 服装の規定が厳しい会社

などが挙げられます。ダブルスーツの着用を考えている場合、自身の置かれている環境やまわりの雰囲気などを考慮して着用することが大切です。初めて会う人などには威圧的な印象を与えてしまう可能性があるので、TPOを意識してコーディネートするようにしましょう。

【ダブルスーツのシーン別の着こなし2】カジュアルシーン

【ダブルスーツのシーン別の着こなし1】で解説した通り、ダブルスーツはもともとパーティーなどの華やかなシーンで着用されることが多く、現在もなお、華やかな場でダブルスーツを着こなしている人が大勢います。

ダブルスーツは、華やかなシーンに加え、カジュアルなシーンでも活躍するスーツです。

華やかなシーンで着用するダブルスーツを選ぶ際は、チェック柄やストライプ柄など、カジュアル要素が強いデザインを選ぶことで、華やかな印象をより一層協調させることが可能です。無地とは違って遊び心を感じさせる柄なので、カジュアルシーンにぴったりなダブルスーツとなります。

カジュアルさを出したいと思った時は、柄もののダブルスーツを選ぶのがおすすめです。派手さはありますが、ネクタイやシャツなどのアイテムとカラーバランスを意識することで、統一感のあるスタイルにすることができます。特に、イギリス調のチェック柄は紳士的な雰囲気を演出できるので、パーティーや結婚式などの華やかなシーンに適しているデザインです。

普段のデートやレストランでの食事などにダブルスーツを着ていくことで、いつもと違った雰囲気の演出が可能になるため、プロポーズや誕生日、結婚記念日などの大切な記念日に着用してみてはいかがでしょうか。

一風変わったコーディネートをしてみたいという人はジャケパンスタイルに応用させることも可能です。ダブルスーツのジャケットに、色味の違うボトムスを合わせることで、雰囲気の違うカジュアル感を楽しめます。また、ジャケットの下にポロシャツなどを合わせることで、着崩し感が出せるので、カジュアルなシーンにもぴったりのスーツです。

現代では、スタイリッシュなダブルスーツも多く販売されるようになっているので、積極的にカジュアルシーンへ取り入れてみてはいかがでしょうか。スーツの色とネクタイの色を合わせることで、全体的に統一感のある印象になり、スマートで紳士的なスタイルに仕上げることができます。まとまりを意識したコーディネートを楽しみましょう。

【ダブルスーツのシーン別の着こなし3】冠婚葬祭~結婚式~

結婚式でのダブルスーツの着用はNGと考える人も少なくありません。しかし、しっかりとマナーを守って着用することで、結婚式にぴったりなスーツに変身します。

結婚式で着用する場合は、新郎新婦よりも派手にならないことが大前提となります。そのため、ツヤ感があって、派手すぎないシャドー系がおすすめです。また、パーティーなどのシーンには、ストライプ柄のダブルスーツがぴったりです。ストライプ柄でコーディネートすると、スタイリッシュさを表現できるのでダブルスーツ特有の重厚感と合わさっていいバランスになるでしょう。

結婚式にゲストとして参列する人が着るスーツとして略礼装のブラックスーツが一般的とされています。ダブルスーツのブラックはエレガントさを表現しながらも、新郎新婦よりも目立ちすぎるということがないため、結婚式にはぴったりのスーツといえるでしょう。

以前のイメージでは、結婚式の際にダブルスーツを着用する人は年齢層が高い人という印象が強いですが、近年ではダブルスーツのモダンな雰囲気が話題となり、スタイリッシュに着こなす若い世代の人たちが増えるようになりました。

結婚式で着用する際のおすすめは、6つボタンのダブルスーツがベストです。ボタンを2つ掛けで着用し、襟にはピークドラペルのデザインのものを選ぶと、ドレッシーに着こなすことができます。さらに、Vゾーンの面積が狭いダブルスーツには、ナロータイといわれる幅が狭いネクタイを合わせることですっきりとしたコーディネートが可能です。

結婚式の華やかさをより楽しみたい方は、シルクのボウタイ(蝶ネクタイ)を合わせると結婚式独特の雰囲気を演出できます。結婚式などの華やかなシーンには、ツヤがあって派手すぎないデザインが好ましいため、光の角度によって見え方が変わるシャドー系のデザインをしたスーツがおすすめです。

【ダブルスーツのシーン別の着こなし4】冠婚葬祭~お葬式~

お葬式で着用されるスーツのことを喪服と呼びますが、喪服はシングルスーツとダブルスーツのどちらが適切なのでしょうか。

一般的に喪服は、シングルスーツのイメージが強いですが、ダブルスーツの喪服も存在しています。そして、喪服としてダブルスーツを着用することが可能で、どちらを選択するかは好みで問題ありません。

大切なことはあくまで故人への追悼の気持ちです。しかし、なんでもいいというわけではなく、喪服の場合はダブルスーツに限らず光沢があるものはNGとされています。さらに色味も黒のスーツよりもさらに色が濃い「漆黒」を選ぶようにしましょう。

ダブルスーツは年齢層が高い人が着用するスーツというイメージを持っている人も少なくありません。若い年代の人がダブルスーツの喪服を着用してもいいのかという疑問を持つ人もいると思いますが、もちろんOKです。喪服のデザインは年齢制限がないため、自分の好みで選んでも問題ありません。

シングルタイプとダブルタイプのどちらを選ぶか迷っている方は、どのようなスタイルで着用したいかで判断するのがおすすめです。すっきりとしたスタイルで着たい場合はシングルスーツ、貫録のあるスタイルで着たい場合はダブルスーツという判断で問題ないでしょう。

【ダブルスーツのシーン別の着こなし5】番外編 季節や色柄でおしゃれに決める

ダブルスーツも季節や組み合わせによって相性の良さなどがあるので、その時期に合ったスーツを着用することは大切です。季節によって相性のいいダブルスーツを着ることで、まわりの人からおしゃれな印象を持たれることも考えられるので是非、着こなしポイントを把握しましょう。

春夏

暖かくなり始める春から夏の時期には、季節を問わず人気のネイビーや爽やかで明るいベージュのダブルスーツがおすすめです。

ネイビーのダブルスーツは、濃いめのダークネイビーを選ぶことによって重厚感は損なわずに、爽やかな印象を演出できます。ネクタイやポケットチーフなどの小物には、爽やかで清涼感のある淡いブルーやグリーンを選ぶことでアクセントになり、清涼感漂うコーディネートに仕上げることが可能です。

ネイビーをベースにすることで、全体的に爽やかな雰囲気に仕上げることができるため、春夏に向いているコーディネートとなります。

ベージュのダブルスーツの場合、明るい印象になり、一気に春夏感を表現することが可能です。オーダーなどによって裏地にもこだわれば非常におしゃれなコーディネートにすることができます。ネクタイやチーフなどには、イエローや濃いめのブラウンなどのはっきりした色をアクセントとして取り入れることで派手な色ながらも落ち着いた印象に仕上げることができます。

スーツ自体の色が明るいため、ビジネスシーンなどで着用する場合は注意が必要になるので気をつけましょう。

秋冬

ダブルスーツといえば、グレンチェック柄のスーツが一般的です。ダークブラウンやワインレッドのスーツにグレンチェック柄を合わせることで、秋冬にぴったりの暖かみのあるコーディネートに仕上げることができます。

グレンチェック柄が入ったダークブラウンのダブルスーツの場合は、ワイシャツを青やグレーなどの色にすることで、ダークブラウンでありながら地味になりすぎずにアクセントを取り入れることができます。さらに、シャツとネクタイを同色に合わせることで、バランスの取れたコーディネートにすることが可能です。

ワインレッドのスーツの場合は、赤みのあるスーツの色合いが秋冬にぴったりな組み合わせとなるので、寒い冬にはぴったりのコーディネートになります。ネクタイやシャツをブラウンやグレーにすることでさらに秋冬感を演出できるので、落ち着いた暖かみのある配色を行うようにしましょう。スーツに取り入れる小物を暖色系に揃えると統一感のあるコーディネートにすることができます。

秋冬になると、生地の厚みが増すので、カラーのトーンを落として、落ち着いた色を選択することが大切になります。地味すぎず、かつ派手すぎないカラー選択が大切です。

h4 無地系(オールシーズン)

オールシーズン対応しているスーツがいいという場合は、グレーのダブルスーツがおすすめです。グレースーツでも特におすすめの柄として「織り柄」が挙げられます。一見、無地に見える柄ですが、うっすらと柄が入っているため地味になりすぎず、着用することができます。反対に派手になりすぎることもないので、どんなシーンにも活用できるスーツといえます。

ボタンの数が多いダブルスーツは、ボタンの色味にもこだわるとおしゃれ度が増して注目を集めるでしょう。スーツ自体がグレーなので明るめのブラウンや黄色など、目を引く色味のものがおすすめです。地味めなグレーの中に目立つボタンがあるとアクセントになるのでおしゃれに見せることができます。

ダブルスーツをさらに着こなす上級者ポイントを紹介!

Man in grey suit, plaid texture, blue bowtie and pocket square, close up white background

ダブルスーツの基本的な着こなしを解説してきましたがいかがでしょうか。

ここからはさらにダブルスーツを着こなすためのポイントを解説していきます。ダブルスーツを着用したことがない人でも、ここのポイントを押さえておけばダブルスーツの上級者といえるでしょう。

以下で紹介する着こなしをマスターし、ワンランク上の着こなしでまわりの人と差をつけてください。

【ダブルスーツをさらに着こなすポイント1】ラペルとベント

より華やかでスタイリッシュな印象を与えたい場合は、「ラペル」と「ベント」にもこだわるようにしましょう。

「ラペル」はジャケットの下襟のことを指します。

【ダブルスーツの特徴3】で紹介した通り、多くのダブルスーツで採用されているラペルが「ピークドラペル」です。ピークドラペルは多くのデザインがあるラペルのなかでも、ダブルスーツに最も向いているラペルとなります。

下襟の先端が上方向に向いているピークドラペルであれば、ドレッシーさを表現することができ、華やかさが増すので結婚式やパーティーなどの明るいシーンに向いています。ピークドラペルはカジュアルな印象を与えるのでビジネスシーンにはあまり向いていないことは頭に入れておきましょう。

反対に、ビジネスシーンに向いているラペルの代表が「ノッチドラペル」です。ダブルスーツの場合、ノッチドラペルが採用されている既製品のスーツはほとんどないため、オーダーで作成することになります。ノッチドラペルのダブルスーツを着用したい場合は、オーダースーツで仕立てて自身のオリジナルで仕立てるのがおすすめです。

「ベント」はスーツのジャケットに入っている割れ目の総称のことを指します。

ベントにも多くの種類があり、主に以下の3つです。

  • 真ん中で切れ目が入っている「センターベント」
  • 両側に2つの切れ目が入っている「サイドベンツ」
  • そもそも切れ目がない「ノーベント」

「センターベント」は、シングルベントとも呼ばれており、背中の真ん中に切れ目が入っているデザインです。かつてイギリスで馬に乗る際にセンターベントのジャケットを着ていたことから「馬乗り」ともいわれています。センターベントはシングスルーツにのみ採用されているベントのため、自身でオーダースーツなどで仕立てない限りはダブルスーツで見かけることはありません。多くのスーツに採用されており、どんなスーツにも合い、どんなスタイルとも相性がいいのでベントの王道ともいえるデザインです。

「サイドベンツ」は、背中部分の裾の両脇付近に1本ずつ切れ目が入ったデザインとなっています。イギリススタイルのスーツに多く採用されており、剣の抜き差しが容易にできるようにという意味合いで考案されたのが始まりです。

両脇に開いた切れ目が風でなびくさまが威厳や風格を演出してくれるポイントとなります。足を長く見せる効果もあるため、スタイリッシュなコーディネートがおすすめです。

シングルスーツ、ダブルスーツどちらでも見られますが、ジャケットに重点を置いたスタイルが特徴のダブルスーツに向いているデザインとなっています。サイドベンツは威厳や風格など、頼りがいのある男性を演出してくれるので、ダブルスーツとの相性が抜群です。

モダンな雰囲気の「ノーベント」は、切れ目がないジャケットを指します。ベントのなかでは最も古い歴史を持っているため、モダンな雰囲気やクラシカルな雰囲気が特徴です。ノーベントの場合、タイトなジャケットではきつく感じてしまうことがあるため、ゆとりのあるダブルスーツなどが相性いいとされています。

シングルベントとサイドベンツは動きやすさを考慮して作られました。それに対してノーベントはクラシカルやドレッシーさに特化して作られているため、タキシードや礼服には欠かせないディテールといえるでしょう。

【ダブルスーツをさらに着こなすポイント2】パンツはワンタックで

【ダブルスーツの着こなしポイント3】で紹介した通り、ダブルスーツのパンツは、ノータックもしくはワンタックが最適です。

ダブルスーツの場合、タックが入ることによって、ウエストまわりがダボっとした印象になり、シルエットが崩れてしまう恐れがあります。そのため、ダブルスーツの場合はなるべくタックがない、もしくはタックの少ない方が無難です。ノータックの場合だと若干のカジュアル感が出てしまい、ビジネスでの使用に支障をきたす場合も出てきます。ノータックでも大きな問題はありませんが、ビジネスで使用する際や全体的なバランスを考えた場合、ワンタックが無難です。

ダブルスーツは、ジャケットに比重を置くコーディネートのため、パンツをタイトにすることでシルエットにメリハリを出すことができます。スマートなワンタックパンツと組み合わせることで、落ち着いた印象の中に、スタイリッシュさを演出することができるのでおすすめです。

さらに、股上が深めのワンタックパンツを合わせることで、大人の貫録を演出できるため、ドシッとした存在感を出したい人にはおすすめのコーディネートとなります。

【ダブルスーツをさらに着こなすポイント3】小物

ダブルスーツをさらに着こなすポイントの3つ目は「小物」をうまく取り入れることです。小物にはさまざまな種類があり、なかにはどんなものを選んだらいいのか分からないという人もいるのではないでしょうか。ここではダブルスーツに合う小物を紹介します。

シャツ

シャツは小物とは違うかもしれませんが、ダブルスーツでは大切な要素でもあるので紹介します。シャツを選ぶ際は、襟と袖のデザインに注目するようにしましょう。デザインはシャツによって大きく異なるため、しっかりと合うものを選択してベストな着こなしに持っていくことが大切です

スーツを着用したときに袖口からシャツが見えることがあると思います。その際、ジャケットの袖から、デザイン性豊かなシャツの袖がさりげなく見えたときは非常におしゃれな印象を受けるのではないでしょうか。こだわりを感じるシャツを選ぶことで、さりげなく見えた時の効果は絶大です。

袖口を折り返すことで二重にしているダブルカフスは、カフスボタンを留めることを想定して作られたデザインのため、一般的な袖口のデザインをしたシャツよりもフォーマルな印象を演出できます。

カフスの両端を落とした角落ちカフスは、スマートな印象を演出でき、個性的なデザインになっているのでファッショナブルに着こなしたい人やおしゃれに着こなしてまわりと差をつけたいという人にぴったりのシャツです。

襟のデザインでは、身体を覆う部分が柄や色無地、襟と袖だけが白シャツの「クレリック」やシャツの定番とされている丸みを帯びた襟の「ラウンドカラー」などといったデザイン性が高いシャツを選ぶといいでしょう。これらのシャツはデザイン性に優れていることもあって、おしゃれな印象を演出できます。

ベスト

今までのダブルスーツはダボっとしたシルエットで着こなすスタイルが主流でしたが、最近ではスマートでスタイリッシュに着こなすのが定番となりました。そのため、ジャケットとパンツに加え、ベストをセットにして着こなす方も増え、3ピーススーツとして着用する人が非常に多くなっています。

ダブルスーツの3ピースは、ダンディーで紳士的な雰囲気に仕上がるため、男らしく頼りになる男性像を演出できます。デザイン性やおしゃれさだけでなく、防寒としても優れているため、冬でも大活躍するアイテムです。

ベストを着用する場合は、ジャケットのボタンを開けたまま着用する着こなしで問題ありません。その際は、ベストのボタンは全て留めるのではなく、1番下のボタンを外すアンボタンマナーを取り入れるようにしましょう。

蝶ネクタイ

一般的なスーツスタイルであれば、ごく普通のネクタイがベストな選択ですが、お祝い事やダブルスーツで特別な着こなしをしたいという時にはボウタイ、いわゆる蝶ネクタイがおすすめです。普段の生活では、浮いてしまいそうなネクタイですが、お祝いのシーンでは違和感なく、身に付けることができるでしょう。首元に可愛らしさが加わるので、ダブルスーツの男らしい印象と可愛らしい印象のギャップが生まれるため、非常におしゃれなコーディネートになります。

しかし、蝶ネクタイには注意しなければならない点もあることを覚えておくことが大切です。蝶ネクタイは蝶結びで締めるネクタイですが、非常に結ぶのが難しいという欠点があります。結びがうまくいかず、ゆるい状態で身に付けてしまうと、だらしなく見えてしまう可能性があるため注意が必要です。結びに自信がない人は、もともと結ばれており、ピンで留めるタイプの蝶ネクタイも販売されているのでそういったものを活用するようにしましょう。

取り付け、取り外しが簡単にできるので1本は持っておきたいタイプのネクタイといえます。

色味としては、蝶ネクタイに挑戦したことがない初心者の人には、どんなデザインやどんな色味のスーツにも合う無地のブラックがベストです。スーツの種類に関係なく、組み合わせることができるのでベーシックな蝶ネクタイといえます。

よりおしゃれに蝶ネクタイを楽しみたいという人は、ストライプやチェック柄の蝶ネクタイを採用することでアクセントになるため、非常におすすめです。おしゃれ度が一気に上がるので、人の集まるシーンやファッションを楽しんだスーツコーディネートにしたいという方にはぴったりのデザインといえるでしょう。

ポケットチーフ

フォーマルシーンなどで使用できるおすすめのアイテムとしてポケットチーフが挙げられます。ポケットチーフはハードルが高いと思われることが多く、どのようにスーツスタイルに取り入れたらいいのかわからないという人が多いアイテムのひとつです。

しかし、胸もとに挿すだけで簡単におしゃれ上級者のようなコーディネートにできるため、使ったことがない方でもおすすめのアイテムとなります。結婚式やパーティーなどの華やかなシーンにはもちろん、ビジネスシーンにも取り入れることができるので挑戦してみてください。

色味は、どんな色のスーツにも合わせやすい「白」、ダークネイビーやダークグレーなどの暗めのスーツに合わせることでモダンな雰囲気を演出できる「オレンジ」、などがおすすめです。ポケットチーフに挑戦することに対して、どうしても勇気が出ないという人は、ネクタイと同じ色味のポケットチーフを合わせることで統一感が出てまとまりのあるスタイルにできます。基本的にはネクタイと同柄、同色のものを選ぶと統一感が出るのでおすすめです。

折り方にはいくつか種類がありますが、ポケットチーフを真っすぐに折るTVホールドといわれる折り方がどんなシーンにも使用できるので試してみてはいかがでしょうか。ポケットチーフはシンプルで簡単に取り入れることができ、ワンポイントのアクセントとして非常に優秀なアイテムといえます。

カフスボタン

カフスボタンは、ボタンの代わりに袖口を留める小物のことです。一般的に日本では「カフスボタン」や「カフス」と呼ばれることが多く、「カフ(袖口)をリンク(留める、繋ぐ)」という意味合いから「カフリンクス」が正式名称とされています。

シャツの袖口をカフスボタンで留めることによって、通常のボタン留めとは違った雰囲気を演出することが可能です。カフスボタンは華やかなシーンなどに使われるイメージがあるという人も多いと思いますが、ビジネスシーンにも問題なく使用することができます。

重厚感が特徴のダブルスーツに、カフスボタンによってアクセントを加えることでおしゃれなコーディネートが可能です。金属部分はシルバーを選ぶと悪目立ちすることなく上品に演出できます。カフスボタンなどの装飾品は、ネクタイと色を合わせると全体的なバランスがよくなるのでおすすめです。

重厚感のあるスーツにエレガントさのあるカフスボタンでまわりの人と差をつけてみてはいかがでしょうか。

ラペルピン

ジャケットの下襟部分のことをラペルといい、ラペルにあるボタンホールに取り付けるアクセサリーのことをラペルピンといいます。このラペルピンは、付いている場合と付いていない場合とでは、相手に与える印象が大きく変わり、華やかでおしゃれな印象の演出が可能です。

ラペルピンには、「スティック型」「チェーン型」「ピンズ(ブローチ)型」などの種類があり、それぞれ特徴が違います。

ダブルスーツには、ピンズ型がおすすめです。ピンズ型は裏側に短い針が付いており、短い針を留め具で固定するタイプのものになっています。スティック型のような直接、生地に針を刺すタイプのものとは違うので、生地を傷めることなく装着することが可能です。

ラペルピンはデザインによって、華やかな印象になったり、ゴージャスな印象になったりと、大きく変わるのでさまざまなラペルピンを試すことをおすすめします。ネクタイやチーフと色を合わせることで全体の色味のバランスに統一感が出るため、着用する場合は全体のバランスを見ながら選択するようにしましょう。

どうしてもダブルスーツは堅い印象になってしまうため、ラペルピンを装着して華やかさをプラスしてみてもいいのではないでしょうか。

シューズ

スーツを着用するにあたってシューズは重要なアイテムの一つです。どのようなシューズを選ぶかによって、スタイルも変わってきますし、まわりへの印象も変化します。

フォーマルなシーンやビジネスシーンに関わらず、黒の革靴を選ぶのが無難です。どんなシーンにも着用することができるので、多くの場面で活躍します。シューズにも多くのデザインがありますが、内羽根といわれるデザインがおすすめです。

そもそもシューズには靴紐を通す穴が開いており、その穴がある革のことを「羽根」と呼んでいます。内羽根は、この羽根の部分が甲の前部分の革と一体になっているもののことです。特徴としては、羽根が甲部分とくっついているため、羽根の部分が開かないようになっていることが挙げられます。全開に開かないデメリットはありますが、足にフィットする感覚があるので、動きやすいことが特徴です。

主に、華やかなシーンやフォーマルなシーンに向いているシューズなので、華やかな印象のあるダブルスーツに向いているシューズといえます。

ダブルスーツの現代と過去を比較しよう

一昔前のダブルスーツにはどういった印象を持っていますか?

昔のドラマなどにもよく出てくることがあり、一度は目にしたことがある人も多いはずです。過去のダブルスーツは、少し古臭くて野暮ったいような印象を受ける方も多く、現代でもその印象が捨てきれない人もいます。

そこで一昔前のダブルスーツと現在のダブルスーツとでは、どのような違いがあるのか、どんな特徴があるのか気になっているという人もいるのではないでしょうか。そこでここでは現在のダブルスーツと過去のダブルスーツの違いを解説していきます。

現代のダブルスーツと過去のダブルスーツの違いが大きく分かれるものとして以下の3点が挙げられます。

  • 肩パット
  • ウエストライン
  • テーパードライン

ここでは、違いが大きく分かれる3つを詳しく解説していきますのでみていきましょう。

【現代のダブルスーツとの違い1】肩パット

スーツの着心地は肩のサイズによって左右されるといっても過言ではないほど、肩のサイズ感は重要になります。「スーツは肩で着る」という言葉があるほど、肩のサイズは慎重に選ばなくてはなりません。

そこで大切になってくるのが肩パットの存在です。昔のスーツにも特徴的といえる肩パットが入っていることが多く、気になる点のひとつでもあります。まずはその肩パットについてみていきましょう。

主に肩パットには以下2つの役割が存在しています。

①ジャケットの肩まわりの補強

ジャケットは着用を続けていると、どうしても形が崩れていってしまうものです。特に肩まわりから着崩れすることが多く、一度形が崩れてしまうと元の形に戻すのは難しくなってしまいます。そうならないためにも肩パットが付けられているのです。

肩は上半身の中でも1番動かすことが多い箇所でもあるため、綺麗なシルエットを長く保つために肩の補強として付けられています。

②スーツの見ためを良くし、フィット感を向上させる

肩パットがあることによって、スーツのシルエットが立体的になり、見た目の貫録が出てきます。肩パットがないと、着ている本人のシルエットがそのまま表現されてしまうため、非常に重要な役割を担っています。

例えば、なで肩の人が肩パット無しのスーツを着た場合、肩の力が抜けていると勘違いされる可能性も考えられます。そういった人のためにも、肩パットはシルエットを綺麗に保つために一役買っているのです。

また、肩パットがあるのと無いのでは肩のフィット感が大きく変わってきます。フィット感を保つためにも肩パットは重要だといえるでしょう。

そんな肩パットは、一昔前のスーツと今のスーツではどのような違いがあるのでしょうか。現在の日本で流通している高級スーツの多くは、イタリアがもとになっているブランドが多数を占めています。イタリアスーツは、肩パットが薄く、軽い着心地のものが多いのが特徴です。それに影響されて日本で販売されている量産スーツの多くも肩パットが薄いものが目立つようになりました。

昔のスーツは肩パットが厚く、肩幅の広いスーツが主流でしたが、現在では薄く、シャープな肩パットを採用したスーツが主流となっています。よって肩パットが厚いスーツを見ると、古くさいような印象を持ってしまうのではないでしょうか。

【現代のダブルスーツとの違い2】ウエストライン

ウエストラインはスーツ全体のシルエットを綺麗に見せるためにも非常に大切な要素といえます。

一昔前のダブルスーツは、ゆったりとしたスタイルが基本となっており、ストンと落ちるようなボックス型のシルエットになっているのが一般的です。バブル崩壊以降はスマートなシングルスーツが主流になっていき、どんどんとダブルスーツを着る人が少なくなっていきました。

現代では昔のダブルスーツとは違ったタイプのダブルスーツが注目を集めるようになりました。一昔前のダブルスーツとは違い、今のダブルスーツはウエストラインが絞られた逆三角形のシルエットがトレンドです。

一般的にダブルスーツは、ゆったりとした身幅になればなるほど時代錯誤の印象を持たれてしまいます。スマートに見せるためには、ジャストサイズを選択するか、やや細身のものを選ぶといいでしょう。フロント部分のボタンの左右幅の間隔が狭いものやVゾーンが狭いスーツであれば、シャープな印象にすることができます。

ダブルスーツは、ウエストラインの印象が強くなるスーツでもあるため、腰回りにシェイプの入ったタイプもおすすめです。

ウエストラインが細いダブルスーツは、大人っぽさや華やかさを演出できるため、ビジネスシーンや結婚式、パーティーなどの華やかなシーンなど、さまざまなシーンで活躍してくれます。1着あると大変便利なので、持っていると重宝するでしょう。

【現代のダブルスーツとの違い3】テーパードライン

テーパードパンツなど、近年では耳にすることが多くなった「テーパード」ですが、テーパードの意味をご存じでしょうか?

テーパードとは、腰回りから裾に向かって次第に細くなっていくことを指します。最近の傾向では、ビジネスシーンにもタイトなシルエットを取り入れたいと考える人が多く、シルエットを美しくしたいという人も少なくありません。

タイトなシルエットを好む人にとっては、スキニータイプのパンツだとシルエットが細くなりすぎてしまうため、抵抗があるという人もいます。反対にゆったりを好む人はワイドタイプのパンツを履いた場合、シルエットが太くなり、どうしてもカジュアル感が強くなってしまうので注意が必要になってきます。

そこで、細すぎず、ワイド過ぎない「テーパードパンツ」がおすすめです。テーパードパンツは脚のラインがすっきりして、綺麗なシルエットになるのが特徴として挙げられます。テーパード加工がされたパンツのメリットを紹介していきますので選ぶ際の参考にしてください。

①スタイルが良くなる

最も大きなメリットといえるのがスタイルアップの効果があることです。腰回りはゆったりとしており、裾に向かって細くなっていくので脚が長く見える効果があります。以前は女性に人気のパンツタイプでしたが、近年では男性でも採用することが多くなり、ビジネススーツのパンツに取り入れる人も多くなりました。

シュッとしたスタイルを実現したい人にとっては嬉しい加工です。

②脚の太さを気にしなくてよくなる

近年では、パンツを履く際に脚の太さを気にする人が非常に多いです。主に女性が見受けられますが、最近では男性でも脚の太さを気にする人が多くなりました。テーパード加工がされているパンツは太ももにゆとりがありながらもストレートタイプのパンツと違って細身に見えるのでおすすめです。

気になる箇所をカバーしてくれるのは非常にありがたいということもあって最近では注目を集めている加工になります。

③清潔感

テーパード加工されたパンツは、裾に向かって細くなっていきます。特に膝下から細くなっていく傾向にあり、スラっとしたシルエットにすることが可能です。清潔感や誠実感など、爽やかな印象にすることができるので、ビジネスシーンで求められる爽やかさも演出できます。

以上の3つがテーパード加工されているパンツを履く大きなメリットです。

ビジネスシーンでは体型に合わせたパンツが重要になってきます。そんな時はスタイリッシュなトータルバランスの優れているテーパード加工されているパンツがおすすめです。清潔感や誠実さを演出できるので、1本あると重宝するでしょう。

ダブルスーツをオーダーするならオーダースーツSADAで!19,800円(税込21,780円)でフルオーダーを!

近年、多くのオーダースーツ店が存在していますが、店舗がありすぎてどこで仕立てればいいのかわからないと思ったことはありませんか?

今、巷で注目を集めているオーダースーツ専門店が「オーダースーツSADA」です。オーダースーツSADAは、全国で47店舗もの店舗を構え、1923年に創業、2023年には創業100年を迎える歴史あるオーダースーツ専門店となります。

そもそもオーダースーツには、大きく分けると3パターンの作成方法があるのはご存じでしょうか?

それが以下の3パターンになります。

  • 最も簡易的にスーツを仕立てることができる「パターンオーダー」
  • 中間的な立ち位置にある「イージーオーダー」
  • 細かいディティールまでこだわったスーツを仕立てられる「フルオーダー」

これらの3タイプには仕上がりや作成工程などによる違いがあり、それぞれ特徴が大きく異なるのが特徴です。

オーダースーツSADAでは、上記の中でも1番こだわったスーツの作成ができるフルオーダーを採用しています。

一般的に、フルオーダーでの作成は安いもので20万円〜、高いものでは100万円以上する場合もある非常に高価なオーダー方法です。たいへん高価なオーダー方法のため、断念する方が多く、高級なものという印象が強いものでもありいます。よって敬遠されることも多く、フルオーダーに馴染みがないという人も少なくありません。

しかし、オーダースーツSADAでは、フルオーダーでありながら19,800円(税込21,780円)〜と量販店の既製スーツと変わらない価格でリーズナブルに作成することが可能です。(※2023年3月時点の価格です。価格は変更になることがあります。)コストパフォーマンスに優れていることから、多くの方から愛用されているお店でもあります。

なぜ、フルオーダーにも関わらずここまで低価格で提供できるのかには秘密があります。

①工場直販

オーダースーツSADAは、生地の仕入れから縫製まで自社で行うことで、余計なコストを抑えることが可能です。そしてコストを抑えることで価格を上げずに購入者に還元することができるため、低価格で提供することができています。生地の仕入れから自社工場での縫製、販売まで自社で完結できる点が強みといえるでしょう。

②スケールメリット

仙台と北京に工場を構え、1日で500着、年間で12万着ものスーツを作っています。北京にある工場は海外縫製のオーダースーツ専門工場としては最大規模です。海外で縫製を行うことによってコストを抑えることができます。そして多くの製品を作ることで仕入れコストや物流コストを最大限にまで抑えていることが可能になり、値段以上のスーツを提供できていることに繋がっています。

③オーダースーツSADAでは、自社工場にCAD(自動設計システム)、CAM(自動裁断器)などの自動裁断システムを構えており、それらを活用した分業化のシステムを構築させました。

通常は職人の手で行うものを自動化した機械が行うことで、ほとんどの職人が関わることなく、スーツの大量生産が可能となっています。

これらの3点がオーダースーツSADAのコスパの良さの秘密です。

コスパの良さ、接客の良さ、品質の高さどれをとってもトップレベルのオーダースーツSADAで、自分のこだわりを実現したスーツを作成してみてはいかがでしょうか。

山畠光優