グレーのスーツベストを着用!選び方や着こなし方のポイントのアイキャッチ画像
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グレーのスーツベストを着用!選び方や着こなし方のポイント

ベストを取り入れたスーツスタイル、あなたは挑戦したことがありますか?ベストを着ないシングルスーツしか着たことがない、という方は、これを機にぜひ挑戦してみてください。ベストは見た目を向上しつつ、快適性を向上させるアイテムです。ベストを着用するメリットは4つ。1つ目は、ジャケットを脱いでもフォーマルな見た目をキープできること。本来「インナー」であるシャツがあらわにならず、しっかりとした見た目を維持できます。2つ目は気軽にジャケットを脱ぎ着できること。フォーマルなイメージをキープできるので、夏のジャケットなしのスタイルでもかっちり感があります。3つ目は防寒対策になること。単純に衣類が1枚増えるので、暖かさをキープできます。コートだけでは凌げない寒さも、ベストがあればOKです。4つ目はスタイルがよく見えること。ベストを着るだけでボディラインをシャープにし、清潔感のあるクールな雰囲気を感じさせます。そんな便利でオシャレなベストですが、特におすすめのなのがさまざまなシーンに対応できるグレーのベストです。今回は「オーダースーツSADA」のスタッフが、グレーのベストの選び方や着こなし方などを紹介します。

ビジネスシーンや婚礼などのときに欠かせないスーツ。ブラック、ネイビー、ブラウンなど定番カラーをはじめ、さまざまな色や柄の生地がありますが、中でも今回はグレーのスーツにベストを合わせるスーツスタイルをピックアップし、着こなしのポイントやベストの選び方について紹介します。これからベストの購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

グレースーツの特徴とは

Man in waistcoat with jacket over his shoulder against blurred background

まずはグレースーツについて紹介していきます。グレースーツはネイビースーツと並びビジネスマンなら誰もが持っている程度には一般的なスーツですが、生地によって周りに与える印象が大きく変わります。厚薄や光沢感によって印象を大きく変えることが出来ます。例えばラグジュアリーさを演出したい場合は光沢感のある無地のグレーのスーツがいいですし、大人っぽさを演出したい場合は重厚感のあるグレースーツを選んだ方がいいでしょう。

またグレースーツは様々なアイテムと合わせやすく、白や赤といった定番の色はもちろん、黄色などといった目立つ色とも組み合わせやすいです。

グレースーツの色味の違い

グレースーツには数えきれないほど多くの色トーンがありますが、大きく分けるとチャコールグレー、ミディアムグレー、ライトグレーに分けることが出来ます。この中で一番明度が低いのがチャコールグレーで、一番明度が高いのがライトグレーです。ちなみにミディアムグレーはその名の通り両者の中間の明度を持っています。ここでは3つのグレースーツのトーンについて取り上げていきます。

チャコールグレー

チャコールグレーはダークな色使いにグレーであり、落ち着いた雰囲気を醸し出すことが出来ます。日本のビジネスシーンでは暗い色のビジネスシーンが好まれることが多いので、かなり適した色合いであると言えます。特に重要な会議などではチャコールグレーのスーツは好まれますので、そういったところに赴く場合に着用するのがおすすめです。色合いがシックでダークなため、どんなアイテムとも合わせやすく、初心者でもコーディネートしやすいカラーです。年齢関係なく着こなせるのも嬉しいポイントで、オシャレを楽しみたい方や20代〜50代まで控えめに着れるので、オーダースーツとして長く着用を考えている方にはおすすめです。

またチャコールグレーのスーツは何もビジネスの現場でしか出番がないわけではなく、Vゾーンさえ工夫すれば結婚式などといった華やかな場でも着ることが出来ます。光沢感のあるタイなどと合わせれば、おしゃれなコーディネートになりますので、周りからはファッションセンスのある人と思われるでしょう。

チャコールグレーのスーツが似合うのは色の濃い肌の人や黄色が強い人、そして髪の毛の色が黒の人です。日本人の髪の毛の色の多くは基本的には黒ですので、その意味でもチャコールグレーは選ばれやすい色であると言えます。

ミディアムグレー

ミディアムグレーは中間色となり、チャコールグレーのように暗すぎず、ライトグレーのように明るすぎませんので、誰にでも似合います。柔らかい印象があるため、肌馴染みが良いのが特徴的です。ミディアムグレーのスーツは適度にやさしさがあるということもあって、特に格式張ったスタイルが要求されていない通常のビジネスの場にマッチしており、またネクタイやシャツと合わせる選択肢もかなり多いです。

ネクタイやシャツのファッションを楽しみたい人にはおすすめです。ミディアムグレーのスーツが似合うのは肌の色が薄い人や髪の色が明るい人です。肌の色が薄い人は、ミディアムグレースーツで全身を固めることによって、幼く見えることをカバーしつつ、着せられている印象を払拭することができます。また地毛が明るい茶髪の人だけでなく、白髪が多い人もミディアムグレーのスーツは似合いますので、シニア層との相性もいいです。パーティーや結婚式などでおしゃれを楽しんだり、季節としては、春や秋などの過ごしやすい季節が色合いがマッチしているので、なかなか手が出せない方はタイミングをみてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ライトグレー

グレーの中でも最も明るい色合いのライトグレーは、先述したチャコールグレーやミディアムグレーとは打って変わって、軽快でさわやかな雰囲気を醸し出すことが出来ます。スーツの本場イタリアではライトグレーのスーツは定番の色であり、あか抜けた雰囲気を出せるというだけあって人気を博しています。春夏のジャケットやワンポイントとしてネクタイなどのアイテムに取り入れることが多いですが、ベストとして取り入れるのもおすすめです。

またライトグレーのスーツを着こなすことが出来たら、カッコいい都会的な印象を効果的に与えることができますので、周りにスマートな印象を与えたい人におすすめです。他にもトーンが明るいこともあって光を反射しやすく、写真撮影の時のレフ版のように顔に当たる光量が多くなることもあって、表情が明るく見えやすくなります。

それによって相手に対して好印象を与えやすくなり、仕事でいい結果を出しやすくなるでしょう。このライトグレーのスーツは肌の質感や髪色などからイタリア人にはかなりフィットしているのですが、日本人にはあまり合わず、それが今まで日本で普及してこなかった理由であるでしょう。しかし年齢を重ねることによる肌の乾燥によって、ライトグレーのような乾いた色味のスーツがシルエットにマッチするようになりますので、ある程度の年を重ねたら挑戦してみるのもいいでしょう。また、スーツは比較的ダークカラーになりがちのため、爽やかな明るめトーンにチャレンジしたい場合には、パーティーでカジュアルに着こなしたり、祝い事などのシーンでおしゃれに仕上げるのもいいでしょう。

グレースーツと相性のいい柄

落ち着いた色使いのグレースーツは知性を感じられ、自分自身が優秀であるということをアピールするのにぴったりです。特に知的さを強調したい場合には、色味だけでなく柄にも注目してみましょう。ここではグレースーツと相性のいい柄について紹介します。

シャドーストライプ

シャドーストライプとは、遠目で見ると無地に見えてしまうような目立ちにくいストライプです。ラインはしっかり入っているので、光の当たり具合や見る角度によってストライプが浮き出る程度の控えめなストライプになります。主張し過ぎないデザインのため、就職活動や大事なお客様との取引の際に着用されることが多いです。ワンポイントでデザインにこだわりたい場合には、さりげないシャドーストライプ柄のスーツを選ぶのもおすすめです。

ピンストライプ

細かく小さい点が連続してストライプになっているのが特徴です。シンプルでスマートな柄のため、ストライプ柄の中では選ばれやすいデザインです。ビジネスシーンでは派手にならないように、落ち着いた印象のピンストライプ柄できちんとした印象をもたせるといいでしょう。またライトグレーなどはカジュアルな印象をもたせるため、シーンを選ばず着用したい場合には暗めのトーンでバランスをとるといいでしょう。グレーは生地の光沢や薄さによっても印象が変わります。ピンストライプは特に、色合いや柄の組み合わせによってはシンプルになりがちです。光沢のあるグレーを選べば大人の高級感を演出し、厚みをもたせたグレー生地であれば、頼りがいのある大人のこなれ感を演出できます。生地にもこだわってみてはいかがでしょうか。

ペンシルストライプ

鉛筆で書いたような線の太さのストライプで、ピンストライプに比べると主張が強いのが特徴です。ストライプ感を求めたい方は、ペンシルストライプだと自然なラインでどんなシーンでも着れるオシャレなスーツに仕上がるのでオススメです。オシャレを存分に楽しめるカジュアルなシーンでは、シンプルなイメージのストライプ柄も攻めたペンシルストライプ柄の濃淡と色の組み合わせに挑戦してみるのもおすすめです。

ウィンドウペン

ウィンドウペンとは名前の通り、窓枠の格子のような四角形を等間隔に描いているチェック柄のことをいいます。イギリスでは伝統的なチェック柄のひとつでラインの色と生地の色の2色の構成になっているのが特徴的です。グレースーツは落ち着いた雰囲気でありながら、しっかりとした存在感があり、着る人の年齢に合った上品さも演出してくれます。グレースーツとウィンドウ・ペンを組み合わせることにより、他とは被りにくくオシャレな印象を残すため、ジャケットだけでなく、ベストにも取り入れてみてください。しかし、スーツにチェック柄を合わせる場合には気を付けるべき点があります。それは、柄の大きさです。格子が大きめのチェック柄の場合、子供っぽくカジュアルな印象を与えてしまい、大人が着用するスーツとは相性がいいとはいえません。また色合いも、明るすぎるものを組み合わせてしまうとカジュアル度がましてしまうため、この二つの組み合わせは特に気を付けてオーダーするといいでしょう。

スーツベストの知っておきたいポイント

次にスーツベストとは何かを紹介します。スーツを着るときは、「ジャケット+シャツ+肌着」という3つの衣類を利用することが多々あります。その中で、ジャケットとシャツの間に着るのがスーツベストです。フランスやイタリアでは、綴りは違うものの「ジレ」と呼ばれています。ニットやウールのアクリルなどさまざまな素材がありますが、基本的には前面はスーツの生地、後面はキュプラが一般的です。キュプラとはコットンリンターという繊維を使ってつくられる生地で、吸湿性や放湿性に優れています。実際にスーツベストを購入するときは、前面がスーツの生地と一緒のものを買い、そろえて着るのが基本です。今までスーツベストを着たことがない人は、一度、販売店を訪問して店員に相談してみることをおすすめします。選び方のポイントを教えてもらえますし、試着をした際に自分でもその雰囲気を把握できます。

スーツベストを着用するメリット

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スーツベストは、雰囲気の演出や機能面でさまざまな効果を持っています。着用するだけで体への負担を減らせるものでもあります。では、着用することでどのようなメリットがあるのでしょうか。

1.ジャケットを脱いでもフォーマルな外見をキープできる

たとえば、「ジャケット+シャツ」のみの着こなしで、ジャケットを脱いだときのシーンを想像してみてください。シャツがあらわになり、カジュアルなイメージが全面に出てしまいます。いくら商談で有効な提案ができたとしても、外見がマイナスになり、取引先の反応はイマイチというケースもあります。しかし、スーツベストを着用して入れば、ジャケットを着用していなくても凛とした雰囲気が出て、取引先の印象も大きく変わります。ビジネスでも婚礼でも、見た目の印象は重要です。より良いイメージをつくりあげるのに、スーツベストは最適です。

 2.気軽にジャケットを脱ぎ着できる

スーツベストを着ていたらフォーマルなイメージをキープできることは、裏を返せばジャケットをいつ脱いでも大丈夫ということでもあります。たとえば、夏の暑い日を想像してください。夏仕様のジャケットを着ていたとしても、暑くなることは避けられません。汗も出て、不快感を覚えてしまうものです。しかし、スーツベストを着用していれば、ジャケットを脱いでも外見を気にする必要はありません。1日を快適に過ごす意味でも、スーツベストは大きな役割を果たすのです。

 3.防寒対策にもなる

今度は逆に、寒い冬の日を想像してみましょう。コートを着用していたとしても寒さを感じるときがたくさんあります。特に外回りが多い仕事の人は、コートとスーツだけでは寒さを防ぐことができず、体調を崩してしまうケースもあります。しかし、スーツベストを着用すれば、単純に衣類が1着増えることになるので、防寒の面でも改善を見込むことができます。

 4.スタイルが良く見える

友人などとバーに行くと、スーツベストを着たバーテンダーを見かけることがあるかもしれません。そこで、シュッとしたスタイル、清潔でクールな雰囲気を感じることが少ないのではないでしょうか。それは、スーツベストを着用していることもひとつの理由です。スーツベストを着用することでボディラインをシャープに見せられるのも大きなメリットです。

グレーベストが与える印象

たとえば、昨日まではスーツベストを着ずに仕事をしていた人が、今日はスーツベストを着用して出社したとき、イメージがガラリと変わって見えることが多々あります。それほど、スーツベストは周りからの印象を大きく変化させる効果を持っています。では、グレーのスーツベストはどのような特徴があるのでしょうか。

 1.上品で落ち着いた印象がある

ジャケットとスーツベストの色をブラックにすると、どうしても重々しいイメージが出てしまいます。相手に対しても堅苦しいイメージを植えつけてしまいがちになるものです。しかしグレーであれば、カジュアルになり過ぎず、かつ重々しい雰囲気を出してしまうこともありません。上品で落ち着いた印象を出したいときに、グレーのスーツベストは絶好の選択肢です。

 2.クラシック感がある

どの時代でも通用するクラシック感を出せるのは、グレーのスーツベストの大きな特徴です。相手にも落ち着いた印象をもたらすことができます。程良くクラシックに、かつオシャレにスーツを着こなしたい場合に、グレーのスーツベストは大きな効果を発揮します。

 3.ライトグレーの場合は少しカジュアルな印象を与える

一口にグレーと言っても、さまざまな色があります。たとえばライトグレーのスーツベストを着たら、カジュアルな雰囲気が一層強くなります。その分、個性が強くなりすぎる可能性もあり、シーンによっては適合しない可能性も出てきます。色の濃淡が出す特徴を把握してスーツベストをチョイスするのも重要です。

どんなシーンで着用するべき?

では、どのようなシーンにどんなグレーの色のスーツベストが合うのでしょうか。たとえばビジネスのシーンでは、一般的なグレーのスーツベストがフィットします。商談やプレゼンなどの場において、スタイリッシュかつクラシックな雰囲気は相手にも好印象を与えます。外見の印象がプラスとなり、ビジネスを有利に進められることもあります。

加えて、一般的なグレーのスーツベストはレセプションなどフォーマルなシーンでも自然に溶け込みながら、個性を発揮できます。たとえジャケットを脱いだとしてもスタイリッシュな雰囲気を崩すことはありません。軽装でありながらその場の雰囲気になじめるのは、グレーのスーツベストの大きな魅力です。また、同窓会などに出席するときも、グレーのスーツベストを着用すると、周りからの印象が大きく変わる可能性があります。

婚礼の場では、ライトグレーのスーツベストで爽やかな雰囲気を演出するのも良いでしょう。新郎新婦の門出を祝う場は雰囲気も明るく、カジュアルでスタイリッシュなイメージが良く似合います。

他にもさまざまなシーンがありますが、濃淡を使い分けることで柔軟に対応できるのがグレーのスーツベストが持つ大きなメリットです。どのような場に参加するのか、 誰に会うのか、1日をどう過ごすかなど、しっかりイメージしていけば最適なグレーが見つかるでしょう。

グレーのベストを選ぶポイント

たとえ着ることができても、大きさや服の形で印象は大きく変わるものです。当然、サイズが合っていなければ「服を着ている」のではなく、「服に着られている」という印象になります。スーツベストも同様です。さまざまな選択肢の中から自分に合うものを見つけ、選ぶことが求められます。では、どのようなポイントに注意したら良いのでしょうか。

1.ジャストなサイズにする

どんなに素材が良いものでも、オシャレなものでも、自身の体のサイズに合うものでなければ本末転倒です。また、スーツベストを着たうえでスーツを着ることになるので、そのときの着心地も重要になります。まず、スーツベストを着たときに、どのような印象になるのか、複数のサイズを試着しましょう。腕周りや腰回りの感触を確かめてください。また、サイズだけでなく、スーツベストとパンツの連携もしっかり確かめておくことが重要です。もしもスーツベストとパンツの間に隙間が出てシャツが丸見えになってしまったら、良い見栄えにはなりません。逆に、スーツベストの丈が長すぎてもアンバランスになります。前面と後面、双方を姿鏡でしっかり確かめることも大切なポイントです。自分自身で判断がつかない場合は店員に相談してください。

2.背面の素材が切り替わっているものにする

上段で伝えたとおり、スーツベストは一般的に前面と後面で生地の素材が変わります。前面はスーツと同じ素材を選択すれば問題はありません。では、後面はどうでしょうか。ひとつポイントを挙げるとしたら、光沢のある生地を選択することです。ドレス感が出てよりスタイリッシュな感じになるのが理由です。また、光沢のある生地は薄いので着膨れすることはありません。スーツを着てもスマートな雰囲気を演出できるようにすることも、スーツベスト選びでは重要です。

グレーのスーツベストの着こなし方

グレーのスーツベストは、スーツやネクタイ、シャツの選択次第でさまざまな雰囲気を出せます。ここでは着こなしのポイントをお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

 1.ワントーンカラーでまとめる(スーツの色と同じにする)

まず重要なのは、スーツと同じ色、もしくは同系色を選択することです。理想を言えば、素材も統一できたらベストです。グレーのスーツを着るときは、グレーのスーツベストを着ましょう。色がまとまることで、全体的な統一感を出すことができます。周りの人に変な印象を抱かせてしまうこともありません。最初は、ジャケット、ベスト、パンツが同じ色の素材でつくられたセットアップ商品を選択するのもおすすめです。

 2.ピンクのネクタイと合わせる

グレー自体が落ち着いた色になるので、他のところにワンポイントで明るい色を入れると、爽やかな雰囲気を演出することができます。たとえばピンクのネクタイと合わせると、それだけでも雰囲気がやわらかくなりますし、クラシックなイメージが程良く強まります。

 3.青いネクタイと合わせる

ビジネスシーンで爽やかな雰囲気を演出したいときは、青いネクタイが効果的です。落ち着いた感じを出しながらも、やわらかい感じを絶妙に出すことができます。青いネクタイを着用するときは、カバンや靴、ベルトを黒で統一して、色味の統一感を出すことも重要なポイントです。

スリーピースを着用するときのマナー

スリーピーススーツですが、着こなすために気を付けなければならないことが4つあります。

1.大きさ

スリーピーススーツの持ち味はスタイリッシュさであり、自分の体にフィットしたスリーピーススーツを選択することが重要です。中には敢えてブカブカのスーツを着るというファッションスタイルもありますが、スリーピーススーツでこれをやってしまうと非常に不格好になり、周りからはおじさん臭い見た目に見えてしまいます。少なくともスリーピーススーツに関しては、自分の体形にフィットしたものを選ぶようにした方がいいでしょう。シルエットにこだわって自分の体形に合ったスーツを選ぶことこそが、上品で格好いいビジネスマンへの近道です。

2.ベストの丈の長さ

もしベストの丈の長さが足りずにベストとスラックスの間が見えてしまった場合、かなり不格好に見え、折角のスリーピーススタイルが台無しです。こちらに関しても試着に試着を繰り返して、ベストの丈が足りなくなるような事を避けなければなりません。

もしそのような調整をすることが億劫なのであれば、スリーピーススーツを着るときはベルトではなくサスペンダーを使うのがいいでしょう。そうすればスラックスが下がってくることを避けられますし、スラックスの折り目も落ちて綺麗なシルエットとなること間違いありません。スリーピーススーツを着る際にはサスペンダーは最早必須といっても過言ではないので、もし頻繁に着用するのであれば、サスペンダーを1本でも持っておいた方がいいでしょう。

3.Vゾーン

またスリーピーススーツを着る場合は、何よりもVゾーンに気を付ける必要があります。というのもスリーピーススーツはベストを下に着ることを前提としたスタイルであり、それ故Vゾーンから見えるベストは胸板を厚く見せてどっしりとした印象を周りに与えることが出来るのです。華奢な人は襟付きでVゾーンが浅めのベストを着ると、上半身をたくましく見せられます。

一方逆にふっくらとした体形の人は、襟なしのベストを着ることによって、スリムに見せることが出来ます。ベストのVゾーンを上手に選べば体型のコンプレックスもうまくカバーすることが出来ますが、もし選び間違えれば短所を強調することになりかねませんので、上手に選ぶ必要があるでしょう。

4.ボタン

スーツベストには複数のボタンがあります。着用するときはそれらを留めることになるのですが、一番下のボタンは開けておきましょう。スーツベストという製品は、一番下のボタンを開けたときにシルエットがきれいに見えるように考えて作られているのが理由です。全部のボタンをとめてしまうと、スーツベストにシワが出てしまい、見映えが劣ってしまうケースが多々あります。

おすすめのグレーのスーツベスト

グレーのスーツベストについてポイントが掴めてきたところで、具体的にどんなベストの組み合わせがあるのか紹介します。お手持ちのスーツと見比べながら、参考にしてみてください。

グレーのスリーピース

スリーピースとはジャケット、ベスト、パンツの3点がすべて同じ生地で仕立てられたスーツですが、どんな色味でどんな柄が着こなしやすいのか気になっている方も多いでしょう。まず、基本的にスリーピースは同じ生地で仕立てられているため、全体的に統一感があり、コーディネートも比較的容易なので安心してください。スリーピースは、スーツのルーツでもあるため、スーツの形の中でも最もクラシックなイメージが強いです。そのため、フォーマル度を失わないような色柄を選んでみてはいかがでしょうか。おすすめは、やや明るめのライトグレーで、チェックより大き目の格子であるタータンプレイドを合わせたベストです。ライトグレーがハードル高く感じる場合には、落ち着いた色味のダークスーツ系のスリーピースでも問題ありません。着用するシーンを描きながら、違和感なく着こなせる色柄のスリーピースを選びましょう。

やや難易度UPのオッドベスト

オッドベストとは、片方のという意味があり、上着やパンツとは別の生地が使用されており、全体がお揃いになっていないベストのことです。スリーピースと比べると、オッドベストはベスト単品な分、スーツとのバランスを考える必要があります。ビジネスで着用を考えている場合には、合わせる色柄や素材・質感などに気を配らないと、派手さが目立ってしまったり統一感がなくちぐはぐな印象になってしまいかねません。初めてオッドベストに挑戦する場合には、ネイビーやグレーなど定番カラーと合わせやすい落ち着いた色味のグレーのスーツベストを選びましょう。無地だと寂しいので、ピンストライプなどが控えめで印象もいいです。コーディネートがやや上級者向けにはなりますが、手持ちのスーツと相性がよければ、使いまわしもでき、おしゃれでかっこいいスタイルに仕上がるのでぜひ試してみてください。購入するときには、手持ちのスーツやジャケットの切れ端を持っていくと、イメージがしやすく、自分のスーツと相性がいいものをスムーズに選ぶことができるのでおすすめです。コーディネートに迷う場合にはスタッフに声をかけるかと思います。その場合にも手持ちスーツの雰囲気を簡単に伝えられるので、無駄な時間を生まずに済みます。切れ端を準備できない場合には、手持ちのスーツを写真で撮影しておくのもおすすめです。

チャコールグレーは万能

落ち着いた雰囲気を醸し出すチャコールグレーは、ミディアムグレーやライトグレーに比べ温かみがあります。特に太い紡毛糸を使用した、ざっくりと粗い目のホームスパン生地のベストであれば、深みがあるだけでなくシャープで親しみが持てる印象を与えてくれます。20代の男性が着用すれば大人っぽく演出することができますし、30代の男性が着用すれば信頼をアピールすることができます。ビジネスシーンではもちろんのこと、フォーマルさが求められる場面では、チャコールグレーのベストを着用するだけでおしゃれに仕上がるので、一着は持っておきたいアイテムといえます。

ニットなどのカジュアルなベスト

ベストというと、カチッとした印象が強いですが、ビジネスカジュアルに仕上げたい場合にはニット地のベストや、コットン生地で仕立てられたベストもおすすめです。同じグレーのスーツベストであっても、素材が違うだけで親近感のあるカジュアルなスーツスタイルに変わります。普段スリーピースでかっこよく着こなしている人こそ、レストランや宴会場などビジネスと離れたシーンでは、外したベストのスタイルが気分を変えてくれるはずです。ニット素材は、機能性も高く着心地が抜群です。飲食をする場では、ベストは窮屈になりがちですが、ニット素材であれば動きやすく楽に着ていられるため、その日のスケジュールに応じてコーディネートをコントロールするといいでしょう。注意点としては、どうしてもカジュアルな仕上がりになってしまうため、式を挙げる結婚式には向きません。場合によっては恥をかいてしまう可能性もあるため、避けましょう。

スーツベストはオーダースーツSADAで

スーツベストを着こなすには、自身の体や雰囲気に合うものを選ぶ事が重要です。その一番の方法は、スーツベストを仕立ててもらうことです。オーダーメイドの注文に対応している店舗はたくさんありますが、中でもおすすめなのが「オーダースーツSADA」です。

「オーダースーツSADA」はオーダースーツの購入が可能で、スーツベストだけでなくスーツ、パンツも同時につくることができます。スリーピースの注文をすることで、スーツ、スーツベスト、パンツの色や雰囲気がバラバラになる心配もありません。もちろん依頼者の体のサイズを測定したうえでつくってくれます。生地や色をさまざまな種類の中から選択できるのも嬉しいポイントのひとつです。

また、長く快適にオーダーメイドスーツを着るためのオプションが豊富にあるのも大きな魅力です。台場仕立て、AMFステッチ、重ね釦、チェンジポケット、ピンポイントステッチ、アジャスター、股ずれ防止シックなど種類はさまざまです。オプションは有料になるので、オーダーメイドスーツを正式に依頼する前に料金を確認しておきましょう。

まずは、店舗に足を運んで相談してみることをおすすめします。来店の際に予約をする必要はありません。待ち時間を省きたいときは、予約システムを活用して時間を指定することができます。注文してから完成までの期間は4週間前後が目安です。

グレーのベストで上品さを演出!

以上のことを踏まえていけば、グレーのスーツベストが持つポテンシャルを最大限に発揮した着こなしができます。特にグレーのスーツベストは、ビジネスやフォーマルのシーンをスタイリッシュに演出する最適なツールです。また、スーツベストを着るのが初めての人でも、失敗することなく安心して着用できるのもグレーのスーツベストが持つ大きなメリットです。

外見や雰囲気が変われば心持ちが変わり、行動にも変化が出てきます。そうなれば成果や実績も変わり、より充実した人生を送れるようになるかもしれません。グレーのスーツベストを着ることが、そのきっかけになる可能性は大いにあります。スタイリッシュな上品さ、クラシック感を演出し、新しい自分を発見する意味でも、ぜひグレーのスーツベストをまとってみてください。きっと「着てみて良かった」と感じられると思いますよ。

この記事ではスーツのベストの基本から生地やボタン、そしてコーディネートまで徹底解説しています。基本的なことも多く書いておりますので、今年はじめてベストに挑戦したい方はぜひ最後まで読んでみてください。

見た目を向上しつつ、快適性を向上させるベスト。グレーのベストは「落ち着いた印象」と「クラシック感」で、さまざまなシーンで着用できる万能アイテムです。ブラックやダークネイビーでは若干重々しいイメージになり、カジュアルダウンさせるのはちょっと難しいですが、グレーなら問題なし。カジュアルすぎずフォーマルすぎない丁度よさで、どんなシーンにも対応できます。カジュアルに寄せたいならライトグレーに寄せるとなお良しです。グレーのベストを選ぶ際には、バランスの良いスタイリッシュさを保つために「ジャストサイズにする」ことと、ドレス感を出してよりスタイリッシュに着こなすために「背面の素材は光沢のあるものにする」ことの2点を押さえておきましょう。おすすめの着こなしはグレー系統のワントーンでまとめる方法。ビジネスにおける爽やかさを上げたい時には、ピンクや青のネクタイでワンポイントを入れるのも好印象です。またグレーのベストに限った話ではないですが、ベストを着る時にはジャケットもボタンを全部開け、ベストのボタンは一番下だけ開けましょう。よりオシャレに着こなしたいなら、オーダースーツと一緒に作るのがおすすめです。ぜひ当店に足を運んでみてくださいね。