【平成から令和】歴代総理大臣が着用するスーツの着こなし方とはのアイキャッチ画像
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【平成から令和】歴代総理大臣が着用するスーツの着こなし方とは

現在の元号である令和になるまで、日本は数多くの総理大臣により政治の舵取りが行われてきました。政治家の中でも、特に総理大臣には国のトップに君臨する者として、威厳や貫禄、そしてインパクトが求められます。テレビを通して歴代総理大臣を見てきた人の中には、総理大臣のスーツについて「高そう」「ブランド物を着ていそう」などといった感想を抱く方もいるでしょう。しかし実際に調べてみると、拍の付くスーツを着ている総理大臣たちは、ただ価格だけでスーツを選んでいるわけではないことが分かります。スーツの色やサイズ感によって、政治家が国民や諸外国の要人たちに与える印象はさまざまです。ちょっとした会見の場であっても、ネクタイの色などで印象を操作する総理大臣は少なくありません。この記事では、歴代総理大臣のうち印象に残った総理大臣を数人ピックアップし、スーツのどんなところにこだわり、相手にどういった印象を与えようとしていたのかを紹介していきます。中には、意外と一般的なビジネスパーソンでも手に入れやすい価格帯のものもあるため、普段のスーツよりも格上に見えるスーツを手に入れたい方は、ぜひ参考にしてみてください。スーツの種類によって与える印象を操作できれば、ビジネスの場やフォーマルな場で役立つでしょう。

平成から現在の令和へと年号が変わる中、内閣総理大臣も代替わりしてきました。総理大臣は国内の行政だけでなく外交も重要な仕事であり、国のトップとして恥をかかないよう、相応の身なりをしなければなりません。総理大臣を含め、政治家は基本的にスーツを着用しています。テレビや新聞、ネットで姿を見るたびに「着ているスーツが高そう」「どこのブランドのスーツを着ているのかな」といった疑問を抱く方もいるでしょう。この記事では歴代の総理大臣を抜粋し、順に着用するスーツの着こなしや愛用するブランドについて解説します。この記事を読むことで、「意外と庶民的な値段のスーツだった」「自分も知っているブランドだった」など、新たな発見があるかもしれません。

歴代総理大臣のスーツ:麻生太郎氏の場合

出典:http://netgeek.biz/archives/117185

麻生太郎氏は第92代内閣総理大臣を務め、総務大臣や外務大臣など数多くの役職を歴任された方で、現職では自由民主党の副総裁でもあります。政治家としてはかなりストレートな発言をすることが多い麻生氏ですが、「オシャレ」「ダンディー」など、ファッションについて注目されることでも有名です。よく見る政治家のファッションとは一線を画す、麻生氏が着るスーツの着こなし方やブランドについてご紹介します。

スーツの着こなし方

麻生氏のスーツスタイルは、ハットとの組み合わせが多く見られます。外国人で考えるとスーツにハットは基本のスタイルといえますが、日本人でこの着こなしをするのは難しいでしょう。スーツにトレンチコート、ハットを合わせたその姿は、さながら映画「ゴッドファーザー」に出てくるヴィトー・コルレオーネのようです。

スーツのVゾーンは深めで、足もスラッと見えるような作りを好むように見えます。また、スーツの色はブラックやネイビー、グレーが多く、ネクタイのバリエーションも豊富です。ハットもツバの部分を左右で違う高さにしており、全体的にイタリア風な着こなしといえるでしょう。コートやハットだけでなく、カフスボタンやマフラーに至るまで、スーツと相性の良いアイテムを選んでいるからこそ、ダンディーでエレガントな雰囲気を醸し出しています。国民からもオシャレだと評判の麻生氏ですが、同じ政治家からもスーツのコーディネートや生地などを参考にしているそうです。

着用するスーツのブランドは?

麻生氏は学生の頃からずっと、東京の青山にある「テーラー森脇」という老舗の紳士服店でスーツを仕立てています。3か月に1回はテーラー森脇に来店し、一度に2〜3着購入するそうです。また、オーダースーツを依頼する際はシワができないように、スーツの裾に鉛を入れるという特別な注文もしており、細部までのこだわりを感じます。

仕立てだけでなくスーツの生地にもこだわっており、イタリアが誇る最高級の服地ブランドである「エルメネジルド・ゼニア」や「ロロピアーナ」を選んでいます。麻生氏がよく着用するハットは「ボルサリーノ」で、こちらもイタリア発祥のブランドです。見た目・着心地ともに最高級の素材を選び、身に付けていることが分かります。

歴代総理大臣のスーツ:安倍晋三氏の場合

出典:https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201905/21tsudoi.html

安倍晋三氏は第96代〜98代、第90代の内閣総理大臣を務め、計4代にも渡る内閣は第1次〜第4次まで続きました。内閣総理大臣を務めた期間が長い政治家ですが、過去には官房長官なども務めています。内閣総理大臣の時代が長かった安倍氏ですが、それだけテレビやネットなどで見かける機会も多かったのではないでしょうか。安倍氏は、青いネクタイをしている姿が多く見られました。ここでは、ネクタイの色に関してどのような印象があるのかを含め、安倍氏が着用するスーツについてご紹介します。

スーツの着こなし方

まずは、ネクタイについて見ていきましょう。総理大臣としての立場をわきまえて、安倍氏はネクタイの色をTPOに合わせて選んでいます。さまざまなバリエーションが見られますが、中でもブルーのネクタイを身に付けることが多かったようです。ブルーのネクタイは誠実で知的なイメージがあり、相手に好印象を与えます。また、公共の場でイエローやゴールドのネクタイを着用することもありました。イエロー系のネクタイは、明るく社交的な雰囲気を出すのにぴったりです。さらに、安倍氏はネクタイの他に腕時計にもこだわりを持っていたといわれています。

着用するスーツのブランドは?

安倍氏のスーツは主に、老舗のテーラーである「銀座英國屋」や「壹番館」でオーダーしていたそうです。この2つのテーラーは政治家やセレブに人気があり、諸外国を相手に外交を行う総理大臣にとっては、他と見劣りしないスーツをオーダーできるのでしょう。銀座英國屋と壱番館についての詳細は後述します。他にも、銀座にある本格オーダースーツ「S-style」を利用しており、S-styleの最高峰レーベルである「IMPERIAL SUIT」を着用していたようです。

また、こだわりの腕時計は日本の時計メーカー「SEIKO」を身に付けていました。SEIKOの「アストロン」や「MECHANICAL SARC013」を好んでいたそうです。

歴代総理大臣のスーツ:菅義偉氏の場合

出典:https://www.ordersuit.info/fan_gallery/celebrity/gallery328/

菅義偉氏は第99代の内閣総理大臣です。任期は1年と短期ではありましたが、コロナ関連の政策や携帯電話料金の大幅な値下げなど、さまざまな実績を残しました。そんな菅氏ですが、2021年の4月にアメリカのバイデン大統領と会談をした際、大きめのスーツが印象的との声が上がりました。では、この時の実際にスーツの着こなし方はどのような感じだったのでしょうか。

スーツの着こなし方

菅氏はオーバーサイズのスーツを好むそうで、バイデン大統領との会談の際は首回りがピッタリしていないワイシャツと、体型が隠れるぐらいのオーバーサイズのジャケットを着用していました。ボディライン菅氏のような

着用するスーツのブランドは?

菅氏は長期で官房長官の職に就いていましたが、官房長官時代の時に着用していたスーツは、「オーダースーツSADA」を利用していたこともありました。オーダースーツSADAは、手頃な値段からオーダースーツを作ることが可能です。政治家が利用すると考えると安価に思えますが、大阪府知事や有名スポーツ選手なども利用しています。

歴代総理大臣のスーツ:岸田文雄総理の場合

出典:https://www.facebook.com/photo/?fbid=618166090116152&set=a.383211410278289

岸田総理は、第100代内閣総理大臣であり現首相です。これまで、外務大臣や防衛大臣、政務調査会長など幅広い役職にも就いていました。身体にフィットしたスーツ姿は、国のトップらしくきりっとした印象があり好感が持てます。高級ブランドのスーツを着用しているというわけではありませんが、スーツは長年同じ店舗でオーダーしているようです。岸田総理のスタイリッシュなスーツの着こなしを見ていきましょう。

スーツの着こなし方

長年同じ場所でオーダースーツを仕立てていることにより、個性あるスタイルが確立されているように感じます。スーツはタイトすぎず、きれいなシルエットをしており全体的に無駄のないバランスです。シャツも、ベーシックなレギュラーカラーの白を合わせています。ブルーのネクタイを頻繁に着用しており、冷静なイメージは岸田総理にぴったりです。

スーツをスマートに着こなしていますが、岸田総理はスーツ以外でも外見や所作にも注意を払っています。長い期間、外務大臣を務めていた経験が生きているのかもしれません。

着用するスーツのブランドは?

岸田総理は、スーツに関して固定のブランドを着ているわけではなく、地元広島県にある「三宅洋服店」という場所でオーダースーツを依頼しているそうです。三宅洋服店は創業94年になる老舗の洋服店で、岸田総理はここで約25年スーツを仕立てています。三宅洋服店のオーダースーツは35,000円からとなっており、庶民的なイメージを与えているように感じます。

政治家ご用達のオーダーメイドスーツはここ

行政やそれに関する事務、そしてさまざまな人との会談と、総理大臣を含め政治家には数多くの仕事があります。国内だけの業務ではないため、海外の要人と会談する際に、適したスーツスタイルでなければ恥をかいてしまうでしょう。そのため、相応の立場にある方はその立場に見合った格好をしなければなりません。

きちんとしたスーツを着るために、政治家の方が好むオーダースーツの店舗があります。それは、前述した安倍晋三氏も利用している「銀座英國屋」と「壹番館」です。ここでは、この2つの専門店についてご紹介します。

「銀座英國屋」

銀座に本店を構える銀座英國屋は、1940年創業の老舗洋服店です。銀座の他、大阪や名古屋など全国に9店舗展開しています。220,000円からフルオーダースーツを依頼でき、世界トップクラスの生地展示数を誇っている点が魅力です。各店舗毎日2組限定で、メンズ・レディースの無料オーダー体験を実施しています。また、オーダースーツ以外にもシャツや礼服、喪服のオーダーも可能です。

「壹番館」

1930年創業の老舗洋服店、壹番館は銀座に本店があります。銀座以外に札幌や大阪にも店舗を展開中です。オーダーメイドのスーツは350,000円から依頼可能です。スーツの他にも、ジャケットやシャツ、コート、燕尾服やタキシードに至るまで幅広くオーダーできます。

政治家は必須!国際的なスーツのマナーとは

総理大臣は外交も重要な仕事の一つです。スーツは元々、海外から渡ってきた文化であるため、国際的な場では海外のルールを守るべきでしょう。政治家だけでなく、一般のビジネスマンが海外でスーツを着る際に気を付けておきたいビジネスマナーについて解説します。日本国内では問題なくても、海外ではマナー違反になるケースもあるため注意が必要です。

スーツの着方

海外におけるビジネスシーンに最適なスーツの色は、ネイビーかグレーです。ネイビーやグレーのスーツは日本でも人気がありますが、日本ではブラックスーツをビジネスで着る方もいます。しかし、ブラックスーツは海外のビジネスシーンでは基本的に着用しません。ブラックスーツは正装としてのイメージがあるためです。

スーツのジャケットに関しては、一番下のボタンはかけず、起立時はボタンをして着席時は外します。また、ポケットには物を入れない方が良いでしょう。外にいる場合はフラップを外側に出し、室内にいる場合はしまっておきます。

シャツの選び方

スーツに合わせるシャツの色は、白や薄いブルーが好まれます。日本ではシャツに胸ポケットが付いているものも多く販売されていますが、海外ではシャツに胸ポケットはありません。そのため、スーツを着る際のシャツは、胸ポケットがないものを選びましょう。また、長袖シャツが基本であり半袖シャツは着用しません。

ネクタイの選び方

ネクタイの長さは、ベルトの部分に少しかかる程度になるよう調節します。スーツのラペルと同じ幅でそろえると良いでしょう。ネクタイの柄は、無地か小紋柄がビジネスシーンでは人気があります。

靴やベルトの選び方

業界にもよりますが、スーツに合わせる靴は黒が無難です。ローファーを履く場合、靴ひもがないものは避けましょう。ベルトは靴の色に合わせるとベターです。また、靴下の色はスーツや靴と同色または似た系統の色にし、素肌がきちんと隠れる長さにします。ひげは剃っていなくても整えていれば問題ありません。

総理大臣も利用したことがあるオーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」

オーダーメイドのスーツを検討中の方は、オーダースーツの専門店「オーダースーツSADA」を利用してはいかがでしょうか。先に述べたように、オーダースーツSADAは総理大臣経験者の菅義偉氏も利用したことがあるほど、多くの方々から支持を集めている専門店です。初回の利用限定で、21,780円からシングル上下1着をオーダーできるため、リーズナブルにオーダースーツデビューできます。

(価格は2023年1月現在のものになります)

その他、スーツの下取りや全額返金保証といったサービスも行っています。公式サイトから来店予約をすればスムーズにオーダーの相談ができるため、一度足を運んでみてください。

総理大臣と一口に言っても、それぞれの性格や政治の方向性はさまざまです。どの総理大臣も、自分自身の存在をより良いものであるとアピールするために、スーツにも気を配っています。歯に衣着せない言い回しで印象的な麻生氏は、イタリア系のダンディーな着こなしを好んでおり、スーツ生地はイタリア製でハットを合わせるなど、日本人離れしたスタイルが印象的でした。故・阿部氏や、現在の総理大臣である岸田総理は、派手な装いではないものの政治家として誠実さを表すスーツスタイルを意識しています。スーツ一つでいかにイメージが変わるかが、政治家の方々を見ていれば一目瞭然です。「無難で地味」だと思われがちな青系のスーツも、裏を返せば「庶民的で馴染みやすい」という印象に変わります。また、イメージを変えたい、もしくは固定化させたいと考えるのは政治家だけではありません。営業をはじめ、人と関わる機会が多い仕事に就いている方であれば、ビジネスパーソンとして相手に良い印象を与えたいと考えます。時には、TPOにふさわしい服装か否かで商談の成功率が変わることもあるのです。そんな方におすすめしたいのは、オーダースーツ専門店である「オーダースーツSADA」でのスーツ作りです。好きなカラーや生地でスーツを作れるため、好みのイメージにぴったり合う1着が作れます。

小笠原 蓮奈(おがさわら れんな)