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メンズのスマートカジュアルとはどんな服装?男性・女性の注意点、マナーについて解説

結婚式の二次会や高級レストランでの食事会では、その場の雰囲気に相応しい服装を心がけなければなりません。「きちんとしているのに堅苦しくないスタイル」を目指すなら、スマートカジュアルがおすすめです。

本記事では、スマートカジュアルの定義やドレスコードの種類、メンズファッションのマナーや注意点を解説します。季節別・世代別の着こなし術も紹介しますので、コーディネートの参考にしてください。

スマートカジュアルとは?定義と他スタイルとの違い

一口にスマートカジュアルといっても、どのようなスタイルかイメージしにくいですよね。まずは、スマートカジュアルの定義について押さえておきましょう。ビジネスカジュアルやオフィスカジュアルとの違いについても解説します。

スマートカジュアルの定義

スマートカジュアルとは、4種類あるドレスコードの中の一つで、もっとも格式が低いスタイルを指します。格式が低いといってもどんな格好でもいいわけではなく、ビジネスカジュアルとカジュアルウェアの中間あたりに位置づけられています。

スマートカジュアルでキメるには、かっちり感とカジュアルさのバランスが重要です。シンプルで上品なアイテムを選ぶことで、きちんとした雰囲気を残しつつ、ほどよくカジュアルな印象を演出できるでしょう。着こなしによっては、オフィスやデートなど、さまざまなシーンになじみやすいのも、嬉しいポイントです。

スマートカジュアルとビジネスカジュアルとの違い

ビジネスカジュアルとは、オフィスや商談、社外対応を意識したビジネス寄りのスタイルを指します。スーツほどかっちりとはしていませんが、ジャケットの着用を基本とするなど、スマートカジュアルよりもTPOに合わせた制約が多いのが特徴です。

フォーマルな印象であれば、ネクタイはしてもしなくても自由ですが、デニムやスニーカーといったカジュアル感の強いアイテムはNGとなります。また、襟なしのTシャツや派手な柄がプリントされたアイテムも、ふさわしくありません。

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スマートカジュアルとオフィスカジュアルとの違い

オフィスカジュアルは、ビジネスカジュアルよりも柔軟で、リラックスした着こなしが特徴です。ジャケットの着用は必ずしも必要なく、ポロシャツやニットなどを着用しても問題ありません。

派手すぎないデザインであれば、スニーカーの着用が認められている企業や職場もあります。ある程度自由な着こなしを楽しめるのが大きな魅力ですが、破れたデニムやダメージ加工された服、サンダルなど、カジュアル感の強すぎるアイテムはNGです。

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【メンズ】ドレスコードの種類を確認

メンズのドレスコードは、フォーマル・セミフォーマル・インフォーマル・スマートカジュアルの全4種類あります。それぞれの服装の特徴や主な着用シーン、マナーなどについて詳しく解説しますので、参考にしてください。

フォーマル(正礼装)

ドレスコードの中で最も格式高いものがフォーマル(正礼装)です。

結婚式の新郎新婦、両親や仲人のほか、公的行事や式典の主催者が身につけます。

フォーマルの特徴は、時間帯によって着る服が変わるところ。

昼はモーニングコートを着用しますが、夜は燕尾服やタキシードを着用します。燕尾服はテールコートとも呼ばれ、ジャケットの裾が燕の尻尾のように伸びているのが特徴的です。ドレスコードでフォーマルを指定された場合は、時間帯に十分注意しましょう。

また燕尾服はホワイトタイ、タキシードはブラックタイとも呼ばれます。

ドレスコードにホワイトタイまたはブラックタイと指定があった場合は格式高い式典であることを意味し、燕尾服またはタキシードでの参加がマナーです。白いネクタイまたは黒いネクタイを着用する意味ではないため注意しましょう。

セミフォーマル(準礼装)

セミフォーマル(準礼装)はフォーマルの次に格式が高いドレスコードで、結婚式や披露宴に参列する親族やパーティーの主賓などが着る機会が多い服装です。

フォーマル同様に時間帯によって着る服が変わるため注意しましょう。セミフォーマルでは、昼はブラックスーツやディレクターズスーツ、夜はタキシードを着用します。

ディレクターズスーツは、黒無地のテーラードジャケットにグレーと黒のストライプのパンツ(コールパンツ)を合わせるのが主流です。

以前はカジュアルな結婚式で新郎がディレクターズスーツを着ることもありましたが、いまでは主に中高年が着る機会が増えています。部下の結婚式へ出席する機会が想定される場合は、ディレクターズスーツを1着持っておくと良いでしょう。

インフォーマル(略礼装)

インフォーマル(略礼装)は、セミフォーマルよりカジュアル寄りながら結婚式へ参列するゲストが着るようなドレッシーな服装を指します。

黒やチャコールグレーなど、フォーマルに近いダークスーツが一般的です。

ドレスコードが「平服」と指定されていた場合は、インフォーマルもしくはスマートカジュアルを着用します。友人や同僚などの結婚式へ参列する場合は、インフォーマルな装いならば間違いないでしょう。

ベストを取り入れたスリーピーススタイルもおすすめです。

スマートカジュアル

スマートカジュアルは、インフォーマルよりもさらにカジュアルダウンしたスタイルです。フォーマル、セミフォーマルなどと違って明確な定義はないため、主にジャケパンスタイルで構成されます。

結婚式の二次会、同窓会や会社のパーティーなどで指定されることが多いほか、ホテルのレストランでもよく指定されるドレスコードです。

「平服」ならインフォーマルもしくはスマートカジュアル、「普段着」ならスマートカジュアルを選ぶと良いでしょう。ビジネスカジュアルとも共通点が多く、カジュアルな職場やアットホームな結婚式でも指定されることがあります。

スマートカジュアルは4つのなかで最も格式が低いものの、れっきとしたドレスコードです。カジュアルとはいえドレスコードである以上、遊びに行くときの服装とは違う洗練された雰囲気が求められます。

きちんとしているのに堅苦しくない絶妙なバランスに仕上げることがスマートカジュアルのポイントです。

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【シーン別】スマートカジュアルのマナーと注意点

スマートカジュアルの主な着用シーンは、結婚式の二次会や高級レストランでの食事、同窓会への参加、就職面談、取引先との会食といった場面が考えられます。着こなしのポイントやコーディネートのコツを押さえて、ワンランク上を目指しましょう。

結婚式の二次会

友人や同僚の結婚式の二次会では、定番のきっちりとしたダークスーツよりも華やかで特別感を演出できるスマートカジュアルがぴったり。ジャケット、シャツの色や柄で華やかな雰囲気に合ったスタイルに仕上げましょう。チーフなどの小物を上手に使うと華やかな雰囲気を演出するのに役立ちます。

パートナーと一緒に出席する場合は、どちらか一方が派手すぎたり堅すぎたりしないよう合わせることも大切です。

女性の場合、シンプルなワンピースに柔らかな印象のカーディガンを合わせると、程よいスマートカジュアル感を演出できます。透け感のあるトップスやデザイン性のあるブラウスをジャケットと組み合わせるのも素敵です。

披露宴後に二次会に参加する際は、フォーマルな羽織りものをカーディガンに替えるなど、さり気なくカジュアルダウンするとよいでしょう。

高級レストランでの食事

高級レストランでは、非日常を感じられる特別な空間を演出するなどの目的でドレスコードの指定があるのが一般的。

「Tシャツやサンダルでの来店はお断り」「ジャケット着用でご来店ください」といった趣旨の文言が公式サイトに掲載されているので事前にチェックしておきましょう。公式サイトで確認できない場合は、直接レストランに問い合わせると教えてもらえます。

ビジネスシーンで着るダークスーツでももちろん大丈夫ですが、より華やかな雰囲気に合うスマートカジュアルがおすすめです。またレストランのドレスコードでは、スマートエレガンスやカジュアルエレガンスが指定される場合もあります。

スマートエレガンスよりも少しフォーマルでドレッシーな服装を指しているため、結婚式の二次会で着るようなダークスーツを着用すると良いでしょう。

女性の場合は、シックなワンピースや、ブラウスとスカート・パンツなどの組み合わせがおすすめ。フォーマルすぎても、カジュアルすぎても浮いてしまう可能性があるので、同伴者との服装のバランスも意識しながら選びましょう。

同窓会への参加

開催場所、参加者の人数や招待者の範囲などによっては、同窓会でドレスコードが指定されることもあります。懐かしい友人との再会に服装は関係ないと思えるかもしれませんが、会場がホテルのレストランなど格式高い場所であればTシャツ、サンダルで参加するわけにはいきません。

とくにドレスコードに指定がない場合でも、久しぶりの再会を華やかな雰囲気で迎えられるようスマートカジュアルでの参加がおすすめです。親しい間柄だからこそ、年齢や経験に応じた服装やマナーへの気配りを忘れないようにしましょう。

女性の場合は、会場の格式に合わせて、エレガントなワンピースやジャケットを取り入れたスタイルがおすすめです。また、懐かしい友人との再会を楽しむには、動きやすさも大切なポイント。立食形式の場合は立っている時間が長くなるので、ヒールは程よい高さのものを選び、快適に過ごせる服装を心がけましょう。

就職面接

就職面接にはリクルートスーツで向かうのが一般的ですが、企業によっては普段着や私服などを指定される場合もあります。

ただ普段着や私服といっても本当に普段着ている服を指しているわけではありません。ビジネスパーソンとして取引先を相手にする場合などを想定しているため、仮に普段着や私服を指定された場合でも一定のフォーマルさが求められます。

ビジネススーツやビジネスカジュアルまたは、スマートカジュアルであれば問題ないでしょう。ダークカラーのジャケットに白無地のワイシャツ、スラックスなどを合わせるスタイルが無難です。

リモートで就職面接をおこなう場合も同様の服装で挑みます。何かの拍子に全身が映る可能性があるため、上半身しか映らないだろうと横着せずに全身コーディネートしましょう。不安な場合は事前に担当者へ確認しておきましょう。

女性の場合は、上着は紺や黒のジャケット、もしくはシンプルなデザインのカーディガンを選び、インナーは白やベージュなど落ち着いた色味にまとめます。足元はベージュのストッキングを合わせましょう。

取引先との会食、社内イベントなど

取引先との会食に招待されたときは、原則としてスーツを着用します。ただし、「カジュアルな服装で参加」と指定された場合は、スマートカジュアルを取り入れることも可能です。会社によってカジュアルの度合いは異なるため、事前にドレスコードを確認しておくと安心です。

社内イベントでは、清潔感を意識しながら、普段より少し華やかなファッションに仕上げていきましょう。遊び心のあるネクタイや季節感のあるシャツをコーディネートすると、非日常感を演出できます。

女性の場合は、きれいめなワンピースにシンプルなジャケットを合わせると、会食やイベントに相応しい上品な着こなしとなります。派手な印象になるビビットなカラーやアニマル柄は控えて、全体のバランスを考えながらエレガントにまとめていきましょう。

【年代別】スマートカジュアルのマナーと注意点

スマートカジュアルのコーディネートは、年齢によって変えていかなければなりません。20代では「おしゃれ」だと認識されるアイテムでも、50代では「相応しくない」と捉えられてしまう可能性があります。ここでは、メンズファッションのマナーと注意点について年代別に解説します。

20代のスマートカジュアル

20代は、フレッシュなデザインのジャケットやトレンド感のあるアイテムを取り入れるのがポイントです。色味はモノトーンでまとめると、失敗しにくく洗練された雰囲気に仕上がります。

学生時代とのメリハリをつけたい場合は、素材にもこだわってみましょう。ただし、費用との兼ね合いもあるため、すべて高価なアイテムで揃える必要はありません。体にフィットしたオーダーメイドのジャケットなど、ワンポイントで上質なアイテムを合わせるのがおすすめです。

注意点としては、「カジュアルに寄りすぎたファッション」が挙げられます。ダメージジーンズや派手なスニーカーは避け、きちんと感のあるコーディネートを考えていきましょう。

30代のスマートカジュアル

社会人としてさまざまな経験を積んだ30代は、気持ちにも余裕が生まれる年代です。30代のスマートカジュアルでは、基本スタイルを守りながらも、遊び心をプラスしてみましょう。

ネイビーやグレーのジャケットに無地のシャツを合わせるスタイルは王道ですが、30代になると「工夫がない」「目立たない」といったネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。そんなときは、存在感のあるネクタイやチーフ、ベルトなどをアクセントとして加えることで、個性をアピールできます。

一つひとつのアイテムがシンプルすぎると、老けて見えやすくなるため、自分なりのこだわりを見つけてファッションに落とし込んでいきましょう。

40代のスマートカジュアル

40代のスマートカジュアルでは、落ち着きと高級感のあるコーディネートを意識します。ジャケットやスラックスには上質な素材を採用し、シックな色味でまとめると、洗練された大人の魅力が表現できます。

社内での責任が増す40代は、自分自身の立場を考慮し、ファッションも砕けすぎないよう注意しましょう。トレンドを取り入れる場合も、派手な色味や若者向けのデザインは避けた方が無難です。

サイズ感の合わない服も、だらしない印象を与えてしまうため控えましょう。体型に関する悩みがある人は、ストレッチ素材のアイテムを活用するのがおすすめです。伸縮性に優れたストレッチ素材なら、気になる部分をカバーでき、動きやすさと美しいシルエットを両立できます。

50代のスマートカジュアル

貫禄や渋さが出てくる50代は、上品で清潔感のある着こなしが好まれます。50代のスマートカジュアルで大切なのは価格ではなく、品質です。ウールやカシミアなどの上質なジャケットに、丁寧に仕立てられたシャツを合わせるだけでも、ゆとりと余裕のある着こなしが実現できます。

50代は無理に若作りをするのではなく、等身大のスタイルの方が、かえって洗練された印象を与えます。スマートカジュアルにおいて、重厚すぎるアイテムはカジュアルさとのバランスが崩れるため、自然体なファッションを心がけましょう。

「年齢を重ねると似合う服が限られる」「体にフィットするアイテムが見つからない」といった悩みを抱えている場合は、オーダーで仕立てるという選択肢もあります。

【季節別】スマートカジュアルコーデのポイント

季節に合わせたスマートカジュアルのポイントを簡単に紹介します。

春のスマートカジュアルコーデ

春のスマートカジュアルでは刻々と変わる気温の変化に合わせ、最適なアイテムを選ぶことが大切です。

肌寒さが残る春先はジャケットが手放せなくても、夏が近づくにつれてジャケットが鬱陶しく感じられるようになるでしょう。ジャケットは薄手のものと厚手のものをそれぞれ用意し、コートなしでも寒さを凌げるようチャコールニットがあると便利です。

ジャケットを脱いでもファッションが崩れないよう、インナーの質にも気を配りましょう。

レディースについては、淡い色使いを取り入れると季節感が出ます。コーディネートを引き締めるにはダークカラーのインナーなどで調整するとよいでしょう。

夏のスマートカジュアルコーデ

夏のスマートカジュアルでは、暑さ対策がポイントです。暑い時期にあえてジャケットを着る必要はありませんが、ジャケットが必要な場面もゼロではありません。汗じみ、臭いへの対策を含め、さまざまな場面に適応できるよう準備しましょう。

トップスは吸水性や速乾性に富んだリネン素材のシャツやワンピース、綿素材のブラウスなどがおすすめ。涼しげで明るめなカラーや汗が目立ちにくい紺色のトップスに、爽やかな白のパンツや黒のレザーシューズ、アンクルストラップ付きのサンダルなどを合わせると印象よくコーディネートできるでしょう。

カバンを持ち歩く場合は、夏ならではの用意として着替えを入れておくなど周囲への配慮も欠かせません。

秋のスマートカジュアルコーデ

秋のスマートカジュアルでは、冬に向かって変化する景観に合わせたコーディネートがポイントです。紺、ベージュ、カーキやブラウンなどのカラーを選ぶと、秋の雰囲気に合った落ち着いたコーディネートに仕上がるでしょう。

春同様に気温の変化が激しい時期ですが、昨今の気候状況から暑さ対策も欠かせません。寒さ対策のジャケットやセーターだけでなく、汗じみや臭い対策も行いましょう。

千鳥格子柄のジャケットやテーラードジャケット、クラシカルなチェスターコート、インナーに採用してもごわつきにくい薄手のニット、ニットワンピース、スエードのシューズなどのアイテムがおすすめです。

冬のスマートカジュアルコーデ

冬のスマートカジュアルでは、防寒対策をしつつおしゃれで野暮ったくないコーディネートに仕上げるのがポイントです。寒い時期に春夏用のジャケットを着ていると季節感がちぐはぐで違和感があるため、冬に合った素材を選ぶ必要があります。

クリスマスや忘年会などのイベントが多い時期のため、使い勝手の良いスマートカジュアルなアイテムをいくつか用意しておきたいところ。

ジャケットは厚手で高級感もあるアイテムがおすすめ。高級感があり秋冬向けに人気があるヘリンボーン柄や、スタイリッシュで防寒性能も高いタートルネックのインナーなどを用意しておくと良いでしょう。

レディースはコーディネートが暗くなりすぎないように、温かみのあるアイテムを取り入れつつスカーフやストールでアクセントをつけると素敵です。

冬は必然的に厚みや毛足が長いアイテムが多くなります。毛玉やホコリなどに注意を払い、上品でおしゃれな印象にコーディネートしましょう。

スマートカジュアルに合わせるアイテム選びのポイント

スマートカジュアルスタイルで周囲から浮かないためには、どんなアイテムを合わせるかも重要です。ここでは、アイテム選びのポイントやおすすめの色味、デザインを紹介します。

ジャケット

男性のスマートカジュアルは、ジャケパンスタイルが基本。

ウール(羊毛)、コットン(綿)、リネン(麻)などの素材のテーラードジャケットで落ち着いた雰囲気に仕上げましょう。あまりに薄く安っぽいシルエットではスマートに見えないため、抜け感のあるしっかりした素材がおすすめです。

色は黒、ネイビー、ダークグレーやチャコールグレーなどの濃いめの色がおすすめですが、素材や品質により見た目が大きく変わるため注意しましょう。

年齢や立場に合った素材や品質を選ぶのが理想的です。

柄は無地が無難ですが、シャドウストライプのような目立ちにくい柄なら問題ありません。結婚式の二次会などの華やかなシーンでは、ガンクラブチェックのようなチェック柄を取り入れるのもおしゃれです。

暑い時期はジャケットを着用していると暑苦しい印象を与えるため、ワイシャツやポロシャツなどクールビズスタイルで野暮ったいイメージにならないよう調節しましょう。

インナー

スマートカジュアルのインナーは、白、薄い青、ピンクやチェック柄など選択肢が豊富です。ビジネスシャツよりもおしゃれな雰囲気のドレスシャツを選ぶと、スマートカジュアルらしさを演出できます。

またスマートカジュアルはノーネクタイでも構いません。ノーネクタイの場合は、首元がきれいに決まるボタンダウンシャツ、ホリゾンタルカラーやポロシャツなどをセットアップするのがおすすめです。

ジャケット着用はTシャツ、カットソー、ニットなどのインナーも許容されます。

スマートカジュアルのインナーは、個性を強く訴求できるポイントです。派手になりすぎないよう色や柄の組み合わせに注意しつつ、ニットタイなどのきれいめカジュアルにピッタリのアイテムを取り入れるなどして、おしゃれに仕上げましょう。

パンツ

スマートカジュアルでは、セットアップのほかに上下の色や素材を変えるジャケパンスタイルも選択できるため、パンツの選択肢は豊富です。

ドレッシーな雰囲気強めならスラックス、カジュアルな雰囲気強めならチノパンや綿パンツなど組み合わせるアイテムを選びましょう。ダメージジーンズは不可ですが、きれいめのジーンズなら可です。

色味は黒、ネイビー、グレー、ベージュや白など使いやすいものを中心に、ジャケットとの組み合わせを見て決めるのがおすすめです。

スマートカジュアルではいかにもなビジネスシューズではなく、テイストに合わせてローファーやデッキシューズなどの洒落っ気のある靴を合わせるのがおすすめです。

明るめのブラウン系の色味や、スエードのような洒落っ気のある素材、ショートブーツやレザースニーカーなどを合わせます。

上品な雰囲気を保ちたいときにはカジュアルな革靴、カジュアルダウンしたいときにはスニーカーなど、全体のテイストに合わせて選びましょう。足元の印象が重すぎたり軽すぎたりしないような色や素材を選ぶことがポイントです。

迷った場合は、ブラウン系のローファーやタッセルスリッポンなどがおすすめ。上品さを保ちつつ適度にカジュアルダウンでき、さまざまなシーンで重宝します。

コート

スマートカジュアルでは、ステンカラーコートがよく選ばれます。シンプルで洗練されたデザインは、ビジネスでもカジュアルでも着られる万能アイテムです。シンプルがゆえに素材で印象が変わるため、秋冬は温かい印象のウール素材、春はコットン素材で暑苦しくならないよう使い分けられると理想的。

黒、ネイビー、ベージュなどの定番色はフォーマルな雰囲気が強く感じられるため、あえて色を外したりチェック柄を取り入れたりしてカジュアルに組み合わせましょう。

すぐに脱ぐからと寒い時期でもコートを着ない方もいますが、季節に合わせたコーディネートができるかどうかも品格を表す大切なポイントです。

周りに気を使わせたり同行者が恥ずかしい思いをしたりしないよう、その場その場に最適な服装をしましょう。

その他アクセサリー(ネクタイやチーフ、カバン)

スマートカジュアルの必須アイテムの選び方

スマートカジュアルでは、ジャケットやパンツだけでなくネクタイやジャケットの襟につけるピンなどの小物も大切なポイント。一口にピンといっても次のような種類があり、こだわると奥が深いアイテムです。

  • ラペルピン:ジャケットの襟(ラペル)の穴(フラワーホール)に付けるアクセサリー。形状などによりいくつかのタイプに分けられます。
  • スティックタイプ:メインの飾りの下に長い針が伸びるデザインのラペルピン。フラワーホールに挿した針を生地表側に通して留めます。
  • ピンズ/ブローチタイプ:短い針で留めるデザインのラペルピン。フラワーホールに挿して留め具で留めます。
  • チェーンタイプ:スティックタイプやピンズタイプにチェーンがついたデザインのラペルピンです。

ブートニエール:ラペルに付ける花の形のアクセサリー。フラワーホールの由来になったともいわれます。女性のコサージュのように結婚式などのフォーマルなシーンを華やかに彩るほか、デートシーンで特別感を演出するのにも役立ちます。

タイピン:ネクタイの揺れを防止するために用いるピン。ジャケットのVゾーンからのぞくタイピンがアクセントになります。

ネクタイ

スマートカジュアルはノーネクタイでも構いませんが、結婚式の二次会など華やかな場面ではあえてネクタイを締め、人との違いを演出するのも良いでしょう。

ビジネスシーンで使用する光沢のあるネクタイではなく、ニットタイやリネン素材のチェックタイなどのアイテムに挑戦するのもおすすめです。

先端が三角形の一般的なネクタイではなく、先端が四角いスクエアタイプのネクタイを選ぶだけでも、カジュアルダウンしてスマートカジュアルらしくなります。

チーフ

胸ポケットに挿すポケットチーフは、素材や柄でフォーマルな場にもカジュアルな場にも使える便利なアイテム。胸元にワンポイント置くだけで、格段に華やかな装いになります。

普段から使いやすいコットン素材のチーフはこなれ感を演出でき、カジュアルなシーンにぴったりです。

誰でも使いやすくスタイリッシュな印象を与えるストライプ柄や、おしゃれで遊び心があるチェック柄などをシーンに合わせて使い分けましょう。シンプルなジャケットでも、チェック柄のチーフを挿すだけで一気におしゃれ度が増します。

カバン

スマートカジュアルに限らず、バッグの組み合わせは意外と難しいポイント。ジャケットやパンツなどの組み合わせが決まっていても、バッグひとつで全体のコーディネートが台無しになってしまうこともあるため注意しましょう。

黒やブラウンのビジネス用トートバッグ、ブリーフケースやビジネスリュックは、どのような組み合わせにも合わせやすく便利です。荷物が少ない場合はクラッチバッグも良いでしょう。

女性のスマートカジュアルでは、大きめのバッグを持つと野暮ったくなるため避けたほうが良いとされますが、男性の場合はあまり気にする必要はありません。

スマートカジュアルを着こなすポイント

カジュアルでありながらも一定の品位を保つ必要があるスマートカジュアルでは、単にアイテムを揃えて着るだけでは十分とはいえません。

各アイテムのサイズ感、色や柄の組み合わせなどによって印象はがらっと変わるため、ポイントや着こなしのコツを押さえて着こなすことが大切です。

ジャストサイズを選ぶ

スマートカジュアルなアイテムを着こなすには、サイズ感がポイント。

ゆったりしたサイズよりも、体型にフィットしたジャストサイズが適しています。ジャケット、シャツ、パンツともにオーバーサイズだとだらしなく“着られている”印象になってしまうため注意しましょう。

アイテムをジャストサイズで揃えると、全体が洗練された雰囲気に仕上がります。オーバーサイズの服はリラックスできて楽ですが、スマートカジュアルでは野暮ったい印象になるため避けましょう。

同様にフィットしすぎる小さめの服も、体のラインが出すぎるため印象がよくありません。品がないように捉えられる可能性があるため、大きすぎも小さすぎもしないジャストサイズを選びましょう。

ジャストサイズの見極めるポイントは以下のとおりです。

  • ジャケットのボタンを締めた状態:ボタンの内側に拳ひとつ分入るくらいのスペースがある
  • ジャケットの肩の位置:自分の肩と揃っている
  • 袖:手をまっすぐ下ろしたときに袖から1~1.5cmほどシャツが見える
  • ジャケットの丈:おしりが3分の1~4分の1程度隠れる
  • パンツ:おしり、太もも、ふくらはぎにゆとりがあり、内股にもたつきがない。プリーツ(ヒダ)、ポケットがきれいに閉じている

ちょうど良いサイズ感かどうか確認するためにも、購入する際は試着をしましょう。自身でサイズ感を評価できない場合は、専門的な知識を持ったスタッフに評価してもらうと客観的な評価を得られます。

さらにワンランク上のスマートカジュアルを目指す場合はオーダーメイドがおすすめ。さまざまな色、柄、形から組み合わせを選べ、ジャストサイズのアイテムが手に入ります。

全体のトータルコーディネートを意識する

スマートカジュアルは、全体のバランスが大切です。一つひとつのアイテムがよくても、全体のバランスが整っていなければおしゃれで品位のあるコーディネートにはなりません。全体的に統一されたコーディネートになっているかどうかチェックしましょう。

トータルコーディネートが崩れやすいポイントは以下のとおりです。

  • シャツやパンツに派手な原色を選ぶ
  • ジャケットの素材が薄くてペラペラしている
  • 素材の季節感が合っていない
  • ベルトのデザインが学生っぽい
  • バックパックのアウトドア感が強い

コーディネート次第ではスマートカジュアルらしく仕上がるものもありますが、上級者向けのテクニックが必要です。

黒、紺、ダークグレーなど落ち着いた色を基本に、カジュアル感を強めたい場合はライトグレー、青、ブラウンなどのテーラードジャケットを取り入れるのがおすすめ。黒、紺、グレー、ベージュや白のパンツを合わせれば、おしゃれに自信がない方でも外さない組み合わせに仕上がります。

スマートカジュアルは細かな部分が目立ちやすいため、財布やバッグなどの小物にも気を配りましょう。

カジュアルすぎないコーディネートを心がける

スマートカジュアルは、4種類のドレスコードの中ではもっとも格式が低いスタイルですが、あまりにもリラックスした雰囲気が強いと、かえってマナー違反となります。あくまでドレスコードの一つであることを踏まえ、カジュアルすぎないコーディネートを心がけましょう。

たとえば、ダメージのないきれいめのジーンズや白またはグレーの無地のTシャツにジャケットを合わせたスタイルは、スマートカジュアルとして許容されています。その一方で、ダメージジーンズやハーフパンツ、トレーナー、タンクトップなどは、マナー違反となる可能性があります。サンダルや汚れたスニーカーなども、避けてください。

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取引先との会食では、スーツスタイルが基本です。高級ホテルでの会食やカジュアルなレストランでの会食といったTPOに合ったスーツの色や柄などを解説します。また、会食前に確認しておきたいドレスコードの種類や、ドレスコードがない際に無難な服装についても解説します。ネクタイや小物などの選び方も含めて具体的なコーディネートも男性・女性別に解説しているので、ぜひ参考にしてください。

スマートカジュアルに関するQ&AとNGアイテムを解説

スマートカジュアルに関するQ&AとNGアイテムを解説

季節や年代ごとのポイントを紹介する前に、もう一度スマートカジュアルの大切なポイントをおさらいをしておきましょう。スマートカジュアルは大きな定義がなく自由度が高い反面、センスが問われます。

Q.ジャケットは着なくてもOK?

スマートカジュアルでは、必ずしもジャケットを着る必要はありません。寒い時期ならまだしも、暑い時期にジャケットを着るのは本人が辛いだけでなく、見た目にも暑苦しくミスマッチです。自由度の高いスマートカジュアルならではのメリットを生かし、環境に応じて最適な服装を選択しましょう。

ワイシャツやポロシャツなど襟付きのシャツを着ると、ジャケットなしでも清潔感があるきちんとした印象になります。白のトップスに紺のスラックスを合わせるコーディネートは、幅広いシーンで使えるため覚えておくと便利です。

またダークトーンのポロシャツに同じくダークトーンのパンツを組み合わせると、カジュアルさを残しつつ大人の印象を与える上品なコーディネートになります。

あえて暑い時期でもジャケットを着用する場合は、汗対策が必要です。ジャケットやインナーに汗じみがつかないような対策はもちろんのこと、脱いだときの臭いケアも欠かせません。

Q.ジーンズはOK?

スマートカジュアルではジーンズを取り入れることもできますが、許容されるのはきれいめなジーンズのみです。穴や色落ちが目立つダメージジーンズではなく、必ずきれいな見た目、シルエットのジーンズを選びましょう。

ジーンズを履く場合は全体の印象がカジュアルに寄るため、ジャケットを合わせてバランスを整えることが必要です。

ただドレスコードがあるシーンでは、積極的にジーンズを選ぶことはおすすめしません。スマートカジュアルではジーンズが認められていても、雰囲気が似ているカジュアルエレガンスでは認められていないなど違いがあるため注意が必要です。ドレスコードがある格式高い場所では、ジーンズ以外のアイテムを優先したほうが良いでしょう。

Q.トップスはタックイン必須?

スマートカジュアルでは、トップスをタックインするのが基本です。タックインとはシャツの裾をパンツに入れる着こなしで、シャツインとも呼びます。タックインすることでだらしなさがなくなり、スマートで誠実な印象を与えられるようにすることが目的です。

ただなかには、ビズポロのようにタックアウト前提にデザインされたトップスもあります。ビズポロは、ビジネス仕様のポロシャツです。ビズポロは裾が短く作られているためタックアウトが基本。

トップスに合わせてタックインかタックアウトかを適切に判断します。タックインには足が長く見える効果があるので、積極的に取り入れるのも良いでしょう。

Q.ネクタイは必要?

スマートカジュアルでは、ネクタイを締める必要はありません。ジャケットにTシャツを合わせる場合など、そもそもネクタイを締めようがないコーディネートも多く、ノーネクタイが基本です。

襟付きのトップスを着る場合は、首元がきれいに見えるボタンダウンシャツやホリゾンタルカラーなどがおすすめ。イタリアで人気のホリゾンタルカラーは、襟が水平に大きく広がったデザインが特徴です。カッタウェイシャツとも呼ばれ、太めのネクタイと相性が良いシャツながらノーネクタイでも様になります。

あえてネクタイを締める場合は、ビジネス用の光沢あるものではなく、ニットタイなどのカジュアルな印象が強いものがおすすめです。

Q.スニーカーはOK?

スマートカジュアルでは、スニーカーを履いても問題ありません。ただどのようなスニーカーでも良いわけではなく、シンプルなデザインのレザー製スニーカーなど全体のバランスがまとまるアイテムが大前提。

普段履いているスポーティなスニーカーではバランスが崩れてしまうことが多いため、スマートカジュアル用に用意したほうが賢明です。素材、色、デザインと普段使いしづらい上品なスニーカーが求められるため、基本的には革靴を優先したほうが賢明でしょう。

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メンズのパーティー用スーツをおしゃれに着こなしたい方に向けて、スーツの選び方やおしゃれに着こなすコツを解説します。パーティースーツに合わせるアイテムの選び方やおすすめのオーダースーツ店なども紹介するので、自分に合ったスーツを仕立てるのに必要な情報を得られます。

オーダーメイドで失敗しないスマートカジュアル

メンズスーツは、すぐに購入できる既製品も便利ですが、ワンランク上の着こなしを目指すならオーダーもおすすめです。最後に、オーダーメイドを選ぶメリットや押さえるべきポイントと注意点を解説します。

オーダーメイドを選ぶメリット

オーダーメイドなら、自分の体にフィットしたジャストサイズのアイテムが手に入ります。とくに、「既製品スーツがしっくりこない」といった人には、シルエットの悩みを解決できるオーダースーツがおすすめです。

色・柄・素材・仕様の自由度が高いオーダーメイドは、スマートカジュアルの「きちんと感」「カジュアル感」のバランスを自分の好みやTPO、年代に応じて調整できます。

経験豊富なスタイリストに相談しながら、スーツを仕立てられる点もオーダーメイドのメリットです。「腰まわりを自然にカバーしたい」「野暮ったくならないよう着こなしたい」など、要望を具体的に伝えることで、スマートカジュアルをより自分らしく表現できます。

オーダーメイドで押さえるべきポイントと注意点

オーダーメイドでは、素材選びが肝心です。スマートカジュアル用にジャケットやパンツをオーダーするなら、質感・織り・色味に「品格」が感じられるものを選びましょう。薄くてチープな生地を採用してしまうと、スマートカジュアルの魅力を十分に表現することはできません。

また、オーダーメイドではフィット感だけでなく、動きやすさもチェックします。ジャケットの肩位置・袖丈・パンツのもたつきがないかの確認は必須です。

スマートカジュアルを「遊びに行く服装と同じ」と考えてしまうと失敗しやすくなります。ドレスコードの一つであることを忘れず、シンプルで上品な装いを目指してください。過剰な装飾や派手な裏地、極端な柄は好まれないため、個性的なカスタマイズはポイントを絞って行いましょう。

ポイントを押さえてスマートカジュアルを楽しもう

スマートカジュアルは他のドレスコードと比べるとコーディネートの自由度が高く、さまざまなスタイルを楽しめます。ただし、年代や季節によって相応しいアイテムが変わる点には注意が必要です。

きちんと感を出しつつも堅苦しくならないよう、上手にバランスをとりながら、自分らしいスマートカジュアルスタイルを見つけてみてください。

スマートカジュアルは、フォーマルとカジュアルの中間に位置する柔軟なドレスコード。結婚式の二次会や高級レストラン、同窓会、就職面談など多様なシーンで求められます。

男性はジャケパンスタイルを基本に、素材や色使いに配慮し、清潔感と品の良さを意識しましょう。

女性は露出を控え、ストッキング着用や控えめなアクセサリーで上品さを演出することが大切です。

カジュアルすぎる服装や場にそぐわないアイテムは避け、TPOを踏まえたコーディネートを心がけてください。

また、季節や年代に応じたアイテム選びも重要です。春夏は軽やかに、秋冬は防寒と高級感を両立する工夫が求められます。自由度の高いスタイルだからこそ、細部に気を配ることで洗練された印象を与えられます。

TPOに合わせて、スマートカジュアルをおしゃれに着こなしましょう。

編集/湯浦 孝恵