イタリアの人気スーツ生地ブランド「REDA」を徹底解説!その魅力や歴史を紹介!スーツ生地に関する疑問にもお答えしますのアイキャッチ画像
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イタリアの人気スーツ生地ブランド「REDA」を徹底解説!その魅力や歴史を紹介!スーツ生地に関する疑問にもお答えします

「REDA」のブランドタグが付いたスーツを量販店や専門店、百貨店でよく見かけます。しかし、「REDA」って何?という方や、名前は知っているけれど具体的に「REDA」の魅力や特徴までは知らないという方も多いのではないでしょうか。

「REDA」とは、創業から150年を超えるイタリアの老舗生地メーカーです。イタリアの数あるメーカーの中でも、生産販売においてはトップクラスの実績を誇っています。

本記事で紹介するのは、REDAの魅力や歴史、人気の秘密や生地の特徴、またスーツ生地に関する疑問などについてです。REDAのスーツ購入を検討している方にとって必見の内容となっておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

高い品質と圧倒的コスパを兼ね備えたイタリアの老舗「REDA」の魅力とは

REDAは、原毛の調達から生地の織り上げまでの全ての工程を徹底管理し、一貫生産する体制を整えています。このシステムにより、高い生産性と品質を維持しながら安定的に生地を生産できるのです。

織り上げられた生地は軽くて柔らかく、着心地が良くてツヤ感があり、シルエットの美しさが魅力といわれています。高い品質と圧倒的コストパフォーマンスを兼ね備えている上に、はっ水・防シワ・ストレッチ・ウォッシャブルなどの日常使いがしやすい高い機能性を備えているのもREDAの魅力です。

また、REDAでは20年以上前から「全てのプロセスにおいて、サステナブル(持続可能)であるべきだ」という考えのもと、環境を意識した取り組みを実施しています。例えば、

・工場などで使用する電力は、太陽ソーラーパネルを活用する

・糸を染める時の水はリサイクルで、染色後の水は十分に浄化してから自然界に戻す

などです。

REDAの歴史

1865年、イタリア北部に位置するウールの産地ビエラ地区に、起業家カルロ・レダによって設立されたウール工場がREDAの始まりです。 イタリアは日本と同様の地震国で、ヨーロッパ有数の災害多発国といわれています。ビエラ地区も豊富できれいな水に恵まれ、ウールの生産には適していますが、その豊富な水によって何度も洪水災害を被っているのです。しかし、REDAは大きな被害を受けても常に前向きで、逆に被害をきっかけにして生産設備の最新鋭化を図ってきました。

現在では治水対策が進んだことにより、被害は減っています。しかし、常に最新のテクノロジーを取り込み、進化し続けようとする企業姿勢は今も変わっていません。

人気の秘密【軽くて柔らかい】

REDAには人気の秘密が複数ありますが、一つ目は、イタリア生地らしい軽くて柔らかい仕上がりと、着心地が良く、ツヤ感がある見た目の美しさだといわれています。高いデザイン性とサッと羽織れる手軽さを両立させているため、多くのビジネスパーソンから支持を得ているのです。

人気の秘密【圧倒的コストパフォーマンス】

REDAが多くの人々に愛されている理由、二つ目は、圧倒的なコストパフォーマンスです。羊毛から生地までの全工程を徹底的に管理し、最新鋭の生産設備で大量生産することにより、コストパフォーマンスに優れたウール生地を提供しています。

人気の秘密【高い機能性】

REDAが人気の理由、三つ目は高い機能性です。REDAの生地は、

・水をはじくだけではなく汚れにも強い「はっ水性」

・シワになりにくく、見た目にもきちんとした印象を与える「防シワ性」

・動きやすいのに加え、引き裂く力にも強い「ストレッチ性」

・洗っても型崩れしない「ウォッシャブル」

など、日常使いに便利な機能性を数多く備えているのが特徴といえます。

REDAの生地の特徴を紹介!

一口にREDAといっても、いろんな種類の生地があり、それぞれ異なる特徴を持っています。ここでは、代表的な生地6種類について紹介するので、生地選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。なお、生地の取り扱いに関しては事前に店舗に確認してください。

アット(ATTO):超多機能生地

アット(ATTO)は、軽量・はっ水・防シワ・通気性・強撚(きょうねん)・ナチュラルストレッチといったさまざまな機能性を持った生地です。シャリ感(ハリがあり肌に触るとさらっとした感触)のある素材は、春夏向きで、高温多湿の日本にはピッタリな素材といえるでしょう。

アクティブ(ACTIVE):動きやすさ抜群

アクティブ(ACTIVE)はウール100%でありながら驚異的なストレッチ性を持つ、動きやすさが抜群の生地です。REDA独自の防縮加工が施されており、水に強く洗濯が可能な点も大きなポイントといえます。

アイスセンス(ICESENSE):夏の定番生地

アイスセンス(ICESENSE)は、REDA独自の紫外線防止加工を施しており、一般的なウールよりも表面温度を8度下げるという真夏向けの生地で、体感温度は10度下がるともいわれています。真夏でも快適なスーツスタイルを実現できる高機能な素材です。

シルキーエフェクト(Silky Effect):美しいツヤ感

シルキーエフェクト(Silky Effect)は、REDA独自のドルフィン加工という製法により、美しいツヤ感を実現した生地です。さらに、見た目の美しさを保つために、型崩れしにくい形態安定加工を施しています。

マイヨール(MAIOR):最高品質の生地

マイヨール(MAIOR)は、REDAの数ある生地の中でも最高品質を誇ります。原料にこだわった上で丁寧に作られており、豪華な見た目、柔らかい風合いが魅力です。

フレクソ(FLEXO):環境に優しい次世代生地

フレクソ(FLEXO)は、有毒な化学物質を含まない「ロイカV550」という環境に優しい素材を使用した生地です。近年注目されているサステナブルファッションのひとつで、見た目の美しさを損なわないのはもちろんのこと、ストレッチや防シワなどの機能性も併せ持っています。

今更聞けないスーツ生地に関する疑問

オーダースーツを作るときの一番の楽しみは、生地選びといっても過言ではありません。しかし、たくさんの素材やブランドの中からどう選べば良いか分からないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、今更聞けないけれど生地選びのヒントとして知っておきたい、そうしたスーツ生地に関する疑問について解説します。

スーツ生地の主な産地とその特徴は?

質の良い生地を生産するのに欠かせないのが、豊富できれいな水です。ここでは、きれいな水が豊富で毛織物の産地としてよく比較されるイタリア・イギリス・日本の3カ国についての説明と、それぞれの生地の特徴を紹介します。

・イタリア

イタリアの代表的な産地は、アルプスの恵みを受けたビエラです。ぬき糸に単糸(糸が一本のみ)を使って織り上げられた生地が主流で、柔らかくて滑らかな仕上がりが主な特徴といえます。加えて、美しい光沢や上品なツヤで高級感を醸し出していて、鮮やかな色合いの生地が多いこともイタリア生地の特徴といえるでしょう。

・イギリス

イギリスの代表的な産地は、ヨークシャーの恵みを受けたハダーズフィールドです。生地は、双糸(糸を2本よったもの)同士で織り上げているため、ハリコシが強く、厚くて硬め、そして耐久性の高さが特徴といえます。スーツ発祥の地であることや、伝統を重んじる国民性ということも影響し、クラシカルで伝統的なデザインが主流です。

・日本

日本の代表的な産地は、愛知県北西部に位置する尾州地域です。木曽川と豊かな自然に恵まれて、一大毛織物の産地として世界中にその名が知られています。

尾州の強みは、毛織物の生産工程である原毛を糸にする紡績から織物として完成するまでの全てを専門企業による分業で行っていることです。各工程で腕利きの職人たちが高い専門技術を駆使して、上質な「尾州織」を作り上げています。

スーツ生地の素材にはどんなものがあるの?

オールシーズン向け

ウール・染色性が良い・熱伝導率が低いので、冬暖かく夏涼しい
ポリエステル・耐久性が高く、シワになりにくい・リーズナブルな価格で入手可能
シルク・上品なツヤと、しっとりとした肌触り・光沢感があり、華やかな場所に合う
コットン・カジュアルで、仕事のオンもオフも使用可能・スーツの本場イタリアで人気

春夏向け

リネン・吸水、吸湿性に優れている・サラッとした肌触りで夏の定番生地
モヘア・光沢感が美しく、ハリとコシが強い・シャリ感があり、通気性も良い

秋冬向け

フランネル・ウールやコットンを起毛加工した素材・保温性が高く、型崩れもしにくい
カシミヤ・軽くて保温性に優れている・高級で希少性が高い

良いスーツ生地を選ぶポイントは?

生地を選ぶ上で重要なポイントとして、「光沢」「柔らかさ」「ストレッチ性」の3つが挙げられます。オーダースーツを作る際には、この3つのポイントを踏まえて、実際に生地を手に取って比べてみましょう。

・光沢

どの角度でどんな光沢が出るかを見てみましょう。仕上がりのイメージをより明確にするためには、生地を当ててみて、自分の肌の色と生地の色味が合っているかのチェックも大切です。

また、テーブルに置かれた状態と、実際に着た感じとでは色の印象が相当異なります。着た時にスーツばかり目立ってしまうことがないよう、普段スーツを着る時と同じくらいの明るさでチェックしましょう。

・柔らかさ

感触は柔らかいのに復元力に優れている生地が良い生地とされています。生地を選ぶ時は必ずつまんでみて、柔らかさとすぐにシワが元に戻るかを確認しましょう。織り感がしっかりした生地はハリやコシがあり、柔軟性と反発力によってしなやかに曲がり、回復力に優れています。良い素材のスーツであれば、一晩ハンガーに掛けておくだけでシワもなくなるでしょう。

・ストレッチ性

ストレッチ性の少ない生地は、動きづらい上にスーツも痛みやすいといわれています。スーツ生地はその織り方や、混紡(種類の異なる繊維を混ぜて糸にすること)される素材で伸縮性が変わってしまうのです。ストレッチ性をあまり考慮せずに仕立ててしまうと、最良なサイズ感にならないことがあるので注意しましょう。

長年積み上げた歴史と技術があなたの魅力を引き出す

REDAは産業革命期に、いち早く機械織機を導入しています。その後も毛織物工場として初めて高速織機を導入したり、世界で初めてぬき糸に単糸使いをしたりと、イノベーション(技術革新)を続けているのです。

なぜ今、トップブランドやトップアパレルが、こぞってREDAの素材を使用するのでしょうか。それは、最新技術と伝統的な職人技能の両方を大切にして、高品質な生地を世に送り出し続けているからです。長年積み上げてきた歴史と最新の技術で、REDAは多くの方の魅力を引き出してきました。だからこそ、多くの方からの支持を集めるようになったのです。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

「オーダースーツSADA」は、オーダースーツ専門店として創業100年の歴史を持つ企業です。長い歴史と伝統によって培われた技術やノウハウを生かしつつ、生地の仕入れから縫製、販売までをワンストップで行うことでコストの最適化を実現しています。それにより、高品質のオーダースーツをリーズナブルな価格で提供できるようになりました。

2022年9月現在、店舗数は全国に50店舗を展開しており、オーダースーツチェーンとしては日本一です。オーダースーツの仕立て累計数は500万着を誇っており、もちろん、REDAの生地を使ったスーツの仕立ても承っています。

本記事を読んでREDAのスーツに興味を持たれた方は、お近くのオーダースーツSADAの店舗で相談してみてはいかがでしょうか。ホームページより簡単に来店予約が可能なため、ご検討の上、ぜひお気軽にお越しください。