スラックスとチノパンの違いは?ビジネスシーンごとでのはき方を紹介オーダースーツSADAのアイキャッチ画像
スラックスとチノパンの違いは?ビジネスシーンごとでのはき方を紹介オーダースーツSADAのアイキャッチ画像

スラックスとチノパンの違いは?ビジネスシーンごとでのはき方を紹介オーダースーツSADA

「オフィスカジュアルOK!といわれたけれど、どんなパンツを選べばいいのか分からない…」「スーツほど堅苦しくなく、でもきちんと見えるパンツってどんなもの?」そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
実は、ビジネスシーンにも馴染むカジュアルパンツとして代表的なのが「スラックス」と「チノパン」です。どちらも堅すぎず、ほどよいきちんと感を演出できるため、オフィスカジュアルを取り入れている職場にぴったりです。
この記事では、スラックスとチノパンの違いやおすすめの着用シーン、コーデ例などをご紹介します。あなたのパンツ選びに役立つヒントがきっと見つかるはずです。

「スラックス」と「チノパン」の違いとは

スーツのような雰囲気のあるパンツには「スラックス」と「チノパン」の2つが挙げられます。

どちらもカジュアルさときちんと感を兼ね備えたアイテムで、スーツライクな着こなしにも応用が可能です。

特にオフィスカジュアルを採用している職場では、日々のスタイルに取り入れやすい定番アイテムとして重宝されています。

まずは、スラックスとチノパンの特徴について解説します。

「スラックス」

スラックスとは「ロング丈のボトムス全般」を指す言葉で「ゆるい」という意味の英単語“slack”が語源です。

近年はシルエットが多様化しており、スーツパンツのようにセンタープレスが入ったパンツや、細身ですっきりした印象の“テーパードスラックス”など、幅広く展開されています。

素材には、ウールやポリエステルなど、上品さや機能性を兼ね備えたものが多く使われており、ビジネスシーンからきれいめカジュアルまで幅広いシーンで活躍します。

「チノパン」

チノパンは「チノ・クロス」という綿織物を使って作られたパンツの総称です。もともとは19世紀にイギリス軍やフランス軍の軍服として採用されていた歴史があり、厚手で耐久性に優れているのが特徴です。

一般的には、スラックスに比べるとカジュアルで、ややゆったりしたシルエットが多い傾向にあります。しかし近年はデザインの幅が広がり、センタープレス入りで“きれいめ”な印象のチノパンも登場しています。

従来のチノパンといえば、ベージュやカーキのストレートフィットが主流でしたが、カーゴタイプ・ワイドシルエット・テーパード型など、さまざまなスタイルが登場。オフィスカジュアルにも取り入れやすいアイテムとして注目されています。

ビジネスシーンでの使い分け

「スラックス」と「チノパン」の見た目は、どちらもスーツパンツに似ていますが、素材やデザイン、与える印象に違いがあり、TPOに応じた使い分けが大切です。

ここでは、スラックスとチノパンの代表的な違いである「素材」と「利用シーン」に注目し、ビジネススタイルにおける上手な選び方を解説します。

フォーマルシーンには「スラックス」

スラックスは、クライアントとの打ち合わせや来客対応など、スーツほどのフォーマル感は不要でも、清潔感や信頼感を大切にしたい場面におすすめです。

ウールやポリエステルなどが使われることが多く、上質で落ち着いた印象を与えるのも特徴。

また、センタープレス入りで上品な印象があり、細身のシルエットが多いため、ジャケットとの相性も抜群です。

カジュアルシーンには「チノパン」

社内業務やクールビズ期間など、かしこまりすぎない場面ではチノパンも適しています。

動きやすく快適な履き心地ながらも、落ち着いた色味を選べば十分に清潔感を演出できます。

ネイビーやグレー、ベージュなどのカラーがおすすめで、シンプルなシャツやポロシャツと合わせれば、きれいめなカジュアルコーデが完成します。

黒チノパンはスーツ代わりになる?

カジュアルな印象のあるチノパンですが、黒色・細身シルエット・ポリエステル素材などの条件を満たせば、スラックスに近い見た目になり、スーツ代わりとしても違和感なく使える場合があります。

特に、オフィスカジュアルを採用している職場では、黒チノパンにジャケットを合わせたスタイルは定番。社風によっては、ベージュやネイビーなどのカラーでも問題ないケースもあります。

TPOに応じて、素材・色・シルエットを選べば、チノパンでも十分ビジネスに対応が可能です。ただし、スーツ必須のフォーマルな場面では避けるのが無難です。

スラックスのコーデ例

せっかくパンツを買うなら、仕事だけでなく休日にも使いまわせたらうれしいですよね。

ここでは、ビジネスシーンにもプライベートにも対応できるスラックスのコーディネート例をご紹介します。

スラックス×オフィスフォーマル

オフィスフォーマルには、黒のスラックスに白シャツを合わせた定番スタイルが最適。さらにジャケットを羽織れば、きちんと感のある洗練された印象に仕上がります。

革靴やベルトは、黒やダークブラウンで統一することでコーデ全体が引き締まり、ビジネスシーンにふさわしい装いに。

ネクタイをプラスすれば、さらにフォーマルな印象に仕上がり、来客対応や大事な会議にもぴったり。シンプルながらも清潔感があり、相手に好印象を与えられる王道のビジネススタイルです。

スラックス×オフィスカジュアル

スラックスは、オフィスカジュアルにも幅広く活用できる万能アイテムです。

ノーカラーシャツやポロシャツ、きれいめTシャツを合わせれば、適度な抜け感と清潔感を両立できます。

足元はスニーカーやローファーを選べば、カジュアルすぎず程よいきちんと感に。

色はブラックやネイビー、グレーなどのベーシックカラーを選ぶと着回しやすく、社風や季節に合わせたスタイルが作れるでしょう。

スラックスを軸にトップスやシューズで印象を調整するのがポイントです。

スラックス×プライベート

スラックスはビジネスシーンだけでなく、私服コーデにも取り入れやすい万能アイテムです。

Tシャツやパーカーなどラフなアイテムと合わせることで、リラックス感がありながらも上品さを損なわない、大人カジュアルな着こなしが楽しめるでしょう。

足元は、スニーカーで軽快に仕上げても良し、ローファーで少しきれいめにまとめるのもおすすめです。

スラックスの丈をやや短めにすれば抜け感が生まれ、こなれた雰囲気が出せます。オンオフ問わず使えるスラックスは、1本あると便利なアイテムです。

チノパンのコーデ例

チノパンは素材感や色味によって印象が変わるため、合わせるトップスや靴次第で様々なスタイルを楽しめます。

ここでは、オフィスフォーマルなコーデから休日のリラックスコーデまで、シーン別におすすめのチノパンの着こなしをご紹介します。

チノパン×オフィスフォーマル

オフィスフォーマルの場面でも、暗めのネイビーやブラックのチノパンを選べば、ビジネスシーンにマッチします。

襟付きのシャツにジャケットを合わせることで、きちんと感をキープしつつ、程よいカジュアルさを演出できます。

足元は、きれいめのスニーカーやローファーを選ぶと、堅苦しさを和らげつつ洗練された印象に。チノパンならではの柔らかさと快適さを活かしながらも、フォーマル感を損なわない着こなしが可能です。

チノパン×オフィスカジュアル

オフィスカジュアルでチノパンを選ぶ場合は、ベージュやカーキといった落ち着いた色味がおすすめです。

襟付きシャツと合わせることでビジネス感をしっかりとキープでき、さらにニットを重ねると柔らかく親しみやすい印象に仕上がります。

ポロシャツと組み合わせれば、ほどよいカジュアル感を演出でき、季節や職場の雰囲気に合わせて幅広くコーディネートが可能です。

チノパンの適度なカジュアルさときちんと感が、快適でバランスの良いオフィススタイルを実現します。

チノパン×プライベート

チノパンはプライベートのカジュアルスタイルにもぴったり。

スタジャンやパーカーと合わせてラフな印象に仕上げたり、キャラクターTシャツで遊び心をプラスしたりするのがおすすめです。

さらに、キャップやサコッシュなどの小物を取り入れることで、着こなしにアクセントを加えられます。

チノパンのシンプルなデザインがベースになるため、自由にアイテムを組み合わせて気軽におしゃれを楽しめるのが魅力です。休日のお出かけや友人とのカジュアルな集まりに活躍するでしょう。

TPOに合わせたパンツ選びで印象アップ

パンツ選びは、着こなし全体の印象を大きく左右します。

「スラックス」はきちんと感や上品さを演出できるため、フォーマルなビジネスシーンや大切な場面に最適です。

一方「チノパン」はカジュアルさと動きやすさを兼ね備えており、オフィスカジュアルや普段使いにぴったり。

どちらのパンツも、素材や色、シルエットを意識してTPOに合ったパンツを選ぶことで、スマートで好印象なコーディネートが完成します。

自分のスタイルや職場の雰囲気に合わせて上手に使い分けて、おしゃれを楽しみましょう。

(構成・編集/yoko)