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ネイビーと紺の違いとは?ネイビーのスーツに合うメンズコーデをご紹介!

ネイビーと紺、色の違いってご存じですが?ネイビーはそのまま和訳すると「濃紺」ですので、「いや、ほとんど同じじゃん」と突っ込みたくなる方も多いかもしれません。ですがスーツの世界では、日本でもともと扱われてきた「紺」という色と、イギリス発祥のスーツに使われてきた「ネイビー」という色では、若干の違いがあるのでぜひ覚えておいてください。お店によってはネイビーと紺を同義として扱っているケースもありますが、基本的にネイビーは「かなり濃い、暗い青色」のことを指します。そしてネイビーよりも明るい色を紺と表現するのです。実際にネイビーと紺のスーツを並べると、明らかに色の違いがあると分かります。つまりどちらを選ぶかによって、相手に与える印象もガラッと変わってしまうのです。このコラムでは、紺とネイビーの違いについてもう少し詳しく解説します。そのほか「紺やネイビーのスーツに合わせるべきシャツやネクタイ、小物の色柄」や、「オシャレなコーデの例」を紹介します。また「就活でネイビーや紺のスーツを着る際の注意点」についても併せて見ていきましょう。スーツのプロ集団「オーダースーツSADA」の現役スタッフが徹底的に解説します。

ネイビースーツにおける印象と色合いを解説

ネイビースーツはビジネススーツの世界的な定番色です。なぜネイビースーツが定番なのかというと、ダークネイビーの無地とチャコールグレーの無地が、スーツの中で格式高い色柄であるためです。スーツの原型は当初、ヨーロッパの貴族の室内着でした。その後、アメリカでスーツがビジネスに着用されるようになり、それが爆発的に世界中へ広まったという経緯があります。そのためスーツには着用時のサイズ感や色柄に細かなルールがあります。正式な色であるネイビースーツの色の違いを知り、TPOに合わせて正しく着用できれば、どのような場面でも堂々と振る舞うことが可能になります。
ポイントとなるのはマナーとしての着こなしと、お洒落としての着こなしが別であるという点です。着用する場面が冠婚葬祭や一般的なビジネスなど、マナーを守るべき場合は、格式やドレスコードに合った着こなしが必要になります。パーティーシーンであれば、ドレスコードの範囲内でお洒落を楽しむことで、周囲の人に洗練された印象を与えられます。親しい人に会うためのカジュアルなスーツスタイルであれば、格式にとらわれない色柄やお洒落着としての着こなしが可能になります。スーツは世界的な衣服となったため、ルールやマナーは各国の国民性や生活スタイルで微妙に変化しています。日本でも独自のルールとして発展した着こなしもあるため、日本の傾向を把握しておくと安心です。
スーツのルールは一度理解してしまえば、簡単に応用できます。知的で紳士的なコーディネートの基礎を身に着けてしまいましょう!今回は、前半で紺とネイビーの色の違いを、後半では色柄の格式や着用場面、コーディネートについて解説します。

紺ってどんな色?

#紺は日本に昔からある色

紺色は日本に古くからある色で、紫がかった暗い青色のことを指しています。伝統的には藍で染めて色を作っていましたが、紺は藍色系統としては最も深い色に属します。紺は手拭いや暖簾、浴衣など、日本の伝統的なアイテムにも多く用いられている色なので、私たちにとっては馴染み深い色ということもできるでしょう。紺はまた、黒に近い青全般を指すことが多いという特徴もあります。黒に近い青系統の色と考えれば、イメージする色はだいたい紺色になるでしょう。ただし、伝統的な紺色は藍で幾重にも染められているため、落ち着いた深い色合いの印象を持つものがほとんどです。現代で多く見られる紺色は科学的に染められているものも多く、藍染よりも色がやや浅い印象があるのが特徴です。

#紺に似た色には何がある?

紺に似た色として、青・藍色・ネイビーブルーなどがあります。青は紺よりも明るい色で、藍色は紺色よりもやや緑が強いのが特徴です。ネイビーも紺と同じく暗い青色をしていますが、紺よりも色が暗く黒に近くなっています。また、紺は色幅が広いため、同じ紺でも瑠璃紺、紺桔梗、普魯士藍(プルシアンブルー)などさまざまに分かれています。いずれも紺で一括りにできる色ですが、並べると確かに色の違いがわかるでしょう。紺に昔から親しんできた日本には、たくさんの紺色があるのです。

#実はたくさんの青を見分けられる日本人

ところで、日本人はたくさんの青を見分けられるといわれています。植物の少ない地域で育った人は緑色を細かく見分けられないことがあるように、育ってきた環境によって色を見分ける能力は左右されるのです。日本で虹は7色と表現されますが、欧米ではたいていの場合虹は6色と理解されています。実は、この7色目が紺なのです。私たちは紺という色に親しんでいるため、虹を7色として見ることができるのです。

ネイビーってどんな色?

#紺と似た色であるネイビーとは

ネイビーとは紺色よりも暗い濃紺のことで、日本語では濃紺色と呼ばれることもあります。紺色をもっと濃くしたネイビーを紺色の隣に置いて比較すると、明らかにネイビーのほうが濃い色のため見分けがつきます。ただし、紺色や濃紺など黒に近い青全般をネイビーとして表現することもあるので、基本的に両者は似た色として解釈されることも多いです。

#ネイビーといえば「海軍」だけれど関係はあるの?

ネイビーと聞くと、人によっては海軍を想像するかもしれません。辞書でネイビー(navy)という言葉を引くと、はじめに出てくるのが「海軍」という意味です。ネイビーという色と海軍には、実は関係があります。なぜなら、ネイビーブルーの名前の由来はイギリス海軍の制服だからです。つまり、ネイビーはもともと軍隊の制服の色であり、フォーマルな場に着て行ってもおかしくはない色ということができます。ちなみに、アメリカ海軍の軍服は黒ですが、海軍といえばネイビーブルーという共通認識があるためか、黒にもかかわらず「Dress Blue」と呼ばれています。

#セーラー服にもネイビーが使われることが多い

セーラーが水兵や船乗りを意味することからもわかるように、学生が着るセーラー服も、もとは海軍の水兵の服から来ています。特に夏のセーラー服は、そのまま水兵が着ていてもおかしくないデザインをしていますよね。学校によっても異なりますが、セーラー服の色をよく見てみると、黒ではなくネイビーであることも多いことがわかります。ネイビーをうまく想像できない場合は、セーラー服の色を思い出してみるのも良いでしょう。

紺とネイビーの違いは?

#紺とネイビーは似ていますが、たしかな違いもある

紺とネイビーは似ている色であるものの、ネイビーの和名が濃紺色であることからもわかるように、ネイビーの色は紺よりも濃いのが特徴です。そのため、紺とネイビーを明確に色分けしたいのなら、薄い紺か濃紺かがポイントとなります。色は一色だけ見ていてもわからないことが多いので、複数の色を隣同士において見比べてみてください。そうすればどちらが薄くてどちらが濃い色かがわかりやすくなります。また、色を見比べるときは電灯の下だけではなく、自然光で行うのもポイントです。一般的に、晴れている日の太陽光の下で見た色は、電灯の下で見たときよりも何倍も明るく見えます。夜の自宅で見たときは濃紺に見えたのに、次の日の朝にスーツを着て外へ出たときはかなり明るい色に見えたというケースは珍しくありません。

#やっぱり一括りにされることも多い

紺とネイビーは見方によっては全く違う色なのですが「黒に近い青全般を指す場合」には2つの色は同じ意味合いとして理解されることも多いです。アパレルショップや布屋などのお店によっては、紺とネイビーが細かく色分けされていないことも珍しくありません。場合によってはネイビーとして、紺から濃紺までの色が一括りにまとめられて陳列されていることもあります。「いわゆる伝統的な紺色でなければいけない」などのこだわりがない場合は、ネイビーとして同じカテゴリにされている色を選んでも特に問題はないでしょう。

スーツの色は紺とネイビーのどっち?

#スーツの色としての紺とネイビー

日本のアパレルでの紺色とネイビーの使い分けは、「ネイビー=明るい紺色」、「ダークネイビー=濃紺色」に分けられます。本来のネイビーは濃紺を指すのに対して、日本のアパレルのネイビーは、濃紺より明るめの紺を指します。したがって、本来のネイビー(濃紺色)をイメージしてスーツを注文する際は、ダークネイビーか濃紺色と伝えると店員とも誤解が生じないでしょう。

色の表記に惑わされず、まずは色味を見てから「ネクタイや靴などのアイテムと合うか」「自分に似合う色なのか」などを考えてください。

#同じ紺やネイビーでも若干色が異なることもある

また、同じ紺やネイビーと書かれたスーツでも、スーツの種類やメーカーによって色味が若干異なる場合があるので注意しましょう。今着ている色と全く同じ色のスーツを選びたい場合は、できるだけ同じメーカーで同種のスーツを選ぶ必要があります。現在のスーツの色が気に入っているため、次も同じ色のスーツを買おうと思うこともありますよね。しかし、インターネットで検索してヒットしたスーツを適当に購入してしまうと、同じ色のカテゴリでも見た目の印象が全く異なる色のスーツが届いてしまうということもあるのです。

#紺とネイビーの注意点

特に紺とネイビーは、明るすぎると青色に寄ってしまいます。青のスーツはビジネスシーンで使うには派手だと感じることもあるでしょう。通信販売などで実物を見ることができない場合は、お店に一度連絡を入れて確認することをおすすめします。

お店によっては端切れを送ってくれることもあります。画面で表示される色だけを信用せず、できるだけ自分の目で生地の色を確認することが大切です。画面の明るさやパソコンおよびスマートフォンの環境などによって、色の見え方は大きく異なることを覚えておいてください。

紺やネイビーのスーツが与える印象とは?

#なぜスーツに紺やネイビーを選ぶ?

スーツの定番色といえば、ネイビーやグレー以外にブラックを挙げる人も多いのではないでしょうか。ブラックのスーツは日本独自の文化によるものです。ブラックは欧米ではフォーマルな色であり、ビジネス向けではありません。日本では無難な色であり、周りに悪い印象を与えないことからリクルートスーツにブラックの無地が採用されるようになりました。その結果、ストライプや織柄のブラック系ビジネススーツも広まったと考えられます。しかし、ビジネスシーンでのスーツの色はネイビーとグレーの二色であることは多くの企業の基準になっています。大多数の企業で、顧客に喪服を想起させるブラックの無地は避ける傾向があります。もし、ブラックのスーツを着用する場合は、織柄や薄いストライプのスーツが無難です。基本的には、知的なグレーや若々しさを感じる紺やネイビーのスーツをうまく使いこなして印象のコントロールに役立てることがおすすめです。

#色にはそれぞれ効果がある

紺やネイビーには、男らしい印象を与える効果があります。これは色から受ける心理的な効果や色彩連想から来ています。寒色系は男性的な色というイメージが根強くあるため、「頼りがいがありそうな雰囲気」を出すことができるでしょう。男らしい印象を与えると聞くと、女性は敬遠してしまうかもしれません。しかし、女性がビジネスシーンで紺やネイビーを着てももちろん問題はありません。男性と同様に頼れる雰囲気を演出できるとともに、仕事に対する「プロフェッショナルな印象」を与えることもできるでしょう。

#紺やネイビーには知的さや誠実さを感じる人も多い

興味深いことに、私たちはこの2つの色から知的な印象を受けることも多いです。青色は一般的に興奮を抑えたり気持ちを落ち着かせたりする効果があるとされています。また、感情をコントロールし、集中力を高める効果もあると考えられています。そのため、青系のスーツを着ると知的な感じを周りに与えることができ「冷静な判断ができる人」といった雰囲気を醸し出すことが可能となるのです。同様に、紺やネイビーのスーツを着ると「誠実そうな印象」も演出できます。これは、青系の色には清潔感があるからだと考えられます。これらの心理効果は、相手に対して「今後何らかのトラブルが起きたとしてもきちんと対応してくれるだろう」という印象につながるのです。

#青には癒しの効果もある

青から連想されるものには「空」や「水」といった、リラックス効果のある自然のものも多く含まれます。したがって、青系の色には癒しの効果があると考えられるため、相手にマイルドな印象を与えることも可能となります。ビジネスにおいて人間性は大きなカギです。どんなにデキるビジネスパーソンであったとしても、冷たい雰囲気を持つ人ならビジネスパートナーとして選ばれないことも多いです。リラクゼーション効果を含んでいる紺やネイビーのスーツを着て、ビジネスといえど相手がリラックスできる環境を作ってみてはいかがでしょうか。

紺の明るさで印象は変わる?

#紺やネイビーは「色の明るさ」が大きなポイントに

紺やネイビーのスーツを選ぶ際に重要なのが色の明るさです。明度は高くなるほど白に近づき、低くなるほど黒に近づきます。紺やネイビーの場合は明度が高ければ青に近づくと考えてください。明るい紺だとファッション性が上がり、スーツの個性が強くなります。どちらかといえばクリエイティブ系の若い人たちが着るのに適しているでしょう。サイズの大きめなスーツではなく体にフィットする、現在トレンドの標準的なサイズ感のスーツであれば、色の雰囲気とデザインが合うので違和感がありません。靴や時計、ネクタイを上手に使えば、さらに個性を引き立てられます。

#濃紺は幅広いシーンに応用可能

一方、黒に近い濃紺は真面目な印象を与えるのが特徴です。ネイビーブルーの語源でもあるイギリス海軍の軍服は黒に近い濃紺です。濃紺は世代や職種を問わず、幅広い層で着られるのも特徴のひとつと言えます。フォーマルな場に行っても浮くことはなく、ビジネスシーン以外でも着ることが可能です。 

結婚式シーンには、光沢のあるミッドナイトブルーという黒に近い濃紺のスリーピースが、フォーマルでありながらラグジュアリーに見えておすすめです。
中に合わせるシャツは、目の細かいブロード織りの光沢のある白シャツをチョイスするとスーツから見えるVゾーンが明るい印象になります。

#ビジネスシーンで適しているのは明るい紺?暗い紺?

ビジネスといってもさまざまなシーンがあるのですが、一般的に考えるのであれば、明るい色よりも暗い色のほうがビジネスには適しているでしょう。周りに合わせることで悪目立ちをせずに済み、ビジネスを円滑に進めることができます。ただし、自分が主宰する会や、アパレル関連の仕事についている場合などは、その限りではありません。個性を思いっきり出しても良いビジネスシーンであれば、あえて明るめの色で臨むことで新しい出会いや発見があるかもしれません。スーツの明るさはビジネスシーンに応じて使い分けることが大切です。

#生地の柄によっても印象が変わる

スーツに用いられる代表的なものに無地、チェック柄、ストライプ柄の3種類があります。無地は、3種類の中で最もフォーマルで無難なものになります。生地の種類によっては、結婚式など式典にもビジネスシーンでもリクルートスーツにも使える万能タイプです。無地以外のスーツは意外に目立ちます。フレッシャーズのうちは目立ちすぎない無地がおすすめです。チェック柄は、カジュアルで華やかな印象になります。柄が小さいほどフォーマル度が増し、大きくなるとカジュアル感が増すことを覚えておきましょう。派手な印象を与えるチェック柄は、オフィスカジュアルやプライベート向きといえます。知的で誠実な印象を与えるストライプ柄は、紺やネイビーと相性がいい柄です。

ストライプの幅が狭いほど上品でフォーマル、広いほど華やかでカジュアルな印象になります。ビジネスでは、ピンストライプなど幅が狭いストライプを選ぶといいでしょう。

#格式で覚えるスーツの色柄の違い

さまざまな色と柄をご紹介しましたが、ここで格式順に整理してみましょう。格式がどのように変化するのかを把握することで、場面に合った色柄を選びやすくなります。

・無地(格式高め)
格式の高いスーツの柄は無地です。
無地の格式が高いと言われる理由はドレスコードにあります。ドレスコードとは服装規定とも呼ばれる洋服のルールです。ドレスコードはイベントの服装を規定することで、会場の雰囲気を統一し、集まる参加者に快適な時間を提供することを目的としています。このドレスコードの一つである略礼装(インフォーマル)が、無地のスーツです。厳密には、昼の略礼装がチャコールグレーの無地、夜の略礼装がミッドナイトブルー(黒に近い紺)の無地です。そのため日本では、フォーマルシーンやビジネスシーンでダークカラーの無地や薄い柄が好まれます。

・織柄(やや格式高め)
無地の次に格式が高い柄は織柄です。シャドーストライプ、ヘリンボーン(杉綾織)などは、生地の織りで柄を表現する織柄になります。遠目には無地に見え、落ち着いた印象です。

・細いストライプ(標準)
糸色を変えて柄を表現するストライプ柄は、針の先のような細いストライプであるピンストライプが、ストライプの中では格式高めになります。

・太めストライプ(カジュアル)
ストライプ自体の幅が太いものやストライプの間隔が広いものほど、お洒落な雰囲気になります。ペンシルストライプやチョークストライプなどがあり、特にお洒落な柄としてはバンカーストライプがあります。

・チェックその他柄(カジュアル)
生地の色とラインの色の差が大きく、柄が目立つグレンチェックやハウンドトゥース(千鳥格子)はカジュアルで日常的な印象になります。ビジネスではクラシックな着こなしとして着用される場合もありますが、立場や場面を選びます。

色の格式は黒が最高位ですが、スーツではなく正礼装であるモーニングや、準礼装であるタキシード用のフォーマルな色になります。そのため海外では黒いスーツはあまり見かけません。一部ハイブランドや企業の制服のようなイメージです。そのため略礼装であるスーツは黒を避け、ミッドナイトブルーやチャコールグレーを格式高い色として着用します。
このようなダーク系無地というスーツのドレスコードが基本にあるため、ネイビーやグレーの色合いが明るくなり、柄が派手になるほどスーツはカジュアルな雰囲気に変化します。格式やマナーが気になる場面ではダークカラーを選択し、ビジネスなど一般的な着用であればミディアムカラーまでを目安に着用すると無難です。
海外のビジネスシーンでは、無地を基本として多彩な濃淡でネイビーが着用されています。日本のビジネスシーンでは、長い歴史の中で礼儀を重んじる国民性が浸透しており、ビジネスマナーとしてダークカラーを好む傾向があります。近年ビジネスシーンのカジュアル化により、明るい色合いが着用される機会も増えましたが、価値観には個人差があります。幅広い年代が集まる場面など、失敗を避けたい場面ではダークカラーを選ぶと安心です。

就活に紺やネイビーのスーツを着るのはあり

#就活生もスーツの色に気をつける必要あり

スーツはビジネスで着用する機会が多いものですが、もちろん就職活動でも着られるものです。就活は見方によっては、ビジネス以上に服装にこだわりを持つ必要があるものと言えるでしょう。そのため、スーツの色は重要な役割を果たします。紺やネイビーのスーツを就活生が着用するケースは多いので、着ても印象が悪くなることはありません。ただし、できるだけ濃紺色にするのが良いでしょう。あまり明るく派手な色を選ぶと、相手から覚えてもらえる可能性は高くなるものの、それに見合うだけの能力や人柄がないと、逆に反対に悪印象になってしまいかねません。リクルートスーツは黒が多いことからもわかるように、多くの就活生は黒系のスーツをしばしば着用します。そのなかで、自分らしくありたい場合でも個性の出し方をよく考えることが重要となります。

#紺やネイビーのスーツを選ぶメリットとは

すでに述べたように、紺やネイビーはビジネススーツの定番色です。そのため、一般的な黒色のリクルートスーツとは異なり、就職後にもそのまま使い回せるメリットがあります。リクルートスーツも入社後半年〜1年間くらいまでは、そのまま着続けることができます。しかし、リクルートスーツは明らかに新入社員とわかる服装なので、それ以上の期間も着続けるとビジネスシーンで良い印象を与えられないでしょう。誰もがいずれはビジネススーツに買い換えなければなりません。就活期間から入社後1年程度が着用目安のリクルートスーツにお金をかけるよりは、就活後にも使えるネイビースーツを選んだほうが長い目で見たときにはお得です。

#ビジネススーツとリクルートスーツの違いは何?

ビジネススーツもリクルートスーツも同じスーツなのではないかと思う人もいるかもしれません。しかし、リクルートスーツは、就職活動のために着るスーツであり耐久性は求められていないので生地の品質が悪く縫製も雑です。ただし、デメリットが多くあるものの低価格で購入できます。面接官に悪い印象を与えないため、柄も無地のものが多く、色はブラックやネイビー、チャコールグレーなどダークカラーが基本です。リクルートスーツを購入するときは、周りと浮かず悪目立ちしない画一的かつ無個性のものが無難です。

一方、ビジネススーツは、仕事で成果を出すために着るものです。相手に敬意を示すために明るめの紺ではなく、ダークネイビーが基本カラーになります。柄は無地とシャドウストライプがおすすめです。ビジネススーツの裏地は、スーツの色よりやや明るめの同系色か無彩色を選ぶと無難です。生地選びから採寸、縫製まで細部にわたってこだわりを持って仕上げるオーダースーツが良いでしょう。値段はそれなりにしますが、その分だけ長く使えるのでコストパフォーマンスが高いと言えます。素材など見た目にも機能的にも両者にはたくさんの違いがあることを覚えておいてください。

#なぜリクルートスーツはブラックが多いのか

ネイビースーツとブラックスーツ
就活にはブラックのリクルートスーツが定番ですが、ブラックのリクルートスーツが流行する以前は、ネイビースーツが主流でした。ブラックスーツの流行は2001年ごろからと言われており、発売当初から就活生に支持されたことからスーツ業界の各社が、ブラックスーツ販売に追随しました。わずか数年で、就活にはブラックスーツを着用することが定番となり、それまで主流であったネイビースーツやチャコールグレースーツは少数派という状況に変化しました。つまり、正式なネイビースーツと比較すると、ブラックスーツは意図的に作られた流行であり、就活に限定された特殊なスーツと言えます。しかし、就活生が同じスーツを着用する安心感からブラックスーツの人気は衰えることなく現在も継続しています。企業側はブラックスーツに違和感を感じつつも、あまりに着用する学生が多いため許容するようになり、現在は就活に関しては問題なしとしています。しかし、医療系は実務にブラックの無地のスーツを着用することが、弔事を連想させるためNGとされています。そのため医療系では入社式時点でブラック以外のスーツを用意することが必要になります。その他の業種でもブラックスーツは就活に限定されるスーツという共通認識があるため、入社後一年程度を目安に、随時ネイビースーツやグレースーツ、ブラックであれば薄い柄物のスーツへの買い替えが必要になります。

就活のネイビースーツの人気が復活

ブラックスーツが主流となっていた就活シーンに、現在ネイビースーツの人気が復活しつつあります。近年リモート面接が増え、企業への移動やスーツ着用での対面面接が減りました。移動によってパンツが傷むこともなく、ジャケットも短時間羽織るだけになっています。インターンシップでは、オフィスカジュアルな服装になるケースも多く、就活スーツは消耗しにくくなりました。そのため、入社後も着用できるネイビースーツの人気が復活しました。リクルートスーツとして就活だけで着用を終わらせたくない場合は、面接で安心なダークネイビースーツがおすすめです。入社後のビジネスシーンにも、格式高めのダークネイビースーツであれば、幅広い場面で着用できます。

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紺やネイビーに合うワイシャツとネクタイの色

#紺やネイビーのスーツに合うワイシャツ

スーツに合わせるシャツの色は白色が基本です。そのほかに清潔感のあるサックスブルーや淡いパステル系のピンクが良く合います。柄は遠目には分らないシャドウストライプがビジネスシーンでは無難でしょう。スーツやネクタイが無地なら、シャツは柄がうるさくないシャドーストライプを合わせても素敵です。襟型は首回りがスッキリして見えるワイドカラーやセミワイドカラーのクレリックシャツがおすすめです。紺やネイビーのスーツと相性が良く、合わせやすいコーディネートになります。

シャツの袖口は、シングルカフスが基本の着こなしです。オフィスカジュアルやプライベートでは、ボタンダウンシャツで、ストライプ幅が広いものやチェック柄を合わせるとおしゃれにまとまります。

#ネイビースーツとシャツの合わせ方

ネイビースーツとシャツの正しい合わせ方は、襟型の違いや格式を知っておくと簡単になります。シャツは場面にふさわしい襟型を選択してから、ネイビースーツに合わせる色柄を絞ります。

シャツの種類
レギュラーカラー(格式高め)
準礼装(礼服)にも着用される格式高めの襟型です。襟の開きは90度で誠実な印象です。生地は白無地であれば、慶弔両用できます。慶事では織柄も華やかです。ビジネスシーンでは、白、サックスブルー(グレーを混ぜた水色)、薄いストライプなどが着用できます。ただ、現在主流のワイドラペルのスーツとは相性が悪く、冠婚葬祭や就活用としての着用が多い傾向です。
セミワイドカラー(やや格式高め)
襟の開きは100度前後でレギュラーよりも印象が開放的で明るくなります。白無地や織柄は礼服に着用が可能ですが、喪服では避けます。ビジネスではワイドラペルのスーツとの相性が良く現在の定番です。
ワイドカラー(標準)
襟の開きは120度前後です。襟の角度が広めのワイドカラーは華美になるため喪服には着用を避けます。ビジネスではワイドラペルのスーツと相性が良く人気の襟型です。
ボタンダウン(カジュアル)
襟の先にボタンがあるカジュアル寄りの襟型です。冠婚葬祭などフォーマルシーンや就活では着用を避けます。ビジネスシーンでは、ノータイスタイルで胸元のボタンを開けても襟が綺麗に開くため、クールビズシーズンに人気です。ボタンダウンシャツは冬場にネクタイを合わせて着用することも可能なため、ビジネスの定番シャツでもあります。
クレリック(色柄により格式が変化)
クレリックは襟やカフス部分を白無地で仕立てたシャツです。身ごろはカラーシャツやストライプ柄など色柄の生地になります。襟型というよりも色の配色に特徴があるシャツです。そのため襟型は、レギュラーカラーやワイドカラー、ピンホールカラーなどさまざまです。基本的には襟と身ごろに切り替えがあるものをクレリックシャツと呼びます。結婚式やビジネスでお洒落な雰囲気を演出するシャツです。結婚式などの慶事の場合は、襟が白で身ごろがパステルカラーのものが無難です。襟に対して柄が強いものはカジュアル寄りになります。

トレンドの襟型
ピンホールカラー(やや格式高め)
襟にピンを通すホールがある襟型です。シルバーのピンを左右のシャツ襟に通して、ネクタイのノットを上向きにします。タブカラーシャツよりも華やかさがあり、友人の結婚式などのお祝いに向いています。レギュラーシャツやセミワイドカラーと比較すると若干格式は低くなります。ビジネスシーンでも着用が可能ですが、華美な印象になる場合があり社風に合わせて着用を検討する必要があります。

タブカラー(ビジネス・カジュアル)
レギュラーカラーのシャツ襟に近い形状で、襟にタブがあるタイプです。着用時ネクタイの下でタブを留めることで、襟が中央に引かれタイトな印象になります。さらに、タブがネクタイのノット(結び目)を上向きにするため、胸元が立体的でクラシックに演出されます。トレンドのワイドラペルのスーツは襟幅が9㎝から10㎝程度あり、通常はその襟幅とバランスの良いワイドラペルが好まれます。しかし、近年ブリティッシュスーツの伝統的な着こなしが再注目されており、ブリティッシュスタイルの定番であるタブカラーシャツを合わせるコーディネートがトレンドとなっています。ビジネスやカジュアルな着こなしに向いており、葬儀での着用は避けます。友人の結婚式などは着用が可能です。
ホリゾンタル(ビジネス・カジュアル)
襟の開きが水平な襟型です。ホリゾンタルも襟が比較的長くなるため、ワイドラペルのスーツと相性が良いと言えます。スーツのトレンドは襟幅に合わせて、ネクタイの幅も連動するため、現在はネクタイの結び目も大きくなります。ホリゾンタルシャツは結び目のサイズとネクタイ幅、シャツ襟幅、スーツの襟幅がバランス良くなります。ただ、結び目の左右の端にネクタイが見えるため好みが分かれます。シャツ襟からネクタイのノット部分だけが見える方が好みの場合は、ワイドカラーがおすすめです。
また、ホリゾンタルはノータイスタイルと相性の良い襟型です。クールビズやカジュアルシーンで胸元のボタンを外した場合にも襟が綺麗に開くため、首回りがスッキリとして見えます。
スタンドカラー(カジュアル)
オフィスカジュアルの普及で、スタンドカラーシャツの人気が急上昇中です。カジュアルな襟型で、ノータイスタイルになるため、通常のビジネスでは着用されませんが、オフィスカジュアルでは許容されるケースが増えてきました。折り返す襟がないスタンドカラーシャツは、襟のあるシャツに比べ、首回りの窮屈感がなく、リラックスできる着用感が特徴です。

#【ネイビースーツとシャツの合わせ方1】白

ネイビースーツに白のシャツを合わせる機会は、冠婚葬祭とビジネスです。場面別に把握しておきましょう。
通夜
白無地のレギュラーカラー
通夜にダークネイビーのスーツを着用する場合は、弔事では白無地のレギュラーカラーのみを着用します。ワイドカラーやボタンダウンは避けます。
現在は、斎場での通夜と葬儀が増えたため、亡くなった当日の通夜はダークスーツ、当日以外の通夜はブラックスーツ(喪服)を着用する傾向です。冠婚葬祭シーンで言う場合のブラックスーツとは黒無地のビジネススーツのことではなく、準喪服と呼ばれる式典専用の黒無地(喪服・礼服)です。

結婚式
レギュラーカラー、ワイドカラー、セミワイドカラーピンホールカラークレリック
結婚式の式場の格式が高い場合は、ダークネイビーのスーツに白のセミワイドカラーが無難です。一般的な友人の結婚式の場合は、ピンホールカラーなど華やかにコーディネートするのもおすすめです。
結婚式は新郎新婦が親族で3親等以内(伯父、甥)の場合は、ゲストを迎える側になるため、スーツではなくブラックスーツ(礼服)を着用します。

式典
レギュラーカラー、セミワイドカラー
入学式、卒業式、入社式、社内式典などは、正式なレギュラーカラーか、お祝いの式典らしい華やかさのあるセミワイドカラーが無難です。

ビジネス
レギュラーカラー、ワイドカラー、セミワイドカラー、タブカラー、ピンホールカラー、ボタンダウン
ビジネスでは、白のシャツがネイビースーツの定番シャツです。襟型別で揃えておくと一週間のコーディネートにもメリハリがでるためおすすめです。トレンドを意識したコーディネートする場合は、ワイドカラーとタブカラーが必需品です。

オフィスカジュアル
スタンドカラー
白のシャツは、かっちりとした印象になりやすいため、スタンドカラーの襟型でカジュアルダウンするのがポイントです。

#【ネイビースーツとシャツの合わせ方2】ブルー

ブルーシャツはビジネス感が強くなるため、着用シーンのメインはビジネスになります。結婚式など、お祝い事で着用する場合は、極力淡いブルーを選びます。

ビジネス
ワイドカラー、セミワイドカラー、タブカラー、ピンホールカラー、ボタンダウン、クレリック
ビジネスでのブルーシャツは、無地のカラーシャツの場合サックスブルーと呼ばれる青にグレーを混ぜた色が多用されます。くすんだ色合いが特徴でビジネスシーンの落ち着いたコーディネートに合わせやすくなります。ネイビースーツにブルーシャツを合わせる場合は、同系色の濃淡のコーディネート(トーン・オン・トーン配色)になります。失敗が少なく統一感のある色合わせが可能になります。
濃淡のコーディネートは、ネイビースーツ、ネクタイ、シャツの順で色を明るくすると、バランス良く見えます。
ネイビースーツにシャツを強めの柄で合わせたい場合は、ブルーと白のロンドンストライプ(ストライプの幅が5mm程度の太めのストライプ)がおすすめです。クレリックで襟が白であれば、かなり主張の強いロンドンストライプも中和され、お洒落に見えます。

オフィスカジュアル
ボタンダウン、スタンドカラー
オフィスカジュアルでも襟付きシャツが推奨されている場合は、ブルー系のボタンダウンを合わせます。スタンドカラーが許容されている場合は、淡いブルーで爽やかにコーディネートするだけでなく、ダークネイビーなど、スーツ色と落差を付けない同色コーディネートも人気です。シックな雰囲気のカジュアルコーディネートになります。

#【ネイビースーツとシャツの合わせ方3】ピンク・パープル

ネイビースーツの雰囲気を一変させるピンクやパープルのシャツは、いつものコーディネートに飽きてしまったときの気分転換におすすめです。ネイビースーツはピンクやパープルのシャツとも相性が良いため、一週間のコーディネートに加えてみましょう。

ビジネス
ワイドカラー、タブカラー、ボタンダウン、クレリック
ボルドー系ネクタイを合わせる際に、同じ暖色であるピンクは相性が良く、Vゾーンのまとまりが良くなります。パープルは暖色や寒色に分類されない中性色ですが、ネイビーと非常に相性が良く、淡いラベンダーカラーは胸元を明るく見せる効果もあります。高貴な色とされる紫を薄くした色のため、知的で上品な印象です。

結婚式
クレリック、ピンホール、ワイドカラー
友人の結婚式では、ピンクやパープルのクレリックのピンホールカラーは非常にお洒落に見えます。光沢のあるワインレッドやパープルのソリッドタイで、トーンオントーン配色すると、ネイビースーツのVゾーンが華やかになります。

#【ネイビースーツとシャツの合わせ方4】グレー・ブラック

ビジネス
ワイドカラー、セミワイドカラー、タブカラー、ピンホールカラー、ボタンダウン
ビジネスの定番であるグレーやブラックのシャツは、ピンストライプが合わせやすい柄です。無彩色であるグレーやブラックはネイビースーツとなじむため、比較的自由にコーディネートできます。襟が白いクレリックであれば、グレー系ネクタイで、モノトーンの知的なコーディネートが完成します。

ネイビースーツとネクタイの合わせ方

#スーツに合うネクタイを着用しよう

ビジネスシーンの身だしなみで大切なのはスーツだけではありません。ネクタイもまたスーツと同じくらい見た目の印象を大きく左右するアイテムです。どんなに上等のスーツを着ていてもネクタイの色や柄が変だったり、スーツと合うものではなかったりした場合は、せっかくのスーツも台無しです。ネクタイの柄は、シンプルにまとめたいなら無地、遊び心を足したいならドット柄を合わせてみましょう。斜めに太い線が入ったレジメンタルタイも知的でおしゃれです。

ネクタイの結び方は、ネクタイの地質や厚みによって変わりますが、ワイドカラーに合わせる場合は、仕上がりが逆三角形になるセミウィンザーノットがおすすめです。襟の開きが狭いピンホールカラーやタブカラーは結び目の小さいプレーンノットを合わせます。見た目は常にトータルでコーディネートを考えるようにしましょう。

#紺やネイビーに合うネクタイ選びのコツは「コントラスト」

ポジティブな印象を与えたいなら、淡い黄色のネクタイに挑戦してみてください。紺やネイビーとの淡いコントラストがお互いを引き立て合います。また、親しみやすさを感じさせたいなら、オレンジ色が良いでしょう。青とオレンジは反対色であり、強いコントラストが生まれます。そのため、同じオレンジでも明るく派手なものよりは、落ち着いた色のほうが全体的なまとまりが良くなるでしょう。無地のオレンジだと色が強く前面に出るため、多少柄が入ったものを着用するのもおすすめです。紺やネイビーにオレンジと間にグレーを入れたレジメンタルタイなら柔らかな印象になります。

#同系色のネクタイもおすすめ

落ち着いた雰囲気を出したいなら、水色のネクタイを選んでみてください。全体が青系でまとまるため、トータルで見たときにはコーディネートに一体感が出るでしょう。また、青系のネクタイでは清潔感も出せるため、食品関係など業種によっては積極的に選びたい色でもあります。水色といっても幅がありますが、白に近い明るい水色だと全体的に洗練された雰囲気を出すことができます。基本的にトータルコーディネートでは3色以上を使わないことが望ましいとされているため、靴や時計などのアイテムで色を多く使っているなら、ネクタイの色はスーツと同系色にしたほうが良いでしょう。このように、コーディネートでは他のアイテムとの兼ね合いも考える必要があります。

#【ネイビースーツのネクタイの合わせ方1】ネイビースーツと無地のネクタイ

無地(ソリッド)のネクタイを合わせる場合は、スーツコーディネートの基本である、1無地2柄か、2無地1柄のルールを守ります。シャツ、ネクタイ、スーツの3つのアイテムを基準に考え、無地を1つにするか、2つにするかで選びます。そのためネクタイが無地の場合、シャツとスーツを両方柄にするパターンと、シャツかスーツのどちらか1つだけを柄するパターンが発生します。すべてを無地で合わせる、すべてを柄で合わせることも可能ですが、コーディネートが苦手な場合は、このルールを活用してみましょう。簡単にバランスの良い組み合わせが完成します。
無地におすすめのカラー
ネイビー無地
定番の同系色です。スーツとネクタイの濃度を統一すると落ち着いた印象になり、ネクタイの色をスーツよりも明るくするとVゾーンが引き立ちます。鮮やかなブルーはシャツをストライプにするなど、パーティーコーディネートにならないように調整します。遠目無地に見える織柄のストライプやペイズリーもビジネスでは合わせやすいネクタイです。
ボルドー無地
ダークネイビースーツと色の相性が良いボルドーですが、ビジネスシーンで使用する場合は、シックで落ち着いた色合いを選びます。通常のネイビースーツの場合は、若干スーツより明るめの色を選ぶことで、ポジティブな印象になります。ボルドー系の無地はパーティーのような雰囲気になりやすいので、派手にならないように注意します。ビジネスで、鮮やかな色を合わせたい場合は、無地ではなく柄物をがおすすめです。
グリーン無地
グリーンはビジネスシーンでも数年前から定番化しています。ビジネスではモスグリーンなど、くすみカラーが合わせやすくおすすめです。ネイビーのスーツにダークグリーンやモスグリーンを合わせることで、アースカラーのリラックスした色合わせになります。グリーンは安心や信頼を感じる色でもあるため、色のイメージがストレートに伝わる無地のネクタイで色の印象を仕事に役立てることも可能になります。
ブラウン無地
トレンドカラーのブラウンはネイビースーツとも相性が良い色です。ネイビーのスーツにブラウンのネクタイは、アズーロ・エ・マローネ(空色と栗色)と呼ばれるお洒落な色合わせです。ネイビースーツにはダークブラウンのネクタイを、ブライトネイビー(明るめのネイビー)には通常のブラウン合わせるのがおすすめです。大人の余裕を感じさせるコーディネートになります。この色合わせはどのアイテムで組み合わせてもお洒落にみえるため、スーツと靴、スーツとコートなどでも、同様の色合わせが楽しめます。
グレー無地
落ち着いたミディアムグレーやライトグレーの無地ネクタイはネイビースーツを爽やかに演出します。グレーのネクタイは穏やかで中立的な印象になるため、ビジネスシーンにおすすめです。赤系や青系が定番のビジネスシーンで、無難な色で雰囲気を変えたい場合、ミーティングなどで中立的な立場でいたい場合などに効果的で便利な色です。
ポイント
光沢の強い無地のネクタイはパーティー用です。ビジネスで使用する場合は、鮮やかな色合いや、光沢が強いネクタイは避けましょう。

#【ネイビースーツのネクタイの合わせ方2】ネイビースーツとストライプのネクタイ

ストライプのネクタイは、ストライプの幅で印象が変わります。現在人気が高いストライプネクタイは、ストライプの幅が広いタイプです。
また、ストライプはスーツ、シャツ、ネクタイに使用される共通の柄でもあるため、ストライプ柄のアイテムを合わせる場合は、ストライプのピッチを意図的に変えます。シャツは基本的にストライプのピッチが細いため、ネクタイのピッチが広い物を合わせることで、Vゾーンがスッキリとまとまります。
ストライプの種類
マルチストライプ
比較的細めのラインがランダムに複数含まれるストライプです。華やかでお洒落な印象になります。
ペンシルストライプ
細めのラインが等間隔に入ったシャープなストライプです。
ブロックストライプ
色違いのブロックを均等に並べたようなストライプです。
パネルストライプ
幅広の柄がランダムに連なるストライプです。大胆な印象になります。
ポイント
ストライプタイのコーディネートは、ネクタイのストライプ柄にシャツやスーツに使用されている色を含むものを選ぶのがポイントです。ホワイト、ネイビー、グレーの3色を使用したブロックストライプであれば、ネイビースーツと白シャツに合わせることで統一感が増し、ネクタイのグレーが知的な差し色になります。

#【ネイビースーツのネクタイの合わせ方3】ネイビースーツとドット・小紋柄のネクタイ

ドットと小紋柄のネクタイは胸元に奥行きを出したい場合、落ち着いた印象を与えたい場合に活躍します。ストライプ柄が多いスーツのコーディネートでは、柄のパターンが変わるドットと小紋柄は用意しておきたいネクタイです。
ドットはドットのサイズが大きくなるほどカジュアルになるため、ビジネス使用であれば、1mmから3mm程度までがおすすめです。基本は1mmのピンドットがあれば、ビジネス全般で使用できます。
小紋柄も、小さな柄が規則的に並ぶ控えめな柄がビジネスの定番です。ネイビーの持つ誠実な印象と相性が良いドットや小紋は、シャツの色を柄に使用しているネクタイを合わせると、手軽に統一感がでます。
色はネイビーやボルドーなど比較的濃色のネクタイが合います。明るめの色合いに、落ち着いたドットや小紋を合わせることで、派手さを抑えることもできるため、明るいネクタイを合わせる時に、ドットや小紋柄を選ぶ方法もあります。

ネイビースーツのベストの合わせ方

スーツの流行がクラシック回帰していることも影響し、スリーピーススーツの人気が高まっています。ベストがあることで重厚感が増すスリーピースは、スーツ生地とのバランスを楽しみながらコーディーネートできます。一言にベストと言っても、素材やデザインにはいくつかの種類があります。それぞれのベストの特徴と着用する場面で選びましょう。

ビジネススーツのベスト

ビジネスシーンでは、共生地のベストを合わせるスリーピースがおすすめです。

スリーピーススーツ(共生地ベスト)
・シングルベスト
前ボタンが一列の標準的なタイプのベストです。
・ダブルベスト

前ボタンが2列になっています。着丈はシングルよりも短くなります。
・襟付きベスト(ラペルドベスト)

スーツの襟(ラペル)と同じ襟を付けたベストです。クラシックで重厚な雰囲気が特徴です。

ネイビースーツと同じ生地(共生地)で仕立てたシングルベストは、かっちりとした印象で派手にならず、ビジネスシーンにも活用できます。ベストがあることでVゾーンが狭くなるため、タブカラーなどのタイトなVゾーンのコーディネートとも合います。
ダブルベストは前合わせが深くシングルベストよりも着丈が短いため、ウエストが強調されます。シングルベストよりも腰位置が高くシルエットがはっきりするため、スタイルアップして見える点が特徴です。
襟付きベストはブリティッシュスタイルの伝統的な合わせ方です。かっちりとした襟が重なることで、シングルブレステッドスーツの胸元が堂々とした印象に見えます。ベスト付のスリーピースは入社1、2年の場合は、華美な印象になる可能性があるため注意が必要です。周囲の人の着こなしや社風などを考慮して着用を検討しましょう。ビジネスでスリーピースを着用する場合は、標準的なシングルベストが無難です。業種的に服装規定が厳しくない場合は、さりげなくダブルのベストをシングルブレステッドスーツの中に合わせるというのもスリーピースならではのコーディネートです。
ミラノリブニット
ビジネスのベストとして、スリーピースほどフォーマル感が高くなく、プルオーバーニットほどカジュアルでもないベストとして、ミラノリブのニットベストがあります。ミラノリブとは、通常のニットよりもハリがあり型崩れしにくい編地のベストです。ニットのような伸縮性はありません。サラッとした肌触りで厚みがあります。このミラノリブニットを使用して、布帛ベストの形状に縫製されているものが、ミラノリブベストです。ニットでありながらシャープな形状を維持し、フォーマルでもカジュアルでもない雰囲気が、ビジネスで非常に扱いやすくおすすめです。
ネイビースーツに合わせる場合、色の濃淡を気にせずにネイビーを重ねることが可能です。引き締めカラーのブラック、上品なチャコールグレー、差し色のボルドーやダークブラウンなども選択肢になります。色合いはダーク系で合わせると失敗がありません。プルオーバータイプのニットベストと同等の気軽さでコーディネートできる点もミラノリブベストのメリットです。
ニットベスト
ビジネスの定番ベストと言えば、暖かなウールニットベストです。カジュアル感のあるニットベストは、スーツスタイルを親しみやすい雰囲気に変えるアイテムです。Vゾーンの狭いプルオーバータイプのベストや、Vゾーンが広くなる前開きタイプのベストなどがあります。ネイビースーツは色の印象から、かっちりとした雰囲気になりやすいため、ウールニットの柔らかな風合いやカジュアルな印象を活用するのもおすすめです。デスクワークが中心になる日や、ちょっとした作業があるとき、通勤時の温度が低い真冬などは、保温性と動きやすさでニットベストも選択肢になります。カジュアルなニットベストの色合わせはライトグレーがおすすめです。ダークカラーが多い冬のスーツスタイルで、気兼ねなく合わせられるニットのライトグレーは、ネイビースーツの胸元に上品な爽やかさを添えます。定番のネイビーやブラック、ミディアムグレーやチャコールグレーも合いますが、ライトグレーを加えることで、一週間のコーディネートにメリハリがつきます。

結婚式・パーティーシーンのベスト

結婚式などのパーティーシーンにベストは欠かせません。ベストの有無で華やかさが変わるため、結婚式用のスリーピースは一着用意しておくと安心です。
スリーピース
ビジネス用のスリーピースをコーディネートで結婚式用に変えることは可能ですが、スーツは場面別で用意しておく方がマナー面も心配がありません。職場の同僚の結婚式に、日常的に着ているスーツを着て行くことは避けた方が良いためです。結婚式やパーティーシーンを前提とする場合は、ビジネスよりも光沢のある生地を選びます。格式高い結婚式も着用する予定であれば、ミッドナイトブルー(黒に近い濃紺)がおすすめです。一般的な結婚式用として着用する場合は、通常のネイビー(紺)を選びます。光沢のある生地には2種類あります。ポリエステルなど合成繊維による繊維自体の光沢と、高級ウール生地が持つ繊維に含まれる油分の光沢です。この光沢の違いはスーツとして仕立てた際の高級感の違いとして現れます。特別な日に着用するスーツは、高級ウールの表情豊かな光沢がおすすめです。格式が高いネイビーの無地のスーツは、柄が無い分、生地の質感が分かりやすくなります。選ぶ生地で雰囲気が変わるため、生地選びにはこだわりましょう。
高級ウールとは
一般的に高級ウール生地とはSuper表記がある生地です。Super表記とはウールの繊維の細さを示したもので、数値が大きくなるほど細い繊維になります。優れた肌触りや光沢を持つため、世界的なブランドやメーカーによって生産されています。
結婚式用のスーツの場合、Super表記はSuper100’sからSuper150’s程度までが目安となります。Super表記の数値は高くなるほど生地が滑らかになりますが、同時に強度が落ちるため、着用頻度や買い替え頻度を目安に生地を選ぶことが大切になります。

オッドベスト
オッドベストとは、スーツとは異なる生地で作られた色違いのベストを指します。手持ちのスーツに合わせて追加購入できるため、手軽に3ピーススーツのスタイルを楽しめます。パーティーシーンではベストを着用することで華やかになりコーディネートが引き立ちます。
ネイビースーツにおすすめのオッドベスト
・ライトグレー
結婚式では明るめのグレーが華やかになります。フォーマル感の高いシングルベストのライトグレーであれば、ネイビースーツだけでなくブラックスーツ(礼服)にも合わせることが可能なため、着こなしの幅が広がります。
・ミディアムグレー
ネイビースーツをメインに合わせる場合は、ミディアムグレーが扱いやすい色です。派手にも地味にもならない中間的なグレーは合わせやすく、上品にまとまります。また、無彩色のグレーのベストを合わせることで、ネクタイの色を比較的自由に選ぶことが可能になります。
・ブルーグレー
さりげないお洒落にはブルーグレーがおすすめです。グレーにブルーを混ぜた色であるため、ネイビースーツとなじみが良くスマートな着こなしになります。
・ブラック
ネイビースーツを引き締めるブラックのベストは織柄がおすすめです。無地やストライプは違和感が強くなるため光沢のある組織柄を合わせます。細かな模様が連なる組織柄であれば、柄のパターンが変わるためスーツが無地やストライプでもコーディネートがまとまりやすくなります。ブラックとネイビーの色合わせは難易度が高いため、迷ったときはチャコールグレーで代用すると無難です。

紺やネイビーのスーツに合う靴と小物

#靴もビジネスにとっては大事な要素

靴はネクタイと比べるとパッと見たときにそれほど目立つものではありません。しかし、他人の靴を見て、その人の人間性を判断するという人は案外多くいます。そのため、靴をおろそかにしていると、意外なシーンで失敗することにもなりかねないので注意が必要です。靴は常に清潔感が出るよう心掛けましょう。また、靴はスーツに合う色や形を選ぶことも重要です。靴だけ浮いているということがないよう、しっかりと靴選びをしてください。

#靴の格式

靴は色とデザインで格式が決まります。色は黒が格式高く、ブラウンやその他の色はカジュアル寄りになります。形は紐靴が格式高く、紐がない靴はカジュアルになります。フォーマルシーンと一般的なビジネスシーンでは、格式高めの靴を合わせます。オフィスカジュアルやジャケットスタイルにはカジュアル寄りの靴を合わせます。つまり、コーディネートは格式を把握していると、簡単に選ぶことが可能になります。
格式高め
内羽根式ストレートチップ(昼)
結婚式、社内式典、就活など格式高い場面に安心な、靴の最高位です。
内羽根式とは、靴ひもを通すパーツの下側を靴本体に縫い付けたデザインです。そのため靴ひもを結ぶと、パーツがぴったりと靴に本体に密着します。貴族の靴から発展した内羽根式は、シルエット重視の上品なデザインが特徴です。
ストレートチップとは、靴のつま先の形状(トゥデザイン)を指し、横一線の切り替えやステッチが入ったものです。内羽根式ストレートチップはドレスコードの最高位である昼の正礼装(モーニングコート)や昼の準礼装(ディレクターズスーツ)にも合わせる正式な靴です。格式が高いため、冠婚葬祭からビジネスまで、幅広くスーツスタイルに使用できます。内羽根式ストレートチップは一足持っていると安心な靴です。
内羽根式プレーントゥ(夜)
内羽根式プレーントゥは、つま先に装飾がないプレーンな靴です。夜の正礼装や夜の準礼装では、オペラパンプス(エナメル)の代用として使用できる格式の高い靴です。近年、ストレートチップとプレーントゥは冠婚葬祭やビジネスの現場で、昼夜を区分せずにどちらも使用されています。
マナーが気になる場合は、内羽根式ストレートチップか内羽式プレーントゥと覚えておくと安心です。

格式標準
外羽根式ストレートチップ
外羽根式プレーントゥ
外羽根式とは、靴ひもを通すパーツが扉のように開閉できるタイプを指します。内羽根式と比べ着脱が容易で、足の甲が高い場合も調整ができるため実用性に富んでいます。デザインがストレートチップやプレーントゥであれば、冠婚葬祭に使用することも可能です。
外羽根式は軍人の靴から発展したため、履きやすく疲れにくい点が特徴です。ビジネスシーンでは外羽根式が定番です。外羽式はストレートチップやプレーントゥ以外のトゥデザインもあります。しかし、他のデザインは、格式が下がる点に注意しましょう。

モンクストラップ
モンクストラップは修道士(モンク)が使用していたことが名前の由来です。靴紐を使用しないタイプの靴の中では最高位で、近年は友人の結婚式などに使用するケースが増えています。ダブルモンクストラップとシングルモンクストラップの2種類があります。ビジネスシーンではブラックやブラウンを気軽に合わせられます。

ややカジュアル
クォーターブローグ
形状はストレートチップですが、靴の縫い目部分にブローギング(穴飾り)があるタイプです。黒であれば上品なお洒落になり、ブラウンであれば華やかなアクセントになります。
セミブローグ
形状はストレートチップで、つま先全体にメダリオンと呼ばれる穴飾りがあります。クォーターブローグよりも主張が強いため場面を選びます。

カジュアル
フルブローグ(ウィングチップ)
オフィスカジュアルで使用されるカジュアルスーツやジャケットパンツスタイルに合います。つま先に鳥の翼(ウィング)のようなブローグがあるタイプです。カジュアルな雰囲気になります。ウィングチップの存在感はかなり強く、スーツをカジュアルに着こなす際に合わせます。
Uチップ
つま先にU字型の切り替えがあるタイプです。カジュアル感が強いデザインです。
スリッポン
足を滑り込ませて履く、スリップオンが由来です。紐がないためカジュアルになります。コインローファー、タッセルローファー、ビットローファーなど種類が豊富です。コインローファーは、履き口にコインを挟んでいたことが由来です。タッセルローファーはタッセル(一対の房飾り)が付けられたローファーです。ビットローファーは、馬具のホースビットを模した金具が履き口に付けられたものです。オフィスカジュアルの浸透で、ローファーも注目されています。足元を上品にドレスダウンしたい場合に役立ちます。

#紺色スーツに合う靴の色とは

紺やネイビーといった青系のスーツに合う靴の色に、明るめと濃いめのブラウンおよび黒があります。黒はスーツの色にほとんど溶け込むため無難な選択ですが、ブラウンはスーツの色に対して軽やかなコントラストを提供してくれるのでおしゃれ度が上がります。柔らかい印象にしたい場合はブラウンの靴がおすすめです。ネクタイに反対色であるオレンジなどが入っているコーデなら、靴はブラウンを合わせると柔らかい雰囲気に馴染みます。同系色でまとめたコーデなら、靴はブラックにすることで全体がまとまります。黒なら誠実で固い印象に、ブラウンなら柔らかな印象になります。

#紺やネイビーのスーツにおすすめの靴はコレ

ダブルモンクストラップシューズはスーツに合う靴の定番とも呼べるものです。ダブルモンクストラップは、靴の甲にストラップが付いているデザインで、個性的な見た目をしています。テクスチャーが豊かなスウェードシューズも、紺色スーツと良い相性です。スウェードなので基本的にブラウン系となっており、青系のスーツによく合います。ウイングチップシューズは、つま先部分に翼のような切り替えが付いているデザインをしています。紐が付いている革靴で、16世紀~17世紀ごろに誕生した歴史のある靴です。シンプルシューズは、ビジネスシューズとして定番の革靴です。どのようなスーツのデザインにも合い、スーツの個性を引き立ててくれます。コーディネートに迷ったらシンプルシューズを選ぶのが無難です。

靴下は、靴とズボンの境目をぼかす色をチョイスすると足を長く見せる効果があります。ネイビースーツのズボンと靴の境目をぼかすには、ダークネイビーのロングホーズ(長い靴下)が最適です。

ビジネスシーンでは、座ったりしゃがんだりしたときにズボンから肌が見えるとマナー違反になるので注意しましょう。

#ネイビースーツと靴の合わせ方

ここからは具体的なネイビースーツと靴の合わせ方を紹介します。格式高い黒に近いダークネイビースーツ、一般的な色合いのネイビースーツ、オフィスカジュアル向きのライトネイビースーツに合う靴を知っておきましょう。

【ネイビースーツと靴の合わせ方1】ブラック

格式高いダークネイビースーツは、同格式のブラックの靴を合わせます。冠婚葬祭などのフォーマルシーンでは、内羽根式のストレートチップやプレーントゥが正解です。ビジネスでは、ネイビーのスーツに外羽根式のストレートチップやプレーントゥ、ダブルモンクストラップ、シングルモンクストラップも選択肢に入ります。ビジネスの予定と相手との関係性で、失礼にならない格式の靴を選びます。重要な会議、昇進面接、プレゼン、顧客との大切な契約などは、格式高めにします。日常業務であれば、ダブルモンクストラップでスタイリッシュに合わせるのもおすすめです。色で合わせる場合は、ブラックと色の濃度が近いダークネイビーやネイビースーツに合わせると違和感が少なく、ブライトネイビーやブルー系のスーツでは、足元が浮きやすくなります。
格式高めの場面で使用する靴は、標準的な余裕と上品なシルエットの本革を選びましょう。また、以前流行したロングノーズと呼ばれる、細身でつま先の長いシャープな靴も避けます。現在の主流は標準的なラウンドトゥです。足のサイズに適正にフィットし、スッキリとしたシルエットになるものを、1足は用意しておくと安心です。
近年オフィスカジュアル用の内羽根式ストレートチップも登場しています。オフィスカジュアル用のブライトネイビーのスーツには、オフィスカジュアル用の靴を合わせます。シルエットがカジュアル寄りで靴底も厚みがある物が多く、ブラックでもほどよくカジュアルダウンできるため、バランスが良くなります。
オフィスカジュアル用の靴は格式高い場面には向かないため、合わせるスーツとのバランスに注意しましょう。

【ネイビースーツと靴の合わせ方2】ブラウン
ダークネイビースーツに合わせるブラウンの靴は、ダークブラウンの内羽根式ストレートチップや内羽根式プレーントゥが無難です。格式高いダークネイビーにダークブラウンの靴を合わせることで、印象が少し柔らかくなります。一般的なビジネスシーンでは、ネイビースーツにダークブラウンからライトブラウンまでを合わますが、スーツよりも靴が明るくなるほどカジュアルな印象になります。スーツが、ミディアムカラーの場合、靴もミディアムカラーで合わせると足元だけ目立つ印象を避けられます。TPOに合わせて色の濃淡を調節します。ライトブラウンは通常のネイビースーツに合わせると足元が目立つため、お洒落な印象になります。クールビズ時期には、色の印象が軽快で爽やかに見えるため人気です。クールビスのノータイスタイルとのバランスも良いといえます。
靴の色が明るくなるほど、デザインもカジュアルダウンすると全体的な統一感が増します。ミディアムカラーのブラウンで外羽式ストレートチップや、ライトブラウンでモンクストラップなど、格式で組み合わせるとコーディネートも簡単です。靴を購入する場合は、素材感や色合いが近い靴とベルトを同時購入しておくと安心です。色合わせは、ダーク系にミディアムカラー、ミディアムカラーにライトカラーなど隣り合う色合いの差であれば違和感が少なくなります。ダーク系にライトカラーを合わせると色の差が大きくなり違和感が強くなります。

【ネイビースーツと靴の合わせ方3】バーガンディー
バーガンディーはダークブラウンに赤を加えたような色です。ダークカラーのため、ダークネイビーやネイビースーツと相性が良くお洒落な印象になります。フォーマルシーンには向きませんが、ビジネスではさりげなくお洒落を楽しむことが可能です。少しカジュアルよりのバーガンディーは靴によって微妙に色が異なるため、好みの色合いを探すのもおすすめです。観劇や高級レストランでの食事など、スーツをカジュアルコーディネートする場合にも活躍します。バーガンディーは特に同系色のベルトを探す事が難しいため、予定がある場合は早めに準備を始めましょう。見つからない場合は、ダークブラウンのベルトで代用できます。

【ネイビースーツと靴の合わせ方4】ネイビー
ダークネイビーの靴は、黒に近い印象になります。自然光では黒っぽく見えるため、室内の方がネイビーの色合いを楽しめます。フォーマルシーンでは華美に見えるため使用を避けます。一般的なビジネスシーンや、カジュアルコーディネートでは、さりげないアクセントになるためおすすめです。ダークネイビースーツからライトネイビースーツまで、同系色であるダークネイビーの靴は合わせやすく、よくなじみます。定番のネイビースーツに、変化を加えたい場合に役立ちます。同系色のベルトを合わせることが基本ですが、見つからない場合はブラックのベルトで代用できます。

#ネイビーや紺のスーツに合うベルトとバッグ

ベルト選びで失敗しないコツは靴とテイストを合わせることです。

例えば、マットな靴ならベルトも光沢の少ないマットなものといった具合に素材感を合わせると統一感がでます。一番ベーシックなのはシルバーのバックルでベルトの幅が3~3.5cmほどのものがビジネスシーンにもフォーマルにも最適です。

バッグは、ビジネスシーンでは黒かブラウンのビジネスバッグが無難でしょう。最近では革製のトートバッグやリュックをビジネスシーンに活用している人も多いです。結婚式で一番使えるのは、靴が黒に限定されるケースが多いため、黒のビジネスクラッチです。

スーツの適正なサイズとは

コーディネートについて詳しく解説しましたが、コーディネート以上にスーツの印象を左右するポイントがサイズ感です。スーツの着用サイズには2種類あります。一つはマナーとしての適正なサイズ感です。もう一つはお洒落着としてのサイズ感です。トレンドやお洒落を取り上げる情報媒体で話題となる、くるぶしが見えるパンツ丈はビジネスシーンやフォーマルシーンではNGになります。着用する場面にふさわしい着こなしとしての適正サイズを把握しておきましょう。

#マナーとしての適性サイズ(フォーマル・ビジネス)

マナーとしての適正サイズは、略礼装を参考とします。略礼装の着こなしの基準は次の3つがポイントになります。
体のラインを強調しない標準的な余裕
マナー上必要なサイズ感の基本は、タイトでもオーバーサイズでもない標準的な着こなしです。
肩パットや芯地が適正に使用されている
シルエットにメリハリがあり、保形性のある芯地が使用されてたスーツが基本です。肩パットが入っていないスーツはカジュアルスーツになるため、通常のビジネスシーンではマナー上NGになります。現在は軽い着心地のスーツが好まれ肩パットは薄くなっています。フルオーダーであれば、かなり薄い肩パットも選択できる場合があります。着心地とマナーを両立したい場合は、薄めの肩パットを選択しましょう。
肌を見せない
スーツには肌を見せないという基本ルールがあります。そのため、お洒落着スーツでは許されるくるぶし丈も、通常のスーツではNGになります。

具体的なサイズ感
スーツの具体的なサイズ感には明確な基準があります。結婚式のスーツの着こなしの基準でもあるため覚えておくと安心です。

肩幅
ジャケットを着用し、両肩にひとつまみ分の余裕が必要です。男性は肩回りに筋肉があるため、肩がタイトになっていると、スーツにシワが出ます。基本的にスーツスタイルに余分なシワはNGです。体型に合わせた無理のないサイズ感で着用します。
胸回り
前ボタンを留めて、胸元に掌1つかこぶし1つの余裕があることが基本です。余裕があることで、体を動かしたときの筋肉の動きにも対応でき、胸ポケットに長財布や名刺入れなどを入れた場合のシルエットも美しく保たれます。
適正な着丈
スーツの着丈はヒップがギリギリ隠れるくらいが目安です。ヒップが見えることは失礼になるため避けます。既製服の場合は、数センチの差は許容範囲となりますが、本来はフルオーダーで着丈を合わせる方がシルエットはスッキリまとまります。また、着丈を合わせることで、着丈の終わりからパンツラインが始まり、足が長く見える効果もあります。
スーツの袖とシャツの袖丈バランス
スーツのルールでは、スーツの袖口からシャツが1㎝から1.5㎝見える長さのバランスが正式です。その基準となるスーツの袖丈は、リラックスした状態で腕を下ろしてチェックします。リラックスした状態の腕は、直線ではなく、わずかに前方にカーブします。この状態で、スーツの袖口が手首の骨(てくるぶし)を隠す長さが基準です。手くるぶしの出っ張りが終わり、その下に何本かある手首のシワまでが袖丈の許容範囲です。シャツの袖は、スーツ袖のプラス1㎝から1.5㎝を目安とします。この1㎝や1.5㎝という細かなルールが着こなしに影響することから、サイズ調整が自在なオーダーシャツが人気となっています。既製服であれば、アームバンドなどで調整するケースもあります。スーツは手首にシャツが見えるか見えないかで印象がかなり変わります。袖丈とシャツの丈の調整には注意しましょう。逆にこの長さが適正に整えられている場合、スーツスタイルは非常にバランス良く見え、マナー上も安心です。
パンツの裾丈
袖丈と同様にスーツスタイルの印象を左右するポイントが裾丈です。パンツには余分なシワが無い状態が正式なため、シワは靴と接する裾部分に最大一箇所です。そのため裾丈の長さは、一箇所のシワの形状で3種類に分類されます。
1.ノークッション
裾にシワは無い状態です。裾は、靴の履き口に触れるか触れない程度の短め丈になります。細身のビジネススーツではノークッションの場合もありますが、かっちりとしたスーツスタイルには向きません。裾が短く着席時に脛が見えるため、結婚式や葬儀などもマナー上避けた方が無難な丈です。
2.ハーフクッション
現在の主流です。裾が靴にわずかに触れて、一箇所軽いくぼみ(ハーフクッション)ができる長さです。着席時も脛が大きく見えることを避けられるため、ビジネスだけでなく、結婚式や葬儀、その他の式典にも最適な裾丈です。
3.ワンクッション
裾幅の広いクラシックなスーツに合わせる裾丈です。パンツの裾が靴の履き口に触れ、一箇所大きくくぼみができる長さです。

ポイント
スーツのサイズ感は着用時のシルエットやバランスに直接影響します。スーツという衣服は基本的な形状が、男性のスタイルをより良く見せるために特化したデザインを採用しています。そのため、フルオーダーのような本来の仕立てで、体に合わせて仕立てることで、その効果は倍増します。ネイビースーツの持つ洗練された、格式高い雰囲気を楽しむためにも、体を採寸して仕立てるフルオーダースーツがおすすめです。

#お洒落着としてのスーツサイズ

ビジネスやフォーマルとは異なる、お洒落着としてのサイズ感は、フォーマル感やビジネス感を払拭するため、これでご紹介した内容と真逆の着こなしになります。違いとして現れやすい点は袖丈とパンツの裾丈です。袖口を折り返して手首を出し、スーツの裏地を見せたり、素足に革靴を合わせ足首を露出するくるぶし丈のパンツを合わせたりすることで、軽快な印象を作り出します。くるぶし丈の定番は、くるぶしの全体が裾から出る長さです。また、カジュアル感のあるノークッションも人気です。
着用するスーツのカラーも白やベージュ、鮮やかなライトブルー、ピンク、グリーンと多彩でカラフルです。お洒落なスーツスタイルの本場であるイタリアでは、爽やかな地中海の気候に合う陽気な色合いでコーディネートを楽しみます。湿気の少ないイタリアでは、吸湿性のある本革の革靴は思いのほか素足でも快適に合わせられます。白のスニーカーを合わせたり、カジュアル素材のインナーを合わせたりすることで、ドレスダウンしてお洒落を楽しみます。
日本でカジュアルスーツの着こなしを手軽に楽しむ場合は、高級感と遊び心が溢れる、ウールのイタリア生地がおすすめです。目が覚めるような鮮やかなブルー、スーツ生地とは思えない華やかなチェックなど、生地選びから楽しめます。
また、一部ビジネスカジュアルでも、ヒップが見えるような短めの着丈や、腕を下げた状態でも手くるぶしが少し見えるような短めの袖丈での着こなしをするケースもあります。服装規定が比較的自由で、スニーカーやクルーネックシャツなども許容される場合は、そのようなカジュアルな着こなしを取り入れることも可能です。

#業種による着こなしの違い

ビジネスの着こなしは年々カジュアル化していますが、業種によって多少違いがあります。
業種別の着こなし
金融
色はブラックを避け、ダークネイビーやチャコールグレーが定番です。柄は薄めのストライプなど格式高めな装いが好まれます。近年は、大手銀行でオフィスカジュアルの導入なども始まっていますが、業務内容によってはスーツを着用し対応するなど、信頼感やイメージに対して配慮されています。ダークカラーのスーツスタイルは、資産を預かる際の責任や顧客に対する敬意の現れとして着用されています。
不動産業
金融同様に資産を扱う不動産業は、信頼感が重要です。しかし、金融ほど固くない点がポイントで、通常のネイビーカラーのスーツ、ライトグレーなども着用されます。無地、ピンストライプやシャドーストストライプがおすすめです。チェックなどカジュアルな柄は避ける傾向です。無地以外のブラックは着用されます。オフィスカジュアルの場合でも、襟付きシャツにジャケット着用など比較的かっちりとした着こなしです。
・公務員
公務員のスーツスタイルは、誠実な印象のダークネイビーが好まれます。チャコールグレーも着用され、柄は落ち着いたストライプなどが中心です。ブラックとライトカラーのスーツは避ける傾向です。シャツは白無地やブルーなどで、ネイビーのレジメンタル(ストライプ)ネクタイやピンドットなど信頼感がアップする着こなしが定番です。近年普及したオフィスカジュアルの場合は、ジャケットを脱ぎ、シャツとネクタイ、パンツスタイルが基本です。ジャケット着用の機会が少ない夏季は、ネイビー系スラックスにリラックス感のあるポロシャツスタイルが導入されている地域も増えています。冬季は、ニットベストやセーター、カーディガンなどを合わせます。しかし、金融同様に業務によっては正式なスーツスタイルの着用が必要になる場面もあるため、基本となるダークネイビーのスーツは必需品といえます。
商社
ブライトネイビースーツ(明るめのネイビースーツ)、ライトグレー、ブラックは無地以外であれば着用可能とする企業が多い傾向です。比較的、明るいカラーのコーディネートも許容されます。爽やかなブルー系スーツが着用できる業界であるため、春夏はアイスブルーのシャツなど涼感のあるシャツやブラウンシューズを合わせるのもおすすめです。オフィスカジュアルが導入されている場合は、スーツ同様にライトカラーなどが多用されるコーディネートが主流です。
マスコミ
ブライトネイビー、ライトグレーなど軽快なコーディネートが好まれます。マスコミなど情報を扱う業界では、自由度の高い着こなしが多い傾向です。オフィスカジュアルであれば、ブラウンスーツやベージュスーツなども着用され、スーツやジャケットの素材もウールに限定されないため、カジュアル感のあるコットンなども許容されます。

ネイビースーツのシーン別コーディネートの紹介

#ビジネスでのネイビースーツの選び方

黒やグレーのスーツよりも個性的な紺やネイビーのスーツには、おしゃれの可能性が秘められています。

ビジネスでは一般的なトーンのネイビーやダークネイビーが定番です。柄は、無地がクセはなく合わせやすいといえます。ストライプ柄も知的で誠実な印象があり、ネイビーとは相性の良い柄になります。ストライプ柄は、幅に注意が必要でビジネスでは幅の狭いピンストライプを選ぶと良いでしょう。

中に合わせるワイシャツはシンプルな白シャツが基本ですが、爽やかなサックスブルーや淡いピンクやパープルもおすすめです。柄は無地のほかシャドーストライプもおしゃれで人気があります。

シンプルなネイビースーツに合うネクタイの色は、同系色なら全体に統一感が生まれまとまりが良くなります。また、反対色のオレンジや黄色を合わせると親しみやすく華やかな印象になります。柄は、シンプルにまとめたいなら無地、アクセントを加えたいなら小紋柄やドット柄が良いでしょう。斜めに線が入ったレジメンタルタイも知的でおしゃれになります。靴はネクタイを同系色にまとめた場合、ブラックを合わせると落ち着きのある上品な印象になります。オレンジなど反対色のネクタイならブラウンの靴を合わせると柔軟でおしゃれにまとまります。

#ネイビースーツのシーン別コーディネートの紹介

格式高め
ビジネスでの昇進面接や重要な会議など、失敗が許されない場面では、全体的に格式高めにコーディネートします。
・スーツ
ダークネイビー無地、社風によりシャドーストライプやピンストライプ
・シャツ
主張が強くなりにくいセミワイドカラーの白か、ワイドカラーの白
・ネクタイ
誠実なネイビーやポジティブなボルドー、知的なグレーのレジメンタルなど、色の印象と自身の性格や心情に合う物を選びます。冷静沈着に見えるネイビーに白のピンドット(1mmのドット柄)や小紋などもおすすめです。
・靴とベルト
靴は格式高めの内羽根式ストレートチップの黒で、革の質感が近い黒のベルトを正式なピンバックルで合わせます。
靴下
靴かスーツの色に合わせますが、基本は黒のロングホーズで肌が見えないようにします。新品がおすすめです。毛玉など使用感があるものは着席時目立つため避けます。

一般ビジネス
日常的な社内業務では、ほどよくトレンドを取り入れたコーディネートがおすすめです。
・スーツ
通常のネイビーカラーで、薄い色のウィンドーペーン(大きくシンプルな格子柄)やシャドーストライプ、ピンストライプ、ヘアラインストライプなどを選びます。襟幅(ラペルは9㎝程度)がおすすめです。
・シャツ
トレンドのタブカラーシャツで、いつものビジネスコーディネートをさりげなくお洒落に変えましょう。無難な白無地、トーン・オン・トーンとなるサックスブルー無地、もしくはロンドンストライプの強めストライプシャツをアクセントにします。
・ネクタイ
1無地2柄か2無地1柄のルールと照らし合わせて、ネクタイを柄にするか無地にするかを決めます。合わせやすいネクタイとしては、柄のパターンが重なることが少ない、トレンドの大柄ネクタイがおすすめです。規則正しく大柄が並ぶタイプと、ランダムに大柄が散らされているタイプがあります。色はブラウンを使用したネクタイがおすすめです。スーツを仕立てる時には、トレンドのシャツとネクタイを2セットほど同時購入しておくと、コーディネートで悩むことが少なくなります。
・靴とベルト
ブラウンのモンクストラップに質感が似ているブラウンのベルトを合わせます。
・靴下
ブラウンの靴の場合は、スーツに合わせてダークネイビーの靴下を合わせますが、さりげなく薄い柄が入っている物もお洒落に見えます。ネクタイや靴がブラウンの場合は暖色系の模様が入っているとなじみます。

オフィスカジュアル

オフィスカジュアルでは、現在流行中のダブルブレステッドスーツがおすすめです。
・スーツ
明るめネイビーの6ボタンや4つボタンのダブルブレステッドスーツがおすすめです。
・インナー
クルーネックシャツやタートルネックニットなどを季節に応じて合わせます。トレンドのスタンドカラーシャツをダークブラウンやブラックで合わせるのもお洒落です。
・ネクタイ
ネクタイを合わせる場合は、白やサックスブルーのタブカラーシャツにダークブラウンのニットタイでカジュアルダウンします。
・靴とベルト
バーガンディーのコインローファーに、同色のベルトを合わせます。赤みを含んだバーガンディーの靴やベルトを合わせる場合は、ネクタイやインナーを暖色系にするとまとまります。

ビジネスシーンでは、ビジネスの業務内容に応じて格式を変化させましょう。デスクワークが中心の場合は、ジャケットを脱いでもスマートなスリーピースがおすすめです。来客がある日は、少し格式高めに、重要な契約の日は、上質な生地でかっちりとしたスーツスタイルになど、応用ができます。

#結婚式や式典でのネイビースーツの選び方

結婚式では濃紺のスリーピースに光沢のある白シャツを合わせるとVゾーンが明るい印象になり華やかさを演出できます。シャツの襟型にワイドカラーをチョイスすると二次会などでネクタイを外しても首元がきれいに見えます。ネクタイは白色が無難ですが、あえて同じブルー系のパステルカラーでそろえると落ち着いた雰囲気になりおススメです。ネクタイの形は重要で、現在は細身よりも標準幅のネクタイが主流のため8cm程度のものをチョイスすると良いでしょう。靴の色はフォーマルなブラックが最適です。格式高いホテルでの昼の結婚式ではストレートチップ、夜のパーティーでは、プレーントゥの靴を選択すると正式になります。最近増えているカジュアルな昼間のレストランウエディングなら、上質なカシミヤのネイビージャケットに、靴はダブルモンクストラップで色はフォーマルカラーの黒が最適です。ジャケットを上質なカシミヤ素材にすると華やかに見えるだけでなく、おしゃれ度が上がります。
また、リゾートウエディングでは、ブルー系の夏用のモヘアが混紡されたヘリボーン織りの素材などを選べば、野外に出たとき上品に輝くのでリゾートにピッタリです。涼し気な綿や麻のスーツを着用することも可能です。合わせる小物もリゾートの場では重くなりすぎる黒ではなく、明るめのブラウンを合わせると軽やかな印象になります。靴は革靴を合わせます。ビーチでのカジュアルウェディングの場合は、カジュアル感のあるローファーを明るめの茶色で統一するとまとまりが良いでしょう。
結婚式以外の式典
記念式典などでは、無地か薄いストライプ柄のダークネイビースーツを格式高めにコーディネートします。白のセミワイドカラーなどが無難です。お祝いの式典の場合は、ストライプや斜めの織柄(ツイル)の白などもおすすめです。ネクタイはビジネス系の式典であれば、定番のレジメンタルストライプや小紋柄などが定番です。色はボルドーやネイビーから選びます。

#ネイビースーツの結婚式コーディネート

一言で結婚式と言っても、会場の種類や招待状のドレスコード、当日の役割などでコーディネートは変わります。臨機応変に対応できると迷う事が無く安心です。

ドレスコードの注意点

結婚式では招待状に記載されるドレスコードに注意しましょう。ドレスコードがセミフォーマル(準礼装)の場合は、タキシードやファンシースーツを着用します。

・タキシード(準礼装)

準礼装が指定された友人の結婚式では、お洒落なカラータキシードが人気です。カラータキシードは黒のタキシードよりもカジュアルな装いになりますが、結婚式では華やかになります。以前は夜の準礼装でしたが、現在は昼の準礼装であるディレクターズスーツのかわりにカラータキシードを着用するケースも増えています。

・ファンシースーツ(準礼装)

ファンシースーツとは、パーティー向きの光沢が強いスーツです。使用される生地はシルクやシャンタンなどで、一般的なスーツとは素材も違います。ゲストとしてファンシースーツを着用する場合は、ブルーやネイビー、ミディアムグレーなど、新郎と色が被らないようにします。

・ダークスーツ(略礼装)

一般的な結婚式に使用される、黒に近い色のスーツです。新郎がファンシースーツ(ファンシータキシード)を着用するケースでは、ゲストはダークスーツを着用するのがマナーになります。


招待状に記載されたドレスコードが、インフォーマル(平服指定)の場合は、ダークカラーのスーツを着用します。
華やかでお洒落なパーティースーツとして人気のファンシースーツですが、格式的にはタキシードと同格の準礼装になります。略礼装(平服)指定の結婚式ではNGのため着用シーンに注意しましょう。
略礼装におすすめのスーツは、高級ウールを使用した、淡い光沢のダークネイビースーツです。
本来ネイビースーツは夜の結婚式の略礼装ですが、近年は昼の結婚式でも人気が高く定番化しました。

格式高めの結婚式コーディネート
スーツ
ミッドナイトブルー、ダークネイビーなど黒に近いネイビーの無地スーツ
シャツ
白無地か白織柄のセミワイドカラーシャツ
ネクタイ
シルバーかパステルカラーのネクタイ
ポケットチーフ
白かパステルカラーのポケットチーフ

内羽根ストレートチップの黒
ベルト
スムースレザーの黒いベルト(革の表面に型押しなどがない滑らかなベルト)
靴下
肌が見えないロングホーズの黒
ポイント
格式高めのコーディネートがおすすめな場面は、高級ホテルなど場所の格式が高い場合、会社関係の同僚の結婚式で上司も同席する場合などです。友人代表の挨拶など役割がある場合はブラックスーツ(礼服)が無難です。スーツの生地は高級ウールなど光沢のあるものが、お祝いのシーンにふさわしいと言えます。光沢のないビジネススーツを着用する場合は、コーディネートやチーフで華やかさを添えましょう。
スーツの胸ポケットはポケットチーフを入れるためのポケットです。結婚式では、結婚に賛成する意味もあるためチーフを使用しましょう。靴は黒の紐靴が基本です。靴は形によって格式が変わるため、結婚式では格式の高い内羽根式のストレートチップがおすすめです。内羽根式とは、靴紐を通すパーツの下側部分が靴本体に縫い付けられているタイプです。

一般的な結婚式のコーディネート
スーツ
ダークネイビーからミディアムカラーのネイビースーツ
シャツ
セミワイドカラー、クレリックカラー、ピンホールカラー
ネクタイ
パステルカラー
ポケットチーフ
無地の白やパステルカラーのポケットチーフ

黒の内羽根ストレートチップ・黒のモンクストラップ
ベルト
型押しなどがないスムースレザーの黒いベルト
靴下
肌が見えないロングホーズの黒
ポイント
一般的な結婚式のスタイルはダークカラー寄りのネイビースーツがおすすめです。柄は無地、シャドーストライプなどの織柄や薄い柄が中心となります。明るめのシャツ、明るめのネクタイを合わせます。結婚式はお祝い事のため、華やかな装いは喜ばれる傾向があり、地域によってはミディアムカラーのスーツを着用する場合もあります。本来のルールはダークカラーですが、新郎新婦の意向や地域性に合わせて、若干明るめのネイビーでコーディネートすることも可能です。友人の結婚式であれば、モンクストラップの靴も使用できます。

カジュアルな結婚式のコーディネート
スーツ
ダークカラーからミディアムカラーのスーツで、無地やチェックなどの柄物、カジュアルコーディネートのカラータキシード
シャツ
ワイドカラー、セミワイドカラー、タブカラー、ピンホールカラー、クレリックカラー、ボウタイを合わせる場合はウィングカラーなども着用され、色は白からダークカラーまで多彩です。
ネクタイ
パステルカラーからダークカラーのネクタイやボウタイ(蝶ネクタイ)
ポケットチーフ
シャツやネクタイと同系色のパステルカラーやダークカラーで柄物や無地

黒のストレートチップ・モンクストラップ
ポイント
新郎新婦のこだわりが感じられる、ガーデンウェディングやレストランウエディングでは、お洒落な雰囲気がポイントになります。近年増加しているカジュアルな結婚式では、これまでの格式ルールとは異なる着こなしも見られるようになりました。カラータキシードであれば、ダークカラーのシャツにグレーのネクタイなど、カジュアルダウンした着こなしが人気です。
スーツであれば、ガーデンウェディングの太陽光や周囲の自然になじむネイビーカラーのグレンチェックに、ボルドーのシャツやネイビーのボウタイなど選択肢が広くなります。可能であれば、新郎新婦に理想の雰囲気を聞いてみましょう。結婚式に身に着けるアイテムカラーの指定なども、新しいドレスコードとして広まりつつあります。要望に合わせた華やかなコーディネートで祝福しましょう。

#プライベートでも使える紺やネイビーのスーツ

紺やネイビーのスーツはビジネスシーンでも活躍しますが、もちろんプライベートにも活用できます。

特に明るい紺であれば、シャツの色と柄にこだわるだけでスマートカジュアルにも使用できます。紺やネイビーのジャケットに白パンツを合わせて、足は素足にローファーやスニーカーを履くと華やかな印象になります。紺やネイビーのスーツは基本的におしゃれ度が高いため、ビジネス以外にも積極的に着こなしていってください。

#ネイビースーツのカジュアルコーディネート

スーツをカジュアルダウンする方法
秋冬に高級レストランなど、ジャケットの着用が必要になるスマートカジュアルな場面ではスーツをカジュアルに着こなしましょう。ネイビースーツの着こなしを上品にカジュアルダウンする場合は、タートルネックニットを合わせます。ニットはハイゲージの薄手のタイプが海外でも定番の着こなしです。ネイビースーツは黒やボルドーカラー、ダークブラウンを合わせると大人の雰囲気になります。ベージュやホワイトは爽やかで軽快な雰囲気です。ライトグレーは上品になり、ミディアムグレーは落ち着いた印象で会話しやすくなる効果もあります。チャコールグレーは知的な雰囲気です。ネイビーの持つ誠実な雰囲気との相乗効果もあり、手軽にコーディネートを楽しめるアイテムです。
スーツをカジュアルダウンする場合は、合わせる靴もカジュアルな物に変えます。フルブローグ(ウィングチップ)などブローギング(穴飾り)のある内羽式や外羽根式がおすすめです。
カジュアルスーツ(セットアップスーツ)のコーディネート
ネイビージャケットをカジュアルコーディネートする場合、スーツとして販売されているネイビースーツを単品使いすることはNGです。スーツ用のジャケットはカジュアル用のジャケットとは、使用されている生地が違うためです。カジュアルコーディネートに使用する場合は、必ずカジュアル使用を前提としたセットアップジャケットを選びましょう。オフィスカジュアル用のネイビースーツは、セットアッタイプが多いため、単品使いを前提として作られているものが多くあります。サイズ感は少し余裕があり、着丈や袖丈は短めです。
このようなオフィスカジュアル用の素材やスタイルであれば、カジュアルなコーディネートが可能になります。インナーにクルーネックニットやネイビーとホワイトのボーダー柄を合わせれば、スポーティな着こなしになります。
ジャケットのインナーにパーカーを合わせるコーディネートもありますが、その場合は腕の付け根(アームホール)が窮屈にならない、薄手のパーカーがおすすめです。ジャケットの裾からパーカーの裾が少し見えるくらいを目安に選びます。
春夏はスタンドカラーシャツや台襟付きのポロシャツを合わせます。色は白やサックスブルーが定番ですが、カジュアル感を強めにしたい場合はダークカラーを合わせて、スーツとの色の差を少なくします。近年はブラウン系の人気が伸びているため、ブラウンシャツを合わせるのもおすすめです。気温が高くなる5月以降は、クルーネックのTシャツでラフに着こなすのもお洒落です。足元もインナーに合わせてスリッポンやスニーカーに変更します。

#カジュアルコーディネートが合うスーツとは

カジュアルコーディネートが合うスーツはオフィスカジュアル用のスーツです。オフィスカジュアル用のスーツは芯地が省略されているものが多くなります。通常のスーツは肩や胸に芯地があります。見た目にも違いがあり、通常スーツは肩のラインがはっきりとして胸回りにハリがあります。芯地無しのカジュアルスーツはシルエットに丸みがあり、平置きすると肩の形状は維持されません。通常のスーツは平置きしても肩の丸みは立体的に維持されます。このシルエットの違いがカジュアルコーディネートする場合に、違和感として感じられます。通常スーツをカジュアルな衣服に羽織ると、ジャケットだけが格式高めな雰囲気でアンバランスになります。通常スーツにハイネックニットを合わせる場合は、インナーとスーツのバランスが取れるため、カジュアルコーディネートの中では格式高めとして扱われています。
本来スーツは場面に応じて着用するものを変えるという基本ルールがあります。オフィスカジュアル用スーツや、オンオフ兼用前提のスーツを購入する場合は、それぞれの用途やマナーに合うシルエットを優先してスーツを選びましょう。

ネイビースーツのおすすめコーディネート

ネイビースーツに関連する各アイテムには、それぞれ格式やトレンドがあることを解説してきました。ここからは、まとめとして現在どのようなコーディネートがトレンドなのかをご紹介します。

【ネイビースーツのおすすめコーディネート1】シングルブレステッドスーツ

シングルブレテッドスーツのトレンド
以前の細身スーツの流行は落ち着き、サイズ感は標準になりました。スーツの襟幅のトレンドは、細めから広めに変化し、主流は9㎝前後のワイドラペルです。以前の細身スーツの流行時からゴージラインは高めのまま維持され、標準スタイルと細身スタイルの中間的なシルエットが主流です。パンツは腰回りは余裕のあるタック入りで膝下がテーパードライン(裾に向かって細くなるデザイン)に変わります。標準と細身のシルエットが絶妙なバランスで両立されています。股上はクラシックなタック入りパンツの流行で若干深めになり、ツータックパンツも見られるようになってきました。タックもアウトタック(タックの折り目が背面に向かって開いているタイプ)とインタック(タックの折り目が前面に向かって開いているタイプ)などが、スーツに合わせて選択されています。ビジネスシーンのパンツはノータック、ワンタック、ツータックが定番として使用されていますが、現在のトレンドはテーパードラインのワンタックです。
コーディネートはワイドラペルの流行に連動し、クラシックなシャツとネクタイが人気です。伝統的なシャツであるタブカラーやピンホールカラーが新鮮なVゾーンとして受け入れられています。オフィスカジュアルのラフな着こなしとは対極ともいえる、ブリティッシュスタイルを模倣するコーディネートが流行しています。紳士的な雰囲気に現代的な解釈が加えられたスーツスタイルは、男性のビジネスの正装であるスーツの存在が不動である事を示しているようでもあります。

ビジネスコーディネート

選ぶスーツのシルエットは、幅9cm程度のワイドラペルで、ウエストの絞りは標準、着丈はヒップが見えるか見えないか程度がおすすめです。着用する際のサイズ感は、袖丈をリラックスして腕を下げた際に、手くるぶしが丁度隠れるくらいの長さにします。パンツはアウトタックのワンタックで、もも後ろを親指と人差し指でつまんだ際に、親指第一関節程度まで生地に余裕があるものがおすすめです。シャツの襟はラペル幅に合わせたワイドカラーで、襟の長さがラペル幅に近いとVゾーンのバランスが良くなります。ネクタイの大剣の幅、ラペル幅、シャツの襟幅が同じであれば、ネクタイの結び目のサイズも自然に適正な大きさになります。
シャツとネクタイ
失敗しないコーディネートのコツは、スーツスタイルの色数を3色以内にするため、コーディネートに使う色を相互にリンクさせることです。
しかし、定番であるシャツの色と同系色の濃色ネクタイを合わせるコーディネートは、ワンパターンになりがちです。色をリンクさせる場合は、ネクタイの柄を活用しましょう。ネイビーシャツにラベンダーカラーのシャツの場合、ネイビーのネクタイにラベンダーカラーの柄が入ったものを合わせます。柄はドット、ペイズリー、ストライプどれでも問題ありません。白のシャツであれば、グリーンに白のドットのあるネクタイを、淡いグレーのストライプシャツであれば、グレーのラインが入っているネイビーのストライプタイなどを合わせます。ビジネスシーンに応じて、格式高めか、お洒落系かで柄を選びます。ビジネスではネクタイに差し色を使うのもおすすめです。差し色とはコーディネートに使用されていない色を、意図的にアクセントとして加えることです。ネイビースーツにおすすめの差し色はライトグレーやラベンダーカラーです。グレーやラベンダーはコーディネートの雰囲気を変えるため、持っていると便利な色です。上品で知的なアクセントになります。モスグリーンやダークブラウンのソリッドタイも差し色効果が高い色です。この2色はコーディネートがアースカラーになるため、リラックス感があります。シャツが白であれば、ネクタイの色のイメージがより鮮明になります。

トレンドコーディネート
ネイビースーツのトレンドコーディネートには、ワイドカラーとタブカラーのシャツを合わせるのが主流です。ワイドカラーはラペル幅と襟幅、ネクタイ幅を合わせるスーツの王道コーディネートですが、タブカラーは真逆のワイドラペルにタイトで小さな襟を合わるコーディネートになります。しばらく王道コーディネートが主流だったため、タブカラーを使用した幅を合わせないコーディネートには新鮮さがあります。タブカラーの襟の開きは75度程度になるため、必然的にネクタイのノット(結び目)も小さくする必要があります。そのため結び目が小さくなるプレーンノットを合わせます。広いラペルと対照的なタブカラーは、Vゾーンをタイトにまとめるクラシックな着こなしです。スーツのラペル幅に合わせた大剣幅のネクタイであれば、全体的な雰囲気がクラシックに統一されるため、トレンドの着こなしが完成します。

【ネイビースーツのおすすめコーディネート2】ダブルブレステッドスーツ

ダブルブレステッドスーツのトレンド
ネイビーのダブルブレステッドスーツは無地がおすすめです。ネイビーの持つ正式な雰囲気と、洗練された印象がマッチしてビジネスシーンでも活躍するスーツになります。
トレンドのダブルブレステッドスーツは、フィット感のあるシルエットです。肩幅は標準、着丈は短めでヒップが少し見える程度です。4つボタンや6ボタンのダブルで、ウエストラインがスッキリとしてコンパクトなシルエットになります。パンツはタック入りテーパードラインです。裾丈は靴に触れて少したわむ程度のハーフクッションがビジネスでは安心感があります。オフィスカジュアルでお洒落な着こなしにする場合はノークッションにします。裾上げは、5㎝幅のダブル仕上げが主流です。ダブルの幅に関しては、身長や肩幅など体型に合わせて5mmほど調整すると、よりお洒落な着こなしになります。肩幅や広い、身長が高い場合はプラス5mm、細身体型、格式高い場面などではマイナス5mmなどがおすすめです。ダブルブレステッドスーツはVゾーンが狭くなるため、トレンドのタブカラーシャツも合います。ダブルブレステッドスーツの襟幅はもともとシングルブレステッドスーツよりも広いですが、現在は10cmから13cm程度が多くなり、デザインによっては15cm程度のものもあります。社風によってはダブルブレステッドスーツが華美に見える場合があるため、着用場面に注意しましょう。
ビジネスコーディネート
ダブルブレステッドスーツは、お洒落な雰囲気と同時に堂々とした印象を持つため、ビジネスシーンで着用する場合、かなりトレンドに敏感な雰囲気になります。スーツ自体に存在感があるため、Vゾーンはシンプルにまとめます。スーツは通常のネイビーカラーで、無地や織柄などがビジネスでは無難です。

シャツとネクタイ

シャツはタブカラー、ワイドカラーを合わせます。色は白やブルー系でビジネス感を維持しつつ、ネクタイとの柄のバランスを調整します。シャツにストライプを使用する場合は、ネクタイにソリッドやピンドットを合わせます。クラシックなペイズリーで柄の糸色がネイビーの濃淡や同系色であれば、程よいアクセントになります。ダブルブレステッドスーツは、Vゾーンが狭くなるため、スーツ、シャツ、ネクタイで柄のパターンを変えて合わせることがポイントです。ビジネスでは、2無地1柄でシンプルにまとめると手軽に落ち着いたコーディネートが完成します。
新たなトレンドコーディネート(オフィスカジュアル)
重厚さのあるダブルブレステッドスーツを、カジュアルダウンすることで新たな着こなしをする風潮もでてきました。この場合は、カジュアルなジャケットと同等の着こなしになります。ブライトネイビーやベージュ、ブラウンなど比較的明るい色合いが好まれます。インナーにはハイゲージのタートルネックニット、クルーネックシャツ、スタンドカラーシャツなどを合わせ、前ボタンも開けたままラフに着こなします。靴はスニーカーやスリッポンが定番です。そのため、ネイビーのカジュアルなダブルブレステッドスーツには、トレンドのブラウンを指し色にするパターンやブラック、ネイビーのダーク系インナーなどがおすすめです。スーツとインナーを類似色やダークカラーでまとめてしまうのもカジュアルコーディネートの一つになります。
このような着こなしのダブルブレステッドスーツは、芯地や肩パットを入れたかっちりとしたスーツではなく、カジュアルダウンしたセットアップのような仕立てです。腰ポケットの仕様もフラップ(フタ)のないパッチポケットで仕立てるケースもあり、カジュアル感が随所に取り入れられています。使われる生地もカジュアルな合成繊維のストレッチ素材などが使用されます。ダブルブレステッドスーツはカジュアルシーンで新しい役割を持ち始めました。着こなしルールもこれまでにない新ルールが発生しており、その代表的な合わせ方が、スーツではNGだったブラックの使用です。以前はブラウンにブラックを合わせることはビジネスシーンではNGでした。しかし、現在は逆にカジュアル感があるとされトレンドの色合わせになっています。これまであまりビジネスシーンで目にすることがなかったブラウンとブラック、ネイビーとブラックなどの色合わせは、新鮮なコーディネートとしてオフィスカジュアルの着こなしに独特の雰囲気と、カジュアル感をもたらしています。

紺やネイビーを活かしたスーツを着こなそう!

紺やネイビーは、さまざまなシーンに応用できる優れた色です。ビジネス向きなら濃紺、カジュアル寄りなら明るい紺が適しているため、シーンごとに何種類かの色を揃えておくと良いでしょう。また、紺やネイビーに合うネクタイやシャツ、靴は多くあるので、一見コーディネートが難しいように思えても、案外幅があるので遊びやすいのが特徴です。ビジネスシーンにおいてスーツの色は重要です。同じビジネスでもシーンによって色を使い分けることで、相手に与える印象をより良いものにすることができます。色が与える印象を最大限活かして、スーツを着こなしていきましょう。

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オーダースーツSADAはフルオーダースーツです。個人の体型にピッタリとフィットする、オリジナルの型紙を作成してスーツを仕立てるフルオーダースーツは、以前は高額な費用と、2ヵ月程度の時間がかかる仕立てでした。
オーダースーツSADAでは、この点を改善することに取り組み、手作業であった工程を大幅に機械化することに成功しました。現在は自動設計システム(CAD)と自動裁断システム(CAM)の導入で、既製服とほぼ変わらないお値段を実現しています。
体に合っているスーツは、動きによる負担が少ないため長持ちします。着用中に出るシワも少なく、シルエットには無駄がありません。
標準体型よりも肩幅が広い、腕が長い、ウエストが細いという特徴も、型紙の段階で問題なく調整できます。一度作成した型紙は保存されるため、スーツを仕立てるたびに採寸するという煩わしさもありません。2回目以降は、ネットで注文が完了できます。時間の節約は大きな価値となります。
スーツに使用する生地は、快適なビジネスに欠かせない防シワやストレッチ機能を備えた生地から、世界的に有名なブランド生地などをラインナップしています。ブランド生地の上質な肌触りは、ウールと思えない滑らかさです。結婚式用のネイビースーツには、光沢のあるブランド生地がおすすめです。角度によって変化する光沢は、セレブも納得の高級感です。
オーダースーツSADAでは、大切な時間を彩るスーツをお仕立ていたします。
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(※表記の価格は2022年12月1日時点の初回お試し価格です。価格は変更になることがあります。)

日本で古くから扱われてきた「紺」という色は、紫がかった青色のことを指しています。ネイビーの「濃紺」と比較すると、薄めで明るい青に見えるのが特徴です。若干の違いこそあるものの、現代ではどちらもスーツの定番カラー。知的さや誠実さを与える、ビジネスにはもってこいのスーツカラーです。ただし紺よりもネイビーの方が、ダークカラー寄りで着用シーンが幅広いのもポイント。フォーマルも想定するなら、ぜひ「ネイビー」のスーツを用意しましょう。また就活では、できればさらにダーク寄りなネイビーを選んだ方が良いですね。就職後も使い回せるのがポイントです。シャツはシーンに応じて、白・サックスブルー・ピンクから選ぶのがおすすめ。首回りがスッキリするワイドカラーやセミワイドスプレッドを選びましょう。ネクタイはコントラストを意識するのがポイント。シャツを白にしてネクタイを青系でまとめたり、くっきりと見える黄色やオレンジをチョイスするのが良いでしょう。靴は黒が基本ですが、オシャレに見せたいならブラウンもあり。ベルトとバッグは靴に合わせてくださいね。全体的に「統一感」「コントラスト」を意識して、上手にコーデしてネイビーと紺のスーツを着こなしましょう!

大久保 一雄