パターンオーダーとは?メリットや費用相場、フルオーダーとの違いについても紹介のアイキャッチ画像
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パターンオーダーとは?メリットや費用相場、フルオーダーとの違いについても紹介

オーダースーツに興味があるけれど「自分に合うのか分からない」と感じていませんか?「既製スーツでは肩や袖がしっくりこない、でもフルオーダーは高そう。」そんな人におすすめなのが、パターンオーダーです。

パターンオーダーなら、あらかじめ用意された型紙をベースに、自分の体型に合わせて細部を調整できるので、コスパとフィット感を両立できます。

この記事では、初めてのオーダースーツに最適なパターンオーダーのメリットや費用相場、フルオーダーとの違いまで、まるっと分かりやすくご紹介します。パターンオーダーの魅力や、失敗しないためのコツを知って、理想の一着を手に入れましょう!

初めてのオーダースーツにおすすめ「パターンオーダー」

オーダースーツの製法には大きく分けて3つあります。

・パターンオーダー
・イージーオーダー
・フルオーダー

この内、初めてオーダースーツを作る方には「パターンオーダー」がおすすめです。その理由は、注文方法の手軽さと価格設定にあります。

パターンオーダーは、既製服(サンプルゲージ服)の中から体型に最も近いものを選び、着丈や袖丈、ウエストなどの補正を加える方法です。細かいデザインや採寸をゼロから決める必要がないため、手間がかかりません。

そのため、オーダースーツの3つの方式の中で最も低価格で提供されているのが特徴です。オリジナル感を手に入れつつ、コストを抑えられる、一石二鳥の選択肢といえます。

パターンオーダーのメリット

先述のとおり、パターンオーダーには既製品では得られないフィット感や、コスパが良いなどのメリットがあります。

さらに、自分好みにカスタマイズできる、納期が短いなどの利点も。パターンオーダーのメリットを整理してみましょう。

既製品では得られないフィット感

パターンオーダーは、フルオーダーほど完全オリジナルではありませんが、肩幅、袖丈、ウエスト、裾丈などを体型に合わせて補正できます。

肩が合わない、袖が長すぎる、といった既製服にありがちな悩みを解消できるのです。

低価格でありながらも、身体に馴染む一着を提供できるのがパターンオーダーの強みです。

自分の好みにカスタマイズできる

パターンオーダーは、体型補正だけでなく、デザインの自由度が高いことも魅力の一つです。

フルオーダーほどの完全なオリジナルではないとはいえ、さまざまなディテールを選んで自分だけの特別な一着を仕立てられます。

具体的には、生地、ボタン、裏地、ポケット形状など細部の仕様を自由に選べます。例えばクラシックな無地生地と遊び心を加えた裏地を組み合わせたり、ボタン素材を本水牛にしたりと、自分らしさを反映可能です(オプション追加のケースもあります)。

既製服では得られないデザイン性を手に入れつつ、コストを抑えたオーダーができます。

コスパが良い

パターンオーダーは、コストパフォーマンスの良さも大きなメリットです。

オーダースーツと聞くと高額なイメージがあるかもしれませんが、パターンオーダーの費用相場は、一般的に約2万円〜5万円程度と比較的手頃です。オーダースーツの3種類の製作方法の中で、最もリーズナブルな価格帯を提供しています。

しかも、単に価格が安いだけでなく、体型に合わせたフィット感と、裏地やボタンなどのカスタマイズがある程度できる点が魅力です。

納期が短い

パターンオーダーは、納期が比較的短いのも大きな利点です。

パターンオーダーでは、基本となる型紙がすでに完成しているため、一から設計する必要がありません。体型に合わせて肩幅・袖丈・ウエストなどを部分的に補正するだけなので、デザインや寸法の調整に時間がかからないのです。

ほかのオーダー方式と比べて製作期間を短縮できるため、多くの店舗で、注文から〜4週間程度でスーツが仕上がります。急ぎでスーツが必要な際、これは非常に重要なポイントでしょう。

パターンオーダーのデメリット

パターンオーダーには、メリットだけでなくデメリットもあります。完全なオーダーではないことや、生地やデザインの自由度に制限があるのも欠点です。

以下、パターンオーダーのデメリットについても確認しておきましょう。

完全なオーダーではない

パターンオーダーは、ある程度の調整が可能とはいえ、フルオーダーのように骨格レベルで型紙そのものを変える自由度は持ちません。

既製服からの微調整がメインとなるため、フルオーダーのようにゼロから型紙を作成し、身体の凹凸に合わせて立体的に補正することはできないのです。

特に、細かな体型補正には限界があります。極端ななで肩やいかり肩といった骨格的な特徴や、立ち姿の癖が強い体型には、十分に対応しきれないケースがあります。

体型差を完全に吸収したいなら、フルオーダーの方が適しているでしょう。

生地やデザインの自由度が限定される

パターンオーダーの製法は、フルオーダーとは異なり、あらかじめ用意された型紙(ベースパターン)を元に補正を加える方式です。

完全にオリジナルの型紙を起こすわけではないため、型紙構造に縛られやすいという制約があり、劇的なデザイン変更や大胆なシルエット改変を施すのが難しい場合があります。

例えば、ポケットの数や位置、特殊な縫製仕様など、細部にわたる完全なオリジナルデザインは実現できません。選べる生地の種類や裏地、ボタンなどの選択肢も、店舗やブランドによって差があるのが現状です。

パターンオーダーと他のオーダー方式の違い

オーダースーツの方式は、パターンオーダー、イージーオーダー、フルオーダーの順に、自由度と価格が高くなります。

パターンオーダーは、あらかじめ用意された型紙を基に、着丈や袖丈といった長さを微調整する方式のため、体型の癖に対応するような細かな補正はできず、自由度が最も低いといえます。

イージーオーダーは、サイズ調整に加え、肩幅や猫背など体型補正も可能で、デザインの選択肢も幅広くなります。縫製工場によっては、手書きによる型紙補正も加わるためです。

最上位のフルオーダーは、採寸後に手書きでゼロから型紙を作成します。身体により完全にフィットさせることができ、デザインにも制約がほとんどありません。

パターンオーダーは、コストを抑えつつ手軽にオーダー体験できる入門的な位置づけです。

パターンオーダーの流れ

パターンオーダーによるスーツは、予約から、来店・カウンセリング、採寸、生地・デザイン選び、オプション選択、完成・受け取りまで一連の流れで行われます。

依頼からスーツが着れるようになるまでの流れを確認していきましょう。

予約

パターンオーダーでスーツを作る最初のステップは、来店予約を取ることです。

採寸には約30分、デザイン選びにも約30分かかるため、合計で1時間ほど見ておくと安心です。余裕のある時間帯を選んで予約するとスムーズに進みます。特に、初めてのオーダーで不安な場合は、時間に余裕のある日を選ぶのが賢明です。

パターンオーダーの納期は一般的に3週間〜4週間程度かかるため、着用予定の日から逆算して、早めに予約・来店しましょう。

来店・カウンセリング

予約した日時に来店したら、次はカウンセリングに移ります。

ここでは、着用シーン(ビジネス、結婚式など)や色・柄の好みといった具体的な要望を伝えることが重要です。希望を明確にすることで、パターンオーダーの限られた選択肢の中でも最適な提案を受けられます。

また、不安点や予算も具体的に伝えると、イメージのずれを防げます。特にパターンオーダーは価格帯が幅広いので、予算を伝えておくと生地選びがスムーズに運ぶでしょう。

採寸

カウンセリング後はいよいよ採寸です。パターンオーダーは、ベースとなる型紙を体型に合わせて調整するため、この採寸が非常に重要になります。

具体的には、肩幅、胸囲、ウエスト、ヒップ、袖丈など、スーツに必要な身体の各所を正確に測定します。

ポイントは自然な姿勢でリラックスすること。日頃の動作に近い状態でのサイズを確認でき、結果としてよりフィット感の高いスーツに仕上がります。

生地・デザイン選び

正確な採寸を終えたら、次に生地やデザインを選びます。自分の好みとスーツの用途に合ったものを選ぶのが基本です。

ビジネス用であれば、落ち着いた色合いとクラシックなデザインが無難です。カジュアルシーンなら、柄や色に個性を出すこともできます。

自由度が限定的だからこそ、この選択が重要になります。後で後悔しないよう、自分の好みと着用目的をしっかりと考え、最適な組み合わせを選びましょう。

オプションを決める

生地とデザインを選んだ後、次はオプションの選択です。これは、スーツの個性を演出する重要なポイントになります。ボタンの種類や裏地の材質・デザイン、ポケットのスタイルなど、多彩な要素を自由にカスタマイズできます。

選択肢が豊富で迷うこともありますが、自分の好みや着用シーンに合った組み合わせを見極めた上で、こだわりのオプションを選びカスタマイズすれば、特別感のある一着を完成できるでしょう。

完成・受け取り

全ての工程が完了し、いよいよスーツの完成・受け取りです。店舗で仕立て上がったスーツを必ず試着し、着心地や見た目を確認します。

身体に馴染んでいるか、動きやすさに問題はないか、そして見た目の印象が期待通りかをチェックしましょう。受け取りは基本的に店舗ですが、一部では自宅配送にも対応しています。

受け取り後は、正しいケアで美しい状態を維持しながら、長く愛用していきましょう。

パターンオーダーが向いている人

パターンオーダーは、初めてオーダースーツを作る人や、コストを抑えながら自分に合った一着を手に入れたい人に最適です。

既製品のスーツではサイズが合わないことが多く、特に肩幅やウエストの違いで“しっくりこない”と感じる人は少なくありません。パターンオーダーなら、ベースとなる型を元に自分の体型に合わせて調整できるため、見た目にもフィット感にも満足しやすいのが特徴です。

例えば、「既製品では袖丈だけ合わない」「肩は合うけどウエストがゆるい」など、部分的な補正で十分な人に向いています。

デザイン面でも、生地・ボタン・裏地などを自分好みに選べるため、清潔感と上品さを両立したビジネススタイルが叶います。短納期で仕上がるケースも多く、仕事用スーツを早く整えたい人にもおすすめです。

このように、パターンオーダーは「手頃な価格」「確かなフィット感」「短納期」を兼ね備えたバランスの良い選択肢です。初めてのオーダースーツとして、満足度の高い一着を手に入れたい方にぴったりの方法といえるでしょう。

パターンオーダーの注意点と失敗しないコツ

パターンオーダーでスーツを作るときは、着用シーンを明確にし、採寸時は姿勢を正すことが必要です。試着時はさまざまな体勢で確認しましょう。パターンオーダーの注意点と失敗しないコツを紹介していきます。

着用シーンを明確にする

パターンオーダーで失敗しないための重要なコツは、着用シーンを明確にすることです。出発点として、スーツを作る目的と用途を具体的に定めることが大切です。

スーツを着る場面がビジネスなのか、冠婚葬祭なのかで選ぶ生地や色は大きく変わります。ビジネスシーンでも、営業や商談、株主総会など状況に応じて最適な印象が異なります。

着用目的を曖昧にしたままオーダーすると、生地やデザインを感覚的に選んでしまい、完成後にイメージと違う仕上がりになる可能性があります。目的を明確にすることで、自分にふさわしい一着を理想のバランスで仕立てられます。

採寸時は姿勢を正す

パターンオーダーで理想的なフィット感を実現するためには、採寸時の姿勢が重要になります。採寸の際は、必ず姿勢を正してまっすぐ立つのが鉄則です。

例えば、背幅を測る際や、ヒップの一番出ている部分を水平に測る際、猫背や反り腰になっていると正確な寸法を把握できません。ヒップの計測でも、最も出ている位置を水平に一周させて測る必要があります。

姿勢を正してまっすぐ立つことが、正確なサイズを導く基本です。

試着時はさまざまな体勢で確かめる

パターンオーダーで満足度の高い一着を作るには、試着時の確認も重要です。完成したスーツを受け取る際は、直立しているときだけでなく、さまざまな体勢で確かめましょう。

パターンオーダーは、フルオーダーと異なり、細かな体型補正に限界があります。そのため、静止時だけでなく、動作時の着心地やシルエットの確認が欠かせません。

椅子に座る、腕を上げる、歩くといった普段の動きを試してください。座ったときに腹部がきつくないか、腕を上げたときに肩が引っ張られないかなどをチェックします。

もし違和感があれば、その場で微調整を依頼することが大切です。ビジネスや日常生活での快適な動きやすさを確保するため、動作時のフィット感を入念に確認しましょう。

初めてでも安心!オーダースーツSADA

パターンオーダーに興味がある方にこそおすすめなのが、フルオーダー専門の「オーダースーツSADA」です。

オーダースーツSADAでは、100種類以上の豊富な生地から色柄や素材を自由に選べます。裏地やボタンのデザインも自分好みにカスタマイズでき、理想の一着を実現できる点が魅力です。

生地の風合いや手触り、機能性、ブランドラインまで幅広く取り揃えており、上質ながらもコストパフォーマンスに優れています。初めてオーダースーツを作る方でも、専門スタッフが丁寧にサポートするため安心です。

価格を抑えつつも本格的なフルオーダーを体験したい方には、オーダースーツSADAが最適な選択肢といえるでしょう。絶対に後悔しない理想の一着を手に入れませんか?

パターンオーダーは「コスパ良く理想の一着」を叶える選択

パターンオーダーは、初めてオーダースーツを作る方にとって最適な注文方法です。

既成とオーダーのいいとこ取りで、サンプルを元に自分に合った型を選べるので、細かい知識がなくても安心して選べます。

自由度もそこそこありながら、価格は控えめ。まるで“気軽に始められるカスタム体験”のような楽しさがあります。

コスパ重視で自分らしい一着を手に入れたいなら、まずはパターンオーダーから検討してみてください。

あなたらしい素敵なスーツで、ビジネスシーンに華を添えましょう。

(構成・編集/yoko)