【サイズ感 スーツ】細身スーツと標準スーツのサイズ感を徹底比較。のアイキャッチ画像
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【サイズ感 スーツ】細身スーツと標準スーツのサイズ感を徹底比較。

細身スーツと標準スーツ、どちらにしようかお悩みですか?どちらを選ぶかは、まず着用シーンから決めていきましょう。細身スーツのような「タイト」なスーツは、基本的にカジュアルな印象になってしまいます。お堅めのビジネスシーンや、冠婚葬祭で着用する想定はしない方が良いですね。あくまで一般的な基準は標準スーツです。ビジネスや冠婚葬祭で着用するなら、標準スーツ寄りのサイズ感でスーツを選ぶことは最低限意識しておきましょう。細身スーツ、標準スーツのサイズ感は、肩幅や胸、ウエストといったあらゆる「部分別」のサイズ調整をして初めて生まれます。「ここは標準」「ここは細身」といったバランスの悪い組み合わせはしない方が良く、はじめから全体をどちらに合わせるかイメージしてサイズを決めていくべきです。ジャケットだけタイト、パンツだけタイトでも見栄えが悪いので上下しっかり調節していきましょう。また、スーツを選んでいくうえでは、普通の洋服と違うサイズ表記も知っておかないといけません。600万点以上のスーツを仕立ててきた「オーダースーツSADA」のスタッフが、細身・標準スーツそれぞれの適切なサイズ感や、スーツのサイズ表記について不安のないようしっかり解説します。

スーツのサイズ感は、着用するスーツが細身か標準かで基準が変わります。
今回は正しいサイズ感を、細身スーツと標準スーツを比較しながら、ご説明します。

ジャケットのサイズ感

スーツの正式なサイズ感は、標準スーツが基準になっています。
細身スーツはタイトになればなるほど、カジュアルな着こなしになります。
着丈、袖丈、裾が極端に短いスーツは冠婚葬祭に向きません。
格式が高い冠婚葬祭で細身スーツを着用したい場合は、標準よりのサイズ感にすることで失礼がなくなります。
これは、フォーマルなシーンでは肌をあまり見せないという基本ルールの影響です。
逆にお洒落な着こなし、カジュアルな結婚式やビジネスシーン、パーティーシーンではトレンドを意識して短めに着こなす事もあります。
着用する場面に応じて、サイズ感を調節する事で安心感のある装いとなります。
では、各部分別にサイズ感を比較します。

  • 肩幅
    【標準】肩先の縫製ラインを、ひとつまみできる余裕。つまみ幅は1㎝から1.5㎝。
    【細身】肩先が少しつまめる程度。つまみ幅は標準の約半分です。肩幅がキツイ場合、背中に横ジワが出ます。これは「ツキジワ」と呼ばれるもので、見栄えが悪いだけでなく、腕が動かしにくくなります。

  • 【標準】胸元に握りこぶしひとつ分の余裕。
    【細身】胸元に手のひら一枚分の余裕。肩がジャストであれば、こぶしひとつでも可。胸囲がキツイ場合は襟が胸に密着せず、横に引かれて開きます。
    逆にスーツが大きい場合、前ボタンと腕に挟まれた部分に縦ジワが入ります。
    また、背中側の袖付け部分に大きく縦ジワが入ります。
    これは「後ろダキにあるシワ」で「ダキジワ」呼ばれます。
    かすかに見える程度であれば、動作に必要な余裕なので気にする必要はありませんが、深く入る場合はサイズを変えます。
  • ウエスト
    【標準】ジャケットの前ボタンとウエストの間に、こぶしひとつ分の余裕。
    【細身】同様に、こぶしひとつ分の余裕。若干狭くても大丈夫です。ウエストがキツイ場合、前ボタンを中心とした「X」状のシワが入ります。
    ウエストが大きい場合は、ジャケットを横から見ると、ベント付近の生地がペンギンの尾のように浮きます。
    これは、リラックスした状態で腕を下げると、ウエスト回りの余った生地が、背中側へ押し出されるためです。
  • 着丈
    【標準】ヒップが完全に隠れる長さ。ヒップと太腿の境目が理想です。境目から3㎝以上長くなってしまうと胴長に見えます。
    【細身】ヒップが少し見える長さ。見える範囲は3㎝程度に抑える。ヒップが完全に見えてしまう着こなしは、かなりカジュアルな着こなしです。見えてもヒップ半分程度が限界です。
    ポイント
    40代50代で細身スーツを着用する場合は、標準着丈で着用すると、正式でシャープな印象になります。洗練された大人の雰囲気で、ビジネスでも使いやすくなります。
  • 袖丈
    【標準】リラックスして腕を下げ、手くるぶしがしっかり隠れる長さです。目安は、手くるぶしプラス1㎝程度。
    【細身】手くるぶしがギリギリ隠れる長さ。
    袖丈から、シャツを1㎝から1.5㎝出して着用するため、手くるぶしが隠れる長さが目安となります。
    ポイント
    ジャケットの袖がシャツよりも短いことで、スーツが直接肌に触れず、皮脂汚れを防ぐこともできます。
    また、首後ろと袖先にシャツが見えると、スーツスタイルがバランス良く見えます。
    ただ、お客様のご要望があれば、オーダーではお好きな袖丈にすることが可能です。
    長い袖がお好みの方、カウンターでの接客が多く、腕を曲げた状態でもシャツが出過ぎないように袖を長めにしたいなど、様々なご要望にお応えできます。

パンツのサイズ感

  • ウエスト
    【標準】人差し指と中指の2本を、人差し指の横を腹部に当てて入れられる余裕。もしくは手のひらを差し込み、指が第二関節あたりまで入る余裕です。
    【細身】標準同様に指2本が入る余裕か、手のひら一枚の余裕。余裕の見方はほぼ同じですが、ウエストに関しては若干細身パンツの方が余裕を多めに見ます。
    細身パンツの方が履き位置が低く、座るときに窮屈感を感じやすいためです。
    一般的に標準スーツは、お臍と腰骨の間でウエスト位置が高めです。細身スーツは腰骨の上あたりで履くものが多く、ウエスト位置は低めとなります。履き位置差は2㎝程度です。
    ベルトを締めた時にシワが入る場合は、ウエストが大きいため調整が必要です。
    ポイント
    スーツのヒップが破れてしまう原因の一つに、履き位置があります。
    パンツが正しい腰位置から下がった状態でしゃがむと、スーツのヒップは破れてしまいます。
    この場合サイズが適正でも、大きいサイズを着用していても破れますので、ヒップが破れやすい方は、履き位置が適正になるように調整すると安心です。
    また、ヒップポケットに物を入れたまま座ると、ポケットが破れてしまいます。
    スーツのパンツポケットは極力使わないほうが、傷みにくくなります。
  • 腰回り
    【標準】タックとポケットが開いていないか確認します。
    【細身】ポケットが開いていないか、腰横をつまめる余裕があるかを確認します。横ジワがあれば、腰回りに余裕がありません。
    また、ヒップラインが出過ぎていると座るとき窮屈になります。
    腰回り全体にシワが無く太腿へ自然に繋がっているかを見ます。
    太腿の付け根あたりにもたつきがあれば、太腿のサイズが小さいという事になります。

     

    タックがポイント
    【標準】ワンタック
    【細身】ノータック・ワンタック

    最新トレンドは、タック入り細身パンツです。
    細身スーツ市場全体では、まだノータックが多いですが、クラシック回帰などの流行の影響でワンタック細身スーツも増えてきました。
    タック入り細身スーツは、腰回りのサイズ感がこれまでより余裕があり、太腿から裾にかけて細くなるテーパードラインがスッキリとしたシルエットを作ります。
    旬なクラシック感と、現代的な細身が適度にミックスされた雰囲気です。

  • 太腿
    【標準】太腿の背中側をつまみ、親指第一関節までつまめる余裕。
    【細身】太腿の背中側をつまみ、少しつまめる余裕。目安は3㎝。
    細身スーツは特にパンツのライン(クリースライン)が、正面から見てハッキリとまっすぐに見える適度な余裕が必要です。
    太腿は、筋肉が多いほど余裕が必要になります。
    スポーツが好きな方や筋肉が付きやすいお仕事の方は、つまむ余裕があっても曲げた時窮屈になる場合がありますので、余裕を多めに見ます。
  • 裾幅
    【標準】19.5㎝前後。裾丈はハーフクッション。
    【細身】17.5㎝程度。裾丈はノークッション。
    裾幅も筋肉が多い方は、ふくらはぎでもたつきが出やすくなります。
    パンツシルエットは、腿から裾へスッキリと落ちる余裕が不可欠です。
    ポイント
    ハーフクッション・・・靴を履いた場合に、裾が靴に触れて少したわみが出る長さです。
    ノークッション・・・裾丈がくるぶし前後で、靴に触れるか触れない程度の短め丈。
    ノークッションはトレンドですが、フォーマルな場面では、カジュアルに見えます。
    格式の高い場面や失敗できない場面では、細身スーツであっても、ハーフクッションがオススメです。

スーツのサイズ表記

YA5やBB6など、スーツのサイズ表記は分かりにくいと思いますが、簡単に見る方法があります。
一般的に男性の洋服は、Mサイズが身長170㎝対応です。
スーツの場合、身長170㎝は「5号」になります。
つまり、数字が「5」とあれば、身長が「M」という意味です。
「4」が165㎝、「6」が175㎝となり、数字がひとつ変われば、身長は5㎝変わります
次に「YA」などのアルファベットが示すサイズは、胸囲とウエストの落差を示すドロップ寸と呼ばれるものです。
こちらはウエストサイズと考える事ができるので、ウエストMが「A」、Lが「AB」、LLが「BE」となります。
例えば、身長175㎝でウエストがLサイズの場合「AB6」となります。
既製品ではこのように、身長は5㎝刻み、ウエストも2㎝から3㎝刻みで作られています。
そのため、ぴったりと合うサイズを見るというよりも、着られるサイズを選ぶという感覚です。
特に既製品の袖丈は、より多くの人に合うように長めに作られていることが多く、ジャストなサイズ感で着用しようとすると、袖つめなどの修正が必要になります。

ジャストフィットはオーダーで。

サイズ感は、スーツの着こなしの最重要ポイントですが、既製品でこれまでご説明した各パーツの繊細なサイズ感をクリアすることは至難です。
既製服のスーツは、ジャケットとパンツ生地をあらかじめスーツの着数分用意し、決められた枠の中で製造します。
そのためジャケットのみパンツのみという単品販売ができません。
しかし、オーダーであれば、生地の在庫がある限り、ジャケットやパンツのサイズを別々で作ることも簡単。
特にスポーツや筋トレされる方、建築系のお仕事の方はどうしても肩が広くなり、逆にウエストは細くなる傾向があります。
そのような場合でもオーダーであれば、上下別サイズでスッキリと着こなして頂けます。
無理に緩いパンツをベルトで調節する必要も無く、無駄なお直し料金を払う必要もありません。
オーダーは、一度時間をかけて自分だけのサイズを記録してしまえば、次回からは「いつものサイズ」でご注文頂けます。
採寸の煩わしさから解放され、無駄な時間もかかりません。
時間がかかると思われがちなオーダーですが、実は効率良く無駄を省けるため、意外に便利です。

まとめ

標準スーツ、細身スーツと言っても、サイズ感が極端に変わることはありません。
しかし、基準が大きく変わらないからこそ、数センチの差がバランスや雰囲気に大きく影響します。
スーツのサイズ合わせは「㎝」の世界。
スタッフは「あと1㎝」「ここは5㎜」という微妙な差異を調節し、完璧を目指してご案内します。
是非、着用時の状況や、使用場面、理想のスーツイメージなどをお伝えください。

細身スーツと標準スーツの差は、5㎜、1㎝といった非常に細かい単位のサイズ調整で生まれます。まとめると、細身スーツのジャケットのサイズ感は「肩先が少しだけつまめる」「胸元は手のひら1個分の余裕」「ウエストはこぶし1つ分」「着丈はヒップが少し見えるように」「袖丈は手くるぶしがギリギリ隠れる」がポイント。とはいえ、こんなピッタリのサイズ感のスーツは、既製品ではなかなか実現できませんね。特にスポーツをする方や、肉体労働系のお仕事をされる方は、上下バラバラに筋肉がついているために体格に合うスーツがまるで見つからないでしょう。細身スーツは「フルオーダースーツ」で実現するのが一番です。ひとりひとりを全身くまなく採寸し、パターンを書き起こすフルオーダーなら、ジャケットとパンツのサイズが上下別でもOK。オーダースーツ自体実はそんなに高いものでもないのですが、お直しなく一回でジャストサイズで製作するので、お直し料金をかけて何度も丈を調節する必要もありません。「オーダースーツSADA」では、お客様のイメージするサイズ感を的確に汲み取り、ジャストサイズを実現します。ぜひ、身体に最高に合ったスーツを実感してください。