スーツのアンボタンマナーとは?女性や喪服の場合などシーンに合わせて紹介-オーダースーツSADAのアイキャッチ画像
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スーツのアンボタンマナーとは?女性や喪服の場合などシーンに合わせて紹介-オーダースーツSADA

スーツの着用にはさまざまなマナーがありますが、その中でも見落とされがちなのが「アンボタンマナー」。アンボタンマナーとは、ジャケットの一番下のボタンを外して着用するという、スーツの着こなしに関する作法の一種です。一見すると何気ないことのように思えますが、ビジネスやフォーマルな場では、アンボタンマナーを守れているか否かによって、相手に与える印象が大きく変わります。しかし「アンボタンマナーの意味がよく分からない」「シーン別のマナーの違いを知らない」という方も多いのではないでしょうか?そこで本記事では、アンボタンマナーの基本知識や歴史、男性・女性ごとのマナーの違いなどについて詳しく解説します。スーツ初心者の方でもしっかり理解できるよう丁寧に紹介するので、ぜひ参考にしてください。

アンボタンマナーとは?基本の意味と由来

アンボタンマナーとは?基本の意味と由来

まずはアンボタンマナーに関する基本的な知識を深めていきましょう。

アンボタンマナーとは?基本の意味を解説

アンボタンマナーとは、ジャケットボタンの留め外しに関する、スーツの着こなしの作法を意味します。

「ジャケット着用時は一番下のボタンは外す」というのがアンボタンマナーの一般的な考えであり、アンボタンマナーはビジネスシーンやフォーマルな場で重視されることが多いです。

アンボタンマナーは国際的にも認知されているスーツ着用時の一般的な作法であるため、正しいルールをしっかり理解しておくことで、スーツを品良く着こなせるようになるでしょう。

なぜボタンを外すのか

アンボタンマナーは、スーツのシルエットを美しく保つという観点から重要視されています。

ジャケットのボタンをすべて留めた状態でスーツを着用すると、ジャケットに余計なシワが入りやすくなり、スーツのシルエット崩れや生地の劣化を招いてしまいます。しかし、アンボタンマナーを守ることで、このような事態を防ぐことができるのです。

また、アンボタンマナーは起立時と着座時によって若干ルールが異なります。

アンボタンマナーに沿ってスーツを着用する場合、椅子に座る際はジャケットのボタンはすべて外した方がよいとされています。そうすることで、生地の伸びやヨレを防ぐ効果が期待できるほか、お腹周りの圧迫を感じずに快適にスーツを着用できます。

アンボタンマナーの由来・歴史

アンボタンマナーの起源には諸説ありますが、1990年代のイギリス国王、エドワード7世の時代に広まったという説が有力とされています。

豊満な体型であったエドワード7世は、ジャケットの着用に窮屈さを感じ、一番下のボタンを外すことで正装時のストレスを軽減していたそうです。

周囲の人々も「国王に恥をかかせないように」と配慮し、ボタンを外してジャケットを着るようになったことが、アンボタンマナーの発祥とされています。

このほか、19世紀にその名を馳せた洒落者、ボー・ブランメルという人物がアンボタンマナーの起源であるという説も有名です。

シングルスーツ・ダブルスーツでのアンボタンマナー

シングルスーツ・ダブルスーツでのアンボタンマナー

アンボタンマナーは、シングルスーツとダブルスーツで細かなマナーが異なります。2つの違いについて、詳しく見ていきましょう。

シングルスーツのアンボタンマナー

シングルスーツとは、前ボタンが縦一列に並んだスーツのことを指し、ビジネススーツの中で最も一般的なスタイルとされています。

シングルスーツの基本的なアンボタンマナーは、以下の通りです。

  • 2つボタンの場合:上だけ留める
  • 3つボタンの場合:上2つだけ留める(ラペルの裏側からボタンがついているジャケットに関しては中央だけ留める)
  • 着座時:すべて外す

上記のように、シングルスーツを着用する際は一番下のボタンは常に外すのが基本的なルールとされています。

ダブルスーツのアンボタンマナー

ダブルスーツとは、ボタンが左右2列に並んだ、前合わせが異なるデザインのスーツを指します。

ダブルスーツの基本的なアンボタンマナーは、以下の通りです。

  • 起立時:ボタンはすべて留める
  • 着座時:留めたままでも外してもOK

ダブルスーツのジャケットのボタン位置はシングルスーツとは異なり、高い位置に横並びで取り付けられています。そのため、下のボタンを留めたからといってスーツに不自然なシワが入りにくく、わざわざ下のボタンを外す必要はないと考えられています。

ただし、ダブルスーツのアンボタンマナーは、ボタンの数やスーツのデザインによっても細かなルールが異なります。不安な場合は、事前によく調べてから着用しましょう。

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ベストやコートでのアンボタンマナー

ベストやコートでのアンボタンマナー

ジャケットに限った話ではなく、アンボタンマナーはベストやコートに関しても一定のルールが設けられています。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

ベストのアンボタンマナー

スリーピーススーツ着用時にベストを着る場合は、ジャケットのボタンはすべて開けたままにするのが基本です。

その上で、ベストの一番下のボタンは外しましょう。

ジャケットとベストをこのように着用することで、スーツのシルエットを美しく保てるほか、動きやすさを維持しながら着膨れを防ぐことができます。

コートのアンボタンマナー

スーツの上にチェスターコートやステンカラーコートなどを羽織る場合、室外ではボタンをすべて留めたままコートを着用して問題ありません。

ただし、室内に入る場合はボタンの開け閉めではなく、コートそのものを脱いでから入室するのが一般的なマナーです。

ベルト付きのトレンチコートを着用する際は、着脱時にベルトを結んだ状態にしておくと、よりスマートな印象を残せます。

女性のアンボタンマナーは違う?

女性のアンボタンマナーは違う?

女性用スーツは男性用スーツよりもデザインが豊富なため、一概に「ジャケットの下ボタンを外すのがマナー」とは言い切れません。

ジャケットの形状によっては一般的なアンボタンマナーが当てはまらないこともあるので、以下で詳しく確認しておきましょう。

女性用スーツの特徴とボタン

一般的な女性用スーツは、ジャケットのボタンをすべて留めて着用するようにデザインされています。

そのため、下のボタンを外してジャケットを着ると、逆にしまりのない印象を周囲に与えてしまうかもしれません。女性用スーツの多くはボタンを留めたままでも美しいシルエットを保てるよう設計されているので、必ずしもボタンを外す必要はないといえるでしょう。

ただし、女性用スーツはインナーとの相性やジャケットの丈感などによっても、ボタンの開閉をどうすべきかの判断が異なります。基本的に厳格なルールはないため、全体のバランスを見ながらジャケットを着こなすとよいでしょう。

シーン別アンボタンマナー

シーン別アンボタンマナー

次は、シーン別のアンボタンマナーについて詳しく見ていきましょう。

ビジネスシーン

ビジネスシーンでのスーツスタイルは、基本に忠実な着こなしが求められます。

着用するスーツによって細かなルールは異なりますが、起立時のジャケットのボタンは一番下以外を留め、着座時にはすべてのボタンを外すよう意識しましょう。

ビジネスの場では第一印象がその後の関係性に影響を及ぼすこともあるため、アンボタンマナーにおいても基本ルールを順守することを心がけてください。

礼服・喪服の場合

礼服の種類は多岐に渡るため、スーツの種類によってそれぞれ細かなアンボタンマナーが異なります。ただし、喪服においてはスーツのデザインを問わず、ジャケットのボタンはすべて留めるのが基本的なマナーです。

喪服に限らず、礼服全般はカジュアルさよりも「マナーに沿った正式な装い」が重視されるため、常にきっちりとした着こなしを意識しましょう。

就活の面接時

就活の面接時に着用するリクルートスーツは、男女ともにジャケットのボタンはすべて留めるのが基本です。

就職活動の場では、企業は学生の真面目さや誠実さを、スーツの着こなしから測ることも珍しくありません。自分らしさを主張しようとスーツを着崩して着用してしまうと、逆に企業に悪い印象を与えてしまうこともあるので注意しましょう。

アンボタンマナーが守れていないとどう見える?

アンボタンマナーが守れていないとどう見える?

人によっては「ボタン一つで周囲に与える印象は大して変わらないのでは?」と思うかもしれません。しかし、上述したように、アンボタンマナーは国際的にも認識されている社会的マナーの一つです。

これを無視してスーツを着用してしまうと、ルールを正しく理解している人々から「非常識」と捉えられてしまうこともあるでしょう。

また、アンボタンマナーを守らずにスーツを着続けると、生地のシワや劣化が目立ちやすくなります。スーツ本来の美しさを損なってしまうため、ビジネスやフォーマルな場にふさわしくない、だらしない印象を周囲に与えてしまうでしょう。

初心者でも安心!正しいスーツの着こなしチェックポイント

初心者でも安心!正しいスーツの着こなしチェックポイント

スーツを正しく着こなすためには、アンボタンマナーを守る以外にも気をつけた方がいいポイントがいくつかあります。ここでは、初心者の方が正しくスーツを着るために確認しておいた方がいい、着こなしのチェックポイントを4つ紹介します。

  1. 鏡で全身チェック:アンボタンマナーが守れているか、スーツに不自然なシワが寄っていないか、外出前に確認しましょう
  2. 着座時にはジャケットボタンに注意:椅子などに座る際、意識的にジャケットボタンを外す習慣をつけましょう
  3. 立ち姿・歩き姿にも気を配る:起立時は特にジャケットのフィット感が目立つので、だらしない印象にならないよう姿勢や歩き方にも注意しましょう
  4. インナーやパンツとのバランスにも配慮:ジャケットだけでなく、全体の着こなしに意識を向けることで、より洗練されたスーツスタイルに仕上がります

まとめ:アンボタンマナーはスーツの印象を左右する気配り

まとめ:アンボタンマナーはスーツの印象を左右する気配り

アンボタンマナーをしっかり守ってスーツを着用することで、社会人として恥ずかしくない知的で清潔感のあるスーツスタイルを完成させられます。

アンボタンマナーはスーツのデザインや着用シーンによって細かなルールが異なるので、まずは基本ルールを理解し、その後にシーン別のルールを意識するなど、段階を追って徐々に覚えていくとよいでしょう。

初心者のうちはスーツの着こなしマナーを守ることばかりに気が向いてしまうかもしれませんが、自分に合ったスタイルや着こなし方を知っていくことで、より自信を持ってスーツを着用できるようになるはずです。

「自分に合ったスーツで、正しいマナーも身につけたい」とお考えの方は、ぜひオーダースーツSADAへご相談ください。知識が豊富な専門スタッフが、着こなしのマナーからコーディネートに至るまで、幅広く丁寧にサポートいたします。

初心者でも安心して利用できるオーダースーツSADAで、自分にぴったりの一着を作ってみませんか?

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スーツは、ただ着ればいいというものではありません。ボタンの数や留め方ひとつで、見た目の印象も、マナーとしての評価も大きく変わります。本記事では、2ボタン・3ボタンスーツの選び方から、知っておくべき着用時のボタンマナー、シーン別の注意点や小物の情報など、スーツを着こなすために必要な知識をわかりやすく説明します。オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」の情報もお伝えするので参考にしてください。

アンボタンマナーは、スーツスタイルにおける「小さなこだわり」ですが、周囲の印象を大きく左右する大切なポイントです。基本ルールを押さえつつ、シーンに応じた柔軟な着こなしができれば、スーツを着ることがもっと楽しく、自然なものになるでしょう。「自分に合ったスーツで、正しいマナーも身につけたい」とお考えの方は、オーダースーツSADAのご利用をおすすめします。専門スタッフが、着こなしのマナーやコーディネートまで丁寧にサポートしますので、初心者の方でも安心してご相談いただけます。

(構成/志田実恵)