国会議員が愛用しているスーツブランドとは?オーダーメイドのメリットも解説のアイキャッチ画像
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国会議員が愛用しているスーツブランドとは?オーダーメイドのメリットも解説

国会中継をはじめ、テレビでは議会に出席する国会議員の姿が放映されます。かつては集団の中でもひと際目立つ鮮やかな色合いのスーツを着用した女性議員もいましたが、現在の国会議員はどのようなブランドのスーツを愛用しているのか気になるところです。また、国会議員の服装について、本会議場や委員会室では服装規定を順守することが必要です。国会における服装規定には「帽子、外とう、えり巻、かさ、つえの類を着用又は携帯してはならない」といった文言が含まれており、これまで服装がこうした規定に違反しているかどうかで話題となった議員もいました。この記事では、国会議員が着用するスーツブランドの一例や服装選びで重視しているポイント、数々の国会議員に支持されるオーダースーツの魅力を紹介します。国会議員に限らず、ビジネスにおけるスーツスタイルは、着こなしによって相手に意識づける印象を大きく左右するのも事実です。「国家議員が着用しているスーツブランドが気になる」「既製品のスーツではいまひとつ満足できない」という方には特におすすめの内容です。ワンランク上の着こなしが実現するオーダースーツのメリットについても詳しく解説するので、あらゆるシーンで品のある装いを目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。

国会議員が愛用しているスーツはどこのブランドか気になる方もいるでしょう。女性議員の場合、鮮やかな色合いのスーツを着用しているイメージがありますが、それは一体どこで購入しているのでしょうか。一方、男性議員はオーダーメイドのスーツを着用している方も多いそうですが、オーダーメイドの魅力は何かというのも気になります。今回は国会議員の服装規定、愛用しているスーツブランドを中心に解説していきます。

国会議員のファッションルール

国会議員が着用する服装には、なにかルールがあるのでしょうか。服装の規則や各議員のトレードカラーなどを解説していきます。

服装に規則がある

実は国会議員の服装には規則があります。衆議院規則第二百十三条によれば、「議場に入る者は、帽子、外とう、えり巻、かさ、つえの類を着用又は携帯してはならない。但し、病気その他の理由によつて議長の許可を得たときは、この限りでない。」とされています。その他、議員記章をつけた上着を着ること、男性はネクタイの着用、女性はそれに準ずる服装を求められているのです。

服装規則に関して、過去にたびたび話題になっています。アントニオ猪木議員は赤いマフラーがトレードマークですが、えり巻に該当するため着用を見送りました。またある沖縄県出身の議員がかりゆしウェア(沖縄アロハシャツ)で参議院本会議に出席し、議論を呼んだこともあります。正装の意味合いがありますが、国会での着用は認められませんでした。国会議員の服装には規則があり、好きな服装で会議へ出席できるわけではないのです。

トレードカラーがある

トレードカラーとは、何かの象徴であったり「他と識別する色」という意味合いになります。男性議員であればネクタイ、女性であればスーツの色がトレードカラーとして用いられやすいです。トレードカラーは選挙時に使用した色であり、選挙時のトレードカラーをゲン担ぎにしたり初心を忘れないという意味でそのまま使用しているのです。有権者からは議員個人とトレードカラーが紐づけられているため、トレードカラーの服を着用していない場合、クレームが入ることもあるそうです。

「親しみやすさ」も重要視される

議員に限らず、親しみやすさを感じる相手には好感を持ちやすいものです。そのため、議員は一般人や有権者に対して「親しみやすさ」を持ってもらえるかどうかが当選を左右することにもつながります。日本では公の場で高級品を身につけていると非難される場合も多く、適度な庶民感覚が求められています。高級であったり洗練された服装はマイナスに受け取られてしまうことが多々あります。そのため、ブランド名やロゴなどブランドやメーカーが一目で分かるものも避けるのが通例です。

海外では専属のスタイリストがつけられることも

アメリカの議員の場合、パブリックイメージの構築を重視しているため、服装に関して専属のスタイリストがつく場合があります。清潔感がある服装であることはもちろん、一貫したスタイルであり続けることで、自身の思想や施策がゆるぎないものであるというイメージを与えることを意識しているからです。

例えばバイデン氏であれば、ネイビーのスーツにホワイトのシャツ、ブルー系のネクタイと、とてもクリーンかつ一貫したスタイルを保ち続けています。副大統領時代には赤ネクタイ姿も見られ、こちらは歴代の政治家同様にアメリカ国旗を意識した配色で愛国心を意思表示させるスタイルでした。自分自身と強く紐づけるようなイメージカラーやスタイルが構築されているほど、認知・注目されやすいことを理解しているからといえるでしょう。

女性議員が着用しているブランドとは?

何かと印象に残りやすい女性議員は、着用するスーツをどこで購入しているのでしょう。最近の流行やポイントを解説いたします。

銀座マギー

1956年創業の老舗である銀座マギーは、銀座すずらん通りにインポート婦人服地の専門店としてオープンし、オーダーメイドの服を作り始めたブランドです。ヨーロッパのエレガントで気品のあるスタイルを日本人に合うようにデザインしており、フォーマルウェアを数多く取りそろえています。日本人の骨格などを研究したその作りは、デザイン性のみならず着心地の良さをも追及した技術の結晶といえます。

女性議員の方々は議員仲間から聞いたり、先輩議員に勧められるなど、口コミでお店に来ることがあるようです。

近年は派手すぎないデザインが流行

昔は国会中継などでどこにいるか分かりやすくするために、派手な原色カラーや奇抜なデザインが好まれていました。ですが近年では落ち着いた色やシンプルなデザインが好まれ、いわゆる「パキッと」したカラーや派手なデザインは好まれない傾向にあります。国会議員にとって、自身の存在感をアピールする「顔」ではありますが、同時に普段着でもあるため、着心地の良く仕事に集中できる機能性を持ったものが好まれているようです。

アクセサリーやスカーフとの組み合わせもポイント

シーンに合うアクセサリーやスカーフを使用することで、シンプルなスーツ姿も印象を大きく変えることができます。議員に限らずビジネスシーンであれば、アクセサリーは小ぶりで揺れないものが基本です。華やかな宝石がついているものは避け、小ぶりな宝石や繊細なデザインのものを選ぶと良いでしょう。スカーフであれば派手な柄は避け、スーツと同系色でまとめると統一感がでてまとまります。華やかさを演出しつつもフォーマルさを残すのがポイントです。

男性議員が着用しているブランドとは?

男性議員は海外のスーツやオーダーメイドスーツを着用していることが多いようです。どこのブランドか一見して分からないように作っているようです。ここからは、男性議員が着用しているブランドについてご紹介します。

ランバン

フランスのファッションと香水のブランドであるランバン(LANVIN)は、1889年の創業当初は婦人帽子店でした。創業者のジャンヌ・ランバンが娘のためのドレスを製作したことから子供服も手がけるようになり、ドレスブランドとしての地位を築いています。1926年にメンズスーツ分野に進出し、紳士服ブランドとしても親しまれるようになりました。

ランバン生地から製作されるスーツは、フォーマルで男性的なフォルムを持ち、フレンチスーツらしい落ち着いた風合いが特徴です。生地本来の柄を配したエレガントな印象を与えるデザインのものが多数あります。

ブリオーニ

ブリオーニ(Brioni)は1945年にイタリアのローマで設立されたブランドで、名称の由来はアドリア海のブリオーニ島とされています。最高級の素材とハンドワークを至るところに使った、クラシコイタリア加盟店の中でも一番高い評価を受けている会社の一つです。

ハンドメイドでありながらも工業的生産レベルで量産しており、世界中の著名人に評価されています。イタリアのエレガンススタイルを追及しており、ハンドメイド特有の非常に軽くて柔らかな着心地だけでなく、男性らしさを際立たせるシルエットが特徴です。

パルジレリ

パルジレリ(Pal Zileri)は、1970年にイタリア有数のファクトリーであるフォロール社が創立した独自ブランドです。世界第2位の高級紳士服ブランドであり、世界各国で展開されています。素材からスタイリングの細部に至るまでイタリアの伝統的な精神を継承しながらも、工業化と競争力において常に最新のものづくりのあり方を研究しています。

仕事などのオンタイムには社会性を尊重し、プライベートのオフタイムには自由な人生を楽しめるような真の自由人にふさわしいファッションを提案しているのが特徴です。

カナーリ

カナーリ(Canali)は1934年にミラノ郊外に創業されました。ジョバンニ・カナーリとジャコモ・カナーリ兄弟による一族経営が特徴です。当時のイタリア政権、ムッソリーニのファシスト政権は、イタリアの服飾が産業の重要な基幹の一つとなると予見し、「国立モード協会」を設立していました。そんな国の後押しを受け、フェンディやグッチなどのブランドたちとともに地位を獲得したのがカナーリです。

高品質な素材を贅沢に使った、スリムなシルエットのスーツが特徴です。イタリアで生産することにこだわりを持って自社で品質管理を行う徹底ぶりから、世界中で展開しているブランドながらもどこでも同じ品質のスーツを手に入れることができます。

オーダーメイドスーツを着用している議員も多い

国会議員の場合、オーダーメイドスーツを着用している方も多いようです。例えば麻生氏は東京青山の老舗「テーラー森脇」というお店で仕立てたスーツを着用しています。学生時代から45年も通っているという話で、3ヵ月に1度訪問してオーダーをしているようです。裾の裏地に鉛が巻きつけられているそうで、理由はズボンのシルエットを常に美しく見せるためとのことです。

また岸田氏は地元広島の「三宅洋服店」でスーツを仕立てたスーツを着用しています。三宅洋服店は創業90年以上の老舗で、秘書時代から25年もの間仕立ててもらっているとのことでした。このほか「銀座英國屋」や「壹番館」なども人気のようです。

オーダーメイドスーツのメリットとは?

既製服と異なる、オーダーメイドスーツの魅力は何でしょうか。ここからは、フィットするサイズ感からオーダーメイドが長持ちしやすいその理由まで、詳しく解説いたします。

身体にフィットする1着が作れる

市販の既製スーツは複数ある決まった型紙から生産しているため、その中から自分に合うスーツを選ぶことができます。すぐ手に入る反面、個人の体に完全に合う型紙はほとんどないため、着丈や袖丈など妥協点があるケースもすくなくありません。トレンドをおさえたスーツでも、体に合わなければ着用しなくなってしまうことも考えられます。

オーダーメイドスーツはまず、自身の体から採寸して型紙を作ります。そのため一般的なサイズだけでなく、個人の肩幅や体勢などの体型の癖にも合った仕立てが可能です。イージーオーダーであれば用意された型紙から最も自分に合うものを選んだ後、細かなサイズ調整まで行います。一方でフルオーダーは採寸してオリジナルの型紙作りから始まります。丁寧に仕立てられたスーツは、自分の体に自然となじむようにフィットし、既製品では得られないような着心地の良いスーツが手に入るのが魅力です。

スーツが長持ちする

体にあったスーツは長持ちしやすいとされています。既製品のスーツであれば細かなサイズが合わず、例えば股下や脇の下がこすれたり、あるいはシワやヨレなどができて負担がかかってしまうでしょう。オーダーメイドスーツであれば自分の体へのフィット感を大切にしつつも好みのシルエットにサイズ調整できるため生地への負担が大きく減り、スーツの劣化を防げるのです。

また既製スーツと比べオーダーメイドスーツは細かな裁縫が丁寧であったり、より良質な生地を使うことも多いため、柔らかな着心地でスーツが体に程よくなじみます。結果として着用時にスーツに負担がかかりにくく、長持ちしやすいのも特徴です。

生地やデザインにもこだわれる

既製品スーツの多くはベーシックなデザインや同じような生地が多く、裾直しなどの手直しはできるものの、ほとんど決まったものの中から選ばなければいけません。これでは中々自分の希望通りのスーツを見つけることはできません。

オーダーメイドスーツであれば生地の色柄のみならず、シルエットからえり型、ボタンやポケットの形、裏地までこだわって仕上げることができます。とくにフルオーダーであれば仮縫いから試着を経てできあがるため、とことん自分好みを追及できます。

「見せたい自分」に近づけられる

オーダーメイドスーツを作る際、最初に「テーラー」と呼ばれる専門のスタッフとのカウンセリングが行われます。自分らしさを取り入れつつ、スーツのプロからのアドバイスを受けられるため、用途や目的が明確な「自分を効果的に見せるためのスーツ」が作れるのです。

ビジネススーツであれば、最初にテーラー側にビジネス用スーツを作りたいということを伝えるようにしましょう。テーラーもシーンを想像しながら作業を進められるため、適切なアドバイスを受けることができます。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

オーダーメイドスーツは体にフィットさせつつ、自分をより魅力的に演出してくれるような印象づくりにも役立ちます。オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」であれば、経験豊富なスタイリストがお客様の体の特徴から癖までを採寸し、絶妙な補正を加えてジャストフィットする1着をお仕立てできます。
オーダースーツSADAは2023年には創業100年を迎え、菅元首相をはじめとした政治家やプロスポーツ選手の利用実績も豊富です。長い歴史と伝統によって培われた技術を生かしつつ、生地仕入れから縫製・販売までをワンストップで行い、コストの最適化を実現しています。公式ホームページより簡単に来店予約が可能なため、まずは店舗に足を運んでみてはいかがでしょうか。

国会議員はトレードカラーを決めるなど、色のイメージを使いこなす服装戦略を重視しています。集団の中でより注目されやすくなるために、自分の体にぴったり合ったオーダーメイドスーツを着用している方も少なくありません。既製品のスーツは手軽に手に入る反面、袖丈や着丈などに妥協して購入することもあるでしょう。体に合わないスーツは着心地もに違和感があり、無理な姿勢で着続けると生地への負荷も大きくなってしまいます。オーダーメイドスーツならば、体のサイズは細部まで丁寧に採寸することはもちろん、骨格や動きのクセ、スーツに関連した悩みをしっかりヒアリングしてもらえます。オーダーメイドスーツは生地への負担がかかりにくく、劣化するのを緩やかにしてくれるのも特徴です。優れた着心地のスーツは相手に対する見た目の印象も良く、ビジネスシーンでは信頼・安心として有利に働くことが期待できます。生地やボタン選びという一期一会の体験は、オーダースーツならではの醍醐味です。国会議員に求められる服装規定ほどではなくとも、TPOに合ったスーツスタイルはビジネスでの最低限のマナーといえます。スーツに関連したお悩みを解消できるだけでなく、一人ひとりの魅力を引き立ててくれるようなスーツがオーダーで手に入ります。オーダースーツSADAの公式サイトから来店予約の上、ぜひお近くの店舗を訪れてみてください。

小笠原 蓮奈(おがさわら れんな)