防水または防水加工がされているものの総称。全く水を通さない耐水性の生地などは防水に当たる。防水で有名なものは長靴やレインコート、バッグ、テントなどのアウトドア用品。生地の構造で水を通さないようにできている。例えば、ゴムといった天然の防水加工を持った素材、オイルクロスなどでコーティングされたもの、薄いフィルムがラミネートされたものがある。水を通さないため当然通気性を犠牲にしている。他の加工の方法に撥水や疎水などがあるが仕組みが異なる。スーツ服地に用いられるのは撥水加工。繊維１本１本の表面にシリコン樹脂、フッ素系樹脂、ビリジニウム系などの素材をコーティングすることで水を弾く原理。コーティングはしてあるものの織り目をふさいでいないため、通気性は保たれ、普通のウール素材と同じく快適な着心地を実現できる。スーツ服地に撥水加工が施されていると、急な雨や食べこぼしからスーツを守ることができる。一番有名な防水加工が３M社の特許であるスコッチガード。