印象的なメンズが着るスーツの特徴| 女性がオフィスのファッションを厳しくチェック!のアイキャッチ画像
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印象的なメンズが着るスーツの特徴| 女性がオフィスのファッションを厳しくチェック!

この記事では男性がスーツを着るときに気を付けることを、女性目線で解説しています。自分ではカッコいいと思っているスーツ姿も、周りの人間、特に女性からすると案外そうではないかもしれません。ネクタイを結んだ後にネクタイの形を見る、スーツを着た後に姿見で全身を見る。これらは一見客観的に自分を見ているようで、実はそうではありません。ネクタイをしたあとは「今日もきちんとネクタイを締められた」、「スーツを着たあとは今日もビシッとスーツを着られた」のように、格好良く着られたことを前提に鏡を見てしまいます。そのため、良い部分は目につきやすいですが、そうでない部分に気づきにくいのです。たとえば、スーツを着た状態でもジャケットの背中の部分に皺がついていたとします。そもそも見づらい部分ということもありますが、自分自身のスーツ姿を鏡で見て、背中まで気が回る人はそれほど多くないかもしれません。他にもスラックスのプレスライン、シャツの皺、鞄、革靴など気を付けないといけないポイントはたくさんあります。結婚している方や同棲している方はパートナーに見てもらえますが、一人暮らしの方は自分で気付くしかありません。せっかくのビジネスチャンスを身だしなみという基本的なことで無下にしないよう、きちんとスーツのお手入れをしましょう。

ビジネスマンにとって、「信頼できる自分に見えるかどうか」は非常に重要な問題です。せっかく高い能力やモチベーションを持っていても、仕事を任されなければ発揮する機会がありません。
そこで大切なのが、ビジネスシーンにおける服装。トップスであるスーツやシャツ、それに組み合わせるネクタイなどは、自分自身を演出する大切なアイテムです。特に厳しくチェックしているのは、男性ではなくおしゃれに気を遣う女性。あなたも取引先やオフィスの女性から、一緒にビジネスをする人間としてふさわしいかどうかチェックされているかもしれません。今回は、スーツをつくり販売するなかで聞こえてきた、女性の声をまとめたいと思います。

背中までしっかりチェック! スーツ

メンズスーツの色柄にこだわる女性は、意外と多くありません。それよりも、皺がなく清潔感のあるものを着ることが大切。つまり雰囲気が大切なのです。自分では見づらい背中まできれいに整っていると、「誠実に仕事をこなす人」という印象になりますよ。パンツの折り目がピシっとしていることも大切。アイロンがけをしっかりするか、プレッサーを利用しましょう。 それだけで好感度がアップします。

ただし、いずれも自分の体型に合っていることが前提です。購入するときにサイズを測ってもらい、ぴったりのものを選んでください。サイズを合わせる手段として定番のオーダーメイドスーツなら、失敗するリスクはありません。

スーツはサイズ感が命と言われています。たとえば、身体より大きいサイズのスーツを着るとしましょう。肩パッドは肩に乗らず、胸周りやウエスト周りには不自然な空間(余裕)ができ、スラックスも足の太さに対して明らかに余裕があるため、野暮ったくなってしまいます。

反対に身体より小さいサイズのスーツを着るとどのようになるでしょうか。肩周りや胸周りが窮屈になり、前身頃のボタンは今にもはち切れそうな状態になるでしょう。おしりや太ももがパンパンになり、座ったときに破れそうになるでしょう(実際に破れることもあります)。身体より小さいスーツを着ていると「自分の体型をコントロールできない人」と思われることもあります。多少の体型の変化なら手直しで対応できることもありますが、一定以上変化したときは、無理して従来のスーツを着ようとせず、思い切って新しいスーツを仕立てましょう。そして、自分の体型にあったスーツを購入したら、そのときの体型を維持するように努めましょう。

サイズ感は通常のビジネススーツはもちろん、ビジネスカジュアルの装いでも大切な考え方。単なるおしゃれではなく、あくまでもビジネスライクに、職場にふさわしいスーツの着方を考えましょう。

スチームアイロンがあると便利! シャツ

もっとも大切なのは、しっかりアイロンがけされているかどうか。アイロンがけに不慣れな場合は、ハンガーにかけたまま使えるスチームアイロンがあるので活用するといいですね。それでも難しい場合は、クリーニングを利用するといいでしょう。 

夏場、肌着を着ないでワイシャツを着ているビジネスマンがいますが、見苦しく思われているかもしれません。ワイシャツはそもそも下着としてつくられたものです。本来は肌着を着ないのがマナーだとされています。ただし、それは夏でも比較的涼しいヨーロッパでのこと。高温多湿で汗をかくことの多い日本では、素肌が透けて見えたり脇が汗で汚れてしまったりします。周囲の人からの印象が悪くなるので、必ず肌着を着用しましょう。 

ワイシャツの第2ボタンまで外すのもマナー違反です。だらしなく見えるだけでなく、一緒に働く女性にセクハラといわれかねません。第2ボタンまで必ず留めましょう。 

ワンポイントには、カフスボタンを利用するといいですね。ただ、「アクセサリー」として捉えられる傾向があるため、経験を積んでいない新入社員にはおすすめできません。シンプルなシルバーのものなら、どんなスーツにも合わせやすいですよ。

一人暮らしだと毎日ワイシャツを洗濯するのは面倒だと思います。疲れて家に帰ったら、晩ごはんを食べて寝るだけ。そのような生活を送っているビジネスマンも多いでしょう。さすがに毎日違うワイシャツに着替えるにしても、洗濯は週末にまとめてやるという人も多いのではないでしょうか。しかし、付着してから一定期間経った汗は黄色いシミとなり、洗濯ではなかなか落ちなくなります。もちろんクリーニングに出せばある程度落ちますが、完全に元の白さに戻るとは限りません。

面倒でもできるだけワイシャツは着たその日のうちに洗濯しましょう。ワイシャツの首周りはあまり目立たない場所ですが、もし何かのタイミングで黄色い汗じみが見えると、とても恥ずかしい思いをします。

ワイシャツのボタンの外しすぎにも注意です。毛深い男性の場合、胸毛が生えている方もいるでしょう。いくら暑いからといってワイシャツの第2ボタンを明けていると、シャツの間から胸毛が見えてしまうかもしれません。人にとっては不快に思う女性もいるため、ワイシャツのボタンを開けるにしてもせめて第1ボタンまでにしましょう。

鏡で時々チェック! ネクタイ

ネクタイはきれいに結んであることが大切です。ゆがみがないことを、時々チェックするといいですね。また、スーツとシャツに合ったものを身につけることも重要。営業で取引先をまわることが多い人はデスクやロッカーにストックして、最適なものを締めるといいですね。

レディースにはなく、メンズ特有のアイテムがネクタイ。ネクタイにはさまざまな柄があります。オーソドックスなのはレジメンタル、ストライプ、小紋柄などシンプルなものですが、中にはペイズリー柄など個性的で独特なネクタイもあります。個性的な柄のネクタイを会社につけていくのはあまりオススメできません。会社はあくまでも仕事をする場であり、あなたはあなた個人の名前でなく会社の看板を背負って仕事をしているためです。

同様にキャラクターもののネクタイもオススメできません。形はネクタイかもしれませんが、キャラクターもののネクタイは会社に相応しいものではありません。たとえば営業職など、社外の人と会うことの多い職種の場合、相手からの信頼を得られにくくなるでしょう。また、営業に帯同する社員が他にいる場合、その人にも恥ずかしい思いをさせてしまいます。ニットタイもカジュアル色が強いため、避けたほうが無難です。

簡単でいいので毎日お手入れを! シューズ(靴)

思った以上にチェックされているのが、シューズです。靴磨き用のスポンジでも構わないので、毎朝手入れするよう心がけてください。色あせやかかとに欠けのあるものは、メンテナンスをしてから履くようにしましょう。

毎日お手入れする習慣がついたら、たまには本格的なお手入れをしましょう。表面についたチリやホコリを取ったり、革にクリームを塗ったり、防水スプレーをかけたりします。このようなお手入れには専用のクリーナーやブラシ、そして数枚の布が必要になります。道具を揃える楽しさもありますので、ぜひ革靴のお手入れを楽しんでみてください。また、湿気を取る場合は丸めた新聞紙を革靴の中に入れて、新聞紙の端を少し丸めて革靴の外に出しておけば良いでしょう。

なお、長期間履かないときはシューキーパーを入れて型崩れ防止に努めましょう。

ふさわしいものを選んでいますか? ソックス

アンクルソックスやスニーカーソックスはビジネスには不向きです。黒やネイビー、グレーなどのロングソックスを着用しましょう。どれを選んでいいかわからない場合は、スーツショップを利用するのがおすすめ。長さも厚さもふさわしいものを買うことができますよ。

とはいえ、普段ロングソックスを履かない方は、つい履くのを忘れたり、履いても肌になじまずにくるぶし辺りまで裾を下げている方もいるかもしれません。そのような時は、椅子に座ったときのことを想像しましょう。立っているときは革靴の上に乗っているスラックスの裾。しかし、椅子に座るとどうしもてスラックスの裾が持ち上がります。そうすると「すね」が見えるだけでなくすね毛まで見えてしまう恐れがあります。その光景を思い浮かべると、恥ずかしいのはよく分かりますよね。

意外に見られています! バッグ(鞄)

シューズと同じようにチェックされているのが、ビジネスバッグです。使い込んだことによる味ではなく、単純にボロボロになってしまったものは、思い切って買い替えてみてはいかがでしょうか。 

また、革のバッグは手入れが必要です。基本的には、乾拭きとブラッシングで充分ですが、定期的にしっかりしたメンテナンスをしましょう。クリーナーで汚れを落としたあと、クリームで油分を補給。最後に防水スプレーをかけるなどして仕上げてください。

これは就職活動のときも気を付けていたかもしれませんが、バッグは自立するタイプの方が便利です。商談の場などで椅子に座った状態で鞄から書類などを取り出す場面もあるでしょう。そのようなとき、さっとスマートに出せると時間が無駄にならないだけでなく、相手からの印象も良いでしょう。反対に自立していない鞄を持ち上げて、なおかつ書類が散らかっている鞄の中から、目の前のクライアントに提示する書類を探すのは格好の良いことではありません。もし、他の社員が営業に帯同していたら、その社員にも恥ずかしい思いをさせることになるでしょう。普段からカバンの中身を整理し、自立できる鞄を使うようにしましょう。

スメルハラスメントは大丈夫? におい

いまやすっかり定着してしまった「スメルハラスメント」という言葉。そのなかでも、口臭ケアの不足は大きな問題です。食事のあとに歯を磨くのはもちろんのこと、コーヒーの飲みすぎや間食のしすぎには注意したところ。タバコのにおいも敬遠されがち。一服したあとは、マウスウォッシュなどで口のなかを爽やかに保つようにするといいですね。 

体臭ケアが不十分なのも問題です。特に夏場は、ダストクロスのようなにおいを発しているビジネスマンが実際にいます。ボディシートやデオドラントスプレーを使い、しっかりケアしましょう。 

同じニオイの問題では、香水のつけすぎにも要注意。隣のデスクに座る人だけでなく、取引先にも敬遠される恐れがあります。適度な量を心掛けるといいですね。また、近年では「香害」と呼ばれる問題もあります。人によっては頭痛やめまいなど具体的な症状が身体に表れてしまうため、敬遠では済まされない場合もあります。

女性がチェックする、男性のビジネスファッションのポイントを紹介しました。共通して大切なのは、清潔であることや見苦しくないこと。これらは本来、当たり前のように注意すべき点。逆に考えれば、普段から少し気を付けるだけで、ビジネスマンとして恥ずかしくない姿になれるといえそうです。女性たちの声を参考に、信頼できるあなたをさりげなくアピールしてください。

この記事では男性がスーツを着るときに気を付けることを、女性目線で解説しました。スーツのジャケットは前面だけでなく背中にも皺が入っていないか確認しましょう。普段からアイロンを使うようにして、スラックスのプレスラインもアイロンやズボンプレッサーを使って付けるようにしましょう。スーツはサイズ感が命です。明らかに身体より大きなサイズのスーツや、反対に明らかに小さなスーツは不自然な印象を与えてしまいます。シャツもアイロンがけが必須です。また、首周りの汗じみにも注意しましょう。夏の暑い時期でも明けられるのはシャツの第1ボタンまでです。ネクタイは一度キレイに結んでも付けているうちに緩んでくることもあります。ノット(結び目)が崩れる前に、鏡などで確認してキレイな状態に戻すようにしましょう。革靴のお手入れはやや大変に思うかもしれません。しかし、ホコリを落とす程度ならそれほど大変でないため、毎日お手入れする習慣を付けましょう。そして、たまにはクリームや防水スプレーを使って本格的にお手入れすると良いでしょう。ロングソックスは必須です。立っているときはスラックスの裾が革靴の上にあるため問題ありません。しかし、座ると裾が持ち上がるため、ロングソックスでないとすねやすね毛が見えてしまいます。バッグは自立するスマートなものを選び、中身は常に整理するようにしましょう。

大久保一雄