胸元の美しさが違う!オーダースーツの隠れた名脇役「本バス芯」
オーダースーツを仕立てる際、生地やボタン、裏地にはこだわる方が多いですが
『芯地(しんじ)』まで選んだことはありますでしょうか!

スーツのシルエットや着心地を影で支えているのは、実はジャケットの内部に隠れている「芯地」です。
既製服の多くは効率重視の接着芯が使われますが、
本格的なオーダースーツでは、職人の技術が宿る「毛芯(けじん)」、
そして最高峰の仕立てに使われる「本バス芯(ほんばすしん)」という特別な副資材が存在します。
今回はスーツ姿を格上げする「本バス芯」の隠れた実力と、
こだわりが生み出す極上の着心地についてご紹介します。

1. 「本バス芯」とは? 胸元に宿る立体的な美しさ
本バス芯とは、馬の尻尾の毛(毛馬)などを織り込んで作られた、
非常にハリとコシのある天然素材の芯地のことです。
現代の一般的なスーツでは化繊の接着芯が主流ですが、
本バス芯を用いた本格的な「毛芯仕立て」を採用することで、以下のような圧倒的な違いが生まれます。
- ① 立体的で美しい「ラペル(衿)」の返り 胸元からラペルにかけて、ふっくらと優美な立体的なロール(丸み)が生まれます。この立体感こそが、高級スーツの証であり、顔周りを最もシャープに引き立ててくれます。
- ② 型崩れしにくく、着るほどに体に馴染む 接着芯のようにノリで生地を固めるのではなく、ステッチワークと天然素材の復元力で形を保つため、着れば着るほど着用者の体に馴染み、オーダーメイドならではの「自分だけのフィット感」に育っていきます。
2. 動いた瞬間に分かる、抜群の「保形性と軽さ」
ビジネスシーンにおいて、ジャケットを着たままデスクワークをしたり、
車の運転をしたりする時間は意外と長いものです。
本バス芯は適度なコシとしなやかさを兼ね備えているため、体を動かしてもスーツがヨレにくく、
脱いだ後も元の美しいシルエットへ戻ろうとします。 また、見た目の重厚感に反して、
仕立てそのものに通気性や軽やかさが生まれるため、長時間の着用でも身体の負担が少ないのも大きな魅力です。
. 見えないディテールにこだわる男の美学
本台場仕立てやAMFステッチ、そして本水牛ボタンなど、
オーダースーツの醍醐味は「表から見えない細部へのこだわり」にあります。
その最たる例が、この内部の副資材である「本バス芯」です。
「誰かに見せるためではなく、自分が纏うときの高揚感や、立ち姿の美しさにこだわりたい」
そんな本物志向の大人の願いを叶えてくれるのが、本格的な副資材を使ったオーダースーツの真髄です。
ぜひお試しください♪
