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ボタンシャツとは?結婚式でNGな理由とボタンマナーの紹介マナーとは-オーダースーツSADA

結婚式に招待されたけれど、何を着ていけば良いのかと悩む方も多いでしょう。結婚式に参列する経験があまりない場合は、服装のマナーについては検討もつかないことが多いですよね。この記事では、結婚式の服装の中でもボタンダウンシャツにフォーカスし、マナーとして着ても良いのか、NGなのかについて解説します。ボタンダウンシャツの歴史や結婚式に適したシャツも併せて紹介するので、せひ最後までチェックしてください。

結婚式に「ボタンダウンシャツ」はアリ?ナシ?

結婚式に「ボタンダウンシャツ」はアリ?ナシ?

 結婚式に招待されて悩みやすいポイントとして、適切な服装選びが挙げられます。中には、「手持ちのボタンダウンシャツがおしゃれだから結婚式にも着ていきたい!」と考えている方もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、結婚式にボタンダウンシャツを着ていくことは基本的にNGとなります。ボタンダウンシャツはカジュアルやスポーティーな印象になりやすく、結婚式などのフォーマルな場にはふさわしくないと考えられるからです。

ただし、例外的にOKな場合もあります。結婚式でボタンダウンシャツがOKなパターンについては、後ほど詳しく解説します。

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ボタンダウンシャツとは?基本の特徴とカジュアルとの違い

ボタンダウンシャツとは?基本の特徴とカジュアルとの違い

まずは、ボタンダウンシャツの歴史や、世界中でどのような認識を持たれているかについて見ていきましょう

ボタンダウンの定義

ボタンダウンとは「ボタン留め」という意味で、襟先に小さなボタンが付いて留められるデザインになったシャツを「ボタンダウンシャツ」と呼びます。

襟先がボタンによって押さえられているので、襟がめくれたり傾いたり、ヨレたりすることはありません。襟元にすき間ができ、美しいロール状を描くのも特徴です。

一般的にフォーマルシーンで着用されるワイシャツは、レギュラーカラーやワイドスプレッドカラー、ホリゾンタルカラーといったシャツとなり、これらは襟先にボタンがないシャツです。

レギュラーカラーシャツはネクタイを結ぶことが前提で作られているので、ネクタイをしないと襟元が安定せずに崩れてしまいがちです。襟先がしっかりとボタンで固定されたボタンダウンシャツなら、第1ボタンを開けていても襟が横に広がることはなく、コンパクトにおさまってくれ、ノーネクタイスタイルでもだらしなくなることはありません。

ただし、ボタンダウンシャツは競馬競技にルーツがあるため、カジュアルやスポーティな印象が強いものです。プライベートで着用するか、ビジネスシーンの中でもオフィスカジュアルなどにふさわしいシャツといわれています。ネクタイをしなくても清潔感をキープできるので、クールビズでも愛用されています。

ボタンダウンシャツの起源と歴史

ボタンダウンシャツの起源と歴史

ボタンダウンシャツは1896年、アメリカ紳士服の老舗「ブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)」の孫であるジョン・E・ブルックスによって考案されました。しかし、はじめから紳士服として生み出されたわけではなく、元々はイギリスの上流階級がたしなむスポーツ「ポロ競技」で着用された服装がヒントとなっています。

ポロとは乗馬して行う団体球技で、日本ではあまりなじみがありませんが、イギリスやアルゼンチンではかなり盛んな競技です。

従来のシャツで馬に乗って走る場合、襟元が強風などでめくれ上がってしまい、競技をする上での妨げになります。さらに当時のイギリスではネクタイを締めた上で馬に乗って競技をする場合もあり、その激しい動きによってネクタイが振り回されるなどの問題が発生していました。このような問題を解決するために襟元にボタンのあるボタンシャツが生み出され、そのファッションスタイルはポロの競技者の間で定着していきました。

なお、その後もしばらくの間はボタンダウンシャツがポロ競技者によって着られ続け、他にスポーツに合った競技専用の服装というのはなかなか生み出されませんでした。やがてポロの競技選手たちはテニスの競技シャツを着るようになり、後にこのシャツはポロシャツと呼ばれることとなったのです。

その競技ユニフォームのアイデアをニューヨークの老舗紳士服店である「ブルックス・ブラザーズ」が取り入れ、発案したといわれています。その後、ボタンダウンシャツの襟元の美しいロールデザインが多くの人に受け入れられ、アメリカンスタンダードとなりました。

アメリカでのボタンダウンシャツの流行

アメリカでのボタンダウンシャツの流行

ボタンダウンシャツの流行は続き、東海岸エリアの大学に通う大学生の間にてアイビールックのシンボルとなりました。当時のアメリカの大学は上流階級が多く通っており、とりわけ東海岸エリアのアイビーリーグに所属している大学はエリート校として認知されていました。これらのアイビールックは1950年代にアメリカで台頭し、ボタンダウンシャツだけでなく3つボタンブレザーやローファーなどの需要を高めました。

アイビールックは1960年代にヒッピースタイルが流行したことによって一旦は衰退を見せますが、その後プレッピーというファッションスタイルが流行るなど決して消滅したわけではありません。60年代に日本でもアイビールックは流行し、みゆき族という名称で呼ばれていました。

しかしアメリカ社会においてアイビールックはエリートの象徴と見なされたこともあり、大衆の間では比較的反発を買いやすいファッションでもありました。そのようなこともあってアイビーリーグの盟主であるハーバード大学を卒業したジョン・F・ケネディ大統領はプライベートな場所では好んで着用していたものの、オフィシャルな場では国民からの反発を招かないように着ることを避けていたほどです。

なお、現在ではそのような偏見は無くなり、ボタンダウンシャツやアイビールックは世代や貧富を問わず一角のファッションジャンルを築き上げました。

ボタンダウンシャツ以前のアメリカ

ボタンダウンシャツが普及する以前、アメリカではディタッチカラーという形状の襟が流行っていました。アメリカではヨーロッパ諸国と比べて実用性が重んじられ、伝統的な装飾品よりも人気だったのです。ディタッチカラーとはその名の通り取り外すことができる襟で、1820年に世に出た当初はアローカラーなどとも呼ばれていました。

当時も今と同じようにシャツがしっかりプレスされていないとだらしなく見られており、とりわけ襟の部分は重要でした。しかし襟は当時の技術でアイロンをかけるのが難しく、多くのアメリカ人を悩ませていました。襟だけを外せるディタッチカラーシャツはその悩みを解決し、機能性が話題になって世界中に広がっていったのです。

ディタッチカラーとボタンダウンの違い

このディタッチカラーのシャツとボタンダウンのシャツですが、ボタンダウンのシャツはディタッチカラーのシャツの上位互換といわれています。理由として、ボタンダウンシャツが、ネクタイが無くても決まって見えることが挙げられます。

レギュラーカラーのシャツの場合、ネクタイを締めないと横に広がりだらしなくなってしまいますが、ボタンダウンのシャツの場合はロールと名付けられた独特の弧を描く襟によってコンパクトにまとまります。

また、レギュラーカラーのシャツとニットを合わせた場合、襟がひょっこり出てきてこれまただらしなく見えがちなので、ボタンダウンの方がアイビースタイルの着こなしを難なくこなすことができます。どちらか1枚を持つとなれば、ボタンダウンのシャツがお得です。

世界に広がるボタンダウンシャツ!人気の理由は?

ボタンダウンシャツは「礼服だけれどカジュアルさがある」という印象がアメリカ社会に広く受け入れられ、急速に市場に出回っていきました。当時ハリウッドで人気を博していたクラーク・ゲーブルが映画『或る夜の出来事』にてボタンシャツを着用したことなども、この人気の一因なのではないかといわれています。

また、アンディ・ウォーホルなどアメリカを代表する有名人たちがボタンダウンシャツを愛用しており、それが広告代わりとなって世界中に広まっていきました。

日本ではカジュアルスタイルやクールビズで人気のボタンダウンシャツですが、通常のビジネスシーンで着用しても問題はありません。ノーネクタイだけでなく、ネクタイを締めても襟元のおさまりが良いのでお得です。ジャケットと合わせてもきちんとした印象で、格好良く決まります。

結婚式にボタンダウンは基本NGとされる理由

結婚式にボタンダウンは基本NGとされる理由

 ビジネスの場で着用できるのであれば、結婚式にボタンダウンシャツを着ても良いのではないかと思われるかもしれません。しかし、結婚式のようなフォーマルなシーンでは、クラシカルな正装が基本です。カジュアルな印象の強いボタンダウンシャツは、結婚式にはふさわしくないと考えておきましょう。

ボタンダウンがカジュアルに見えてしまう理由は主に2つあります。1つは、ボタンダウンシャツの起源がスポーツ競技であったことから、ユニフォームを連想してしまいやすいこと。また、ボタンダウンシャツはカジュアルな服装を推奨する業界やクールビズなどで着用されるイメージが強いことも、カジュアルに見えてしまう要因の1つです。

結婚式は単にお祝いする場だけではなく、式典という意味合いも強いため、ボタンダウンシャツを着用するのはマナー違反となってしまいます。特に、格式高いホテルで行われるときや、会社の関係者として参列する場合などは、カジュアルな印象を与えてしまうボタンダウンシャツは選ばないよう注意が必要です。

フォーマルシーンでは、無地のレギュラーカラーかワイドカラーのシャツを着用するのが基本です。たとえ光沢感のある素材であっても、ボタンダウンのカジュアルな印象は残ってしまうためNGと考えましょう。

ホテルのラウンジやオープンガーデンなどで行われるカジュアルな結婚式であれば、ボタンダウンシャツを着用しても問題ないケースもあるでしょう。結婚式が行われる場所や集まるメンバーなどから、どんなスタイルがふさわしいかを予想できます。

例外パターン|結婚式でボタンダウンが許容されるケース

例外パターン|結婚式でボタンダウンが許容されるケース

結婚式でも、例外的にボタンダウンシャツの着用がOKなケースもあります。例えば、以下のような場面です。

・ 1.5次会や2次会

・カジュアルウェディング

・新郎新婦の意向でドレスダウンした服装を求められたとき

結婚式は新郎新婦が主催者となり、誓いの儀式や指輪交換などを行って、二人が夫婦として生きていくことを神様や参列者の前で誓います。フォーマル度が高い正式な式典の場合、親族や会社の関係者などが多く招待されているので、年配の人も多いかもしれません。教会や神社など神聖で厳かな場で行われることも多いため、マナーが重要視されます。

一方、 1.5次会や2次会の主催者は主に友人で、出席者の年齢層も若い人が多いでしょう。親族や会社関係者が出席せず友人たちのみを集めるケースも多く、それほど堅苦しい雰囲気ではありません。二人の結婚を友人たちでお祝いするパーティーで、楽しく華やかな雰囲気です。

結婚式が開催される場所によってもフォーマル度が異なります。一般的に結婚式場やホテルで行われる結婚式であれば、正装で参列します。1.5次会や2次会であっても、結婚式場や格式高いホテルなどで行われるのであれば、ドレスコードもフォーマルで出席するのがマナーです。

レストランやガーデン、ビーチなどで行われるカジュアルウェディングの場合は、服装もドレスダウンしたものを指定されることが多く、ボタンダウンシャツの着用がOKなケースもあります。招待状に「平服でお越しください」とされているケースもあるでしょう。新郎新婦が平服を指定するのであれば、普段のビジネススーツや上下揃ったスーツではないジャケットスタイルでも問題ありません。無地の白シャツではなく柄シャツを取り入れることもできます。

カジュアルな服装が指定されている場合や、気軽な雰囲気のお店が会場となっている場合には、ボタンダウンシャツを着用できると覚えておきましょう。

また、「ノーネクタイ可」とされている2次会では、レギュラーカラーやワイドカラーよりもボタンダウンのほうがかえってすっきり決まることもあります。TPOをわきまえつつ、自由度の高い2次会では華やかでおしゃれなスタイルで決めて、楽しくお祝いしましょう。

ネクタイは?結婚式にボタンダウンを着るなら注意するポイント

ネクタイは?結婚式にボタンダウンを着るなら注意するポイント

結婚式でボタンダウンを着用する場合は、いくつか注意点があります。まず、ボタンは必ず留めるようにしましょう。ボタンダウンシャツは基本的に、ネクタイをする場合もしない場合もボタンを外すことは想定されていません。ボタンを留めたときに襟が美しく立っているデザインがボタンダウンのミソともいえるため、結婚式で着用する際もボタンは常に留めておきます。

また、カジュアルに見えてしまいがちなボタンダウンシャツに落ち着いた印象を加えるためには、素材とデザインも重要です。できるだけ上質で光沢感のある素材を選び、無地のものを選びましょう。ネクタイをする場合は、ネクタイも光沢感のある無地の素材が基本です。

ボタンダウンシャツを着こなすためには、合わせるジャケットやスーツの色もポイントです。明るいものや柄が入ったものを避け、ダーク系のシンプルでオーソドックスなものを合わせると悪目立ちを避けられます。

おすすめの結婚式向けフォーマルシャツ:無地の白が基本

おすすめの結婚式向けフォーマルシャツ:無地の白が基本

ビジネスの場で着用できるのであれば、結婚式にボタンダウンシャツを着ても良いのではないかと思われるかもしれません。しかし、結婚式のようなフォーマルなシーンでは、クラシカルな正装が基本です。結婚式は単にお祝いする場だけではなく、式典という意味合いも強いため、ボタンダウンシャツを着用するのはマナー違反となってしまいます。フォーマルな場でボタンダウンシャツを着ると、カジュアル感があるのでかしこまった印象が弱まり、悪目立ちしてしまいかねないので避けるのが安心です。

ホテルのラウンジやオープンガーデンなどで行われるカジュアルな結婚式であれば、ボタンダウンシャツを着用しても問題ないケースもあるでしょう。結婚式が行われる場所や集まるメンバーなどから、どれほど正式なスタイルがふさわしいかを予想できます。とはいえ、基本的には結婚式にボタンダウンシャツは避けるのが無難です。お祝いの場で晴れやかな日である結婚式に出席するときは、かしこまった正式な服装が基本です。特に、格式高いホテルで行われるときや、会社の関係者として参列する場合などは、カジュアルな印象を与えてしまうボタンダウンシャツは選ばないようにしましょう。

結婚式で着用するシャツは、白の無地がスタンダードです。一般的に白い無地のシャツは、シャツの中でもっともフォーマル度が高く、ドレッシーな装いにふさわしいとされています。格式高いホテルや教会での結婚式なら、迷わず白シャツを選びましょう。親族や友人、職場の上司・部下など、どんな人の結婚式に出席するときでも、白シャツなら周囲を不快に思わせてしまうことはありません。

白のシャツならダークカラーのスーツとのコントラストが美しく、メリハリのあるスタイルに仕上がります。清潔感のある着こなしになるだけでなく、悪目立ちを避けてフォーマルな周囲の雰囲気ともうまく調和できるでしょう。

白いシャツでも、柄入りのシャツなら一気にカジュアルになってしまいます。ぱっと見ただけでは無地に見えるさりげない織り込み柄などであれば、きちんとした印象とおしゃれな雰囲気を両立できます。しかし、やはり格式高い結婚式では織り込み柄も避けたほうが無難です。結婚式には、上品でフォーマルな雰囲気のある白の無地のシャツを着用しましょう。

色や柄以外に、襟の開き具合によってもシャツの印象は異なります。基本的に、初心者の方はレギュラーカラー、華やかな印象にしたいならワイドスプレッドカラー、洗練された雰囲気が好みな方はホリゾンタルカラーと覚えておきましょう。それぞれの違いについて、以下で解説します。

レギュラーカラー

レギュラーカラーは襟の開きが65〜80度程度と、フォーマルシャツの中でも標準的かつ汎用性が高いシャツです。襟の開きが広すぎず狭すぎないため、ネクタイとのバランスが取りやすいこともポイントです。フォーマルシーンにおいてはもっとも適しているシャツといえます。

レギュラーカラーは結婚式はもちろん、冠婚葬祭やビジネスなどフォーマルシーン全般に使えてNGな場面がないため、1枚持っておくと重宝します。色は無地、もしくは淡いブルーを基本とし、フォーマル感を強めたい場合は光沢感のあるブロード織りのものを選ぶと良いでしょう。

フォーマルな着こなしに慣れていない初心者は特に、レギュラーカラーのシャツをおすすめします。

ワイドスプレッドカラー

ワイドスプレッドカラー(ワイドカラー)はレギュラーカラーよりも襟の開きが大きく、100〜140度程度のものを指します。襟の開きが大きいため華やかな印象を与えられ、結婚式などのドレスアップしたい場にも適しています。

ワイドスプレッドカラーの特徴として、ネクタイの結び目がきれいに見えることが挙げられます。結び方をウィンザーノット(フルウィンザー)にすると、バランスよく見えるのでおすすめです。

ホリゾンタルカラー

ホリゾンタルカラーはカッタウェイカラーとも呼ばれ、襟の角度が水平に近いほどに開いたデザインのシャツを指します。モダンな雰囲気を演出できるので、若者を中心に近年人気を集めているデザインです。

ホリゾンタルカラーはネクタイの結び目を美しく見せられることや、スタイリッシュな着こなしを実現しやすいことが特徴です。特に、スーツスタイルに採用すれば洗練された印象を与えられるでしょう。素材は無地で光沢感のあるもの、色は淡色のものが好相性です。

ボタンダウンのマナー違反が心配な方へ|よくある質問に回答

ボタンダウンのマナー違反が心配な方へ|よくある質問に回答

結婚式でボタンダウンを着用する際のマナーやNGポイントについて、知恵袋などで見かける質問に合わせて解説します。ボタンダウンシャツの問題点解消にお役立てください。

Q.友人の結婚式でのボタンダウンはマナー違反?

A.友人の結婚式であっても、基本的にはボタンダウンシャツを選ぶことはNGです。しかし、レストランなどで行うカジュアルウェディングの場合や、新郎新婦から平服指定があった場合などはボタンダウンシャツで参加しても良いでしょう。

結婚式の服装は、会場の格式に合っているものを選ぶことが大切です。結婚式場やホテルで開催される場合は、きちんとしたフォーマルな服装で参列しましょう。服装に指定がない場合も、基本的に結婚式のドレスコードに沿った正装で参加するのがマナーです。

 Q.ボタンダウンシャツが向いている場面は?

A.ボタンダウンシャツはカジュアルな印象があるため、カジュアルな雰囲気の職場での着用にはぴったりのアイテムです。IT業界や広告代理店、出版業界などは職場のカジュアル化が進んでいるため、ボタンダウンシャツは向いているでしょう。

相手に堅苦しい印象を与えたくないときに、ボタンダウンシャツでカジュアルダウンするのは一つの手です。セミナーや勉強会に参加するときやカジュアルな会食などのシーンが挙げられるでしょう。社外の人と会わない日や大切な会議やプレゼンがない日、アフターファイブに予定のある日などにボタンダウンシャツを選ぶ人もいます。

また、襟がしっかりと立つボタンダウンシャツは、ネクタイをしていなくても襟元がきれいに見えます。ノーネクタイで第1ボタンを開けても、ボタンダウンシャツなら襟元のロールが美しく、清潔感が失われることはありません。ノーネクタイが推奨されるクールビズでは大活躍するアイテムです。

Q.ボタンは外す?ボタンダウンシャツを着る際のマナーは?

A.ボタンダウンを着る場合は、押さえておかなければならない点を4つ紹介します。

1つ目は着るときは首元の襟先のボタンを閉めたままにしておくことです。襟先のボタンを外してしまうと、印象がだらしなくなるだけではなく、ボタンダウンシャツの最大の持ち味である襟立ちの良さがなくなってしまいます。

2つ目はあくまでもビジネスカジュアルなシャツであることを心がけることです。ボタンダウンシャツは以前ほどではなくなったものの、まだまだカジュアルな服装であるという認識が多く、冠婚葬祭やビジネスの現場ではNGという人もいます。どこでも着られるというわけではないので、着用可能な場面かをよく考える必要があります。

3つ目はクールビズに取り入れることです。ボタンダウンシャツは襟を立てやすく、Vゾーンがしっかりした印象になる特徴があります。ノージャケット、ノーネクタイのクールビズに合わせやすく、美しいシルエットや清潔感のある着こなしを演出できます。

4つ目はネクタイを外すときは襟先のボタンを先に外すことです。ボタンダウンシャツにネクタイを合わせる場合は簡単な結び方がおすすめです。ネクタイを外すときは先に襟先のボタンを外すことによって、手間を減らしましょう。その他にもサイズにあったものを選ぶことやインナーに気を付けるなど、普通のシャツを着る際に気を付けていることはボタンダウンでも気を付ける必要があります。

結婚式のシャツ選びで失敗しないコツ【初心者向けまとめ】

結婚式のシャツ選びで失敗しないコツ【初心者向けまとめ】

ボタンダウンが結婚式に向いていないとなると、どのシャツなら良いの?と疑問に思ってしまいますよね。基本的には、先述したレギュラーカラー、ワイドスプレッドカラー、ホリゾンタルカラーの3つの中から選べばOKです。

シャツの色はジャケットやスーツに合うものが良いので、迷った場合は白、もしくは淡いブルーがおすすめです。フォーマルシーンではダーク系のスーツを着用する機会が多いため、薄めの明るい色がよくなじみます。

ネクタイやポケットチーフは無地、もしくはストライプなどのシンプルな柄が入ったものにしましょう。中でも白やシルバー系は格式高い場の定番色なので、1本 つあると重宝します。シルクやリネンなどの上質さが際立つ素材を選ぶと、清潔感やきちんと感を与えられてさらに好印象です。

とはいえ、初めて結婚式に参加する場合は選び方を説明されてもいまいちピンとこないですよね。結婚式の着こなしに迷った場合は、スーツ専門店などのプロに着こなしやマナーについてのアドバイスをもらうのがおすすめです。

まとめ:結婚式のボタンダウンは「原則NGだが例外あり」正しい判断で好印象に

まとめ:結婚式のボタンダウンは「原則NGだが例外あり」正しい判断で好印象に

これまで述べたように、結婚式においてはボタンダウンシャツの着用は原則NGです。しかし、新郎新婦からの要望があった場合やカジュアルな式の場合は着用OKなこともあるので、その都度ドレスコードを確認しながらマナーを守って参列しましょう。

オーダースーツSADSでは、結婚式におすすめのスーツとシャツをセットでご提案することが可能です。オーダースーツの魅力は、個人の体型や着用シーンに合わせて最適なスーツを作れること。

結婚式初心者でも安心できるようマナーについてのアドバイスも行っているので、結婚式に参列する予定のある新社会人の方はぜひ一度オーダースーツSADAまで足を運んでみてください。

ボタンダウンシャツとは、襟にボタンがついた、めくれ・ヨレができにくいシャツのこと。ボタンダウンシャツは、もともと競馬競技でユニフォームとして着用されていたシャツが派生したものです。そのためどうしてもカジュアルなイメージになってしまい、結婚式のようなフォーマルなシーンでの着用はNGとされています。ボタンダウンシャツは基本的に、IT・広告・出版などのカジュアル化が進んでいる業界や、アフターファイブの予定がある日などに着用するのが好ましいでしょう。またクールビズの際のノーネクタイ用シャツとして着用するのもアリです。第一ボタンを外しても襟元の形を保てるので、清潔感をキープできます。結婚式には白無地のレギュラーカラー・ワイドカラーのシャツなら間違いないでしょう。ストライプなどの柄はカジュアルダウンしてしまうので、無地であわせてくださいね。ネクタイは白・シルバーが基本ですが、最近では水色・ピンクもOKです。黒は縁起が悪く、喪服のようになってしまうので避けましょう。結婚式ではボタンダウンシャツは避けて、ポイントを押さえて上手にシャツを選びましょう!

(構成/志田実恵)