ネクタイの結び方と適正な長さとは?スーツスタイルをスマートにする!のアイキャッチ画像
ネクタイの結び方と適正な長さとは?スーツスタイルをスマートにする!のアイキャッチ画像

ネクタイの結び方と適正な長さとは?スーツスタイルをスマートにする!

スーツスタイルで欠かすことができないアイテムの一つにネクタイがあります。
ネクタイを身に付ける際、「カラー」や「柄」を気にする方は多いですが、「長さ」を意識する方はそこまで多くありません。
スーツスタイルでジャケットを脱いだ際、ネクタイの長さが意外と目につくものです。長さによって相手に与える印象は大きく異なるため、適切な長さのネクタイを選ぶ必要があります。できれば「身に付けるネクタイの長さはこれ!」と、ある程度基準を決めておくことがおすすめです。

ネクタイは長すぎても短すぎても不格好になってしまい、相手に対していい印象は与えません。

なかには

「ネクタイの長さはどんなものを選んだらいいのかわからない」

「ネクタイの長さを調節するためのコツってあるの?」

「スーツにネクタイを合わせる際の注意点ってあるのかな」

など、ネクタイについて疑問を持っている方も多いはずです。

この記事では、

  • 一般的なネクタイの長さはどのくらいか
  • ネクタイにはどんな種類があるのか
  • ネクタイの結び方

などを解説していきます。

是非、スーツスタイルの参考にしてみましょう。

一般的なネクタイの長さ

基準と言われるベルトの長さは、ベルトのバックルに半分かかるくらいの長さと言われており、一番綺麗に見える丈感です。

日本男性の平均身長170〜176cmに合わせた140cm前後のネクタイの長さが一般的に売られているため、購入時には大体140cm前後のものを選ぶと失敗はないでしょう。

ぴったりのものを選ぶのも大切ですが、結び方や体型によって長さが足りなくなってしまう事があるので、+2〜3cmを意識しておくとより安心&長く使用できます。

ネクタイを上手に結ぶためには、基本のネクタイの結び方を習得しましょう。

一般的な商品のネクタイの長さは140cmほどです。ネクタイの表をよく見ると途中に縫い目があることに気づきます。

ネクタイを首にかけて、シャツの上から3番目と4番目のボタンの間にネクタイの縫い目を合わせるように左右のネクタイの長さを調整してから、ネクタイを結び始めるとうまく結べます。

シャツの3番目と4番目の間にネクタイの縫い目を合わせて長さのバランスをとると、標準的な体型の方は完成したときにちょうど良い長さになります。

結び始める時に左右の長さのバランスは身長、体型によって少し変わってきます。

そのため、この方法を目安にして何度か試すことで、自分なりのベストな左右の長さのバランスが見つかるでしょう。

しかし、身長が低い方はこの結び方の場合、130cmほどの長さのネクタイが丁度いいかもしれません。反対に身長が高い方は、もう少し長めのネクタイの方がバランスがとれます。何度か試してみて、自分の体形に合うネクタイの長さや結び方について確認しておきましょう。

ネクタイの種類

ネクタイにはさまざまな種類があり、どんなネクタイを選ぶかによって相手に与える印象が大きく異なってきます。

ここではネクタイの種類について、

  • 素材
  • 長さ

について解説していきます。

①幅

ネクタイの幅は、主に大剣の一番幅の広い部分のことを指します。

大剣の幅によって名称が変わり、どんなものを選ぶかによって相手に与える印象が変わってくるということが大きな特徴です。

⚫︎レギュラータイ

大剣の幅が7〜9センチのものです。

ネクタイの中でも一般的な幅となっており、ビジネスシーンや就活用としても定番とされているタイプとなります。

レギュラータイは、幅が細すぎず、ほとんどのシーンで活用できるため、どんなネクタイをしたらいいか迷った際には、レギュラータイを選べば失敗はしないでしょう。

⚫︎ナロータイ

大剣の幅が4〜6センチのものです。

大剣が細くなることで、カジュアルな印象が強くなります。スタイリッシュなコーディネートをしたい場合におすすめです。

ビジネスシーンで着用する場合にはマナー違反となる場合もあるため、TPOを意識して取り入れるようにしましょう。

⚫︎ワイドタイ

大剣の幅が10センチ以上のものです。

クラシカルで重厚感のある雰囲気を表現できます。現在ではあまり見かけることはありませんが、身に付ける際にはラペル幅(下襟の幅)とのバランスを意識して選ぶようにしましょう。

②素材

素材によって季節感を演出することができ、そのシーズンにしかできないコーディネートなどをする際にも重要となるポイントです。

フォーマル、カジュアル問わず、簡単に季節の雰囲気を取り入れることができるので覚えておきましょう。

⚫︎シルク

ネクタイの素材としてもっともスタンダードなものです。

光沢感と滑らかな質感が特徴のため、結び目を作りやすいという特徴を持っています。着用するシーンもNGがなく、オールシーズン着用することができる万能品のため、複数本持っておきたい素材といえるでしょう。

⚫︎リネン

夏用スーツにも用いられているリネンは、夏の暑い時期にピッタリの素材です。

薄手で透け感があるため、ややカジュアルな印象が強くなります。通気性や吸水速乾性にすぐれ、見た目も爽やかになるため、暑い夏のコーディネートにはおすすめです。

リネン素材のネクタイを使用する際の注意点は、シワになりやすいということが挙げられます。一度着用したら数日空けることを心がけ、連続使用は避けましょう。

⚫︎ウール

こちらもリネン同様にスーツにも用いられている素材であり、秋冬に活躍してくれます。

カジュアル感がありますが、暖かな印象になります。季節感を演出したいのであれば、秋冬スーツの代表であるツイードやフラノに合わせるのがおすすめです。

⚫︎ニット

芯地を利用せずに編んで作られたネクタイをニットタイと呼びます。ニットというと寒い時期を思い浮かべる方がいるかもしれませんが、素材はシルク、コットン、ウールどれも選ぶことができるため、ニットタイ自体はどのシーズンにも着用することが可能です。

カジュアルでおしゃれ感が強いネクタイであるため、オフィスカジュアルがOKの職場などで活躍します。

ニットタイの形状は、スクエアエンドと呼ばれる先が尖っていないまっすぐのものが多くあります。

⚫︎フレスコ

メッシュで作られており、凸凹感のある立体的な織りと涼しげな雰囲気がフレスコの特徴です。

付け心地も見た目にも爽やかであるため暑い夏にピッタリの素材です。

③柄

ネクタイの柄は印象を大きく左右する重要なものです。

同じ柄であってもTPOに合わせて選ぶべきポイントがあるので、その点にも注目していきながらご紹介していきます。

⚫︎無地

どんなスーツやシャツにも合わせやすい万能柄です。

また、ネクタイの色を楽しみたいという場合にはシンプルな無地がもっとも使いやすいでしょう。特に柄物のスーツに合わせる場合には、無地のネクタイがスーツを引き立ててくれます。無地と言っても、素材によって大きく印象が変わってくるため、素材の違いを楽しむというのも楽しみのひとつといえるでしょう。

⚫︎ストライプ

ネクタイの定番柄であるストライプは、ストライプの線の太さや幅によって大きく印象が変わります。

ビジネスシーンであれば、細い線で線の幅が狭いタイプがおすすめです。柄の主張が強すぎることなく、すっきりと着用することができます。

一方、パーティーシーンなどであれば、太めの線や幅の広いタイプで個性を演出するのも良いでしょう。TPOに合わせてデザインを変えていきましょう。

⚫︎ドット

ストライプと並んでネクタイの定番柄であるドットも、柄のサイズによって大きく印象が変わるのが特徴です。

ドットのサイズが大きくなればなるほど、カジュアル感が強くなります。そのため、ビジネスシーンで取り入れる際には、ドットの小さいものを選びましょう。

パーティーシーンであれば、大きめのドットでカジュアル感を出すのがおすすめです。

⚫︎チェック

チェック柄にもいくつか種類がありますが、ネクタイの柄として使い勝手がよくおすすめなのが「グレンチェック」「タータンチェック」です。

グレンチェックは、小さな格子を組み合わせてできたチェック柄、タータンチェックはスコットランドの民族衣装に使用されている伝統的な柄で多色遣いが特徴といえます。

ビジネスにもカジュアルにも使うことのできる万能柄の一つです。

⚫︎小紋柄

小紋とは小さな柄のことであり、柄の種類は花や幾何学模様、紋章などが並んでいるものを示します。個性的でクラシックな印象が強い小紋柄は、ネクタイの印象が強くなるため、合わせるスーツやシャツはシンプルなものがおすすめです。

小紋柄初心者の方やあまり主張が強すぎないものがいいという方は、柄が小さめのものを選ぶと良いでしょう。

⚫︎ペイズリー

曲線と草花をモチーフとした柄が連続しているものをペイズリーと呼びます。柄のインパクトが強いため、選び方がやや難しい柄です。

色味が薄めのものや、柄が大きすぎないものであれば使い勝手が良いのでおすすめといえます。小紋柄同様に、ネクタイがしっかりとした柄物である場合には、スーツやシャツは無地のシンプルなものを合わせましょう。

④色

ネクタイの色はスーツスタイル全体の印象を大きく変えるポイントです。色ごとに与える印象について見ていきましょう。

⚫︎青系

青やネイビー、水色といった色合いは誠実さや爽やかさを印象付け、特にビジネスシーンで活躍する色味です。

清潔感が溢れ、就職活動や商談などの際に着用するのもおすすめのカラーとなっています。青系×ストライプ柄のネクタイは、ビジネスシーンでの鉄板アイテムです。

⚫︎赤系

赤系は原色に近い色味だと、元気で活発な印象になります。

一方、濃い目のボルドーのような色であれば落ち着いた重厚感のある雰囲気を演出することが可能です。同じ赤でも原色に近いビビットカラーについては、ビジネスシーンには向きません。

やる気を見せたい場面などに着用すると、モチベーションアップにもつながります。

⚫︎イエロー

明るく調和のイメージが強いイエローは、優しく快活な印象になります。

ただし、ややカジュアルな印象が強くなるため、フォーマルなシーンなどには向きません。

定番色と比べると、着用している人も少ないため周りと差をつけたコーディネートがしたい場合などにもおすすめです。

⚫︎ピンク

若々しく穏やかな印象のピンクは、優しい雰囲気を演出してくれます。

色味に関しては、薄めのものを選ぶとどんな色のスーツにも合わせやすくコーディネートが楽になります。華やかなシーンなどに向いているため、パーティーや結婚式の二次会などで活躍するカラーです。

⚫︎グリーン

自然をイメージさせるグリーンは、周りに安心感を与える色です。

濃い色味のものは、大人の雰囲気を醸し出し、年代を問わずにビシッと締めることができます。

⚫︎ブラウン

グリーン同様に自然をイメージさせるブラウンは、穏やかできちんとしたイメージが演出されます。

比較的落ち着いた色味のものが多いため、シャツに色や柄物を取り入れることでバランスの良いコーディネートとなります。

⑤長さ

恐らく皆が一番悩むのが長さといえます。「 どれぐらいの長さがベストなのだろう? 」「格好良く見せるにはどうすれば良いのか? 」という疑問に対して意識する点は二つです。

  • 大剣の長さ
  • 小剣の長さ

特に一番重要なのは大剣の長さです。 ではネクタイの長さについて解説していきます

⚫︎大剣の長さ

ネクタイを結んだ際、一番意識すべきことは大剣の長さです。

一番大きく、目立つ部分なので当たり前と言えば当たり前かもしれません。 ネクタイの長さと言われて、一番初めにイメージするのもこの部分でしょう。

大剣の正しい長さは「大剣がベルトのバックルに当たる程度」です。 大剣が長すぎるとだらしなく見えてしまいますし、逆に短すぎるとスタイルが悪く見えてしまいます。

 最初にみられる部分なので、適切な長さを意識するようにしましょう。

⚫︎小剣の長さ

大剣の長さが適切なら小剣の長さは勝手に丁度良くなります。 多少ずれてしまっても大剣より長くならなければ大きな問題にはなりません。

 大剣より小剣の方が長くなってしまうと、不格好に見えてしまったり、マナーを理解していないと判断されてしまうこともあります。

大剣よりも短くを意識して、結ぶようにしましょう。

ネクタイの幅と合わせ方

ネクタイの太さは用途によって変わりますが、大剣の幅が7〜9cm程度、小剣が4〜5cm程度が目安です。

 ビジネスなどに用いられるレギュラー幅は大剣の幅とラペルの下襟の幅を同じくらいにするのが美しいとされています 。

パーティーなどといったカジュアルなシーンで好まれるナロータイは、「ネクタイの幅」と「ラペル両方」を細くすることでシャープな雰囲気に仕上げることが可能です。 

用途によって使い分けが必要になるため、さまざまなデザインのネクタイを持つことは非常におすすめです。

ネクタイの結び方

ネクタイの結び方には、大きく分けると

  • フォアインハンドノット(プレーンノット)
  • ハーフウィンザーノット
  • ウィンザーノット

など、代表的な結び方があります。結び方がわからない、毎回結び方に悩んでしまうという方はぜひご参考にしてみましょう

代表的な3種類の特徴とうまく結ぶコツ、結婚式などに活躍するボウタイの結び方などを解説していきます。

フォアインハンドノット(プレーンノット)

プレーンノットとしても知られているフォアインハンドノットは、手軽に結ぶことができ、少し非対称の結び目が特徴で最も一般的な結び方となっています。

フォワードポイントやボタンダウンのような襟の開きが小さく、襟先が長いカラーと相性がいいです。特別なフォーマルなシーンを除いて、ビジネスシーンやフォーマルシーンなど様々なシーンに取り入れられる結び方となっています。初めてネクタイを着用される方におすすめの結び方です。

フォアインハンドノットの結び方は、


①大剣を左に、そして小剣を右にします。

②左側の大剣を右側の小剣の上に交差させます。

③大剣を小剣の下側を通して左身頃へ持ってきます。

④大剣をもう一度反対側へ交差させます。

⑤大剣を首まわりのループに下から通します。

⑥手前のループに大剣を通し、下に引っ張ります。

⑦結び目を締め、ディンプルの形を整えて完成です。

ハーフウィンザーノット

ハーフウィンザーノットは、フォアインハンドノットよりもフォーマルな機会に使用され、結婚式やビジネスなどのほとんどのフォーマルなシーンにふさわしい結び方となります。

結び目はそれほど大きくないので、フォワードポイント、スプレッド、ボタンダウンなど様々な襟と相性が良いです。

ハーフウィンザーノットの結び方は、


①大剣を左に、そして小剣を右にします。

②大剣を小剣の上に交差させます。

③首回りのループに大剣を下から通します。

④大剣を下に引き右身頃の方に持ってきます。

⑤大剣を小剣の下を通して左身頃の方へ持っていきます。

⑥大剣を真ん中に持ってきて、巻き付けて結び目を作ります。

⑦大剣をループに通します。

⑧大剣の先端を持ち、結び目に通して下に引っ張ります。

⑨結び目を締め、ディンプルの形を整えて完成です。

ウィンザーノット

ウィンザーノットはフルウィンザーとも呼ばれており、人気があるクラシックな結び方の一つです。

他の結び方と比較すると、結び目が大きく、左右対称になっているため、ウィンザーノットを習得するには練習する必要があります。清潔感がありエレガントな印象を与えることから、フォーマル、セミフォーマルなシーンに用いられる結び方です。

また、ワイドカラーのシャツとの相性がいいため、ドレスアップしたい時におすすめの結び方になります。

ウィンザーノットの結び方は、


①大剣を左に、そして小剣を右にします。

②大剣を小剣の上に交差させます。

③首回りのループに、大剣を下から通します。

④大剣を下に引き、右身頃の方に持ってきます。

⑤大剣を、小剣の下を通して左身頃の方へ持っていきます。

⑥首回りのループに、大剣を上から通します。

⑦左から大剣をループに巻き付け、結び目を作ります。

⑧首回りのループの裏側から、大剣を通します。

⑨ゆるくできた結び目に大剣を通して引っ張ります。

⑩結び目を締め、ディンプルの形を整えて完成です。

完璧なディンプルを作るコツ

ディンプルとは、ネクタイを結んだ時にできる「結び目のくぼみ」のことをいいます。

完璧なディンプルを作るには練習が必要で、完璧なディンプルを作れるようになると見た目も綺麗になり、まわりからの印象も良くなるため、努力する価値は十分あるでしょう。

完璧なディンプルを作るには、親指と中指でネクタイをつまんでひだを作ります。人差し指で崩れないように押さえながらネクタイを締めましょう。そうすることで綺麗なディンプルを作ることが可能です。

ネクタイを結ぶ時は、つい気に入った結び方や慣れた結び方ばかりをしてしまう方が多いのではないでしょうか。

しかし、ご紹介したネクタイの結び方を習得することで、装いの幅が広がります。ウィンザーノットは特別なシーンの時に、フォアインハンドノットは日常使いに用いるのがおすすめです。ウィンザーノットとフォアインハンドノットの結び方を選べれば、シーンによって使い分けができます。

また、もう一つ大切なことが、顔の輪郭と相性の良い結び方があるということです。例えば、丸顔の方は結び目が小さめのフォアインハンドノットと相性が良く、面長の方は結び目が大きいハーフウィンザーノットや大きいウィンザーが合います。

自身がどの結び目と相性がいいのか把握しておくとすっきりとしたスタイルを実現できるでしょう。

ボウタイの結び方

ボウタイは特別な存在となっており、特別なシーンでしか身に付けることがないネクタイの一種です。

ボウタイの正しい結び方を把握しておくことで、華やかなシーンなどで取り入れる際に苦労することがなくなります。そればかりか、紳士として気品さを醸し出すことができるでしょう。定番であるネクタイよりも注目度が高いボウタイは、ファッションのポイントとなります。

また、プレッピースタイルには必要なアイテムです。ぜひ、ボウタイの結び方を習得し、普段のワードローブに加えましょう。

ボウタイを結び始める前に、ボウタイを首回りより約0.6cmから約1.3cm長く調整することが大切です。

ボウタイの結び方は、


①ボウタイの一方を約4cm長くして首にかけます。

②長い方を短い方の上に交差させます。

③長い方を短い方の下にくぐらせ、首回りのループに下から通します。(長い方はしっかりと引っ張り、肩にかけておきましょう)

④短い方を真ん中から折ってドレープ部分に引き寄せ、リボンの形を作ります。

⑤もう一方をリボンの真ん中に持ってきます。

⑥ここからが難しいところです。リボン型の両端を前方でつかみ、首まわりのループが見えるようにします。

⑦ぶら下がっている方をリボン型に折りたたんでループに通します。これでほぼ完成となります。

⑧輪になっている部分を同時に引っ張ります。

⑨輪になっている方と輪になっていない方を交互に引っ張り、リボンの大きさが均等になるように調節して完成です。


上質なファッションには大きな責任が伴うとよく言われていますが、ボウタイを正しく着用することも例外ではありません。

大きくなってしまったり、緩んだ結び目になってしまっていると、せっかくのファッションが台無しになってしまいます。また、他のアイテムとの調和がとれているか考えることが大切です。

例えば、ボウタイの柄が派手な時は控え目で落ち着いた色柄のシャツを合わせます。全体の色柄が派手すぎると、自分だけが浮いてしまい、悪い意味で注目を集めてしまう可能性があるからです。コーディネートのバランスを見て、取り入れるようにしましょう。

ボウタイの生地は、春〜夏にかけてのカジュアルなシーンの時はコットン素材、ドレスアップしたい時はシルク素材がおすすめです。

海外のネクタイは長め

日本人男性にオススメのネクタイの長さは140cmですが、海外のものは140cmより長いことが多いです。

基本的にビジネスシーンではプレーンノットもしくはウィンザーノットの結び方をする方がほとんどですが、海外のネクタイを使用した場合バランスが悪くなってしまうことも考えられます。

そんな時はあえて長くなるように結び、余った部分をスラックスに入れ込んで隠してしまうのがおすすめです。

日本のネクタイを使用するのか、海外のネクタイを使用するのかによって長さが大きく異なるので、実際に身に付ける際には結んだ後にどの程度長くなるのかを把握しておくことが重要となります。

ネクタイにつける小物

ネクタイにつける小物として有名なものにネクタイピンがありますが、 ネクタイピンをつけることのメリットが3つあります。

  • ネクタイの位置を固定させてることで上着(ジャケット)を脱いでも垂れてこない。
  • 食事や洗面所でうっかり汚れてしまうことを防ぐことができる。
  • ネクタイとシャツの間が空いて摩擦が少なることで、ネクタイが傷みにくくなる。

シャツとネクタイをまとめることで、汚れにくくなるだけでなく、スタイリッシュにみえることからネクタイピンを使用する方が多くなっています。

 たかが小物といえど、多くのメリットがあるので使用したことがない方は試してみましょう。

ネクタイの長さを簡単に調整するコツ

ネクタイを正しく結ぶには、「着用したときの長さ」を意識することが重要です。ネクタイは長いものや短いものも市販されていますが、多くの製品は標準的な長さに収まっています。

ネクタイを使用していると、「長さがいまいちしっくりこない」ということもあります。そんな時、違う長さのネクタイを探すよりもネクタイの結び方を工夫することを考えましょう。

ネクタイの長さを簡単に調整するためには、ネクタイ裏にある縫い目をチェックしながら結ぶことが大切です。

ネクタイを着用する際、シャツに付いている3番目のボタンと4番目のボタンに縫い目を合わせて結び始めると、仕上がりがきれいになります。結び方に注意するだけでも長さの調整が格段に楽になるので覚えておきましょう。

しかし、必ずしも全員にあてはまるわけではなく、人によっては最適な位置に大剣を持っていくことが難しいかもしれません。その場合は、結び始めの位置をあらかじめ調整し、自分なりの位置を見つけておくと、時間がないときでも簡単にネクタイを結ぶことができます。

ネクタイの長さを簡単に調整する方法!

ここでは、ネクタイの長さを簡単に調整する方法を解説していきます。

長さを調整する結び方

ネクタイを適正な長さで結び不快感を与えないためには、結んだ後の調整がしやすい結び方も是非覚えておきましょう。

ネクタイの結び方はシーンに応じたものが数多くありますが、そのうちビジネス用途で主に使われているのはプレーンノット・ウィンザーノット・セミウィンザーノット・ダブルノットの4種類です。

このうちウィンザーノットやセミウィンザーノットは、結び目が大きな三角形をしており型崩れもしにくいことから、ビジネスの商談時や就職活動の面接などここぞというときに真価を発揮する結び方です。

しかしそもそもの結び方が難しいため、初心者が調整しやすいとはいえないかもしれません。

またプレーンノットは4つの中で最も簡単な結び方ですが、ノット部分が小さいので長さは多く残る場合があり、単純な結び方なので調整がしづらいというデメリットもあります。

そのため4種類の中でネクタイの長さ調整が簡単にできる結び方は、ダブルノットといえるでしょう。ダブルノットはプレーンノットと似たような要領で、結び方も簡単に覚えられます。

ダブルノットの結び方を順番に確認しておきましょう。

  1. 首にネクタイをかける際は、小剣を短めに、大剣は長めにとるよう意識します。首にかけたら、大剣を上にしてつなぎ目あたりを目安にネクタイを交差させましょう
  1. 次に大剣を小剣の裏に一回りさせて巻き付けます。一般的なプレーンノットの場合は1回巻き付けて完成ですが、ダブルノットでは「ダブル」、2回巻き付ける点が違いです。
  1. 上から見たときにネクタイで輪ができた状態になっていることを確認したら、大剣を巻き付けた輪の中にくぐらせます。このときは1回目のループと2回目のループの間をくぐらせるようにしましょう。
  1. 最後にくぐらせた大剣を下へ引き、結び目を小さくしながら形を整えます。結び目が整ったら小剣を引き、結び目を首元に上げたらダブルノットが仕上がります。

結んだ後に長さを調整する方法

ネクタイを結ぶ際は、ここまで説明した点に注意しながら長さを意識し、ダブルノットで上手に調整することが重要となります。その際、大剣部分の位置をちょうどいい高さに持っていくことを意識することが大切です。

ネクタイの長さや大剣の位置によっては、大剣より小剣が長く見えてしまうこともあります。その場合は小剣を裏側に折り込んで一時的に隠す方法を覚えておくと、いざという時に便利です。

その際、ふとしたときに折り込まれているのが見えてしまうと、みっともない印象を与えてしまうので、見えないように立ち振る舞うことを意識しましょう。

ネクタイを最適な長さで結ぶためには結び方を工夫するだけでなく、自分に合った長さのネクタイを探すことが重要です。

ネクタイを短く縫ったり切ったりしてもいいのか?

ネクタイは結び方を工夫することで長さを調整することができますが、首が太いのにネクタイが短すぎる場合やその逆など、調整するよりネクタイ自体を変えることが望ましい場合もあります。

市販されているネクタイの多くが長さ140cm前後というサイズですが、製品によっては長めのものや短めのものもあります。

このうち、短いネクタイを長くするのは物理的に不可能ですが、長すぎるネクタイを短くすること自体は不可能ではありません。

そうはいっても、長すぎるネクタイをハサミで切り取る行為はNGです。もちろん、ネクタイを短く縫い直すのも、見た目がよくないだけでなくマナー違反となります。

長すぎるネクタイを使う場合、結び方を意識することが最適です。結び方だけで調整しきれない場合は、自分に合った長さのネクタイを購入する必要が生じます。

結び方の調整を第一に考え、調整しきれない場合は短いネクタイを別途購入しましょう。

ニットとネクタイの合わせ方

涼しくなった秋冬の季節には、スーツだけでなくセーターやニットを着用するビジネスマンが増えます。ここでは、防寒にもなるニットとネクタイ、そしてスーツの合わせ方のポイントやコーディネートについて紹介します。

ハイゲージタイプとの相性が抜群

ニットとは、1本の糸でループを作りながら編まれた生地、衣類を作るための素材のことを指し、編み方によって名前が異なります。

網目が荒いものをローゲージ、細かく目が詰まったものをハイゲージと読んでいますが、ビジネスシーンで着用するスーツスタイルの場合には、薄手でも防寒できるハイゲージタイプが相性がいいです。着膨れもしにくいため、スーツの中に着ても、スマートにきこなすことができます。もちろん、ネクタイを合わせた時にも窮屈になることなく、スタイリッシュに仕上げることできます。

ニットを選ぶ際には、手持ちのスーツやネクタイを着用した状態で、ニットを試着すると着心地や着用したときの見た目を確認することができるので、おすすめです。

デザインはVネック型がおすすめ

ニットの首元のデザインにはいくつかの種類があります。

主にVネック、Uネック、ハイネックが定番ですが、ビジネスシーンで着用するスーツスタイルの場合には、Vネック型のデザインがおすすめです。ジャケットのV字とニットのVネックのバランスが良く、そこにネクタイを合わせてもすっきりとした清潔感あるコーディネートに仕上げることができます。ビジネスシーン以外でも、このスタイルを応用することができるため、パーティーの時などにも取り入れてみてもいいでしょう。

また、ノーネクタイで着こなしたい場合には、Uネックでも違和感なく着こなすことができます。しかし、カジュアルな雰囲気となってしまうため、大事な取引先との商談や約束がある場合には、避けることをおすすめします。

ニットのカラーは定番の馴染みカラーがおすすめ

ネクタイとニットを比較したときに、存在感があるのはニットの方です。そのため、スーツスタイルに差し色を入れたい場合には、ネクタイで調整する方が難易度が低く、失敗することもありません。

ニットのおすすめカラーとしては、基本色であるネイビー、グレー、ブラックが無難といえます。どれもスーツスタイルとしては定番カラーであり、肌にも馴染みやすい色味です。大切なプレゼンや取引先との商談が控えている場合にも、このカラーであれば違和感なく好印象を与えることができます。ネクタイに関しては、統一感を出したい場合には同系色を選択し、アクセントを加えたい場合には、明るめの色を選択して調整をしてみてください。

スーツスタイルにネクタイを合わせる時の注意点

メンズのスーツスタイルにネクタイを合わせたときに、なんだかバランスが悪く、違和感を覚えたことがある方は多いのではないでしょうか。

もしかしたら、ネクタイではなくコーディネートの仕方に問題があるかもしれません。

ここでは、ネクタイを合わせる時に知っておきたい注意点について紹介します。

ネクタイの太さはVゾーンのラペル幅に合わせる

スーツに合わせるネクタイを選ぶときは、スーツのラペル(下襟)幅に合わせることを意識してください。ラペルが細い場合には細めのネクタイをチョイスし、ラペルが太い場合には太めのネクタイを合わせた方が全体のバランスが整い、スマートな着こなしになります。

もし、ラペルの幅を意識せずに双方の幅が極端に違った場合には、相手に違和感を感じられてしまい、だらしないなどのマイナスな印象を与えてしまいます。ネクタイのデザインや柄、長さに目がいきがちですが、お手持ちのスーツのラペル幅と合っているのかも注目して、ネクタイを選択することをおすすめします。

カラーコーディネート

スーツの色味をベースに、ネクタイも調和のとれたカラーを合わせてコーディネートすることが大切です。例えば、スーツとネクタイを同系色でまとめたワントーンコーディネートは、全体に統一感を出せて、上品で落ち着きのある印象を与えることができます。スーツのカラーバランスが苦手な方やスーツスタイル初心者の方にはおすすめなので、ぜひ試してみてください。

また、スーツの色味をベースに、少し明るめの映えるカラーをセレクトするアクセントカラーコーディネートもおすすめです。スーツの色味が落ち着きのある暗めのカラーが多い人には、差し色としてバランスを調整してみてください。同系色よりは難易度が上がりますが、スーツの定番カラーであるブルーやグレー系の明るめカラーであれば、取り入れやすいのでおすすめです。

オフィスカジュアルに仕上げたい場合には、流行りのカラーを取り入れたトレンドカラーコーディネートもおすすめです。ブラウンタイは日本人の肌にも馴染みやすく、海外のトレンドでもあります。少し個性を出したい時やネクタイでおしゃれさを演出したい場合には、ぜひ試してみてください。

セットアップコーデでも清潔感を意識する

最近では、セットアップスーツが人気で20〜40代と幅広い世代が着こなしています。

セットアップは、上下揃いの生地・デザイン性で仕立てられたジャケットとスラックスで、上下別々に販売されていることが多いです。自分の好みでチョイスできるため、コーディネートのバリエーションも増えるメリットがある反面、カジュアルに見えてしまう特徴があります。

スーツのジャケットには、きれいなシルエットになるように肩パッドが入っていますが、セットアップのジャケットでは肩パッドが入っていないことが多く、スーツに比べてジャケットの着丈が短い傾向にあります。オフィスカジュアルが許容されている職場の場合にはネクタイを着用しなくてもいいケースもありますが、社外の人と会合があったり、接待がある場合には、ネクタイを着用しましょう。その際、セットアップスーツ自体がカジュアルなため、できればネクタイは落ち着きのあるカラーで柄も控えめな物を選んで持参することをおすすめします。

中に合わせるシャツも清潔感のある白シャツやブルー系のシャツにしておくと、上品なスーツスタイルに仕上がるので、事前に全身鏡などで合わせてみてください。

「オーダースーツSADA」とは

この記事では、ネクタイの適切な長さについて見てきました。

ネクタイの長さが長すぎても、短すぎても相手に与える印象は悪くなってしまいます。身に付ける際には適切な長さを選ぶことが重要です。

「オーダースーツSADA」ではフルオーダーでスーツを作成することができるため、お手持ちのネクタイとも相性のいいスーツを仕立てることができます。

オーダースーツSADAでは、経験が豊富なスタッフがスーツづくりをサポートしてくれるため、自身にぴったりのスーツを作成することが可能です。

フルオーダーでスーツを仕立てる際、数十万円と費用がかかってしまうことが一般的ですが、オーダースーツSADAでは19,800円〜(税込21,780円〜)という既製品スーツと変わらない価格でフルオーダーのスーツを作成することができます。

(※2023年10月日時点の価格です。価格は変更になることがあります。)

オーダースーツSADAの魅力はコストパフォーマンスの高さだけではなく、ネクタイの種類やオーダーシャツの作成など、スーツを着用する際に欠かせないアイテムも充実しています。

スーツのコーディネートに迷った際には、オーダースーツを検討してみましょう。

まとめ

ネクタイの長さは意外と重要!正しいネクタイの長さをご紹介しました。

ビジネスシーンでベストなネクタイの長さは、”ベルトのバックルに半分かかるくらいの長さ”がベストです。女性も知っておくと、旦那さんやお子さんのネクタイをきちんと直してあげられます。

一般的に販売されるネクタイは、日本人の平均身長に合わせ140㎝ほどの長さです。ただし、基本の「プレーンノット」「ウィンザーノット」以外のオシャレな結び方をしている方は、2、3㎝ほど長めのネクタイを選んでおくと安心といえます。

海外のネクタイは元々長めなので、海外のファッションを取り入れているトレンディな方は、ネクタイが短くなる別の結び方にチャレンジしてみましょう。

一般的なネクタイの最適な長さは「ベルトのバックル部分に半分かかる」程度です!どんな長さのネクタイも、まずは一番きれいに見えるこの長さを基準に合わせてみてくださいね。一般的に販売されるネクタイは、日本人の平均身長に合わせ140㎝ほどの長さです。ただし、基本の「プレーンノット」「ウィンザーノット」以外のオシャレな結び方をしている方は、2、3㎝ほど長めのネクタイを選んでおくと安心ですね。海外のネクタイは元々長めなので、海外のファッションを取り入れているトレンディな方は、ネクタイが短くなる別の結び方にチャレンジしてみましょう。また、記事内ではご紹介しませんでしたが、ベストを着てネクタイの先を隠す方法もありますよ。ベストでよりオシャレにフォーマル感も上げられる、おすすめの方法です。「大剣がピッタリになったけど、小剣が長くて困る!」という方は、ネクタイピンをお試しください。余った部分を、ジャケットの第一ボタンのちょっと上あたりで挟めばOKです。ネクタイの適切な長さを保てば、毎日のビジネスも円滑に進みますよ。今まで意識していなかった方は、ぜひ「ベルトのバックル部分に半分かかる」長さにしてみてくださいね!