
ワイシャツを洗濯ネットで洗うのは問題ない?シワの抑え方や生地を傷めずに長持ちさせるポイントを紹介-オーダースーツSADA
毎日のようにワイシャツを着ていると、「洗濯のたびにシワが増える」「型崩れが気になる」といった問題に直面することがあります。そんなワイシャツのお手入れに関する悩みを解決してくれるのが「洗濯ネット」です。
ワイシャツは洗濯ネットにただ入れるだけでなく、正しい使い方・洗い方を知ることが大切です。この記事では、ワイシャツを洗濯ネットで洗うメリットから、洗う前の準備、洗濯方法、干し方のコツ、さらに注意点までをまるごと解説します。スーツスタイルをきれいに保つためのポイントもまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
ワイシャツに洗濯ネットを使うメリットとは?

洗濯ネットは衣類を保護し、トラブルを未然に防ぐのに役立ちます。まずは、ワイシャツに洗濯ネットを使うメリットから見ていきましょう。
シワと型崩れを防ぐ
洗濯機の中でワイシャツが他の衣類と絡んだり、生地同士が引っ張り合ったりすると、シワが発生しやすくなります。たとえば、袖はねじれや絡まりが起こりやすく、不自然なシワが付きやすい部分です。また、襟の部分に衝撃が加わって型崩れしてしまうと、だらしない印象を与えてしまう恐れがあります。
洗濯ネットを使えば、こうした摩擦やねじれを抑えることができ、洗い上がりのワイシャツのシルエットがきれいに保たれます。アイロンがけも格段にラクになるので、毎日の手間を減らしたい方にもおすすめです。
生地の劣化を抑える
ワイシャツは使用頻度が高いため、他の衣類と比べると生地が劣化するスピードが早いといわれています。日常生活で生地にダメージが加わることはもちろん、洗濯中の摩擦や衝撃で繊維がすり減ってしまうと、「縫い目がほつれる」「生地が薄くなる」「ボタンがとれる」といったトラブルも起こりやすくなります。
「ワイシャツを洗濯ネットに入れる」というひと手間をかけるだけで、これらの外的ストレスを大きく軽減し、長持ちさせることにつながります。
他の洗濯物との接触を避けられる
洗濯ネットの活用により、ワイシャツは洗濯機の中で他の衣類から独立した状態を保てます。その結果、色移り、毛羽立ち、糸くずの付着といったトラブルを回避しやすくなります。
衣類は乾いた状態よりも濡れた状態の方が摩擦の影響を強く受けるため、他の洗濯物との接触を極力避けなければなりません。ワイシャツの色が薄い場合や他の衣類にファスナーや装飾がある場合には、洗濯ネットが守り役となり、これらのダメージを防ぐことができます。
ワイシャツを洗濯ネットで洗う前の確認と下準備
ワイシャツは、使われている素材によって最適なお手入れ方法が異なります。ここでは、洗濯ネットで洗う前にチェックすべき内容と下準備について解説します。
洗濯前に洗濯表示を確認する
ワイシャツを洗う前には、まず洗濯表示をチェックします。基本的に、ワイシャツの内側には「タグ」と呼ばれる小さな布がついています。洗濯表示タグにはワイシャツの素材や適した洗濯方法が記載されており、「自宅で洗えるかどうか」「漂白剤を使っても大丈夫か」「乾燥機の使用が可能か」などの重要な情報を確認することが可能です。
誤った扱いは生地の劣化や縮みの原因になるため、洗濯機に入れる前に必ず目を通すようにしてください。中には、家庭での洗濯が禁止となっているワイシャツも存在します。そうしたものは、紛れ込んでしまわないよう事前に分けておきましょう。
洗濯ネットでシワを抑えて洗う前の4ステップ
続いては、ワイシャツを洗濯ネットに入れる前の下準備を4ステップで解説します。これらの下準備をルーティン化することで、不要なトラブルを防ぎ、しつこい汚れもきれいに落としやすくなります。
ステップ1:汚れの種類を見極めて下処理をする
襟や袖口の黒ずみ、食べこぼしによるシミなどは、洗濯機任せでは落ちきらないことがあります。皮脂汚れや油分を含む汚れは、それぞれに合った下洗いが必要です。たとえば、市販の襟汚れ・袖口汚れ専用の洗剤を塗りこんでから洗濯するだけでも、驚くほど汚れが落ちます。
全体に汚れがひどいのであれば、漬けおき洗いをするのも効果的です。汚れの種類を見極めて下処理をすることで、すっきりと洗い上げることが可能です。
ステップ2:ポケットの中を必ず確認する
洗濯する前にワイシャツのポケットの中をよく確認しましょう。筆記用具やレシート、メモ、ティッシュなどが入っていると、インクによるシミや紙屑の散乱といったトラブルを引き起こすリスクが高まります。
とくに、ボールペンやサインペンのインクは種類によって落とすことが難しく、ワイシャツ自体が使えなくなる可能性もあります。ティッシュが粉々になってワイシャツ全体にはりつくといった面倒な後始末を防ぐためにも、洗濯前には中身を全部出しておくことが大切です。
ステップ3:ボタンを外し、裏返して洗う
ワイシャツはボタンはすべて外し、裏返してから洗濯するのがベストです。ワイシャツのボタンを留めたまま洗うと、「重なった部分に汚れが残る」「縫い付けている糸がほつれる」といったトラブルが発生しやすくなります。
また、食べこぼしによるシミを除き、ワイシャツの汚れの大半は自分自身の汗や皮脂が原因です。そのため、汚れが付着しやすいワイシャツの内側を外に出した方が汚れをきれいに落とせます。
ステップ4:ネットに入れて丁寧に洗う
ワイシャツは1枚ずつ軽く折りたたみ、洗濯ネットに入れて洗っていきます。ネットに入れることで、生地同士の摩擦や絡まりを防ぎ、傷みやシワの発生が抑えられます。洗濯ネットのサイズは大きすぎないものを選んでください。
ワイシャツより大きすぎるサイズだと、ネットの中でワイシャツが動き回ってしまい、かえってシワの原因になることがあります。小さすぎるネットも、十分に汚れが落ちない可能性があるため注意が必要です。適切なサイズのネットを使用できれば、洗濯後の仕上がりに大きな差が出ます。
ワイシャツの効果的な洗い方については、次の章で詳しく紹介していきます。

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ワイシャツの洗い方

洗濯機には洗う服の素材に合わせて、コースが用意されています。洗濯タグで確認した洗い方に合ったコースを選びましょう。水洗い可能なワイシャツであれば、通常コースで良いでしょう。弱い洗濯や手洗いが必要なワイシャツであれば、「手洗いコース」「おしゃれ着洗いコース」など、自宅の洗濯機に合わせてソフトな洗い方ができるコースを選びましょう。
洗濯機用洗剤にも使い方があり、種類によって汚れ落ちの度合いが違います。洗浄力が強いのは粉末洗剤です。液体洗剤やジェルボールもありますが、これらはすすぎの回数を減らすことが前提であるため、軽い汚れ向きのものです。また、洗剤はたくさん入れれば良いというものではありません。入れ過ぎた洗剤はすすぎで落ちきらずに残ってしまい、かえって汚れやシミの原因になってしまいます。洗剤の使用説明や洗濯機の説明書にしたがって適量を使いましょう。洗う段階でシワが気になるのであれば、おしゃれ着用洗剤を使うのも有効ですが、おしゃれ着用洗剤は通常の洗剤よりも洗浄力が弱いので、黄ばみや汗ジミ、目立つ汚れなどは漂白剤や漬け置き用洗剤での漬け洗いで対処しましょう。
漂白剤を使ってシミやくすみを取ることもできますが、ワイシャツによって使える漂白剤の種類が限られているため、使い方には注意が必要です。洗濯タグを見ると、漂白剤使用不可、酸素系漂白剤使用可、塩素系漂白剤使用可の3つのタイプがあります。酸素系漂白剤にも漬け置き用の粉末タイプと衣類用洗剤と一緒に使う液体タイプがあり、使い方が異なることに注意が必要です。塩素系漂白剤は使用可と明示されていない衣服に使うと傷みの原因になるだけでなく、有害なガスが発生することもあるため、注意して取り扱いましょう。
洗ったワイシャツのシワを抑えて干す方法

洗いあがった後干す際にもコツがあります。脱水が終わったらすぐに取り出し、肩の部分を持って上下に大きく数回振り、大きなシワを伸ばしてください。次に軽くたたみ、衣類を手のひらではさむようにパンパンとたたいて小さなシワを伸ばします。ハンガーにかけた状態でしわを伸ばす時は、肩の部分に厚みのあるハンガーを使いましょう。1枚1枚かけて、縫い目の方向に合わせて引っ張るようにして形を整えながら、しわを伸ばして干します。濡れている時の方が衣服のシワを取りやすいので、仕上げのアイロンをする必要を減らせます。おもりをぶら下げてしわを伸ばす方法も有効です。さらにワイシャツの襟を立て、第1ボタンから第3ボタンを閉めて、袖口のボタンを外すと、型崩れ防止に役立ちます。
干す時間帯もポイントです。しっかりと乾かすならば、太陽が照っていて湿度が低い12~15時までにしましょう。日が暮れて湿度が上がってくると、乾いたはずのシャツが湿っぽくなってしまうため、すっきりしない干しあがりになってしまいます。15時頃までには取り込みましょう。

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洗濯ネットを使ってワイシャツを洗う時に注意すべきこと
洗濯機に詰め込み過ぎると汚れが落ちにくくなったり、しわが付きやすくなったりします。洗濯機に入れる量は7~8割にとどめましょう。
洗った後は脱水をかけますが、厚い生地の衣服は長めに脱水して水分を飛ばした方が乾きが良いのに対して、薄い生地のワイシャツは脱水時間が短いほうが良いです。
また、柔軟剤の使用もおすすめです。柔らかい風合いに仕上げたり、洗いジワの軽減、静電気の防止、防臭などといった効果があります。なお、使いすぎると香りが強く残りすぎて、周囲の人を不快にさせるかもしれません。洗濯機の説明書などに従って適量を使いましょう。
機能性ワイシャツとは?

しわの付きにくさを売り物にした機能性ワイシャツを購入して着るのもおすすめです。しわの付きにくさを売り物にした機能性ワイシャツは、形態安定シャツといいます。繊維を薬品につけたり樹脂処理したりすることでしわを防ぐ効果を挙げたものです。生地の段階で加工を行ってから縫製します。類似する言葉として形状記憶シャツというものがあげられます。
当初は綿と化学繊維の混紡しかありませんでしたが、技術開発が進んだ結果、綿100%の風合いと形態安定性のある製品も出てきています。
形態安定シャツは通常のワイシャツとは干し方が違う点に注意してください。「濡れ干し(ドリップドライ)」といって、しずくが垂れているくらいの状態で干して、水分の重みでしわを伸ばすように作られているので、洗った後は脱水しないか、脱水するとしても15秒程度の短時間にとどめて、しわを伸ばして形を整えながら、プラスチック製の肩に厚みのあるハンガーにかけましょう。干す場所や干し方としては、風通しの良く、直射日光の当たらない陰干しが適しています。繊維の化学加工の効果で形状を安定させているので、熱に弱い傾向があります。そのため、アイロンをかけるのは避けた方が良いでしょう。形態安定シャツは家庭での洗濯を前提にしており、一般的なクリーニングの工程にかけると劣化が早まるので、クリーニングには不向きです。
形態安定シャツは、素材に占める綿の比率が高いものを選びましょう。綿は元々しわになりやすい素材ですが、技術の進歩で綿の比率の高いものや綿100%の製品も販売されるようになりました。直接肌に触れるワイシャツだけに、着心地の良い綿の比率の高いものが良いでしょう。また、形態安定の機能性を表す指標であるW&W性(ウォッシュ&ウエア性)にも注目しましょう。
W&W性はJIS(日本工業規格)に定められた洗濯後のしわの残り具合を表す指標です。アイロンをかけた後のしわのない状態を5級として5級~1級があり、等級の高いものほどしわをカットできることを意味します。洗濯後のしわのカット率50%以上を示す3.2級以上が形態安定ワイシャツの基準です。
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

オーダースーツSADAはオーダースーツ専門店で、従来のイメージを覆す低価格と価格以上の高品質を実現しています。フルオーダーシャツも扱っており、まとめ買いをすればセット割価格適用でお得に購入可能です。初めてオーダーシャツを仕立てる方には初回特典の値引きもあります。(2025年6月時点、特典は予告なく変更になる場合があります)
生地卸業から創業した生地卸問屋としてのノウハウと、仕入れ・縫製・流通・販売まで自社で完結することにより、オーダースーツSADAは低価格と高品質の両立を実現しています。サプライチェーンが自社で完結しているため、オーダースーツSADAでは在庫処分を優先して販売する必要がないのです。
オーダースーツSADAでは、スーツだけでなく、フルオーダーワイシャツも販売しています。生地も綿100%だけでなく、綿50%+ポリエステル50%の形態安定シャツも取りそろえています。動きやすく快適なワイシャツも、フィットするものが見つかるでしょう。サイズ・フォルム・衿型・カフスなど細部にわたってカスタマイズでき、自分だけのお気に入りの1着に仕上げられます。体形にコンプレックスがあっても、オーダースーツSADAには長年にわたる補正のノウハウを用いればカバーできるでしょう。
オーダースーツSADAでは、シャツだけのオーダーやちょっと下見をというお客様も歓迎しています。ぜひこの機会に、ホームページで来店予約の上、お近くの店舗までお越しください。自分だけの高品質なスーツをスマートに着こなして、好印象を手に入れてください。
ワイシャツ 洗濯ネットで手入れが変わる!正しい使い方で清潔&長持ちを実現しよう

ワイシャツをきれいに、そして長持ちさせたいなら、洗濯ネットの活用は必須です。洗濯ネットを使うことでシワや型崩れを防ぎ、生地のダメージも抑えられるため、日々の洗濯を効率的に行えます。
しかし、洗濯ネットに入れるだけでは十分とはいえません。洗濯前の表示確認や下処理、干し方まで意識することで、ワイシャツの見た目と着心地に差がつきます。また、機能性ワイシャツを取り入れるのも、手間を減らす有効な選択肢のひとつです。
ビジネスの第一印象をつくるワイシャツこそ、丁寧に扱いたいもの。正しいケアを習慣にして、毎日をスマートに過ごしましょう。
ワイシャツを自宅で洗濯する際は、洗濯ネットを活用することでシワや型崩れ、生地の劣化を効果的に防げます。ポイントは、ただネットに入れるだけでなく、洗濯前の下準備—汚れの下処理、ポケットの確認、ボタンを外して裏返す、適切なサイズのネットに入れる—を丁寧に行うこと。また、洗濯表示に従い、洗剤や漂白剤も使い分ける必要があります。干すときもすぐに取り出して形を整えることで、アイロンの手間が軽減されます。さらに、形態安定シャツなどの機能性ワイシャツを選ぶことで、日々のケアも格段にラクになります。こうした工夫により、清潔感のある印象とワイシャツの長寿命を両立できます。オーダースーツSADAでは、高品質なフルオーダーシャツも取り扱っており、自分に合った一着を手軽に作ることが可能です。ワイシャツはビジネスの第一印象を左右するからこそ、正しい洗濯と手入れを習慣化しましょう。