
メンズのフォーマルスーツってどんなスーツのこと?種類と正しい着こなし、ビジネススーツとの違いを解説 – オーダースーツSADA
フォーマルスーツとビジネススーツの違いを知っていますか?結婚式や葬儀などで着用するスーツと仕事で着用するスーツには明確な違いがあります。シーンに応じて最適な格式のスーツを着用するためには、フォーマル度の違いや着用マナーを知ることが大切です。本記事では、フォーマルスーツとビジネススーツの違いを理解し、シーンに応じて適切な装いができるよう基本のルールやマナーを紹介します。正しく理解できたら、幅広い対応力でさまざまなシーンに安心して着用できるオーダースーツを仕立てるのもおすすめです。
スーツの「フォーマル」とは?定義と特徴を解説

スーツにはビジネスシーンで着る一般的なビジネススーツのほかに、冠婚葬祭などの格式高いシーンで着用するフォーマルスーツがあります。
比較的自由度が高く日常的に着用できるビジネススーツに対し、フォーマルスーツには厳格なルールが存在します。フォーマル度が高い順に正礼装、準礼装、略礼装の3種類があり、仕様や着用シーンが明確に分かれています。
たとえば結婚式では新郎や父親が正礼装、親族や主賓は準礼装、ゲストなら略礼装とドレスコードが決まっているため、正しい使い分けが必要です。

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ドレスコードの種類

ドレスコードとは、シーンや時間帯などに応じたふさわしい装いのルールです。フォーマル度の違いに応じて種類が分けられ、フォーマルスーツを着用するのはフォーマル度順にフォーマル、セミフォーマル、インフォーマルの3つ。それ以下のシーンではビジネススーツやカジュアルスーツ、ジャケパンスタイルなどがあります。
1.フォーマル(正礼装)

フォーマル(正礼装)は、ドレスコードの中で最も格式が高い装いです。主に結婚式や葬儀、入学式、格式高い式典、パーティーにおいて主催者側や主賓などが着用します。オーケストラの指揮者などが着用することもあります。
フォーマル(正礼装)の大きな特徴は、時間帯に応じて適切な装いが変化する点です。昨今は時間帯を問わずタキシードを着用することが増えていますが、本来は昼はモーニングコート、夜はテールコート(燕尾服)もしくはタキシードと時間帯によって適切な装いが変化します。
2.セミフォーマル(準礼装)

結婚式や祝賀会、パーティー、入卒園式などのシーンで着用する装いです。主催者側がフォーマル(正礼装)を身に着けるのに対し、式典に呼ばれた側(ゲスト)はセミフォーマル(準礼装)を着用します。
フォーマル同様に昼はディレクターズスーツ、夜はタキシードと時間帯に応じて装いを変えるのが正式です。ただ最近は時間帯に関係なく昼夜どちらにもブラックスーツを着用する人が増えています。
3.インフォーマル(略礼装)

アットホームな結婚式や発表会、パーティーにゲストとして参加する際に着用するのがインフォーマル(略礼装)です。正式には昼がチャコールグレーの無地、夜がミッドナイトブルーの無地と色柄の指定がある場合がありますが、昨今はダークカラーのシンプルなスーツであれば問題ありません。
以下のドレスコードでは、フォーマルスーツである、式典用のスーツは着用しません。
4.スマートエレガンス
カジュアルウエディングやパーティー、食事会などで着用します。スマートエレガンス以下のカジュアルな格式では無地以外のスーツを着用しても問題ありません。
5.カジュアルエレガンス
結婚式の二次会やパーティーで着用するカジュアルな装いです。カジュアルコーディネートのスーツやジャケパンスタイルなどがカジュアルエレガンスの目安です。
6.ビジネスアタイア
企業主催のパーティーや株主総会などで着用します。パーティーの中でもビジネス色が強いシーンのため、きちんとした清潔感のある服装で参加しましょう。
7.スマートカジュアル
レストランでの食事や学校行事で着用します。きちんとした印象で清潔感がありつつも堅苦しくない装いを選びましょう。

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モーニングコート(正礼装:昼)

モーニングコートは、昼の冠婚葬祭や公式行事などで着用する正礼装の装いです。結婚式や披露宴、葬儀などの格式ある式典に際し、たとえば新郎や父親、喪主、式典の主催者などが着用します。
英語の「グッドモーニング」が語源であり、言葉の意味通り午前中のみ着用し原則的に午後は着用しません。本来はジャケットのみを指しますが、日本ではジャケットとコールズボン、ベストのセットを指すことが普通です。
モーニングコートは、後ろの裾を大きく斜めに切り取るモーニングカットが特徴。1つ留めのフロントボタンから斜めに前裾を切り落とした形状です。基本は黒色で、濃いグレーのものもあります。
また慶事と弔事でボタンの留め方が違うのもモーニングコートの特徴です。慶事では内側のボタンを使って留め(拝み合わせ)、弔事では外側のボタンで通常の留め方をします。正礼装はとくに格式高いシーンで着用する装いのため、マナーを強く意識しましょう。
モーニングコートのパンツはグレーに黒の縞模様が入ったコールズボンなど、同系色+縦縞のパンツを合わせるのが一般的です。ジャケットと共布かグレーに白襟をつけたウエストコート(ベスト)を合わせます。白襟はベストの付属品的であり、通常のカラーやラペルとは異なる位置づけです。スーツ同様、一番下のボタンを外すアンボタンマナーで着用します。
ワイシャツは白のブロード生地が定番です。シンプルな無地のレギュラーカラーかウィングカラーを選び、シルク素材のシルバーグレーか白黒ストライプ柄のネクタイを合わせるのがおすすめ。ネクタイに合わせて白やシルバーグレーのポケットチーフを合わせると統一感が生まれます。
パンツはベルトではなく黒の縞柄のサスペンダーで吊り固定し、同じく縞柄のモーニング用の靴下、黒の内羽根式ストレートチップの靴を合わせましょう。
タキシード(正礼装:夜)

タキシードは元々夜の準礼装でしたが、現在では夜だけでなく昼も着用できるようになり、正礼装=タキシードが一般的になりました。夜の結婚式やパーティーで着用する正礼装としてはもちろん、昼もタキシードで参列して問題ありません。シーンに応じたマナーをしっかりと押さえていれば、一般のゲストがカラータキシードを着用しての参列も許容される場合があります。
タキシードを結婚式で着用する場合、友人代表なら正式なブラック、ガーデンウェディングではカジュアルなカラータキシードのネイビーがおすすめです。ジャケットの着丈は、おしりが隠れるくらいの長さが良いでしょう。
タキシードのパンツは、両サイドに1本ずつライン飾りがあしらわれており、裾に折り返しがないシングルが基本です。シャツは白のブロード生地が定番で、衿先が小さく折り返されているウイングカラーが最もフォーマルで正装にふさわしいとされます。
近年はカラータキシードにカマーバンドではなくベストを合わせるケースが増えました。カフスボタンやカラーの蝶ネクタイ、ポケットチーフなどを合わせて華やかにコーディネートしましょう。
ディレクターズスーツ(準礼装:昼・夜)

ディレクターズスーツは、黒色のシングルブレストまたはダブルブレストの背広、黒とグレーの縞柄で折り返しのないコールパンツを組み合わせる礼服です。正礼装に次いで格式が高い準礼装の装いで、結婚式の親族や主賓、重要な会議やセレモニーなどで着用します。洗練された品位と信頼感があり、ディレクター(上級管理職)が着用したことが名前の由来です。
昼はディレクターズスーツ、夜はタキシードを着用するのが準礼装の基本スタイルですが、現在では夜に後述するブラックスーツを着用することも増えています。正礼装ほど厳格なマナーはないものの、準礼装としての格式と品位を保つ装いを心がけましょう。
ブラックスーツ(略礼装:昼・夜)

ブラックスーツは文字通り黒色を基調としたスーツです。黒色が引き締まった印象で高級感を演出でき、結婚式やパーティの一般ゲスト、会食、会社の表彰式など幅広いフォーマルシーンで着用できます。ドレスコードに平服を指定された場合に適した装いが略礼装です。
略礼装は昼夜を問わず着用できるほか、近年は夜の準礼装でも着用されるなど着用機会が増えています。長く使えるよう高品質なものを選ぶと良いでしょう。

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喪服・礼服との違いは?

冠婚葬祭の装いは、大きく分けて礼服と喪服の2種類あります。礼服は冠婚葬祭全般に対応できる万能な装いなのに対して、喪服は冠婚葬祭の「葬」に特化した弔事専用の装いです。
喪服は礼服の一種であるため、弔事に礼服を着用しても基本的に問題はありません。逆に慶事で喪服を着用することも不可能ではありませんが、ネクタイなどの組み合わせには十分な配慮が必要です。
とくに女性の喪服は慶事に着用できるものとできないものが明確なため、注意しましょう。

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フォーマルスーツとビジネススーツの違いとは?

略礼装のブラックスーツと黒のビジネススーツは一見して同じように見えるかもしれませんが、フォーマル用のブラックスーツと黒いビジネススーツには明確な違いがあります。礼服と普通のスーツの違いを覚えておきましょう。
使うシーン・TPOの違い
ビジネススーツは日常的なシーンで着用するのに対し、フォーマルスーツを着用するのは冠婚葬祭や式典など格式ある特別なシーンです。中には似ているものもありますが、フォーマルスーツとビジネススーツは色やデザインなど見た目からして違います。よく似ているとしても、喪服を着て出社したり黒のビジネススーツで葬儀に参列したりすることは本来避けたほうが賢明です。
色・デザインの違い
さまざまな色のビジネススーツがあるのに対して、フォーマルスーツの色は黒のみ。さらに同じ黒でもビジネススーツは一般的に光沢がありグレーがかっていますが、フォーマルスーツは漆黒と呼ばれる深い黒で光沢がありません。黒が深いほど格式が高いとされ、何度も重ね塗りをするためフォーマルスーツとビジネススーツを比較すると色の違いは一目瞭然です。とくに日光の下で見ると違いが顕著で、黒の濃さに明らかな差があります。
ジャケットのラペルの形やAMFステッチの有無、ベントの有無などにも違いがあるため、フォーマル力の強いビジネススーツであっても基本的にフォーマルスーツの代わりにはなりません。シングル、ダブルは格式の違いがないので好きな方を選びましょう。
価格・素材・選び方の違い
素材の違いは、フォーマルスーツはウール100%の上質な生地で仕立てられることが多いのに対し、ビジネススーツはポリエステル混紡生地で仕立てられることが多い点。日常的に着用するビジネススーツは耐久性や機能性を重視した素材で仕立てられますが、フォーマルスーツは機能性よりも品質重視の素材で仕立てられます。フォーマルスーツは品質重視のため、一般的にビジネススーツよりも価格は高めです。
着用する機会が限られるフォーマルスーツは、5~10年着ることも珍しくありません。体型の変化にも対応できるよう、流行りのタイトなデザインでもタイトすぎるものは避けたほうがよいでしょう。流行り廃りの影響を受けないシンプルなデザインがおすすめです。

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フォーマルスーツの正しい着こなし方【小物・マナー編】

格式を伴うフォーマルスーツの着こなしでは、合わせる小物にもルールがあります。フォーマルスーツを正しく着こなすためのルールやマナーを覚えておくことが大切です。
初めての方でも安心してフォーマルスーツを着こなせるよう、小物類の選び方やシーズン別の着こなし方を紹介します。
シャツ・ネクタイ・靴の選び方
フォーマルスーツに合わせるシャツはウイングカラーが基本。上品で清潔感のある白色のブロード生地のシャツを合わせるのが定番です。
モーニングコートではプレーンのウイングカラー、燕尾服では大きめのウイングカラー、タキシードではプリーツ入りのウイングカラーがよく選ばれます。ブラックスーツにはレギュラーカラーの白シャツを基本に、パーティーシーンでは淡い色のシャツを合わせるのも良いでしょう。
ネクタイはモーニングコートではシルバーやライトグレーに黒、グレーの縞が入ったレジメンタルタイを合わせます。燕尾服、タキシードはともに蝶ネクタイを合わせましょう。燕尾服は白、タキシードには黒の蝶ネクタイを合わせるのが基本です。
フォーマルスーツに合わせる靴は、モーニングにはストレートチップもしくはプレーントゥを選びます。格式の高い内羽式で、ブラック、ネイビー、チャコールグレーなど落ち着きある色を合わせましょう。
燕尾服やタキシードには、オペラパンプスやエナメルシューズを合わせます。夜(18時以降)はエナメルシューズを履きますが、ストレートチップの革靴でも問題ありません。昼にタキシードを着用する場合はストレートチップの革靴が良いです。
ブラックスーツは、フォーマルシーンではストレートチップもしくはプレーントゥを合わせます。パーティーシーンではエナメルシューズを合わせて華やかに演出するのも良いでしょう。
ポケットチーフ・カフリンクス・時計など小物の注意点
厳格なルールがあるモーニングコートには、リネンもしくはコットン100%の白無地のポケットチーフをスリーピークスで挿します。燕尾服やタキシードにはシルクの白いポケットチーフを挿しますが、シーンによっては柄物のポケットチーフを選んでも良いでしょう。ブラックスーツには白やシルバーを合わせるのが基本で、ネクタイと色味を合わせ統一感を出すとおしゃれです。
袖口できらりと光ってさりげないおしゃれを演出するカフス(カフリンクス)は、昼はゴールドやシルバーの台に真珠、白蝶貝などの白い石、夜は黒蝶貝や黒オニキスなどの黒い石を合わせます。パーティーシーンでブラックスーツを着用する場合は、好みのカフスを付けても問題ありません。
フォーマルスーツに合わせる腕時計は、シンプルで上品なデザインを選びましょう。大きすぎたり小さすぎたりせず、シンプルな文字盤で主張が強くないものがよく合います。

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スーツコーデでの印象はポケットチーフで大きく変化します。思い描く通りの印象を作るうえでポケットチーフはとても便利なアイテム。普段スーツを着ない人ほどポケットチーフの使い方を覚えるメリットがあります。
フォーマルスーツの正しいマナー
フォーマルスーツを着用する際は、美しいシルエットと格式ある装いを保つためにジャケットのボタンマナーを意識しましょう。
立っている状態では、シングルブレストは上段のみ留めて下段は外す、ダブルブレストはデザインによりますが、すべてのボタンを留めるか中央のみ留めます。いずれの場合も座る場合はすべてのボタンを外しましょう。
フォーマルスーツに合わせるネクタイは格式によってある程度限定されますが、比較的自由度が高い略礼装ではシーンに応じて適切なネクタイ選びが求められます。シーンによる違いはありますが、迷う場合は無地もしくは主張が控えめな柄を選ぶと良いでしょう。シルバー、ネイビー、ダークレッド、ブラックなどの色味を選ぶと大きく外すことはないでしょう。結び方はシンプルなウィンザーノットやプレーンノットがおすすめです。
正礼装や準礼装が求められるシーンでは、シンプルなデザインの白シャツを合わせて品格ある装いを意識しましょう。略礼装では選べる色柄が広がりますが、上品で清潔感のあるシンプルなデザインなら外す心配はありません。

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結婚式のフォーマル・コーディネート

結婚式のフォーマルコーディネートのポイントを紹介します。着用する機会が多いセミフォーマル(準礼装)、インフォーマル(略礼装)の着こなしのポイントを押さえておきましょう。
セミフォーマル(準礼装)の着こなし
結婚式でセミフォーマルを着用するケースは新郎新婦が3親等以内の場合。兄弟や甥、姪などが該当し、比較的機会が多いためしっかりと覚えておきましょう。ゲストをお迎えする立場になるため格式高めなコーディネートが求められます。セミフォーマル(準礼装)の着こなしのポイントは以下の通りです。
- スーツ:ブラックスーツ(礼服)
- シャツ:白のレギュラーカラー
- カフスとネクタイピン:シルバーの礼装用
- ネクタイ:白蝶貝の礼装用
- ポケットチーフ:シルバーのシルク
- ベルト:黒のピンバックル
- 靴:黒の内羽根式ストレートチップの革靴
基本的に結婚式におけるセミフォーマル(準礼装)の装いは上記で固定してしまって問題ないため、必要なものはブラックスーツ(礼服)購入時に揃えてしまっても良いでしょう。
インフォーマル(略礼装)の着こなし
一般的なゲストとして結婚式に参列する場合の装いは、インフォーマル(略礼装)が適当です。ダークカラーのスーツを着用して参列しましょう。
例えばいとこの結婚式はセミフォーマル(準礼装)でもインフォーマル(略礼装)でも構いません。友人知人の結婚式は通常インフォーマル(略礼装)で参列しますが、友人代表の挨拶をする場合など特別な役割がある場合は、格式を1つ上げた準礼装で参列します。
インフォーマル(略礼装)の着こなしのポイントは以下の通りです。
- スーツ:光沢のあるミッドナイトブルーの無地
- シャツ:セミワイドカラーの白織柄
- ネクタイ:ペールラベンダー
- ポケットチーフ:シルバー
- カフスとネクタイピン:白蝶貝
- ベルト:黒のピンバックル
- シューズ:黒の内羽根式ストレートチップの革靴
光沢のある高級ウール生地のスーツで華やかさと重厚感を演出するのがおすすめです。祝いの席にふさわしいセミワイドシャツに明るいパステルカラーのネクタイを合わせるコーディネートも良いでしょう。ペールラベンダーはネイビーと相性がよく、上品なコーディネートになります。親しい友人の結婚式であれば、黒のダブルモンクストラップの革靴でおしゃれに整えるのもおすすめです。
ダブルとシングルどちらがおすすめ?
スーツのデザインは、前ボタンが1列のシングルスーツと2列のダブルスーツがありますが格式は同格です。ダブルのほうが格式が高いといわれることもありますが格式に違いはないため、好みで選んで問題ありません。ダブルスーツでもシングルスーツでも、好きなデザインを選びましょう。
フォーマルシーンで裾上げダブルはOK?
ダブルスーツの裾の仕立てはダブルが流行りですが、カジュアルダウンしてしまうためフォーマルシーンには不向きです。格式ある装いではシングルが基本のため、フォーマルスーツはシングルで仕立てるのが無難。あえてドレッシーに仕立てる意図がなければ、裾はシングルで仕立てましょう。
スラックスのタックは、ノータック、ワンタックどちらも問題ありません。

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結婚式に参列する際は、格式の高い場にふさわしい適切なスーツを選ぶ必要があります。結婚式用スーツの基本的なマナーや色、デザイン、ネクタイをはじめとしたアイテム選びのポイントを紹介します。
お葬式のフォーマル・コーディネート

現在ではお葬式を斎場で行うケースが多いため、通夜、告別式とも喪服(準喪服)を着用するのが一般的です。略喪服に該当するダークスーツも許容されるものの、喪服での参列が当たり前になった現在では略喪服が許容されるのは通夜までと考えるのが無難。できるだけ喪服で参列したほうが良いでしょう。
準喪服とは
準喪服とは、一般的な喪服を指します。弔事において喪服、準喪服、ブラックスーツ、ブラックフォーマルは、いずれも同じ意味です。
近年は慶弔両用のブラックスーツが人気で、ブラックフォーマルと呼ばれています。慶弔問わず幅広いシーンで着用できるため、セミフォーマル(準礼装)はブラックフォーマルがおすすめです。
葬儀での正式なコーディネート
葬儀の正式なコーディネートのポイントは以下の通り。
- ブラックスーツ(喪服):光沢のない生地
- シャツ:白無地でレギュラーカラー、織柄がなく、襟先にボタンがないもの
- ネクタイ:黒の葬儀用ネクタイ
- ポケットチーフ・タイピン・カフス:使用しない
- ベルト:黒のピンバックル。型押し、エナメルなどの華美なベルトは避ける
- 靴:黒の紐靴か、内羽式ストレートチップ※靴ひものない靴はNG
- 靴下:黒無地
- インナー:白無地
葬儀の装いは、最も格式が高いアイテムを揃えます。急に必要になるため事前に用意しておきましょう。ワイシャツと靴下は未使用のものをストックしておくと安心です。
お葬式でベストはあり?
スリーピースのベストは華美な印象、ニットのベストはカジュアルな印象を与えるため、一般的にお葬式ではベストを着用しません。ただ地域差が大きく、とくにニットのベストについては判断がまちまちです。寒冷地では防寒対策で黒のニットベストを着用する場合も珍しくないため、事前に確認しておくと良いでしょう。
会社関係でのお葬式では、基本的にベストを着用しないほうが賢明です。
お葬式のアウターのおすすめは?
お葬式で着用するアウターは、ウールのチェスターコートやステンカラーコートなどがおすすめ。色は黒を選びます。
お葬式で定番なのは、ウール素材のチェスターコートです。黒のチェスターコートはカジュアルでもフォーマルでも合わせやすく人気があります。ほかにもビジネス、カジュアル、フォーマルで幅広く使える使いステンカラーコートもおすすめ。シーンを問わず使える勝手のよさに加え、合繊素材のステンカラーコートは丈夫で扱いやすく、撥水加工が施されたものはとくに人気です。ウール、カシミヤ混紡の軽くて保温性が高いタイプも人気があります。

礼服と喪服の違いとは?冠婚葬祭のスーツの着こなし方・NGマナーについても解説 – オーダースーツSADA
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フォーマルスーツの選び方

着用シーンが限られるフォーマルスーツは、長期間使い続けることが珍しくありません。5年、10年と着続けることを想定して、体型の変化や流行り廃りのないデザインを選びましょう。
1.サイズ感
着用する機会が少ないフォーマルスーツは、5~10年使い続けることが当たり前。できるだけ長く使い続けられるよう、年齢による体型の変化を想定したサイズ感を選ぶことがフォーマルスーツ選びのコツです。
5年後、10年後の体型がどうなっているのかを正確に予測することは難しいとしても、タイトすぎるデザインを避けるだけでも着続けられる可能性は上がります。あまりに大きいとシルエットが崩れて格好悪くなるため、少し余裕のあるサイズを選ぶのがおすすめです。
2.デザイン性
フォーマルスーツのデザインは、年齢を問わないシンプルなものがおすすめ。5年、10年と長く着続けられるよう、若い時期にしか着られないものや流行に左右されやすいものは避けたほうが賢明です。フォーマルスーツのおしゃれはネクタイやポケットチーフ、カフスボタンなどの小物で楽しみ、あくまでもスーツはシンプルなものを選ぶのが長く使い続けるコツです。
3.生地
はじめてフォーマルスーツを購入する方は、1年を通して着用できるオールシーズン対応のものがおすすめです。フォーマルスーツを着用するタイミングは季節を選ばず訪れます。何着も購入する予定がある場合でもなければ、1着で年中着られるものが良いでしょう。

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フォーマルスーツの基本とマナー【レディース】

女性が格式高いシーンで着用するフォーマルスーツは、アフタヌーンドレスやイブニングドレスです。スーツ店や通販などでも購入できますが、体に合った美しいシルエットのドレスが欲しい場合は、オーダーを検討すると良いでしょう。
アフタヌーンドレス(昼の正礼装)
アフタヌーンドレスは、女性が着用するフォーマルスーツで最も格式高い正装の一つ。名前が示す通り昼間の行事で着用します。アフタヌーンドレスを選ぶポイントを解説します。
アフタヌーンドレスは、光沢のある生地を避けるのがマナーです。ドレスだけでなく靴やバッグ、アクセサリーなど身に付けるものはすべて光沢があるものを避けます。光沢はなくとも高級感がある素材がおすすめです。
アフタヌーンドレスは、できるだけ露出を抑えたデザインを選ぶこともポイント。短い袖丈のやノースリーブの場合はジャケットやショール、ボレロなどを合わせてカバーしましょう。スカートの丈は長めのほうが良いとされます。ひざ下~くるぶし程度の長さを選びましょう。
目を引く奇抜なデザインは避け、全体的にシンプルで落ち着いたものがおすすめです。結婚式に参列する場合は、花嫁の色である白色や総レースを避けます。
イブニングドレス(夜の正礼装)
イブニングドレスは夕方から夜にかけての時間帯に着用する正式なドレスです。光沢ある生地を避けたアフタヌーンドレスとは違い、イブニングドレスはサテンやベルベット、シルクなどの光沢ある高級な生地を選びます。
合わせる靴やバッグ、アクセサリーも光沢あるものを選び、きらびやかで華やかな印象になるようにコーディネートしましょう。会場のライトに照らされて映える黒や赤、濃紺などのはっきりとしたカラーがよく合います。
ノースリーブなどの露出が多いデザインでも問題なく、ショールやジャケットは必ずしも必要ではありません。むしろ適度に肌を見せて華やかさを演出するデザインは好まれます。ただし、ノースリーブにはロンググローブを合わせるのが正式なマナーです。半袖や長袖であれば必要ありませんが、ノースリーブのイブニングドレスを着用する際は注意しましょう。
足元にはドレスと同色の布製のものを合わせるのが正式な装いです。
男性との違いとスカート/パンツの選び方ポイント

女性のフォーマルスーツは、男性に比べて選択肢の幅が広いことが特徴のひとつ。最も格式が高い正礼装ではアフタヌーンドレス、イブニングドレスを着用したり手袋が必要だったりとルールがありますが、準礼装以下では比較的自由度が高めです。ワンピース、スカート、パンツ、セットアップなどさまざまなスタイルが選べます。
覚えておきたいポイントは、スカートとパンツではスカートのほうが格式が上になる点。
ただし、極端なミニ丈やノースリーブは避ける必要があるものの、入学式や冠婚葬祭の一般ゲストの立場であればスカートでもパンツでも問題ありません。喪主や親族など主催者側の立場、上司の結婚式などでは略喪服で格式が下がるパンツスタイルを避け、スカートを着用した方が良いでしょう。

フォーマルスーツで何を着れば良いの?フォーマルな場面で悩みがちな、レディーススーツの着こなし方をご紹介
成人して以降、特に20代後半ごろから、結婚式や会社の式典、お子さんの入園式など、フォーマルな行事に参加する機会も、増えてきたのではないでしょうか。女性の場合は、フォーマルスーツの種類が男性よりも豊富で、着こなしにも悩みますよね。今回は、おすすめの人気コーデを、代表的なイベント別にご紹介します!
まとめ:オーダースーツで「安心」かつ「対応力」のあるフォーマルスーツを作ろう

フォーマルスーツの正しい着こなしは、ルールやマナーを知っているかどうかが大切です。フォーマル度が高い順に正礼装、準礼装、略礼装と並びますが、とくに格式が高い正礼装などは着用する機会は限定的。厳格なルールがありますが、それほど心配する必要はありません。むしろ冠婚葬祭で着用する機会が多い略礼装や礼服のルールやマナーをしっかりと覚えておくことが大切です。
幅広いシーンで着用できるフォーマルスーツ選びに不安がある場合は、生地やデザイン、シルエットや小物に至るまで自分好みに仕立てられる「オーダースーツ」という選択肢があります。
オーダースーツSADAではフォーマルスーツを「あなた専用の1着」をリーズナブルに提供します。生地の仕入れから縫製までをワンストップで行うことで、既製スーツ並みの価格でフルオーダースーツが手に入ります。店舗で実際の生地を見ながらプロのスタッフと一緒に理想の1着を仕立てましょう。まずはお近くの店舗へ来店予約をお願いいたします。
フォーマルは正礼装を指し、結婚式や式典の主催者が着用します。昼はモーニングコート(ジャケット・コールズボン・ベストの3点)で、サスペンダーや黒のストレートチップなど細部に独自のルールがあります。女性は昼はアフタヌーンドレス、夜はイブニングドレスが基本です。着用機会が多いのは準礼装のフォーマルスーツで、結婚式や葬儀用に仕立ての良いものを用意するのがおすすめ。質の良い生地なら長く美しいシルエットを保て、夏用と3シーズン用を揃えれば快適に着こなせます。フォーマルスーツは「オーダースーツSADA」でも一部取り扱いがあるので、詳細は店舗スタッフにご相談ください。