【スーツ 手洗い】スーツを自宅で洗うポイント

今回は、自宅でスーツを洗う場合のポイントをまとめました。
最近注目の、スーツをシャワーで洗う方法や必要な物もご紹介します。

スーツを洗う前に

スーツを洗うリスクはかなり高いため、まず、自宅で洗うかクリーニングに出すかを検討しましょう。

スーツを洗うリスク

水と摩擦に弱いウール。
洗う場合7つのリスクがあります。
ウォッシャブル加工されているスーツも、これらのリスクがゼロではありません。

  1. 縮み・・・スーツは表生地、裏地共に水に弱く縮みやすい。
  2. シワ・・・乾燥したあともシワが残る。
  3. 型崩れ・・・中の芯がズレる、ヨレる、形が歪む。
  4. 変色する・・・洗剤や水温による変色、天日干しによる日焼けの可能性がある。
  5. 色落ち・・・生地の色落ち、色ムラ、色移り。
  6. 生地感の変化・・・手触りなどが変化する。
  7. 着心地・・・フィット感の変化。

洗う前にトラブルが発生しても良いか考えましょう。
高価な素材のスーツはよりリスクが高まります
気に入っている物、着心地が良い物は、無理せずクリーニングに出しましょう
最初は、買い替え予定のスーツなどで、手洗いを試してみると安心です。

スーツを手洗いするメリットは?

クリーニングに出す時間や手間がかからない点がメリットです。
通常のクリーニングでは油性(ヘアワックスやジェル、食品の油分、皮脂)の汚れのみが落ちます。
手洗いは水溶性(汗、雨、飲料など)の汚れを落とせます。
雨に濡れてしまったとき、大量の汗をかいてしまったときは自宅で洗えると安心です。

ポイント
クリーニングで水溶性の汚れを落としたい場合は、水洗いクリーニングを利用しましょう。
洗濯表示の丸で囲まれた「w」にバツ印があるものは、クリーニング店でも水洗いができません

洗う際に必要なもの

  • スーツが2つ折りで入るネット。
  • おしゃれ着用中性洗剤
  • 厚手のスーツ用ハンガー
  • パンツ用ハンガー
  • 仕上げ用アイロン

スーツの手洗い

ウールは濡れた状態で摩擦されると、ウールが絡み合い生地が縮みます。
洗うときには極力摩擦を避け、そっと押し洗いをします。
洗えるウールは、ポリエステルとの混紡でウールが50%以下が目安になります。

  1. スーツの洗濯表示を確認します。
    洗濯マークは2016年12月から新しくなりました。
    洗濯桶にバツ印がある場合は洗えません
    洗濯桶の中に数字がある場合、その温度が使用する液温の上限です。
  2. すべてのポケットの中身を取り出す。
  3. 見えない場所で色落ちしないかテストする。(洗剤を少量つけて5分ほど置き、ティシュで拭き取り色が移れば、色落ちします。)
  4. ジャケットの前ボタンは留めずに2つ折りにする。パンツはファスナーやボタンを留め、センタークリースのラインがズレないように合わせ、太腿あたりで2つ折りにする。
  5. スーツをネットに入れる。
  6. 洗濯桶に水とウール用中性洗剤をいれ、洗濯液をつくる。
  7. スーツを入れ、摩擦しないように押し洗いする。
  8. 水を入れ替えすすぐ。
  9. 洗濯機で1分程脱水し、止まったら早めに取り出し厚手のハンガーにかける。
  10. シワは引っ張るのではなく、叩くように伸ばす。日陰干しか部屋干しで、日焼けを避ける。

ポイント
手で絞らないようにしましょう。
部分的に強い力がかかり、生地が伸びたり型崩れする可能性があります。

スーツを洗濯機で洗う

洗濯表示で洗える場合、洗濯機の手洗いメニューを使う方法もおすすめです。
水量は多い方が生地を傷めません。
液温が高すぎたり、洗剤の原液がスーツにかかると変色する場合があります。
ネットは目が細かすぎると汚れが落ちにくくなります。
大きい網目(5mm程度)のネットを選びましょう。
サイズはスーツが2つ折りで入るくらいが目安です。

  1. サイズの大きいネットに2つ折りで入れ、洗濯機の壁に立てかけるように入れる。
  2. スーツに直接かからないように、おしゃれ着用中性洗剤を洗剤投入口に入れる。
  3. おしゃれ着用メニュー(ドライコース)を使用する。
  4. 水量は少し多めに、脱水は1分程に設定して洗う。
  5. 洗濯後はすぐに取り出しハンガーにかける。水が滴る場合は、落ちなくなるまで浴室にかけておく。(2時間程度)

ドラム式は避ける・・・ドラム式は機械の構造上叩き洗いになるので、スーツを傷める可能性があります。コインランドリーも避けましょう
乾燥機は使わない・・・乾燥機も縮みの原因になる場合があります。
漂白剤や柔軟剤を使用しない・・・変色の可能性があるため使用しません。

スーツをシャワーで洗う

最近はスーツをシャワーで洗えるものも増えました。
こちらは洗剤を使わず、汗や雨など水溶性の汚れをシャワーの水で洗い流すだけです。
主にポリエステル生地のスーツに多い機能です。
洗う前には、ポケットの中の物をすべて出します。

  1. 汚れの少ない内側から洗うため、ハンガーにスーツを裏替えしにかけます。袖も裏返します。パンツも裏返し、パンツハンガーにかけます。
  2. ぬるま湯(40度以下)で全体にシャワーをかけます。上から下へ汚れを流し落とすようなイメージで丁寧にシャワーをかけましょう。
  3. ハンガーにスーツの表を出してかけます。再度上から下へ向かって汚れを洗い流します。
  4. そのまま浴室で水滴が落ちなくなるまで放置したあと、エアコンの風が当たる場所などで乾燥させます。

スーツを長持ちさせるには?

洗う頻度・・・洗う事を前提とした、ポリエステル素材のウォッシャブルスーツは月2回など、頻繁に洗うことが可能です。ウールの混紡率が高い場合は、1シーズン1回か2回程度にした方が、生地が傷みにくくなります。

洗剤・・・ウールが混紡されている場合は、おしゃれ着用中性洗剤が安心です。ポリエステル100%のものは合成繊維対応のおしゃれ着用洗剤を使用します。

ハンガー・・・干す際の型崩れを防ぐため、ジャケットは厚みがあるスーツ用ハンガーを使用します。保管用の木製ハンガーは、洗濯時の水分を吸ってしまうため、プラスチックか樹脂製の物を使いましょう。パンツはパンツ用ハンガーで、ウエストを挟みます。

日陰干し・・・スーツは日焼けしやすいため、天日干しはしません。日陰干しをします。

乾いた後のアイロン・・・シワが気になる部分がある場合、あて布をしてアイロンをかけます。ハンドスチーマーも便利です。ハンガーにかけたまま、気になる部分にスチームを当てて、シワを伸ばしましょう。

スーツは1シーズン1回から2回のクリーニングが目安

スーツに使用されるウール素材は撥水性があり、本来汚れにくい素材です。
日々のお手入れは豚毛ブラシでのブラッシングが効果的です。
ブラッシングをした後は連続着用せずに湿気を抜きます。
1着2休を守れば、クリーニングも1シーズンに1回か2回で十分です。
スーツはデリケートな服であるため、水洗いやクリーニングの回数はできるだけ抑えましょう。
日々のお手入れでご不明な点は、オーダースーツSADAにご相談ください。

まとめ

今回は、スーツの洗い方についてまとめました。
ウールのスーツは元々洗う事を前提としない服であるため、通常のブラッシングなどのメンテナンスで問題なく着用できます。
また、慌ててクリーニングに出すことにならないように、月末や15日など、クリーニングに出す日を決めておくのも安心です。
やむを得ない場合、洗濯表示で洗えるタイプは、手洗いで摩擦を加えないように優しく押し洗いをします。
洗濯機で洗う場合はドライコース、おしゃれ着用中性洗剤、脱水短め、日陰干し、と覚えておきます。
大切なスーツを傷めないように慎重に洗いましょう。

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