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男性は要チェック!ドレスコードの基本を徹底的に紹介!

ドレスコードはその場の状況やシーンに合ったスタイルが求められ、それぞれ違うスタイルが存在しています。しかし、さまざまなスタイルがある一方でどんな服装を選んだらいいのかと多くの方を悩ませている事柄でもあり、マナー違反にならないためにも把握しておくことが必要です。

結婚式やパーティー、食事会などの華やかなシーンに最適なドレスコードがある一方、お葬式、告別式、弔事など故人との別れの席でも最適なドレスコードが存在するため、ドレスコードの基本を覚えておく必要があります。

結婚式などの華やかなシーンでは、フォーマルスタイルのなかでも昼間に着用されることが多いモーニングコートや夜の着用が基本とされている燕尾服やタキシードが一般的です。反対に故人を弔う会では喪服やブラックスーツなどが該当します。

着用する時間帯によってスタイルを変える必要があるため、しっかりと把握して置くようにしましょう。

また、スマートエレガンスやスマートカジュアルは、フォーマルスタイルやセミフォーマルスタイルよりかはカジュアル感が強いシーンに着用するスタイルでもあります。ジャケットとパンツのスタイル、いわゆるジャケパンスタイルもドレスコードの一部になるため、相手に失礼のないように、ドレスコードのことをしっかりと把握してスタイリングをするようにしましょう。

結婚式やパーティーなどでよく耳にする「ドレスコード」とはどういったものかご存じでしょうか?近年では、結婚式やパーティーの会場として超有名高級レストランや超一流ホテルに入っているレストランなどで行う方たちも非常に増え、「ドレスコード」という言葉を聞く機会も多くなっていることでしょう。

普段からスーツを着る機会が多い方にとっては、通常のスーツスタイルはお手の物といえます。しかし、結婚式やパーティーなどで耳にするドレスコードはどうでしょうか。ドレスコードを必要とするシーンやドレスコードに出会う機会が少ないと、どのようなスタイルにしたらいいのかわからないという方も多いはずです。

「ドレスコードが必要なシーンではどのようなスタイルにしたらいいのかわからない」

「ドレスコードの際にNGなコーディネートってあるの?」

「そもそもドレスコードの必要性ってなに?」

など、ドレスコードについて疑問に思うことも多く見受けられ、ドレスコードスタイルの正解がわからないという方は多いです。

そこでこの記事では、ドレスコードの必要性やおすすめのドレスコードのコーディネート例など、ドレスコードに関する基本を解説していきます。

ドレスコードの意味と必要性は?

普段のスーツスタイルと違い、多くの方がドレスコードを必要とするシーンに出会う機会が多くないという事実があります。そんな「ドレスコード」という言葉は、結婚式やパーティーなどのコーディネート時に耳にする機会が多いと思いますが、ドレスコードにはどのような意味があるのでしょうか。ドレスコードの必要性をしっかりと理解している方はそこまで多くないため、理解しておくだけでまわりの人と差をつけられます。

ドレスコードの意味と必要性をしっかり把握することでコーディネートの幅を広げることも可能です。コーディネートの幅を増やし、広い視野をもつためにもドレスコードの意味と必要性をしっかりと把握するようにしましょう。

ドレスコードの意味

時間(Time)、場所(Place)、場面(Occasion)など、TPOに合った服装の規定をドレスコードといいます。具体的には「軍隊や学校、パーティー、高級レストランなどのシーンで着用する服装についての規則」のことを指します。

ドレスコードがあるイベントの例をいくつか紹介します。

・結婚式

・記念式典

・パーティー

・同窓会

・企業主催のパーティー

・ホテルでの食事

ドレスコードという言葉は外来語として広く浸透し、現在では聞き慣れた言葉になりました。このドレスコードという言葉を日本語に直すと「服装規定」という言葉になります。「服装規定」は、社会生活でのさまざまな場所やシーンなどで、その場に合った服装をしましょうという決まり事のようなものです。例を挙げると、催し物やパーティー、高級レストランなどの特別なシーンに合わせた服装のことを指します。

日本で使われる「ドレスコード」という言葉は、海外で使用されるドレスコードという言葉よりも具体的で、かつ細かい意味合いとして表現されている特徴があります。海外と日本の違いとしては、周囲への配慮や気遣いを重視する日本の文化が大きく影響しているといえるでしょう。

ドレスコードには、男性だけではなく、女性のドレスコードも存在します。男性と女性とではドレスコードのスタイルが異なるので、自身の性別に合ったコーディネートを心がけるようにしましょう。

ドレスコードの必要性

ドレスコードは、結婚式やパーティーなどのシーンに合わせて、適切な服装で参加できるようにするために生まれたもので、周囲の人に対して失礼にならないように配慮することが大切になってきます。

例えば、ホテルや高級レストランなどではノーネクタイの人を見かけることは少ないのではないでしょうか。これはドレスコードによってノーネクタイの人はNGといったマナーが存在するからです。また、半ズボンもノーネクタイと同じようにフォーマルシーンではタブーとされています。そのほかには、冠婚葬祭での礼装などもドレスコードの一種とされているため、結婚式や高級レストランだけでなく、さまざまなシーンにドレスコードが関わっているといえるでしょう。

ドレスコードは、一般的には、フォーマルなパーティーの場で用いられることが多い言葉となっており、イベントによっては、主催者が出席者にフォーマル、インフォーマルなどドレスコードを指定するケースも見受けられます。

入社式などの社内行事でもドレスコードを設けている企業も存在するため、参加する式やイベントにドレスコードがないかをしっかりと確認しておくことが大切です。

ドレスコードには、さまざまなシーンで基準や決まりがあります。冠婚葬祭やパーティー、レストランなど、それぞれの場に適した服装をしなければなりません。ドレスコードを知らずに出席すると、恥ずかしい思いをすることもあります。ドレスコードを意識せずに、自分の着たいと思う服装でコーディネートをしてしまうと、周囲の方に不快感を与えてしまうことにも繋がります。周囲の方への気遣いやマナーを意識してドレスコードを守るようにしましょう。

参加する行事や場所に応じたドレスコードがあるので、前もって主催者や一緒に参加する人に確認しておくことが必要になります。冠婚葬祭などでは、それぞれの場面や自分の立場によってドレスコードが異なるため、普段から知識を身につけておくことが大切です。行事参加者の服装に統一感がないと、場の雰囲気を壊してしまうことにも繋がるため、TPOを意識したコーディネートを心がけるようにしましょう。

【ドレスコードの種類①】フォーマル

ここではフォーマルスタイルについて解説していきます。

「フォーマル」スタイルはドレスコードのなかでも最も格式の高いスタイルとなっており、正装や正礼装と呼ばれています。

フォーマルスタイルのなかにもいくつか種類があり、着用する時間帯によってふさわしい服装が変わってくるのが特徴です。フォーマルスタイルの種類には

・モーニングコート

・燕尾服

・タキシード

の3種類が存在しています。それぞれ解説していきますので見ていきましょう。

モーニングコート

フォーマルスタイルのなかの「モーニングコート」について解説していきます。

モーニングコートの特徴

主に昼間に着用されるのが特徴的なスタイルです。モーニングコートは、格式の高い結婚式で新郎新婦の父親や新郎、主賓が着用する正礼装とされています。結婚式で着用されることが多いスタイルではありますが、結婚式以外でも教職員の方が学校の入学式や卒業式などの特別なイベントに着用することが多いのも特徴です。

また、国民的行事では皇室主催の園遊会や叙勲の授賞式に出席する人は、モーニングコートを着用するのが一般的とされています。葬儀や告別式での喪主や近親者、規模が大きい告別式の参列者もモーニングコートを着用することがあり、多くのシーンで着用されるスタイルです。ただし、お通夜や3回忌以降の法事にはモーニングコートの着用を避けるのが一般的なため、着用する際には注意してコーディネートしましょう。

ジャケット、コート

モーニングコートは、ピークドラペルにシングルボタンの1つタイプのジャケットが基本とされています。前裾から後ろ裾にかけて大きく開いて、曲線的にカットされている「カッタウェイコート」が採用され、黒ベストに白シャツを合わせたスタイルが一般的です。

ジャケットを選ぶ際に細身のシルエットのものを選ぶと現代的な着こなしにすることができます。

また、ジャケット着用の際には、慶事や弔事などのように着用するシーンによってボタンの留め方を変更することが必要です。慶事では、ボタンを拝むように留め合わせる留め方が適しており、弔事ではシングルスーツのような一般的な留め方で留める方法が主流となっています。シーンによってボタンの留め方が変わってくるので、注意して着こなすようにしましょう。

ベスト

ベストは、ジャケットと同じ布地にするのが一般的ですが、布地以外でもカラーの組み合わせによって大きく印象を変えることが可能です。ジャケットが黒の場合、ベストのカラーには、グレーまたはアイボリーを組み合わせることでアクセントを入れることができ、爽やかな印象を与えることができるようになります。

ベストのデザインは、シングルでもダブルでも好みで選んで問題ありません。慶事では共布のベストに決まっており、取り外しができる白衿をつけます。

パンツ

スラックスの裾はシングルで、後ろは長く斜めにカットしたモーニングカットが一般的です。パンツにはストライプの入ったスラックスが基本とされており、同じく白黒のストライプが入ったサスペンダーを合わせるとコーディネートにオシャレさを加わえることが可能となります。

シャツ

モーニングコートと組み合わせるシャツは、白無地のレギュラーカラーかウイングカラーで、シングルかダブルカフスです。ダブルカフスにしたほうが、よりフォーマルな雰囲気になります。

小物

ネクタイは、シルバーグレーや白黒の結び下げ、アスコットタイが一般的です。アスコットタイは英国のアスコット競馬場に集まる上流階級に集まる人のモーニングコートに合わせるネクタイとして誕生したため、モーニングコートにはぴったりのネクタイといえるでしょう。現代のアスコットタイはモーニングコートのみならず、幅広いスタイルに合わせることができるため、1本持っておいてもいいネクタイです。

チーフは、白で麻素材のものを選んで必ず胸ポケットに差すようにしましょう。

手袋は、正式にはグレーの鹿革のものですが、白手袋でも問題ありません。カフスは、ゴールドかシルバーの台の白蝶貝か真珠などの白い石のものです。ソックスは、白黒の縞柄または黒無地のものを着用します。靴は、キッドかカーフ革の黒のストレートチップまたは、プレーントゥのフォーマルシューズです。帽子を着用する場合は、黒またはグレーのシルクハットにします。

スタイリング

モーニングコートのスタイリングは、黒のジャケットとベストをセットにして着こなすのが基本となります。ジャケットとベストは、同じ布地を使用したものを選ぶと統一感が出て、まとまったコーディネートとなるでしょう。

ジャケット、ベスト、スラックスがグレーのモーニングコートもあるため、黒よりも軽い印象を与えることができるグレーのコーディネートもおすすめです。ジャケットは1つボタンで、フロントはウエストから裾にかけて大きくカットが入り、バックは長い尾を持つスタイルが特徴です。

燕尾服

続いては燕尾服について解説していきます。

燕尾服の特徴

燕尾服は夜に着用する最も高級な正礼装といえます。燕尾服を着用するシーンとしては、夕方から夜にかけての格式の高い結婚式や披露宴が一般的です。晩餐会や観劇、舞踏会、音楽会などに出席する場合も、燕尾服を着用します。演奏者や指揮者も、燕尾服を着用するのが基本です。

上着の背丈が短く、背の裾が長く2つに割れて、ツバメの尾のようにカットされている形が特徴的なジャケットです。燕尾服は「テールコート」とも呼ばれ、前ボタンはかけずに着用するのが基本スタイルとなります。白のベストと白の蝶ネクタイを合わせるのが一般的です。招待状に「ホワイトタイ」と指定のある場合は、燕尾服の着用義務があるので覚えておきましょう。

ジャケット、コート

燕尾服のジャケットとしての特徴としては、先ほど説明した通りに背中部分の裾が燕のしっぽのように大きくカットされていることが挙げられます。これは燕尾服でしか見られない大きな特徴です。

また、襟部分には光沢のある拝絹(はいけん)と呼ばれる生地を配合しており、光沢を持たせてあります。高級感のある雰囲気を演出できるので、演奏会の指揮者や演奏者が茶k受容することが多いです。

ボタンは留めずに着用するのが一般的なため、ボタンを留めて着用してしまうと着こなしを分かっていないと判断されてしまう場合があります。最悪の場合、相手に失礼な印象を与えてしまったり、マナー違反と判断されることも考えられるので、着用する際には注意してスタイリングしましょう。

ベスト

燕尾服で合わせるベストは白のものを選ぶようにしましょう。白のダブルベストが基本とされていますが、少し変わったコーディネートをしたい場合には、ライトグレーなどの薄い色を選ぶとまとまりのあるスタイルに仕上げることができます。

ベストの色を変えることで幅広いコーディネートが可能になりますが、着用するシーンやまわりの状況など、TPOを意識した組み合わせで着用することが大切です。

パンツ

燕尾服のパンツは、パンツの両側に縦に付けられたテープ、いわゆる「側章」が2本のものが一般的です。これはパンツの脇にある縫い目をしっかりと隠すために2本のものを選ぶようになったといわれています。裾部分はダブルがNGとされているのでシングルのものを選ぶようにしましょう。

シャツ

シャツは白無地でイカ胸衿のものを選ぶのが基本です。

燕尾服を着用する際には胸の真ん中に勲章をしっかりとつけることがあります。そのこともあり、芯地部分を糊で固めてシャツの上から首の後ろで結んで前に垂らした胸当てを作りました。この形状が「するめ」や「イカ」に似ていることから「イカ胸衿」と呼ばれるようになり、燕尾服を着用する際には必ず必要なシャツデザインとなりました。

小物

ネクタイは白の蝶ネクタイを選びましょう。表面にコーデュロイのような畝(うね)が表現された2重織りの生地で作られた「ピケ織り」のものを選ぶとさらに、華やかさが増すのでおすすめです。

手袋は白やグレーのカラーで、シルクや革、スエードのものを選ぶことが一般的とされています。

スタイリング

燕尾服のスタイリングとしては、全体的なバランスや雰囲気を考えたときにベストや蝶ネクタイで使用する生地は同じ布地を使用したものが好ましいです。可能であれば、3ピースで揃えるとより、全体のまとまりが出るのでおすすめです。

白と黒でモノトーンでスタイリングすることでバランスのいい見た目になるので、コーディネートする際には意識して選ぶようにしましょう。

タキシード

最後にタキシードについて解説していきます。

タキシードの特徴

タキシードも燕尾服と同様に夜の正礼装のひとつです。「タキシード」はアメリカでの呼び方でイギリスでは「ディナージャケット」、フランスでは「スモーキングジャケット」と呼ばれています。タキシードは、夕方から夜にかけての結婚式や披露宴、記念行事、晩餐会などで着用することが多い服装です。招待状に「ブラックタイ」と指定がある場合は、タキシードの着用義務があるので注意してコーディネートしましょう。

タキシードには「ショールカラー」と「ピークドラペル」、2種類のジャケットがある服装です。「ショールカラー」はアメリカ流のセミフォーマルな考えを持っているため、少し着崩したスタイリングが特徴です。

一方で、「ピークドラペル」はイギリス流のセミフォーマルな考えを持っているため、きっちりとした着こなしが特徴のスタイルとなっています。

着用するシーンがかっちりとしたシーンであればイギリス流を、少し着崩したスタイリングでコーディネートしたい場合はアメリカ流を選択するなどして、着用するシーンの雰囲気によって着用するタイプを変えることがおすすめです。

ジャケット、コート

タキシードのジャケットは、1枚衿の全体的に丸い「ショールカラー」か衿の先が尖った「ピークドラペル」が一般的で、色は黒か黒に近いブルーなどがオーソドックスとされています。ボタンの数は1つで裾の切れ目であるベントが無いのが基本です。ポケットの入口に付けられているフラップは付いていないものが一般的ですが、付いている場合は中に入れられるものであれば問題ありません。

タキシードの衿には、燕尾服と同じように拝絹(はいけん)の仕様になっています。この「拝絹」とは、タキシードや燕尾服の襟部分を指し、朱子織といわれる織り方をした光沢のある布地を張った生地です。光沢があるため、華やかな印象やゴージャス感を演出できるため、夜に着用するドレスコードなどに多く用いられています。

拝絹には、主にシルクなどの素材が使われることが多く、光を反射させて少しでも顔を良く見せようという考えから取り入れられるようになりました。特にタキシードなどでは、衿部分だけでなく、ボタンやポケットの縁など、多くの箇所でシルクが使われています。

ベスト

タキシードに合わせるベストは「胸元が詰まったベーシックなベスト」か「ベストの略式であるカマーバンド」がおすすめです。「胸元が詰まったベスト」は華奢な方でも胸板を厚く見せることができ、男性としての貫録を出すことができます。

ウエストラインを高く上げ、すっきりと見せてくれる「カマーバンド」は国際的に着用が義務付けられてきましたが、現在では省略できるアイテムとして認められています。ベストを着用せずに、カマーバンドを着用するメリットはスタイル良く見せることができる点です。格式の高いシーンにでも組み合わせることができるので、ベストとは変わったコーディネートをしたいという方にはぴったりのアイテムといえるでしょう。

パンツ

燕尾服のパンツでは側章が2本のものが主流でしたが、タキシードでは側章が1本入ったパンツを使用することが多いです。また、裾の折り返しがないシングルのデザインが基本とされています。

カマーバンドを使用する際にはベルトを着用する必要は無いのでコーディネートには気を付けて着用するようにしましょう。

シャツ

タキシードに合わせるシャツとしては、衿全体が立ち上がり、衿先だけが前に折り返されている「ウイングカラー」や一般的な「レギュラーカラー」が基本となっています。マナー的にはどちらを選んでも問題ないため、手持ちのシャツや好みで選ぶようにしましょう。

蝶ネクタイを付けることがほとんどなので、白の無地でウイングカラーのシャツを選ぶのが無難といえます。胸元にプリーツの入ったシャツでオシャレに決めることもできるため、コーディネートに余裕のある方は試してみてもいいのではないでしょうか。

小物

タキシードの場合はスーツとは違って、ネクタイをしないのが一般的です。タキシードの場合は基本的に蝶ネクタイを着用し、華やかにみせるのがポイントとなります。蝶ネクタイは黒のものを使用することが基本となっているので、色の指定が無い場合には黒の蝶ネクタイを付けるようにしましょう。

スタイリング

カマーバンドの色は黒が基本ですが、紺などのカマーバンドもあり、幅広いコーディネートが可能になります。しかし、色合いを気にすることなく好みで選んでしまうと、全体の色味が崩れてしまうので黒や白でまとめるようにすると落ち着いたスタイリングが可能です。

衿とカマーバンドは、全体のまとまりをよくするために同じ色味のものを選ぶようにしましょう。色味を合わせることでバランスのいいコーディネートに仕上げることができます。

タキシードはベルトは使わず、サスペンダー(ブレイシ-ズ)でウエストの位置を安定させるのが基本です。サスペンダーは、スラックスを挟むタイプとサスペンダーボタンに留めるタイプの2タイプがあります。これらはシーンで使い分けることはなく、好みで選んで問題ありません。

タキシードを着用する場合は、立っているときにはジャケットのボタンを留め、座るときには、ボタンを外すことが国際的なマナーになっています。ジャケットの中に着用しているベストは、立っているときにもボタンを留める必要はありません。食事会などのシーンでベストを着用していれば、ジャケットを脱いでもマナー違反にはなりませんので覚えておくといいでしょう。

【ドレスコードの種類②】セミフォーマル

次にセミフォーマルについて解説していきます。

「セミフォーマル」スタイルは、フォーマルスタイルの次に格式が高いスタイルとされており、「準礼装」とも呼ばれています。結婚式や披露宴、子どもの入学式や卒業式などに使用されるドレスコードのひとつです。フォーマル同様、着用する時間帯によってスタイルが変わるので注意しましょう。

・ディレクターズスーツ

・タキシード

・ブラックスーツ

の3パターンがあります。

主に昼ではディレクターズスーツを着用し、夜はタキシードが基本ですが、ブラックスーツであれば昼夜問わず着用することができるので持っておくと便利なスーツといえるでしょう。ちなみに礼服でのブラックスーツはビジネスで使用する黒いスーツとは異なるので混同しないように注意が必要です。

ディレクターズスーツやタキシード、ブラックスーツとは違い、ジャケパンスタイルでもネクタイを締めればセミフォーマルとして認められることもあるので覚えておくといいでしょう。ただし、ジャケパンスタイルのパンツをデニムジーンズで合わせてしまうと、ラフ感が強くなってしまい、セミフォーマルにならないので注意が必要です。催し物で「平服」という指定がなければ、セミフォーマルな服装をするのが一般的となります。

タキシードは先ほど紹介したので、ここでは「ディレクターズスーツ」と「ブラックスーツ」について解説していきます。

ディレクターズスーツ

ディレクターズスーツは、ジャケットがブラック、パンツがブラックとグレーのストライプ(コールパンツ)のものを指します。

結婚式は準礼装か略礼装で参加するのが一般的ですが、ディレクターズスーツは昼間の準礼装にあたります。昼間の結婚式には、親族や主賓、上司などの立場の招待客がディレクターズスーツを着用することが多いです。一般の招待客の場合は、ブラックスーツやダークスーツを着用するのが無難といえます。

昼間の結婚式に出席する場合、ブラックスーツでも問題はありませんが、ディレクターズスーツを着用するとワンランク上の雰囲気を演出できるので、大人のマナーとして一着持っておくことがおすすめです。

ジャケット

ディレクターズスーツのジャケットは、シングルタイプでもダブルタイプでもどちらを着用しても問題ありません。ボタンも2つのタイプや3つのタイプがあるので幅広いコーディネートが可能です。

黒の無地でノーベントのものが最適とされています。フロント部分はスクエアカットが採用されたもので、衿はピークドラペルが基本です。セミフォーマルスタイルのため、そこまで固くなりすぎないデザインが多いのが特徴といえます。

パンツ

パンツは黒の無地か明るめのグレーでブラックのストライプが入っているコールズボンが基本です。裾部分はシングルタイプのものが主流となっており、多くのディレクターズスーツに採用されています。

ウール生地のものを選ぶと固すぎず、崩しすぎない印象を与えることが可能です。

シャツ

シャツは白無地でレギュラーカラーやタキシードでも使われるウイングカラーのものを選ぶといいでしょう。基本的にダブルカフスのものが主流となっています。

ブラックスーツ

セミフォーマルの冒頭でも説明した通り、セミフォーマルで使用されるブラックスーツと黒のビジネススーツは、同じものではありません。

セミフォーマルで使用されることが多いブラックスーツは黒の濃度が濃い漆黒に対して、ビジネスシーンで使用される黒のスーツは少しグレーがかっているのが特徴です。ビジネススーツは少しグレーがかっているため、漆黒のスーツと比べると明るい印象を持つことがあります。そのため、黒のビジネススーツをお葬式で使用するとマナー違反となるので注意が必要です。葬儀場の外に出た太陽に当たったときなどは、はっきりと違いがわかるので同じ黒であってもビジネススーツのブラックスーツは着用しないようにしましょう。

反対に結婚式の場合は、ブラックスーツだけでなく、黒やネイビーのビジネススーツでも対応することができます。デザインはシングルとダブルがありますが、どちらを選んでもマナー違反にはなりません。5年〜10年以上着ることを想定して、シルエットは細身のものより、ゆったりめのものを選ぶのがおすすめです。

ブラックスーツは、昼夜問わず結婚式や披露宴、葬儀、告別式など幅広いシーンで利用するので、1着は揃えておきたいスーツです。

スタイリング

冠婚葬祭などのドレスコードであるブラックスーツは、シャドーストライプの生地がおすすめです。シャドーストライプは光の当たり具合によって表情を変える柄のため、高級感を感じさせることができるデザインとなっています。スマートでオシャレな印象を与えることもあって、結婚式などの華やかなシーンにはもってこいのスーツです。

しかし、弔事などのシーンではストライプ柄はマナー違反となるので避けるようにしましょう。

【ドレスコードの種類③】インフォーマル

続いてはインフォーマルについて解説していきます。

「インフォーマル」スタイルは、フォーマルスタイルの中でも自由度の高いファッションとして位置づけられています。「略礼装」とも呼ばれ、正礼装とカジュアルスーツの中間に位置しているドレスコードとなっており、日頃のスーツよりも少しドレッシーな服装が一般的です。

インフォーマルには「略式の」という意味合いがあり、気軽なパーティーなどに出席する際の服装が当てはまります。パーティーなどで着用されることが多いスリーピースは、この略礼装に含まれるスーツスタイルです。一般ゲストとして招待される結婚式や披露宴で着用することが多い服装といえます。

結婚式や披露宴、同窓会などの招待状で「平服で」と指定されていることがあります。そのようなときはインフォーマルスタイルが求められているのでインフォーマルを意識したコーディネートを心がけましょう。昼と夜で使い分けるようなルールや着用にあたっての細かいルールは無いので固くなりすぎず自由なファッションを楽しむことがベストです。

スタイリング

インフォーマルには、ブラックスーツ、ダークスーツ、スマートエレガンス、カジュアルエレガンスなどの種類があります。

ダークスーツは、黒や濃紺、ダークグレーなどのダークカラーが特徴のスーツです。ダークスーツは基本的に色柄が無地なので、ビジネスシーンでも活躍するスーツとなっています。招待状の「平服」指定の場合、ダークスーツを着用すればまず問題ありません。結婚式では、シルバーのネクタイやベストを合わせると華やかな印象に仕上げることができます。

インフォーマルでは、色柄の細かいルールはそこまで多くはないので、シャツやネクタイ、チーフなどトレンドを意識してオシャレを楽しむのもよいでしょう。

【ドレスコードの種類④】スマートエレガンス

「スマートエレガンス」スタイルは、インフォーマルと比べると、ドレッシーな印象でカジュアルのなかにもフォーマルさを残したスタイルが特徴です。厳密な定義は存在しませんが、華やかにドレスアップしたスタイルがスマートエレガンスに該当します。

スマートエレガンスは、高級レストランや高級ホテルなどで着用されることが多いドレスコードです。ダークカラーのスーツが基本となっており、ブラックカラーを選ぶのが無難ですが、シーンによってはネイビーやグレーを選んで華やかさを演出することもおすすめなコーディネートとなっています。

スタイリング

柄は、無地か光沢のあるシャドーストライプが一般的で、パーティーや結婚式の二次会では、ほどよい光沢感のある素材のスーツを身につけることでドレッシーさを演出することが可能です。

光沢のあるスーツと合わせるシューズは、エナメルやパテントレザーなどが上品さを演出できるのでおすすめです。シューズの色は、ブラウンだとカジュアルっぽくなってしまうので、ブラックを選ぶようにしましょう。

【ドレスコードの種類⑤】スマートカジュアル

「スマートカジュアル」スタイルは、厳密な定義はないものの、カジュアルながらきちんとした印象を与えることができるドレスコードです。堅苦しくないジャケットとパンツを合わせたジャケパンスタイルが基本となっています。

高級レストランや高級ホテル、結婚式の二次会などで着用されることが多いドレスコードでフォーマルやセミフォーマルよりはカジュアル寄りなものになります。スーツを着なくても問題ありませんが、ダメージジーンズやハーフパンツなどのラフ過ぎる服装はスマートカジュアルに該当せず、マナー違反となるため避けるようにしましょう。

「平服」「スマートカジュアル」指定のパーティー、レストランでのディナー、観劇などのシーンでスマートカジュアルを着用することができます。このような席にはビジネススーツで出席しても問題ありませんが、スマートカジュアルでオシャレな服装に決めれば好印象を与えることも可能です。

ジャケット

スマートカジュアルでも、場の雰囲気に合わせたコーディネートが大切になってきます。ジャケットは、セットアップで販売されているものではなく、パンツと別売りのものを選ぶようにしましょう。その理由としてはジャケット単体で販売されているものは、いろいろなパンツと組み合わせて着用することを想定してデザインされているため、汎用性が高いからです。スーツ用のジャケットやセットアップのジャケットはスラックスと合わせることを想定してデザインされているので、ほかのパンツと組み合わせるとシルエットに違和感が出てしまいます。

ひとつのジャケットを幅広いシーンで着用したいと考えているなら、ブラックやネイビー、ミディアムグレーなどの色を選択し、柄はスタンダードな無地がいいでしょう。

シャツ

スマートカジュアルのシャツ選びはカジュアルシャツではなく、ビジネス用のシャツやドレスシャツを選ぶことが大切です。カジュアルシャツではカジュアル感が強くなってしまうため、ドレスシャツの方が無難といえます。ドレスシャツであれば、上品で華やかな雰囲気を演出することができるでしょう。

ノーネクタイでもナチュラルな雰囲気が出て、胸元がきれいに決まるボタンダウンやホリゾンタルカラーなどのシャツを選びましょう。シャツの色はホワイトやサックスなど、柄は無地やストライプが無難です。

チェックなどはスマートカジュアルとして問題ありませんが、選ぶのを間違うと場にそぐわない印象を与えてしまいます。

パンツ

スマートカジュアルではセットアップではなく、ジャケパンスタイルが基本となります。ドレッシー寄りにコーディネートしたい場合はスラックス、カジュアル寄りにコーディネートしたい場合はチノパンやウールパンツがおすすめです。

そのほかにも、カラーパンツ、綿パンツなどジャケットとの相性で選ぶとよいでしょう。カラーは、グレー、ネイビー、ベージュ、ブラックなどがあります。

前述した通りダメージジーンズはスマートカジュアルに該当せず、マナー違反のためNGです。きれいめなジーンズなら着用可能なので、どうしてもジーンズを着用したい場合はきれいめなジーンズを選びましょう。

シューズ

スニーカーを合わせるスマートカジュアルもありますが、革靴を選ぶのが一般的です。ストレートチップやプレーントゥ、モンクストラップ、ウイングチップなどのデザインがよいでしょう。

カジュアルさを出しながらも上品さをキープしたい場合はローファーなどのオシャレな革靴を履くのがおすすめです。スニーカーよりもカジュアル感を抑えられるのでどんなシーンにも対応できます。

遊び心を持ったコーディネートがしたい方はスニーカーを合わせるスタイリングに挑戦してみましょう。スエード生地のスニーカーはカジュアル感を抑えながら、上品な印象を与えることが可能です。

カラー選びは、少し明るめのブラウン系やブラックやネイビー、ブラウンなどから選択すると全体のバランスを損なわずにコーディネートすることができます。

小物

ネクタイやポケットチーフは、スマートカジュアルでは必須ではありません。しかし、使いこなしたほうが幅広い着こなしを楽しむことができます。ビジネス用のネクタイも使えますが、オシャレ感をだすならニット素材のネクタイやデザインの入ったネクタイを選ぶのがおすすめです。

その他

「パンツ」の項目で、ジーンズを着用したい場合はきれいめなジーンズを選びましょうとお伝えしました。しかし、なかにはジーンズを着用することに抵抗感があるという方もいます。そんな方におすすめなアイテムがデニムスーツです。

デニムスーツとはその名前の通り、デニム生地から作られたスーツのことを指します。デニム製品特有の丈夫さや伸縮性がメリットとして挙げられ、薄手で光沢感のある生地を使用することによって機能性に加え、見た目の美しさも兼ねているのが特徴です。デニム生地のため、カジュアルな印象を持たれることがありますが、スーツとしての美しさを持っているのでビジネスシーンでも問題なく、着用することができます。

デニムスーツは、印象が硬くなりすぎず、程よいカジュアル感を出せるのでスマートカジュアルのスタイルが必要なシーンにはおすすめです。オンオフ問わず着用することができるため、非常に汎用性が高く、どんな人にも着こなせるスーツなので、結婚式の二次会やパーティー、レストランでの食事デートなど多くのシーンに着用できます。

また、コーディネートも比較的簡単にすることができます。スーツの靴といえば革靴が一般的ですが、スニーカーなども合わせることができるため、非常にコーディネートの幅が広いスタイルといえるでしょう。

ただし、注意する点もいくつかあります。デニム生地のため、デニム特有の色落ちが起きます。ワンウォッシュ加工などが施されたデニムスーツも多いですが、それでも摩擦などによって色落ちが起きてしまいます。色落ちは人によってはだらしなく感じてしまう方もいるので着用する際にはTPOを意識し、気をつけて着用するようにしましょう。

デニムスーツは少し変わったスタイリングやまわりの人と変わったスタイリングがしたいという方にはおすすめのコーディネートです。

【ドレスコードの種類⑥】ビジネスアタイア

最後にビジネスアタイアを解説していきます。

「ビジネスアタイア」スタイルは、会社関連のパーティーや企業主催のレセプション、株主総会や入社式などで指定されることが多いドレスコードです。アタイアとは「服装」「衣装」といった意味があり、ビジネスで着るような上下揃ったスーツスタイルで問題ありません。

パーティーなどの招待状のドレスコードの欄に「ビジネスアタイア」と書かれていることがあります。これは「平服でお越しください」という意味のため、普通のビジネススーツで出席することが可能です。ビジネスアタイアと指定されていても、パーティーシーンであるため、普段とは違う小物などで華やかさをアップするのがいいでしょう。

ネクタイもスーツと同じで、日常使っているもので問題ありません。ネクタイの結び方としては、最も一般的で簡単に結べるプレーンノットが望ましいです。プレーンノットは、ネクタイの種類やシャツの襟の形に関係なく、採用することができます。

ネクタイとポケットチーフのバランスには、注意が必要です。タイとチーフの色柄を合わせすぎないこと、タイとチーフの共生地は避けることがポイントとなります。チーフの折り方は、クラッシュドパフなどリラックス感を出せるものがよいでしょう。

カフリンクスや腕時計などの小物にも気を遣えば、上品な印象を与えることができます。コートは100%キャメル素材のアルスターコートがおすすめです。アルスターコートなら、ビジネスシーンからパーティーシーンまで、さまざまなシーンで対応できます。

ドレスコードでの注意点

ドレスコードが設けられている際に注意しないといけない点がいくつかあります。その注意点を知らずにコーディネートしてしまうと、相手に迷惑をかけたり、周囲に迷惑をかけたりしてしまう可能性もあります。最悪の場合は自身の印象を悪くしてしまい、2度とその会に呼ばれなくなってしまうことにも繋がります。そのような事態を避けるためにも、しっかりと注意点を把握するようにしましょう。

ここでは注意点をポイントに分けて解説していきます。

色や柄

ドレスコードの注意点として、シーンに合った色や柄を選ぶことが大前提となります。

結婚式などの華やかなシーンでは、白やライトグレーなどの明るめのスーツやブラックスーツを選ぶのがおすすめです。赤や青などの原色系の色は場の雰囲気を壊してしまうことにも繋がるため、避けるのが無難です。また、動物の殺生を連想させるようなアニマル柄もタブーとされているので、アニマル柄のシャツやネクタイは避けることをおすすめします。

また、故人を偲ぶようなお葬式などのシーンでは、ビジネススーツとして使用できる黒ではなく、ブラックスーツなどの漆黒なスーツを選ぶようにしましょう。

アイテム

アイテムにも注意したいポイントがあります。

結婚式などには大きめなバッグやカジュアルすぎるバッグはマナー違反です。ドレスコードにはそぐわないアイテムのため、避けるのがおすすめとなります。また、ファー素材や革製品なども、アニマル柄と同様に動物の殺生を連想させるため、避けるのが無難です。

Tシャツやデニム、サンダルなど、ドレスコードが設けられているシーンにはふさわしくないアイテムはカジュアルさが強いので気をつけましょう。

ベルトは太めのベルトや飾りが派手なベルト、バックルが大きいベルトなども場の雰囲気に合わないアイテムとなるので身に付けないようにすることをおすすめします。

素材

身に付けるアイテムの素材などにも注意する必要があります。革製品のバッグやコートなどの革素材を使用したアイテムは、アニマル柄と同じく動物の殺生を連想させるので避けるのが無難です。

革製の財布なども、結婚式には向いていないといわれています。しかし、普段から使っている財布しか持っていないという方も多いです。普段から使っている革製の財布を使う場合はあまり人目につかないように鞄にしまっておくように心がけましょう。

ドレスコードのスタイルをワンランクアップさせるアイテム

ドレスコードにはさまざまなスタイルが存在します。どのようなアイテムを選んだらいいのか迷う方もいるのも事実です。ここでは、どんなスタイルにでも対応できるようにドレスコードをワンラックアップさせるためのアイテムを紹介します。

ジャケット

パーティーなどのシーンで着用するジャケットは「ブラック」「グレー」「ネイビー」が基本です。ブラックが最も無難なカラーではありますが、最近ではグレーやネイビーを着用する人も増えています。

柄は無地が基本となりますが、ワンラックアップさせるデザインとしてストライプがおすすめです。華やかな印象やオシャレな印象を与えることができるのでドレスコードスタイルを充実させるにはおすすめの柄です。しかし、お葬式など、ストライプがNGなシーンなどもあるので注意することが大切になります。

シャツ

シャツを着用するドレスコードでは、ネクタイに合わせた衿の形を選ぶとバランスが良くなります。蝶ネクタイを選ぶ際には、羽根のように広がったデザインをしているウイングカラーがおすすめです。見た目のバランスもよくなるため、ドレスコードのスタイルをワンラック上げるアイテムといえます。

色の選択としては、フォーマルなシーンでは「白」を選ぶといいでしょう。白は清潔感を演出できるのでフォーマルシーンにはぴったりのカラーです。カジュアルなスタイルが可能なシーンであれば、カラーシャツやドレスシャツを着用しても問題ありません。ただし、原色に近い色は避け、淡い水色や淡いピンク、ライトグレーなど、淡い色を選ぶのがおすすめです。

色付きシャツの場合は、柄付きを選んでしまうと派手すぎる印象を与えてしまうので、相手の印象を悪くしないためにも柄が入っていないデザインを選ぶのが無難です。

ネクタイ

パーティーでのドレスコードでは、Vゾーンを華やかにするアイテムとしてネクタイは非常に重要です。シンプルな無地はもちろんのこと、ドット柄や小紋柄もオシャレに演出できるのでおすすめです。

色はシルバーを選ぶと華やかな印象にでき、パーティースタイルをより一層華やかに仕上げることができます。シーンによっては蝶ネクタイでオシャレに決めるのもアリです。ドット柄の蝶ネクタイなどを選択すると、周りの人とは違ったスタイルにすることができるでしょう。

アニマル柄のネクタイはパーティーにふさわしくないので避けることが無難です。

ポケットチーフ

胸ポケットから見えるチーフはドレスコードスタイルをより華やかに見せることができるアイテムのため、取り入れたいアイテムの一つといえます。

白やグレーが定番色ですが、ネクタイの色と合わせたり、ネクタイとセットのものを購入すれば、慣れていない方でもうまく使いこなせます。ネクタイと同じように派手すぎない色や柄を選ぶことがポイントです。

チーフの折り方にもいくつか種類があり、パーティーや結婚式では「トライアングラー」や「TVホールド」、「スリーピークス」など、折り方にもこだわりを見せるのがワンラックアップさせるポイントといえます。

タイピン

オシャレを演出できるアイテムとしてネクタイピンも候補に挙げられます。ネクタイやジャケットの存在感を活かしつつ、Vゾーンにアクセントを付け加えるアイテムです。選ぶ際のポイントは、多少の遊び心を持ったデザインを選んでみることをおすすめします。

さまざまな種類があるなかで、サッカーボールのデザインのものがあったり、ナイフとフォークをモチーフにしたデザインがあったりと、個性的なアイテムが多く販売されています。参加する会の雰囲気に合うようなデザインのものを選ぶと、普段のドレスコードスタイルよりもワンランク上げるアイテムとして重宝できるでしょう。

デザイン選びで間違った選択をしてしまうと、シーンによって場違いな印象を与えてしまいかねないので注意して選ぶようにしましょう。

ラペルピン

ラペルピンはジャケットの衿元にあるボタンホールに挿すアクセサリーのことです。このラペルピンがあるとないとではあいいぇに与える印象は大きく変わります。

華やかなシーンではラペルピンの存在感がゴージャスな印象を演出できるため、ドレスコードスタイルをワンラックアップさせるには取り入れたいアイテムといえます。

ラペルピンにはいくつか種類がありますが、スティックタイプやピンズタイプがおすすめです。スティックタイプは挿す角度を変えることによって与える印象がかわるため、どんな方でも簡単に取り入れることができます。ピンズタイプは短い針で取り付けるタイプのため、生地を傷めることなく取り入れることができるのでどんなスタイルにも取り入れやすいデザインです。

ジャケットの襟元は寂しくなりがちなので、ラペルピンでゴージャスに仕上げてみてはいかがでしょうか。

靴選びではコーディネート全体のテイストに合わせながら、バランスの取れたシューズを選ぶということが非常に重要です。

おすすめは、甲の部分に横一文字の切り替えが入った「ストレートチップ」または、つま先部分に切り替えがはいっていない「プレーントゥ」がおすすめです。色は黒を選ぶことで、どんなスタイルにも合わせることができるので汎用性高く着用することができます

色や素材、デザインを含めて足元の印象が強すぎたり、重すぎたりする選び方はNGです。NGな選び方をしないようにジャケットやパンツなどの相性を考えながら選ぶようにしましょう。

ベルト

ベルトは靴の色と合わせるのが基本のため、黒の靴の場合は黒のベルトを着用するようにしましょう。ドレスコードのスタイルではベルトは見えないことが多いですが、さりげなく見えたときのインパクトは強いものです。

華やかなシーンには本革のベルト、エナメル質のベルトがおすすめです。1本持っておけば華やかなシーンではどんなシーンにも着用することができるので持っておくと便利でしょう。

黒とブラウンの色違いでリバーシブルになっているものもあるので他の人とは違ったベルトも身に付けたいという方にはぴったりのベルトといえます。

カフスボタン

カフスボタンは、シャツの袖口にアクセントを作ってオシャレに見せるためのアイテムです。カフスボタンを付けることで袖口にアクセントが生まれ、エレガントさを演出することができます。

多くの種類が販売されていますが、派手すぎないデザインを選ぶようにしましょう。さりげないデザインを選ぶことで、大人っぽさやエレガントな雰囲気を表現することが可能です。

カフスボタンはオシャレに見せることができる反面、取り入れる際に注意が必要なアイテムでもあります。カフスボタンはどんなシャツにも合うというわけではなく、カフスボタンを取り付けられるシャツを選ぶ必要があるという点に注意しましょう。カフスボタンを取り付けられる袖には以下の種類があります。

・コンバーチブルカフス

コンバーチブルカフスは、袖口をボタンで留めるタイプになっていますが、ボタンホールが両側についており、カフスも装着できるデザインになっています。カフスボタンを装着できるシャツのなかでは一番見かける一般的なシャツといえます。

・ダブルカフス

ダブルカフスは、袖口が折り返されているデザインになっており、ボタンが付いていないカフス用のシャツとなっています。ボタンホールが4重になっており、カフスを通すのがやや難しくなりますが、重厚感や男らしさを演出できる点が最大のメリットです。

・テニスカフス

テニスカフスもダブルカフスと同様にカフス用のシャツとなっています。デザインはシンプルのため、見た目重視には物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、シンプルだからこそ、取り付けも簡単に行うことが可能です。

これらのタイプがカフスの装着が可能なシャツとなっています。上記の3タイプ以外はカフスの装着ができないと考えてしまって構わないでしょう。もっともスタンダードなシングルカフスをはじめとする、片側にしかボタンホールがないタイプはボタン専用のシャツという認識で問題ありません。

カフスボタンは、ドレスコードのコーディネートをワンラックアップさせるにはおすすめのアイテムではありますが、取り付け方などをしっかりと把握しなければ、マナー違反にもなりかねません。そうならないためにもカフスボタンが付けられるシャツなどを理解しておく必要があります。

シーン別のドレスコード:結婚式

結婚式でのドレスコードは「正礼装」「準礼装」「略礼装」といわれる礼服での参列が一般的です。参列する式や立場、格式の高さによって着用する服装が異なってきます。フォーマルシーンからカジュアルシーンのどんなシーンにも対応できるブラックスーツが定番です。

昼や夜によってスタイルを変えるのがポイントとなり、昼にはモーニングコート、夜にはタキシードなど、使い分けるのが人気となっています。カジュアルな結婚式ではブラック以外でもグレーやネイビーなどのダークスーツを着用するのもおすすめです。

どのようなアイテムを選んだらいいのか迷う方にはジャケットとベスト、パンツがセットになったスリーピースでまとめてみてはいかがでしょうか。

二次会やカジュアルなパーティーでは礼服やスーツなど、正装スタイルでなくても問題無い場合もあります。カジュアルなシーンではジャケパンスタイルで個性を出すのもアリです。そういった場合はカジュアルになりすぎないようにコーディネートするようにしましょう。

結婚式と二次会などのパーティーでは格式も変わってくるため、カジュアル度を分けてスタイリングすることが大切です。

シーン別のドレスコード:お葬式

お葬式に着用する服装にも格式が存在します。「正喪服」「準喪服」「略喪服」などがあり、お葬式に参列する立場で服装を変えるようにしましょう。

正喪服は喪主や親族など、主催する側が着用する最も格式が高い服装です。一般参列者として参列する場合は準喪服も着用するのがベストです。急な弔問やお通夜などに参列する場合は略喪服を着るようにすると失礼のないスタイリングになります。

男性の場合は光沢のないブラックスーツが基本です、ジャケットはシングルでもダブルでもどちらでも問題はありません。しかし、パンツの裾はシングルのものが望ましいです。

シャツは白の無地でレギュラーカラーかワイドカラーの襟のものがいいでしょう。カジュアル感が強いボタンダウンシャツはお葬式の場にはふさわしくないので避けることをおすすめします。

ネクタイや靴下などの小物は黒で統一して、参列するようにしましょう。基本的にピアスやイヤリング、指輪などのアクセサリーの着用は禁止されていません。しかし、華やかなデザインのピアスやイヤリング、ダイヤなどが埋め込まれている指輪、スマートウォッチなどのカジュアル感が強い時計といったアクセサリーはマナー違反になる可能性が高く、故人を弔う場にはふさわしくありません。どのアクセサリーが認められて、どのアクセサリーが認められないか把握することが必要になってしまうため、最初からアクセサリーなどは外して参列するようにしましょう。

シーン別のドレスコード:レストラン

レストランを利用する際にドレスコードといった言葉を聞くとどのような服装にしたらいいのか迷う方も多いはずです。レストランによってドレスコードを必要とするお店もあります。お店によってフォーマルからカジュアルまでドレスコードが異なるため、そのお店のドレスコードに従って服装を選ぶようにしましょう。求められているドレスコードとは違ったスタイルをしてしまうと入店を断られてしまうことも考えられます。そうならないためにもお店ごとのドレスコードをしっかりと把握しておくことが大切です。格式によって違いはありますが、どの格式でも基本はサンダルやTシャツ、短パンなどといったラフすぎる服装はNGとなります。

格式の高いフォーマルは超高級レストランや世界的に有名なレストランなどで指定されていることが多いドレスコードでもあります。最も格式が高いドレスコードのため、男性だとタキシードなどが向いている服装です。

フォーマルの次に格式の高いセミフォーマルは高級レストランやオペラ観劇などで指定されることが多いです。エレガントな服装が求められることもあって、男性の場合はブラックスーツが採用されることが多いです。

インフォーマルのドレスコードは、フォーマルなレストランで求められるドレスコードとなっています。インフォーマルはジャケットを着用することが多く、いわゆるジャケパンスタイルのスタイルで問題ありません。しかし、パンツにはデニム、インナーにはニットなど、カジュアルすぎるスタイルはNGになるので、気を付けてコーディネートすることが大切です。

シャツの色にはこだわった方がいいの?

ドレスコードは、主にスーツやジャケットのコーディネートがメインになってきます。ジャケットやパンツにこだわる方が多いのはもちろんですが、中に着用するシャツの色にまで意識してコーディネートしている方はそこまで多くありません。

そこでシャツの色もこだわった方がいいのかという疑問も出てきます。その答えとして「いろいろなシーンのドレスコードに合わせて、色にもこだわる必要がある」が正解です。

さて、実際にはどのように選んでいったらいいのでしょうか。

基本はフォーマルな場では、無地の白がベストです。無地の白いシャツは、最もドレッシーな装いとされています。

結婚式では、親族、職場の同僚、友人などどんな立場で出席するにしても白のシャツは間違いありません。特に、親族として出席する場合は、最もシャツのスタンダードな色として挙げられるのが白です。清潔感や誠実な印象を与えることができるので、近い親族の結婚式に向いています。色付きのシャツを着てしまうとカジュアルな印象に受け取られる可能性もあるため、親族の結婚式には避けたほうがいいでしょう。

友人として出席する場合にも白が無難といえます。しかし、白のシャツでは落ち着いてしまってもっと華やかに祝ってあげたいと思う方もいます。もっと華やかでオシャレ感を出して祝いたいという方はサックスブルーを選ぶとよいでしょう。サックスブルーであれば、さわやかなイメージで、スーツの色との相性もよくなります。

注意点として黒、赤、黄、緑などの原色系の色を使ったシャツは、派手で目立ってしまうので避けましょう。

結婚式の二次会では、必ずしも白でなければならないというマナーの規定はありません。結婚式の二次会は披露宴と比べると、多少のカジュアル感を出してもマナー違反にはなりません。ブルーやピンク、パープルなどの淡いパステルカラーなどで明るく華やかにコーディネートをしても問題なしという場面が多いです。ただし、披露宴の時と同様に二次会でも派手な原色系のカラーは避けるようにしましょう。

お通夜、お葬式、告別式、法要など、故人を弔う式にはブロード素材の白無地のシャツで落ち着いたスタイルにコーディネートするのが基本です。

カジュアルなパーティーの場合は、カラーシャツを組み合わせて個性を出しても問題ありません。カジュアルパーティーは結婚式のように服装のマナーが厳しい会は少ないため、オリジナリティを出してみてもいいでしょう。ジャケットやスーツ、ネクタイ、靴などとの合わせ方を研究し、自分なりのスタイルを仕上げていくとオシャレに見せることができるようになります。自分に合うカラーを意識してコーディネートしていきましょう。

マナーを守った着こなしでまわりの人に差をつけよう

男性のドレスコードにも、フォーマル、セミフォーマル、インフォーマル、スマートエレガンス、スマートカジュアル、ビジネスアタイアなどの多くの種類があります。

フォーマルな場では、モーニングコート、燕尾服、タキシードなど昼と夜とでは着用するべき服装が異なります。結婚式や披露宴では、昼と夜の使い分けとは別に出席者の立場によっても着用するべきドレスコードが異なることにも注意が必要です。

葬儀関連でも、着用すべきスーツのカラーや種類、身に付けるネクタイなどの小物類が決まっています。高級レストランや高級ホテルなどにもドレスコードがあり、出向く際には、確認することが必要です。このように、社会生活を送るうえで、さまざまなシーンに応じたドレスコードがあります。それぞれのドレスコードのポイントを踏まえて、状況に応じた服装ができるようになりましょう。

説明した通り、ドレスコードの種類は主に6つです。

1つ目は、主に昼間に行われる格式の高い結婚式などで着用されることが多い「モーニングコート」や、結婚式や披露宴、晩餐会など夜に着用する「燕尾服」、同じく夜に着用する「タキシード」などの「フォーマル」。

2つ目は、会社の上司などが結婚式で着用する、黒無地ジャケット×ブラックベース・グレーストライプのスラックススタイルの「ディレクターズスーツ」、昼夜問わず着用できる真っ黒な「ブラックスーツ」が代表的な「セミフォーマル」。

3つ目は「スリーピーススーツ」など、普段のビジネススーツよりドレッシー寄りな略式スーツを示す「インフォーマル」。

4つ目は高級レストランでよくドレスコードとされる、ダークスーツを基本とする「スマートエレガンス」。

5つ目は同じく高級レストランや結婚式の二次会で着用する、ジャケパンスタイルが基本の「スマートカジュアル」。

6つ目は普通のビジネススーツを示す「ビジネスアタイア」です。

シャツの色は、フォーマルな場なら白シャツが基本となっています。結婚式の二次会などのカジュアルめなシーンではブルーやピンクなどのパステルカラーなどもある程度はOKな場合が多いです。

アニマル柄やダメージデニムなどは避けて、ドレスコードを守った装いをするようにしましょう。

ドレスコードのマナーをしっかりと守ることでファッションを理解している人という印象を与えることができます。ファッションを理解できていればまわりの人と差をつけられるのでしっかりとマナーを把握し、ドレスコードスタイルを楽しみましょう。

ドレスコードに迷ったら

ドレスコードが必要だと知って、ドレスコードに関する知識を頭に入れたのはいいものの、実際にはどのようなコーディネートにしたらいいのか迷ってしまう方も多いはずです。困ったときの対処法をいくつか紹介します。

参加する会場のHPを確認する

ドレスコードをどのようなスタイルにしたらいいのか分からないという方も多いはずです。お葬式などのシーンでは、会場の雰囲気などは関係なく、参列する立場によって服装が変わるため、そこまで悩む必要はありません。しかし、結婚式やパーティーなどの華やかなシーンでは、参加する会の格式によってスタイルを変える必要があります。会の雰囲気によって印象が変わることも大いにあります。

そういった場合は会場のHPを見て会場の雰囲気などから服装を選ぶのがいいでしょう。開催される会場がカジュアルな場合は「カジュアルエレガンス」や「スマートカジュアル」が適しています。

高級レストランやホテルが会場の場合は格式的には高くなりますので「スマートエレガンス」や「インフォーマル」などのかしこまった服装がいいでしょう。

店員さんに聞いてみる

ドレスコードに迷った際、相談相手としての強い味方がショップの店員さんです。ショップ店員さんは服装のプロで、着こなしのマナーやオシャレな着こなしなどに強い方たちでもあります。そのような方たちに助言を求めるのも有効な方法のひとつです。

参加する会の詳細や参加する立場、会場の雰囲気などを伝えると適切なアドバイスをいただけるでしょう。自身でどのようなスタイルにしたらいいか悩む場合は、その道のプロに助言を求めてみたはいかがでしょうか。

着る機会の少ないフォーマルスーツのお手入れ方法

ドレスコードに使用される衣類などは着る機会が少ないものも多いです。そういったときに着終わったままの状態で保管してしまうとスーツの傷みにも繋がります。しっかりとしたほかんとお手入れを行うようにしましょう。

ここでは、保管の仕方とお手入れの方法を解説します。

保管方法

保管方法には意識しておきたいポイントがあるので紹介します。

ハンガーにこだわる

ハンガーにかけて保管する場合、ジャケット用のハンガーを使うのがおすすめです。クリーニング店の付属ハンガーや細いハンガーを使うと肩部分のシルエットが崩れてしまい、シルエットが崩れたジャケットはどうしてもだらしなく見えてしまいます。

ジャケット用のハンガーであれば、肩部分に厚みがあって幅もしっかりとしているため、型が崩れづらくなっているのが特徴です。

また、パンツやスラックスなどは吊りタイプのハンガーがおすすめとなっています。ジャケット用のハンガーにパンツをかけられるものもありますが、どうしてもシワになりやすくなってしまうため、おすすめはできません。シワを残さないようにしたい場合はパンツ用のハンガーを使うようにしましょう。

ジャケットは、服自体の重みでも型崩れを起こしてしまう繊細なものです。そのためハンガーにかける際はポケットなどに入っているものは必ず出し、余計な重みを取り除くようにしてジャケットに負担をかけさせないことが一番です。

クリーニングを行う

クリーニングに出すかはどんなシーンで着用したかが重要になってきます。クリーニングに出すタイミングとしては、着用したらその都度クリーニングに出すことが基本です。

着用後にあまり汚れていないからといって、そのまま保管してしまうと悪臭やシミの原因、虫食いなどにも繋がってきます。あまり長時間着ていない場合、その都度クリーニングに出すともったいなく感じてしまうこともありますが、スーツを長持ちさせるためにはその都度クリーニングを活用しましょう。

フォーマルスーツを着る機会が1週間に2回あるなどといった場合はその都度クリーニングに出すことはせず、着用しない期間が大幅に空くときにクリーニングへ出すようにすると

スーツの傷みを防げて、かつ節約になりますので試してみてはいかがでしょうか。

クリーニングに出す際の注意するポイントを紹介します。

・汚れの有無を確認し、原因が分かるようならクリーニング店の店員に伝える

・クリーニングによって色が変化してしまう可能性があるため、上下セットで出す

・ポケットの中にものが入っていないか確認し、外せるボタンや装飾品は外すようにする

・ほつれや穴あき、特殊な素材が使われている場合は事前に伝える

・クリーニングが終わって戻ってきたときに出した時と変わりなく問題がないか確認する

以上、5つのポイントを覚えておきましょう。

クリーニングにも「水洗いクリーニング」や「ドライクリーニング」など、さまざまな種類があるため、出すスーツがどんなクリーニングに対応しているかを確認しておくと失敗せずにクリーニングできます。

クリーニング後の湿気対策と虫食い対策

クリーニングが終わってそのままクローゼットにしまっていませんか?クリーニングから返ってきたときに付いているビニールの袋は必ず取るようにしましょう。クリーニング時のスチームアイロンの湿気がまだ残っている可能性があるため、そのままにしておくと湿気が外に逃げず、カビに繋がります。また、通気性が良くない分、虫食いなどの原因にも繋がってくるため、非常に危険です。

クリーニングから返ってきた衣類はビニールを外し、陰干しをしてしっかりと湿気を取り除いてからしまうようにしましょう。また、しまう際にも除湿剤などを一緒にしまうとより効果的です。

保管する際に湿気対策と同じように大切な対策が防虫対策です。虫食いなどの原因にもなり、虫に食われた衣類は着ることができなくなってしまいます。防虫対策としては防虫カバーがおすすめです。防虫カバーは虫の侵入を防いでくれるのと同時に、ホコリからも守ってくれます。ホコリ対策にもなるので、防虫カバーを試してみてはいかがでしょうか。

お手入れ方法

スーツなどの衣類はお手入れの方法によっては長期間着続けることも可能になります。しかし、お手入れを全くしないと衣類の傷みやカビなどにも繋がってくるため、非常に重要なケアといえるでしょう。

ここではお手入れ時に意識しておきたいポイントを紹介します。

ブラッシングでホコリや汚れを取る

衣類のお手入れでは定番のブラッシングです。ブラッシングは非常に重要な工程のため、着終わった際には必ず行うようにしましょう。

ジャケット、パンツともに下から上にブラッシングをかけ、ホコリを浮かせます。そして上から下にブラッシングをかけて、浮いたホコリを払い除くよう生地目を整えればブラッシングの完了です。

ブラッシングをすることで、ホコリを取り除くほかにテカリを防ぐことにも繋がります。礼服は光沢感がないものがマナーです。光沢感を防いで長く着用することもできるため、着る機会が少ない分、長期間着用したいという場合はブラッシングは必ず行いましょう。

ハンディースチーマーを使う

手持ちタイプのハンディースチーマーがあると使い勝手が良く、非常に便利です。

スーツなどに高温のスチームを当てると、ウールの混紡率が高ければ高いほど、ふわっとした肌触りになり、シワを回復させることができます。また、高温スチームにはシワを伸ばす以外にも殺菌作用があるため、スチームによって臭いを抑えることが可能です。

スチーマーはスーツだけでなく、ネクタイにも使用可能ですが、ネクタイはシルク製のものが多いため、アイロンをかけられないものも多く存在します。シルク製のネクタイにアイロンを押し当ててしまうと、表面のふくらみが薄くなってしまい、重厚感や高級感がなくなってしまうため、アイロンの使用はNGです。

シルク製ネクタイのシワを伸ばしたいときは、スチーマーを使ってシワを伸ばしたり、抗菌や防臭の対策を行うようにしましょう。お手入れ時には非常に使い勝手がいいアイテムのためひとつは持っておくのがおすすめです。

アイロンをかける

シワを伸ばすのに最も効果的な方法がアイロンです。高温で衣類の表面を熱してシワを伸ばすアイロンは便利な方法である一方、使い方に注意が必要なアイテムでもあります。

先ほどで説明した通り、シルク製のものにはアイロンをかけられないので注意しましょう。反対に、ポリエステル素材の混紡率が高い生地を使用している衣類などで、肘や膝裏、お尻まわりなどに強くついてしまったシワなどは、スチーマーでは取れないことも多いです。そのようなときはアイロンでないと回復しないため、アイロンが必須になってきます。

テカリを防ぐためにもアイロンは有効で、当て布をしてスチーム付きのアイロンをすればより効果的です。

礼服をオーダースーツで作るときに押さえておきたいポイント

スーツをオーダーする人は多くいますが、礼服をオーダーで作る人はまだそこまで多くありません。オーダーで作る際の押さえておきたいポイントを解説します。

流行りのデザインを取り入れない

礼服などは頻繁に買い替えるものではありません。体型などが変わらない限りは長期間着用するのが基本とされています。そのため、流行りのデザインを取り入れることは避けたほうがいいでしょう。

礼服に求められるデザインは、どんな時代にも着用でき、どんなシーンにも対応できるベーシックな装いが求められます。流行りのデザインを取り入れてしまうと、カジュアルさが出すぎてしまったり、流行が過ぎてしまったデザインは着れなくなってしまうこともあり、リスクが高いです。そのようなことを防ぐためにも、流行を取り入れるのではなく、どんな時代にも着用できるベーシックなデザインを取り入れましょう。

価格の高すぎるものは避けるようにする

結婚式や弔事などがあった際は、どうしても礼服を着用している時間が多くなる傾向にあるため、高級感や品質、着心地を重視して選ぶ必要が出てきます。礼服は生地の黒色が濃くなるほど、高級仕様になり価格は高くなるのが特徴です。

礼服は長く愛用するものですが、一生同じものを着るというものでもありません。年齢が重なり、体型が変わっていくたびに新しいものに変える必要があります。仮に10年着用することを想定しても実際に着る回数はそこまで多くありません。

高級なものを着たい、オシャレに着たい、着心地がいいものを着たいと思うことは誰しもがある気持ちです。しかし、着用する機会が少ないと高級な礼服を仕立てるのはおすすめできません。

礼服をオーダーする際は予算をしっかりと決めてその範囲内で最適な礼服を仕立てるようにしましょう。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

近頃、多くのオーダースーツ専門店が存在しています。数多くのオーダースーツ専門店の中でもオーダースーツ業界をけん引し、注目を集めている店舗が「オーダースーツSADA」です。

オーダースーツSADAは、2023年に創業100年を迎える歴史ある店舗で、2023年1月現在で49店舗を全国で展開しています。今もなお、利用者の悩みの解決や要望に応え続け、勢いを伸ばしているオーダースーツ専門店です。

オーダースーツの作成方法には大きく分けると3つのパターンがあります。

・最も簡易的でどんな人にでも気軽にスーツの作成ができる「パターンオーダー」

・オーダースーツなかでも最も本格的なスーツを作ることができる「フルオーダー」

・パターンオーダーとフルオーダーの中間的な位置にある「イージーオーダー」

の3パターンです。

オーダースーツの作成には、価格帯が大きく変わってくるという特徴を持っています。その特徴は、簡易的なパターンオーダーから順に価格が高くなっていくことです。手の込んでいるフルオーダーになると数十万円する店舗も多く存在するので、気軽に手を出せるという方は少なくなり、敬遠されることが多くなります。しかし、オーダースーツSADAでは、フルオーダーを採用しているにも関わらず、19,800円(税込21,780円)〜と量販店の既製スーツと変わらない価格でリーズナブルに作成することが可能です。(※2023年1月時点の価格です。価格は変更になることがあります。)

オーダースーツSADAは、オーダーのためのベース価格が安いため、オーダースーツならではのこだわり部分に予算を割くことが可能です。オーダースーツがここまで低価格でオーダースーツを提供できる理由は、生地の仕入れから縫製までを一貫して自社で行っている点が挙げられます。そうすることで仕入れから縫製、販売までの間に余計な業者が入らず、余分なコストがかからないことで低価格を実現できていることが大きな理由です。自社工場での縫製から生地卸問屋のノウハウ、生地企画から縫製、小売りに至るまで自社グループ内で行える体制が整っているからこそできる強みといえるでしょう。

一連の流れを自社で行っているため、小売りから工場までの発注もスピーディーに対応でき、注文してから出来上がるまでのタイムラグが非常に少ないことも自社一貫性の強みとして挙げられます。

着心地がいいものを作りたい、デザイン性に優れているものを作りたい、機能性が高いものを作りたいなど、人によってスーツのこだわりたい部分は大きく変わるものです。希望や悩みは千差万別のため、情報の共有も慎重に行わなければなりません。オーダースーツSADAでは、縫製から販売まで一連の流れを自社で行えることもあり、デザインの細やかなオーダーの情報共有もスムーズに行うことが可能です。自社一貫システムのため、自身のこだわりをスーツに実現させやすいことにも繋がっています。

スーツだけでなく、ジャケットやスラックスなどの作成も行っており、どんなドレスコードスタイルにも対応できる点が嬉しいところでもあります。もちろん「礼装」「準礼装」「略礼装」のどのスタイルにも対応できるノウハウは持っているため、安心して作成できる点が強みともいえるでしょう。

コスパの良さ、品質の高さ、接客の良さ、どれをとってもトップレベルのオーダースーツSADAで、自分のこだわりを実現してみてはいかがでしょうか。

この記事ではドレスコードについて解説しましたが、把握できたでしょうか?

ドレスコードにはシーンによって適切なスタイルが存在します。華やかなシーンで着用されることが多いモーニングコートや燕尾服、タキシードの選び方やおすすめのスタイリングなど紹介しましたが、それらは意識するだけで印象を大きく変えることが可能です。スタイリングをワンランクアップさせるためのアイテムなどを取り入れて他の方とは違ったコーディネートに挑戦してみてください。

また、故人を弔うお葬式や告別式の服装は漆黒のブラックスーツを採用するのが無難です。その際は流行を取り入れず、オーソドックスなデザインにし、光沢のないデザインを選ぶようにしましょう。

ビジネスシーンで使用されることが多い、ジャケパンスタイルでもラフすぎるダメージジーンズや短パン、サンダルは避け、スラックスや革靴などを取り入れるのがおすすめです。

シーンによってどのようなスタイルにしたらいいのか迷った際は会場のHPなどを確認し、雰囲気を把握しておくのがおすすめです。会場の雰囲気や参加する人の雰囲気などを理解できればドレスコードのスタイルを決めやすいため、参考にすると場の空気を乱すこともなくなります。

シーンに合ったスタイルをしなければマナー違反になるだけでなく、まわりの人に対して迷惑になってしまうことも考えられます。それを防ぐためにもしっかりとしたドレスコードのスタイルを身に付けましょう。