スーツとベストの色違いコーディネートと着方 スーツとベスト、色違いのコーディネートはなし?選び方のポイントやおしゃれな着こなしのコツをご紹介!?のアイキャッチ画像
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スーツとベストの色違いコーディネートと着方 スーツとベスト、色違いのコーディネートはなし?選び方のポイントやおしゃれな着こなしのコツをご紹介!?

スーツと色違いのベストは、おしゃれ感がグッと上がるアイテムです。ビジネスシーンやパーティー、結婚式など、さまざまなシーンで、スーツに色違いのベストをかっこよく着こなしている人を見かけるものの、おしゃれゆえにハードルが高くチャレンジ出来ていない方が多いのではないでしょうか。また、スーツとベストを色違いで着こなすポイントや、どんな組み合わせを選ぶべきかわからないという方も多いと思います。似た着こなしとしてスリーピーススーツがあげられますが、スリーピーススーツは同じ生地を使っている分まとまりがあり、着こなしも簡単です。しかし、色違いのベストは合わせ方によっては、TPOに適さない見た目なのではないかと不安になったり、相手に与える印象も気になってしまうもの。コーディネートが難しい分、色違いのベストを着こなせればおしゃれ上級者として一目置かれます。そこで今回は、スーツと色違いのベストの選び方や、スーツとベストを色違いにする場合のポイント、ベストを着用する魅力やコツなどもご紹介します。初心者でもすぐに取り入れられるコーディネートも紹介しているため、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。男性ならではのスーツスタイルを楽しみましょう。

スーツと色違いのベストは、おしゃれ感がグッと上がるアイテムです。

ビジネスシーンやパーティー、結婚式など、さまざまなシーンで、スーツに色違いのベストをかっこよく着こなしていると一目置かれます。

合わせ方によってはスリーピーススーツとは違って、上級者の着こなしをすることもできます。

しかし、スーツとベストを色違いで着こなすポイントや、選び方が分からないという方も多いと思います。

そこで今回は、スーツと色違いのベストの選び方やポイントなどをご紹介します。

コーディネート例のご紹介もありますので、ぜひ参考にして男性ならではのファッションを存分に楽しんでください。

ベストとスーツの色違いはあり?

スリーピースのスーツはベストも同生地・同色です。しかし、スーツとベストの生地や色柄が違っても、場違いになったりマナーにそぐわなかったりしない限り問題はありません。

例えばビジネスシーンで、グレーのスーツにネイビーのベストを合わせてもスタイリッシュに着こなせます。

カジュアルなシーンであれば、スーツと色違いのベストで自由にファッションを楽しむことが可能です。

スーツが無地であれば、チェックやストライプなど柄物を合わせるだけで、いつものスーツスタイルのイメージが変わります。

ベストを使ったコーディネートは、普段からスーツを着慣れている男性ならではのファッションです。

色違いのベストを使って、スーツスタイルを自由なコーディネートで楽しみましょう。

ちなみに、このようなスーツとはセットになっていない、別の生地・色柄のベストを「オッドベスト」と言います。

ベストとスーツを色違いにする場合のポイント

スーツとベストの色を変えると、ベストは脇役ではなく主役に変わります。

かっこよく色違いで合わせるなら、スマートに着こなしたいところです。

ではここからは、スーツとベストを色違いにする場合のポイントを見ていきましょう。

スーツとベストを同系色にする

落ち着いた印象で着こなしたいなら、ベストはスーツと同系色または色の濃淡をつけるのがおすすめです。

同系色でまとめると、ビジネスシーンの会議や商談などでも違和感なく着こなせます。

ただしあまりにも色合いがかけ離れてコントラストが強すぎると、場違いになることもあるので、色の合わせ方は適度に加減しましょう。

スーツとは違う色で合わせるのに抵抗がある場合は、まずは同系色のベストを合わせれば間違いありません。ぜひ試してみてください。

スーツとの配色を意識する

ベストはスーツの色の濃淡や同色系で合わせるのが一般的です。

スリーピーススーツのように、同素材のベストなら迷うことなく合わせられます。

しかしスーツと同系色を選ばずに、ベストを目立たせるような色のコーディネートを楽しんでみてはどうでしょうか。

スーツと違う色合いのベストを使うと、スーツのコーディネートの幅はグッと広がります。このような色違いのベストは、オッドベストとして、単品で販売されています。

オッドベストはどこで買う?

オッドベストは、スーツを取り扱っている店舗で販売されています。

現在は、ビジネススーツ用、結婚式のスーツ用、礼服用など種類も色柄も豊富です。また、オーダーが可能な店舗であれば、好みの生地やボタンで仕立てることが可能です。

手持ちのスーツに合わせる場合は、膨大な既製服の中から理想のデザインを探すよりも、オーダーで理想のデザインに仕立てたほうが時短にもなっておすすめです。

合わせるスーツをオーダーの際に持って行くか、スマートフォンで写真を撮っておくとスタッフに相談しやすくなります。

オッドベストはスリーピーススーツよりもコーディネートの難易度は上がりますが、うまく着こなしたときは格段にかっこよく見栄えがします。色使いに気を付けて、スーツの色と相性のいい生地やボタンでベストをオーダーしてみてください。

柄物でコーディネートする

無地のスーツに柄物のベストを合わせると、おしゃれ感が上がります。

スリーピーススーツにはない、個性的なコーディネートでベストを引き立てることが可能です。

スーツと同系色のチェック柄やストライプ柄は、英国紳士スタイル風のコーディネートになります。

花柄やペイズリー柄は、パーティーなど華やかな演出をしたいときにおすすめです。

ベストにストライプ以外の織柄(組織柄)が入っているものは、スーツの柄を問わず合わせることが可能なため着回し力が高くなります。組織柄で無彩色のグレーはコーディネートしやすいため、おすすめです。

柄物は手が出しにくいという方は、織柄のチェックやストライプなど親しみのある柄から楽しんでみてはいかがでしょうか。

スーツに合うベストの選び方

おしゃれに着こなせるベスト選びのポイントは、スーツに合うベストを選ぶことです。

男性はベストを普段使いして、ファッションを楽しむ場面もあるでしょう。

そこでここからはスーツに合うベストの選び方をご紹介します。

素材で選ぶ

ベストは、スーツの素材に合わせて選ぶことがおすすめです。

スーツにはウールナイロンポリエステルなどの、さまざまな素材が使われています。

ナイロンポリエステルの素材は、春から秋に着用することが多いと思います。

ナイロンポリエステルのスーツに厚手のウール素材のベストを合わせると、季節感が合わないだけでなく見た目もやぼったい感じになってしまいます。

やはりウールのスーツにはウールベストを合わせると、生地の質感に違和感がなくしっくりきます。

またシルクのような光沢のある素材は結婚式などのフォーマルなシーンでは使えますが、ビジネスシーンではベストだけが浮いてしまいます。ベストの素材は、スーツの素材とかけ離れないように選びましょう。

梳毛と紡毛
ビジネス向きのベストに使用される生地の素材感は、梳毛と紡毛で変わります。梳毛とは表面が滑らかなウール生地です。紡毛とは表面が起毛しているウール生地で、スーツでは主に秋冬用に使用されます。

スーツが梳毛生地の場合は、梳毛生地のベストを合わせ、スーツが紡毛生地の場合は紡毛生地のベストを合わせることが基本になります。生地の素材感が違うとアンバランスな印象になるため注意しましょう。

オッドベストは梳毛生地が多いため、秋冬の紡毛生地のスーツにベストを合わせる場合は、スリーピースで仕立てておくのもおすすめです。紡毛生地のスリーピースは保温性が高く、春先や秋口の多少の寒さであればコートが不要になります。室内であれば、ジャケットを脱いでデスクワークが可能になるため、スタイリッシュで着こなしの幅も広がります。

色で選ぶ

スーツと合わせやすいカラーと言えば、ブラック、ネイビー、グレーの3色です。

この3色はスーツやジャケットと色違いでも合わせやすいカラーになっており、汎用性が高いのでおすすめです。

ビジネスでネイビーやグレーのスーツを持っている方は、チャコールグレーのベストが一枚あると便利です。

チャコールグレーはネイビーや同色のグレーとの相性がばっちりです。

着回しのしやすい、ブラック、ネイビー、グレーの中から選んでみてはどうでしょうか。

またスーツと同系色のベストで濃淡をつけたコーディネートも、ビジネスシーンで使える落ち着いた着こなしになります。ただし、濃度の差が大きいとパーティースタイルのようになってしまいます。

そのため、スーツがダークカラー(濃紺・濃灰)の場合は、スーツよりも少し明るいミディアムカラーのベストか、ダークカラーのスーツよりも濃く見えるブラックを合わせます。日本のビジネスシーンでは、華美に見えることを避ける傾向があるため、濃淡の差は控えめにすることがオッドベストのポイントです。

パーティーシーンでは、逆に色の濃淡を強めにします。お祝い事では、ブラックスーツにシルバーグレーを合わせるコーディネートが、もっとも華やかな印象になります。

ベストの色は濃度がシルバーやライトグレーに近いほど軽やかで華やかになり、ダークカラーに近くなるほど落ち着いた大人の雰囲気に変わります。友人の結婚式などで少しクールに合わせたい場合は、ネイビースーツに光沢のあるブルーグレーのベストなどを合わせます。グレーに少し青を加えた色合いでスーツとの統一感が増します。

色違いのベストの合わせ方

グレーベスト
色違いのベストで、コーディネートしやすい色はグレーです。ビジネスではチャコールグレー(黒に近いグレー)、結婚式では、ミディアムグレーやライトグレーがおすすめです。グレーは無彩色になるため、スーツの色が何色でも合わせられます。ビジネスでは、本来スーツと同じ生地で仕立てたスリーピースが無難です。色違いのオッドベストを合わせる場合は、スーツの色よりも少し暗い色が、引き締め効果もありおすすめです。

ネイビーベスト
ネイビーのベストはグレーのスーツと相性が良く、鮮やかな色であれば結婚式などパーティーシーン向きの色合わせになります。ビジネスでは、濃色のネイビーベストをグレースーツに合わせます。

ビジネスシーンに限っては黒とネイビーの色合わせは若干難しい面があります。色の差が大きくなると違和感が強くなるため、ダークカラーの色合わせが良いでしょう。

また、ダークネイビーのスーツにネイビーのベストを合わせる場合は、オッドベストであることが分かる組織柄などを選ぶ必要があります。
オッドベストであることが分かりにくい柄にすると、間違えて生地違いのネイビーベストを着たように見えるリスクがあるためです。

ブラックベスト
無地のブラックベストはフォーマル感が高くビジネスには不向きです。

ビジネスでブラックベストを使用する場合は、柄があるものを選びます。合わせやすいスーツは、グレースーツやブラックスーツです。ネイビースーツは色調節と柄合わせが難しくなります。

遠目に見てもハッキリと濃淡が分かるベストは、ビジネスにあまり向きません。

パーティーシーンでの無地のブラックベストは、メリハリのある華やかなコーディネートになります。

柄で選ぶ

スーツとベストは柄の合わせ方で雰囲気が変わるため、バランスを考慮して選ぶことがポイントになります。

スーツ無地・ベスト無地
スーツとベストをどちらも無地で揃えると格式高い雰囲気になり、優雅なパーティーシーンや結婚式向きのコーディネートになります。

お祝い事では、シルバーからミディアムカラー、ブラックまで色の濃淡も自由に選ぶことが可能です。格式高い場所では、シルバーかブラックがおすすめです。

カジュアルな結婚式では、ミディアムカラーでシックにまとめてもスタイリッシュです。

無地のスリーピーススーツは、ビジネスでも使いやすくおすすめです。ビジネスでオッドベストを無地で合わせる場合は、色の差が派手にならないように注意します。

スーツ無地・ベスト柄
カジュアルな結婚式であれば、スーツは無地でアクセントとしてベストを柄にするのもおしゃれです。

ネイビーやチャコールグレーの無地か織柄のスーツに、細かい柄のハウンドトゥースやグレンチェック、大きな格子柄のウィンドーペーン、生地に斜めの織りが見えるツイルなどを合わせます。

柄のベストは華やかですが、スーツスタイルはおしゃれ感が強いほど格式が下がるため、着用場面には注意しましょう。

親しい友人の結婚式で、レストランウェディングやガーデンウェディングなど、格式張らない場面での着用が目安になります。

ベストが目立つおしゃれなコーディネートのため、ビジネスでの着用は服装規定が自由な業種に限られます。

スーツ柄・ベスト無地
スーツが柄でベストが無地のパターンもおしゃれです。

成人式などで、手持ちのストライプスーツにオッドベストを合わせるときは、無地がおすすめです。華やかにドレスアップできます。

無地のベストは結婚式にもおすすめのコーディネートで、手持ちのスーツに無地のライトグレーやミディアムグレーのベストを合わせると、手軽にパーティースタイルに変えることが可能です。

スーツの柄がシャドーストライプ(織柄)やピンストライプのような薄い柄であれば、一般的な結婚式にも使用できるコーディネートになります。

ビジネスシーンでは、派手にならない組み合わせであれば着用可能です。

スーツ柄・ベスト柄
スーツとベストが、どちらも柄の場合は、柄のパターンを変えることがポイントです。

スーツがストライプの場合は、ベストをチェックやハウンドトゥース、組織柄(柄が小さいもの)にします。

スーツの柄とベストの柄のサイズを変えることでも同じ効果があります。スーツがマイクロチェックの場合、ベストを大きいチェックのウィンドーぺーンにすることですっきりとまとまります。

ビジネスでの着用は、服装規定が自由な業種に限られます。

ボタンで選ぶ

ベストボタンは、シングル(縦1列)とダブル(縦2列)があります。

ビジネスシーンで着るスーツに合わせるなら、シングルボタンベストがおすすめです。

会議や取引先への訪問などの場面でも、シングルボタンベストのほうがすっきりとした印象になります。

ビジネスシーンで、きちっとした印象を与える効果を狙うこともできます。

ダブルベストはフォーマルなシーンでドレッシーな雰囲気が演出できるので、パーティーなどで華やかに着こなしたいときにおすすめです。

少しクラシカルなイメージもあるので、日常の着こなしに新しさをプラスしたいときにも使えます。

会議や商談などのビジネスシーンならシングルボタン、フォーマルなシーンで華やかに着こなしたいならダブルボタンです。

シングルボタンまたはダブルボタンのどちらがいいのかは、着ていく場所やシーンによって選びましょう。

のデザインで選ぶ

ベストありとなしも選べます。
ベストの種類
・シングルベスト襟なし
・ダブルベスト襟なし
・シングルベスト襟あり(ノッチドラペル)
・ダブルベスト襟あり(ピークドラペル)
・シングルベストショールカラー
・ダブルベストショールカラー

なしのベストは、一般的なスーツと合わせやすい傾向があります。シンプルな形状で、フィット感があるためビジネスの定番です。

スーツの中にベストを着ても、が重ならないのでVゾーンがすっきりとまとまります。

ありのベストはフォーマルな場面に向いており、多少着こなしの難易度は上がります。

しかしクラシカルな雰囲気のコーディネートができ、なしにはない魅力があります。

結婚式やパーティーなどで華やかに見せたいなら、断然ありがおすすめです。

タキシードの襟と同じショールカラーはドレッシーな雰囲気が特徴です。結婚式の2次会などで、蝶ネクタイ(ボウタイ)を合わせて、特別なコーディネートを楽しむことも可能です。

マナー的にはスーツに合わせるなら、どちらでも構いません。なしのベストはどんなスーツとも合わせやすく、ありのベストは主張が強いものの上級者の着こなしが目指せるという特徴があります。現在は、結婚式やビジネスシーンでは襟なしが無難です。

ブリティッシュスタイルのスーツで、トレンドのピンホールシャツを合わせるのであれば、襟のあるシングルベストがおすすめです。

自分の体型にあったサイズで選ぶ

かっこよくベストを着こなすなら、自分の体型に合ったサイズ感で選ぶことが大切です。

デザインに目がいきがちですが、サイズは重要なポイントです。

ベストの丈

ベストの丈の目安は、ウエストが隠れるくらいです。

ベルトが見えるくらい丈が短いと、シャツがチラチラと見えてだらしない印象になります。ちょうどベルトの革が隠れ、ベストの前合わせの裾にベルトのバックルが少し見える長さが目安です。

ベストパンツの間から、シャツやネクタイが見えるのも見栄えが悪くなるので気を付けましょう。

ベストの丈が長すぎてベルトのバックルが完全に隠れてしまうのも、胴長に見えてバランスを崩してしまいます。

ベストパンツのつながりが自然になるように、バランス良く着こなしてください。

身幅

身幅はからだにフィットし、動きやすいくらいの余裕を持つことがポイントです。

ウエストの生地がつかめるほど余裕がありすぎるとベストのスタイリッシュ感がなくなってしまいます。

反対にウエストに横ジワが出るような小さいサイズだと、窮屈な印象になっておしゃれとは言えなくなってしまいます。それに座ったときにシワができてしまうので注意しましょう。

ベスト身幅がからだに合っていると、スタイルをより良く見せてくれます。

ベストのサイズはからだにフィットして、シャツが見えない丈を選ぶことがポイントです。

既製服では、ウエストサイズを調節するための尾錠がありますが、ウエストにフィットさせるために強く絞るとベストにシワが入るため、きつく締めすぎないようにしましょう。

胸回りとウエストの落差(ドロップ寸)が大きい場合は、フルオーダーがおすすめです。

体型のカーブに合わせた型紙でベストを仕立てると、ジャケットを脱いだ際のシルエットが非常に美しくなります。

ベストのサイズ感やシルエットを重視する場合は、型紙作成があるフルオーダーを選ぶのが良いでしょう。

アームホール

アームホールは脇が開きすぎることなく、適度なゆとりが保てるくらいが理想です。

脇に食い込んでしまうようでは、見た目が悪い上に動きにくくなってしまいます。

ベストの生地が肩のラインから浮いている部分があれば、サイズが合っていないサインです。ベストの前ボタンを留め、腕を下げたときに、ベストの生地が肩のラインに吸い付くように密着しているかをチェックしましょう。

目安としては、着用するシャツとベストアームホールの直径が同じくらいだとちょうどいいサイズ感になります。

スーツとベストはフィット感にこだわり、お腹や背中からシャツが見えないものを選びましょう。

ベストを着用するメリット

ジャケットを脱いだときの印象を変えてくれるだけではなく、ベストのメリットはいろいろあります。

ではベストを着用すると、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

おしゃれなコーディネートができる

スーツだけよりもベストを合わせて着こなせるようになると、おしゃれ度がグッと上がる効果があります。

スーツとシャツ、ネクタイもとにベストが加わることで、Vゾーンに華やかな空間が生まれるためです。

またベストネクタイが立ち上がるように着こなせると、結婚式やパーティーなどでより華やかさが演出できます。

いつものスーツスタイルをもっとおしゃれに着こなしたいときは、ベストを合わせてみましょう。

上品でクラシカルな雰囲気が加わり、おしゃれなコーディネートになります。

スタイリッシュに見える

スーツをスタイリッシュに着こなすには、ベストがおすすめです。

ベストにはおしゃれに見せるだけでなく、体型をカバーしてくれる効果もあります。

年齢とともにお腹周りが気になる方でも、体型に合わせてサイズとデザインを選べばスタイルアップできます。

ベストを使って、自分の理想的なスタイルのファッションを楽しみましょう。

ジャケットなしでもフォーマルになる

ベストはおしゃれ感が出るだけでなく、ジャケットなしでもフォーマルな印象が保てます。

日本のビジネスシーンではジャケットを脱いでシャツだけのスタイルでも問題ありませんが、マナー違反となってしまう場面もありますので注意が必要です。

もともとヨーロッパではワイシャツが下着とされていたので、ジャケットを脱ぐことで下着だけになると考えられているからです。

夏の暑い日や蒸し暑い室内では、ジャケットを脱ぎたくなることもあると思います。

しかし結婚式のような華やかでフォーマルな式典で、ジャケットを脱いでシャツ姿になるわけにはいきません。

しかし、ベストを着用していれば、ジャケットを脱いでもマナー違反になりません。

格式高いイメージに着こなせる上に、ジャケットを脱いでもフォーマル感を保てます。

季節に合わせて体温調節できる

ベストには着こなす楽しみだけでなく、着脱することで寒暖差に対応できるという機能性もあります。

コートを着るほどでもない、少し肌寒いときなどはベストがとても重宝します。

季節に応じて暑いときは薄手の素材のベストで涼しく過ごし、寒いときはウールなどの厚手の素材で防寒するなど、素材を選んで調節するのもありです。

また、ベストはコンパクトで、脱いでもかさばらないのでじゃまになりません。

ベストはおしゃれに着こなせるだけでなく、寒暖差を調節して快適に過ごせるアイテムでもあるのです。

ベストのたたみ方

スーツに使用するベストは気軽に洗えるものではないため、汚れや傷を避けるためのたたみ方があります。出先で暑くなって脱いだときなどに覚えておくと便利です。

脱いだベストの両肩に掌を入れ、手を合わせるように背中合わせで折ります。左手で両肩のアームホールをつまみ片手で持ちます。右手でボタンホールがある前身ごろを持ち、表生地を反対側へ回して重ねます。二つ折りにしてバッグなどに入れます。このたたみ方では、表生地が内側に重なるため汚れや傷を防ぐことが可能になります。飲み物や他の持ち物に注意して、シワにならない場所を選んで入れましょう。

ベストの着こなしのコツ

スーツを着る機会は多くても、ベストを合わせるとなると抵抗がある方もいるかもしれません。

しかしベストをかっこよく着こなしてみたいと思いませんか?

ここではベストの着こなしのコツをご紹介します。

Vゾーンを魅力的に見せる

ベストを着こなす上では、いかにVゾーンを魅力的に見せるかがポイントになります。

体型別で見ていきましょう。

細身の体型の方には、Vゾーンが浅めのベストがおすすめです。

ベストが加わることで、胸周りをよりたくましく立体的に見せることができます。

反対にふくよかな体型の方は、Vゾーンが深めのベストを選ぶといいでしょう。

胸元にゆとりを持つと、すっきりとした印象になります。

スーツとベストのコーディネートは、Vゾーンの見せ方が大切です。

体型に合わせてVゾーンを加減することで、より魅力的な着こなしができます。

スーツとベストの色合いにメリハリをつける

スーツとベストの色合いを変えると、ベストが際立ち主役級の役割を果たしてくれます。

スリーピーススーツのようにスーツの色と同じでもおしゃれ感は出ますが、ベストに差し色を持ってくるといっそうこなれ感が出ます。

パーティーシーンなどで、おしゃれなコーディネートが可能になります。

スーツが濃い色合いならベストを淡い色合いにする、また、スーツが淡い色合いならベストを濃い色合いにするなど、ベストをおしゃれに着こなしたいなら、スーツとベストの色合いにメリハリをつけてみましょう。

スーツとベスト全体の色使いを3色までにする

スーツとベストを合わせるときの色数は2色、多くても3色までに抑えるのが原則です。

これ以上になると見た目がごちゃついて、うるさい印象になってしまいます。

例えばスーツがグレーでシャツが白、ネクタイがネイビーなら全部で3色です。

ここにベストを入れるなら、スーツと同系色がすっきりまとまります。

ベストを差し色にして茶系にするなら、スーツとネクタイの色合いを同系色にすると調和が保てます。

身につける色を3色までに絞って、統一感のある洗練された着こなしを心がけましょう。

シャツの先はベストで隠す

うっかりやりがちなのが、シャツの先がベストから出てしまうことです。

せっかくおしゃれに着こなしても、先がベストから出ているだけで全体的にだらしなく見えてしまいます。

先を隠すにはの開きが大きいデザインのシャツを選ぶといいでしょう。

現在トレンドの「ワイドカラー」や「セミワイドカラー」がおすすめです。

セミワイドカラーやワイドカラーはの角度が100~140度くらい大きく開いており、現在のトレンドの襟幅は、8㎝前後のため、バランス良く着用が可能です。

ショートポイントやボタンダウン、タブカラーは先が隠れないデザインなので、基本的には避けたほうが無難です。

ベストの一番下のボタンは留めない

ジャケットでも同様な決まりがありますが、ベストの一番下のボタンは飾りという位置づけなのでベストの場合も留めません。

一番下のボタンを留めてしまうと余計なシワが入り、シルエットが崩れる、苦しいなどの理由があります。

これらのことから、マナーとして留めてはいけないというスーツファッションのルールとされています。

アンボタンマナー

ボタンを留めないことがマナーとされるアンボタンマナーは、スーツのジャケットのルールとして有名ですが、ベストのボタンにもこのルールは受け継がれています。

アンボタンマナーは、一番下のボタンを開けたままにするのが基本ルールです。

ベストは基本的に一番下のボタンを開けて着用します。

ベストのデザインは、シングル、ダブルを問いません。ベストのボタンの数にも左右されないため、6つボタンでも、5つボタンでもすべて一番下のボタンを開けます。

ベストのデザインによっては、前合わせの一番下のボタンが、留めることのできない離れた場所に付けられているケースがあります。

その場合は、留められるボタンをすべて留め、離れたところにある留められないボタンがアンボタンマナーに該当するボタンになります。

なお、ベストの裾がスクエア型の場合はすべて留めます。

ベストを着ているときのジャケットボタンマナー

スーツの下にベストを着た場合、ジャケットボタンは留めるべきか?開けたままでもいいのか?意外と分からなくなってしまうのではないでしょうか。

ボタンがたくさんあって、迷ってしまいます。

ベストを着ているときのジャケットボタンは、基本的には留めないのがベターです。ジャケットボタンを外すとベストが引き立ち、粋でおしゃれな演出ができます。

マナー違反ではないので留めても問題はありません。その場合もアンボタンマナーを守って一番下は留めません。

スーツとベストが色違いのおすすめコーディネート例

スーツとベストが色違いのコーディネートは少し難しいイメージがあるかもしれません。

ここからはどんな風に着こなしているのか、実際にメンズスーツとベストが色違いのコーディネートをタイプ別に見てみましょう。

スーツと配色のコーディネート例

ネイビーのスーツとグレーのベストを合わせたシックなスタイル

ネイビーのスーツに相性の良いグレーのベストを合わせた、シックな着こなしです。

ベーシックな着こなしですが、シャツとネクタイに柄を使うのがポイントです。

スーツと同じ色のベストのコーディネートと比べると、さりげなくベストが引き立っています。

オフィスカジュアルで、品良く目立ちたい方におすすめのコーディネートです。

ブラウンのチェックジャケットと明るいブラウンのベストを合わせた温かみのあるコーデ

ブラウンで統一した、秋らしい遊び心のあるコーディネート例です。

ベストの明るいトーンが、全体の印象をおしゃれにまとめています。

ジャケットネクタイに柄が入っていますが、ブラウン系の色使いをしているので違和感がありません。

ブラウン独特の温かみのある感じが、ウールの素材感ともマッチしています。

全体の配色が絶妙に融合した、個性的な印象が素敵です。

ブルーのスーツにグレーのベストを合わせたフォーマルコーデ

グレーのベストが全体をまとめて、上品な印象のコーディネートになっています。

ベストが付いたタイプなので、Vゾーンの華やかさが増しています。

鮮やかな色合いのジャケットネクタイは、品格のあるデザインのベストにぴったりです。パーティーなどで使いたい着こなしです。

柄物ジャケットダブルボタンベストでクラシカルスタイル

柄物のジャケットダブルボタンベストを合わせて、クラシカルな雰囲気にしています。

ブラウン系はグレーやネイビーとも相性がいいので、差し色として使うとコーディネートの幅が広がります。

全体のトーンを落ち着かせる中で、ネクタイカラーを明るくしているため、Vゾーンが華やかに見えておしゃれです。

柄物のコーディネート例

ロイヤルブルーのスーツとグレーのチェックベストのフォーマルスタイル

濃い鮮やかなロイヤルブルーのスーツにグレーのチェック柄のベストで、グッとクラシックな印象を与える着こなしです。

チェックの中に青い線が入っているところも、このコーディネートのポイントです。

柄物を合わせるときは、スーツと同系の色を入れるとまとまりやすくなります。

パーティーシーンではとかく華やかになりがちですが、チェックのベストで落ち着きのある雰囲気が出せます。

フォーマルな着こなしでも、ベストにポイントを持ってくるとイメージを変えることができます。

チェックオンチェックのモノトーンコーデ

チェックオンチェックで、上手に柄物のベストを合わせているコーディネートです。

大きさの違うチェックを合わせていますが、全体をモノトーンにすることで統一感を出しています。

ジャケットとは違う柄のベストを合わせても、色使いがシンプルなのでうるさくなりません。

むしろおしゃれに精通した貫録を感じます。

柄物のベストのコーディネートは難しいですが、トータルでまとまった印象になるように合わせてみましょう。

スーツ×ベストをオーダーで楽しむ!

思い通りのコーディネートでスーツにベストを合わせるなら、断然オーダーがおすすめです。

オーダーなら一人ひとり採寸しますので、ジャストフィットで仕上げることができます。

既成品のスーツは人の身長と体格から選ばなくてはならないので、からだの一番大きい部分に合わせつのが普通です。

そうすると他の部分はゆとりができすぎてしまい、からだにフィットせずスーツに着られている感が出てしまいます。

スーツに着られている感を出さないためには、ジャストサイズを選ぶのが一番のポイントです。

オーダースーツは自分の体型に合わせられるだけでなく、細かいデザインや素材も自分の好みで選べます。

同じネイビーの生地でも光沢感や肌触りに違いがあり、自分の好みで生地から選べるのはオーダーならでは。

それにこだわりの詰まったオリジナルのスーツを着て仕事ができるのは、仕事へのやる気にもつながるでしょう。

スーツやベストのスタイルや生地、ボタン裏地等の選択肢も豊富です。

自分好みのスタイルを探し回ることなく、思い通りに満足できるものを手に入れてください。

スーツとベストで自分だけのコーディネートを楽しむことができるのは、オーダーだからできることです。

ぜひスーツに合わせてコーディネートを楽しめる、オリジナルのオーダーベストを作ってみてください。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

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しかしコストパフォーマンスの良さが、オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」の特徴です。

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お買い上げ後1ケ月以内なら無料でお直しができるなど、購入後のサービスも充実しております。

ご来店時に採寸をした後、パターンの作成、縫製、仕上げをして、通常1ケ月前後で仕上がります。

ご来店の際は予約していただくと、お待たせせずにスムーズにご案内ができるのでおすすめです。

ぜひオーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」で、自分だけのスーツを着る楽しさを味わってください。

まとめ:おしゃれにこだわって、スーツとベストは色違いにしてみましょう!

今回はスーツとベストの色違いについて解説してきました。

スリーピーススーツのようにスーツと同じ色のベストは確かに無難です。

しかし物足りないと感じる方は、スーツと色違いのベストを合わせるのがおすすめです。

さらにベストボタンのデザインにこだわれば、上級者の着こなしになること間違いありません。

スーツとベストを色違いにする着こなしのポイントをもう一度確認しましょう。

・スーツと同系色にする

・スーツとの配色を意識する

・柄物でコーディネートする

ぜひスーツに色違いのベストを合わせて、男性ならではの個性的でおしゃれなファッションを楽しんでください。

今回はスーツとベストの色違いについて、色々な角度から徹底解説してきました。スーツとベストの色違いの着こなしのポイントは以下の3点です。
・スーツと同系色にする
・スーツとの配色を意識する
・柄ものでコーディネートする
似たスタイルとしてスリーピーススーツがあげられますが、スーツと同じ色のベストは確かに無難でコーディネートも悩みません。しかし、どこか物足りなさを感じたり、個性を演出したい方には、今回紹介したスーツと色違いのベストを合わせコーディネートにぜひ挑戦していただきたいです。スーツに合うベストの選び方として、素材や色、ボタンをはじめ、ベストの襟やボタンのデザインにこだわれば、上品で華やかな着こなしに仕上げることができます。また、スーツやベストの色やデザインに目がいきがちですが、かっこよくベストを着こなすなら、自分の体型に合ったサイズ感で選ぶことが大切です。残念ながら既製品ではなかなか自分の体型に合うサイズを見つけられないため、オーダースーツを視野に入れることをおすすめします。スーツスタイルをスタイリッシュでおしゃれに見せるベストを使って、自分の理想的なスタイルのファッションを楽しみましょう。

三好 星良