スーツのクリーニングは何日かかる?最短翌日〜1週間
スーツをクリーニングに出したら、何日で戻ってくるのか。答えは、出し先と洗い方で変わります。最短は翌日。ふつうは2日から5日ほど。ウェットクリーニング(汗抜き)なら、1週間から10日ほどみておきます。この記事では、各社が公表している日数をもとに、目安と、それが延びる条件と、急ぐときの手を整理しました。受け取るときに確かめることも、最後にまとめています。
スーツのクリーニングは何日かかる?
スーツのクリーニングは、店に持ち込むドライクリーニングなら、2日から5日ほどが目安です。最短は、昼までに預けて翌日。長い場合は1週間ほどみておきます。
幅が出るのは、洗い方と出し先で工程が変わるからです。ドライは溶剤で洗うため乾きが早く、水で洗うウェットクリーニングは、乾燥と形の整え直しに時間がかかります。宅配の場合は、これに往復の配送が加わります。
各社が公表している日数を、ひとつの表にまとめました。
| 出し方・洗い方 | 日数の目安 | 出典 |
|---|---|---|
| 店舗・ドライ(通常) | 2〜5日 | 白洋舍/洋服の青山/せんたく便 |
| 店舗・ドライ(即日・特急) | 当日〜翌日(追加料金あり) | 白洋舍 |
| 店舗・ウェット(汗抜き) | 1週間〜10日 | 白洋舍/洋服の青山 |
| 宅配 | 最短2営業日〜10日 | リネット/せんたく便 |
各社の公表値・2026年10月時点。店舗や時期によって変わります。

つまり、急がないなら1週間、急ぐなら翌日。予定から逆算して、どちらの出し方を選ぶかを決めてください。
ドライクリーニングの日数
ドライクリーニングは、2日から5日が中心です。
溶剤で洗うため水を含ませず、乾燥に時間がかからないからです。工程そのものは短く、待ち時間の多くは、店から工場へ運ぶ往復に使われています。
ただし、公表値には開きがあります。白洋舍は自社の解説記事で「3〜5営業日」としていますが、公式のよくある質問では、スーツ上下の基本の日数を「1週間程度」としています。洋服の青山は「1日〜5日程度」、せんたく便は「2日から3日で仕上がることが多い」。同じ業界でも、店の規模や工場までの距離で変わるということです。
だから「何日か」を確実に知りたいなら、預ける店で聞くのがいちばん早い。この表は、聞く前の当たりをつけるためのものです。
ウェットクリーニング(汗抜き)の日数
ウェットクリーニングは、1週間から10日ほどかかります。ドライの倍以上です。
水で洗うため、乾燥に時間がかかり、乾いたあとに形を整え直す工程が要るからです。白洋舍は「7〜10営業日」、洋服の青山は「1週間〜10日程度」としており、2社の公表値がほぼ重なります。
夏の終わりなど、汗をかいた季節の変わり目に一度。ウールは水で洗うと縮む繊維ですが、それを前提にした設定で洗うのがウェットクリーニングです。「ウールに水洗いは向かない」ということではなく、家庭の洗濯機では条件をつくれない、ということだと考えてください。
日数がかかるぶん、予定のない時期に出すのが向いています。
宅配クリーニングの日数
宅配は、最短で2営業日、ふつうは5日から10日ほどです。
集荷と配送が前後に付くため、工場での作業日数に運搬の日数が乗るからです。リネットはスーツ・礼服を「最短2営業日でお届け」、せんたく便は「最短5営業日」としています。せんたく便の解説では、通常は5日から10日、繁忙期には10日以上かかることもあるとされています。
繁忙期は4月から5月。衣替えの時期に集中します。
店に行く時間が取れない人には向きますが、日にちが決まっている予定には使いにくい。急ぐなら店舗、急がないなら宅配、という使い分けになります。
主なチェーンが公表している日数
会社ごとの公表値も並べておきます。
| 会社 | 公表している日数 |
|---|---|
| 白洋舍 | スーツ(上下)1週間程度。しみ抜き・加工はそれ以上 |
| ポニークリーニング | 昼12時までの預かりで、翌日17時仕上がり(一部店舗を除く) |
| リネット(宅配) | スーツ・礼服は最短2営業日でお届け |
| せんたく便(宅配) | 最短5営業日でお届け |
各社の公表値・2026年10月時点。店舗・時期・品物によって変わります。最新の情報は各社のサイトでご確認ください。
同じ「クリーニング」でも、翌日と1週間では、できることがまったく違います。近所にどの店があるかを一度調べておくと、急な予定のときに迷いません。
一緒に出すものは、いつ終わる?
スーツ以外のものを一緒に出すなら、いちばん時間のかかる品目に、全体が引っぱられます。
同じ店でも、品目によって工程が違うからです。ワイシャツは3日ほど、学生服はスーツと同じくらい。ふとんや皮革製品になると、1か月みておく必要があります。
| 品目 | 日数の目安 | 出典 |
|---|---|---|
| ワイシャツ | 3日程度 | 白洋舍 |
| スーツ(上下) | 1週間程度 | 白洋舍 |
| 学生服・制服 | 1週間程度 | 白洋舍 |
| 礼服 | スーツと同じ扱い(宅配で最短2営業日) | リネット |
| コート・ダウン | 宅配で最短5営業日 | リネット |
| ふとん・和服/皮革・毛皮 | 1か月程度 | 白洋舍 |
各社の公表値・2026年10月時点。
葬儀の知らせを受けてから喪服を出す、というときがいちばん困ります。礼服はスーツと同じ扱いなので、急ぐなら即日仕上げのある店へ。冬物のコートをまとめて出すついでに、というときも同じで、コートに合わせると1週間では戻りません。
急ぐものがあるなら、分けて出す。それだけで、待ち時間は短くなります。
急ぐときは、最短で何日?
急ぐときの最短は、翌日です。
即日・特急仕上げを扱う店があり、朝までに預ければ、その日のうちか翌日に受け取れるからです。ポニークリーニングは「昼12時までの預かりで、翌日17時仕上がり」と公表しています(一部店舗を除く)。白洋舍の解説では、即日・特急仕上げは「当日〜翌日(追加料金あり)」とされています。
明日の面接、明後日の商談。そうした予定が決まっているなら、まず電話で「いつまでに要るか」を伝えてください。「何日かかりますか」と聞くより、そのほうが早く答えが返ってきます。
即日・翌日仕上げが使える条件
即日・翌日仕上げには、条件が三つあります。
- 預ける時刻に締切がある(昼12時まで、など)
- 扱っている店とそうでない店がある(同じチェーンでも店舗による)
- 追加料金がかかる
さらに、しみ抜きや加工を頼むと対象から外れることがあります。白洋舍は、しみ抜き・加工・特殊な素材・事前見積もりが必要な品物について、基本の日数より時間がかかるとしています。
「急ぎ」と「しみ抜き」は、同時には頼みにくいと考えておいてください。どちらを優先するかを、預けるときに決めておくと話が早く進みます。
それでも間に合わないときは
間に合わないと分かったら、できることは三つです。
- 別の一着で回す。同じ色味のパンツとジャケットを組み合わせられないか、手持ちを見直す
- 自宅で整える。一晩ハンガーに掛けて休ませ、ブラシで払い、シワはスチームで伸ばす。見た目の多くは、これで戻ります。手順はスーツの手入れ方法にまとめています
- 部分的に頼めないか聞く。しみの箇所だけの処理なら、短い日数で受けてもらえる場合があります
家庭の洗濯機で洗うのは、避けてください。乾いたあとに縮みと型崩れが残り、元へは戻せません。
日数が延びるのは、どんなとき?
日数が延びるのは、しみ抜きや加工を頼んだときと、連休・繁忙期をはさんだときです。
通常のクリーニングとは別の工程が加わるか、工場が混むか。理由はこのどちらかに分かれます。
しみ抜き・カビ取りを頼んだとき
しみ抜きや加工を頼むと、基本の日数より時間がかかります。白洋舍は、しみ抜き・加工・特殊な素材・事前見積もりが必要な品物について、そう明記しています。
せんたく便の解説では、通常のドライが3日から5日であるのに対し、カビ取りのオプションを使う場合は4日から6日を見ておくとされています。おおよそ1日から2日の上乗せ、と考えるのが実際に近いようです。
時間のたったしみは、そもそも落ちにくくなります。こぼした日付と、何をこぼしたかを覚えているうちに出すのが、結果としていちばん早い。
連休・繁忙期をはさむとき
連休や繁忙期をはさむと、公表されている日数は当てになりません。
白洋舍は「連休や繁忙期などは、上記の日数よりもお時間をいただくことがある」と注記しています。ポニークリーニングも、年末年始・夏期休暇・定休日をはさむ場合は標準の日数が適用されないとしています。宅配の繁忙期は4月から5月。衣替えで注文が集中する時期です。
予定があるなら、日数の目安に数日足して考える。それだけで、当日に慌てずに済みます。
スーツのカビは、落とせる?
白いカビなら、通常のクリーニングで落ちることが多いとされています。黒いカビは、別の処理になります。
白カビは生地の表面にとどまっていることが多いのに対し、黒カビは繊維の奥まで入り込むからです。この区別は、せんたく便・リコーベ・リネットの3社が共通して説明しています。
料金は、追加のオプションが必要になった場合で、おおむね1,000円から2,000円の上乗せ。せんたく便は「1,500円〜2,000円程度が相場」、リコーベは「1,000円〜2,000円程度の追加料金」としています。日数は、先に書いたとおり1日から2日ほど延びます。
各社の公表値・2026年10月時点。税の表示は出典によって異なります。
見つけたときは、自分で落とそうとしないでください。表面を拭き取っても、繊維の奥に入った分は家庭では取り除けず、再発しやすくなります。ほかの衣類から離して、そのまま店へ持っていき、「カビが出ている」と伝えてください。
原因の多くは、しまうときの湿気です。保管の見直しについては、スーツをきれいに保管するならカバーを使おうをご覧ください。
クリーニング料金の目安
スーツ上下のドライクリーニングは、各社の公表値でおおむね1,000円から1,800円です。
| 区分 | 料金の目安 | 出典 |
|---|---|---|
| ドライ 上下セット | 1,000〜1,800円 | 白洋舍/洋服の青山 |
| ドライ ジャケット単品 | 700〜1,500円 | 白洋舍 |
| ドライ パンツ単品 | 500〜1,000円 | 白洋舍 |
| ウェット 上下セット | 2,000〜4,000円 | 白洋舍/洋服の青山 |
各社の公表値・2026年10月時点。税の表示は出典によって異なります。
ウェットクリーニングがドライの2倍前後になるのは、水で洗い、乾かし、形を整え直す工程が加わるためです。
金額の差は、1回あたり数百円から千円ほど。年に1、2回のことなら、料金より日数と仕上がりで店を選ぶほうが、納得しやすいはずです。
クリーニングに出す頻度は?
ウールのスーツをクリーニングに出すのは、シーズンの終わりに一度で足ります。

ウールは休ませれば湿気とシワが戻る繊維で、必要以上に洗うほうが生地を傷めるからです。洗って落とさなければならない汚れは、日常のなかではそれほど発生しません。洋服の青山も、頻度の目安を「1シーズンに1〜2回」としています。
毎日スーツを着る人なら、三着ほどを回して一着ずつ休ませ、シーズンの終わりにまとめて出す。週に数日なら、二着で足ります。夏に汗を多くかいた年は、季節の変わり目に一度、汗抜き(ウェットクリーニング)を挟む。着方に合わせて、回数のほうを決めてください。
なぜ洗わなくてよいのか、その理由は素材と仕立ての側にあります。ウールのオーダースーツを、洗わない理由で解説しています。休ませ方や払い方など、日常の手入れはスーツの手入れ方法にまとめています。
回数を減らしたいなら、着数を増やして休ませる。クリーニングは、その仕上げに置く。それがいちばん、生地に負担をかけない配分です。
出すとき・受け取るときに確認すること
クリーニングの行き違いは、出すときと受け取るときの確認で、その多くを防げます。

業界団体が定める賠償基準では、利用者が異議なく受け取った時点で、店の賠償の支払い義務が解除されるとされているからです。引き渡しから6か月、あるいは品物を預かった日から1年を過ぎた場合も同じです(全国クリーニング生活衛生同業組合連合会「クリーニング事故賠償基準」平成27年10月改訂)。国民生活センターも、「クリーニングを出すとき、受けとるときには、必ず衣類の状態を店側と一緒に確認しましょう」と呼びかけています。
つまり、袋を開けるのは家に帰ってからではなく、店の前でということです。
出す前に、店に伝えること
預けるときに、この五つを伝えてください。
- いつまでに要るか(日にちが決まっているなら、先に言う)
- どこに何が付いているか(しみの場所と、こぼしたもの、こぼした時期)
- 気になっている箇所(テカリ、毛玉、ボタンのゆるみ、ほつれ)
- 上下そろいであること(片方だけ出すと、色の出方が変わることがあります)
- ポケットの中身を出したか
しみは、何をこぼしたかで処理が変わります。「たぶんコーヒー」でも構わないので、伝えたほうが落ちる確率は上がります。
受け取ったら、その場で確認する
受け取ったら、袋を開けて四つを見ます。

- 出したものが、全部そろっているか(上下、ベルト、替えボタン)
- 頼んだしみが落ちているか
- 色が変わっていないか、縮んでいないか
- ボタン・裏地・縫い目にほつれがないか
気になる箇所があれば、その場で伝えてください。持ち帰ってから連絡すると、いつ付いたものかの判断が難しくなります。
なお、支払いの時期は店によって違います。預けるときに前払いの店もあれば、受け取り時の店もあります。急ぎで頼むときは、料金と支払いの時期も一緒に確認しておくと、受け取りがスムーズです。
クリーニングに出しても、直らないものがあります。ボタンのゆるみ、裾のほつれ、体型が変わって合わなくなったウエスト。これらは洗う話ではなく、仕立ての領域です。
受け取ったときに見つけたら、その一着を買った店へ。既製品でもオーダーでも、扱った店がいちばん状態を判断しやすく、直したあとの見た目も揃います。
オーダースーツSADAでは、採寸データを原則5年間保管しています。体型が変わったときには、補正で合わせ直すこともできます。
※ この記事で紹介した日数と料金は、各社が公表している値(2026年9月時点)にもとづきます。
よくある質問
クリーニング代は、預けるときと受け取るとき、どちらで払うのですか?
ジャケットだけ、パンツだけで出してもいいですか?
喪服を急いで出したいときは、どうすればいいですか?
仕上がりの日に取りに行けなかったら、どうなりますか?
毎日スーツを着る場合、クリーニングの頻度は変わりますか?
「ドライクリーニング」は、何で洗っているのですか?
スーツのクリーニングにかかる日数は、出し先と洗い方で決まります。店舗のドライなら2日から5日、ウェットなら1週間から10日、急ぐなら最短で翌日。しみ抜きや連休をはさめば、そこからさらに延びます。だから「何日かかるか」より、「いつまでに要るか」を先に伝えるほうが確実です。そして受け取ったら、その場で袋を開けて確かめる。頻度は、シーズンの終わりに一度で足ります。回数を増やすのではなく、着数を増やして休ませる。それが、一着を長く着るための配分です。