
スーツを着用するときのマナー8選 格好良く着こなすために知っておきたいポイントを伝授-オーダースーツSADA
「スーツを着用する際のマナーってどんなものがあるのだろうか。ボタンやシャツ、ネクタイ、ベルト、靴などのマナーを知りたい」
「シーンによってスーツのマナーは変わってくるの?」
「マナーを守りながらスーツを綺麗に着こなすポイントを知りたい」
など、スーツのマナーに関する疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、
スーツのサイズ感と選び方
ボタンやシャツ、ジャケット、ネクタイ、ベルトと靴、靴下などのマナー
面接と冠婚葬祭でのスーツ着用のマナー
スーツをかっこよく着こなすポイント
などをスーツの知識が豊富なオーダースーツSADAのスタッフが解説していきます。
スーツのマナーを守って、社会人らしいスタイルを実現させましょう。
スーツのサイズ感と選び方
スーツは身近なものということもあってあまり意識することがない人も多いと思いますが、スーツにも美しく着るためのルールやマナーがあります。
そこでこの章では、アイテムごとに美しく着こなすために気をつけなければならないことについて紹介していきます。
具体的には、最初にジャケットとパンツのサイズ感を解説した後、色の選び方、柄の選び方の順に説明します。ぜひスーツ選びの参考にしてください。
サイズの選び方
スーツを選ぶうえで最も重要なのが「サイズ感」です。スーツはサイズ感が命といわれるほど、サイズ選びが重要となります。どんなに高級な生地やハイブランドであっても、自分の体型にしっかり合っていないと途端に見栄えが悪くなってしまうため、ジャストフィットしたサイズを選ぶようにしましょう。
⚫︎ジャケットの肩
「ジャケットは肩で着る」という言葉があるように、肩部分のサイズ選びは慎重に行いましょう。
ジャケットを着た際に肩をひとつまみできる余裕が適正サイズです。それよりも多くつまめる場合は、サイズが大きい状態で大きすぎてしまうと肩がズレ落ちてしまい、だらしない印象にうつってしまいます。
反対に、小さすぎてしまうと生地が突っ張ってしまい、窮屈に見えてしまうため適正なサイズを選ぶことが大切です。
⚫︎ジャケットの着丈
着丈の長さはお尻がちょうど隠れるぐらいの長さがベストです。
ジャケットの裾がお尻よりも上にあると、スタイリッシュな見た目にすることができます。しかし、ビジネスシーンではカジュアルな印象に取られてしまうことも多いので、注意しましょう。
裾が長すぎると、野暮ったい印象を与えてしまうのと同時に、足が短く見えてしまいます。
裾の長さで印象が大きく変わるので、しっかりと意識して選ぶようにしましょう。
⚫︎ジャケットの胸まわり
胸まわりは、ジャケットのボタンを留めた状態でチェックするようにしましょう。
ボタン留めた状態で胸の下に横ジワができてしまう場合はサイズが小さく、ボタンに大きな負担がかかってしまいます。負担がかかってしまうとボタンの破損や紛失に繋がってしまうので、サイズ選びは慎重に行いましょう。
⚫︎ジャケットの袖丈
袖丈の長さは「机などに手を置いて、手の甲に袖が少し当たる長さ」がベストです。
袖丈が短いとワイシャツが袖から大きく飛び出して不格好な印象を与えてしまいます。適正な長さであれば、腕を下した時に1㎝ほどワイシャツの袖が見える形になるため、バランスのいい見た目に仕上げることが可能です。。
⚫︎パンツのお尻まわり
パンツの場合、着用時に生地が引っ張られたり、横のポケットが勝手に開いてしまったりする場合は、小さいサイズを着用している証拠です。動きづらく、窮屈な印象になってしまうのでサイズを上げることをおすすめします。
反対に、大きすぎるとお尻部分にたるみが出てしまい、スーツスタイルのシルエットが崩れてしまいます。そういった場合はサイズを下げて、適正なサイズを着用すると解決できるでしょう。
⚫︎パンツの太ももまわり
太ももまわりのサイズを調べるには、立ち上がったときに太もも裏の生地がつまめるかどうかで判断するとわかりやすいです。
小さくても無理につまむことはできますが、「無理につままなければつまめない」状態ではサイズが小さいことになります。
基本的にお尻まわりのサイズが合っていれば、サイズが合わないという心配はほとんどありません。太ももが太い、下半身ががっしりしている方などはオーダースーツがおすすめです。
色の選び方

続いては「色の選び方」です。
色の選び方次第で見た目の印象を大きく左右させるものですので、注意を払いたいポイントの一つだといえます。
はじめに、ビジネスシーンにおいては、ネイビー、グレーといったカラーが定番です。ダークカラーを選択することで、落ち着いた誠実な印象を与えることができます。一般的に、色が濃いほど上品で重厚感が感じられ、薄いほどフレッシュでさわやかな雰囲気になります。
自分の年齢やTPOに合わせて選ぶようにしましょう。
なお、ビジネスでは、礼服や喪服を想起させる黒無地スーツを避けるのが無難です。医療系、外資系は特に黒無地を避けるように注意しましょう。
次に、結婚式などのパーティーシーンではブラウンやブルー、グリーンなど明るめで華やかな印象のカラーがおすすめです。周りと差をつけたコーディネートを楽しみたいという方であれば、ビジネスシーンでは選ばないような色味のものを着用すると、個性が発揮されます。
柄の選び方
スーツは柄によっても大きく印象が異なってくるため、シーンによって使い分けるのがおすすめです。スーツの柄として定番は「無地」「ストライプ」「チェック」となっています。
「無地」は、最もオーソドックスなデザインであり、必ず持っておきたい柄だといえます。年齢やシーンを選ばずに着用することができる万能品です。
「ストライプ」は、ビジネスシーンでも定番の柄です。ストライプは線の太さや色、間隔によって見た目の印象が大きく変わってくるので着用する際は注意するようにしましょう。
線が太く、間隔が広いものだと柄の印象が強まってカジュアルに見えてしまいます。ビジネスシーンでストライプを着用する場合には、線が細く感覚の狭いものがシンプルでスタイリッシュに見えるのでおすすめです。
「チェック」は、無地やストライプと比べるとカジュアルな印象が強くなります。既に複数着のビジネススーツを持っていて、別のデザインを買い足す場合やパーティーシーンなどといった華やかなシーンに着用していく場合におすすめです。
チェックもストライプと同様に、柄に複数の種類があるため、シーンに合わせて選ぶ必要があります。
ボタンのマナー【ジャケットのデザイン別】
スーツのジャケットにはさまざまな種類があり、その代表的な部分が「ボタン」です。ボタンは、ジャケットによって付いている数や位置が違うため、どこを留めるべきなのか、どこを外せばいいのか悩んでしまう方も多いはずです。
ここでは、ボタンに関するマナーを紹介していきます。
スーツのジャケットには、特定のボタンを外すアンボタンマナーがあります。 デザイン別に把握しておきましょう。
①シングルジャケット(2つボタン)
2つのボタンが付いているシングルジャケットでは、上のボタンだけを留め、下のボタンは飾りボタンと呼ばれており、留めないことがマナーとなっています。
下のボタンを留めると、ジャケット全体にシワができてしまって見栄えが悪くなってしまうため、アンボタンマナーを守って着用するようにしましょう。
②シングルジャケット(3つボタン)
3つボタンの場合でも、2つボタン同様に一番下を留めないのがマナーです。
2つボタンと同様に見栄えの良さを保つためにアンボタンマナーを取り入れるようにしましょう。
③シングルジャケット(ローリングダウンラペル)
一番上のボタンが襟の裏に隠れた状態の3つボタンスーツのことです。
ローリングダウンラペルの場合は、一番下のボタンを留めないのは他と同じですが、衿裏にある一番上のボタンも留めません。
上下のボタンを外し、真ん中のボタン一つだけを留めるのがマナーです。
④ダブルジャケット(4つボタン1つ掛け)
ボタンが1つのため、留めるようにしましょう。
⑤ダブルジャケット(4つボタン2つ掛け)
本来はすべて留めるのが一般的ですが、最近では下を外すパターンも多く見受けられます。
また、タイトなダブルスーツの場合、すべて留めた方がお洒落な場合もあるため、スーツのシルエットによって臨機応変に変えていきましょう。
⑥ダブルジャケット(6つボタン1つ掛け)
ボタンが1つのため、留めるようにしましょう。
⑦ダブルジャケット(6つボタン2つ掛け)
本来はすべて留めますが、最近では下を外す事もあります。
⑧ジレ(ベスト)
一番下を外します。一番下のボタンが、ボタンを留められない離れた場所にある場合、留められるボタンはすべて留めます。
また、ジレを着用している場合には、上に着るジャケットのボタンはすべて外しておいてもマナー違反にならないので覚えておきましょう。
商談や目上の人と会うときなど、TPOによっては留めた方がよい場合もあるので、状況に応じて対応することが重要です。
シャツを着用する際のマナー
シャツを着用する際のマナーには以下があります。
- ジャケット着用時は長袖のシャツを選ぶ
- ジャケットの袖口からシャツを出す
それぞれ解説するので参考にしてください。
ジャケット着用時は長袖のシャツを選ぶ
スーツを着用する際は、長袖のシャツを選ぶのがマナーです。半袖のシャツはカジュアルな印象を与えるため、ビジネスや公式な場には適していません。腕や手首の肌を見せるのもフォーマルな服装として好ましくないので避けましょう。
クールビズのような特別な期間以外は、ジャケットを脱ぐ可能性を考慮して長袖を着用することが大切です。ジャケットを脱いだ際に半袖が見えると周囲に違和感を与えかねません。
スマートにスーツを着こなしたい方は、季節を問わず長袖シャツを選んでください。長袖シャツであれば、どのようなシーンでも安心してジャケットを脱げるでしょう。
ジャケットの袖口からシャツを出す
ジャケットの袖口からシャツを少し出すのがマナーです。腕を自然に下ろした状態で1㎝から1.5㎝ほど出すとよいでしょう。シャツが見えない場合、半袖を着ていると誤解される可能性があるので注意が必要です。
また、長袖シャツを着用することで、スーツを汗や汚れから守りやすくなります。汗が直接スーツに染み込むと生地が傷んだり、変色や臭いが発生したりという原因になるので気を付けてください。
シャツの袖丈が長すぎるときは、アームバンドで調節すると美しい着こなしになります。
ジャケットを着用する際のマナー

スーツは着用中のシワに注意する必要があります。
ウールに限らず、生地は着席時の湿気と圧力でシワが付くことが多いです。 仕事中にシワが付いてしまった場合、メンテナンスすることは難しくなります。 シワのついたスーツで訪問先へ向かうのはマナー違反となるため、シワが付かないように配慮した着こなしが必要です。
ジャケットは脱いでシワを防止する
ジャケットのシワは目立つため、長時間の着席の際には脱いでシワ防止します。
①新幹線など電車での長時間移動
上着を脱いで着席しましょう。
リラックスでき、スーツもシワにならないため安心です。
②車での長時間移動
シワを防ぐため上着を脱ぎます。
ビジネスで頻繁に運転する場合、シートベルトの摩擦でも肩の生地が傷むことが多いです。
乗り降りが頻繁で脱いでいる暇が無い場合もあると思いますが、可能であれば脱ぐようにするとスーツを長持ちさせることができます。
③デクスワークで脱ぐ
デスクワークでは、シワだけでなく袖口部分が摩擦で傷むことが多いです。
可能であれば、スーツを傷めないように脱ぐようにしましょう。
ジャケットをたたむ際は表生地を内側に入れる
表生地を内側に入れてたたみます。 周囲にホコリを落とさないためのマナーですが、持つときの手の皮脂が表生地につかないようにする意味もあります。
- 両肩に内側から手のひらを入れて持ち、手を合わせるように二つ折りにします。
- 片側を内側が表に出るように返して、反対側へ重ね、表には裏地しか見えない状態にします。
- 二つ折りにして腕に掛けます。
- 皮脂がスーツの表生地につかないように、手首側にスーツの裏地が来るように持ちます。
このたたみ方は、シワも防止できるためおすすめです。
ポケットの意味や役割を理解する
スーツのポケットは場所ごとに意味や役割があります。まず、腰ポケットにはものを入れないのが基本です。財布や鍵などを入れるとポケットが膨らむため、見栄えが悪くなります。型崩れやシワの原因にもなるので、必要なものはカバンに入れる習慣を付けましょう。
また、腰ポケットにはフラップ(蓋)が付いているものがあります。フラップは装飾ではなく、屋外で雨やホコリが入らないようにするためのものです。基本的にビジネスシーンではフラップを出した状態で問題ありません。ただし、冠婚葬祭や就職活動のような場においては、屋外でフラップを出し、室内でしまうのがマナーです。
胸ポケットはポケットチーフを挿すためのものです。結婚式のようなフォーマルシーンで華やかな印象を演出できます。ただし、ビジネスシーンでは胸ポケットを使用しないのが一般的です。
内ポケットは実用的な役割を果たします。名刺入れや手帳など、最小限のものを収納するのに適しています。多く入れすぎるとジャケットの型崩れにつながるため、注意が必要です。
ネクタイ着用時のマナー

ビジネスの現場で使うネクタイのデザインは、
- 小さな水玉模様が並んでいるピンドット
- 小さいマークが一定の間隔ごとに並んでいる小紋
- 無地のソリッド」
の3種類が定番です。
中にはカジュアルな職場などではストライプやチェックなどといった柄のネクタイが使われていることも多いですが、通常のビジネスシーンにはカジュアル感が強いため、避けるのが無難といえます。
また、ネクタイの結び方も意外と盲点であり、かなりいい加減な結び方をしているビジネスマンも多いです。
多くのビジネスマンは「プレーンノット」という結び方でネクタイを結んでいますが、それだと左右がアンバランスになって見栄えが悪くなってしまいます。
ビジネスの現場でネクタイを締める場合は、バランスが取れて重厚感のある「セミウィンザーノット」でネクタイを結ぶのがおすすめです。
どの結び方を選ぶとしても、結び目にしっかりとくびれを形成し、ディンプルを作ることを心がけましょう。
ベルトと靴を合わせる際のマナー

スーツを着る際のベルト着用は基本的なマナーです。たとえジャストサイズでも、ベルトによって初めてスーツスタイルが完成すると考えてください。シンプルなデザインのベルトはシーンを問わずに使えます。幅が広すぎるベルトはカジュアルに見えるため、3センチから3.5センチ程度のものを選びましょう。
また、ベルトと革靴の色を揃えると統一感が生まれます。ベージュのような明るすぎる色は浮いて見えるため、ビジネスシーンではダークブラウンのような落ち着いた色を選びましょう。靴は革素材を選び、デザインはストレートチップやプレーントゥ、ウイングチップが一般的です。
さらに、腕時計のベルト、名刺入れ、バッグの色を統一すると洗練された印象につながります。男性のコーディネートは3色以内に抑えるのが理想的です。色数が多いと全体がまとまりづらいため、革小物の色にも配慮し、スーツスタイル全体のバランスを整えましょう。
靴下を選ぶ際のマナー
スーツに合わせる「靴下の色」は、黒、グレー、ネイビーとスーツの基本色同様の色となっており、白を選ばないのが一般的です。スーツの色味から大きく色を外してしまうと、靴下だけ浮いて見えてしまうため、あくまでスーツと同系色のものを選ぶようにしましょう。
選ぶのに迷った場合にはスーツと同じ色を選んでおけば間違いありません。足元までまとまりのあるコーディネートが完成します。
次に「靴下の柄」に関しては、無地もしくは控えめなものを選ぶようにしましょう。あくまでも、靴下は主張しない存在であるべきですので、シンプルなものがおすすめです。
最後に「靴下の長さ」は、素肌が見えない長さのものを選びます。立っているときはパンツの裾がかぶっているため、見えなくても、着用時に素肌が見えてしまうのはマナー違反です。くるぶしよりも長いものを選ぶようにしましょう。
おすすめなのはふくらはぎまであるロングホーズです。
【シーン別】着用する際に知っておきたいスーツのマナー

以下のシーン別にスーツを着用する際のマナーについて解説します。
- 面接での着用マナー
- 冠婚葬祭での着用マナー
面接での着用マナー
就職や転職などの面接でスーツを着用する際は、ダークネイビーやチャコールグレーといった落ち着いた色を選びましょう。柄は基本的に無地、ジャケットのボタンは縦一列のシングルスーツが一般的です。
また、ジャストサイズのスーツの着用が大切です。サイズが合っていないと面接官にだらしない印象を与えかねません。
白いシャツは清潔感や誠実さをアピールできます。淡いブルーも許容範囲ではあるものの、面接のように第一印象を重視する場では白いシャツが無難です。ネクタイは派手な色や柄は避け、落ち着いた無地のダークカラーを合わせましょう。ベルトと靴は、黒または暗めのブラウンが一般的です。
スーツのポケットにはものを入れず、A4サイズが入るビジネスバッグを持参するとよいでしょう。
冠婚葬祭での着用マナー
冠婚葬祭ではブラックスーツの着用が基本的なマナーです。ブラックスーツは結婚式と葬儀の双方に合っています。
一般的に葬儀に参列する際は全身を黒で統一します。シャツは白無地を着用し、ネクタイやベルト、革靴は黒で揃えましょう。ネクタイピンのような光るアクセサリー類は避けるのがマナーです。
結婚式にゲストとして参加する場合もブラックスーツが基本です。シャツは白を選び、ネクタイに白やシルバーを合わせるとフォーマルで華やかな印象になります。
カジュアルな雰囲気の結婚式であれば、チャコールグレーやダークネイビーのようなダークスーツを着用しても問題ありません。ただし、ビジネス感が出ないようにネクタイやポケットチーフを明るい色でまとめ、華やかさを演出しましょう。
スーツをかっこよく着こなすポイント

スーツを含めたビジネスファッションの全体に言えることですが、スーツ、シャツ、ネクタイのどれかに柄物のものを選んだ場合、他の2つは無地にするという「一柄二無地」というコーディネートがあります。
たとえば柄物のスーツを選択した場合、シャツとネクタイは無地にするというものです。最近では「柄on柄」といって柄物のアイテムを2つ選択するというものもありますが、これは超上級者向けのコーディネートであり、普通の人が真似をしようとしても一朝一夕で出来るものではありません。
仮にコーディネートがうまくいった場合でも、しっかりとしたフォーマルなビジネスシーンではマナー違反になってしまうこともあります。「一柄二無地」は基本として押さえておくことが必要です。
また、スーツを美しく着こなす場合、忘れてはいけないのは適切なサイズのシャツを着ることです。
というのもスーツの首周りのゆとりがあまりにも大きすぎると不格好になり、ビジネスマンとして相応しくありません。かといって逆に小さすぎると、ネクタイを締めたときに首が締まってしまい、窮屈になります。
スーツのシャツを選ぶ際には、首回り実寸に対して指1〜2本分を目安に選んだ方がいいでしょう。袖丈の場合は、スーツの袖からシャツが1〜2㎝見えるのを目安に選ぶことがおすすめです。
スーツの身幅はバスト実寸15〜20㎝、ウエスト実寸10〜15㎝というのが一つの基準ですので、それに従って決めるのがいいでしょう。
一般的にはスーツの下に着るシャツは白の無地が無難と解説しましたが、少し慣れてきたら柄物のシャツを着るというのもいいでしょう。ストライプ柄のシャツを着る場合は、ピンストライプやペンシルストライプといったタイプのシャツにすると、知的な印象が芽生えます。
凛々しさを出したい場合は、ロンドンストライプのシャツを選ぶのがおすすめです。
オーダースーツSADAとは?
これまでスーツの基本的なマナーについてご紹介してきましたが、いざスーツ本体の色やデザインを選ぶとなると、さまざまな種類の中から自分好み、そして自分に合ったものを見つけるのはなかなか難しいものです。
そういった場合には、実店舗を訪問して専門スタッフに相談しながら選ぶのがおすすめです。
オーダースーツSADAでは、経験豊富なスタイリストが全身約20カ所以上を採寸し、その人に合ったオリジナルスーツの作成をお手伝いしてくれます。
オーダースーツSADAは、オーダースーツのなかでも1番こだわったスーツを作ることができるフルオーダーを採用しているのが特徴です。そして、価格は19,800円(税込21,780円)〜と、既製品のスーツと変わらない価格で作成が可能となっています。(※2023年10月時点の価格です。価格は変更になることがあります。)
どのようにスーツを作成したらいいのかわからない、自分のサイズに合ったスーツが欲しいという方にとってはおすすめのお店です。
着用マナーを守ってスーツをかっこよく着こなそう
今回はスーツのマナーについて見てきました。
最初にスーツのサイズ感と選び方を解説した後、ボタン・シャツ・ジャケット・ネクタイ・ベルト・靴・靴下のマナーなどを説明したので参考にしてください。
また、面接と冠婚葬祭でのスーツ着用のマナーだったり、スーツをかっこよく着こなすポイントだったりも解説しています。
スーツのマナーは社会人にとって覚えておかなければならない知識といえます。ビジネスシーンやフォーマルシーンでは些細なことで相手に不快な思いをさせてしまう可能性があるため、しっかりとスーツのマナーを把握しておきましょう。
スーツのマナーは、細かい部分までたくさん。ボタンマナーの基本は、一番下のボタンだけを外す「アンボタンマナー」です。基本のスーツスタイルは、とにかく一番下を外しておけばOK。ベストを着用している場合は、ジャケットのボタンを全部外して、ベストの一番下のボタンを外すことを押さえておきましょう。また、着席時はボタンを外します。例外として、就活と葬儀はそのままつけっぱなしが基本。覚えておきましょう。中に着るシャツは「半袖NG」です。スーツの袖口から、シャツが1㎝~1.5㎝見えている状態がもっともきれいです。スーツの袖口を汚さないという実用的な面も。スーツを着る場合には必ず長袖シャツを着用してください。ジャケットで意識すべきマナーは「シワ」を避けること。車で長時間移動する際やデスクワークの時は脱ぎましょう。ホコリがつかずシワもつきにくい畳み方をマスターしておくのがおすすめです。暗黙のマナーとして「黒無地は冠婚葬祭以外で着ない」「靴・ベルトなど革小物の色はすべて統一」「靴下は黒か紺」といった点があります。また、全体のコーデの色は「3色」以内に抑えること。さまざまマナーがあるので、分からなくなったらこの記事を読み返したり、スーツ屋さんに聞いてみてくださいね!